魔導師バビディ

登録日:2014/08/06 Wed 01:10:06
更新日:2025/03/28 Fri 21:00:51
所要時間:約 3 分で読めます





この星を地獄に変えてやれ魔人ブウ!!! あいつらがあらわれるまで、どいつもこいつも殺して殺して殺しまくれ!!!


魔導師バビディとは、ドラゴンボールに登場するキャラクター。
CV:八奈見乗児(Z)/島田敏()

●目次

【概要】

かつて全宇宙を絶望にさせた恐怖の魔人ブウを造り出したという設定だったが後に法螺吹きと判明した魔導師ビビディの息子。
魔導師故に直接的な戦闘力はかなり低いが、地球とは別の惑星の環境を再現したり、強力なバリアを張ったり、
邪心を持っている者を、その邪心を利用して洗脳し、潜在能力を引き出した上で自身の部下にしたり、と、強力な魔術を有する。
また、バビディ本人は界王神を倒せる算段でいたようで、界王神が知らないだけでそれなりの戦闘力はある模様。

性格は一見するとずるがしこい小悪党で、時にコミカルな部分も見せるが、その性根は冷酷非道で残忍かつゲスい。
小柄な老人のような外見をしているが、我儘な性格や「ボクの言う事を聞かない奴はぶっ殺しちゃうもんね」などの言葉遣いからは、幼稚な子供っぽさが感じられる。
DBではコミカルさと悪辣な部分の同居は珍しくはないが、ゲスさが前面に押し出されたバビディは珍しい。

名前の由来はシンデレラで御馴染みの呪文「ビビディ・バビディ・ブー」。*1



【原作での活躍】

初登場は37巻の446話で地球で長い間(500万年以上前)封印されていた魔人ブウを復活させるために宇宙船で地球に来る。
(その際、宇宙船の潜伏地点の近くに住んでいた一家を幼い子どもも含めて殺害している)
どうでもいいがバビディの宇宙船は魔法というよりかはなかなかハイテクでSF風味。
その前にダーブラプイプイ、ヤコン、地球人のスポボビッチやヤムーなどを洗脳して部下にする(スポボビッチとヤムーは地球に来てからの部下)。


かつて父ビビディが生み出すも持て余して封印された魔人ブウ(卵のようなものに封じられていた)を発見後、
父を殺した界王神達をおびき寄せる目的も込みで、まず洗脳したスポボビッチとヤムーにエネルギーを貯めさせていた。
スポポビッチ達は超サイヤ人に変身した孫悟飯のエネルギーを持ち帰り、予想外に強力なエネルギーに歓喜したが、
元々使い捨てるつもりだったのか、エネルギーを受け取った後には彼らを「お役御免」と宣告して処刑している。

彼らを追ってきた孫悟空たちを宇宙船の中に誘い込み、選りすぐりの配下と戦わせ、戦闘のダメージをエネルギーに変換する形でブウ復活に利用しようとするが、
様々な強敵と戦い、強くなってきた悟空たちの予想を遥かに超える実力の前に配下たちは全く歯が立たず、ある意味企画倒れのような形になってしまう。
ダーブラすらも悟飯に大したダメージを与えられずエネルギーを貯められなかったが、ダーブラからベジータに邪心があることを知らされたバビディは彼に洗脳魔術をかける。
洗脳そのものは通じなかったものの、悟空との再戦への強い執着と『悪』から遠ざかる自分に忸怩たる思いを抱えていたベジータはその魔術を受け容れ、
高まった邪心と引き出された能力をもってベジータが悟空と激戦を繰り広げたことにより、ブウが当初の予定より早く復活を果たす。

ブウ復活後は封印の呪文を盾に、ブウを使って界王神と悟飯、さらに「宇宙船を破壊すればバビディのもとに行ける」という謎理論でブウ討伐に参戦したベジータを瀕死に追い込むが、途中でピッコロに襲撃される。
「魔人ブウよりも許せんのは貴様だ」と冷たく殺意を向けるピッコロに対して、バビディは「ブウを封印できるのは自分だけで、自分を殺せばブウは止まらず全てお終いだ」と脅しをかけるが、
頭の単純なブウならともかく元大魔王ピッコロがバビディの本心を読み損なうはずもなく、「それは貴様が死ななくても同じことだ(ブウを止めるつもりなどなかろう、封印の呪文など口にもするまい)」と切り返される。
アニメ版では攻撃魔法を使い、スライム状の物質をピッコロの身体に纏わせ膨張・破裂させようとしたが、気で全て吹き飛ばされている。
焦ったバビディはブウを呼び寄せピッコロを攻撃させようとしたが、待ってもらえるはずもなく手刀で身体を引き裂かれ、ゴミのように落ちていった。

しかしバビディは胴体を袈裟懸けに引き裂かれても生きており、さらに続くベジータの自爆の爆風さえもバリアを張って凌いでいた。
もちろん瀕死の状態だったが、同じくベジータの自爆で細切れになりながらも再生したブウの力で復活を果たす。


危機的状況から回復したバビディは、自身を追い込んだピッコロとその仲間である孫悟天トランクスたちに復讐するべく、通信魔術によって全地球人に情報提供を求めた。
すぐに天下一武闘会の係員から、バビディが送った顔のイメージを元に参加者名簿から彼らの名前を知らせてくるが、肝心の所在に関する情報はなかった*2ため、
役に立たない情報と一蹴し、見せしめのために遠隔魔術で彼を爆死させる。
その後にトランクスの実家の情報が知らされ*3、ブウと共に向かうが、実家からトランクスがドラゴンレーダーを持ち出すだけの時間を稼ぐべく現れた悟空に足止めされる。

結局悟空を殺せなかったブウの不手際に暴言を吐くが、それがこれまでのバビディの暴言や封印をちらつかせた脅迫に苛立っていたブウを完全に怒らせることになり、
呪文を唱えられないように不意打ちでブウに口を塞がれ、そのまま頭を吹き飛ばされた上、残る身体も木っ端微塵にされて完全に殺されてしまった。

なんとも呆気ない最期だったが、ダーブラの「ブウは命令を聞かないから危険」という忠告を無視した報いだったのかもしれない。
ブウの扱い方は「もう一度封印するぞ」と脅し、気に入らないことがあれば暴言を吐き散らかすパワハラそのもので、悟空も「そのうちやりそう(殺しそう)だった」と零すほどだった。まあ「そんなつええのにバビディのいいなりか?」と指摘し、去り際に「魔人ブウにはたのしい勝負になりそうなのによ…」と言い残し反旗を促すように仕向けたのだが。
純粋形態込みでブウの恐ろしさを知っていたビビディは息子よりは慎重で、用が済めばすぐ封印し、アニメでは大界王神を吸収して無邪気形態になった直後に空腹を訴えるブウを「言う事を聞けば毎日ケーキを食べさせる」と手なずけた。
もっとも、ブウからは息子ともども「オレをつくったイヤなやつたち」といった評価を下されているが。


原作での登場はここまでだが、アニメ版では死後の様子が描かれ、地獄で「今、悟空と戦っている魔人ブウは自分の手下だ」と自慢して一緒に観戦していた者たちから尊敬の目で見られるも、
内心ではブウに殺されたことを根に持っており、心の中では悟空たちを応援していた。

尚、バビディに殺害された人々(特に登場時に既に殺されていた一家)は
デンデがナメック星のDBを使用して犠牲者を復活させる(極悪人以外)際の願いの範囲を『バビディが地球に来た日から』にした事で無事蘇生できたと思われる。



ドラゴンボール超での活躍】

絶望の未来にも悟空達の次元よりやや遅れて現れたことがトランクスの回想から明かされた。
人間を退けてある程度人口が回復してきた頃合いを見計らい、ブウの復活を目論んでダーブラと共に地球に来訪。
未来トランクスのエネルギーを吸い上げるために戦いを仕掛けるも、超サイヤ人2に覚醒したトランクスには敵わずダーブラ共々消滅した。



ドラゴンボールGTでの活躍】

地獄の扉が開かれた際にこの世へ飛び出したのか、自身の部下であるプイプイ、ヤコンと共にテレビの中継に映っていた。
しかしこれといった活躍もなく、騒動終結後は閻魔宮への行列に並んでいた。



ゲームでの活躍】

原作ではあまり見られなかった魔術をかなり掘り下げられており、かなりフリーダムにプレイヤーを苦しめている(?)。

  • ドラゴンボールZ2
ストーリーモードのドラゴンワールドで登場。
原作同様ベジータを洗脳するが、その際ベジータの記憶からフリーザセルを具現化するというチート能力を使用。
魔人ブウ復活の後は即座に殺されて出番終了となるが、復活した魔人フリーザと魔人セルはMマークが消えるだけで生き返ったままとなる。
またおまけモードのバビディの宇宙船でいろいろなミッションがある。
ちなみにOPではダーブラと共に魔人ブウにクッキーにされる。

  • ドラゴンボールZ 舞空烈戦
サポートキャラとして登場。バビディの技を使うと相手は操作が左右逆になる。
また通常の超サイヤ人ベジータと組ませる事で本来なら最後の隠しキャラとしてかなり厳しい条件をクリアした上で
隠しコマンドを入れなければ使えない魔人ベジータを簡単に使えてしまう。
(逆に言えば通常の超サイヤ人ベジータとは組むこと自体が出来ない)

とうとうプレイアブルキャラに。
ドラゴンヒストリーの魔人ブウ編のステージの1つ「さらば誇り高き戦士」をクリアすることで使用可能。
投げ技で相手の気力を奪い、奪ったエネルギーでアルティメットブラスト(究極必殺技)「バビディの超魔術」のダメージを倍増させることができる。
またバリアを張ったり、相手の動きを封じることも可能。
更にブラストストック最大数が全キャラ唯一にしてトップの「7」

ちなみに、対戦キャラ同士の掛け合いが豊富な本作だが、バビディとピッコロを戦わせると、
「へへへへ、相変わらず顔色が悪いんじゃないか? 緑色だぞ?」
とのたまう。お前は何色だよ。
ちなみにピッコロからの返答は「調子に乗るなよ。たかが魔導師の分際で」。大魔王的には魔導師は格下のようだ。

バビディに洗脳されたキャラクターによるユニットがあり、使うと戦闘力が1.5倍になる。
また、バビディ関連の期間限定のミッションが何度も使われている。

そしてついにカード化に伴い参戦。アビリティが非常に厄介。
必殺技は「ビリビリの魔術」
その挙句、映画に登場した敵キャラを次々と洗脳する
魔人ブウより強いジャネンバ(しかもベビーに寄生された状態)や超サイヤ人3ブロリーまで洗脳とやりたい放題。
しかし、魔人ブウ(純粋)に吸収された。

スポボビッチと共に参戦。スポボビッチが戦い、バビディが妨害する。
スポボビッチがバビディの壺を使ってエネルギーを奪い、奪ったエネルギーを使ってスポボビッチを強化したり、相手に妨害弾を撃つ。
この妨害弾に当たるとダメージをしばらく受け続け、気を使うと使った分体力が削られるという恐ろしいもの。
相手は気弾や必殺技などをうかつに使えない状態になるため相手にした時は隙を作らないようにしたい。

  • ドラゴンボールZ 真武道会2
ある意味最もはっちゃけた作品。
人造人間の脅威から解放され、ようやく復興を遂げつつある未来トランクスの世界へ本編世界からおよそ十数年遅れて襲来。
(おそらく人造人間によって地球の人口が大幅に減少していたことにより、ブウ復活の為のエネルギーが足りないとして襲来を見送っていたと思われる。)
そのタイムラグの間に複製人形なる厄介な技術を手に入れており、トランクスの記憶の中から悟空やフリーザ、セルといった仲間達や強敵達の
コピーを生み出して使役している。この異常事態にトランクスは原作ブウ編終了後の世界へ救援を要請した。

作中においてバビディはZ戦士たちの中から一人を洗脳*4したり、本編世界の情報を元に未来世界で復活させたDBを狙ったり、
まだ倒されていなかったクウラブロリーを洗脳したり、彼らをブウに吸収させる事で更にブウを強化して
全世界をブウの分身軍団で襲撃したりと様々な形で暗躍するも、最終的にはDBでブウのコントロールを完全にして全宇宙の王になるという野望を
ミスターサタンの「全宇宙一の人気者になりたい」という願いに挫かれ、サタンを殺そうとした攻撃で庇ったブウ(本体)に重傷を負わせてしまい、
自身の野望の為に利用するべくもう一度ブウを回復しようとした隙をつかれてブウにお菓子にされ、食べられてしまった。天罰だな。

ちなみに何故バビディ程度の攻撃がブウに重傷を負わせることが出来たのかは疑問だが、ビビディがブウを封印できた事を考えると
魔導師の攻撃がブウの弱点である可能性がある。

ここまでやるなら原作でももう少し掘り下げてもよかったような…


どうでもいいが声優がZでは界王だったが改ではブロリーになったことで既にネタにされていたり。




追記・修正はバビディに洗脳されてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 魔導師
  • ドラゴンボール登場人物項目
  • 八奈見乗児
  • 島田敏
  • ビビディ
  • バビディ
  • バビディ一味
  • ビビデバビデブー
  • ベジータ
  • ダーブラ
  • スポボビッチ
  • ヤムー
  • プイプイ
  • 魔人ブウ
  • ドラゴンボール
  • ドラゴンボールヒーローズ
  • ゲームでは優遇
  • ブロリー
  • 洗脳
  • ドラゴンボール悪役リンク
  • 外道
  • 極悪
  • 小物
  • チビ
  • 悪役
  • 初登場が魔人ブウ編
  • 無能の魔術師
  • 無能
  • 小悪党
  • 演者からも嫌われるキャラ
  • ※水曜夜19時です。
  • ※日曜朝9時です。
  • 中の人にも嫌われたキャラ
  • 中の人にも嫌われたキャラ←旧声優
  • 演者からも嫌われるキャラ←旧声優
最終更新:2025年03月28日 21:00

*1 ビビディは後述の通りバビディの父親の名前、ブーは魔人ブウの名前の由来となった。

*2 かつては参加者名簿には住所も記載されていた。しかしピッコロ大魔王一味がこれを奪い参加者を暗殺した事件から、住所情報は載せなくなったと思われる。

*3 アニメ版では、イダーサとイコーセ兄弟の母親が情報をリークしている。

*4 対象はわざと操られたフリをするベジータか大魔王時代の悪の心がほんの少し残っていたピッコロのどちらか