登録日:2011/07/23(土) 02:06:52
更新日:2025/03/08 Sat 21:32:33
所要時間:約 15 分で読めます
作品内での日本代表チームの初出は全日本Jr.ユース。中学生全国大会の優秀選手の中から更に選抜されたメンバーで構成されている。
基本的にはそこからあまり変わらないのだが、ワールドユース編の葵、ゴールデンエイジのフットサルコンビなどのように新キャラがちょくちょく加入し既存キャラも選外になったり奪い返したりであまり安泰ではない。
なおあくまで世代別の日本代表であり、いわゆるA代表(フル代表)ではない。
以下、各キャラの初選抜の大会から順に記述。
【全日本Jr.ユース(第1回フランス国際Jr.ユース】
中学生世代の大会。翼たち黄金世代は中学3年生。
中学の全国大会の優秀選手が代表候補として選ばれ
数名を落とし中途合流の海外組を加えたチーム。
[GK]
大体どの世代でもこの3人で固定(怪我などの一時離脱はあるが)
たまにスパイダーことミッシェル山田や中西、幻の第4キーパー佐々木などが台頭したりするが
大抵は選考で落ちたりベンチにすら入れないスタンド観戦組などの憂き目に。
ペナルティエリアの外からはゴールを決めさせない伝説を持つSGGK(スーパー・グレート・ゴール・キーパー)
この伝説を打ち破った選手は現時点でシュナイダー、肖俊光、ナトゥレーザの3人しかいない。
出場したからには活躍が約束される日本最強キーパーであり大抵の試合は2失点以内に収める(怪我や規格外の選手である肖の活躍などがあった中国戦が現状唯一の3失点)
そのためメタ的には相手チームの強いところを描写する上でネックになる存在でもあり、怪我やチーム事情による都合などで決勝トーナメントや決勝まで出番がないというパターンが非常に多い。
後は強いてあげると
必殺技至上主義である本作品において若島津に比べると
必殺技に乏しく、ワールドユース編ではボクシングの特訓によるアッパーディフェンス、ストレートディフェンスなど若干迷走している。
ドイツJr.ユース戦では若島津のポストを使う三角蹴りに更にゴールバーを蹴る事で上下の機動を調整するセービングを見せた。
後はカルツのロビングシュートに見せた帽子はたきなどが有名。
もちろんリアルでやったら反則です。
劇中一番最初にオーバーラップしたキーパーではあるが元からオフェンス陣が充実していて必要性が薄い日本代表であること、どんどんアグレシッブになっていく若島津との差別化のために近年は控えめな印象である。
翼や岬のバックスピンでバウンドと共に減速して戻ってくるグリーンカットパスとは真逆にバウンドで更に跳ね上がる「トップスピンパス」も使える。(
いちおうメッツアくんのとは原理が違う)
空手の経験を活かした「三角蹴りセービング」や「正拳ディフェンス」、「手刀ディフェンス」などの
必殺技でゴールを守る。
空手による抜群の身体能力と反射神経と読みの鋭さで国内の大会ではPKには滅法強くモブチーム相手には無双していたが
国際戦となると南葛での森崎の役目をそのままやる羽目になるため、オフェンスに強いチームには4〜5失点、守備が売りのチームでも1失点はするなどネットを揺らされる回数が増えるようになる(国内戦の時点で南葛相手には2度4失点を喫しているので、強敵相手の失点率に限って言えばあまり変わっていないという見方もある)
ただしキーパーという事でディフェンダー陣よりは見せ場はある。フランス戦のPK合戦で負傷した右腕でナポレオンのキャノンシュートを防いだのはその最たるものである。
若林に対抗意識を持ち負けん気を見せるがドイツで鍛えられた若林の後塵を配してしまいがちで、準決勝や予選リーグまでは若島津が頑張ったのに決勝や決勝リーグの美味しいところは若林というパターンが非常に多い。
逆に言えば失点で相手の必殺シュートを引き立てつつ自分も見せ場を作れるというある意味ではこの漫画に適したキャラクターでもある。
若林に対して攻撃意識が強いという所を強調されがちで、ここぞという場面ではオーバーラップを敢行しドリブル突破からセンタリングを放る。(作中の扱いに対するフォローの一環なのか「若島津は攻撃面では俺と同等以上」というフォローを若林がしている)
ワールドユース編では見上監督が若林を正ゴールキーパーにして、自分はサブにするという話を聞いてしまい、一時は代表を離脱した。
「正GKじゃないから拗ねた」と言われることも多いが、
テストせず決められた事が問題であり、作中では「ちゃんと競い合っての結果であればサブも甘んじて受け入れた」という心中を吐露している。
この決断が若林の怪我や
賀茂監督の無謀すぎる作戦による主力7人の離脱と重なり、日本ユースはピンチを迎える事になった。
離脱後はスカウトのあった
今は亡き横浜フリューゲルスに加入しプロの世界で武者修行をすることで自分の実力を示そうとする。
そして中国戦の怪我が限界を迎え騙し騙しの出場すらできなくなった若林や自身のプロ契約金で日向の家族の窮地を救った際の日向説得などもありアジア予選の決勝トーナメントより復帰。チームのアジア優勝に大きく貢献する。
ワールドユース本戦の予選リーグのウルグアイ戦では火野とビクトリーノを擁する超攻撃的なチームだった事と火野のトルネードシュートのお披露目による無双、次藤のオウンゴールなどが重なり大量5失点を喫するも、最終的には火野のジャンピングトルネードを両足によるキックで抑える空手キーパーらしいセービングで最後の最後で打ち勝ち、オーバーラップでチームの逆転勝利を呼び込む。
5失点した後に「守ったぞぉ!」なんて言われても、というのは禁句
決勝トーナメントでは結局復調した若林に交代してしまい、残念ながらサブという立場は覆せなかった。
小学生時代から浴びせ蹴りでゴールを狙うなど攻撃的な場面が多くフォワードにコンバートして日向とのツートップという意見が著名人や原作者から可能性の一つとして度々提示されてきたが、ゴールデンエイジのオリンピック予選からついに実現。フォワードと兼任で務めるようになり森崎が正キーパーという状況が増えた跳躍力や長身を生かしたヘディングによるポストプレイなどでチームに貢献している。
ただし理想通り日向と2トップという試合はそんなに多くなく、空手師弟コンビとなった新田や、東邦コンビとなる反町との2トップなどが多い。
『3109日全記録』など、かなり昔から日向と若島津の2トップは理想のフォーメーションであると作者をコメントを残しており、ようやく作中で実現したといえる。2018年時点でもこの組み合わせを挙げており、新田より格上の扱いらしい。
日本が誇るSGGK(スーパー・がんばり・ゴール・キーパー)即興とはいえなんてネーミングだ若林
監督やコーチ陣には強敵を前に森崎では荷が重いなどと不安視されたり自分だってオウンゴールとか凡ミス連発するのに石崎には度々disられ、温厚な彼にしては珍しく頭頂部に拳骨を叩き込むシーンもある。
ただしそういった面に怒る事もなく、決勝のゴールを任せられるのは若林さんしかいませんよ!と自分の出場機会をフイにしてでもチームの勝利のためにそういった申し出ができる非常に人間のできた男である。
作品の都合上、南葛SCや南葛中では敵の初見の必殺技にしてやられる事が多くその点からザルと見做されがちであるがそれ以外の普通のシュートはほぼ無失点に抑え、最終的に試合終盤になると驚くべき適応力で必殺シュート止める事もある土壇場に強い男であり、一部ゲームではそういった面を反映した能力になる。(ぶっちゃザル扱いはコラ画像による弄りとその源泉となっているテクも版の影響が強い)
森崎の奮闘がなければ敗北していた、という場面も数えるほどではあるが存在する。
ただし代表戦になるとそういった役割は若島津になってしまい、森崎はたまに練習試合に出ては相手の必殺シュートに反応できない場面が描かれるなど不憫さが加速する。
ハンブルグの都合や負傷などでまともに出場できない事が多い若林、怪我に加えて蒸発経験もある若島津などに比べると長期離脱するような怪我を負わず安定して試合出場でき、控えキーパーとしては及第点の働きはできる事から森崎を評価する読者も少なくない。
若林が強すぎるだけで実力もあり、ワールドユース第一次予選のタイユース戦では崩壊寸前のチームを一喝して落ち着かせディフェンス陣に的確な指示を出し、時にゴールポストに激突しながらもボールをキャッチして死守する懸命のセービングを見せている。(そこに至るまでに4失点してるが)
基本的に必殺技は存在しない森崎だが、一部ゲームではこのポストに激突しながらの守りを頑張りセービングというこっ恥ずかしい名前必殺セーブにされる場合がある。使うたびに後頭部を強かにポストに叩きつけており選手生命が心配になるがノーダメージで試合を再開する鉄人森崎。
大量失点した試合でも終盤では前述したように敵の必殺シュートを止める場面もちょくちょくあり、敵チームのモブGKにありがちなやられっぱなしということは意外と少ない、
率直に言って他チームのキーパー事情を思うと第3キーパーという立ち位置ながらある程度の実力がある時点で日本のキーパー事情は恵まれているとさえ言える。
若林・若島津がいるため国際試合ではほとんど出番がなかったが、オリンピック編では若林の不参加、若島津のFW兼任が重なり出番が増える。
最終予選では強敵サウジアラビア相手に無失点に抑える堅守を見せた。
ドイツ戦では不測の事態により途中出場。最初はシュナイダーの前に為す術もなく失点を重ねるが試合途中からめきめきと腕を上げていき、なんとシュナイダーのシュートを単独の力で防ぐ。
キャプ翼の強豪GKはそのままだと強すぎるという理由で負傷させられることが多いのだが、この試合では森崎も結構な負傷をしており、彼が強豪GKの仲間入りをした証拠といえるかもしれない。
距離があったとはいえファイヤーショットも止めており、ブラジル正GKサリナスより強い日本第3GKの誕生である。
最新
ゲームRONCでは努力の末にシュナイダーのファイヤーショットをがっちりセービングする上記原作に合わせたような専用イベントが用意されており、なんだかんだ愛されキャラ。
そういった隠れた実力が評価?されたのか、ワールドユース終了後には地元静岡の清水エスパルスにシャーク岸田と共に加入しプロの舞台でも活躍を続けている。
翼の結婚式で代表が全員揃うイラストでは森崎だけいないという謎待遇をうける。
とはいえ翼が呼ばないとは思えないため、「何かしら事情があって参加できなかった」「写真を撮った(※タイマーにしなかった)のが森崎だった」という説が有力。
メタ的に言うと作者が描き忘れたのだろうが、早苗の友達の応援団員まで描かれていながらそれはあんまりである。
[DF]
(どのポジションにも言える事だが)どう考えてもメンバー固定でいける訳はないのだが選考の大元の基準である中学全国大会の優秀選手は4バックギリギリの4人しか選ばれていなかった。
その後MFから炙れた選手がどんどんコンバートされていき気がつくと全日本屈指の激戦区へと変貌していく事になる。
主な役割は自殺点と顔面ブロック。
人を吹き飛ばし、ゴールネットを突き破り、
コンクリートの壁にめり込むようなシュートでも顔面を差し出す事で1度は必ず防げる鋼鉄の顔面を持つ男。
それ以外ではオフサイドトラップを一人だけすっ転んだせいで崩してしまったりオウンゴールなど凡ミスが目立ち真っ当な実力で輝く場面は稀だが、「凡人でも頑張れば報われるように」と作者が優遇を明言していて、スタメンから外れることは滅多に無い。それでも持ち前のガッツと顔面で意外な活躍を見せたりも。
逆にあえて悪く言えば「どんなに頑張っても作者に愛されなければ報われることは無い」という非情な現実を他キャラクターに突きつける男でもある。まさにキャプテン翼ワールドにおける聖域。ディフェンス枠を実質ひと枠固定しているため、他のディフェンダー陣の競争率がさらに上がっている。
かの
ACミランのイヴァン・ガットゥーゾ選手が好きなキャラクターとして挙げた事でも有名。
ベールを脱いだ怪童。全日本の厚き壁。
圧倒的な体格とパワーによるパワーディフェンスや相手を吹き飛ばすドリブル。実力を隠すために敢えてウノゼロの塩試合を繰り返す事で強敵に手の内を隠すクレバーさ、バックスピンパスなどのトリックプレイもできるなど見かけ通りのパワーと意外な賢さ、強いやつほど倒しがいがあると豪語するタフガイ…だったのは中学生編の初登場時のみ
日本代表では立花兄弟や石崎を射出する発射台カタパルトとしての活躍しか生き場が無くなってしまう。(逆に言えば一定の役割があるだけ恵まれている方なのかもしれないが)
たまに活躍すればオウンゴールや負傷離脱など前後に不吉なデメリットがついていくる。
そのためかワールドユース編では賀茂から「単なるデブはいらない」と言われて個人特訓。(離脱の対象はその時点での日本の主力選手であり、次藤もその一人として認められているという事でもある)
全国のマラソン大会にし参加して体を絞り鈍足と持久力不足を克服した…という展開なのだが、克服した時に初めてこれらの欠点に言及されるため、あまりにもとってつけた感が強い。
GOLDEN-23のオリンピック編ではタックルを飛んで避けた相手に足を振り上げて迎撃する打ち上げタックルなどの物騒な技を体得したが初っ端の練習試合でデンマークのギロッポンコンビに潰されてしまい負傷離脱。なんとかオリンピック本戦には復帰し、ライジングサンでは日本代表の座を取り戻した。
立花兄弟がファイナルスカイラブで退場した割には復帰後の次藤は土台役を普通にこなし三杉や他のキャラを飛ばしているのが無常である。
まぁ跳躍力自体は立花兄弟のが高いとかなのだろう(多分)
カリソリファイター。登場当時は翼を徹底マークの末に試合終了直前まで完封したエース殺し。時に前線に上がりカミソリシュートで得点するサイドバック、だったのは初登場時の試合のみ。
相手のエースには別の選手がつき、カミソリシュートよりカーブのかかった
必殺技は数多く登場する不遇キャラ。
Jr.ユース編では負け試合のブレーメン戦でカミソリシュートで得点するコマが描かれるも目立った活躍に恵まれず
稀にエース殺しとしての活躍を期待されると次藤同様不吉の前兆であり、Jr.ユース準決勝のフランス戦では選手点の起点となるカミソリパスを見せたがナポレオンのマークを任された結果接触プレイでイエロー累積2枚の退場をしてしまう。
ワールドユース編では賀茂から
「カミソリシュートなんてカーブを掛けただけのシュートが世界に通用するものか」
と指摘されたが、それでも自分にはカミソリサッカーしかないと決意し、更にカーブに磨きをかける特訓を行う。精度を上げたピンポイント・カミソリセンタリングでサイドからクロスを上げられるようになった。
しかし同時期に岬が更に鋭く曲がる
ブーメランシュートを会得してしまう(凄ぇ俺のカミソリシュートより鋭く曲がったぜと言わされる)
徹底したマンマーク役も1試合しか出ていないとはいえ赤井に奪われてしまう。
オリンピック編では右足のタックルを避けた相手に左足で追撃する二枚刃カミソリタックルなどを習得するも
井川・曽我などの加入でディフェンス枠が更に逼迫しスタメンも危うくなってしまう。
ただし互いに気性が荒い井川と一色触発の雰囲気になるも試合で緊張した彼を不器用に激励するなど、人間的な面ではそこそこ描写されている。
またオーバーラップからのカミソリセンタリングはなんだかんだ全日本の得点パターンとして定着しているため、イメージよりは出番がある。
ドイツ戦では久しぶりのカミソリシュートでコーナーから直接狙うもミューラーに止められ、
カミソリタックルを成功させたかと思ったらボールはシュナイダーの足下に転がっていき得点に繋がるなど不遇。
オリンピック編に入ってからは今まで目立たなかったキャラクターにもスポットが当たることが多いので、そろそろ早田にもスポットを当ててほしいところである。
一方で各種
ゲームではカミソリパス・シュート・タックルと
必殺技至上主義になりやすい作品傾向の中で各種状況に対応できる技が一通り揃っている事で重宝される便利キャラになる事が多い。
高杉真吾
担当声優は
- 拡森信吾(昭和アニメ版)
- 高木渉(J)
- 増田ゆき(2001年版)
- 木内太郎(2018年版)
修哲トリオに入れてもらえないスイーパー。小中合わせて数多く全国優勝を経験し、中学生編の東一中戦では翼の怪我を気遣いつつ同点ゴールを決めるなど思慮深い面も見せたが見せ場はそれまで。
Jr.ユース編では次藤との巨漢コンビとして練習試合のハンブルグ戦に出場するも通用せず、ディフェンス陣のリーダーとしてコンバートされ台頭した松山の煽りを受けてスタメン落ちしてしまう。
当初の三杉のスタメン構想にはあった筈なのだが、メタ的に聖域である石崎に競り負けてしまいベンチ固定に。
…非常に貴重な本職のセンターバックではあるのだが元来この作品のDFは数が多すぎる主要キャラのMFがコンバートされる場所であり、そのうねりに飲み込まれたといえる。松山・三杉などの他校のエース格はまだしも、同じ修哲の上に本来MFの井沢にポジションを奪われるのは報われない。
ワールドユース編ではアジア第一次予選の主力選手離脱に伴いスタメンになり石崎を飛び箱にして飛ぶディフェンスを見せたり代名詞ロングスローが久々に登場してタイ戦の決勝点の起点を作るが主力が復帰したアジア二次予選以降はいつものスターティングベンチに逆戻り。
ゴールデンエイジ(オリンピック予選)では何とか現状維持するも、最新作ライジングサンのオリンピック本戦ではとうとう選考外になってしまう。
昨今のリアルサッカーでは地味にロングスローが流行っているので、その辺りから高杉にも光が当たらないだろうか…
北海の荒鷲。雪国で鍛えた足腰とキープ力が特徴。天才肌の選手が多い中、「才能のないヤツは練習するしかない」という信念の努力人。(逆にそれで不動の代表スタメンに躍り出るのは才能な気もするが)
ふらの時代はトップ下のMFで全日本Jr.に選抜された際のポジションは初期の練習試合でもMFだったのだが三杉の提案によりDFにコンバート。守備陣のリーダーシップを執りつつ、たまにオーバーラップしてイーグルショットでゴールを狙うのが役割。
多くの選手のコンバートが特に説明もされずに行われる中、数少ないDF行きの説明されたキャラ。
ジュニアユース代表では翼が出場しない頃はトップ下を担当していたが、この頃から守備的な役割を自発的にこなしていた。翼の加入後は正式にDFのスイーパーとして起用されるようになる。キープ力でアルゼンチンの天才ファン・ディアスに競り勝ち、同点ゴールを演出した一連の流れは名シーン。
ワールドユース代表では招集当初はDFの練習に参加していたが、三杉の加入でMFの底、ボランチとして起用されるようになり、ディフェンス陣のリーダーを三杉と二分するようになる。
賀茂監督の主力追放に巻き込まれずに済んでいる。賀茂も流石にまとめ役の松山まで追放する訳にはいかなかったのだろうか、それを証明するかのように松山にはRJ7の真の役割を教えていた。
日向とは小学生時代に食堂で引っ叩かれたことから因縁が生じているが、日向が体調不良を押してプレイする様を見てわだかまりは消えていて、中学3年の頃には3年前の借りを返すためとして試合に出場していない日向を激励したり、ワールドユース代表では主力追放騒動で唯一チームから離れようとしなかった日向の頬を叩き(ここで食堂の件を持ち出したのは日向の方)、武者修行に出るよう促したりと不器用な友情が描かれている。
北国シュート、鉄砲水タックルなど非常に道産子魂に溢れた技のネーミングセンスでお馴染みなのだが、北国シュートだけはイーグルショットに改名している(その時のコマの様子を見るとドライブシュートや
タイガーショットの横文字がお気に召したようである)
[MF]
翼くんのお陰で(せいで)リアルサッカーはMFが飽和したという逸話に違わぬ作中屈指の激戦区である。
大抵は4人しかいない枠に翼・岬(WY編から葵)がほぼ固定メンバーなので競争率も高い。
FW経験者はMFに下がり、MF経験者はDFとどんどん下がっていくのが本作の日本代表である。
ご存知シリーズの主人公。サッカーの申し子。基本的にキャプテンを務めている。
どこに居ても試合を組み立て、全日本最大の得点力を誇り、おまけに守備にも積極的に参加し、最前線に居ることが多いのに時にはGKのサポートまでする無尽蔵の運動量とスタミナとセンスと機動力を誇る超万能選手。
流石にちょくちょく苦戦はするものの、一試合通してやられっぱなしであることはまずなく、サッカー脳も抜群。
しかも
対戦相手の技を一度見ただけで次々と自分の物にしてしまうという、とんでもない才能の持ち主。
葵曰く
「この世に存在するサッカーの技は全て翼さんの物」
そのあまりにヒロイックなスタイルから中田も
ジダンもMFになった。
ジダンも。そのせいでFW不足になってしまったんだとか。
得意技はオーバーヘッドキックやドライブシュート。
プロ入り後はスカイウイングシュート、スカイダイブシュート、ハイスピードトルネードスカイアルファと、どんどん超人化の一途を辿っていく。
必殺技だけでなく基本性能自体がどんどん跳ね上がっているため
国際編でも無双は基本。たまに苦戦しても相手の技は試合中に盗むなど完全無欠の主人公として描かれる。
まぁリアルでも海外のプロで鍛えられた選手とその他の国内選手に純然たる差が、というケースもなくはないのだが、旧来のファンに悲しまれる要素である。
ゴールデンエイジ(オリンピック予選)では代表不参加、ライジングサンではかつての
ライバルたちも少しずつ復権するなど、これらの指摘を反映させたようなバランス調整が近年ようやく行われるようになってきた。
フォローしておくと翼1人だけではどうにもならない試合もそれなりにある。
メインヒロイン。公式でも「
永遠のアイドル」とか言われている。
フィールドのアーティストと呼ばれるテクニックの持ち主。
転校の全国行脚による経験で誰とでもコンビを組める柔軟性を持つが、それがゆえにやや自己主張や闘志に欠ける嫌いがあるとも言われる作中屈指の聖人君子である。
無印時代は目立った
必殺技はないもののコンスタンスに活躍し、Jr.ユース準決勝のフランス戦ではピエールとの因縁が描かれ闘志を燃やす一面も。
翼との黄金コンビは中盤では無敵のパスワークで敵陣を切り裂き、岬自身は絶妙なパスでチャンスを生み出し、時に自らジャンピングボレーで得点を奪う。
ジュニアユースでは父の留学先であるフランスから参戦した「海外組」だったのだが、高校進学のため日本に帰国。翼を除いた南葛中メンバーや大友中メンバーと南葛高校に進学するが、高校サッカーでは1度も日向に勝てないという結果に終わる。(日向が累積退場で不在になった夏の大会では優勝したらしい)
その間に実力も伸び悩んですっかり国内組のその他大勢という扱いになり、他の主力メンバーと共に挑んだリアルジャパンセブンとの試合でも惨敗。賀茂監督からは翼がいないと何もできないという辛辣な評価を受け合宿所追放。課題である自分自身のサッカーを見つめ直すため世界を放浪し各地の特色を学び吸収する旅に出る。
特訓後はオーストラリアでの経験で会得した単独で得点できるブーメランシュートやバックスピンで減速し受け手に優しいグリーンカットパスなど多くの必殺技を習得し成長するも、それではそれで安泰となってしまうためワールドユース本戦を前に
杉本の占いババァの呪いによって交通事故で左足を怪我するという災難に遭う。(メタ的にはこれでMFに1枠空きができたため、他の出番に恵まれない選手がちょくちょく出場機会を得ていたりする)
それでも不死身のリハビリによって決勝のブラジル戦に間に合わせ後半15分から途中出場。それまで劣勢を極めた日本の戦局を一人で引っくり返しサンターナにも気迫のプレイで打ち勝つなどこの時の岬くんはかなり強い。イタリア戦といい途中出場すると活躍するキャラである。
結局ワールドユース後もこの怪我が尾を引きフランス行きは断念。ジュビロ磐田で石崎や浦辺と共に国内組の枠に収まったままである。
やっぱり単独よりチームプレイで輝く選手という辺りは中々覆せないようである。マッスルドッキングのテリーマンのごとく、翼とのツインシュートの時だけ雷獣シュートなど明らかに使えない
必殺技を急に習得している事でもお馴染み。
オリンピック予選を描いたGOLDEN-23ではとうとう翼が代表に招集されない状態で丸々大きな節目を迎える展開となり、同じく翼の無双によって割を食い気味だった三杉や松山と3Mというなんともいえないユニットを結成し活躍している。
それまで通りチームプレイを重視つつも作品内外を問わず指摘されてきた「翼ありきの選手」という評価に発奮し、一人で戦局を打開できるプレイヤーを目指すべく時には気合の雄叫びと共に個人技で中央突破を図る場面なども見せ始め、殻を打ち破ろうとしている。
そして
ソーシャルゲームの戦えドリームチームでは念願のフランス挑戦を果たす。パリ・サンジェルマンでなんとピエールとチームメイト。
ガラスのエース、フィールドの貴公子。
小学生時代は翼をも超える能力を持つ最強の選手だったが、心臓病により長時間戦えないというハンデを背負った悲劇の選手。
ジュニアユース代表ではコーチ兼任という立場で参加し大会では選手としても登録されアルゼンチン戦はMF、フランス戦はDFとして出場。日本の最後の切り札として活躍した。
アルゼンチン戦でポストと戯れている新田と途中交代し、「心臓病さえ無ければお前は日本一のプレイヤーになれたかもしれない」と仲間たちの思いを受けながら決勝点を決める場面は名シーン。
その後高校3年間のリハビリで心臓病を克服する。ただし後のオリンピックドイツ戦で語られることだが、極限に至るような激しい運動をしてしまうと、再発する可能性が全くないとは言い切れないとのこと。
ユース代表ではトライアウトで加入し、「世界一のリベロを目指す」とDFで起用され、ディフェンスリーダーとして活躍することに。
MF時代の憧れは
ヨハン・クライフ、DF(リベロ)時代の憧れはフランコ・バレージで、それぞれJr.ユース時代とワールドユース時代で背番号が14→6番と同じ変わり方をしている。
オリンピック代表ではDFに加え守備的MFでも起用されるようになる。
オランダ戦ではワールドユース編の不遇を払拭してあまりあるクライフォートの活躍に抑えられる翼をフォローしオーバーヘッドで得点。かつての冴えを取り戻しつつある。
ドイツ戦ではブロックしたシュナイダーのボレーシュートが心臓に直撃してしまい心停止してしまう。三杉の魂を天国に迎え入れようと集まってきた天使たちに囲まれ幽体離脱するが、スペイン代表のミカエルが撃退し現世に復活。引き続き試合に出場するが、ミカエルの眼には相回らず天使が付きまとっていたので、かなり危うい状況だったっぽいのだが、ミカエルが再度撃退してくれたことで事なきを得ている。これ本当にサッカー漫画なのか?
次のスペイン戦は大事を取ってスタメンから外れることになった。
中学3年の夏に一時的に選手復帰した以外は6年間碌に試合に出場しておらず、当然その間に翼との実力は逆転してしまっており、覚える技もワールドユース編でドライブシュート、ROAD TO 2002でフライングドライブシュートと翼の技を一歩遅れて習得するのがお約束になっている。
ただし小学生時代から見せてきた統率能力には秀でており、ディフェンス陣を指揮してのオフサイドトラップは日本の危機を幾度となく救っている。時々石崎が転んで失敗するが、キーパー連中の見せ場として扱われるので結果オーライか。
心臓病が治りDFとして毎試合出場するようになったことで、たまにオーバーラップして得点に絡む場面があったりするが基本的にはDFとしての活躍で
ジュニアユース時代のような劇的にゴールに絡む活躍を求める読者からは、「心臓病は治ったが実力が凡人になった」なんてあんまりな言われ方をされたりも・・・
「ハンデのない凡人選手」では別に三杉である必要もないためか「こんな扱いになるくらいなら心臓病が再発してほしい」という心無い感情を抱く読者も多かった。
昨今また実力と引き換えに心臓病がぶり返しつつある。
空飛ぶ双子猿。様々な空中サッカーの使い手。
花輪中までは2人揃ってFWだったのだがJr.ユース編では見上監督がフォワードばかり取ってしまったため片方はFW、もう片方はMFというような起用が増えやがて完全にMFとして定着した。
さまざまなキャラがインフレや翼の波に呑み込まれる中で代名詞スカイラブハリケーンは様々な場面で活躍し、シュート・ポストプレイ・中盤でのパスカット・シュートブロックなど場所を選ばず活躍する万能技で、Jr.ユースでも一定の活躍をしていた全日本の(色んな意味で)最終兵器。
ただし(作中の時代の公式戦では)3人しかいない交代枠を立花兄弟だけで2枠使うのは重く、三杉など交代出場を前提として選手もいるためかなり限定的な起用である場面が目立つ。2枠使って出たはいいが危険な空中技で怪我をしてしまいもう日本には交代枠がない、なんてパターンになると泥仕合必至である。
この2人セット前提は作中でも言及されておりワールドユース編では賀茂から「二人一緒でないと何もできないのか」と言われ山で修行。
政夫は大勢に囲まれても柔軟な姿勢でボールを離さない山猿キープや単独で空高く飛び上がってから正確なパスを出すムササビジャンプ。和夫は本職にもある程度太刀打ちできるキーパー技能を習得したが、これらが実践で活かされることはなかった。
オフェンス方面での出番は皆無になったがこの辺りからタイ、中国、
メキシコなど空中戦を使う相手が増えてきたため対策のディフェンス要員として駆り出される事で一定の出番を確保していた。空中戦の相手が飛翔しかいなかった中国戦では前半を政夫、後半を和夫に交代しそれぞれ次藤カタパルトで単独のスカイラブを使用しており、ある意味では1人起用も可能だと示した一幕だろうか。
ただし前述したように危険アクロバディックなため常に怪我が付き纏いJr.ユース編では左右のゴールポストに2人仲良く突撃などの無茶を繰り返し準決勝まで毎試合出番があったのに決勝のドイツ戦は欠場、ワールドユース編では
メキシコのガルシアにさらばサッカーされるなど生傷が絶えない。
活躍させたい場面だけサーっと出して後は怪我というパターンが常習化している。
そして頼みの綱であったスカイラブハリケーンは大人の体格では使えないという今更な後付け設定が加えられ
久々のFW起用となった最終予選では選手生命を覚悟で捨て身のファイナルスカイラブで久々の得点。日本のオリンピック本戦行きを決める値千金の得点を挙げるも再起不能になり病院に直行。
オリンピック本戦(ライジングサン)ではバックアップ要員となりついに選考落ちした。
井沢守
担当声優は
- 中原茂(昭和アニメ版)
- 嶋村薫(J版少年期)
- 関智一(J版中学生以降)
- 水間真紀(2001年版少年期)
- うすいたかやす(2001年版中学生以降)
- 岩中睦樹(2018年版)
修哲トリオの
イケメン担当。風のジャンパー、鋭利なMF、フィールドソルジャーと謎の肩書きが多い。
南葛中時代から長身と跳躍力を活かしたヘディングで場所を問わず活躍し、翼が動けない時は第2のゲームメーカーとして試合をコントロールした。
Jr.ユース編では更にDFの適性もあったようで、フランス戦では退場した早田の代わりにナポレオンのマークを任されるなど活躍。
本職DFで同郷の高杉をベンチに追いやった
それ以降はMFのパザー要員からディフェンダーまでこなすユーティリティプレイヤーとなり定期的に活躍する修哲の出世頭。ディフェンスでは決定的なピンチを持ち前のヘディングでクリアして日本のピンチを救う(
試合によっては次藤や早田より仕事している)
来生や滝、高杉との明暗を分けたのは数多くのポシションや役割をこなす潰しの効く便利さと、なにより本作では大事な
イケメンだからだろう。
人気投票でも大体いい位置につけている。
オリンピック編のアジア予選では次藤が負傷離脱したためDFのスタメンに昇格するという大出世。
本大会では次藤が合流したためスタメン落ちするも、その後も負傷者の代役で出場するなど他校の競合選手がなんらかの事情で離脱やベンチ入りになる中で最後まで出場機会のあった燻し銀。
佐野満
CV:大山尚雄(昭和アニメ版)/ 津村まこと(アニメ3作目)/吉野裕行(2018年版)
フィールドの軽業師。次藤さんガチ勢。メカクレの不気味キャラかと思いきや中々に可愛い顔立ちをしており
松山に匹敵するボールキープ力、次藤とのコンビプレイ、オーバーヘッドキックまで使う身の軽さで活躍……は最初だけで、
日本代表になるとその辺りの能力の個性を持った選手はゴロゴロいるのでスタメンが遠い。
身体能力の差がモロに出る世代別の代表で一学年下というハンデも逆風か。
本来はFWだが、やっぱり見上監督がFWばかり取ってしまったせいでMFに下がりどっちかのサイドハーフでの出場機会が増える。
タイユース戦ではチャナの猫ドリブルに対抗してハリネズミドリブルを披露した。(名前はカルツのパクリなのだが、力で吹き飛ばすカルツに対して佐野は軽妙なステップで相手の間をすり抜けて突破する軽業師らしい技になっている)
控え選手の中では出番に恵まれた方で、Jr.ユース決勝のドイツ戦では沢田とチビッ子コンビという酷い渾名をベンチ組からつけられながら奮闘
ワールドユース編決勝のブラジル戦でも出場し実は両編の決勝戦に2つとも出ている稀有なキャラ。ただしこちらは怪我を押して強行出場した岬くんの交代要員。
敬愛する次藤さんが意外と伸び悩んでいるのに対して出場機会もそこそこあり、その身軽さである程度活躍する。
賀茂の無茶な特訓のため疲労困憊のまま試合に出場させられ、早苗から「佐野くんには悪いけど、やっぱり岬くんと比べたら……」などと言われてしまった事があったが、
確かに岬との実力差はあるとは言え、佐野だってベストコンディションでは無いまま試合に出されていたのであるので、彼を責めるのは酷だろう。
GOLDEN-23のオリンピック予選ではフットサルコンビの台頭で出場機会が減る。しかしめげずにフットサルの技術を吸収して我が物にするなど影の努力を重ね、ライジングサンのオリンピック本戦ではフットサルコンビが選考落ちする中で生き残るなど一学年下ながら逞しく戦っている。
テクモ版の5では日本代表に合流しない新田に代わって最後までFWのスタメンに起用されるという破格の扱い。
小さなテクニシャン。(なんだが如何わしく聞こえるのは気のせい)
翼たちの世代から見て2年後輩だが上級生と遜色のないプレイを見せる。年齢差の重い小中学生や年齢別の代表でこれは凄い事である。
長年日向の相棒を務める東邦ゴールデンコンビ(明和コンビ)で、ワールドユース編のウルグアイ戦など日向にスポットに当たる試合ではほぼ必ず出番が回ってくるので出場機会は多い。
代表では岬や松山と比べると見劣りする場面も多いが、翼たちのU-23より下のU-20代表ではキャプテンを務め更に下の世代を纏め上げアジアユースを優勝に導いている努力の人。
新田や佐野も1学年下の代表でもあれば大活躍だったのかもしれない。
「Road to 2002」ではサッカーボールカットというとんでもないヘアスタイルになって登場。大不評となりあっという間に元に戻った
[FW]
基本的にツートップ(ごくまれにスリートップ)フォーメーションの日本では最もスタメンの枠が少ないのだが何故か見上監督が(以下略)なので大半のFW経験者がMFに下げられる自然淘汰ポジション。それでも尚FWを張っているのは生粋のストライカーであるかベンチ要員固定かのどちらか。
日本の誇る猛虎・エースストライカー。雷獣シュートを真似したちびっ子達はこぞってつま先を痛めた。
コンクリートの壁を打ち砕く必殺タイガーショットをはじめ、ネオタイガーショット、ワイルドタイガーショット、雷獣シュートなど数々の必殺シュートや直線的なドリブルや猛虎タックルで容赦なく相手を吹っ飛ばす。
「いつまでも調子にのってんじゃねぇ!」「来るなら来い!何人来ても同じだ!食らえタイガーショット!」「どけシュナイダー、俺の前に立ちふさがる者は全て吹き飛ばす!」
接触プレイには滅法強いのだがチームプレイがやや苦手なきらいがあり(キャプテンとしてチームを纏めるカリスマはあるのだが)、そこを欠点として指摘される事もしばしば。良くも悪くも「俺にボール持って来い!」の職人ストライカー。
しかし超攻撃力的なイメージとは裏腹にコンスタントに大活躍する翼と違って章の序盤では強力な相手に封じ込められる事も多く、終盤では特訓しリベンジという展開が多い。
翼を除けば最も得点力があるはずなのだが、
ユベントスに入団してからは身体のバランスの悪さをトレーナーのマッツに酷評されてしまう。
必殺シュートを放つ強靭な右足に比べて左足とのボディバランスが、という評価なのだが、ツインシュートの時などに普通に左足で
タイガーショットを撃っていたのは内緒である。
特に特訓の末に会得した雷獣シュートは実はロベルトがスカイウィングシュートして先に編み出していたなど
キン肉バスターばりの後付けが放り出され各国の強豪選手は普通にコピーしてくるなど報われない。
(一応、日向雷獣シュートはそれらの量産型芝蹴りシュートとは一線を画した威力である事はそこそこ描写されてはいる)
最近では雷獣シュートが最大火力な代わりに体への負担が大きいため、真芯で捉える事で威力を上げるワイルド
タイガーショットやネックである左足で安定して必殺シュートを撃てるようになったレフトタイガーなど燃費と汎用性を重視した成長に切り替えている。
日本では翼と若林の次に優遇されており、度々活躍が描写され、スポットが当てられる場面も多い…のだが、2人に比べると嚙ませ犬になる場面も多い。海外の強敵に苦戦しリベンジする、という王道の展開が最も描かれているキャラとも言えなくはないのだが。
また、翼と若林が常に世界最強レベルの選手と描写されているのに対し、日向は得点力以外であまり見せ場に恵まれない。
お馴染みの皇帝シュナイダー。強力なシュート以外にもあらゆるプレイを万能にこなす火野竜馬やサンターナなど何でもこなせるフォワードが多いのでシュート一筋のスタイルに限界が来ていると言っていいだろう。
中学生編までは翼と同等のように描写されていたが、ジュニアユース編以降は海外で華々しい成功を収める翼と比べると泥臭くもがき少しずつ進んでいく苦労人として描かれいく。(それでも大半のモブ同然の選手よりは変わらず活躍している)
読み切り「挫折の果ての太陽」の衝撃的すぎる特訓スタイルは読者の
腹筋を破壊した度肝を抜いた。俺のバランス矯正ギブス。
レッジアーナに移籍後は成長を見せ、身体のバランスの悪さは改善された模様。
また、そこまで目立たないがポストプレイなどの脇を固めるプレイ(連携)もちゃんと覚えており、自分が楔や囮になるプレイも少しずつ覚え始めてきた。
中学生の頃から100m11秒台の俊足を誇り、天性のバネから繰り出され
ゴールポストに当たる隼シュートを武器とする。
初登場時は粗削りながらも素質は翼と同等とされており、実際に光るプレイを見せていたがいつの間にかその設定はなかった事になった模様。
代表では日向とツートップを組むものの活躍はほとんどなく、隼シュートをあっさりキャッチされて強豪GKを引き立てるのが主な役目。大半の試合で何故かツートップに拘る日本代表において2人目のフォワードとして定着するも、本当に試合に出ているだけの存在に落ちぶれる。
なまじレギュラーなため、キャプ翼における点の取れないFWの代表格になってしまう。
GKの引き立て役以外に特に役割も持たされていないため、試合中の存在感もかなり薄く、スタメン落ちや途中交代も多め。
ジュニアユース編ではヘルナンデスやミューラーの強豪キーパーには事も投げに止められそれ以外ではポストとトモダチ。
ワールドユース編では左右両足で隼シュートを打てるようになり多少得点もしているが、肝心な試合では1点も決めていない。
得点力皆無の状態で覚えたもう一つの特技が絶妙な
スルーで、気の抜ける擬音と共にチャンスボールを空ぶって日向に渡す様は涙を誘う。
その後は柏レイソルに入団しなんと若堂流空手の門を叩く。若島津と空手師弟コンビ結成である。
残念ながら師である若島津との直接対決では得点を奪えなかったが空手の修練は新田にとって大きなプラスとなったようで、ここから徐々に開花していく。
長らく不遇の存在だったが、オリンピック編で遅まきながら覚醒。
翼や日向が不在のアジア予選ではエースストライカーとなり、中学生編以来のまともな得点シーンが描かれ、以降もコンスタントに得点。
翼たちが合流した本大会でもあのドイツのミューラーから2得点しており、今や作中判明している総得点数は日向、翼に次いで日本人選手で3位である。
隼シュートを思い切り打つだけだった以前とは事なりチームに貢献するプレイも覚え、スペイン戦では俊足を活かした前線でのスプリント(相手のパスに執拗に喰らいつくチェイス)でスペインのパスワークを乱しガス欠になるまで走り回るなど献身的な姿勢も見せた)
以前の新田からはとても想像がつかない姿であり、数少ない無印より扱いがよくなったキャラクターといえる。ようやくツートップの一角に相応しい実力として開花した。
反町一樹
CV:堀内賢雄(昭和アニメ版)/ 津村まこと(アニメ三作目)/村田太志(2018年版)
東邦で日向とツートップを組み、日向が不在の時はエースストライカーを務めた。
一応、修哲のシルバーコンビなどよりは格上のようであり、3トップにすると大体起用される日本第3のFW。ただし日本が3トップを取る事は稀なので出番は少なく、目立った得点シーンもほぼない。
ただし(この世界で生き残る必須条件である)他ポジションへの適性もあるようでMFでの出番も多く、Jr.ユース準決勝のフランス戦ではピエールとの一対一に敗れた岬を好フォローで救いボールを奪取、日向へパスを繋ぎ反撃の口火となる2点目のきっかけを作るなど要所で活躍する。
GOLDEN-23のオリンピック選考ではディフェンスもできる点もアピールしディフェンシブFW反町という切り口で代表アピールを試みる(まず得点してくれ)
目立った
必殺技が存在しないというこの世界では大きなハンデを抱えている。
一部
ゲームではダイビングヘッドが
必殺技として設定されており、なんと雷獣シュートと互角の威力だったりする(基礎ステータスは反町の方が日向より低いのでその部分で劣る…凄い頭…)
これは全くの無から生えてきたという訳ではなく、中学編では森崎に挑むも防がれ、高校では南葛高校相手に同点ゴールを奪うなど一定の出番があるため何となく得意技として制定されている可能性はある(そのせいでメキシコ戦では必殺シュートの嵐に混じってダイビングヘッドだぁ!と切ない一コマが描かれている)
この世界ではとかく軽視されがちであるがリアルサッカーのダイビングヘッドはプロの上手い人がやると本当に凄いので、いっそそちら方面で反町も覚醒しないだろうか…
なんだかんだ出場機会は多いのだがオリンピック編では新田の急覚醒、若島津のフォワード兼業もあり薄皮一枚でキープしていた出番が遠のいてしまった。日向が召集されなかった予選では今までと同じくそこそこ出番があったのだが
ライジングサンのオリンピック本戦では橋にも棒にもかからなくなってしまう。が、準決勝のスペイン戦で新田が全力スプリントでダウンしたので交代要員としてようやく出場。
最近は岬の元・明和の設定が生かされ元祖明和カルテットだとか妙にハブられがちで
ドカベンの微笑三太郎のような状態になっている。
来生哲兵
担当声優は
- 伊倉一恵(昭和アニメ版)
- 新山志保(J少年期)
- 上田祐司(J青年期)
- 亀井芳子(2001年版少年期)
- 阪口周平(2001年版中学生以降)
- 酒井広大(2018年版)
フルネームは「哲兵」なのだがよく「哲平」と誤記される(一発変換できないからだと思われる。たまに公式
ゲームも間違える)
翼のママやディアスと同じ緩い天然パーマ
修哲の点取り屋、今は南葛の点取り屋。ただし南葛の時点で主な得点源は翼である。
南葛中学では滝とのシルバーコンビで次藤の裏をかき決勝点を挙るなど一定の活躍はあったが
全日本では招集だけされるのに試合には出れない永遠のベンチマン。点取り屋ならぬ出番取られ屋になってしまった。
Jr.ユース編では一応ブレーメンとの練習試合には出ていたらしい。ワールドユース編では主力が追放されたアジア一次予選しか出場機会がなかった。
試合に出れないのに毎度毎度招集だけされる姿に哀愁すら感じる。
点取り屋に拘るあまり他ポジションへの適性がなかったのが大きな要因だろう。
一部
ゲーム(新たなる伝説・序章)では「スライディングシュート」が
必殺技とされ、流石に日向には見劣りするが中々の決定力がある。
また
Jリーグではセレッソ大阪に所属しそこそこ得点を挙げるなど活躍しているらしい。
滝一
担当声優は
- 坂本千夏(昭和アニメ版少年期)
- 堀内賢雄(昭和アニメ版中学生以降)
- 鈴木明子(J版)
- 竹内順子(2001年版少年期)
- 中村俊洋(2001年版中学生以降)
- 吉野裕行(2018年版)
ライン際の魔術師。来生の相方。全国制覇を経験した修哲の小5時代はアシスト王だったらしい(得点王は来生)
ライン際ギリギリのドリブルが得意技で、サイドを駆け上がりゴール前の選手にセンタリングを上げるプレイを得意とする高速ウイング。
中学生時代に翼にワンパターンと指摘されてからは、意表をついて中央に切り込む場面もある。大友中相手にダイビングヘッドでダメ押しの3点目を決め、花輪中相手に選手点を奪うなどそこそこ得点も多かった。
来生同様代表には毎回選ばれるのだがとにかく出番がない。貴重なウイングタイプのフォワードなのだが…
おまけに特技のライン際のドリブルも海外の有力選手が次々に使ってしまうため立つ瀬なし。
試合の出場機会も上の来生と大体同じ。Jr.ユース編の決勝後にボロボロの選手たちを追い越して真っ白なユニフォームでビクトリーランの先頭を走ったシーンは語り種。
テクモ版「IV」では能力値は低めだが、敵として対戦した場合は何と
ライン際のドリブル速度がコインブラ以上になるという驚異の特殊能力でプレイヤーを苦しめてくる。
ただし、何故か
味方としてプレイヤーが操作する時は普通のドリブル速度になってしまうという謎仕様。
この驚速ドリブルをプレイヤーが使えれば、まだスタメンとして起用する価値はあったのだが…。
PS2の
ゲームで滝にボールを渡すとライン際に散らばり高速移動でドリブルするという原作通りのAIが積まれている。
ただしこの
ゲームの高速移動=スタミナ消費で能力低下なので走り切った後に敵に捕まると悲惨。
一応、東京ウェルディに所属し
Jリーグの世界ではそれなりに活躍しているらしい。
[選考落ち]
加藤正則
ふらの中のGK。松山のチームメイト。
南宇和の石田のシュートをがっちりキャッチするなどそこそこ好セーブの場面もあり優秀選手に選ばれたので代表合宿にも参加したが選考落ち。
全国ベスト4のキーパーではあるが、森崎、若島津がいる状態で愛弟子の若林を加入を狙っていた見上監督のお眼鏡にはかなわなかった。
小池秀人
東邦学園のMF。つぶらな瞳がチャームポイント。
中学編では東邦のモブの中では出番はあった方、くらい。優秀選手には選ばれたので、一定の活躍はあったのだろう。
ジュニアユースの代表選抜合宿には参加したが、代表入りはできず。
揃って代表入りした南葛勢とは違い、東邦勢では唯一の落選者となった。
堀広道
明和東中のMF。小学生時代は明和FCで日向チームメイト、中学では明和東でベスト4。小さめの目にセンター分け。
中学編の準決勝では若島津相手に超至近距離のシュートを成功させキャッチできずに弾かせており、先制点の切っ掛けを作る。
石田鉄男
愛媛代表、南宇和中のMFで司令塔。剃り跡が青々しく残るイガグリ頭。全国ではベスト8まで残るが翼との直接対決はなく松山に敗れた。
巧みな話術で松山を煽り個人技とパスの素早い切り替えでまんまと松山を出し抜いて先取点のアシストを生み出した実力者なのだが、強引に打ったロングシュートは加藤に止められてしまう。
つまる所は南葛との試合前に松山の実力を見せるためのジャンプ的な噛ませ犬。スコア上は2-1の接戦だったが松山は小田のスランプに付き合って復調を信じてボールを送り続ける一種の
縛りプレイまでしていたのでそれがなければもっと点差は開いていただろう。
やはり優秀選手に選ばれ選考合宿にも参加したのだが落選。MFの司令塔という腐るほど同じポジションがいた役割で、翼とも直接対決はしておらず、おまけに余りに華が無いルックスなどが響いたか。
全国での試合中に煽りまくっていた松山との関係は険悪ではないようで、落選後も松山を爽やかに激励していた。
これ以降は全く出番なし。キャプ翼の真の不遇は四国である。
小田和正
ふらの中のFW(南葛の出っ歯は「小田強」)。小学生時代はMF登録でワールドユース編からはMF登録に戻っていた。
「小田和正」という突然ラブストーリーが始まりそうなフルネームが何よりの特徴。
中学編の南宇和戦ではスランプを克服しセンターフォワードとして逆転ゴールを奪うなどスポットが当たるが見せ場はそれまで。(あと一応南葛戦の森崎への集団リンチの2点目が記録上は小田の得点であるらしい)
優秀選手にも選ばれ合宿に参加したが碌に出番のないまま選考落ち。
その後は松山と一緒に受験勉強をする姿が描かれるなど松山の
舎弟チームメイトとしてそこそこコマに描かれる事がある。
ワールドユース編以降はやはり選考落ちか選ばれてもベンチにすら入れずスタンド観戦とシルバーコンビ以下の扱いが続いている。
Jリーグでは松山と同じくコンサドーレ札幌に所属。
沢木昇
明和東中のFW。シャーク岸田に匹敵するフカヒレ矢吹ジョーのヘアスタイル。基本的な経歴は堀と同じ。
モブではあるのだがそこそこ出番があり、若島津相手に選手点を奪ったキャプテン翼3大奥義の一つ明和特攻スラィディング部隊によるゴール前への雪崩れ込みは記録上は沢木の得点であるらしい。
テクモ版の
ゲームボーイ版ではなぜか小学生時代の全日本Jr.の選抜チームに選ばれている。(でも
必殺技はタックル)
武井和人
南宇和中のFW。長身でガタイのいい新田顔。
石田とのコンビプレイと持ち前の体格を活かしたヘディングで松山率いるふらの中から選手点を奪った。
優秀選手に選ばれるが落選。貴重なヘディング要員のフォワードであり、マーガスや飛翔のような活躍もできた気はするのだが…
やはり基礎の実力が代表のレベルには達していなかったという事だろうか。
【全日本ユース(ワールドユース編)】
アジア予選時がU19。そしてワールドユース本戦が翌年なのでU20。
翼世代が高校卒業直後で一番上の世代。
[リアル・ジャパン・7]
真の全日本ユース代表として賀茂が連れてきた面々。ユース代表と変則マッチを行った。
実際には日本ユースを鍛える目的であったため、アジア予選には出場せず日向達の復帰と共に解散となった。
浦辺と火野以外の5人は翼たちよりも年上で元々ユース代表入りの資格を有していなかった。
日向や岬ら全日本の主力と互角以上に戦あった後に他の日本メンバーとの2試合(合わせて3試合)全て90分の合計3セットを難なくこなすタフネスを持ち、修哲の面々あたりのベンチ固定要員よりは間違いなく実力は上の筈なのだが、オリンピック代表でも弓倉がテストマッチ時のメンバーに掠っただけで出番はなし。
「新たなる伝説・序章」や「戦えドリームチーム」などの一部
ゲームでは、上記の事情で幻に終わった日本代表のユニフォームを背負い、翼たちとチームで戦うの夢の姿が描かれる。
火野竜馬
ジャパニーズボンバー。RJ7のFW。賀茂のスカウトを受け来日したウルグアイ出身の日系人。(血筋は日本人だが生まれも育ちもウルグアイ)そのため当初は日本にもウルグアイにも代表選手として参加する資格を有していた。
当時のウルグアイユースの監督ルベンスに選ばれず失意の中で賀茂に誘われRJ7の話に乗る。
日向と同じく高さとパワーを売りにしたストライカー…のみならず、南米仕込みの華麗なフェイントや高さを生かしたポストプレイでアシスト役もこなせるなど万能選手。
初めはブラジルで活躍する翼に興味を持ち、「ウルグアイが駄目ならこいつと世界一を獲ってみるか」と考えていたが日本で会った日向にストライカーとして
ライバル意識を燃やす。
日本にきた当初はどうせウルグアイに見捨てられたなら…と一時は日本ユースへの参加も視野に入れていたが
ウルグアイの新監督マチルダ尽之助(やはり日系ウルグアイ人)に見込まれウルグアイ代表として敵対する道を選ぶ。
当初は日向タイガーショットのように思い切り蹴り抜くドラゴンショットを武器としていたが、「体が開きすぎて腰の回転がボールに伝わらない」という欠点を井出に指摘され、体ごと1回転してシュートするトルネードシュートを習得した
(回転って多分そういう意味じゃないと思うんだよな)
メタ的な視点では日本代表という作品最大の勝ち馬に乗らなかったキャラとも言えるが、大勢の味方の1人になって埋没しがちな日本ユースに比べて、敵チームに入るという道を選んだ事でキャラとしての輝きを保てたと言えるかもしれない。
本人も日本人の言葉や声援より生まれ育ったウルグアイに親しみを感じており、”同郷”の仲間と共に戦えることを喜んでいた。
その出自から「お前はどこの国の生まれの犬かなんて気にしなくていいからな」と日本で生まれたアメリカ犬種に優しく語りかけたり、翼ファーストの
ライバル選手が多い中であくまで強敵の1人として立ち向かう姿勢、ボール越しに腹にジャンピングニーパットを叩き込む無印レベルの格闘技プレイ。あくまで
ライバルは日向という姿勢からWY編が初出のキャラにして中々に人気があり、海外キャラの
人気投票ではシュナイダーやディアスに並びトップ10に入った。
オリンピック編で新田が覚醒するまでは頑なにツートップにする割に、2人目のFW枠がいつまでも人数合わせの感が否めなかった日本に突如として現れた新星であり、日向との夢の竜虎ツートップは浪漫とされながらも終ぞ叶わなかった。
一部
ゲームでは”もし火野が日本代表を選んでいたら”というIFの姿が度々描かれており、隠しキャラ扱いの新たなる伝説・序章では1周目で敵対→2周目で仲間入り→3周目では日本代表としてビクトリーノと対峙とかなり破格の扱いであった。
ゲーム作品ではトルネードシュートが雷獣シュートと異なり空中でも撃てる事、切り札の倍速2回転がセンターサークルからの遠距離かつ数人がかりのブロックながら割とあっさり止められてしまった事、華麗な個人技やポストプレイから日向より最大火力を少し引いた代わりに日向が不得手な他分野も卒なくこなす万能選手という感じで差別化させる傾向にある。
弓倉宣之
RJ7のMF。
ゲームメイクを担当しドライブシュートも放てるテクニシャン。
翼たちと同学年ではあるが、目先の勝ちが全ての学生サッカーより個人をみっちり鍛えるクラブチームの道を選び、プロ傘下の読売クラブに参加していた。
自らの選んだ道に自信を持ってはいるが、それでも全国大会や国際ジュニアユースで脚光を浴びていた翼たちに劣等感のような対抗意識のような屈折した感情を燻らせていた。
実は喘息で1年休学していたため年齢は1つ上。そのため世代別の代表には参加できなかった。
オリンピック代表予選ではアジア予選前に行われたテストマッチで代表に選ばれたが、アジア予選では沢田に押し出される形で選外となった。
童顔気味の
イケメンというキャラ造形ながらコンプレックスやハンデをものともしない。
ストイックに研鑽を重ねた負けん気とプライドの強い性格。
RJ7での火野の相棒で、敵対した時にドラマが作りやすそうな立ち位置。
岬と互角に渡り合える程のボールコントロールや華麗なフェイント。
さらにはドライブシュートまで撃てる。
これだけ盛りだくさんのキャラなのに、何故オリンピック代表に選ばれないのか不思議でならないと思う読者は多い。井沢以外の修哲トリオなどのベンチ固定要員よりは間違いなく格上のはずである。
もしかしたら過去に喘息を患っていた事を吉良監督が懸念したのかもしれないが、作中で明確な描写は無い。
杉本高史
RJ7のMF。読みはすぎもとたかし。RJ7では吉川晃司(よしかわこうじ)を名乗っていた自称「フィールドのペテン師」。サッカーは騙し合いをという哲学を持つ。
転倒したフリをして相手を騙してジャンプするペテンドリブルなどしたたかなプレイが持ち味。黄金世代への対抗意識を燃やし個人技に拘る弓倉に後ろから一声かけて落ち着かせたり一歩引いた視点で物事を見れる選手。
Jリーグでは早田と同じガンバ大阪に所属。横浜Fマリノスとの試合ではペテンシュートなる謎の決め技で決勝点を奪ったらしいが詳細不明。
なぜか偽名が実在のミュージシャンの吉川晃司(きっかわこうじ)と同形異音で本名が杉本という謎の設定を持っている。出っ歯が
明石家さんまを意識しているっぽく、さんまの本名が杉本なので恐らく本名の元ネタはそこから。
岡野俊也
RJ7のMF。100メートルを11秒台で走る俊足。ウィングとしてサイドをドリブルで駆け上がるのがRJ7の定番戦術の1つ。
…が、それ以外に特筆すべき点が無く、日向との再戦時には「俺たちと違って大して成長してないな」などと痛烈に駄目出しされてしまった。
その後のオリンピック代表にも落選している。
その後は浦和レッズに所属するJリーガー。
元ネタは恐らく俊足を武器とし”野人”の異名で知られた浦和レッズの岡野雅行から。
後に現実の日本代表が初のワールドカップ出場を決めたジョホールバルの奇跡で決勝ゴールを挙げた。
坂木優二
RJ7のDF。細目で長身。日向とヘディングで競り合える高さとパワーを持っている。
日本代表を侮り挑発する態度や台詞が多いRJ7において、唯一そういった振る舞いがなく人が良さそうに見えるが、逆に言うとそのせいで影が薄い。
後にセレッソ大阪に所属するらしい。
ミシェル山田
RJ7のGK。スキンヘッドにタラコ唇のタコ坊主。ゴールマウスに蜘蛛の巣を張りどんなボールも獲ってしまう蜘蛛男(という触れ込み)
フランス系の血を引いていると思われるが詳細は不明。名前が日仏ハーフでプレイスタイルは蜘蛛男で頭はタコとキャラ属性が渋滞を起こしている。
変則マッチでは日向に2失点を許すが、それ以外は残り2試合も含めて失点を許さずの鉄壁。
何故かやたらと新田ばかり封じ込めており、ノーマークで放った隼シュートを難なくワンハンドキャッチ、追加点のチャンスに放られた隼シュートを両腕を握って合わせたハンマーパンチで打ち返してカウンターのキッカケを作っている。
所詮は数多くのシュートを止めた実力者だったが主力メンバー帰還後の再戦では日向の雷獣シュートの前に反応できず「こ…こんなシュート取れないよ……」と意気消沈し10失点してしまう。
そんなメンタルの弱さもあってかオリンピック代表では森崎が選ばれ選外となった。
ゲームではダブルハンマーパンチが必殺パンチング、スパイダーキャッチ(ワンハンドキャッチ)が必殺キャッチのセービング技として扱われる。
浦辺反次
元・大友中カルテットの1人で石崎の
ライバル。大友中学では4人がかりではあるものの翼が勝負を避けたり、新田にパスを送り続けるなどして南葛中学を苦しめた。
南渇高校ではキャプテンから外れるも、新田からは「心のキャプテン」と慕われ続けている。
実家の豆腐屋を継ぐため高校サッカー終了と共に引退し日本ユース入りも辞退するが、RJ7入りし実力を上げて再び現れる。大友中といい、アウトサイダーな立ち位置が似合う男である。
日向らの復帰と共に真相を明かし家業に戻っていったが、岬の負傷離脱という緊急事態を受け、ワールドユース本戦で選手として復帰。
決勝戦で石崎が負傷退場すると代わって出場し、日本優勝の瞬間まで守り抜いた。
結局その後もサッカーを続けていて石崎からも一度その点を指摘されたが有耶無耶になってしまった。
ワールドユース後はジュビロ磐田入りしプロになり、オリンピック代表にも選ばれるなどなかなかの出世っぷりである。
南葛SC、大友中とMFだったが元から攻撃面での活躍は殆ど無かったのもあって高校時代からはDFになっている。
たたかえドリームチームなどではDFとDMFの両適性がある選手として設定されている。
[初選出]
ワールドユース編で初めて代表入りした面々。
日向たち本来の主力選手7人がアジア一次予選を前にチームから追放され、日向たちが合流したアジア二次予選後も選外になった選手はおらず、ベンチ入りできなかった選手は観客席からサポートする役割が与えられていた。
ワールドユース編から登場。翼の一年後輩。太陽王子。
中学時代までは不世出の選手だったが、南葛中との練習試合にて翼から激励を受けて一念奮起し、単身イタリアに渡って何の寄る辺もない状態から靴磨きで生計を立て道具係からインテルのユースで試合出場するまでのし上がった苦労人。
中盤のダイナモと呼ばれるほどの無尽蔵なスタミナが売りで、それを生かしたとにかく走り回るプレイでチームに貢献する。跳躍力もありロヴェッシャータ(イタリア語でオーバーヘッドの意)や、スピードで相手の意表をつく股抜きシュートでゴールも狙う。
後にルート・グーリットから直角フェイントを学んだ他、小学生時代からの特技であるリフティングで意表を突くなどドリブル技術も高い。
相手を近くとチョコマカと走り回るディフェンスや、ドリブル、シュートなどの個人プレイは強く得点力もあるのだが反面MFながらパスなどで活躍する場面はあまりない。また一学年下な上に小柄なので接触プレイでは大体吹っ飛ばされる。
いそうでいない持久力特化のMFであり、若干未熟だが前向きな精神性、お調子者ゆえ時々やらかすなど、便利な背景を持つのでMFの枠にほぼスタメンとして採用される。ただ、無印からのキャラに活躍してほしい無印読者からは敬遠されがち。
しかし用具係から試合出場まで成り上がったり、外国人枠の問題でインテルからセリエCのチームに移籍するなど苦労人である。
赤井止也
葵同様イタリアに渡ってプロ入りした、「恐怖のレッドストッパー」の異名を取るサンプドリア所属のDF
全日本ユースでは松山の代わりにボランチのポジションに入ったため表記上はMFになっている。
マンツーマンマークに絶対の自信を持っている。
葵に誘われる形で本戦からユース代表に合流するが、チームの戦術に慣れていないため、松山が欠場したスウェーデン戦が初にして唯一の出場となった。試合ではレヴィンのマークに付き、1対1では抜かれるもののレヴィンへのパスをカットして封じ込めに成功するが、後半にレヴィンシュートを3連続でブロックしたことで負傷し、延長戦を前に戻ってきた松山と交代する。
スウェーデン戦はレヴィンの掘り下げのために対比として美子が交通事故にあい松山が付き添いで欠場、レヴィンの殺人シュートで負傷した赤井の代わりに延長戦でようやく松山が駆けつけるという構成になっており、松山を見せ場がもらえたと考えるか不遇と考えるかで評価が割れる。少なくとも赤井が出ていなかったら松山が代わりにズタボロにされる可能性もあった訳で。あとは早田のエース殺しという特徴も奪ったなんて声もある。
オリンピック予選時には招集を見送った海外組5人の1人として数えられていたが、所属クラブで名誉の負傷を負ったため、オリンピック本大会では招集外になってしまった。葵と対になるキャラクターという触れ込みで登場したわりに不遇。その後回復したようで、ドイツ戦の翌日には負傷者が続出した日本代表にサポートメンバーとして合流し、選ばれていればスペイン戦に出場できたのにと悔しがっていた。
岸田猛
元大友中のDF。大友中ではMF登録だった。矢吹ジョーのようなフカヒレヘアーがトレードマーク。
主力7人が不在だったアジア一次予選ではスタメンに起用。サークーンのボレーシュートに飛び込みダイビングヘッド(ダイビングセーブ)で防ぐも頭に足が当たり流血してしまうという気迫のプレイを見せ、治療で一時ピッチに下がりながらも頭に包帯を巻きながら復帰する気迫で戦い抜いた。
この時実況から「シャーク岸田」という異名を授かった。鮫のようにボールに飛び込むとかなんかそんな感じだよ多分。
主力復帰後はスタンド観戦。髪型もポジションも同じ赤井が加入したのがトドメになった
オリンピックではアジア予選まで代表に選ばれていたが、やはり出場機会には恵まれず。
中山政男
元大友中のDF。長身。ちょっと低い鼻以外は普通の顔立ち。
浦辺や岸田より出番が少ない。ルックスに華がなく怪我で途中欠場した西尾よりは…くらい。
岸田と同じくワールドユース編で人数合わせ的に代表に選ばれ、練習中に乱入してきた火野と空中戦になるが及ばなかった。
アジア一次予選では試合に出場している場面は描かれず。一応ダイジェストになったグァム戦に出場している可能性はあるが…
オリンピック代表では選考合宿に参加していたが敢えなく選外。
PS
ゲーム新たなる伝説・序章では左足の裏を思い切り突き出したタックルが
必殺技として扱われている。
なお大友カルテットの中で西尾だけがいつまでも代表候補にも姿を見せず
ゲームなどでも日本代表ユニフォームで4人が揃えられない。
本間実
元武蔵中のFWトリオの一員。なおFWトリオ仲間の真田と一ノ瀬は選ばれたことがない。
この武蔵中トリオは修哲トリオの対になるようにキャラ設定されており、キック力の一ノ瀬、長身ヘディングの真田、ライン際ドリブルの本間である。
小田あたりと同じく当初のポジションはFWなのだが日本代表ではMF扱いになっている(どっちにしろ試合には出られないが)
滝と同じくライン際を駆け上がりセンターリングを上げるプレイスタイル。
滝がアジア一次予選のチャイニーズタイペイ戦に出場する一方で、中山と同じく試合に出場している場面は描かれず。
二次予選の中国戦では、累積イエローで出場停止をくらった葵に、サポートメンバーの役割を教えていた。
オリンピック代表では選考合宿に参加していたが、テストマッチを前に選外となった。
佐々木健太
誰こいつ? ワールドユース編でトライアウトで三杉と共に日本代表に選ばれたGK。
RJ7との変則テストマッチ2試合目に出場するも大量失点を喫してしまい、それ以降出番無し。
若林は負傷により合流できるかわからず、若島津は監督と対立し離脱したため、GKが森崎1人だけという事態となり、
森崎の控えGKという特殊なポジションのために生み出されたキャラ。
割とすぐに若林が合流したので、作中にも登場しなくなった。
なら中西でもよかったと思うが、中西だと急に登場しなくなったときに不自然なため、新キャラを生み出したと思われる。
オリンピック代表では候補にも選ばれていない。山田や中西も選ばれていたので人数的に仕方のないところか。
【U23日本代表(マドリッドオリンピック)】
こちらもワールドユースと同じくアジア予選の時がU-22
翌年のオリンピック本戦がU-23という形。
翼たちが一番上の世代…ではなく、その一学年上、つまりRJ7の世代が最年長となる。
これによりついにRJ7の本格参戦か…と期待されが結局は弓倉らの世代は全員選外で事実上意味のない設定となった。
これにより翼たちより2学年下のタケシがU-20日本代表のキャプテンとなり自分より更に下の世代を引っ張ってアジアユースで優勝する様子が描かれており、こちらが目的の年代設定だったのだと思われる。
[初選出]
古川洸太郎/風見信之介
フットサルからサッカーに再転向した2人組。通称フットサルコンビ。長髪の方が古川で短髪の方が風見。
フットサルでの活躍が評価されリアルジャパン11に参加していたが、フットサル日本代表に選ばれたため離脱していた。
吉良監督にサッカーへの未練を指摘され選抜合宿に参加する。
フォーメーションではFWやMFの左右に配置されるが、攻撃に転じる際には2人が密集してプレイし、フットサル特有のフェイントやショートパスを使って相手をかわしていくのが特徴。
アジア予選まで代表に選出された。
井川岳人
テクニック・スピード・パワーを兼ね備えるオールラウンダー。オリンピック代表ではDFで起用された。井川隼人の弟。
リアルジャパン11に参加し、年齢制限もなくユース代表入りを期待されていたが、留学生で知り合った女性と恋仲になってアルゼンチンに旅立った経緯がある愛に生きる男。
アルゼンチンで船の積み荷運びのに仕事をしていたところ、賀茂に誘われJヴィレッジ職員としてオリンピック代表に加入する。
妻を亡くし祖母と共に娘を育てている苦労人パパ。
JリーガーでA代表のキャプテンでもある井川隼人の実弟。その兄と比較されるのを嫌がり虚勢を張る癖がある。
そのことがバレそうになると、なにかしら理由をつけてその場から逃げ出すなどメンタル面の弱さが難点。
煽り耐性も弱く、オーストラリア戦では亡き妻と娘の悪口を言われたことに激高して手を出してしまい、退場処分を食らい敗戦の一因になってしまう。
同じく喧嘩っ早い早田とはなにかとぶつかっていたが紆余曲折を経て互いを認め合う仲間となった。
それでも次藤離脱の穴を十分に
埋める活躍を見せスタメンで起用されることが多かった。
オリンピックのドイツ戦では後半ロスタイム1点ビハインドの展開で、翼にスカイラブの土台役を買って出て同点ゴールを演出するが、両脚に肉離れを引き起こして残り試合への出場は絶望となってしまった。
なお飛んだ側の翼は何事もなくその後もプレイを続けているが鍛え方が違うのだろうか・・・
曽我佑二
バスコ・ダ・ガマ所属のDF。雑草魂の異名を持つ。
元は五郷工業に所属しておりプロ入り(
大宮アルディージャ)を目指していた。高さを活かしたヘディングに長けるがそれ以外の足元の技術がまるで覚束ないという欠点がありプロ入りは叶わなかったがその身体能力の高さをと素材が賀茂の目に止まった。
元々はFWだったがリアルジャパン11でヘディングの強さを活かすためにDFに転向。その強さは火野に競り勝つほど。
それでも実力不足を痛感したためから自ら離脱し、ブラジルに渡り武者修行していた。
修行の甲斐ありディフェンス能力全般はプロで通じる水準にまで引き上がり、パスコ・ダ・ガマでプロ契約を果たす。
オリンピック本戦から代表に選出され、ドイツ戦ではスタメンに起用されるも、シュナイダーとの競り合いで右足首を負傷。
残り試合への出場は絶望となってしまった。
モジャモジャ頭とヘディングを強みとしていることからモチーフはボンバー中澤こと中澤佑二(下の名前が同じ)
[選考落ち]
U23で初めて代表合宿に参加した面々。
吉良監督が初期招集メンバー30人(集合場面の人数を数えると実は31人いたりする)の名前を公開しなかったので、中西以外は集合時の場面から「おそらくこいつだろう」と推測される。
下記のメンバー以外に本間や中山と思われる面々も描かれていた。
中西太一
デブ巨漢GK。小学生時代には強豪として描かれており、「森崎を出すならこいつの方がいいだろ」とたびたびファンの話題に上る。
が、実際には活躍してた当時でも一度崩されると修哲トリオにすらシュートを入れられまくるという脆い面もあるので、そこまで強いかというと疑問である。
更にその後の森崎は失態も活躍も描かれているし、優勝経験や日本代表にベンチとはいえ選ばれるなど経験や実績を着実に積んでいることもあり、
客観的に見て森崎を押しのけて選ばれるほどの評価はなさそうである。
台詞などからさすがに初登場時の小学生編では森崎以上と思われるが、中学生編では全国大会に出場できなかったためジュニアユース代表にも選ばれなかった。
ワールドユースの代表にも選ばれず、オリンピックの代表選抜合宿には参加出来たのだが、結局代表入りはできなかったため、森崎よりも評価や能力が劣っていることは確実。
最近の
ゲームでは小学生時代の試合を反映し余裕を保てる時は優秀だがビハインドで冷静さを失うと一気に崩れるメンタルの脆いキャラクターとなっており、土壇場で根性を見せる森崎とは真逆になっている。これでは代表落ちもむべなるかな。
長野元春
元明和FCで日向チームメイト。明和東中のDF。小学生時代の決勝戦では日向の得点のきっかけとなるロングフィードを放るなどそこそこ活躍しており、大会優秀選手に選ばれていた。
坂本真人
元明和東中のMF。天然パーマが特徴。
山室修一
元ふらの中のFW。スネ夫みたいな髪型が特徴。
【全日本ユース(GOLDEN-23)】
沢田タケシ率いるU-19代表。
オリンピック代表選考開始時に韓国でアジア予選を戦い、決勝ではPK戦を制して韓国に勝利し優勝を勝ち取った
2004年のアテネオリンピック代表に選出された実在選手をモデルにしている。
茂仁尾照幸
DF。守りの要と評される。モデルは茂庭照幸。
近野泰章
MF。マジメ人間と評されるボランチ。モデルは今野泰幸。
戸部勇気
MF。キープ力はアジアNo.1と評されるボランチ。モデルは
阿部勇樹。
平丘相太
FW。巨神兵の異名をとる。モデルは平山相太。
国見学院に通う高校2年生の17歳で次藤や佐野の後輩にあたる。
大坪嘉人
FW。モデルは大久保嘉人。
国見学院卒業後にセレッソ大阪に入団した。
【首脳陣】
[監督]
見上
ジュニアユースの代表監督を務め、ユース代表でも引き続き監督を務めるが盲腸により辞任。GOLDEN-23では再びユース代表監督を務めていた。
元日本代表のGKで、現役時代はアジア予選を突破できなかった。
また、1968年メキシコシティーオリンピックで銅メダルを獲得している。これが作中における翼世代以前の全日本でも、現時点での現実の日本代表としても最高記録である。
個人コーチとして若林を幼少期から育てあげ、かつての夢を託す。
若島津が負傷した決勝戦では若林を抜擢するなど、常識的な頭脳の持ち主。
他の監督のマイナス面があまりに強いので、現在のところ無難な彼が最高の代表監督と言える。
ただし前述の通りワールドユース編では、若林の実力が若島津よりも上だと決めつけ、
この2人を競争すらさせずに若島津を一方的に控えGKにした事で、若島津の怒りを買ってしまっている。
これまでの2人の戦歴を考えれば妥当な発想であり、実際その評価は正しかったわけだが、
選手にそれを納得させる事を怠ったという点では指導者として良くなかった。
別に若島津も「何が何でも俺が正GKじゃなくちゃ嫌だ」と言っているのではないから、いくらでも説得できたと思うのだが…。
またジュニアユース編では代表にFWばかり選んでMFとDFはギリギリしか選ばず、後からコンバートを多用して対処するというよくわからない事をしている。
石田の解説で触れたようにメタ的には仕方ない面もあるのだが。
賀茂
ワールドユース編の監督。元日本代表のDFで、現役時代はアジア予選を突破できなかった。
主力選手に成長を促すために難癖をつけてチームから追放するも、
個人特訓をしてきた選手たちの成果は展開上の都合や作者の構想が甘かったせいかほとんど試合で活かされることは無かった。
最大の問題は残った選手たちに過酷な特訓をやらせ過ぎて潰してしまい、翼以外の全員がベストコンディションには程遠いボロボロの状態で試合をさせられる羽目に。
その結果、片桐曰く「本来の日本なら2ケタ得点で楽勝出来る相手」のはずのグァムとチャイニーズタイペイ(台湾)にさえも、
あわや敗北かという所まで追い詰められる程の大苦戦をさせられる事に。
そもそも数々の選手を潰し所属チームを悉く解雇された前科があり、「超危険人物」との悪評まで立てられていた程。
更にアジアのレベルを軽視していたため、主力抜きで勝てると思い込んでタイ戦で敗北寸前まで追い込まれ絶望する。
片桐に主力を呼び戻せと説得されても「今それをやったら、あいつらを追放した意味が無い」と頑なにそれを固辞し、策が破れたら挽回することが出来ず思考停止。
そして「全ての戦術を翼中心にする」と言い出して「ジャパニーズゾーンプレス」を編み出すも、ブラジルのロベルト監督に完全攻略されまた絶望する。
上記の様にやる事成す事全て裏目に出て、状況を悪化させることしか出来なかった。
ひどい言い方になるが、ワールドユース編が不評の末打ち切りになった要因の1つであろう。
葵を連れてきたのが監督としての唯一の功績か。
しっかり育成できたのはリアルジャパンセブン(本当はイレブンだった)くらいである。
モチーフは元日本代表で連載当時に代表監督も務めた加茂周。作中で賀茂が提唱した「ジャパニース・ゾーンプレス」の大元であるチーム全体で相手に畳み掛ける戦術にゾーンプレスという名前をつけたのが加茂監督である。代表監督としての評判があまりよろしくない所もソックリ
吉良
オリンピックでの監督。
日向を鍛えた
小学校時代の恩師で、中学時代では沖縄に
学校側に無断で
呼び出して必殺
タイガーショットを開発させる。
ドライブシュート、スカイラブハリケーンと並ぶキャプ翼三大
必殺技のひとつ、明和特攻スライディング部隊の発案者。
特攻スライディング部隊は後にライジングサンでドイツに真似された。
幻の日本人プロ第1号という逸話を持ち、現役時代には見上監督と同じくメキシコオリンピック時の日本代表に選ばれ当時の銅メダルを大事に持っている(といってもずっとベンチメンバーで試合には出られなかったらしい)
ただの飲んだくれではなく確かな実績もあったので代表官時に就任できた訳である。
極度の酒好きだが、日本代表の監督に就任してからは禁酒している。2018年のアニメではお茶好きに改変された。祝杯とか言ってるのに急須しか持ってこないので台詞と絵面が合わなくなってしまった。
ドイツ戦で若島津をFWとして先発出場させた結果負傷したため、例によって若林の負傷に伴って森崎を出すことになったのだが、
「ワシの采配ミス」と自分に非があるように見えて、ベンチ要員として選んでおきながらこれなので冷静に考えると凄く失礼な言い草で後悔した。
[コーチ]
住友
ジュニアユースのアシスタントコーチ。
マリオ
ワールドユース編に登場。ブラジルでサンパウロのフィジカルコーチを務めていた人物で、本戦出場決定後に賀茂が日本代表に招聘した。
オリンピック編には同名のキーパーコーチが登場している。
ハンス
ワールドユース編に登場。ドイツで若林を長年指導していた人物で、彼も本戦出場決定後に賀茂が日本代表に招聘した。
若林からの信頼も厚い。
「若島津、森崎、ハンス先生の指導なら間違いは無いぞ!!」
…佐々木はどうした。
[関係者]
片桐宗政
日本サッカー協会の偉い人。元日本代表のFWで、現役時代はアジア予選を突破できなかった。若かりし頃は割と新田に似ている。
試合中に右目を怪我して隻眼になってしまった事で現役を引退。
翼たちが子供の頃から成長を見守り続け、自分たちの世代が果たせなかったワールドカップ優勝の夢を託す。
実は父親が片桐コンツェルンのトップとかいう作中でも相当な上級国民だが、宗政が家業を継がずにサッカーに入れ込んでいるため実質絶縁状態で仲は険悪。
【余談】
さて、キャプテン翼の日本代表と聞いて、おそらく多くのアニヲタ民は例の頭身がものすごい集合絵が思い浮かぶだろう。
2010年、キャプテン翼の30周年記念とサッカーワールドカップ2010の盛り上げを兼ねてサッカー関連の楽曲のコンピレーションアルバム「キャプテン翼30周年記念 THE BEST SOCCER SONGS 激闘サムライブルー」が発売された。
ジャケット絵で原作者の高橋陽一が翼ら日本代表11人の集合絵を描き下ろしたのだが、
全員人間をやめてるレベルで頭身が異様に高く、最低でも10頭身以上はあるという非常にシュールな絵面である。
当然ネットでネタにされ、
コラ画像やパロディ絵が多数作られた。
まぁこの集合絵に限らず原作でも頭身がおかしな事になっている事が多いが。登場人物の顔の類似っぷりと並んでよくネタにされる。
同じく
週刊少年ジャンプの漫画である『
銀魂』でもネタにされた事がある。
追記・修正の夢は閲覧数で優勝することです…それは一生かなわない、はかない夢かもしれない…
だけどおれは、おれたちは…いつまでもその夢に向かって走りつづけますーーー
- 森崎ェ・・・ -- 名無しさん (2014-03-01 20:04:17)
- 記事建て主への誹謗中傷コメントを削除致しました。 -- 名無しさん (2019-09-08 21:15:54)
- DFにMFが何人もいる時点でキャプ翼の防御は若林とゴールポストと石崎の顔しかないんだなという感じなのに、攻撃面で点を獲るのが翼って書かれたらもう・・・ -- 名無しさん (2019-09-10 00:43:13)
- Jr.ユース編で、ただでさえMFが多いのに何故か4-3-3という謎のフォーメーションをやらかしたせいで松山がDFやらされたからなぁ……立花兄弟も片方FWだし。4-4-2か3-5-2じゃあかんかったのか -- 名無しさん (2019-09-22 08:42:58)
- ↑練習試合では4-3-3なのに本番では一貫して4-4-2だった -- 名無しさん (2019-09-23 23:10:04)
- だ め -- 名無しさん (2020-04-06 14:42:49)
- ワールドユース編の見上監督は何故あそこまで頑なに正GK若林に拘ったのだろうか。あの時点で若林が両手を負傷していることは分かっているんだから尚更。若島津自身も競争した結果負けたら大人しくサブに回ると言ってるんだから、若林が合流したらちゃんと競争させて決める、とでも言って引き止めておけば一次予選も楽になったのに。まあ、これ以降はあまり若林に対抗心を見せてない辺りからしても単に「若林と若島津が離脱して苦戦する」展開がやりたかっただけなんだろうな。合宿追い出されてパワーアップしたのに、記事にあるようにそれが全然役に立たなかった主力7人も同じ。 -- 名無しさん (2020-06-08 21:55:33)
- ↑でも現実でもある話なんだよね。2018年ドイツ代表のGKがバルサで絶好調のテアシュテーゲンではなく怪我明けのノイアー固定だったのをみても。結局ドイツ代表はグループリーグ敗退したけど -- 名無しさん (2020-08-12 04:49:42)
- ↑少し調べただけだけどやっぱり色々論争起こったみたいだね。これは批判が飛び交っても仕方ないと思う。ただ、見上監督の場合は「若島津は離脱も辞さない(競争の結果ならサブGKを受け入れる)と明言している」「若林が契約問題でアジア予選に参加できるか微妙な上、両手を負傷していた(反町も若林がアジア予選に出れない前提で若島津を説得している)」ので、↑のケースと比べてもやはり疑問を感じてしまうな -- 名無しさん (2020-08-14 15:11:50)
- 実際若林と若島津に絶対的な力の差があったのは事実だからなあ……。チーム力で差があったのは事実だが、それでもオランダユースに大量失点した若島津と海外で活躍してる若林なら、若林を正GKとして考えるのはおかしくないと思う -- 名無しさん (2020-08-14 15:36:10)
- ↑いや、若林を正GKと考えること自体はそんなにおかしくないけど、↑×2のような状況なのにその態度を一切変えなかったのが不思議という事。あの状況で若島津が離脱したら困るのは明白なんだから(実際滅茶苦茶困った)、「若林が合流したら競争させて改めて決める」とでも言って引き留めるのが普通じゃないかと。実際、5失点した後のスウェーデン戦ではスタメン落ちしても普通に受け入れてたし。それとオランダユース戦の話をしたら、若林はフルメンバーのドイツチームとしてすら3失点していて、若島津は翼(絶不調)が復帰した日本チームで1失点に抑えてるしなぁ。あ、でもドイツ戦のオランダは日本戦と違ってクライフォートが(後付けで)出場していたか -- 名無しさん (2020-08-14 22:46:51)
- ↑ん? 城島はマリナーズ→阪神だし、田上はホークスのまま引退だろ? -- 名無しさん (2020-08-15 14:47:01)
- この日本代表のうち、11人が南葛SC出身である事を考えると、南葛SCが優勝したのも当然と言える -- 名無しさん (2020-08-15 16:52:23)
- 思い出したっていうかこうだったらいいなっていう妄想の類 -- 名無しさん (2020-08-15 17:02:09)
- キャプテン翼関連記事は妙に辛辣に思える -- 名無しさん (2020-08-15 17:20:42)
- ↑5 -- 名無しさん (2020-08-15 21:43:22)
- 当時の王監督?城島が日本球界に復帰した2010年のホークス監督は秋山(2年目)なんだけど・・・。何の話をしてるんだ? -- 名無しさん (2020-08-15 21:51:13)
- わけがわからなくなってるし、事実と違うようだし、キャプテン翼と関係ないし、城島・田上関連のレスは削除した方がいいんじゃないだろうか……。 -- 名無しさん (2020-08-15 22:21:36)
- 田上の件ですが私の勘違いでした。責任を持って削除させて頂きます。申し訳ありませんでした。 -- 名無しさん (2020-08-15 23:35:55)
- 大幅加筆されて、前よりもっと辛辣になった……。内容が内容だから仕方ないとは言え……。 あと、MF→DFだけじゃなくてFW→MFも多かったんだな。そしてDF→ベンチに……。 -- 名無しさん (2020-08-18 13:47:45)
- キャプ翼関連は編集・加筆前にキャラや作品への過剰批判になってないかちょっとストップかけるべきだな -- 名無しさん (2020-08-19 11:08:33)
- 無能ヒゲは嫌いだけど控え選手にもスポットがあたったのは好き。アジアが思ったより強すぎて勝てないとか頭抱えてたのはクソ -- 名無しさん (2020-10-03 02:47:33)
- しかしまぁひどい内容だが全部事実なのが一番酷い…無印の名作ぶりからここまで落ちるとはなぁ -- 名無しさん (2020-11-07 14:40:01)
- まあ10代前半〜半ばから海外に行って腕を磨いてきた翼や若林に日本の高校でのほほんとしてた岬や小次郎が匹敵するのもおかしいちゃおかしいんだけど -- 名無しさん (2022-04-28 23:34:19)
- 三杉の弱体化もそうだけど、中途半端にリアルっぽくしてもそれが漫画として面白いかは別なんだよ…。ジュニアユース編の松山辺りは「翼には明らかに劣るが優秀であり、要所で活躍する」といった感じだから、ワールドユース編以降もそんな感じで描写すればよかったのに -- 名無しさん (2022-04-30 09:05:45)
- (キャプ翼という)面白ネタも、性根の腐った馬鹿に料理させるとゴミ作文に成り下がるという良い例だな -- 名無しさん (2022-07-11 23:47:19)
- ↑具体的にどうぞ -- 名無しさん (2022-07-18 10:51:10)
- 一応規約違反項目整理スレッドに報告しました ちなみにこの項目を見て最初に思ったことは「キン肉マンII世はウェブ送りになったのに紙の漫画雑誌であるグランドジャンプがこれを打ち切りorウェブ送りにしないの…?」だった 調べてみたら増刊を作って隔離されてたが -- 名無しさん (2022-07-24 00:26:32)
- 葵くんをうまく扱えてれば方向性変わってた説はわりとあるよね日本代表っつーかワールドユース編…… -- 名無しさん (2023-01-02 15:02:11)
- オタクおじさんが世界的な作品・作者を頑張って貶しても無様なだけ。作文の技量をもうちょっとでも磨いてくれ -- 名無しさん (2023-02-25 18:59:49)
- 世界的に有名だから何だという感じだけど、その考え方を肯定するとしてもワールドユース編以降は打ち切りだったり隔離されたりととても世界的に有名な作品とは言えないんだが…。偉そうに言うなら自分で編集したらいいと思うけど。記事の内容に問題がある事には異論はない。 -- 名無しさん (2023-02-28 00:31:00)
- とりあえず編集してみました。まだここはこういう風に変えたほうがいい、というところがあったら指摘してください -- 名無しさん (2023-03-11 14:32:31)
- RONCのニューヒーローはここに加えていいのかな? -- 名無しさん (2023-06-23 20:29:32)
- 修正していただきありがとうございます -- 名無しさん (2023-08-17 17:33:24)
- しかし今の翼はバルセロナの大エースで(現実でも10代でビッグクラブのレギュラーになる選手はいくらでもいるのであり得ないという設定ではない)Jリーグレベルの選手と格差があるのは当たり前だがワールドユース編の時はブラジルなのでフォローになっていない…と思うのはクラブの実力がスペイン>>>ブラジルになったからだろうな -- 名無しさん (2023-08-18 02:25:17)
- まだ作品批判みたいな記述が目立つなぁ。やっぱ一回丸々削除したほうが良いのでは。 -- 名無しさん (2023-10-07 14:20:40)
- テクモ好きの人の偏った目線の記事からは大分マイルドになったとは思うんですが、まだ削除とか修正議論の遡上にあげられたままなんですかね? -- 名無しさん (2024-07-27 16:42:23)
- もう何十年も低空飛行でやってるんだから批判されないほうがおかしいでしょ テクモ好きとか今更関係ない -- 名無しさん (2024-11-03 03:36:31)
- 批判要素を一切許せないような人に気を遣いまくった記事こそ読み物として一体何が面白いのか -- 名無しさん (2024-11-03 03:52:02)
- こういう奴のせいでこの項目は議題所に上げられました -- 名無しさん (2024-11-03 04:29:55)
- という全く議論的でない返しをするような人たちが、議論所でどういう議論をしているんですかね? -- 名無しさん (2024-11-03 05:53:46)
- IP「240d:1e:8b:e600:488c:2eb0:779b:1641」、「240f:39:90e5:1:47c:b0c0:c8a5:8e8c」、「2001:268:73a9:9ca3:1129:952c:eb92:973f」の方のコメントを中傷・煽りとして荒らし報告ページへ通報を行いました -- 名無しさん (2024-12-17 00:48:46)
- たかがファミコンゲームが面白いだけの理由で続編が巻末ウロチョロした挙げ句打ち切られるわけないんだよな -- 名無しさん (2025-02-13 20:07:23)
最終更新:2025年03月08日 21:32