福山雅秋

登録日:2012/01/04 Wed 17:31:33
更新日:2025/06/21 Sat 08:11:04
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福山雅秋とは、テレビ朝日のアニメ『ドラえもん』(わさドラ版)に登場する歌手である。
モチーフになったのは歌手・俳優の福山雅治

本項ではわさドラ版に登場し、元ネタとなった芸能人が声を当てたパロディキャラクターについても解説する。

声:梁田清之(テレビ版)/福山雅治(新・鉄人兵団)

【概要】

しずかちゃんが現在一番好きな歌手でテレビに出るだけで1人で絶叫する程。
外見はガリレオの頃の福山に似ている。左目の泣きボクロがセクシー。
持ち歌は「桜もち」。恐らく福山雅治の楽曲「桜坂」のパロディ。*1
シングルチャートで3週連続首位、ダブルミリオン突破の大ヒットを飛ばした。
この曲で去年の年末に紅白まんじゅう歌合戦なる番組に出場していたとのこと。

また、「ローマ伝」なる古代ローマの騎士(ナイト)を描いた西洋時代劇に出演しており、
これは恐らく福山雅治が主演だった大河ドラマ「龍馬伝」のパロディであろう。

最近では「エンジェルマヨネーズ」なる商品のCFを撮影しているらしい。これも当時福山が出演していたキユーピーマヨネーズのパロディ。

【作中での活躍】

初登場は2010年9月17日放送の「ほんもの3Dテレビ」。
例によってスネ夫から最新型の3Dテレビを自慢されたのび太はドラえもんに「ほんもの3Dテレビ」という道具を出してもらう。
この眼鏡をかけると普通のテレビの映像が本当に飛び出してくるのだ。「飛び出して見える」のではなく「飛び出してくる」のである。
つまり飛び出してきた映像に触わったり、そのままテレビの外に引っ張り出したりできてしまうのである。
しずかちゃんがこの眼鏡をかけてテレビの中の福山雅秋を見たところ、目の前に大ファンの歌手が現れ大興奮。
触っちゃいけないと言われていたにもかかわらず握手をしてしまい、テレビの外に引きずり出してしまった。
そのせいで番組からは福山雅秋が消え、本人はしずかちゃんの家からタクシーで帰らなければならない羽目に。
それでも快くサインを書いてあげて「応援、よろしく」と言い残して去っていく様はまさにスターである。

その後は『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』にもカメオ出演し、
それに先駆けて2011年02月11日放送の3時間スペシャルにも登場。しかしカメオ出演は3秒ほどもなく、ぶっちゃけ番宣CMの方が出番が多い。

それを挽回するかの如く、次年、2012年公開の「映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜」では福山雅治本人が主題歌を担当した。
ただし、この時は雅秋の方の登場はなかった・・・。

【作外での活躍】

なんとオフィシャルサイトが存在している。リアル芸能人のオフィシャルサイトのようにバイオグラフィーやメディア出演情報が見られる。
また、ライナーノーツのページでは上記の代表曲「桜もち」のなんか既視感のある歌詞と製作秘話が載っている。
うっかり女湯を覗いてしまったことがきっかけとなったこの製作秘話は、どことなくしずかちゃん(と福山さん本人のちょっとした変態性)の事を想起させるものとなっている。

詳しくは「福山雅秋」で検索してオフィシャルサイトの「秋色吐息」をチェックだ!*2

キャストは当初本業の声優が起用されていたが、福山雅秋をドラえもんで見たとラジオのリスナーから教えてもらった福山本人が「だったらアフレコしたい」と言ったところ、
偶然これを聴いていた制作スタッフが福山本人に直接オファーし、以降は本人が声を当てている。福山本人は「願いがかなった」と大変喜んでいたらしい。


【類似キャラクター】

ドラえもんでは、原作漫画時代から連載当時のアニメや漫画をパロディした作品が多数登場した。
大山版アニメではそうしたパロディはほとんど見られなかったが、わさドラ版にリニューアル後は原作への回帰および映画版とのタイアップもあってか、パロディ元の声優を本人が担当する例が大幅に増えた。
折角なので彼らについてもこの項目で紹介しよう。

  • サッカーナ
声:さかなクン
『ドラえもん のび太の人魚大海戦』に登場したキャラクター。
キャラデザはさかなクンの被っているトラフグの帽子をモチーフにした半魚人といった出で立ちで、福山雅秋とは異なりさかなクン本人と似ているという訳ではない。演者のさかなクンは同作映画の宣伝係も務めている。

  • 甘栗旬
声:小栗旬
「クリっと爽やか」がキャッチコピーの大人気アイドル。
福山雅秋と同じく「 大人気アイドル「甘栗旬」徹底解剖! (外部リンク)」なるオフィシャルサイトが作られているので詳しく知りたい人は見てみよう。
2011年7月8日放送の『四次元ポケットにスペアがあったのだ』で初登場した*3後、翌年公開の『映画ドラえもん のび太と奇跡の島』にもスネ夫の回想として数秒出演。他に映画公開直前の2012年3月2日に放送された『のび太が出会った仮面の女王』にも出演している。
出演経緯は、元々小栗旬をモデルとしたキャラクターを作ろうとしていたところを本人が聞きつけ、『ドラえもん』ファンであった彼自身が声優として志願した…というものらしい。
また、小栗旬はその後2014年公開の『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境』にも出演し、サベール隊長役を演じた。こちらは甘栗旬と異なり端役ではないのでセリフも普通に多い。

  • フーク
声:鈴木福
福山雅秋や甘栗旬と異なりテレビアニメには出演していないが、見た目と名前が明らかにそう、という意味では類似するため記載。
甘栗旬と同じく『映画ドラえもん のび太と奇跡の島』に出演したロッコロ族*4の子供。
また、鈴木福は映画の応援隊長という体の着ぐるみキャラクター・フクラージョ*5としても活動していた。

  • 向井おさる
声:向井理
実在の俳優・向井理の4代先の子孫という設定のアクション俳優。
当然22世紀生まれで、要するにドラえもんがやってきた時代で活躍しているという訳である。
プロフィールによると申年生まれ、趣味はフットサル、好物はバナナ、好きな音楽はサルサ、苦手なものはサルスベリととことん猿尽くしだが、「向井おさる」は芸名らしい。
更に詳しく知りたい人は公式ファンサイトの「 おさるの部屋 OsaRoom (外部リンク)」も見てみよう。
映画公開直前の2013年3月1日に放送された『最強!ころばし屋Z』に出演したあと、『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』に出演した。

  • ワーミー
声:miwa
初登場は2014年12月30日放送の『今年最後のドラ笑い!!年忘れだよ!ドラえもん1時間スペシャル』。
TV放送回でも映画本編でもなくTVエピソードの幕間や番組ラストのショートコーナーにしか出演していないが、映画関連のキャラクター*6ではあるため一応記載。
ポロロン星からやって来た明るくて元気いっぱいのお転婆な女の子で、いつもギターに乗って飛び回っている。なお、これらの設定はmiwa本人が考案したらしい。
お転婆という点を強調したかったのか、出演時にはドラえもんをタヌキだとイジる姿がよく見られた。

  • ひかせ太郎
声:葉加瀬太郎
2024年3月16日放送の『しずかの焼きイモ交響楽(シンフォニー)』に登場。
彼もまたこの回にしか登場しておらず、映画には登場していないが立ち位置としては似ているため以下略*7
本人と同じく世界的ヴァイオリニストという設定で、作中では偶然近くにいたしずかと即興のセッションを披露した。
ちなみにこの時はひかせ太郎としずかに「まねラジコン」を取り付けていたこともあり、壊滅的な腕前は披露されなかった。
葉加瀬太郎のもじりであると同時に楽器を「弾かせ」ることも掛けていると思われ、地味に上手いネーミングである。

  • 田中エイ
声:田中圭
2024年11月23日放送の『シャシンシャベール』に登場。
「ドクターゼット」というどこかで聞いた名前の最新超大作映画の主演を務めている。本人とは異なりまだ独身で、人気女優の南風そよか(声:小澤亜李)と熱愛報道が報じられている。


追記・修正は『桜もち』を歌いながらお願いします。

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最終更新:2025年06月21日 08:11

*1 両曲ともそれぞれの15thシングルである。

*2 このサイトは2011年公開のプロモーションの一環で作られたサイトのようなので、将来的に削除される可能性あり。

*3 原作の田野金平の役回り。

*4 映画の舞台となるベレーガモンド島に居住している民族。

*5 映画に登場するドードー鳥のキャラクター・クラージョをモチーフとした着ぐるみであったことから。

*6 2015年公開の『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』に主題歌の『360°』を提供しているため。

*7 葉加瀬太郎は『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』に楽曲を提供するなどして関わっている。