登録日:2011/05/12 Thu 21:41:15
更新日:2025/03/30 Sun 15:07:31
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概要
『初代』と『2』では同時に乗り物が2つ出ることはなく、必ず1ステージに1つ(壊れても再出現するステージもある)のため2人プレイ時には片方しか乗り物にのれなかった。
『X』からは乗り物が2つ出るようになったので、仲良く乗り物を分けあうことができる。
『初代』から『X』までは必ず乗り物有りでボス戦に挑めたが、『3』からは一部のボス戦には乗り物を持ち越せなくなった。
さらに『4』『5』『7』は
ラスボス戦に乗り物を持っていけないため
手榴弾の数がクリアの鍵になっている。
基本的な性能
※例外も多いので、詳細は乗り物毎の解説を参照の事。
一部の乗り物は独自の耐久度を持ち、徒歩時と違って被弾しても即座にミスとはならない。
但し乗り物の耐久度が0になった場合、すぐに降りて退避しないと爆発に巻き込まれ1ミスとなってしまう。
基本武装として以下を搭載している乗り物が多い。
- バルカン:射角を調整でき、弾数無限な機銃。但し被弾時に捥げやすく、バルカンを失った乗り物は他の攻撃手段に頼るしかなくなる。通常はヘビーマシンガン相当の弾を撃つ。
- キャノン砲など:弾数は徒歩時の手榴弾と共用。
- メタスラアタック:乗り物を突撃させてぶつける最終手段。乗り物を失う代わりに大ダメージを与える。
ちなみに、乗り降り動作の際には無敵時間がある。
通称「鬼避け」としてとっさの回避に役立つ……というか作品によってはその回避前提な攻撃が飛んでくる事もあるのでマスターしておきたい。
種類
・メタルスラッグ
本シリーズの象徴にして多数のバリエーションの大元。型式番号SUPER VEHICLE 001/I(二作目以降はSUPER VEHICLE 001/II)。
正規軍の一人乗り万能
戦車。
戦車でありながらジャンプやしゃがみアクションが可能で、被弾した時のリアクションも凝っている。
武装はバルカンと、放物線を描いて飛び爆風が発生するキャノン砲。また、しゃがみ時は車内からグレネードを投げられる。
そしてキャタピラでの歩兵(生物系含む)掃討も可能。
追加装備は超高速で水平に飛ぶ徹甲弾を放つキャノン砲・アーマーピアサー。これで一部の敵を撃つと必見な特殊なやられになる。
『初代』のみモーデン軍に奪われた機体を奪還する設定の為か、乗車中にとり付いて妨害行動をするモーデン兵が存在。
キャノン砲付近に取り付いてる状態でキャノンを撃とうとすると受け止められて不発になってしまう。
てかそれでよく生きてるな…。
更に放置すると搭乗口から手榴弾を放り込まれてダメージを受けたり、バルカン砲を解体されたりする。レバガチャで抵抗しよう。
シリーズによっては移動力が強化されたタイプRや、バルカンがエネミーチェイサーに換装されたブラックバウンドという黒いメタスラが登場する。
作品によっては出番が少なかったり、そもそも(他の乗り物の個性が強すぎて)インパクトが弱かったりと不遇なことも。
持ち越しボーナスは30万。
・スラグノイド(『2』より)
カニ歩きする二足歩行型
ロボット。ジャンプ力が高い反面、飛び上がる前にタメがあり、歩行速度は遅い。
武装はバルカン2門と、下方向固定の胴体部キャノン砲。
ちなみにキャノン砲は焼夷弾(『2』)とアイアンリザード(デブ時と同様・『3』)の2種類。前者は下方から襲い来るボス戦を、後者は強制横スクロールを意識したもの。
被弾するとバルカンが取れ、2ダメージ受けると攻撃手段がキャノンかメタスラアタックのみになるので丁寧な乗り方をしないといけない。
降りるまでに時間がかかるため、とっさの回避はできない。メタスラアタックの暴発にも注意が必要。
『X』ミッション5では、ボス戦で複数出せるテクが存在する。
『7』では青い機体が登場、通常の物よりジャンプ力が高いが、『XX』ではオストリッチに取って代わられてしまった。
持ち越しボーナス20万。
・スラグフライヤー(『2』より)
正規軍のVTOL戦闘機。でも空中ステージでの戦闘は意外と少ない。
歴代のスラッグではメタスラに次いで出番が多く、『4』と『XX』を除けば外伝含む全てのタイトルに登場。
武器は前方90度へのバルカン(後に豆粒弾に)と
ミサイル。攻撃範囲は狭いものの、自由に動ける分使い勝手は良い。
『2』ではキャノピーを開けている時に被弾すると2ダメージを受けるという特徴があった(後に消滅)。
何気にメタルスラッグを乗せられる。あと尾翼には当たり判定は無い。
持ち越しボーナス10万。
・キャメルスラッグ(『2』より)
アニマルスラッグシリーズの元祖。
乗り物、というか
ラクダにバルカン(後に円盤状の弾に)をつけただけのもの。
プレイヤーがむき出しの為、被弾=ミス。回避テクで乗り切ろう。但し動物に当たり判定は無い。
何故か敵を轢く事もでき、『X』ミッション1では立ち塞がる壁を体当たりで破壊可能。普通のラクダではない……。
ちなみに『2』『X』では乗ってクリアすれば次のミッションに持ち越せるが、水飲みに耽るのですぐ使用不能になる。
持ち越しボーナスは最高の40万。
なお、キャメルスラッグらアニマルスラッグ系の乗り物は、実はアイレム『ドラゴンブリード』の自機そっくりな性能だったりする…
ただ、同作では最終的にゴールドドラゴン一択なバランスになっていたのに対して、様々なアニマルスラッグを乗りこなしていくのは、アイレム時代からの反省も兼ねていると思われる。
・スラグマリナー(『3』より)
前面の透明キャノピーが特徴的な一人乗り潜水艦。武器はバルカンと誘導魚雷。
バルカンは全方向型だが、軌道は独特な放物線状なので、慣れないと苦労する。
もちろん活躍するのは
水中戦で、上下方向に攻撃しやすいのがポイント。
接地すると乗り降り無敵ができるが、構造上大丈夫なのだろうか……。
・ボロ船スラッグ(『3』)
ミッション1の川下りルートに登場。武装なんてないけど一応スラッグ。
みすぼらしい見た目に反して、どれだけ敵の攻撃を受けてもボロボロになりこそすれ決して屈しない不沈艦。だが最後は浮上したボスの体当たりを受けて……。
搭載されているコンテナにはメタスラRが収容されている。
・エレファントスラッグ(『3』)
『3』ミッション2のみの登場。腰部分にバルカンを付けた
象さん。
登場と退場時は氷漬けになっている。
よく生きてるな。
当時の資料によると、この氷漬けは正規軍兵器開発部の施したフリージング・パッケージ(冷凍保存)とのこと。
武器はバルカンのみだが、途中に出る
トウガラシ(デブ版ビッグフレイムショット)とバッテリー(レーザーのような電撃)を食べて強化される。
バッテリー食える象て……。
ジャンプできないので、ジャンプボタンを押すと即降りる事になる。
当然ながら動きは遅いので慢心のないよう。
・オストリッチスラッグ(『3』より)
キャメルスラッグ同様、
ダチョウにバルカンをつけた乗り物。
脚力があり、ジャンプ力はスラグノイド並み。但し振り向きに時間がかかるので気を付けないと痛い目を見る。
載れるルートでは攻略上必要な存在故に、メタスラアタックで穴に落としてもまた上から降ってくる。
何かシュール……。
登場はこれのみかと思われたが、『XX』で再登場した。
・ドリルスラッグ(『3』)
ミッション4腐海ルートに登場する、
地中移動用の地底戦車。このルートの主役。
武器はいつものバルカンと
ドリル。ドリルは接触時にも殺傷力があり、巨大
カタツムリの殻を削りきる程強い。またキャノンボタンでドリルを伸ばせる。
ジャンプボタンはジャッキアップになっているが、使う場面は対ヒュージ芋虫(
ナウシカに出た王蟲みたいな虫)のみ。
・スラグチョッパー(『3』)
ヘリコプター。スラグコプターとも。
武器は全方向バルカンと、前方から垂直に降ろされる投下型
爆弾。
プロペラ部分でモーデン兵を倒すとナイフで倒した時と同じ点数が入る。
ファイナルミッションにスラグフライヤーと共に出るが、大抵フライヤーに出番を取られる。(全方向バルカンが逆に邪魔になるのが原因か)
途中で破壊されても、ヘアバスター・リバーツ戦前に再登場する。
ちなみに、『X』以降ではステージ途中で乗り物を選択する場面が現れるが、これはアイレム『エアデュエル』のオマージュと見られている。
ファイナルミッション冒頭でのアレで戦闘機とヘリのどちらから選ぶ、比較的スタンダードな戦闘機に対して非常にテクニカルなヘリ、という点は、まさしくエアデュエルそのもの。
・レベルアーマー(『3』)
モーデン軍開発二足歩行型ロボット。メタスラシリーズではない敵から分捕るタイプの乗り物。
クローアームや2連射キャノン砲に、二段ジャンプ可能のバーニアを搭載。
本来、機体に乗員が登録されており外部の人間が操作できない様になっているが、初期生産された旧式モデルにはセキュリティに不備があり、鹵獲して問題なく使用できるという設定。
搭乗出来る機体には他の乗り物と同様に「IN」と表示されるが、ミッション3では乗り過ごすと敵兵士に奪われて二度と乗れなくなってしまうので、これは阻止したい。
乗り物としては珍しくアイテム併用に自由度があり、[H][L][R][S][F]の五種類の
パワーアップガンを使用できる。
持ち越しボーナス30万点
・アストロスラッグ(『3』)
『3』の超長いミッション5の宇宙ステージの開幕を飾る、砲弾型のロケット宇宙船。
モーデン軍のロケットから分離し、マーズピープルの母船に直接殴り込む熱い展開をもたらす。
基本武装は単発バルカンと、二発同時発射の
ミサイル。Bボタンを押しっぱにすると高速移動できる。
最大の特徴はレベルアーマー以上にパワーアップガンやバルカンの増設ができることで、ショボい単発バルカンから最大で五連装のバルカンを発射できる。
また[H][L][R][S][C]の五種類のパワーアップガンを使用できる。
とあるタイミングで乗り捨てると……?
メタスラシリーズはアイレムゲーからの影響も出ている事が有名なのだが、アストロスラッグは実は『イメージファイト』の自機と性能が似ていたりする。
機体前方の武装が敵の攻撃一発で破壊される程の耐久力だったり、増設バルカンの使い勝手がどう見てもポッドだったり…
・ブラッドレー(『4』)
敵が使うミサイル戦車を鹵獲した物。通常の物より塗装が明るく、ランチャー部の帯部分も赤からオレンジ色になっている。
武装はミサイル砲とバルカン。
普通のスラッグのようにジャンプも出来るが、ダメージを受けたときの仰け反りと無敵時間が無いのでヘタをすると一瞬で壊れてしまう。
・メタルクロウ(『4』)
敵が使う装甲付き戦車メルティー・ハニーを鹵獲した物。塗装が通常の物と違って青い。
武装は追尾ミサイルとバルカン。
二人プレイ時はブラッドレーと同時に登場する。
前面のトゲ付き装甲が敵からの攻撃を肩代わりしてくれるが、ブラッドレー同様ダメージでの仰け反りと無敵時間が無い。
・ウォークマシン(『4』)
『2』で登場した四つん這いのミュータント兵にバルカンを取り付けたもの。
アニマル系乗り物の一種だが、プレイヤーが剥き出しな上車高も低い。
モーデン兵からのコロコロ弾をそのまま無視できるので使い勝手はそこそこ良い。
ちなみに設定上は警備用ロボットらしい……あの見た目で?
・フォークリフト(『4』)
極々一般的な普通のフォークリフト。
おなじみのバルカンすらなく、射撃は搭乗者の所持品を使う。
ドリルスラッグの様にジャッキアップが可能。
すぐ近くにこれより遥かに使い勝手がいいメタルクロウもあるため、大抵は無視されるかせいぜいメタスラアタック用に使われる程度。不憫。
・スラグガンナー(『5』)
最新鋭型二足歩行スラッグ。
武器はガトリングとキャノン、近距離用に
パイルバンカーを持つ。二段ジャンプ可能。
歩行時のガトリングの射角はヘビーマシンガン(人間時)と同じ。
しゃがむと巡航形態となり、一点集中攻撃となるが、パイルバンカーは使えなくなる。
ラスボス戦にもってけないのが悔しい。
・スラグモービル(『5』)
ワーゲンスラッグとも呼ばれる武装
自動車。ラストミッションに登場。
武装はバルカンとボンネットに内蔵されたミサイル砲。
メタルスラッグ同様ジャンプが可能で、地形の上り坂を利用する事で大ジャンプも可能。
降車とメタスラアタックは不可で、耐久ゲージがなくなると即爆発して強制的にミスとなる。
・アオゲンシュテルン(『5』)
上下2対の足を持つ
4足歩行機械。
地下道移動機と言う設定のためか、ラストミッションでの1箇所でしか登場しない。
武装はバルカンとアンカーワイヤー。
ジャンプボタンでコクピットの高さを変更できる。ちなみに当たり判定はコクピット部分だけで、脚部には無い。
・ドンキースラッグ(『6』)
ロバにバルカンを取り付けた物。
道中にある馬車を連結してキャノン砲を追加することが可能。
・プロトガンナー(『6』)
ジャンプ力がかなり高い乗り物で上記のスラグガンナーの試作型。
装甲が存在しないため被弾するとプレイヤーが死ぬ。
この乗り物にのみバルカンフィックスというシステムが搭載されており、ショットボタン長押しでバルカンの向きを固定できる。
シリーズ中でも珍しく車体の向きを変えられる。
・ルーツマーズスラッグ(『6』)
『3』の
ラスボスだったルーツマーズをそのままスラッグにした物。
とは言ってもバルカンを取り付け、弱点だった脳みそに防護カバーを被せただけである。
キモ可愛い……?
操作キャラは差し出された手の部分に乗っかる形となる。当然剥き出し。
ボムボタンを押すと、かつてラスボス戦でプレイヤーに猛威を振るった画面全体攻撃を敵に対して繰り出す事ができる。
・ミスタースラッグ(『6』)
穴を掘るスラッグ。
ドリルスラッグとは違い、そのドリルは穴を掘るだけにしか使われない。
武装はバルカンと接地型爆弾。
非常に動きが遅くバルカンも使いづらいが、ターマで乗り込むと非常に強力な機体へと変わる。
名の由来は言うまでもなく
某社の『ミスタードリラー』。
上記のスラグモービルと同じく降車、メタスラアタックは不可。耐久ゲージがなくなると強制ミスになる点も同じ。
・スラグトロッコ(『7』)
全方位バルカンを装備したトロッコ。
単体ではサブウェポンは一切使えないが、無限にキャノン発射可能な貨車を4台まで連結する事が可能。
キャノン付き貨車はボス戦まで持ち込めば、背景にいるボスを直接砲撃可能。だが、この貨車のみ一撃でも攻撃を受ければ破壊されてしまう上、降車中でも攻撃を受けてしまう為、連結すればする程低くなる機動力も相まって敵からの攻撃に苦労する事に。
・ヘビーアーマー(スラグアーマー)(『7』)
レベルアーマーによく似た二足歩行型のロボット。
レベルアーマーと違ってバーニアでの二段ジャンプは使えず、武装もバルカンとキャノンで固定。
しゃがむとバーニアによる高速移動が可能。
キャノンは腕ではなく上部に取り付けられたキャノン砲から発射される。
降車時の無敵時間の発生が通常より遅いので、鬼避けの際は早めに降りないとダメージを受けてしまう。
・スラグギガント(『7』)
メタスラ史上最大を誇る
大型の二足歩行ロボット。
耐久力も5と他のスラッグより多いが、降りる事は出来ない。
鬼避けも使えないが、上を入力することで腕を上に上げて弾を防ぐことが出来る。
キャノンは搭載しておらず、代わりに腕から波動
ビームを放つ。
ボス戦では二足歩行ロボット同士(敵パイロットはアレン)のすさまじい戦いを行う事が可能。がんばって乗りこなそう。
『XX』では股間のバルカン砲が放物線状のタイプに変更された。
おかげで卑猥な武器に見えて仕方ない。
また、2Pプレイ時は二人で乗り込んで2Pは肩に追加されたバルカン砲を操作して戦う。
・スラグサブ(『2nd』)
こんなのあったっけって?
ネオジオポケット版にのみ登場する小型潜水艦。実は上記のスラグマリナーより先に登場している。
副砲に魚雷、ボムは上方向への浮遊機雷。浮上しきると誘導弾も使用可能。
その外観といい攻撃手段といい、元ネタはモロにメタスラ制作チームがかつて手がけたあの名作STG『海底大戦争』である。
追記・修正は「鬼避け」でクルクルしながらお願いします。
- 確か7には股間にビームマシンガンがついた巨大ロボットいたっけ。ボムで衝撃波飛ばしながらパンチ繰り出すやつ -- 名無しさん (2014-04-21 19:22:58)
- ギガントスラッグ?かな -- 名無しさん (2014-12-03 17:38:34)
最終更新:2025年03月30日 15:07