登録日:2011/06/27 Mon 03:34:33
更新日:2025/08/22 Fri 14:11:31
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概要
◆ネクロモーフとは?
ネクロモーフとはゲーム『
DEAD SPACE』シリーズに出てくる敵クリーチャー。
生物の死体に謎の微生物のようなもの(バクテリアやウイルスに似るとされる)が感染して、怪物のような何かに変異した存在である。
作中の音声記録によると「生きている細胞には全く無害だが、死んだ細胞にだけ寄生できる微生物(のようなもの)」らしい。
寄生した細胞を作り替え、その過程で爆発的に増殖していく……とのこと。
この性質は実験中に誤って死んだ細胞を混入させたサンプルで偶然確認された。
ゲーム中では人間やその死体に寄生したものが多いが、他の動物や、果ては虫にすら感染する。
なお、人体の場合は頭に穴が空いていると寄生しやすいらしい。
「生きている細胞には全く無害」との事だが、ネクロモーフの組織液が体内に混入した場合は危険。
変異後の姿は様々だが、どれも嫌悪感を示さずを得ない程醜悪。
共通点としては、鎌みたいな形の手が生えていて顔からは牙が生え、顔の皮はない。
また、元の生物と同じとは思えない程の変貌を遂げるのも特徴。
元が人間だろうと、一度変異してしまえば見知った相手でも気付かないぐらい。
総じて生前よりも遥かに身体能力が高く、ほとんどの個体が非常に凶暴で人間を見れば襲い掛かる。
知能は高いとも言われているが、ゲーム中では足の速い
ゾンビレベルでしかない。
ちなみに姿がネクロモーフになっても、生前(人間時)の意識を保っているものもいるらしい。
またパワーアップすると黒い個体になり(通称「黒化」)、名前に「スーパー」とついて狂暴性も増す。
活動目的は増殖のために死体を増やすこと。ただそれのみ。
ちなみにコイツ等は生きているわけではない。ゾンビだからとかそういう意味でもない。
死んだ細胞が“何か”に寄生された後、とある存在から信号が送られ、ラジコンのように操縦されているだけ。
要するに見えない糸で操られているマリオネットのようなもの。
活動を維持するために生きた臓器が必要ないため、バラバラにしない限り動き回る。
同じ理由で、生物では到底活動が不可能な真空の宇宙空間や、致死性の毒ガスの中でも平然と動き回る。
動かなくなったネクロモーフも、単に動く方法がなくなったから止まっただけでしかない。
攻撃できない=死体を増やせない、だから動かない。ただそれだけ。
制御面や動力源が宿主に依存していないので、そもそも「
脳」や「中枢神経」、「生命維持機能」を必要としない。
事実、多くのネクロモーフで頭部が大きく割れて脳が露出していたりするが、活動にはなんら問題がない。
よって他ゲームのゾンビやクリーチャーにありがちな弱点である「頭に対する攻撃(
ヘッドショット)」はあまり有効打にならない。
せいぜい頭部付近の眼球が失われて「メインカメラがやられた」程度の状態で、攻撃手段さえ維持していれば何らかの方法で人間を察知してやみくもに襲ってくる。
一方で攻撃手段(鎌や牙等)が無くなると攻撃活動を止めるため、頭部や胴体よりも腕や触手を狙って吹き飛ばした方がいい。
この性質上、人体を「貫通」する対人用火器よりも、硬いものを「切断」もしくは「破砕」する
工具のほうがネクロモーフ相手には有効。
だがほとんどの人間はこの性質に気付かず、なまじ人間由来の形態をしているからか頭部や胴部を無意味に攻撃し、結果一方的に殺害されることが多い。
戦闘慣れしている筈の軍人がイベントで一方的に蹂躙されるのはこれが理由である。
軍における歩兵の訓練では、人間の急所である頭や胸、その他中枢神経系を効率的に狙い、破壊することに重点を置いており、これが裏目に出た結果と思われる。
もっとも事前に知っていたとして、奇声を発しながら全速力で襲い掛かって来るグロテスクな死体の怪物相手に冷静に手足を狙える人間などそう居ないだろうが。
ちなみにゲーム中でアイザックが用いる軍用銃火器については、違法レベルの改造で無理やり威力を上げているためネクロモーフにも通用する。
……じゃあ軍隊も強化改造しておけば対応できたはずでは……?
他にも事態に巻き込まれた民間人が、知人だったり家族だった面影が残るネクロモーフに対して攻撃を躊躇った結果、結局はその仲間入りを果たした例も数多い。
物理的な破壊以外では、高温の炎やプラズマで直接細胞を焼き尽くすのも有効。それだけの火力を都合良く用意するのは難しいが。
このような生態故か、大規模なパンデミックにおける生存者は、初期に脱出できた者を除くと、ネクロモーフに有効な工具や機材を扱える技術者が多い。
『2』ではこいつらの鎌や身体を武器として、キネシスで飛ばせる。攻略上必須の場面もある。
発生源はマーカーと言われているが、実は違うらしく、今のところ発生源は不明。
……と思われたが、『3』にて300年前のブラック・マーカー研究施設でも発生しており、結局マーカーが関わってる説が濃厚。
余談だがスタッフ曰く「これを作ったやつはかなりキテるね」。
また、別のスタッフは「難易度によって死に方を変えようと思ったけど、スタッフがノイローゼになったから止めた」とも言っている。
スタッフ……
◆種別一覧
・Slasher
最も数が多い一般的なネクロモーフ。通称「
ポクテ」。
Slasherの名の通り肩の後ろから鎌が生えていて、顔からは牙が生えた姿をしている。
鋭利な鎌で斬りつけたり、組み付いて牙で攻撃してくる。『1』の女性型のみゲロで攻撃もしてくる。
スラッシャーに限ったことではないが、ダクト(通気孔)を通ってエリア間を移動する。
こちらが気付いているのに、そろりそろり近付くのを止めない等、ちょっと
萌える。
死体に紛れ込んで奇襲したり死んだふり(もう死んでるから動かないふり?)をする事も。でもバレバレでやっぱり
萌える。
黒化すると攻撃・防御力共に強化される。また、『2』の黒化は非常に仰々しい姿に変貌している。
・Lurker
赤ん坊型のネクロモーフ。通称「
赤さん」。
Lurkerの名の通り小さな体で物陰から飛び出してくる。
『1』に出てくるラーカーは移植用クローン、『2』ではスプロール居住区の赤子。日本で発禁な原因の一つと言われている。
『3』では
犬の死体が素体になったがこれは規制対策などではなく、設定的に場所に幼児がいないため。
背中から三本の触手を生やしていて、その触手から銛を発射したり組み付いて突いてくる。
黒化すると無駄に硬くなる。まさに外道。触手が弱点なので根元近くをラインガンでまとめてぶった切ろう。
・Infector
エイのような形のネクロモーフ。その様はまるで宙を舞うオフトゥン。ゲームでは羽ばたくように浮遊し、OVAでは飛行している。
Infectの名の通り、人間や死体をネクロモーフにする能力を持つ。
死体が周囲にない、もしくは全ての死体をネクロモーフ化すると、こちらを死体にするべく組み付いて攻撃してくる。
死体の四肢を三本以上欠損させるとネクロモーフ化されないので、死体を見付けたらすぐ踏み潰そう。いわゆる
死体蹴りが本作では有効な手段となる所以である。
こいつ自身には四肢がなく、しかも耐久力が高いので、動かなくなるまで攻撃するしかないのが厄介……だがステイシスからのストンプ連打で簡単に倒せる。
・Swarmer
大きな蛭か虫の様な小型ネクロモーフ。トラップとしてアイテムボックスの中に隠れていることがある。
元は虫・微生物が変異したもので、見た目通りどんな攻撃でも一撃で倒せる。
しかし脅威的なのはワンシーンでの出現数であり、「Swarm」の名は伊達ではない。
カサカサカサっと全身虫まみれになるのはゴア表現とは違った恐怖<うわあああストンプストンプ!
一匹の攻撃力は低くRIGがじわじわ削るだけだが、数が多ければ多いほど削られる量と速度が上がる。
そのため対処が遅れ一斉に襲い掛かられると一気に体力を削られ、あっと言う間に死んでしまう。
慌てて上手く倒せない人はステイシスで動きを止めてから一気に踏み殺そう。
『2』では比較的に大きくなり、攻撃力が激減したため満タンから一気に死ぬようなことはない。振りほどけば倒せる。
ただし今度はスラッシャーに取り付き、防弾装甲のような役割を果たすなど厄介な事に変わりはない。
・Pregnant
Pregnantの名の通り
妊婦みたいな姿のスラッシャー。背が低い。
もっとも女性に限らず男性もこのネクロモーフになる。
どういうことなの……。
小刻みに体をゆすりながら突進してくるが移動速度は遅め。ダッシュ攻撃もない。ただし攻撃力は高い。
しかも腹を破壊するとラーカーかスウォーマー、ディバイダー(タコ)が出てくるため注意。
弱点は両腕で、切断してしまえば無力化できる。ちなみに腹が裂けても死ぬわけじゃなく、むしろ動きが機敏になる。
尚、死亡判定?がされた後の腹を撃っても何も出て来ない。
・Brute
ゴリラみたいな中型ネクロモーフ。というか実際モチーフはゴリラで通称も「ゴリラ」とそのまんま。実質、
中ボス的な存在。
Bruteの名は伊達ではなく、かなりの巨躯だが動きは速く、体当たりで近づきアイザックを引き千切ろうとする。
弱点は背中や関節の間にある黄色い部分。四肢を一つでも失うと動きが鈍くなり、かなり戦いやすくなる。
ただし代わりに腹部から爆発物を投射してくるので油断は禁物。これもキネシスで掴んで投げ返すことで、強力な爆弾になる。
・Leaper
脚が無い、というか両脚が一つにまとまって尾のようになったネクロモーフ。通称「
サソリ」。かなり固い。
Leaperというだけありジャンプで移動し、器用に腕で這いずったりもする。しかも壁にへばり付いたりもできる。
鎌状の手や尻尾で攻撃してくる。また、組み付いてアイザックの首にディープキスしてくる。
弱点は両腕だが当たり判定が小さい。切断した尻尾をキネシスで飛ばすと大ダメージを与えられる。
『1』の無重力空間で出現するとアイザックに向けてフワフワと漂ってくるが、『2』では一転して恐ろしく速くなり脅威度が上がった。
ラッシュ時に後ろから飛びつかれ押し倒されるのは定番。黒化すると耐久力の向上もあり尚更脅威に。
・Guardian
Guardianの名の通り扉を守っているネクロモーフ。
扉と一体化しているので動けないが、小型の丸いネクロモーフを生んで攻撃してくる。
また、近付くと
一撃死の攻撃をし、これに当たると
首が無くなる。
(;三)「あれ、首どこいっ……た?」
なのでこいつには
絶対に近付いてはならない。
絶対に近付くなよ!
爆発物で即死させる事が可能(触手全部にダメージを与える為)。ご丁寧にも大抵近くに燃料タンクがある。
『2』では爆発系武器も豊富なのでさほど脅威ではないかも。
・Tentacles
Tentaclesの名の通り
触手型のネクロモーフ。弱点は
黄色い部分。
特定の通路を歩いていると出てきて足をつかみ、アイザックを巣にお持ち帰りしようとする。
本編では3回登場し、死亡シーンはそれぞれ違っていて手が込んでる。
『2』では友情出演。
・Exploder
左腕が巨大な
唐揚げ(の様な
爆弾)になっているネクロモーフ。通称「唐揚げ」。まんまやね。
この唐揚げを地面に叩きつけたり人間をぶん殴ったりして自爆する特攻野郎。
Exploderだけある。
爆弾の威力はまさに
一撃必殺であり、難易度がイージーでも結構RIG(HP)を持っていかれる。
逆に言えば爆発物とセットなので、唐揚げを撃てば即爆死する。距離が近い時はステイシスで止めて離れてから。
『2』でこいつも強化され爆発範囲がバグとしか思えないほど広がり、前作の間合いで闘うと巻き添えを食らう。
そんな彼だが登場時には「ァアアゥrrr!!!」という独特な鳴き声を発するので分かりやすい。
唐揚げ腕だけ切り落として本体を無力化すれば、強力な爆弾として利用できる。
ちなみに唐揚げ腕が無くなっても死なず、頭突きで攻撃してくる。
・Wheezer
毒ガスを撒き散らすネクロモーフ。通称「病人」。Wheezerだからか何故か当人も苦しそう。
珍しくほとんど人間の姿を残しているが、リュックサックのように背中に巨大な肺状のコブができている。
土下座ポーズのまま攻撃も移動もしないが、こいつのいる空間では息ができないのでさっさと倒そう。
踏みつけ二発で死ぬ。でもこいつが死ぬとやたらと援軍がやってきて無酸素で戦う羽目になる。
・Divider
手足の長い長身なネクロモーフ……に見えるが、実は小型のタコみたいなネクロモーフの集合体。
いわゆる
後藤さんとか
フー・ファイターズの様な群体ネクロモーフ。
頭と手足で五匹セットなのでますます後藤さんっぽい。ふらふら彷徨う姿は他とは違う恐ろしさ。
Dividerの名の通り分離合体が可能な特性を活かした攻撃をする。
合体中の状態は腕が長く、そのリーチの長さを活かして攻撃してくるので結構厄介。
片足を潰せば姿勢を維持できなくなって一気に合体が解けるので、効率がよい。
分裂後は個別に体当たりや組み付きで攻撃してくる。フォースガンかフレイムスロワーの範囲攻撃が有効。
組み付きは合体ディバイダーが首元ワシャワシャ、タコが
合体ヘッドオン(アイザックの首をもぎ取り、自分が居座る)。
乗っ取られたアイザックがこっちを向くシーンはトラウマ。
『2』では合体形態で二回しか登場しないが最強武器に対抗する手段(バグ)を持っている。
もっとも倒すのに必要な消耗と比較して何ら旨みがない敵なので、ステイシスかけて無視するのが一番。
・Twitcher
かなり速いネクロモーフ。
Twitcherの名の通り常にピクピク震えて
速さが有り余っている。
初見では「物理エンジンの
バグか?」と思ってしまうほど、バグじみた挙動をする。
元はセキュリティースーツ(要は軍服)を着た軍人で、ステイシスが暴走した結果、動きが速くなったらしい。
攻撃は体当たりと組み付き。正確には組み付きではないが……。
組み付きはその速さを活かし斬りつけるのだが、目にも留まらぬ速さで人体を両断する。
斬られて死亡したアイザックの下半身が気付かずに二・三歩歩くくらい速い。
多分右腕がなくなった事にすら気付いていないだろう。
また、ステイシスモジュールの暴走が関係してるのか、ステイシスの拘束時間が他のネクロモーフより短い。
部位破壊を無視してでもカッター撃ちこみまくれば割とあっさり死んだりする。逆に言えば撃ちまくらないとこっちが死ぬ。
『2』でリストラ……と思われたがDLC「セバード」に登場。
・Hunter
『1』のチャプター5、チャプター10で戦うことになるボスキャラ。
恐ろしい事に四肢が再生する。しかも再生中は無敵。
そしてなんとマーサー博士によって人為的に生み出された人造ネクロモーフである。ふざけんな。
生きた人間にネクロモーフの組織液を注入する実験により誕生、急速な再生効果を持っている。
武器や工具で倒す事は不可能であり、地形を利用して凍らせたり燃やしたりするしかない。
・Leviathan
『1』のチャプター6のボスキャラで、食料庫に巣食う超巨大ネクロモーフ。
その正体は食糧庫の備蓄肉にネクロモーフが宿り、備蓄を全て吸収した上で触手により無尽蔵に「肉」を広げていったバケモン。
元となったネクロモーフは宇宙空間を漂流していたらしく、たまたまUSG Ishimuraの水耕栽培区に漂着・侵入した。
弱点は中央の黄色い部分だが、場所が無重力状態な上に3本の触手で苛烈な攻撃を仕掛けてくる。
リメイクでは無重力空間での挙動が『2』のようにスラスターで移動できるようになっているので必死に横歩きしなくてもよくなった。
・Slug
『1』のチャプター8のボスキャラで、SlugのようにUSG Ishimuraの船体に張り付く超巨大ネクロモーフ。
無重力空間に適応した巨大な体躯と5本の触手を持つ。小惑星破壊用のキャノン砲を使用しての戦闘になる。
リメイクだとリストラされて代わりを務めるリヴァイアサン・レムナントと船外でのガチ戦闘。
・Hive Mind
『1』の
ラスボス。
Hive Mindとは「
集合精神」の意。
星採掘船USG Ishimuraのネクロモーフをテレパシーで操っている親玉的存在。
正体は200年前に惑星イージス7で行われたマーカー実験により偶然産み出された超巨大な芋虫のようなネクロモーフ。
その危険性によりマーカー共々地中に埋められ封印されていたが、CECの違法採掘により目を覚ました。
巨大な触手で攻撃してくるほか、プレグナントを吐き出してくる。
弱点は口の周りにある5つの黄色い部分で、そこを破壊すると腹の弱点が露出する。
死亡シーンが特に凄惨な事で有名。リメイクだと口周りの黄色い部分が小っちゃくなって狙いにくくなった。
◆『2』から登場
・Tripod
複数人の死体が融合した三本足のネクロモーフ。
ブルートと並んで要所要所で出現する中ボス的存在。
大ジャンプで一気に距離を詰めて来るなど機動力に優れ、脚や舌を振り回してくる攻撃はリーチが長い。
ステイシスで動きを止めてから脚をもぎ取るのが無難。
・Cyst
卵型
地雷のネクロモーフ。動体が近づくと爆弾を放出して自爆する。
ただし人間とネクロモーフを区別していないので、こいつに近づいて自滅するネクロモーフも結構いる。
死角にいる事が多く、壁や天井に張り付いている個体は見落としやすいので初見殺しされやすい。
何故か鳴き声を発するので、それが聞こえたらコイツが潜んでいるエリアである事が分かる。
物でも死体でも近づけば自動的に吐き出すので、適当にキネシスで投げ付ければ簡単に処理できる。
上手くやれば吐き出した爆弾をキネシスで掴む事も可能。
・Crawler
ラーカーと同じく赤ん坊が変異したネクロモーフ。
爆発する赤さんということで通称「爆さん」。こちらは生まれたてで目も開いてない新生児齢。
腹部が黄色く膨らんでおり、芋虫のごとくこちらへ這い寄ってきて自爆する赤さん版エクスプローダー。
集団で襲ってくるが動きはそんなに早くなく、落ち着いてその辺の物でもぶつけるだけで誘爆して一掃できる。
頭だけ撃てば爆発せずに胴体部分が残るので、爆弾として利用できる。
Chapter6の保育エリア内にある保育所で、ガラス越しに発見した生存者の女性が錯乱状態でクローラーに呼びかける。
「おいで、ママよ!そう、いいわね。こっちにおいで。そう、頑張って。そう、そうよ、こっちにおいで…」
そして優しくネクロモーフを抱き上げ、愛おしそうに抱きしめる。
すると次の瞬間、爆発と共に窓ガラス一面に血と内臓がぶちまけられる。
「クローラーに触れるとこうなるよ」という分かりやすい説明なのだが、あまりにショッキングすぎて到底お見せできない。
ちなみにこいつ、結構な確率で頭部だけ残る。
この頭は普通の赤ん坊のままなので、キネシスで引き寄せると更にトラウマ。
・The Pack
幼児の体を素体としたネクロモーフで、通称「こどモーフ」。サイズ的には小学校低学年ぐらい。
甲高い金切り声を上げながら飛び掛かってきて、両手の爪やアッパーで襲ってくる。
弱点は特にないが耐久力は低いので、死体をキネシスで投げ付けても倒せる。攻撃力も然程高くない。
こいつが上げる奇声はかの有名なキーボードクラッシャーの音声をサンプリングして使用しているとか。
決まって大集団でアイザックさんを襲ってくるので、よく「親父狩り」と呼ばれている。
……でもむしろ手慣れたアイザックさんから見れば、こいつ等の方が動くアイテムボックスみたいなものである。
・Puker
通称「ゲロ」。名前もゲロするやつという意味。
ゲロを吐く、ゲロを飲ませる、切断した箇所からゲロをまき散らすゲロリスト。自分のゲロで胸や太腿が爛れている。
さらには遠距離からゲロをくしゃみで飛ばし、アイザックの動きを一定時間遅くする。
ただし言うてゲロなので顔を潰すと吐けなくなる。そうなると近づいて爪攻撃を仕掛けてくる。
遠距離時に飛ばしてくるゲロ爆弾をキネシスで掴んで投げ返すと、二次被害なく一発で倒せる。
・Spitter
通称「つば」。名前も唾を吐くやつという意味。『2』はこんなのばっか。
見た目がスラッシャーそっくりだが体液が強酸で、強酸のタンを吐きつけたりダメージで体液をまき散らしてくる。
・Stalker
小型
恐竜の様な外見をしたネクロモーフ。
群れで行動し物陰に隠れつつ顔を出してこちらの様子をうかがい、隙あらば高速で突進してくる。
[壁]|・ω・*)チラ
[壁])≡サッ!!
その様が可愛いと好評な小動物。ただし頭突きの威力は即死級。しかも賢い。
壁を背にして一匹ずつ待ち伏せするのが定石。弱点は両腕。脚を切断しても高速這いずりからの引っ掻きが怖い。
おすすめ武器はレーザーセンサー式爆弾のデトネーターマイン。面白いように勝手に引っかかる。
・Ubermorph
『2』におけるハンター的存在。Uber Eatsではない。
一般のネクロモーフと違い人体を素体としておらず、純粋なネクロモーフ細胞で構成されたその姿はもはや完全にエイリアン。
「Uber(究極・最上)」の名はそれが由来だろうか。赤く発光する5つの眼が特徴。頭部は前作ラスボスのハイブマインドを思わせる。
ハンターと同じく何度手足を切り落としても再生して追いかけて来るため、対処法はひたすら逃げる事のみ。
実はバグ技を使えば倒せなくもない。
・The Nest
無重力空間にのみ出現する、女性の死体が変異したネクロモーフ。弱点は黄色く発光する部分。
名前のネスト(巣)の通り普段は自分の縄張りに潜んでいるが、近づくと発光するホーミング弾を放ってくる。
この光弾は攻撃で破壊可能で、破壊後の残存物や向かってくる光弾をキネシスで掴んで投げ返せる。
ステイシスを使えば周囲の光弾ごと鈍化するので攻撃を当て易く対処しやすくなる。
・Tormenter
イベント戦で登場する巨大ネクロモーフ。リーパーをさらに仰々しくしたようなデカい顎と腕、虫のような後ろ足を持つ。
時間内に弱点の黄色い部位を攻撃しないとムシャムシャウマーされて
ゲームオーバーにされてしまう。
◆『3』から登場
・Feeder
ガリガリに痩せ細った猿のようなネクロモーフ。
その正体は極度の飢餓からネクロモーフの肉を食べてしまい、生きながらネクロモーフと化した人々の成れの果て。
ネクロモーフ化した今でも餓えに苛まれており、アイザックさんを見つけると集団で襲い掛かって来る。弱点は頭部。
身体が衰弱している分耐久力は低く、また知覚も鈍いため上手くやれば戦わずにスルーする事も可能。
・Waster
両手に武器を持ったネクロモーフ。他のネクロモーフとは違い体の変異がほとんど無く、人の姿を保ったまま。
何かしらの言葉を発しているようだがほとんど唸り声なのでわからない。名前は「浪費家」「傷物」「ならず者」といくつか意味があるが、多分三番目だろう。
体の部位に応じて一定のダメージを受けると上半身または下半身が
くぱぁしてウネウネ触手に変身する。
上半身が変身した場合は針を飛ばしてくるようになり、下半身の場合は攻撃速度や移動速度がアップする。しかも変身中は無敵時間がある。
武器はピッケルだったり手斧だったり
バールのようなものだったりと結構バリエーション豊富。これらはどれも倒した後にキネシスで投擲できる。
・The Swarm
クモかダニのような見た目のネクロモーフ。大きさはこぶし大ぐらい。
スウォーマーとインフェクターを折半したような能力を持ち、死体があると取り付いてネクロモーフ化させる。
死体が無い場合はカサカサカサッと這い寄ってきてはアイザックさんにまとわりついてくる。
耐久力は低いが的が小さい&数が多いので範囲攻撃で一掃しよう。
・Alien Necromorph
かつて惑星タウ・ヴォランティスに住んでいた異星人の死体がネクロモーフ化した姿。
アートワークの設定によると、生前は魚類に似た生物だった模様。
彼らがマーカーの創造主……ではなく、彼らも人類と同じく運悪くマーカーを発見・調査したためにネクロモーフ災害に遭遇してしまった被害者である。
ゲーム的にはブルートのモデリング変更版で、弱点も同じく背中と脚。
ただしあまりにも頑丈なせいで倒せない敵とアイザックさんに勘違いされることもしばしば。
・Snow Beast
四足歩行のクモのような大型ネクロモーフ。
タウ・ヴォランティスにてしつこくアイザックさんを追い回してくる。
交戦と撤退を繰り返し、合計三回戦うことになる。弱点は背中の触手と、口から出す触手。
突進攻撃は素早い上に範囲も広いときてる。最終ラウンドではハープーンで串刺しに。
・Regenerator
『3』に登場する不死身枠。いわば『3』版ハンター。
攻撃力は高いが、動きは普通に歩いてきて腕で攻撃するだけなので対処しやすい。
いつも通り「バラバラにしてステイシスで止めて逃げる」でおk。再生に専念中にステイシスすると長時間止まる。
・Nexus
惑星タウ・ヴォランティスで氷漬けにされていた巨大ネクロモーフ。
全体的なフォルムや攻撃方法など、ハイブマインドを思わせる要素が多い。
巨大な腕を叩きつける、近づくと爆発する赤い肉塊(放っとくフィーダーに変化する)を吐き出す、大きな口で吸いこんでくる、などの攻撃を繰り返す。
弱点は吸い込み攻撃でさらけだす黄色い部分。
全部潰せたら決着……と思ったら強制的に
ごっくんされてしまう。
慌てずに落ち着いて腹の中で抵抗すること。
・the Moon
『3』のラスボスである惑星規模の超々巨大ネクロモーフ。
その正体はタウ・ヴォランティスに浮かぶ歪な月。
おびただしい数のネクロモーフがマーカーを中心に「収束」する事で誕生する。
そして自らが生まれた惑星を食い潰した後、次なる獲物を求めて宇宙を彷徨う。
…つまりマーカーの存在意義は、究極的に言えばこいつを生み出すための物。
タウ・ヴォランティスを周回する歪な月の正体でもあり、エイリアンは自分達ごと星を凍結させる事で覚醒を防いでいた。
なおゲーム中でボスとして戦うのはラスボスの一体のみだが、DLCの描写なども含めれば実際には何体も存在する。
一体幾つの惑星と、そこに住む生命体が犠牲になったのか……。
◆参考画像
グロ注意!
◆マーカーとは?
作中の300年前に地球で発見された、20mほどの螺旋状の石碑のような遺物である。
その正体は………ぶっちゃけ何も分かっていない正体不明の物体。
少なくとも作中でも謎は解けず、公式からの正式な回答もない。続編も絶望的なので永遠にわからない可能性も。
全体に言語ともとれる記号が記されており、何らかのエネルギーを無尽蔵に放出しているらしい。
そのため「無限のエネルギーを作り出せる装置」として電気などに変換し利用されていた。
宇宙人が作り出したとされるが、真実は不明。また恐ろしく頑丈にできており、隕石の直撃程度では傷一つ付かない。
未知の材質で出来ており、ドリルなどで無理やり掘削したとしても謎の再生能力で復元されてしまう。
ただ人類の技術でも複製・量産が可能であり、形状と表面の文様さえ再現出来ていれば材質は何でも良いらしい。
作中に出てくる「ステイシス」や「キネシス」はこのマーカーの研究のおかげで完成した。
…もっともこれは知的生命体を釣る為の疑似餌。
マーカーからは常に謎の信号が発されており、様々な弊害を及ぼす。
信号は通信機器にまでさえ影響を与え、これを受けた人間に対して精神症状(幻覚、認知障害、抑うつ、狂暴化)を引き起こす。
また、有機生命体の死骸に作用し自己再構築を引き起こす「ネクロモーフ細胞」に変異させてネクロモーフ化させる。
表面に刻まれた記号を解読すると、このネクロモーフ細胞を生み出す遺伝子組み換え情報が分かる。
更に知的生命体にマーカーの複製品を作らせるように誘導する意思があるらしく、それが出来る個体を洗脳して働かせる。
尚、マーカーの周囲には「DEAD SPACE」という力場が発生しており、ネクロモーフの活動を停止させる作用がある。
マーカーには種類があり、『1』で登場するマーカーは通称「レッドマーカー」。
オリジナル(ブラックマーカー)のコピーであり、その見た目からマグロの切り身とか揶揄される。実際それっぽく見えちゃう。
オリジナルとされる「ブラックマーカー」は300年前(2214年)、メキシコにあるチクシュルーブ・クレーターで発見された。
アルトマン死後から約100年後(24世紀初頭)に最初のレッドマーカ-が建造される。
地球政府は『1』の舞台である植民惑星「イージス7」にて複製したレッドマーカーの起動実験を行った。
同時に発生したネクロモーフ細胞の実験も行っていたのだが実験は失敗し、ネクロモーフとハイブマインドが生み出される。
地球政府は隠蔽の為にイージス7を惑星ごと封鎖し、マーカーとハイブマインドも地中深く埋められた。
2508年にイシムラが発掘してしまうが、最終的にイージス7の惑星崩壊に巻き込まれて消失した。
レッドマーカーはブラックマーカーの子機的な存在で、ブラックマーカーからの信号を受信し増幅して発信する機能を持つ。
ブラックマーカーと違い再生力や頑丈さは無いので破壊する事は可能だが、破片でさえ継続して信号を放出しており機能を停止することはできない。
ただし「収束」…マーカーが完全体になるにはマーカーを生み出した者を肉体諸共取り込まなくてはならない。
逆にマーカーを生み出した上で取り込まれなかった者であれば、マーカーを完全に破壊・停止する事ができる。
また、マーカーからの信号が途絶えたネクロモーフは粘液状に自壊する。
『2』のタイタンスプロール内にあったマーカーもこれで、ユニトロジストのティーデマンが建造した。
ラストではスプロールの物を含め12個ものマーカーが建造されていることが判明している。
『3』ではオリジナルと思われていたブラックマーカーも、マーカーに操られたエイリアンが造り上げたものと判明する。
そのエイリアンもエネルギー問題を解決するものと考え、人類と同じように研究・利用しようと複製したのだった。
しかしマーカーの齎す悪夢を察知したエイリアンは、自分達の星ごと凍結させる事で被害を最小限に食い止めた。
彼らの考えでは、マーカーの最終目的は「月」と呼ばれる球状の巨大な肉塊の生成だという。
この「月」はマーカーの信号増幅装置であり、限られた範囲にしか影響しないマーカーの効果を広域に広げられるらしい。
そして遥か彼方で信号の影響を受けた知的生命体が、そこでマーカーを生成・複製する事で更に影響範囲をネズミ算式に広げるのだ。
……もっとも効果を広げていって結局何をしたいのかも不明なわけだが。
ちなみにマーカーは完成した「月」で生成され、外宇宙へと射出される。
過去にも他の惑星の知的生命体をいくつも滅ぼしており、多くの惑星の衛星に擬態している。
マーカーと接触した
アルトマンによれば、マーカーは人間に完全に無関心であり、敵対的でも好意的でもないらしい。
◆番外
ネクロモーフではないが、アイザックの前に立ちはだかるトラップや障害を紹介する。
別名:ハイテンションドア。
その名の通りただのドアだが壊れており、高速で開閉を繰り返すギロチンドアと化している。
ドアに挟まれると身体が真っ二つになる。第一被害者はスラッシャーさん。
『2』から登場。宇宙ステーションにおいて空気の漏出を遮断するシャッターである。
何かの拍子に▽の付いたガラスが割れると空気の漏出によってアイザックが吸い出される為、外部に飛び出す前に▽を撃たないと、自動的に作動した隔壁に挟まれて死亡する。
死亡シーンは結構凝っていて、身体を挟まれて三回開閉の後真っ二つになり死亡、両腕を挟まれて両腕が千切れ出血多量で死亡。頭が挟まれて死亡等々、制作スタッフの精神構造が心配になるほど凝っている。まぁ、隔壁に限ったことではないが……。
何故隔壁での死亡シーンが凝っているかというと、隔壁や扉・安全関連の事故への皮肉と警告なんだとか……。
何気に周囲のネクロモーフを巻き込んで吸い出してくれるため、弾薬の節約に一役買ってくれる。というかこの隔壁がある部屋に限って、エクスプローダーやクローラーが出現し味方共々自爆していく。
宇宙空間にある隕石や塵。いわゆるデブリ。
ただの小石や塵だと侮るなかれ、一撃でも当たればウーワウーワウーワ……する。まあ宇宙空間じゃ音速とかになるしね。
追記・修正はネクロモーフの様に荒ぶりながらお願いします
- スラッシャーの『目の前にいるのに忍び足』『バッレバレの死体のふり』に萌えてきたら大分マーカー汚染が進んでおります -- 名無しさん (2013-07-14 08:50:30)
- 3では全体的にのけぞり耐性があるからスラッシャーですらキツい
-- 名無しさん (2013-07-14 13:52:40)
- ↑カッターが産廃化したのは泣ける -- 名無しさん (2013-07-15 14:33:18)
- 某動画では、エクスプローダーの名称は「松永」だったな。あの動画のおかげでこの素晴らしい作品に出会えた。感謝しきれないよ -- 名無しさん (2014-06-20 20:35:47)
- ↑2 ディっ…ディスパーサーにすればまだ使えるもん…(震え声) -- 名無しさん (2014-10-27 16:32:02)
- 無印だけかシリーズ通してなのかは忘れたけど、倒したりしたあと切断した直後の部分見るとなんか黒い触手がうねっていたりするんだよな。 -- 名無しさん (2015-04-12 13:39:38)
- 死んだふりっていうか、殺す相手(=感染対象)が近くに居ないから一時的に活動停止してるとか何処かで見た気がする -- 名無しさん (2016-05-16 22:27:48)
- タコが寄生すると心肺停止音が止むってやつ、心肺停止音の長さは他と同じだし、設定上生体反応を偽装する必要もないから間違いだと思うが -- 名無しさん (2022-10-03 10:50:06)
- リメイクだとどいつもコイツも怯み耐性がついてるから総じて厄介になった -- 名無しさん (2023-02-11 17:22:25)
- Valorはポクテ1匹によって全員転換させられたけど、傷口感染でもするんだろうか? -- 名無しさん (2023-03-03 08:30:32)
- 死体を増やすのが目的なのにどうして自分も相手も使い物にならなくするエクスプローダーみたいな物が生まれたのか -- 名無しさん (2023-03-04 09:21:40)
- ↑2死体や部位単位で細胞が死んだ人間に対してはインフェクターが居なくても接触感染する。Valorの海兵隊はまさか脱出ポッドにポクテが入ってるなんて予想もしてないから最初の個体を無力化するまでに初見殺しで数人死んでそこから爆発的に増えたんじゃないかな
↑バラバラ死体は人型ネクロモーフには使えないけど大型ネクロモーフが育つための餌やインフェクターみたいな非人型ネクロモーフの材料にはなる -- 名無しさん (2023-05-04 01:44:39)
- ネクロモーフ細胞(ウイルス?)はMarkerに作り方が書いてあって、それをもとに人類が作っちゃったって作中の何処かで見た気がするんだがどこだったか…一通り探したけど見つからねぇ -- 名無しさん (2023-06-17 21:20:17)
- 最初にスラッシャーをポクテって言いだした人はセンスあり過ぎだと思うんだ -- 名無しさん (2023-06-17 21:59:52)
- 劇中の生存者は必ずしも無傷じゃないしワクチン的な物も接種されてないけどその後もネクロモーフ化してないって事は、ゾンビウイルスみたいに傷からの粘膜感染や空気感染で元気な人間をネクロモーフ化させる力は弱くて、死ぬか極度に衰弱しない限りはネクロモーフ細胞が多少体内に入っても大丈夫?フィーダーの変異は衰弱状態×ネクロモーフ肉が体内に入りすぎた結果って事で -- 名無しさん (2023-07-26 02:01:29)
- 2冒頭でアイザックさん助けたおっさん、後ろからインフェクターに襲われて生きたままネクロモーフ化したから割とケースバイケースな気がする(あるいは頭貫かれた瞬間に死んだからかも知れないけど) -- 名無しさん (2023-07-26 02:14:15)
最終更新:2025年08月22日 14:11