登録日:2011/11/25(金) 22:37:55
更新日:2025/02/23 Sun 20:58:22
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キャブラーとは、かつて
フジテレビで放送されていたバラエティー番組『
タモリのSuperボキャブラ天国』の1コーナー『ボキャブラ THE ヒットパレード』に出ていた芸人の総称。
当初は番組のサブコーナーだったが、人気が増すと共にメインへと昇格。番組の顔となった。
【ボキャブラ天国とは?】
視聴者が歌の1フレーズや有名な語句を駄洒落にして投稿→番組スタッフが忠実に映像化→タモリと5名のパネラーが審査するという簡単な内容だが、投稿が増えるに連れて高度なネタが増えVTRも本人が登場する等豪華になって行った。
例:
山下達郎「クリスマスイブ」
→兄は夜更け過ぎに ユキエに変わるだろう(
女装した兄が登場)
世良正則「燃えろいい女」
→どうでもいい女(プールで溺れている女を助けに行く監視員…だが光浦なので助けない)
松崎しげる「愛のメモリー」
→アイロン(歌が始まった瞬間、アイロンを持った松崎しげるが登場)
錦野旦「空に太陽がある限り」
→愛してるトーテムポール(トーテムポールに頬擦りするスター錦野)
キャンディーズ「春一番」
→猛毒ハブですね(キャンディーズ風の美少女3人組の一人がハブに襲われそうになる)
鉄骨飲料CMソング「鉄骨娘」
→そーれ、そーれ鉄骨盗め(アイドル風の美少女2人組が、真夜中の工事現場から鉄骨を盗んでガードマンに追いかけられる)
童謡「
うれしいひなまつり」
→明かりをつけたらモンゴル人(明かりをつけると雛壇の隣に謎のモンゴル人が…)
山本リンダ「狙いうち」
→浦和 (南)浦和 北浦和 東浦和 西浦和 武蔵浦和 中浦和 浦和は7つの駅がある(「浦和」がつく駅が7つあるネタ。放送当時、浦和美園駅は開業していないことに注意。)
USA for Africa「We are the World」
→宮沢(アーティストが集合したジャケットの中に宮澤喜一が紛れている
コラ画像)
昔話「
桃太郎」
→陽気なホモがモンブラン食おう モンブラン食おうと
【ボキャブラ THE ヒットパレード】
芸人たちががコントを披露→オチのセリフを駄洒落で改変→合議の上、面白かった順にランク付け。というシステム
当初はお笑いコーナーであることがあまり浸透していなかったためか、本家ボキャブラ以上にお寒いダジャレ作品が多かった。
しかし回を重ねるごとに作品のレベルも向上し、「Super」
最終回ではコーナー常連だった芸人を集めた「最強王座決定戦」を開催するに至った。
以降は番組終了までこちらがメインとなり、更にランク付けも合議制からシビアなポイント制に移行。
出演芸人数も倍増し、ポイント上位10組のメジャー、それ以外のチャレンジャーによる二部制で毎回メジャー成績下位とチャレンジャー成績上位による直対での入れ替え戦はこのフォーマットに代わってからのメインイベントとも言え、あの
爆笑問題ですら容赦なくチャレンジャー落ちを経験するなど、後述の
爆笑オンエアバトル開始までの芸人たちのサバイバルの場となり、多くの芸人たちがこの番組を機に大きく羽ばたいていった。
〇参加した主なキャブラー達(カッコ内は当時の主なキャッチフレーズ)
※初代名人。太田のボケを田中が言い直す流れ(例:太田「ブドウパン一杯食おうって」田中「いや、武道館一杯にしようってだろ!」)今でも番組に思い入れがあり、タイタンライブなどでキャブラーをゲストで呼んでいたりもする。なお、爆笑問題のネタは太田が作っているが、駄洒落のセンスが壊滅的だったためボキャブラのネタに限っては田中が書いていたとか。
- ネプチューン【電光石火の三重殺(トリプルプレイ)】
※泰造のホストネタでブレイク。泰造のネタ「は~ら~だたいぞうです♪」はこの番組で生まれた。番組終了後は笑う犬のレギュラーをゲットし、
はっぱ隊や
ザ・センターマンなどの名物キャラ誕生に大きく貢献。現在ではトリオのみならずピンでも活躍の場が多数。
※当時は淳の髪が赤く、しかもボケ担当だった。この中では数少ない冠番組を持っている芸人で、スケジュールが合わないこともあり早々に番組を卒業していった。
※当時いいとも青年隊だった為、「お昼に踊るのもうヤダよ(元のセリフは「アヒルに戻るのもうヤダよ」)」という自虐ネタを披露。
※おさる(現・モンキッキー→おさると改名を繰り返す)とコアラ(後にハッピハッピーに改名後引退)によるコンビ。ネタの完成度とファッションセンスはイマイチながら、ハイテンションな芸風でスタジオを湧かせた。一度キングに輝くものの、
ガチャピンとムックに敗れて座布団が取れなかった。
※身長差が特徴的なコンビ。スーツ姿でハキハキとした口調で話す石井が三谷幸喜の目に留まり、
古畑任三郎で西園寺の役をゲットする。
後に石塚も俳優業が増えたことによりコンビ活動が激減し、2016年に解散。
- アンジャッシュ【青梅街道の蒼い星→冷血サイボーグ】
※今でこそコント芸人の代表だが、実は番組での活躍は今一つで
つぶやきシローに負けた。彼らが活躍し始めるのはますだおかだ等と共々
爆笑オンエアバトルからである。また、実は先述の再現VTR時代から出演している古株。
※まだ山崎が「ザキヤマ」じゃない頃である。それから本当に一触即発になってしまったが、2019年に和解、復活した。
※コーナー初期の常連。「タモリ(出川は「モリタ」と呼ぶ)と一緒のシチュエーション」という設定の一人芝居を演じた。中々ランク外になる事は無かったが大して笑わせる事も無く9位辺りをキープ。タモリ曰く「カスをあげるのも嫌だ」。一度タモリはヅラをネタにした作品で座布団獲得へあと一歩のところまで行ったことがある。その後
ダチョウ倶楽部と共にリアクション芸人の地位を確立。今ではすっかり好感度芸人の仲間入りを果たす。
※初回のイチバン。光浦は後に作中VTR等に何度か登場。後にめちゃイケのレギュラーになる。
※松竹芸能の美形コンビ。「出川をカス(最下位)にさせたくない」というタモリの方針でカスの常連に。
その後、中島が色々あって2013年に解散。現在は松嶋はもちろんのこと、中島も大分を中心に活躍。
※
江頭2:50のコンビ時代。ネタは殆ど下ネタかゲイネタで、さらに江頭は大抵全裸→相方の鉄拳制裁という感じだが、流石エガちゃん、殆どカットされていた。流石にまずかったらしく、後に全裸は禁止され服を着るようになるが、今度はネタが受けなくなってしまうという悪循環に陥っていた。ゴールデン進出以降も変わらず全裸になっていたが、スタジオで
フルチンになったことでスポンサーのお偉いさんが激怒。失踪アングルと共に番組を去った。
そんなエガちゃんも今や人気Youtuberの一人に。
- 海砂利水魚【おとぼけツインターボ→邪悪なお兄さん】
※現・
くりぃむしちゅー。番組内では爆笑問題に次ぐ正統派、この番組を期に二人は
ブラックな路線へと転向した。3週連続キング、内一度は爆笑問題と30点満点を獲得し制すという伝説を叩き出す。
※初期の常連。ネタの評価は高くないが、ウドの天然ボケなキャラクターが受け、ウリナリのレギュラーをゲットした。
※初期に2度出演。後に
めちゃイケのレギュラーをゲット。
その後、諸事情により山本が吉本を離れてしまうが、2016年に復帰。
…しかし2021年、今度は加藤が諸事情により吉本を離れることに。
それでもコンビ活動は現在も継続している。
※当時は空気だった。後に
ガキ使のレギュラーに抜擢。
※初期メンバー。シュールを売りにしていた時期だが、こちらではあまりウケず空気だった。後に
めちゃイケとウリナリのレギュラーをゲット。
※ご存知
一発屋。ヒロミに弄られ存在感を増し、後にブレイク。
- Take2【さわやか大魔人→奇跡のシンデレラボーイズ→さわやか大魔神2→魅惑のサラブレッド】
※当初から終盤まで長く出演してきた大ベテラン。オチに行くまでの長丁場コントが特徴。現在はかなりの不仲状態にあるらしく、コンビでの共演はほとんどない。
※ノッチがこの番組を期に「ノッチ」に改名。「ノッチです!」のギャグも生まれた。
※勢い任せの挨拶ネタ(「久しブリジットバルドーって誰やね~ん!」等)が特徴。当時からガキ使や天てれで活躍しており、現在は落語家に転身。
※本来の持ちネタである下ネタは殆どなく、モリ男の勢いに種馬マンが引っ張られるという流れのネタがメイン。番組終了後は
北海道に拠点を移していて、「
山崎vsモリマン」くらいでしか全国区に現れない。
※他の芸人がコントをする中、ただ一人(後に幹てつやも現れるが)歌ネタで勝負する漢。番組終了後一旦引退するが、後に復帰。芸人のみならず声優としても活動中。
※「加賀谷でーす!」でお馴染みハイテンションなハウス加賀谷と常識人の松本キックのコンビ。実は加賀屋は
統合失調症患者で、その後再発させてしまい入院して解散するも10年かけて復活。その後は自身の経験を語る活動をしている。
- フォークダンスDE成子坂【コギャル殺し→戦慄の不況和音】
※ヒットパレードの上位常連。シュールなネタと絶妙な言葉のチョイスで人気を得、爆笑問題太田がその才能にほれ込みつつも嫉妬してしまうと後に述懐するほどで、番組出演の前後で朝の情報番組のパネリストや子供番組のロケMCなど大きく活躍の場を見せてはいたが、番組終了後に解散。桶田は芸人を辞め、村田は病気で早逝した。
残った桶田も2019年にガンで他界。原作消息の分かっているキャブラーの中では唯一の物故者コンビとなった。
※二代目名人。ネプチューンや爆笑問題と並ぶ上位の常連メンバーだが、番組終了後は鳴かず飛ばず。現在は河田が爆笑問題のYouTubeにレギュラーで登場している。
※西尾のおばちゃんキャラが人気を集め、ボキャブラ天国最長出演記録を持ち、成績も上々…だったが、やはり終了後はイマイチパッとしないが、最近は西尾のさがねへの説教芸で少し注目されてきていた……が、大不評を買いすぐに止めてしまった。
※上位常連組の一組。番組中~後半からメンバー間の不仲が目立ち、2001年に解散。現在土田がピンで活躍中だが、基本的に相方の話題はNG。
※当時としては珍しい、グラビアからの参入組。セリフは
棒読み、ネタはつまらないといい所無しだったが、オチの最後に行う「だっちゅ~の」が人気となり1998年に流行語大賞を授賞した。
※癒し系の外見と元ヤンキーというギャップのキャラクターで、素敵な笑顔で毒舌を飛ばす。後に
ヨン様のモノマネで人気に。現在は
中傷被害の語り手としても著名。
※「〇〇って言ってんだろこのバカチンがっ!」といったように
金八先生の真似をする三又が人気を得る。現在は解散し、それぞれピンで活動中。
- 底ぬけAIR-LINE【華麗なるヒコーキ野郎→きりもみ空中3回転→きりもみ空中2回転】
※当初はトリオだったが、メンバーが脱退してコンビになる。
その後古坂大魔王はピコ太郎のプロデューサーとしてブレイク。
どう見ても同一人物?またまた御冗談を
※当時はT・I・Mと、文字の間に「・」が入っていた。既に市民権を得ており、後に高く評価される「命!」「炎!」「卍!」といった身体文字ネタを多用。
現在はゴルゴ松本が「命の授業」と題した少年院の慰問活動でも有名になっている。
※現在でも続く、「なんでだろう」で勝負。一時期大ブレイクし、現在でも営業で全国を飛び回る。
※アメリカ人の男女コンビ。スティーブの流暢な
日本語とジャニカの激しいツッコミがウリ。現在は二人共NHKの英語番組に出演中。
※今でこそ様々な映画やドラマで活躍する名脇役だが、この当時はWAHAHA本舗所属のピン芸人だった。
※ショルキーのメロディ再生に合わせ「みきみきみ~きみ~きてつや~」と歌う。
長らく下位であったため、上位に上がった際には涙を流す一幕が見られた。
- ますだおかだ、DonDokoDon、ペナルティ、おぎやはぎ
※まさかの空気。DonDokoDonに至っては一度しか出演していない。
他にも、プラスドライバーというトリオに所属していた角田晃広や、コンビ解散組ではハリウッドザコシショウやゆってぃがいる。
追記・修正の鬼、wiki籠り!
- アンタッチャブルもいたよね -- 名無しさん (2015-06-02 16:16:17)
- 古坂大魔王もいたよね -- 名無しさん (2020-09-30 18:49:11)
- テツandトモも出演してこの当時から現在までなんでだろうだけで活躍してるのが凄い。 -- 名無しさん (2021-07-10 22:12:41)
- パイレーツは一度だけ10位以上になった事は覚えてる。あとあさりどのいいとも青年隊といえば後にホームレスになった元いいとも青年隊の岸田健作もコンビで出演してたような。 -- 名無しさん (2022-09-20 02:50:25)
- 銭形金太郎のレギュラーになったメンバーが非常に多い気がする -- 名無しさん (2023-04-11 23:53:52)
- BOOMERは還暦間近になっても細々と活動してるのね。 -- 名無しさん (2023-05-20 12:37:27)
最終更新:2025年02月23日 20:58