クロノクルセイド

登録日:2011/05/16 Mon 19:10:20
更新日:2025/03/19 Wed 10:18:13
所要時間:約 4 分で読めます




『クロノクルセイド』は月刊コミックドラゴン~月刊ドラゴンエイジで連載されていた作品.
作者:森山大輔
単行本:全8巻(富士見書房版と、作者解説が追加された少年画報社版が存在する)

ドラマCD化、アニメ化もされた。
また、原作とアニメがほぼ同時期に終了した珍しい作品でもある。
アニメ版の物語終盤は原作とは異なる設定・展開をみせ、とくにラストはまるっきり違うものとなった。そのためアニメ版は賛否両論である。

ジャンルは、正統派ファンタジーだが、ダブル主人公の片割れがロゼットなため、美少女・美女をメインに見せる「萌え漫画」の要素もある。
その要素が顕著なのは、ロゼットがシスター服姿で拳銃を振り回す「ギャップ萌え」のシーン、シンプルなストーリーを主軸に20年代のアメリカの世界観を見せる演出、アズマリアの存在そのもの等である。
アニメ版のEDを見れば分かる通り、10代の青春群像劇もテーマであり、人気投票で一位だったのは、男主人公のクロノであった。
少年漫画でありがちな展開を山ほど盛り込んでいる。
それゆえに、クロノとロゼットが両方が主人公で片方が補佐役ではなく、女主人公のロゼットが囚われの姫役ではなく、騎士(クルセイダー)役だというギャップが引き立っていて、事件の発端となった聖女マグダレーナの二面性も引き立っている。
主役のクロノとロゼットに埋もれがちだが、サブヒロインたちの魅力的な描写が目立ち、聖女がキーパーソンでありながら、大人の女性や女悪魔も魅力的に描かれている作品である。
アニメ版ではロゼットがアイオーンに黒化させられて囚われの姫となったifエピソードが描かれ、原作でもアニメでも、ヨシュアがフィオレにとってのヒーローで、ただの男性ヒロインではない点も匂わせられている。

+ 以下、ネタバレに付き注意!
原作とアニメの最大の違いは、端的に言うなら「悪魔の真実」。
アニメ版ではシンプルに「神の反存在たるファンタジーな存在」なのに対し、原作では「古代に宇宙より飛来した地球外生命体の末裔」で、原作は用語こそは登場しないものの、そこはかとなくクトゥルフ神話風である。
なのでメディア間でそれぞれ最終決戦とその後の様子は異なるものとなった。
最も、原作もスチームパンク風のSFファンタジーなため、アニメ版の解釈は結末以外は間違いでもないのだが。
特に、原作エピローグに置いて「(未来では)マグダラ修道会はもう無い」と見る事が出来る一節があるが、少年画報社版8巻収録の作者解説を読むとその見方が違ってくるかも…。
そして、そして、パンデモニウムの首(どんでん返しのオチがある)と共鳴した聖女とも魔女とも解釈できるマグダレーナの言動、マグダレーナや時間に翻弄される本編の登場人物たち、未来世界の裏設定も含めるとヨシュアら少数の人命とロゼットの余生分くらいの平和しか守れなかった、見方によっては真綿で首を絞めるようなメリーバッドorビターエンドとも取れる原作の結末を、読者のあなたたちはどう解釈しただろうか…?

タイトルが似ている『クロノ・トリガー』『クロノ・クロス』とは関連性はなく、タイトルの綴りは『CHRONO CRUSADE』が正しい(富士見書房版が『CHRNO』表記なのは、発注を誤ったとのこと)。




【ストーリー】
舞台は第一次世界大戦後の1920年代のアメリカ。
世の中では悪魔がはびこっていた。
悪魔から人々を守るため設立された『マグダラ修道会』*1に所属するエクソシストであるシスター、ロゼット・クリストファと相棒のクロノによる悪魔との戦いと悪魔アイオーンにさらわれたロゼットの弟・ヨシュアを取り戻す物語。
任務先や旅先で、人々を治癒する歌声を持つアズマリア、同じくアイオーンに攫われた姉を探す宝石の魔女の異名を持つ賞金稼ぎのサテラ、アイオーンの仲間の罪人たちにも出会っていく。世界の果てで彼らが見たものとは…?




【登場人物】
○ロゼット・クリストファ
CV:川上とも子
主人公。
アメリカの孤児院出身。シスター兼エクソシストそしてクラッシャー。
後先考えず突き進む破天荒な性格。本人も脳筋さがコンプレックスなのか、ギャグシーンでよく混乱してグルグル目になる。
常に首から懐中時計を下げている。
獲物はマウザーC96。弾は連射可能な『聖油弾(セイクリッド)』と強力な単発『福音弾(ゴスペル)』を使う。終盤では強力な武器『四聖文字砲(テトラグラマトン)』を使う。
原作者が銃の扱いがいい加減なのにたびたび触れており、アニメ版のキャラデザも「ベールと下の髪型(ハーフツインテール)のバランスを考えて描くのが難しい」「拳銃の使い方は完全に見栄え重視」と語っている。
「大人」という存在に固執する様子が目立つが、アニメは24歳版ロゼットとリリスが登場しないため、この要素が弱い。
某ヨーヨー使いに格好が似ているが関連性は無い(というか作品としてはこちらが先)。「超解!クロノクルセイド」の設定資料などを見るに、ロゼット自身も元々様々な格ゲーキャラの影響を受けている模様。
+ 彼女の行く末
作中で寿命はどんどん削られていき、最終決戦時にはヨシュアを正気に戻した直後一時臨死状態となってしまう。
幸いアズマリアやクロノらの呼びかけで幻視した死後の世界から戻り蘇生し、直後咄嗟にクロノに支えられて自分を始末しようとしていたアイオーンの剣ごと瀕死の自分に憑依しようとしていた「なにか」を倒し「悪魔の始原と「パンデモニウム」維持のための犠牲者達」らしき記憶を幻視したものの、それでも寿命自体は戻らず、
クロノが1人決着をつけるため彼女を残し去った後アズマリアと共に地上に戻るも(その後クロノと対したアイオーンも少しだがロゼットの存在に奇妙な感慨を呟いていた)、数年後には病床につくようになり衰弱死した。ラスト頁は彼女が危篤状態に陥った時クロノと再会するシーンで終わっている。

●クロノ
CV:石田彰
もう一人の主人公。
ロゼットの相棒でありストッパー、そして悪魔。
『折れた尖角』、『罪人クロノ』、『爵位剥奪者』などの二つ名を持つ。
ある事件で魔力の源である尖角(ホーン)を失っている。
そのため普段は少年の姿だが、ロゼットに渡した懐中時計を解放することでロゼットの寿命と引き換えに元の大人の姿に戻り魔力が使えるようになる。
女性キャラの見せ場が多い作品でありながら、二位のロゼットを超える読者人気一位をキープした。ネイティブアメリカンの少年をイメージしてデザインされており、バンダナに名残りが見られる。
+ 戦いの決着
最終巻では尖角を取り戻し元に戻るも、最終的にアイオーンとの決着、そして決着の舞台となる地の墜落による地上への二次被害を防ぐために、(2人で進むと逆に生還率が下がる可能性もあったため)ロゼットを残し一人去っていった。
なお6巻ラスト時点で修道会の記録では表向き「死亡した」事にされており、決着の後どうなったかは不明だが、世紀末になってもロゼットの墓に花を供える者がおり、ロゼットは最期の時大人姿かつ人間モードの彼と再会している。
…なお、肝心の二次被害阻止に関しては「ロゼットの最期」くらいまでの「地上への」影響は無かったものの、少年画報社版8巻の解説でアイオーンの狙いを完全阻止する事は出来ず、彼らの知らない範囲ではあるが地球の歴史は現実世界とは大きく変わってしまったと判明。解説のラストは明言こそされないものの彼の今後の活動を匂わせて終わっている。

○アズマリア・ヘンドリック
CV:千葉紗子
ポルトガル出身の12歳のソプラノ歌手。天然ボケ。
ファティマの予言に記された『御使い』の少女で、人々の傷を癒す歌声を持つ「地上代行者」*2の1人。
悪魔崇拝者に捕らえたところをロゼットらに助けられ、聖歌隊の一員となる。以後、二人に憧れエクソシストとして二人の下に就く。
アルビノのような容姿だが、力が覚醒するきっかけが熱病にかかって両親に病院に連れていかれる過程だっただけで、病弱な設定はない。
読者のコーナーでは黒アズ化する。
+ 物語を見届けた少女の人生
最終決戦後は他の子供達共々代行者の力を失い普通の人間に。エピローグでは本編終了後に家族を持ち(少年画報社版8巻で明かされた未来での問題等に対応する)「ヘンドリック財団」を結成。
晩年に海中に沈んでいたサテラとフィオレを発見した後、サテラ宛にビデオレターとロゼット達のその後をまとめたフィルムを残し天寿を全うした事が孫の口から語られている。


○サテラ・ハーベンハイト
CV:根谷美智子
『宝石の魔女』の通り名を持つ宝石(ユヴェール)使いで、12種類の誕生石を使い魔(晶喚獣)に変えて使役する。
ドイツ出身の令嬢で、父は美術商の元締めだった。執事のシュタイナーと行動しており、爆乳でショタコン(アニメではシスコン)。
行方不明の姉と『尖角の無い悪魔』を捜すためにロゼットらに同行する。
ロゼットとは仲が悪かったものの冒険を経て信頼するようになる。
庶民向けのアメリカンホットドックにケチを付けて本場のヴルストを求めるシーンは、
少女時代のマグダレーナの「てっぽうでうたれて」「はいってこないで、いたいいたい」「くろくて、おおきくて、こわい」と並ぶ問題発言。我儘令嬢の台詞なのだが。
「超解!クロノクルセイド」曰く、イメージソースは某サンデー漫画のお嬢様版悪魔くん
なおハーベンハイト姉妹の12星座(二十四節気)の使い魔は、(24歳ロゼットも含め)時計のイメージでもあると思われる。
+ 長い旅路の果て…
最終決戦時、姉を基にしたフィオレと対決し、瀕死の重傷を負うも彼女諸共最期の切り札で結晶化。
この時点で彼女の意識が「消えた」事を感じたクロノは、心の中で(ロゼットは語らなかったが)「サテラにはもう会えない」と考えていたが、
時は流れ世紀末、アズマリアが創った財団によって結晶が見つかり、アズマリアの死後に(フィオレは何処かに消えたが)蘇生。怪我も無事治療され、ロゼットとアズマリアが人生を走り切った先の未来を生きていく事になった。
…但し、上空の構造物で結晶になりながら海底から発見されており、「最終決戦時の地上への二次被害」は完全には防げなかったことがうかがえる(少年画報社版8巻の解説ではその詳細が記されている)。
金の象徴の宝石を操りながら、晶喚獣の祖先が魔界(パンデモニウム)の生物だとは知らず、ハーベンハイト家は所謂『魔女っ子』の家系だったのがうかがえる。

○ケイト・ヴァレンタイン
CV:榊原良子
ロゼットの上司で、通称・シスターケイト。マグダラ修道会ニューヨーク支部の局長。
ロゼットの破天荒な行動に頭を悩ませ、ときにはロゼットにサブミッション系の技をかける。
怖い女上司と見せかけて、ロゼットに負けず劣らずの顔芸マシーン、ツンデレ
ロゼットにペンを投げつけるシーンは、カラーページからモノクロページに移る演出を使って、
ペンが額に刺さって血液が垂れているとも、ペンが頭巾に刺さってインクが垂れているとも解釈できるようにしているらしい。
+ ※チュートリアル担当1です
物語後半で局長役を辞退し、マグダラ修道会の最終兵器、結界船・メタトロンの指揮官となって再登場。クレアたちに『三方位砲(トリスアギオン)』を撃つように命じ、ロゼットたちのパンデモニウムへの道を確保する。
悪魔のクロノを信用していない設定があるが、ロゼットが番外編『エリザベス1921』でモブシスターとの会話でその点に触れている。
この設定と、ケイトが自分が生まれた頃には故人だったマグダレーナに思い入れがある設定は、もっと掘り下げて欲しかったところである。

○ユアン・レミントン
CV:速水奨
通称・レミントン牧師。マグダラ修道会の人でロゼットとクロノをマグダラ修道会につれてきた保護後見人。
エルダーの協力により、身体に悪魔の生体組織『レギオン』を移植しているため超人的な能力を持つ(十字架のビームサーベルはその経緯で持つようになったのかもしれない)。
序盤はシスターケイトとの漫才役が多いが、後半はギリアム牧師の親友役としての描写が増えていく。
エルダーのようなロリコンだと勘違いされやすいが、「セコム」「男女関係なく子どもに手を出すと勘違いされて叱られる役」
「幼少期から修道会に女子供を守る社畜として扱われてきて、修道会と女子供を嫌わずにいられた奇跡の人」がキャラ付けだと思われる。
+ ※チュートリアル担当2です
シルエットや回想シーンを使った登場が多く、修道騎士になったロゼットたちが旅立った後も出番が多いが、ラスボスではない。
メタに分析すれば、黒幕を分かりづらくするミスリードの為の演出であった。
序盤にロゼットとクロノの仲を深める当て馬役をやっていて、その後も、ロゼットの精神世界内によく「理想の大人」として登場する。
精神世界に登場するものは、胡散臭い笑みを浮かべているものは幼少期にトラウマとして焼き付いていたアイオーンと重なっていて、妙に優しいものは大人になった自分やヨシュア、自分とクロノを受け入れたシスターケイト、深層心理にいたマグダレーナと重なっているらしい。
モノクロではなくカラーだったらその辺がもっと分かりやすくなっていたかもしれない。
胡散臭い狂言回し役は、途中でシェーダと交代となった(初期設定ではこの役は旅先に置かれている修道会の電話だった)。
「異性の大人への憧れを恋愛感情と混同していた」という設定は王道であるが、レミントン牧師の場合、「元はロゼットにものすごく嫌われていた」という特殊な経緯があるため、なおさら勘違いに気付くのが早かったと思われる。
精神世界内で性的な意味でロゼットを襲うのは青年クロノだけであり、ロゼットにとってのヨシュアもサテラにとってのフロレットと同じ位置付けだった
(取り戻す家族で、たまに近親愛臭い描写がされるが、性別や年齢で印象が左右される役ではない)。
作者の作品によく登場する見た目は若いが実年齢は中高年のキャラで、シスターケイトよりもウンと年上。
序盤の顔面のアップ、モブ親子に対する20代らしくない反応、、セブンスベル孤児院の回想の現在と同じ見た目、ギリアム牧師とタメ口で話し合う姿からも察することができる。

…なお「悪魔の細胞は人間にも馴染む」という実例は、後に最終巻でアイオーンがやろうとした事、そして少年画報社版最終巻で語られた「ある設定」へと繋がる事になる。

○エドワード・ハミルトン
CV:西村知道
通称『長老(エルダー)』。そして、見習いシスターの色気のないドロワーズに不満を漏らすエロジジイ(アニメ版で、短いカボチャパンツには満足していた)。
だが、ロゼットらエクソシストの武器の開発を一人で行う天才で、発明の腕は確かなもので、修道会の目上の人間たちにも信頼されている。
+ ※チュートリアル担当3です
少女時代のマグダレーナをマグダラ修道会に連れて来た人物。
生前のマグダレーナを敬愛しているケイトやユアンの親友のジャックやマグダレーナの死が(彼女を愛するクロノと違った意味で)トラウマになっているユアンの良き理解者である。

○クレア
CV:力丸乃りこ
黒髪セミロングでたれ目の清楚なシスター。初登場時はシャワー室の裸バスタオル姿。
アンナとメアリと同様、ブラウスとジャンパースカートの軽装の修道服を着用しており、ロゼットも一昔前はこの服装だった。
三人娘のリーダー格で、悪魔と知る前のクロノに片想いしていたが正体とロゼットの本心を知って身を引いた裏設定がある。
この設定とシスターケイトがクロノを信用していない(恐れている、心配している)設定を踏まえて『エリザベス1921』を読んでみると面白い。

○アンナ
CV:増田ゆき
赤毛の外跳ねショートでそばかすの勝気なシスター。初登場時はシャワー室のスリップ姿。スカートが短めらしい。
ドラマCDでアンナの台詞を喋っているのはくぎみーだが、アンナが喋っている設定かは不明。

○メアリ
CV:小暮英麻
金髪ショートで猫口のシスター。貧乳(アニメは巨乳)。
初期はクレアとアンナよりも出番が控え目だったため、後からアズマリア以上のボケボケな性格が立てられた模様。

○エリザベス・グランバーグ
14歳の誕生日にマグダラ修道会を辞退したロゼットの修道院での初めての親友。通称・ベス。番外編『エリザベス1921』と後日談のみの登場。
規則破りが嫌いな学級委員長タイプの少女。大切な人を守る場合に限り、規則を破るのは良しとしている。
ロゼットを守るべく暴れかけたクロノに福音弾を撃つのを許可しようとしたシスターケイトと表裏一体の価値観。大人になる過程でロゼットはこの点に気付いたのだろうか?
牧師の父の勧めで修道会に入り、父の訃報を聞いて突如実家に戻ることになり、修道会を脱会する。
脱会は、12歳以下に向けた薄紫色の修道服を卒業するのと同時進行になった。(この衣装は、上は身長160~170センチ向けまであり、サテラが借りて着ていたことがあり、まるで日本の小学5、6年生向きの女児水着である)。
ロゼットと三人娘と一緒に撮った集合写真の中に、顔が隠れたシスターが1人紛れているが、読者の分身であろうか。
+ ※チュートリアル担当3です
後日談でロゼットが憧れていた女医になり、ロゼットの治癒に全力を尽くすものの命までは救えず。ヨシュアの生まれつき病弱な体は改善できたのかも。

○ジャック・ギリアム
CV:松本大
マグダラ修道会サンフランシスコ支部の牧師。レミントン牧師の親友(旧友)の中高年男性。
彼が登場したことで、序盤から伏線のあったレミントン牧師の実年齢が明らかになったも同然に。
親友と部下想いだが、部下のウィルとジェーンがジェナイに首を狩られたり、一部を除いて男性キャラの影が薄いため、レミントンとのブロマンスに注目されづらかったりと、妙に損している人物。
+ ※夫婦の夫に見えるけど聖人です
後日談では、郊外の小さな教会で働くレミントンとエルダーではなく、人出不足になったニューヨーク支部でグレイス共々、シスターケイトの補佐役を務めている。一体何があったのか。

○シスターグレイス
ギリアム牧師と一緒に行動しているサバサバした怪力のシスター。
モブとしての活躍が多いが、表情が豊か。
部下に料理を届ける役を任されたり、部下と一緒にサンフランシスコ支部の修道院の床掃除をしていたり、ギリアムと一緒にアズマリアの歌声に聞き惚れていたり、何かとギリアムと一緒に助け合っていたり。
アニメ版には登場しないが、新装版の表紙にカラーで描かれている。
+ ※夫婦の妻に見えるけど聖人です
最終決戦時に、ギリアムと一緒にレミントンの背後の戦闘機で応戦に来ていた。後日談では、今よりも年齢を重ねた姿で描かれていた(なので、レミントンのような改造人間ではない?)。

●アイオーン
CV:井上和彦
褐色の肌を持つ悪魔。その一派は「咎人」と呼ばれている。
クロノとは仲間だったが、ある事件がきっかけとなり対立。クロノの尖角を折った。そして再びクロノ達の前に現れ、ヨシュアをさらった。
そして本編では数多の犠牲を出してまでかつて知ってしまった「世界の真理による絶望」を打破するため策動し、(理由こそ分からないが)彼による被害を許せないマグダラ修道会やクロノら、そして他の悪魔達と対峙する。
原作とアニメで役割が違う(アニメではロゼットをクロノから寝取り、サテラを辱めて傷付けたこともある。原作はSF偏重でメリーバッドエンドに近く、アニメはファンタジー偏重でバッドエンドで、ロゼットとマグダレーナの重要な設定も違う)が、
物語で一貫して憎まれ役が彼だけで、女性エクソシストばかりが目立つ修道会サイドに憎まれ役の男性キャラがいない点を分かりやすくした点はアニメの最大の功績である。
+ 作品的には最大の敵なのだが…
…実は本編では最終決戦で「尖角を持ちかつ悪魔ではない」ヨシュアやアズマリアら精神操作で操った代行者達を利用して悪魔の故郷「パンデモニウム」を海底から引きずり出し地球上空へと打ち上げた後、クロノ達が追いつく前に中枢(コア)…「リリス」を大義と感傷両方を込めて自ら破壊。
新たな器を探し意識不明のロゼットに目をつけたコアの意識体の憑依をロゼットも殺す事で止めようとするも、ロゼット自身が臨死状態から蘇生し防いだ事で、コア回復の望みを絶たれた「パンデモニウム」の崩壊は確定し、結果的に結構最後で予定は狂ったが代行者の子供達を攫い利用し、多数の魂を犠牲にしてまで叶えたかった目的の一部を達成
このまま上空で壊れるのに任せると破片が地球にばら撒かれるのと共に、コア攻略時点で刹那方舟を制御していたアイオーンも世界の変化のため実行を試みクロノとのさらなる対立要因になるも、急遽発生したロゼット排除のため一時中断していた案件…人類の殆どが「パンデモニウム」に貯蔵されていた群魔(レギオン)の細胞に侵食され半悪魔化する危険が再浮上
(ちなみにアイオーン抜きでもコア崩壊による人類半悪魔化の危険が残っているのは「代行者」の子供達からの忠告で判明しており、それが無かったら主役陣はそっちの危機には気づかなかったかも知れない。)
ラストでそれら二次被害を抑えるのも兼ねて(この時点でやっと彼の動機の由来を理解した)クロノから最後の決着を挑まれ交錯した後の消息は不明だが、
最後にリリスの首を手にした彼が遺した「本作の裏テーマ」とも言える言葉…そして少年画報社版最終巻の解説で語られた「世界のその後」で、「人類の半悪魔化」が人類の一部の「レギオニアン」への変異という形で部分的に実現していたのと合わせると、未来は半ば彼の願いが叶った世界。なのかもしれない。

○ヨシュア・クリストファ
CV:皆川純子
ロゼットの弟。病弱でロゼットに世話をかけていることにコンプレックスを持つ。アズマリアと同じく地上代行者の一人。
アイオーンに唆されて渡されたクロノの尖角を装着し、自分が住んでいた孤児院の時間を止め、アイオーンと共に姿を消す。
尖角により悪魔を軽く捩伏せる力を得て、尖角を装備している最中も御使いの翼を具現化できる。
人参が嫌いでフィオレが作るプティングが好き。
+ 利用された少年の往く道
作中では尖角の副作用と「脳内における理想化された姉への盲信」によって、尖角の力に依存すると共に「現在のロゼット」が分からず、彼女を認知しても「自分の理想」からズレたら排除しようとする程に心や認識にひずみ(「夢」)が生じてしまっていた
だが最終決戦時には最悪尖角を通した「パンデモニウム」からの侵食のせいで咎人側によって始末される可能性もあったものの、「アイオーンから始末を命じられたのでは」と彼に問われてもその守護を優先したフィオレとの別離後にロゼットと決闘。
尖角と「理想の姉」に依存する様子を見た事で「夢を見ている」と断じたロゼットによって尖角に痛打を与えられたことでかろうじて正気を取り戻し、(一人称が遠い日の姉弟での誓いを思い出した事で「僕」から「俺」に変化しながら)尖角を自ら傷を負いながら抜き無事帰還。成長後は神父に転身している。
ロゼットに「ぼーっと夢見てたあんたと違って私は現実で戦ってきた」と説教されているが、彼も攫われてからは悪魔の手先としてだが一人前に戦い、自分が「捨て駒」に近い存在だと理解しても(力への依存ゆえかも知れないが)留まっており、フィオレに尽くされていた理由は「姉さん」の一言だけが理由ではなかったのかもしれない。成人後もフィオレのことを想い続けており、正気になった後のフィオレへの想いはぼかされていた。
でも未来世界でどうなったのか謎だったり、生還したフィオレが彼の事に触れなかったり、少年画報社版の解説で「パンデモニウムに侵食されかけた瀕死の姉を助けようとするシーンが尺の都合でカットされた」と語られたりと、微妙に最後は不遇かも知れない。

○フィオレ
CV:桑谷夏子
ヨシュアにつくメイド。ヨシュアを溺愛している。
サテラと同じく宝石(ユヴェール)使いで、晶喚獣だけではなく、武器の小手とハルベルト(時計の針のような、細長い十字架のような外見)も晶喚する。
サテラと彼女の対峙は、「フィオレが折れるまで待つ勝負」「サテラが攻撃を受けないための時間稼ぎ」の戦いとなった。
+ その正体
その出自はサテラの姉「フロレット・ハーベンハイト」の遺骸を基に、シェーダが改造した事で生まれた「宝石」を作るための「人形」。「フロレット」としての記憶は残ったものの、ヨシュアに偶然「姉さん」と呼ばれたことで「フィオレ」としての存在意義を得、人間時代~「人形」だった頃の長髪とドレスを断ち今の装束となった。
「自分は人形でフロレットと別の人格」「心が石でできている」と語っているが、ヨシュアに感情を見せ、アズマリアに妹がいることを明かしており、妹のサテラには見せていなかったドMの感情も見せている。
…そしてアイオーンは、彼女が創った宝石を使って「人の魂を封入した宝石」を多数生産し、悪魔にとって力の元であると同時に「パンデモニウム」からの枷ともなりうる「尖角」を切除しても使えるリソースを確保。最終決戦直前にその処置を仲間一同で実践する事になる(7巻及び少年画報社版7巻解説より。但しシェーダのみ様々な感傷から他より「宝石」の装備数は少なかったそうな)。
ヨシュアを守るためにあえて最終決戦に臨み、サテラを圧倒するも最期に抱き合うような形で「姉妹」揃って結晶化。エピローグでは結晶化解除後消えてしまうが、遠くからロゼットの墓前で未来へ進む事を誓ったサテラの様子を見た後、シェーダに「フロレット」と呼ばれ去っていった。

●リゼール
CV:沢海陽子
悪魔。アイオーンの仲間その1。
過去の事件で下半身を失い、現在はクモのような下半身になっていて、小さな蜘蛛を刺客として操る。
女性として罪人のリーダーのアイオーンを慕うが、アイオーンが自分を見ずにヨシュア(アニメではロゼットも)ばかりを構うため、嫉妬心を姉のロゼットにぶつける。
七つの大罪の「嫉妬」がモデルで、クロノ(怠惰がモデルだった)とアイオーン(傲慢がモデルだった)以外で、初期設定表から採用された唯一の悪魔。
+ 仕掛けられらたからくりの謎
「男女の恋愛が思い通りにならないゆえ、その嫉妬心をロゼットにぶつけて、そのことを指摘されたロゼットに優越感を持たれる」という、女主人公作品で王道のエピソードが描かれた唯一の女性キャラで、逆に言えば、本作でリゼール以外でこのキャラ付けの女性キャラはおらず、クロノの愛したマグダレーナがロゼットの劣等感になっている程度である(新装版にて判明)。
ロゼットはクロノを偏愛しており、ヨシュアはフィオレを偏愛し(ロゼットが気付いていたかは不明)、ついでにアイオーンは幼い頃から抱く目的とクロノへの感情が最優先事項なので(だから自身の目的に必要な条件を整えておいたヨシュアを構っていた)、ロゼットに勝ち誇られるのも無理はなかった。
そして最期は力尽きた後、こちらも瀕死状態のジェナイから言葉を掛けられたが、それを理解出来る意識がまだあったかは定かではない…。
過去編ではアイオーン様の前で赤面する萌え萌えの悪魔っ娘であり、ジェナイと夫婦漫才する、嫉妬の悪魔からは程遠い性格であった。
アニメのDVD-BOXのパッケージに、人間形態のシェーダはいるのに、彼女の人間形態がいないのが非常に残念である。

●ジェナイ
CV:遠近孝一
悪魔。アイオーンの仲間その2。
過去の事件で両目と片腕を失い、現在は目には布を巻き、片腕には良く切れるハサミを装着している。
元々は明るい性格のチャラ男で、リゼールとはとても仲が良かった。

●ヴィド
CV:木村雅史
悪魔。アイオーンの仲間その3。感情的になったジェナイの制止役。
無骨な大男で、悪魔の姿になると股間が強調されたアダルティな姿になるが、人間形態では控え目な紳士である。

●シェーダ
CV:笹本優子
悪魔。アイオーンの仲間その4。猫耳トランジスタグラマー眼鏡ッ娘で略して『博士』。
ロゼットの持つ懐中時計の製作者。
マグダラ修道会のエルダーとは対照的に、兵器よりも、基地や補助道具(特に霊素収束装置。自分のネックレス、フィオレの首輪と枷もこの簡易版であろう。)の発明の才能に長けている。
悪魔形態は、Vバックから猫尻尾を垂らしたなかなか際どい格好。
オマケ漫画(夢の犬小屋生活)では、男性の扱いが妙に悪く、男性ほどじゃないものの悪魔形態の女性の扱いも悪いが、彼女だけは何故か人間形態が妖怪猫又扱いされている。
原作では、狂言回し兼罪人サイドの善悪両方キャラという役割だが、アニメでは完全な悪役になっている。
+ 彼女のその後
最終決戦の最後では利用するため巻き込んだ代行者の子供達やロゼットらがいる外郭部を「パンデモニウム」から切り離しこっそり彼らの生還の手助けをし、アイオーンとクロノの決着を見届けた。
そしてエピローグでは世紀末でもちゃっかり生存し、フィオレと共に行動していた。つまり他の2人もあるいは…?

○マグダレーナ
CV:川上とも子
キーパーソン。
50年前のクロノとアイオーンの対立の原因。
物事のすべてを見通す『事象視』を持つ先見の聖女で、マグダラ修道会から厳重に保護されていた。
自分がクロノに命を奪われる未来を知っていながらクロノに近付いた。
自分自身の心が確かに存在しているが、人々に監視され、人々に共感してきたために、「本当の私はどこかにこぼれちゃいました」と言い放っている。
少女時代に、遠くの戦地にいるモブの人間たちの心に共感して「はいってこないで、いたいいたい」と嘆いていたことも。
アイオーンの命令によってクロノに修道院から連れ出され、パンデモニウムの首(後述)の探知器としての役割を担わされ、そこに記録されていた「世界の心理」と共鳴したために命を落とす。
+ 懐中時計の中で…
「世界の真理」の情報漏洩を阻止するアイオーンから逃げるべく、クロノの爪を直接自身の肉体に突き刺す命がけの契約をするが、徐々に衰弱。
クロノの存在が仇となってアイオーンに居場所を特定され、クロノ共々体を突かれる。
そしてクロノは逃亡中にアイオーンに尖角(ホーン)を折られ、自身の生気のみを使い体を再生する他なかったため、少年の姿になってしまう。
マグダレーナが死の間際にクロノに言い放った、聖女の癒しの言葉とも魔女の呪いの言葉とも取れる叙述トリック、ダブルミーニングのような言葉は、
マグダレーナの最期の言葉を聞いたクロノ、マグダレーナの意志を受け継いでいるとされる人物(特に女性キャラ)の解釈の示唆にもなっている。
彼女の幽体は懐中時計(作者は罪人のシェーダ)の中にいて同じくボロボロのロゼットの魂を繋ぎ留め、クロノとロゼットの行く末を見守っていて、幽体離脱騒動の話はその伏線であった。

●リリス
もう一人のキーパーソン。
通称「未調律体人間リリス」。今現在は人間でも悪魔でもなく複数の怨霊が渦巻く装置。
パンデモニウムの首→パンデモニウムの中枢代行制御体(コアブレインエミュレーター)→女悪魔の幽霊のような何か→かつて存在した悪魔の母親の4段階の姿を持つ。
コアの首は、海底に眠るパンデモニウムのリリスの本体とリンクしている装置とされ、パンデモニウムの復活に必要な道具でリリス自身ではなかった。
覚醒して暴れてリゼールとジェナイに致命傷を負わせ、首から下を形成しようとした際に、クロノとアイオーンに破壊される。
パンデモニウムの中枢部に埋められているリリスの本体とされている物体は、息のみをする妊婦型の装置で、分身がパンデモニウム内の広大な水槽を泳いでいた、
そして最終巻ではリリスの本体(?)から抜け出た「女悪魔の幽霊のような何か」は意識を失ったロゼットに憑依しようとしていた。
幸いその事態は阻止されたものの、この「何か」が憑依に成功するか、アイオーンがロゼットの懐中時計を剣で壊していたら、ロゼットが16歳で死んでいたか、アニメ版の黒聖女ロゼットに似た傀儡が原作でも実現していたかは分からない。
+ 本作の裏テーマ
器の正体は、かつてクロノとアイオーンの双子を産み落とした悪魔の母親で、魂は双子が生まれる前に消えていて、他人が作り出した数多の邪念が入り込み、ただパンデモニウム維持のためのみに動き自己保存を図る装置と化していた。
なおパンデモニウムの中枢部の装置の身代わりとして連れて来られ改造された女性は山ほどいて、リリスはその一人だった。
いわば「「悪魔」種族の統一と力を維持するための生贄」であり、どの男性にどのような形で孕まされたのか、純粋な女悪魔なのか元人間なのか、そもそも悪魔の由来である宇宙人はどこから来たのかは(着陸時に「貴族階級」が全滅した事もあり)誰も知らない。
理想の女性の心を射止めようとしたのに手にしたのは女性の人形だった、という展開は少年漫画の王道だが、
「悪魔の母の心が外部の者が作り出したルールとシステムで、物理的に存在していなかった」という設定は、コアの首と共鳴したマグダレーナの台詞の解釈、マグダレーナの面影を追われたロゼットを初めとした人物の性格の解釈、代行者に力を与える「神」もまた死者たちの思念集合体だった(つまり神は…)裏設定、そして我々読者の本編の解釈とリンクしているのである。
「男主人公を恋愛的な意味で取り合うダブルヒロイン」「生き方が対照的なダブルヒロイン」「年齢差があるダブルヒロイン」
を扱った作品は当時多かったが、この作品は「解釈のダブルヒロイン」こそが最大のテーマであった。

○シュタイナー・ミュンヒハウゼン
CV:丸山詠二
ハーベンハイト家の老執事。悪魔に連れ去られたフロレットお嬢様を探すべく、サテラお嬢様と長旅をしてきた。

○デッカード
マグダラ修道会シカゴ支部の局長。物語の途中で辞任したシスターケイトに変わり、NY支部局長を務めることになる。
眼鏡をかけてローブを羽織った中高年男性。

●リカルド・ヘンドリック
CV: 家弓家正
アズマリアの養父。肺を患っており、自分に残された時間が少ないため、第一次世界大戦で亡くなった愛妻のメルダを生き返らせようとする。

●子爵レライエ
CV:家中宏
リカルドの付き人。その正体は…。

●公爵デュフォー
CV: 若本規夫
罪人たちの追っ手側のリーダー。

●子爵ボルゾ
CV:宝亀克寿

●カルヴ
CV:うすいたかやす
罪人たちの追っ手。豚みたいな悪魔。

●グーリオ
CV:中田雅之
罪人たちの追っ手。

○ストーム・ヴァレリィ、フェザー、ライブラ、アレク&シュトラウス、レインバック
物語後半に登場したベテランの修道騎士たち。

○アズマリアとヨシュア以外の地上代行者(アポスルズ)
アズマリア(博愛)とヨシュア(希望)以外の『七つの美徳』を司る地上代行者(アポスルズ)。
眼鏡をかけたイギリス人の少年、マフラーを巻いたロシア人の少年、ドレッドヘアのアフリカ人の黒人の少年、姫カットで着物姿の日本人の少女、最年少のツインテールのオージーの少女。

○ジーン先生、マシュー、ネリー、セイラ、ケビン、ビリィ
CV: 岡本嘉子(ジーン先生)、小暮英麻(ネリー)、浅野るり(セイラ)、増田ゆき(ケビン)、奥島和美(ビリィ)
セブンスベルズ孤児院で、幼少期にロゼットとヨシュアが過ごしていた仲間たち。
アイオーンに尖角(ホーン)を付けられたヨシュアに時間を凍結される。

【総評】
ネット上の読者の感想としては、「純粋に感動」「ラストは涙腺崩壊」「アニメ版はひたすら鬱」という感想が最も多く、
ごく僅かな意見として、「王道過ぎて心に響かなかった」「9割型好きだが唯一男女の関係だけが気に入らなかった」
(ラストでヨシュアとアズマリアが結婚したと確定させる「匂わせ」風の描写(神父になると結婚出来ないのだが…)、レミントン牧師が人出不足のNY支部を手伝わずにエルダー共々脱会して小さな教会に籠り、中高年の仲間を無視してロゼットに付きまとっているように見えた設定、
クロノと再会する前の成人ロゼットがレミントン牧師とも成人ヨシュアともそれ以外とも取れる謎の男と隣り合っている「切り抜き報道」風の写真、など)
「始終不幸なヒロインが見ていて鬱だった(メリーバッドエンドが合わなかった)」という批判が聞かれるが、
僅かな批判は決して作者の想定外ではなく、公式が用意した罠(ミスリード)に読者がまんまと嵌ったのである。
ネット上で、家族の写真を見て諦めようとするサテラ、ラストのロゼットの慟哭(「また騙されました」というロゼットに自己投影する読者の台詞が付けられている)のAAが作られたこともあったが、こちらも公式の想定内であろう。



【TV版OP・ED】
OP『翼はPreasure Line』
歌 栗林みな実

ED『さよならソリティア』
歌 千葉紗子






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  • 03年秋アニメ
  • 1999年
最終更新:2025年03月19日 10:18

*1 少年画報社版の解説によると『対魔物戦のためカトリック・プロテスタント問わず人材を集めた組織』として「何で修道女と牧師が一緒なんだ」というツッコミに対応したら、「禁酒法発生はカトリックVSプロテスタントの争いが大本だ」と知らされ困ったとか。

*2 少年画報社版の解説では「世界に存在する『死者の集合意識』が結集した『アストラル・ライン』との同調者」とされており、終盤に登場した他の代行者の子供達はラインとの同調の深度が激しかったのか見た目以上に大人びた知性と通常なら知り得ない情報を有していた。