クリアー・ワールド(遊戯王OCG)

登録日:2012/04/01(日) 19:12:29
更新日:2024/12/26 Thu 23:44:02
所要時間:約 4 分で読めます





この世界のクリアーは不可能だ!


遊戯王GX、および遊戯王OCGのフィールド魔法カード。
アニメにおいて藤原が使用した。

やや遅れてOCG化されたためタッグフォース3ではオリジナルカードで登場した。

ちなみに冒頭のしょーもないダジャレ一文はこのカードが初登場したGX第174話にてこのカードを「今日の最強カード」のコーナーで紹介した際の藤原のセリフである。

□アニメ効果

フィールド上に表側表示で存在するモンスターの属性によって、
そのモンスターのコントローラーは以下の効果を適用する。
光属性:自分は手札を公開し続けなければならない。
闇属性:自分は攻撃宣言をする事ができない。
地属性:自分のエンドフェイズ時に自分フィールド上に存在するモンスター1体を破壊する。
水属性:自分のエンドフェイズ時に自分は手札を1枚捨てる。
炎属性:自分のエンドフェイズ時に自分は1000ポイントのダメージを受ける。
風属性:自分は魔法カードを発動できない。

相手依存とはいえ中々強力な拘束力を持っている。
  • 光は相手の手が読みやすくオネスト対策にも有効
  • 闇は高打点が生かせない
  • 地は場を維持できない
  • 水は補充を妨げる手札破壊
  • 炎は毎ターン1000バーン
  • 風は魔法を封じる

六武衆など属性が多様なデッキには特に有効。
ただし自分も相手も効果の対象となっているため自分も負の部分を追ってしまうのと、戦略を固定しづらいのが欠点か。
自分に降りかかってくるデメリットは属性の無いクリアーモンスターで防げるため専用のデッキを組めば強力といえば強力である。
藤原によると、このカードはカードが持つ「個性」によって「罰」を与えるらしい。また藤原はこの効果を「ネガティブエフェクト」と呼んでいた。

なお、テキストを見て分かる通り三幻神など神属性のモンスターは唯一このカードの影響を受けない。
さすが神といったところか。

タッグフォースでは、藤原はクリアーモンスターに加え、比較的デメリットの小さい光属性モンスターを使ってくる。



しかし、お互い効果を共有することを除けば強力な効果なためコンマイに目をつけられてしまうのだった……

□OCG版

フィールド魔法
このカードのコントローラーは自分エンドフェイズ毎に、500LPを払うかこのカードを破壊する。
(1):お互いは自身のフィールドのモンスターの属性によって以下の効果を自身に適用する。
●光:手札を全て公開し続ける。
●闇:自分フィールドのモンスターが2体以上の場合、攻撃宣言できない。
●地:自分スタンバイフェイズに自分の表側守備表示モンスター1体を破壊する。
●水:自分エンドフェイズに手札を1枚選んで捨てる。
●炎:自分エンドフェイズに1000ダメージを受ける。
●風:500LP払わなければ魔法カードを発動できない。


……もはや言うまい。大幅に弱体化した。
まず初めに維持コストが必要になること。たかが500なのか500もなのかは個人の考えしだいだが。

次に闇・地・風の大幅弱体化。特に地と風。
  • 闇はシンクロエクシーズで数を減らせるため拘束力が非常に弱くなり、特に当時活躍していたBFのメタには適さなかった。
  • 地は守備表示で場に残ることが稀な現環境ではもはや有って無いようなもの
  • 風はたかが500程度のライフコスト。意味があるとすれば神の宣告などライフコストの払い過ぎでLPが500以下になっている場合とかその程度だろうか。

……といった弱体化具合。コンマイェ……
タッグフォースでもOCG化以降はこっちになった。

弱体化していない光・水・炎属性への効果はOCGでもなかなか強力で、対光属性の効果は流行の手札誘発対策にもなる。
しかし、いかんせん遭遇率が高い闇属性への影響力が弱まってしまったのが辛い。
メタカードとしてサイドデッキに忍ばせておく前提ならまだ使いようがあるかもしれないが…。

これに伴いクリアーモンスターもOCG化された。
藤原のエースモンスター、クリアー・バイス・ドラゴンである。



……これだけ?

そう、このカードだけ
といってもオリカ時代とは違いこのモンスターだけでデメリットを防げたり効果耐性を持ったりと強化された。
……戦闘耐性は無くなったが。なおアニメは両方備わっている。
他のカードはこいつの存在的にOCG化は難しそう…と思われたのだが、「ANIMATION CHRONICLE 2024」にてクリアー・ワールド関連のカードがOCG化されることとなった。
ついでに約14年ぶりにこのカードも再録される運びとなった。

関連カード

共通効果としてクリアー・ワールド関連モンスター達は、バイス・ドラゴン同様場にいる間自身はクリアー・ワールドの影響を受けない効果を有している。
このためこいつらが場にいるだけで相手にクリアー・ワールドの効果を全て押し付けることが可能。

アニメ版では単純に属性を持たないモンスターだったが、OCGでは「無属性」という概念が存在しないためこのような扱いになったようだ。

下級モンスター

  • クリアー・キューブ
効果モンスター
星1/闇属性/機械族/攻 0/守 0
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分に「クリアー・ワールド」の効果は適用されない。
(2):自分は通常召喚に加えて1度だけ、自分メインフェイズに「クリアー・ワールド」のカード名が記されたモンスター1体を召喚できる。
(3):表側表示のこのカードが相手によってフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「クリアー・ワールド」のカード名が記されたモンスター1体を特殊召喚する。
アニメでは十代・ヨハン戦で使用。
クリアー・ワールド関連モンスターのリクルートと召喚権追加を付与するテーマの潤滑油。
召喚権が増えるため、ヴィシャス・ナイトの召喚もスムーズに行える。

  • クリアー・ファントム
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1200/守 800
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードを含む手札を2枚捨てて発動できる。
「クリアー・ワールド」またはそのカード名が記された魔法・罠カードを合計2枚デッキから手札に加える。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分に「クリアー・ワールド」の効果は適用されない。
(3):このカードが破壊された場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊し、相手のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
アニメでは吹雪戦で使用したカード。
クリアー・ワールドとその関連魔法・罠のサーチ、自身が破壊されると破壊したモンスターを墓地に送った上でデッキ破壊も行う効果を持つ。
ただしサーチできる魔法・罠が2種類のみなので選択の幅は広いとは言えない。

  • クリアー・レイジ・ゴーレム
効果モンスター
星4/闇属性/岩石族/攻1600/守1800
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
このターン中、「クリアー・ワールド」のカード名が記された自分のモンスターは直接攻撃できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分に「クリアー・ワールド」の効果は適用されない。
(3):このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
相手の手札の数×300ダメージを相手に与える。
アニメでは吹雪戦で使用したカード。
召喚に成功したターンの間クリアー・ワールド関連モンスターをダイレクトアタック可能にさせる効果と、戦闘ダメージを与えた場合手札の枚数分バーンダメージを与える効果を持つ。


最上級モンスター

  • クリアー・バイス・ドラゴン
効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻 ?/守 0
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分に「クリアー・ワールド」の効果は適用されない。
(2):このカードの攻撃力は相手モンスターに攻撃するダメージ計算時のみ、その相手モンスターの攻撃力の倍になる。
(3):フィールドのこのカードが相手の効果で破壊される場合、代わりに自分の手札を1枚捨てる事ができる。
「LIMITED EDITION 15」にて登場した最初のクリアー・モンスター。
詳しくは項目を参照。

  • クリアー・ヴィシャス・ナイト
効果モンスター
星7/闇属性/戦士族/攻2300/守1100
このカードは「クリアー・ワールド」のカード名が記されたモンスター1体をリリースしてアドバンス召喚できる。
(1):このカードの攻撃力は、相手フィールドのモンスターの一番高い元々の攻撃力分アップする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分に「クリアー・ワールド」の効果は適用されない。
(3):アドバンス召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手はこのカードより低い攻撃力を持つフィールドの特殊召喚されたモンスターの効果を発動できない。
アニメでは十代、ヨハン戦で使用。クリアー・バイス・ドラゴンに並ぶ新たな最上級モンスター。
攻撃名は「エンド・オブ・ザ・クリーン」。

クリアー・ワールド関連モンスター1体でアドバンス召喚のリソースを賄うことが可能。
相手の最も攻撃力の高いモンスターの攻撃力分アップする上、ヴィシャス・ナイトの攻撃力を下回る相手の特殊召喚モンスターの効果発動を封じる強力な制圧効果持ち。
レイジ・ゴーレムと合わされば凶悪なフィニッシャーになりうる。


魔法カード

  • クリアー・ウォール
永続魔法
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドに「クリアー・ワールド」が存在する場合に発動できる。
デッキから「クリアー・ワールド」のカード名が記されたモンスター1体を手札に加える。
(2):「クリアー・ワールド」のカード名が記されたモンスターは戦闘では破壊されず、その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):「クリアー・ワールド」のカード名が記されたレベル7以上のモンスターが自分フィールドに存在する限り、「クリアー・ワールド」の効果は属性によらず全て相手に適用される。
クリアー・ワールドが貼られている場合限定のクリアー・ワールド関連モンスターのサーチ、関連モンスターの戦闘破壊耐性付与と戦闘ダメージ無効化と凶悪な効果が目白押し。
だが何といってもヴィシャス・ナイトとバイス・ドラゴンがいる間クリアー・ワールドが持つ6種類の全属性効果を、相手の属性を無視して全て場に適用する豪快な能力が最大の見どころ。
相手の属性により効果が変動するため不安定という問題を無理矢理解決した、12期のカードらしいカードパワーに満ちた一枚。


以下相性のいいカード

コントロール転移カードや相手の場に特殊召喚できるモンスターと併用すれば、ある程度戦術を確立できる。
基本的に「半数近くが貧弱なネガティブエフェクトなら、能動的に特定の属性を押し付けてやろう」という発想に基づく。

除去ついでに破格の2000バーン

送りつけることで4種類のデメリットを一度に付与する。
実際には1000バーンとハンデス以外は活きづらいが、それなりに有効。

  • 強制転移
相手が一色の場合の対策

  • DNA移植手術
わざわざ一種類にするのは欠点だが確実に効果が期待できる。
相手に使われ神にされたら死ねる。

  • 千六百七十七万工房
相手の場に表側表示モンスターがいれば毎ターン全てのデメリットを付与できる。
ある意味一番の救済カードかもしれない。

  • 地属性アタッカー
超重武者以外の地属性モンスターは効果の影響を受ける機会が少ないので【地属性】のサポートとして使うのも手かもしれない。
神属性でも影響を受けないが、あちらには神縛りの塚という強力な専用サポートがあるので優先順位は落ちる。


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最終更新:2024年12月26日 23:44