遊戯王(BANDAI版)

登録日:2011/02/06(日) 10:48:09
更新日:2025/04/14 Mon 20:39:07
所要時間:約 4 分で読めます





1999年に遊戯王(東映版)放送と共に発売されたカードゲーム。

販売方式はいまのようなパックでなくカードダスであった。4枚100円。第三弾まで発売された。
スターターセットなんて勿論ない。

遊☆戯☆王と同じカードゲームが出来る!」と子供達はこぞってカードダスを回した。

しかし、そのカードゲームのルールは原作ルールと全く異なるものであった。KONAMI版もたいがい異なるとかそもそも原作ルール自体がゲームとして色々とアレなのはなしで
ルールの説明も下記の通り親切なものとは言えない。
ルールを把握するためにはある程度カードを集めてそれを組み合わせて読み解かなくてはならない。
苦労して理解しても遊戯達がやってるゲームとは別物。

当時の子供達は原作単行本やアニメを元に自分達でルールを作り上げこのゲームを遊んでいた。
ぶっちゃけKONAMI版ですら地域によっちゃ血の代償で上級モンスターを直出しできるような魔境を上回る修羅環境だったにもかかわらず、原作やアニメが好評だったためそれなりに流行った。
だが、東映版アニメの終了、公式ルールと地方ルールとの剥離のための行き違い等からブームは下火になりBANDAIは遊戯王を取り扱うのをやめてしまう。
後にコナミから遊戯王オフィシャルカードゲームが発売した。
BANDAIは適当なゲーム設計や商品開発を行ってしまった為にギネスに載り、カードゲーム界を牛耳るほどの資産を逃してしまった訳である。
まあ正直なところ、そこそこ売れた上で好評だったとはいえ裏番組に負けて打ち切りに終わったアニメ作品のカードダスでしかなかったので仕方ないと言えば仕方ないのだが…

…後からよくよく考えてみると出品当時のコナミの設計や開発もカードゲーム黎明期とはいえ当時としても決して褒められたものではないのだが、それはまた別の話。
なお、BANDAIはカードダスのTCGとして「バトルスピリッツ」を出し、ある程度リベンジを達成している。
…というか、デュエルモンスターズになってからも『そもそもコナミとバンダイの関係そのものは悪くない』という事情などもあった為か、実はデュエルモンスターズ放送当時にも各種モンスターのプラモデルなどの商品はBANDAIが出していたりする。
その後も約20年後に青眼の白龍プラモデルを出しているなど、BANDAIはそこまで重要視していなかったカード方面ではなく、遊戯王のコンテンツを得意なジャンルで出すという「らしい」形で関わり続けることとなっていたりするので結果的には良かったのかもしれない。


イラストはKONAMI版と異なり原作のものに近く、今でもこちらのイラストを好む人も多い。しかし攻撃力などステータスは原作とは異なっているカード、逆にKONAMI版と違って原作どおりなのもある。


基本ルール

  • カードの種類
カードにはモンスター、魔法、罠、装備、キャラクターの5種類が存在する。
モンスターや魔法らの使い方は大体原作と同じ。
キャラクターカードは遊戯城之内などの登場人物をカード化したもの。特別な効果をもち勝っても負けても墓地に置かれる。

ちなみに一例として闇遊戯の効果は『戦闘に必ず勝つ。』
さすが王様。
また最弱カード本田の効果は
『彼はルールがよくわからないので戦闘で必ず負けるが、星の数がゼロなので相手の得点にもならない。』
なんの意味が…しかし社長には勝てるし、上手く使えば最強カードの遊戯を不発に出来る。

  • ルール
ルールブックなどなく遊び方は@〜Lにわけてカード1枚に1つ記載されているだけ。


以下遊び方(カード記載)

@友達と同じ枚数のカードを用意し山札にする。

A自分の山札の上から5枚を引いて、手札にする。

B手札の中から1枚を選び、同時に出して戦闘開始。

C戦闘では、自分の攻撃力と敵の守備力を比べる。

D攻撃力のほうが高い場合は、敵のカードを倒せる。

E敵を倒しても、守備力が敵の攻撃力より低いと自分も倒れる。

F戦闘終了後、山札からカードを1枚引き手札に加える。

Gお互いの山札がなくなるまで毎回これを繰り返す

H最後に倒したカードの星の数を合計し、多いほうの勝ち。
I魔法や罠、装備カードが手札のなかにある場合、場に伏せて置くことができる。

J場に伏せた魔法、罠、装備カードは戦闘中いつでも使うことができる。

K一度使った魔法、罠、装備カードは捨て札になる。

L一方が先に山札がなくなっても、もう一方の山札もなくなるまでゲームは続行される。


各弾


  • 第一弾
記念すべき最初の遊戯王カード玩具。
収録されているのはモンスター、キャラクターカードだけだがアニメの人気もあってよく売れた。
レアカード(キラカード)は青眼の白竜(誤記ではない)、真紅眼の黒竜など


  • 第二弾
初めて魔法、罠、装備カードが収録。融合モンスターも現れた。
レアはブラック・デーモンズ・ドラゴン、死者蘇生時の魔術師融合など


  • 第三弾
最後のシリーズ。基本的に収録カードの種類は変わらないが、青眼の白竜三体連結など同時期に放映された映画のカードが収録された。
レアカードはメテオ・ブラック・ドラゴン、六芒星の呪縛、青眼の白竜(英語版)など


他にも限定?でゲート・ガーディアン光の護封剣などが配布されたりもした。

カードダスオリジナル

上記のキャラクターカードなどを除き、原作にもOCGにも登場しないカードダス独自のカードも存在する。
基本的には東映版アニメで登場したものであり、
といったものが有名。
ちなみにOCG化もされているメテオ・ブラック・ドラゴンも実はこの東映アニメが初出である。
権利関係からOCG化は難しいのでは、とも言われているがこの例もあるためそうでもないらしい。
だが今の所OCG化されているのはメテオ・ブラック・ドラゴンとメテオ・ドラゴンのみ。

余談だが、作者である高橋和希の父親が大量にコレクションしていたらしく、
「その年になってカードダス買うのはやめてくれ」と作者に突っ込まれていた。(旧単行本12巻) 
OCGやアニメから漫画を読み始めた人は何のことやら分からなかっただろう。
その後、カズキングの父親がOCGにスライドしたかは不明である。


~特別ルール~
「邪悪なる冥殿」と同時であれば、8回連続で追記・修正することができる。

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最終更新:2025年04月14日 20:39