獣旋バトル モンスーノ

登録日:2012/11/07 Wed 20:37:00
更新日:2025/04/21 Mon 20:46:38
所要時間:約 5 分で読めます






モンスーノ、スピン・ゴー!



概要

獣旋(じゅうせん)バトル モンスーノ』とは、バンダイが発売している玩具とそれを題材にしたテレビアニメ。

玩具の遊び方は
1.コアと呼ばれる円筒状のものにモンスーノという動物型フィギュアを入れる。
2.それを指で弾きスピン、お互いのコアをぶつけ合いモンスーノが飛び出す。
3.モンスーノに記されているIDの効果とタイプとパワーと種族でポイントが決まる。
4.3ターン後ダメージの少ない方が勝利する。

CMなどではスタイリッシュに弾いているが実際にやっている動画を見ると正直地味。
日本展開と海外展開では差異があり、海外でしか売っていないモンスーノ玩具が大量にある。



アニメはテレビ東京系列で水曜6時から放送されていた。監督は奥村よしあき。
主役がシロクマで、毎話何かしら派手に破壊されるのも特徴。
怒涛の濃すぎる展開・アクの強いキャラ・唐突に挟まれるアメリカンジョークなどからネタアニメとしての地位を確立しつつある。
しかし、良好なBGMや迫力ある戦闘シーンなどもあり、「ネタで見ていたら本気で嵌っていた」人も少なくない。

アニメは第2シーズンまでで全52話。未邦訳の第3シーズンも全13話存在する。

OP『MONSUNO!』歌:Rey(第1話 - 第26話) →『SPIN GO!』歌:Rey(第27話 - 第52話)
ED『情熱ELEMENT』歌:SV TRIBE(美郷あき、きただにひろし、遠藤正明)(第1話 - 第26話) →『同じ世界で』歌:Rey(第27話 - 第52話)



DVD・配信事情

2020年1月現在国内モンスーノの円盤はTSUTAYA限定レンタル版しか存在せず、半永久的に楽しむにはレンタル落ちを狙うしかないという悲しい現実がある。
そのため海外盤を輸入する者もいるのだが、スペイン版・イギリス版の円盤のamazon販売ページには、
日本語収録と書かれているため(もちろん未収録)それを信じて購入する者も少なくない。

2020年現在日本語版を収録している海外モンスーノ円盤は存在しないので購入する際はご注意を!

その一方でテレビ東京直営のアニメ配信サイト「あにてれ」では、
ニコニコ動画やバンダイチャンネルでは全話レンタルに通常3~4000円かかるところを月額700円でモンスーノ見放題なので、視聴の際はご検討いただきたい。



あらすじ

チェイス・スーノは父親であるジェレディ・スーノ博士と連絡が取れなくなり親友のブレン、ビッキーと一緒に研究所へ向かう。
研究所にたどり着き、コアと呼ばれる物を手に入れるがそこへ軍事組織S.T.O.R.M.(ストーム)が現れてそれを奪おうとする。
「絶対にスピンさせるな!」という言葉に怪しみながらもスピンしたチェイス。するとコアから巨大なシロクマのようなモンスターが出現したのだ!



モンスーノとは?(ストーリー上の設定)

スーノ博士が見つけた物質から様々な研究を重ね生まれた超生命体。様々な生き物のDNAや鉱石などをかけ合わせてできている。
出現は8分のリミットがあり、長時間外に出ていると身体に負担がかかるため「リターン」とかけ声をかけることでコアに収納、その中で回復する。
巨体で暴れ回る上に飛び道具も飛ばすためモンスーノ同士のバトルが巻き起こると大抵回りの物が破壊される。
巻き起こらなくてもどこかへ移動するときや何かを破壊する目的で使われることも多い。
百獣大戦アニマルカイザーとの関係はない。




主な登場人物

コアテック
モンスーノとの共存の道を模索する主人公勢力……なのだが、敵モンスーノの強奪・ハニートラップ・煽りなど、やっていることが悪役っぽい。

チェイス・スーノ(CV.KENN)
主人公。コアテックのリーダー。
敵を辛辣な言葉で煽る。
よくアメリカンジョークを口にするが父親の事になると冷静さを失う一面があり、
また空腹時には遠慮がなくなるのか人(それもほぼ初対面)のクッキーを貪り始めるなどある意味では大物なのかもしれない。
彼の行く先あらゆるものが破壊される。
モンスーノはシロクマ型のロック。

ブレン(CV.鈴木千尋)
チェイスの親友。メガネ。
まくし立てるような喋り方が特徴であり、臆病そうな見た目以上に言いたい事はわりとざっくり言うタイプ。
「○○の△△」(例:ガッカリのカリカリ)という「ブレン語」を使う。
コンピューター関係担当。
モンスーノは翼を持ったインパラ型のクイックフォース。

ビッキー(CV.田野アサミ)
チェイスたちの親友。格闘技や車の運転などが出来る活発な少女。
チェイスとロックのピンチに装甲車でモンスーノではなく使用者の方を轢き倒そうとした。
公式設定に飛び蹴りが特技とあり、事実屈強な男二名を蹴りの一撃で倒した。
実は良家のお嬢様である。
モンスーノは鎧をまとったヘラジカ型のチャージャー。

ノア(CV.國立幸)
5話から登場した褐色銀髪の少年。
子供の頃から寺院で育ち、モンスーノの声を聴ける。そのため哲学的な発言が多い。
状況を打破する為なら故郷の山の頂上付近を切断し、雪崩を起こしたり、勤めていた図書館の本棚を倒したりなど、やる時はなかなかやる性格。
浮世離れしており、ギャグシーンではジョークを真に受けたボケを繰り出すことが多い。
モンスーノはヘビ型のグローブレイド。

アッシュ(CV.下崎紘史)
7話から登場。クズで役立たずの負け犬。荒野の町で出会い、ひょんなことからチェイスとバトルすることに。
スーノ博士やクリプスとは何かしら面識がある模様。ビッキーをプリンセスと呼ぶ。
モンスーノは鳥型のエアスイッチ。 

ジェレディ・スーノ(CV.藤原啓治)
チェイスの父親にしてモンスーノ研究の第一人者。
モンスーノは自身のスーノという名前から付けられている。
チェイスにロックや他のコア、使い方を説明する端末機などを残し一話の時点で行方不明。
後世まで語り継がれる名言「傲慢かもしれないが自分の名前を用いずにはいられなかった」を言い放った張本人*1



S.T.O.R.M.(ストーム)
シャルルマーニュ率いる敵の軍事組織。様々なライバルチームにセキュリティをよく破壊されているザル警備集団である。

シャルルマーニュ(CV.金田アキ)
ストームの司令官。鞭の女王様。
コアを上に投げ鞭で弾くという独特な方法でスピンさせる。
正面突破を好む脳筋であり、コアテックの煽りを真に受けて墓穴を掘ってしまうことも多い。
モンスーノはライオン型のキングブレイド。

ジョン・エース(CV.松岡大介)
ストームの軍人だがシャルルマーニュのやり方に疑問を抱く。
スーノ博士とは友人だったこともあり息子のチェイスを気にかけている。

トレイ(CV.佐々木義人)
ストームの隊長。冷酷な性格で、強引なやり方をとるためジョンとの折り合いは悪い。
モンスーノはカブトムシ型のヘビーパンツァー。


ストライクフォース
チームコアテックを殲滅するために結成されたS.T.O.R.M.のエリート精鋭部隊。

アルファ(CV.矢尾一樹)
ストライクフォースのリーダー。
チェイス打倒を第一目的としているが、モンスーノ世界では珍しく奇襲を嫌い、正々堂々としたバトルを好む生粋のスピンバトラーでもある。
モンスーノはキツネ型のクロスワイヤー。

キロ(CV.藤沼健人)
ストライクフォースのメンバー。好戦的だが落ち着いた性格の黒人。
モンスーノはドラゴンとクロヒョウのキメラのウイングトレス。

タンゴ(CV.寺崎裕香)
ストライクフォースのメンバー。「~てよ」が口癖の美少女。
モンスーノはクワガタの姿をしたメタルガンナー。

エックスレイ(CV.金田アキ)
ストライクフォースのメンバー。眼鏡をかけた高飛車な少年。
モンスーノはなんらかの虫型のブロケード。

ブラボー(CV.井上優)
ストライクフォースのメンバー。口調が少し大袈裟な少年。
スピンゴーの際はシャドーボクシングする。
モンスーノは東洋の龍型のデッドフォール。



エクリプス
クリプス率いる敵の地下組織。モンスーノの横流しなど裏社会的な活動を行っている。

クリプス(CV.岩崎征実)
エクリプスの設立者。科学者であり、かつてスーノ博士とモンスーノ研究を行っていたが、モンスーノの驚異的な力に魅入られ、マッドサイエンティストになっった。7話や25話で確認できるが家具のセンスが凄まじい。
モンスーノは狼型のヘルブレイカー。

ハーグレイヴ(CV.内藤玲)
クリプスに仕える老執事。
背中には崖も登れるほど強力なアームや空を飛べるプロペラ、紅茶をかき混ぜるためのドリルなどが付いている。
モンスーノはスズメバチやムカデコウモリ型のシャドーホーネット。

ヒューリー(CV.下崎紘史)
クリプスに雇われているハンター。ジョン曰く「金さえ払えば誘拐でも殺しでも請け負う何でも屋」。
オカマ口調で、トラップと声真似が得意。
モンスーノは恐竜型のキラーザウラー。マイプリティベイビーと呼んでかわいがっている。

シックス(CV.増田俊樹)
スキンヘッドがクリプスにそっくりなクリプスとチェイスの遺伝子をかけ合わせたクローン人間。
クリプスを「お父様」と呼んでいる。
クリプスの命令に逆らえない呪縛をかけられているらしく、それが働くと両目が赤く光り紋章が浮かび上がる。
誕生日プレゼントは大好き。
モンスーノはゴリラ型のデマイズ。


ダークスピン
金のためなら何でもする犯罪一味。
初登場はビルを登ってから飛び降りムササビのように滑空飛行した。

メディーア(CV.國立幸)
ダークスピンのリーダー。ベヨネッタに似ている。
チェイスとモンスーノバトルして以降彼を気に入る。
モンスーノはコブラ型のウイングバイパー。

フォックス(CV.佐々木義人)
メディーアの子分。ノアに発信器を付けるなど子分の中で一番の働きを見せる。
モンスーノはコウモリと狼型のウルフェンバット。

アラン(CV.川原元幸)
メディーアの子分。台詞によく四文字熟語を使用する。
モンスーノはコウモリ型のナイトスパイク。

グール(CV.児玉卓也)
メディーアの子分。デスメタルが好き。
モンスーノはカニ型のガニメデ。


デザートウルフ
解放と称してスピンバトラーからコアを奪取し破壊、モンスーノエナジーを粒子として還す活動を行っている。

ジョーカー(CV.藤沼建人)
デザートウルフのリーダー。左腕左脚が義手義足で左目に眼帯をしており、蝙蝠傘を持つ。
かつてはS.T.O.R.M.兵士だったが、脳にテレパシーを増幅させるコントロールインプラントを埋め込まれモンスーノの考えがわかるようになり、
結果モンスーノに自由を与えると狂信するようになった。オペラ鑑賞が好き。
モンスーノは狼型のメテオストライカー。「私の天使」と呼んでかわいがっている。

ジオ(CV.古川慎)
ジョーカーの部下。ハンマーでモンスーノコアを破壊し粒子に帰す。
モンスーノは空飛ぶムカデ型のスティングウォーム。

ベッカ(CV.入絵加奈子)
ジョーカーの部下。無口な女性。41話で思いもよらぬ事実が明らかになる。
モンスーノはサイ型のベオフルトン。



フォージ
「世界に永遠の混乱を、究極の破壊を」を信条とする、タリス率いる敵組織。パンクモンクとも呼ばれている。

タリス教授(CV.安崎求)
フォージのボス。仮面を装着したマッドサイエンティスト。
シャルルマーニュにゾッコンであり、シャルルマーニュに対する恋心をコアテックに利用されてしまう。
なんだかんだで部下想い。
モンスーノは魚の骨のような姿のシャドークロー。

ドレッズ(CV. 駒田一)
パンクモンクのリーダー。頭にバンダナを巻いている青年。
タリス教授にゾッコンであり、話を聞こうとしないティンカーを注意する場面も。
モンスーノはトラ型のX-100。足にはローラーシューズのように車輪がついている。

ティンカー(CV.赤澤涼太)
パンクモンクのメンバー。ゴーグルを頭につけている青年。身体能力が高い。
モンスーノはイカ型のバイスグリップ。

スロットル(CV.小林ゆう)
パンクモンクのメンバー。小柄で褐色の少女。ダブルピースして見せたりとおちゃめな一面もある。
モンスーノは鹿型のアクタイオン。

ラチェット(CV.星野早)
パンクモンクのメンバー。体格が良い少女。結婚した時は子供を何人でも産んであげる模様。
モンスーノはウーパールーパー型のベノムタービン。



ファイブアームズ
五部族の後継者を名乗り、モンスーノエナジーの力を使う敵組織。
ジェレディ博士の技術ではない方法で作られたクローンモンスーノを使用する。

ペトロス(CV.松山鷹志)
ファイブアームズのリーダー。チェイスの能力に興味を持っている。3期でとんでもないことが起きる。

テス(CV.星野早)
ファイブアームズのメンバー。長髪を一つ縛りでまとめている女性。高笑いはちょっと苦手。3期でとんでもないことが起きる。

ダーシャ(CV.甲斐田ゆき)
ファイブアームズのメンバー。ショートカットの女性。3期でとんでもないことが起きる。

クリストフ(CV.野坂尚也)
ファイブアームズのメンバー。白髪で壮年の男性。

アリステア(CV.矢野正明)
ファイブアームズのメンバー。オールバックで一つ縛りの男性。


その他

ドルーグ(CV.津田英佑)
ウェストワードシティで出会った長身の男。モンスーノを圧倒する強力な銃を持つ。その正体は…。

フューチャー婆さん
未来が見えると噂の老婦人。
しかし正体はチェイスたちのモンスーノを狙っている悪人。チェイスたちを地下のモンスーノ格闘技場へ誘導、息子のミスターブラックを使い奪おうとした。
ミスターブラック共々何故か関西弁。3話以降一切登場しないので只のゲストキャラと思われていたのだが……。

ベクター卿
雪山の図書館を乗っ取りチェイスたちのモンスーノを狙うも失敗。名古屋弁が印象的な中年。
ちなみに図書館はもちろん大破した。

ラーメン屋の店主(シド)
ローランズ(ウエスタン風の町)のラーメン屋。
注文後即ラーメンをバーカウンターのように滑らせ配膳するが後にそれが悲劇を産むことに……



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最終更新:2025年04月21日 20:46

*1 学者や開発者が自身の発見したものや研究対象に自分の名前を付けることなど珍しくもなんともないので、傲慢でも何でもないのがさらに独特の笑いを誘う。