C・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2013/09/28 Sat 21:26:28
更新日:2025/04/10 Thu 21:12:26
所要時間:約 4 分で読めます




C(チェーン)・ドラゴン》とは遊戯王OCGにおけるモンスターの一体。

【能力】

シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/ドラゴン族/攻2500/守1300
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のメインフェイズ時に発動できる。
自分の墓地の「C(チェーン)」と名のついたモンスターを全てゲームから除外する。
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで、この効果で除外したモンスターの数×200ポイントアップする。
また、このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手のデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。

【概要】

アニメ5D'sの「遊星vs鷹栖」戦において鷹栖が使用したC(チェーン)と言うカテゴリーの一枚。
某ガッチャさんが使用したC(コクーン)ではない。
遊星をデッキ破壊効果で追い込んだ。
またこの手の切り札モンスターにしては珍しく破壊されずにデュエルが終わってる。
と言う、地味ながら有用な活躍を行ったこいつも《ブラック・ローズ・ドラゴン》がパッケージを飾ったCROSSROADS OF CHAOSで字レアで収録された。

…が、現実ではぶっちゃければソス呼ばわりされかねない悲しい一枚である。

まず登場当時、日本では二大巨頭と言えるレベル6シンクロが幅を利かせていた。
氷結界の龍 ブリューナク》&《ゴヨウ・ガーディアン》、後に禁止になった、ガチキチレベル6の汎用シンクロである。
攻撃力ではそこそこ高いとはいえ《大地の騎士ガイアナイト》にすら劣り、《氷結界の龍 ブリューナク》の異常な除去性能にはついていけない。
強制効果のデッキ破壊もたった3枚ではもはやただの墓地肥やし以下、むしろ相手に喜ばれる始末である。
なので出た当時から肩身は狭かった。

C(チェーン)デッキではバンプ効果も期待できる…と、思ったら大間違い。

そもそもCと言うデッキ、基本的にレベル6をシンクロしない。
コアキメイルや《M.X-セイバー インヴォーカー》の様なサポーターの誕生からそれなりに戦えるデッキとなったカードなのだが、
基本的にCデッキは「《C・スネーク》に特化させてデッキ削りきる」か「レベル7シンクロとかランク3~4連打する」みたいな構築が主であり使いづらい。
ちなみになんでこうなったかというとCの性質以前に原作とCモンスターのレベルが違うためである。どういうことだよ




しかし、こんなカードにも採用する価値・必要性はある程度ある。

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン
ミンゲイドラゴン
デブリ・ドラゴン
この3枚、要は純ドラゴンサポートである。

特に《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》の召喚条件になる事とデブリ対応なのは案外大きく、《デブリ・ドラゴン》使う【ジャンクドッペル】に積まれてたりもしたこともあった。
後に《ゴヨウ・ガーディアン》《氷結界の龍 ブリューナク》の禁止と《月読命》の復帰に伴い、セイリオス買えない勢のデュエリストのエクストラの採用候補にもなったりした。
また《デブリ・ドラゴン》と組み合わせて《トライデント・ドラギオン》にすることもできる。

しかし2012年秋、あいつが来日した。
《オリエント・ドラゴン》襲来 

攻撃力こそ《C・ドラゴン》どころか《マジカル・アンドロイド》以下とはいえシンクロを吹っ飛ばす除外効果持ちの星6ドラゴンシンクロである。
変な墓地肥やしで相手を喜ばせかねないCと、限定的とはいえ因果切断をぶっ放せるオリエント。

これ以上苛めないであげてください。


ただし攻撃力ではこちらが優っているうえ、《護封剣の剣士》が新たに作り出そうとしている
2400ラインを越えているので普通ならば(ドラゴン族をうまく活用できるデッキなら)両者を使い分ける方が良い。

効果自体も意外と相手に止めを刺せるものである。
というかエクシーズや効果モンスターが出張っているこの環境でシンクロキラーな《オリエント・ドラゴン》より下手すれば活躍できる。
要は効果持ちランク4エクシーズに対するパール兄貴やホープみたいなものである。
そもそも《オリエント・ドラゴン》の効果が来日が遅くなったせいで微妙とか言ってはいけない。

《氷結界の龍 ブリューナク》《ゴヨウ・ガーディアン》の穴を埋めるかのように後に《獣神ヴァルカン》と言う《氷結界の龍 ブリューナク》の後継者や
《超念導体ビヒーマス》と言う《異次元の女戦士》みたいな汎用シンクロが出てきたが…まぁ、攻撃力と種族属性でなんとか差別化しよう。

ここまで書いたが、実際頑張れば使えなくもない。
前述のレダメや《デブリ・ドラゴン》の他に《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》の素材にもできたりする。
特に《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》の場合は素材指定のない汎用レベル6ドラゴン族シンクロがこいつと《オリエント・ドラゴン》のみであるが、
《オリエント・ドラゴン》は素材にしかできず効果が全くかみ合わず、さらに効果もコピーできないのに対して
こちらは効果もコピーでき基本的に《波動竜騎士 ドラゴエクィテス》の効果を邪魔しない。(可能性はかなり低いがバーンデッキ相手だと少しかみ合う場合もある)
そもそもコピーする意味が薄いとか言うな。

なので色々使えなくもないのだが…なんというか、中途半端に戦えることや地味に高いステータスが余計に哀愁を誘う。
地属性ドラゴン族とそこそこ恵まれているので余計に惜しい子でもある。

しかしこうも考えられないだろうか?

「知恵と愛さえあれば活躍させることができる」

確かにこのカードは他のカードより劣るかもしれない。しかしそんなもの戦術で何とかしてみせるのがデュエリストではなかろうか?
このモンスターは幸いそれにこたえられる実力はある。だから全力で答えさせてあげようではないか。
屑にだって戦い方はあるんだ。

……が、時代は流れ、星6汎用ドラゴン族シンクロに《レッド・ワイバーン》と《瑚之龍(コーラル・ドラゴン)》が登場。
前者は条件つきとは言えノーコストでモンスター除去ができ、後者にいたっては除去効果とドロー効果を内蔵したシンクロチューナー。

素の攻撃力+攻撃力上昇で《C・ドラゴン》の方が打点は上だが、この2体はさらに攻撃力が高いモンスターも除去できる。
特に瑚之龍は場の状況次第でさらなる高レベルシンクロが狙えてしまう。


なおこのモンスターの使い手鷹栖は冤罪を着せるなど羽我に並ぶカス。そして遊星の寄せ集めデッキ、所謂「屑カードの束」に敗北している。


追記修正は《氷結界の龍 ブリューナク》《ゴヨウ・ガーディアン》より優先して積んでた猛者にお願いします。

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最終更新:2025年04月10日 21:12