登録日:2012/03/01 Thu 23:29:34
更新日:2025/04/10 Thu 21:33:41
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集いし龍の魂が、破壊の力を呼び覚ます!
シンクロ召喚!!
全てを打ち砕け!
《トライデント・ドラギオン》!!
テキスト
トライデント・ドラギオン
星10/
炎属性/
ドラゴン族/攻3000/守2800
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードがS召喚した時、自分フィールドの他のカードを2枚まで対象として発動できる。
その自分のカードを破壊する。
このカードはこのターン、通常の攻撃に加えて、この効果で破壊したカードの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
概要
2009年2月発売の
「RAGING BATTLE」にて登場したSモンスター。
遊戯王OCGにおいて
最も早く発売されたレベル10シンクロモンスターである(情報自体が流れたのは《
魔轟神レヴュアタン》の方が早い)。
「天盃龍」「燦幻」についての詳細は後述。
このモンスターについてだが、一言で言うと単体では扱いが難しい。
まずS素材が限定されているため、採用できるデッキが限られてしまう。
ドラゴン族にはレベル1~8で幅広くチューナーが存在するが、それでもレベル10というのはなかなか厳しい。
特にこのカードが登場した当時のカードプールでは尚更であった。
そしてただでさえ
S召喚が面倒くさいのに、それ以外での特殊召喚ができないというのも地味にキツい。
一度出しさえすればドラゴン族サポートで何度も蘇生して……なんて動きもできない。
また特殊召喚の制限をすり抜けても、効果はS召喚に成功時にしか発動できない。
更にその効果も扱いが難しい。他のカードを破壊しなければただの攻撃力3000の準バニラである。
全力を出すためには最低でもS素材2枚+破壊するカード2枚で合計4枚の消費が必要と非常に高コスト。工夫しないと大幅なディスアドになってしまう。
また破壊するカードはS召喚する前に用意しておかなければならないため、見た目以上にリスクも重さも大きい。
仮に破壊できたとしても、連続攻撃ができるは場に出たターンのみ。運よく生き残ってもモウイチレンダァ!は無し。
極めつけに、このモンスターには耐性がない。《
奈落の落とし穴》やカウンター罠などで出オチで終わってしまうのはあまりにも痛すぎる。
これだけカードを消費した出オチなんてしたら立て直しは困難である。
このように様々な欠点があるので、登場当時はあまり実用的とは言えないカードであった。
だがしかし
だがしかしだ
このカードはロマンの塊でもあるのだ。
効果を使えさえすれば、最小限の
ニレンダァ!でも
6000、最大の
サンレンダァ!で
9000のダメージが出る。
まともに決まればまず勝利。興奮するなという方が不可能である。みんな大型モンスターの連続攻撃は大好きだろう?
そう、このカードは大味にして単純明快な豪快さを持つのである。
《
超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》などが大好きな脳筋デュエリストならば一度は使っておくべきではなかろうか。
こうした独自性は当時から高く評価されており、当時からロマンカードとして愛用者も少なくなかった。
ディスアドしてまで出したこのカードを無力化されても泣かないの
相性の良いカード
特殊召喚が容易な《ドラグニティアームズ-レヴァテイン》と《
ドラグニティ-ファランクス》でS召喚できる。
破壊するカードは《ドラグニティ-ドゥクス》などで「ドラグニティ」モンスターを装備すれば用意できる。
後述する《Sin スターダスト・ドラゴン》とも相性が良く、これらを組み合わせた【ドラグニティ】がトーナメントで結果を残したこともある。
(ただしあくまで主軸はレベル5~6のS召喚であり、毎回《トライデント・ドラギオン》を出すデッキではない)
《デブリ・ドラゴン》を召喚してレベル2モンスターを釣り上げ、《
C・ドラゴン》をS召喚
↓
《
リビングデッドの呼び声》や《
リミット・リバース》で《デブリ・ドラゴン》を蘇生させて更にS召喚
という流れで簡単に《トライデント・ドラギオン》をS召喚できる。場に残った《リビングデッドの呼び声》等は破壊するカードにもなる。
また墓地に《神龍の聖刻印》と《
レベル・スティーラー》×2が存在すれば、下準備は要るが実質このカード1枚でサンレンダァ!までいける。
レベル6・攻撃力0・ドラゴン族の《龍王の聖刻印》が墓地に存在すれば、このカード1枚からでも出せる。
破壊すれば《古代の機械巨竜》を出せるため、攻撃力3000による攻撃回数が更に増える。
《古代の機械巨竜》は機械族なので《トライデント・ドラギオン》の素材には出来ないが、しょっちゅう場に出るので破壊先としても使える。
《デルタフライ》は1ターンに1度自身以外のモンスターのレベルを1つ上げることができるレベル3のチューナー。
《スター・ブライト・ドラゴン》は召喚時に自身以外のモンスターのレベルを2つ上げることができるレベル4の非チューナー。
この2枚が並ぶと簡単にレベルが5+5=10となる。
どちらもドラゴン族であるためシナジーが良く、《デルタフライ》を《仮面竜》で引っ張ってくれば比較的容易に条件を満たすことができる。
「けっきょく ぼくたちが いちばん 《トライデント・ドラギオン》を うまくつかえるんだよね」
《トライデント・ドラギオン》を墓地肥しの必要を除けば手札1枚で出せるコンビ。
《ドラゴラド》はレベル4で召喚時に墓地から攻撃力1000以下の通常モンスターを蘇生できる。
そして《ラブラドライドラゴン》はドラゴン族・レベル6・チューナー・攻撃力0の通常モンスター。
これを組み合わせることで、簡単に《トライデント・ドラギオン》が出せる。
《輝白竜 ワイバースター》と《暗黒竜 コラプサーペント》もレベル4で特殊召喚が容易であり、S素材や破壊先として活用しやすい。
また《ドラゴラド》の代わりに《聖刻龍-ドラゴンヌート》でも同じ様に出せる。
こちらの場合は対象を取るカードこそ必要だが、それが永続カードなら《トライデント・ドラギオン》の破壊先にもできる。
《Sin 青眼の白龍》と《Sin スターダスト・ドラゴン》はレベル8のドラゴン族モンスターなので、素材にはピッタリ。
【Sin】自体上記の《歯車街》と相性が良いのでそちらも自然と組み込める。
ただし【Sin】の十八番である《
スキルドレイン》は入れない方がいいだろう。
連続攻撃ができなければ《トライデント・ドラギオン》は脳筋どころか能無しである。
その他にも《荒野の大竜巻》や《鎖付き爆弾》などの破壊されることで効果を使えるカードとも相性が良い。
それらは【
スクラップ】とも相性が良いが、残念ながら「スクラップ」にはドラゴン族のチューナーがいないため、S召喚することが難しい。
追記・修正は連続攻撃しながらお願いします。
時は流れ、登場から約15年後の2024年1月…
「燦幻超龍トランセンド・ドラギオン」の頭部に集束する異なる色の光
この美しい景色に多くの生命は
行く末を悟るという
まさかのリメイク
発売の「LEGACY OF DESTRUCTION」にてまさかのリメイク及びサポートテーマの登場という強化を果たす。
サポートテーマは2種の名称を持ち、
- 《トライデント・ドラギオン》と同じ属性・種族である下級モンスター群の「天盃龍」
- サポート魔法・罠及び《トライデント・ドラギオン》と同じ属性・種族であるSモンスター群の「燦幻」
に分かれている。
「天盃龍」はその種族により《トライデント・ドラギオン》をS召喚しやすく、またバトルフェイズ中にS召喚する効果を持つ。
そして「燦幻」Sモンスターは3回以上の攻撃宣言をトリガーにデュエル中に1度だけ自己再生できる効果を持っている。
つまり
バトルフェイズ中に《トライデント・ドラギオン》をS召喚
↓
「燦幻」Sモンスターを《トライデント・ドラギオン》で破壊し3回攻撃
↓
《トライデント・ドラギオン》の3回攻撃をトリガーに復活した「燦幻」Sモンスターで追撃して一気に相手のライフを消し飛ばす
という、これまた豪快な設計となっている。
テーマのモチーフはまさかの
麻雀。
「天盃」は後1枚でアガれる状態を示す「
聴牌」から、「燦幻」は牌の種類である「
三元牌」から取られていると思われる。
三元牌は麻雀内で同じものを3枚集めることが基本となる牌であり、また英語で「Dragon tiles」(直訳すると「龍の牌」)と呼ばれる。
このテーマを考えてから「3にまつわる龍」である《トライデント・ドラギオン》を要素に組み込んだのか、《トライデント・ドラギオン》から連想してこのテーマが生まれたのか、それは謎に包まれている。
「天盃龍」カード
三元牌を元とするのモンスターは、自分・相手のバトルフェイズに自身を素材に含むようにS召喚を行える共通効果を持つ。
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1700/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「燦幻」魔法・罠カード1枚を選び、手札に加えるか自分フィールドにセットする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のドラゴン族・炎属性モンスターの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。
白いドラゴン。三元牌の「白」担当。名前は白の正式名称「白板」から。
(1)は「燦幻」魔法・罠のサーチorセット効果
サーチ先には「天盃龍」をサーチできるカードが存在するため、それをサーチできるこの効果も重要である。
(2)はドラゴン族・炎属性モンスターの戦闘で自分が受けるダメージを0にする効果。
後述するが展開の都合上反射ダメージ覚悟で攻撃する必要があるため、こちらの効果も非常に重要。
総じて【天盃龍】のエンジンとなる重要なモンスターである。
このモンスター1枚からの展開で勝負を決めることも可能なため、ルートはしっかりと憶えておきたい。
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻1600/守1000
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚した場合、またはモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時、自分の墓地のレベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分のドラゴン族・炎属性モンスターは戦闘では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。
緑のドラゴン。三元牌の「發」担当。名前は發の正式名称「緑發」から。
(1)は墓地の下級ドラゴン族・炎属性モンスターの蘇生効果。
チューナーを蘇生すればバトルフェイズ中のシンクロ効果での追撃や相手ターンでの妨害などに繋がるため、割と器用に動ける。
場に出た時以外にも自他問わずモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時にも使えるのは憶えておくと役に立つ。
(2)はドラゴン族・炎属性モンスターへの戦闘破壊耐性の付与効果。
《天盃龍パイドラ》と同様に、
自爆特攻せざるを得ない状況に陥った時や戦況が膠着した際に非常に役に立つ。
総じてこちらも【天盃龍】において便利な1枚である。
一方で
他の「天盃龍」と比べると下準備無しで展開ができないため、投入枚数はよく考える必要がある。
素引きしたくない時は1枚、素引き時に《天盃龍チュンドラ》の効果を腐らせたくない時や《
強欲で貪欲な壺》を採用する際は複数枚といった所だろうか。
チューナー・効果モンスター(制限カード)
星4/炎属性/ドラゴン族/攻1500/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドにドラゴン族・炎属性モンスターが存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):モンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に発動できる。
「天盃龍チュンドラ」を除く、レベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体をデッキから特殊召喚する。
(3):1ターンに1度、自分・相手のバトルフェイズに発動できる。
このカードを含む自分フィールドのモンスターを素材としてS召喚を行う。
赤いドラゴン。三元牌の「中」担当。
「天盃龍」唯一のレベル4かつチューナー。
(1)は自分のドラゴン族・炎属性モンスターがいれば手札から特殊召喚できる効果。
《天盃龍パイドラ》からサーチした「燦幻」カードでサーチすればすぐに盤面に出せる。
(2)は自他問わずモンスターが戦闘を行うダメージステップ開始時に、下級ドラゴン族・炎属性モンスターをリクルートする効果。
自身がチューナーであるため、リクルートしたモンスターと合わせてバトルフェイズ中にシンクロして追撃するのが基本。
自滅覚悟で攻撃する時は《天盃龍ファドラ》をリクルートして戦闘破壊耐性を付与したい所。
また効果の発動タイミングがダメージステップ中であるため、この効果で《天盃龍パイドラ》を特殊召喚してもサーチ効果は使えない点は注意しよう。
先に示したとおり2024年11月現在「天盃龍」の中では唯一の元からチューナーであるモンスターなので、S召喚を行う際に非常に重要となる。
どのSモンスターにどう使うかはあらかじめ考えておきたい。
効果モンスター
星3/炎属性/ドラゴン族/攻 0/守1000
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。
このカードをチューナー扱いで特殊召喚する。
その後、このカードのレベルを1つ上げる事ができる。
(2):自分・相手ターンに、このカードをリリースして発動できる。
デッキから「幻禄の天盃龍」以外の「天盃龍」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
「INFINITE FORBIDDEN」で追加された黄色のドラゴン。背後には他の「天盃龍」を連想させる紋章が描かれた円盤が見える。
元ネタは麻雀のイカサマの一種で、牌山の自分が引く所に欲しい牌を仕込んでおく「元禄積み」から。
後述する三元牌を用いる大三元を狙う際に用いられる事が多いためだろう。
(1)はドロー以外の方法で手札に加わった時に自身をチューナーとして特殊召喚できる効果。さらにレベルを1つ上げる事もできる。
《天盃龍パイドラ》からサーチした「燦幻」カードを持ってきてこのカードをサーチすれば出す事ができる。
レベル変動は任意なので、レベル6か7のシンクロが狙える。
(2)はフリーチェーンで自身をリリースして同名以外の「天盃龍」をリクルートする効果。
発動ターンはドラゴン族モンスターしか出せなくなるものの、《天盃龍ファドラ》をリクルートすればそのまま自身の蘇生からS召喚まで行える。
燦幻カード
- 《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》
シンクロ・チューナー・効果モンスター
星7/炎属性/ドラゴン族/攻2600/守2000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の、(1)の効果は1ターンに1度しか使用できず、(2)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚した場合、自分の墓地のドラゴン族・炎属性モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
このターン、自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(2):3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。
白と赤の双頭のドラゴン。《天盃龍パイドラ》と《天盃龍チュンドラ》が合体した様な見た目で《天盃龍ファドラ》を思わせる緑色の雷を纏っている。
元ネタは三元牌の3種の内2種を3枚+残り1種を2枚揃えた役「小三元」。見た目からして白と中が3枚+發が2枚の状態だろうか。
「バイデント(二叉槍)」は3つ首の《トライデント・ドラギオン》の「トライデント(三叉槍)」に対して2つ首だからだろうか。
(1)はS召喚時に墓地のドラゴン族・炎属性モンスターを蘇生させる効果。
自身がチューナーなので、非チューナーのレベル3を蘇生すれば即座にレベル10シンクロが行える。
効果を使うとドラゴン族モンスターしか出せなくなるため注意。
(2)は3回以上攻撃宣言されたターンに墓地から自己蘇生しつつ場の魔法・罠1枚を破壊する効果。
破壊効果は対象を取らず即座に行われるため便利だが、デュエル中1度しか使えないため使い所に注意。
シンクロチューナーらしく、後続のSモンスターになりながら後々自己蘇生して追撃もするという中継役。
緊急時には相手の攻撃を止める壁役にもなれる。
- 《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》
シンクロ・効果モンスター
星10/炎属性/ドラゴン族/攻3000/守3000
ドラゴン族チューナー+チューナー以外のドラゴン族モンスター1体以上
このカード名の(3)の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚した場合に発動できる。
フィールドのモンスターを全て攻撃表示にする。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならず、相手はバトルフェイズ中に効果を発動できない。
(3):3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
その後、フィールドのカード1枚を破壊できる。
白・赤・緑の3つ首のドラゴン。《トライデント・ドラギオン》の直接的なリメイク。
《天盃龍パイドラ》《天盃龍チュンドラ》《天盃龍ファドラ》が合体した様な見た目である。
元ネタは三元牌の3種を3枚ずつ揃えた役満「大三元」。
「トランセンド」は「トライデント」と似た言葉から適当に選んだと思われるが、漢字部分の通り「超える」といった意味であるため、三元牌の3種を全てカンして4枚ずつ揃えたローカル役満「超三元」も含まれているかもしれない。
(1)はS召喚時に全てのモンスターを攻撃表示に変える効果。
壁モンスターで凌ごうとしてきた相手に有用で、戦闘破壊耐性を持っていようがサンドバッグにしてしまうこともできる。
(2)は相手モンスターに攻撃を強制しつつ、バトルフェイズ中の相手の効果発動を封じる効果。
速攻魔法や罠はもちろん、破壊された時に効果を発動するモンスターも封じられる。
つまりバトルフェイズ中の相手が無抵抗になるため、安全に攻撃を通し続けることができる。
(3)は3回以上攻撃宣言されたターンに墓地から自己蘇生しつつ場のカード1枚を破壊する効果。
《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》からモンスターも破壊できるようになった形だが、デュエル中1度しか使えないのは変わらないため注意。
上手く相手バトルフェイズ中にS召喚出来れば、高い攻撃力で相手モンスターを自爆特攻させることもできるたりする。
しかし3000以上の攻撃力のモンスターを出されるとあっさり突破されたりそもそも相手に警戒されたりで上手く決めるのは難しい。
どちらかと言えば安全に攻撃して攻撃回数のカウントを稼いだり追撃要員として《トライデント・ドラギオン》と並べたり、といった使い方になるか。
ちなみにバトルフェイズ中に相手の効果発動を封じる所から分かる通り、
「天盃龍」達にとっては天敵中の天敵。
なのでミラーマッチでは先攻側が出しておくだけで相手の動きを大きく牽制出来る。
他デッキでもドラゴン族Sモンスターなので《
赤き竜》から呼び出す事もできたりする。
フィールド魔法(制限カード)
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、自分メインフェイズ1の間、自分フィールドのドラゴン族・炎属性モンスターは相手が発動した効果を受けない。
(2):自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「天盃龍」モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の手札を1枚選んで捨てる。
(3):バトルフェイズ中にこのカードが破壊された場合、自分フィールドのドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を倍にする。
白・緑・赤の雷を纏った3本の柱と、その上空に浮かぶ黒い麻雀牌の様な物が描かれたフィールド魔法。
マスターデュエルに実装されたアイコンによると、黒い物体はモノリスであり、イラストは龍を降臨させる儀式が滞りなく執り行われた様子らしい。
元ネタは雀荘。
(1)はメインフェイズ1の間、相手が発動した効果から自分のドラゴン族・炎属性モンスターを守る効果。
このカードを発動しておくだけで相手の
手札誘発などから《トライデント・ドラギオン》や「天盃龍」「燦幻」モンスターを守れる。
バトルフェイズには切れてしまうが、それまでにバトルフェイズでの相手の効果発動を封じる《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》出せればOK。
総じて安全に展開を進める事が出来る。
(2)は「天盃龍」をサーチしつつ手札を捨てる効果。
言うまでもなく強力であり、手札を捨てる効果も《天盃龍ファドラ》の蘇生先確保になったりするので無駄が少ない。
(3)はバトルフェイズ中に破壊されたら自分のドラゴン族Sモンスター1体の攻撃力を倍にする効果。
要するに
「「天盃龍」で《トライデント・ドラギオン》をバトルフェイズ中にS召喚してこれを割れ」と書いてある。
このカードと適当なカードを破壊すれば、
攻撃力6000の3回攻撃で合計火力18000の《トライデント・ドラギオン》が降臨する。
これにより並大抵の打点のモンスターなら真正面からぶち抜いて
1ショットキルを狙う事が可能となった。
相手フィールドに
攻撃力5000のモンスターが2体並んでいてもワンショットキルが可能だったりする。
【天盃龍】の根幹を支えるカードであるためか、2024/7/1の改訂で
制限カード指定を受ける。
マスターデュエルでは2024年10月に実装されたが、事前規制で準制限カードとなった。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):このカードをバトルフェイズに発動した場合、以下の効果をそれぞれ適用できる。
このカードをバトルフェイズ以外で発動した場合、以下の効果から1つを選んで適用する。
●デッキからレベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスター1体を手札に加える。
●手札からドラゴン族・炎属性モンスター1体を特殊召喚する。
《盃満ちる燦幻荘》のモノリスから《天盃龍チュンドラ》が飛び出している姿が描かれた速攻魔法。
元ネタは麻雀用語でゲーム開始時にどの牌山から牌を取っていくかサイコロで決める作業「開門」。
効果は下級ドラゴン族・炎属性モンスターのサーチか手札からドラゴン族・炎属性モンスターの特殊召喚。
バトルフェイズ中に発動したらその両方を使える。
純粋にサーチor特殊召喚として使っても充分に強いが、バトルフェイズ中に発動した場合は更に強い。
サーチ→特殊召喚の順に処理するため、サーチしたモンスターをそのまま特殊召喚で実質リクルートなんて動きも可能。
「天盃龍」以外のモンスターにも対応しているため
《炎征竜-バーナー》や《焔征竜-ブラスター》辺りとも共用出来る。
永続魔法
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、自分のドラゴン族・炎属性モンスターの戦闘でモンスターが破壊された時、
その破壊されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。
(2):相手エンドフェイズに、1000LPを払い、
自分の墓地の「燦幻」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはフィールドから離れた場合に除外される。
「RAGE OF ABYSS」で追加された永続魔法。牌を抱えて《盃満ちる燦幻荘》の下へ向かう《幻禄の天盃龍》が描かれている。
元ネタは麻雀用語で相手が捨てた牌を使って手牌の組み合わせを作って公開する「副露」。俗に「鳴き」とも呼ばれる。
(1)は自分のドラゴン族・炎属性モンスターの戦闘で破壊されたモンスターを自分の場に守備表示で特殊召喚する効果。
相手のモンスターも奪えるが、守備表示で蘇生されるため追撃要員としては使えない。
基本的に「天盃龍」のバトルフェイズ中シンクロの素材に使うことになる。
リンクモンスターは蘇生出来なかったり、《幻禄の天盃龍》などによる制約がかかっているとドラゴン族しか奪えなかったりと引っかかる部分も多い。
総じて能動的に使う際にはやや使い所に困る。
主に《天盃龍ファドラ》がいない状態で攻撃する際の補助や、相手に攻撃された際に壁を増やして耐え凌ぐと言う使い方になるか。
(2)は相手エンドフェイズに1000ライフ払って墓地の燦幻魔法・罠を除外デメリット付きでセットする効果。
上手く耐えればエンドフェイズの燦幻魔法・罠のセットで返しのターンの捲り返しに繋げられる。
とは言えフルに効果が生きる場面と言うのが、後攻ワンキルが失敗して相手にターンを渡してしまったという非常に不味い事態であり、なるべく遭遇したくない場面であるため採用が分かれるカード。
守備表示での蘇生は副露した際に奪った相手の捨て牌は自分の牌と区別するために横向きにする事が元ネタと思われる。
1000ライフ払ってセットする効果の元ネタは副露ではなくおそらく聴牌した時に持ち点を1000点払って宣言出来る役の「立直」。さしずめ「次のターンで仕留めてみせる」という宣言だろうか。
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、自分フィールドのモンスターがドラゴン族・炎属性のみで、
相手フィールドのモンスターの数が自分フィールドのモンスターより多い場合に発動できる。
このメインフェイズを終了する。
(2):3回以上攻撃宣言された自分・相手ターンに、墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分は1枚ドローする。
その後、手札から「天盃龍」モンスターを任意の数だけ特殊召喚できる。
『INFINITE FORBIDDEN』で追加された通常罠。《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》が咆哮を挙げている。
元ネタは麻雀の役の一つである「嶺上開花」。同じ牌を4つ集めてカンした後に引く牌で手牌がアガリの形になったら成立する役。
自分か相手のメインフェイズに自分の場がドラゴン族・炎属性モンスターのみで相手の場のモンスターの数の方が多い時、と発動条件は厳しいがそのメインフェイズをスキップさせると言う効果を持つ。
相手の展開を妨害でき、そのままエンドフェイズへ移行してくれれば、事実上のターンスキップになる。
ただし、あくまでもメインフェイズ1をスキップする効果のため、相手がバトルフェイズに入った直後にすぐメインフェイズ2に移行して展開される隙はある。
この場合は、攻撃を強要させる《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》と組み合わせることで、
- ライフと盤面をごっそり奪われた上で展開を続けるか
- ダメージを受けない代わりに事実上展開を諦めるか
の2択を強要できるのが強みであり、次のターンにボロボロになった相手に追撃をかましてやろう。
いずれにしても、相手の行動に左右されるのがネックではあるが、上手く決まれば大きなリターンを得られるだろう。
ちなみに自分のメインフェイズも終了できるが、現状大きなメリットはない。
メインフェイズ終了前の妨害をケアしたり、(2)の効果を使用する場合は一行の余地があるといった所。
(2)の効果は、3回以上攻撃宣言が行われた時に墓地から除外する事で1枚ドローしつつ、手札の天盃龍を任意の数特殊召喚出来る。
天盃龍のバトルフェイズシンクロ効果は同名制限がついてないので手札でダブった天盃龍を一気に展開して更にシンクロして追撃なんて事も可能。
こちらをメインに採用するのも有りだろう。
天盃龍、燦幻登場後
これら天盃龍と燦幻カードによって《トライデント・ドラギオン》サンレンダァ!の安定性とワンキル力は大幅に上昇しており、
例えば《天盃龍パイドラ》+手札コスト1枚から
- 《天盃龍パイドラ》召喚、《盃満ちる燦幻荘》サーチ
- 《盃満ちる燦幻荘》発動、効果で《天盃龍チュンドラ》サーチし手札捨てる
- 《天盃龍チュンドラ》を特殊召喚し、バトルフェイズに突入して《天盃龍チュンドラ》で攻撃(ダイイチダァ!)して《天盃龍ファドラ》をリクルート、《天盃龍パイドラ》も攻撃(ダイニダァ!)
- 《天盃龍チュンドラ》の効果で《天盃龍チュンドラ》と《天盃龍パイドラ》で《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》をS召喚
- 《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》と《天盃龍ファドラ》で攻撃(ダイサンダァ!・ダイヨンダァ!)し、《天盃龍ファドラ》の効果で《天盃龍パイドラ》蘇生
- 《天盃龍パイドラ》の効果で《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》と《天盃龍パイドラ》で《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》をS召喚、相手モンスター全員攻撃表示に
- 《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》で攻撃(ダイゴダァ!)、3回以上攻撃宣言されているため《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》を蘇生し攻撃(ダイロクダァ!)
- 《天盃龍ファドラ》の効果で《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》と《天盃龍ファドラ》で《トライデント・ドラギオン》をS召喚し、効果で《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》と《盃満ちる燦幻荘》破壊
- 《盃満ちる燦幻荘》の効果で《トライデント・ドラギオン》の攻撃力倍化、3回以上攻撃宣言されているため《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》を蘇生
- 《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》と《トライデント・ドラギオン》で総攻撃(ジュウレンダァ!)
総火力は34000となる。
とはいえ全部ぶち込む前に大体相手が死ぬためそこまで見れることは稀。
初期ライフが8000である事を考えると
ゆうに4人分は吹き飛ばすと、手札1枚+コスト1枚という軽さに見合わぬトンデモ火力を得る事となった。
《
金満で謙虚な壺》のデメリットが適用されていてかつ、相手に壁モンスターが少しぐらいいても相手のライフを0にできてしまうため、ワンキルデッキなのに共存可能と言えば異常性がわかるかもしれない。
《天盃龍パイドラ》は《燦幻開門》でサーチ可能であるため《燦幻開門》初動でもすぐこのルートを取れ、《盃満ちる燦幻荘》を初動にした場合は《天盃龍パイドラ》をサーチして《天盃龍パイドラ》から《燦幻開門》をサーチして《天盃龍チュンドラ》をサーチ、と少し変更すれば良いためテーマ内のみで9枚初動と浪漫の塊であったトラドラデッキとは思えないほど高い安定性も確保出来ており、大会環境でも顔を出すほどのデッキとなった。
この手の後攻特化デッキが近年で大会環境レベルに上り詰めることは珍しく、それ故か
プレイヤー間で研究に時間がかかり、登場から環境確立まで多少ラグが見られた。
その代わり、
展開にバトルフェイズが絡む関係で先攻1ターン目の動きに乏しいという現代遊戯王では致命的な弱点を抱えており、
「先攻1ターン目では防御札伏せてエンドもしくはドローゴー」という事になりがち。
ミラーマッチやマッチ戦の2戦目以降では、間違いなく先攻を押し付けられるため、どの様に対処するかは腕の見せ所。
先攻後攻を決めるじゃんけんで必ず勝つ運も試されると言えるが、現代遊戯王では放っておいても(1戦目は)後攻を譲ってくれるデッキが殆どなので、
逆にじゃんけんが弱い人でも安定して戦えるデッキとも言える。
《燦幻開花》の登場でテーマ内で使える妨害も獲得したが、相手がモンスターを展開する前に除去されると死に札と化すので油断は禁物。
また、《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》の部分でも触れたが、現代では一時凌ぎや気休め程度と軽んじられがちな
「攻撃できない」「バトルフェイズ強制終了」「バトルフェイズ中限定で効果を封じる」カード一つに完封されたり、《
LL-アセンブリー・ナイチンゲール》や《キキナガシ風鳥》などの
「戦闘破壊耐性&戦闘ダメージ0」で全部受け流されたりするのも特徴的な弱点である。
2024年8月現在は、環境で結果を残す【天盃龍】の多くが、手札誘発と捲り札を数多く投入した構築になっている。
パーツを絞りやすく後攻での一点突破に全振りしているこのデッキにおいては、採用枠にかなり余裕があり、自分から後攻を選ぶので先攻の際に持て余すリスクも低いためである。
前述のような大きな弱点を抱えたこのデッキが環境に上り詰めたのはこの特性によるところが大きい。
どのカードを投入するかは、環境や仮想敵によって変化するので、下記の「相性の良いカード」の項目も参照。
関連カードが少なく、研究がまだ進んでいなかった時期は、他のドラゴン族デッキとの混合構築も一定数見られた。
混合構築では互いの弱点を相互に補え、炎属性・ドラゴン族サポートを受けられる《ドラゴンメイド・ティルル》と《ドラゴンメイド・フランメ》を擁する【ドラゴンメイド】と相性が良い。主人の居ないうちにサボって麻雀するメイドの図
他にも、先攻時の展開を意識した【ドラゴンリンク】やドラゴン族の汎用カードでもある【ビーステッド】との混合構築も多い。
更には制限緩和によって力を取り戻しつつある【征竜】ともレベルが噛み合うため相性が良い。
展開に必要なカードが少ないため、中にはサイドチェンジで天盃龍ギミックをそっくりそのまま入れ替えて別デッキにするという遊戯王では珍しいアグレッシブ・サイドボーディングを行う決闘者もいる。
相性のいいカード
レベル7であるため、レベル7のSモンスターとX召喚を狙ったり、《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》と並べて《アルティマヤ・ツィオルキン》を特殊召喚できる。
《焔征竜-ブラスター》は特に相性が良く、《封印の黄金櫃》を疑似的なサーチカードとして運用できる。
リボルバーのテーマだけどドラゴン族グッドスタッフの【ドラゴンリンク】の一員としての方が有名になりつつあるテーマ。
優秀な展開力を誇るため先攻展開をサポートしつつ、ドラゴン族サポートを共有できる。
上述したように互いの弱点を補完できるため相性が良い。
先行での展開は「ドラゴンメイド」が、後攻での展開は「天盃龍」がといった使い分けができる。
また、どちらのテーマもバトルフェイズ中に展開できるため、S召喚や戦闘の幅を広げることができる。
お馴染み汎用ドラゴン族テーマ。
「天盃龍」達は炎属性でコストに出来ないため、上記の「ヴァレット」を含めた【ドラゴンリンク】の光・闇属性のドラゴン族も併せて採用したい。
光・闇属性が多い環境ではメタとしての採用も検討できる。
お馴染み一騎当千の美少女テーマ。
「閃刀」魔法には《閃刀機-ウィドウアンカー》の様に優秀な捲り札があり、【天盃龍】も捲り札として魔法カードを多めに採用しやすいため《閃刀起動-エンゲージ》の追加効果によるドローも狙いやすく、【閃刀姫】と相性の良いドロー効果を持つ魔法カードを多めに採用できるため初動にアクセスしやすくなる。
もし初動を引けなくても《閃刀機-ホーネットビット》でトークン生成→《閃刀姫ーカガリ》L召喚、《閃刀機-ホーネットビット》回収→再び《閃刀機-ホーネットビット》でトークン生成の流れで《灼熱の火霊使いヒータ》をL召喚して自爆特攻する事で《幻禄の天盃龍》をサーチして特殊召喚しつつリリースして《天盃龍パイドラ》をリクルートし、《燦幻開門》をサーチ→《天盃龍チュンドラ》をサーチして特殊召喚、と無理矢理バトルフェイズ展開に繋げられる。
シングル戦オンリー故にOCGよりキツい規制を受けたマスターデュエルにて誕生した構築。
初動にアクセスしやすくなるため手札事故は減ると言う利点があるが、【閃刀姫】ギミックのために手札誘発が減るので相手の盤面次第では通用せず、ドローとサーチを多用するため《ドロール&ロックバード》に弱くなると言う弱点もある。
レベル7・ドラゴン族の汎用カード。「征竜」と同様各種素材に使いやすい。
こちらは手札交換と味方モンスターを対象に取る効果へのカウンターを持つため、後攻での展開に役立つ。
戦闘破壊されたら攻撃力1500以下のドラゴン族をリクルートする懐かしのリクルーター。
ちょうど《天盃龍チュンドラ》がリクルートできるため、自爆特攻からバトルフェイズ中のシンクロ展開に繋げる事が可能。墓地に行った後も《天盃龍ファドラ》の効果で蘇生してS素材になれるのも便利。
また、ライフが充分にあるのなら同名リクルートを繰り返す事で「燦幻」Sモンスター達の3回攻撃の条件を満たす事も可能。
相手に守備表示で展開されたり攻撃表示モンスターが全員攻撃力1500未満だと自爆特攻できず何もできないが、それは同時に「《天盃龍ファドラ》がいなくても「天盃龍」達が戦闘破壊を恐れずに攻撃できる」状況でもあるので、相手に「攻撃表示で出すと《仮面竜》の的になるし、守備表示で固めると「天盃龍」達の的になる」と言う嫌な2択を押し付ける事ができる。
《天盃龍チュンドラ》が制限指定を受けたためその穴埋めとして使われる。
可愛いドラゴンこと《ポケ・ドラ》のリメイク。名前の由来も「天盃龍」及び「燦幻」と同じく麻雀由来で「ドラ」。「ドラ」を2枚含めてアガった際の役の確認時に「ドラ・ドラ」と呼ぶする事もあるので直接の由来はそちらか。
召喚時にレベル4以下のドラゴン族・炎属性をサーチし、メインフェイズにデッキトップをめくってそれがドラゴン族・炎属性なら墓地に送って自己強化、違ったならデッキの1番下に送る。
特に前半の効果が非常に相性が良く、召喚時に《幻禄の天盃龍》をサーチする事で特殊召喚しつつリリースして《天盃龍パイドラ》をリクルート→《盃満ちる燦幻荘》か《燦幻開門》をサーチ→《天盃龍チュンドラ》をサーチして特殊召喚、と綺麗に繋がり、自身を含めてレベル10シンクロの準備が整う。
後半の効果も運が良ければ《天盃龍ファドラ》の蘇生先の確保になるが、基本的には前半の効果目当てで《天盃龍チュンドラ》が制限指定を受けた後の穴埋めとして採用されている。
《仮面竜》とは役割が被っているが、こちらはバトルフェイズを絡めずとも展開ができるため先攻を渡された時でも使えるのが利点。
詳細は個別項目参照。後述する相性の良い手札誘発の中でも代表的な1枚。
OCGでは2021年10月に、MDでも2024年12月に
制限カードにまで指定されたため、さすがに通常のデッキではほぼ使われなくなったが、天盃龍では依然として採用しやすい。
というのも、積極的に後攻を選択するデッキである関係上、(メタ範囲は異なるが)同テーマの《PSYフレームギア・δ》もフル活用できるため。γが減って空いた枠をδで穴埋めするだけで容易にカバーできるということである。
特にMDの規制は天盃龍に対する間接的な規制ともっぱらの噂だが、実際は天盃龍よりもむしろ他の大多数のデッキの方がダメージが大きいという結果に終わっている。
バトルフェイズ中の相手モンスターの効果発動を封じるという、《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》を一回りコンパクトにしたようなレベル7シンクロモンスター。
モンスター効果による妨害、特に手札誘発をシャットアウトできるためテーマ外でありながら天盃龍デッキに欠かせない1枚である。
《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》に比べると必要な素材が少なく、1枚初動の展開途中にも出せることや召喚後の打点・攻撃回数を稼ぎやすいのがメリット。
逆に、これ自体は展開に絡まないため、うっかり手順を間違えると展開が止まってしまうという点には注意が必要。
レベル7シンクロモンスター。このモンスターが攻撃するダメージステップ中あらゆる効果発動を封じ、さらに攻撃対象のモンスター効果を無効にする。
《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》に似た効果だが、こちらは永続効果も無効にできるという点が特徴。
こちらの効果でなければ対処できない相手もいるため《オッドアイズ・メテオバースト・ドラゴン》と並び重要な1枚。
しかし、このモンスターは
炎属性でも
ドラゴン族でもないため、誓約効果により召喚できないケースが起こりやすいのには注意したい。
その他のレベル7シンクロモンスターも、素材に特別の指定がなければ《天盃龍チュンドラ》+《天盃龍パイドラ》or《天盃龍ファドラ》で出すことができる。
EXデッキの枠に余裕があるデッキのため、投入しておいても良いだろう。
特に《盃満ちる燦幻荘》で安全に効果を発動できる《ブラックローズ・ドラゴン》は非常に相性が良い。
上記のレベル7シンクロモンスターにレベル3チューナーを加える事でS召喚が可能なシンクロペンデュラムモンスター。
相手モンスターを戦闘破壊した時、相手のライフポイントを半分にする効果や、戦闘・効果で破壊された場合Pゾーンに置かれ、Pゾーンでは自分のPモンスターの戦闘をサポートする効果等を持つ。
…が、求められているのは効果ではなく
出しやすい魔法使い族モンスターと言う点。
《
エンシェント・フェアリー・ドラゴン》をS召喚してその効果で《盃満ちる燦幻荘》を破壊し《魔法族の里》をサーチ、
その後、《
エンシェント・フェアリー・ドラゴン》の効果で《灰流うらら》などのレベル3チューナーを特殊召喚してこのカードをS召喚する事で相手の魔法カードの発動を縛る事が可能。
豊富な妨害手段で雁字搦めにしてくる【神碑】への対抗策としてマッチ2戦目以降の先攻展開として使われるため、《魔法族の里》ともどもサイド向け。
こちらも汎用レベル10シンクロモンスター。
戦闘後に相手モンスター全てをエンドフェイズまで除外する効果を持ち、戦闘破壊耐性持ちや【ユベル】と言ったダメージ反射持ちをまとめて退かす事が出来る。
ダメージが半減するデメリットがあるものの、半減されても余裕で相手のライフを削り切れる火力を出せるため実質ノーデメリット。
万が一倒しきれなくても、エンドフェイズに相手モンスターを戻すのはこちらが特殊召喚すると言う形であるため、《幻禄の天盃龍》で特殊召喚に制限がついていればドラゴン族モンスター以外は除外されたままに出来るのも相性が良い。
先攻でやることがないこのデッキでは、できる限りの妨害を立てる動きの延長でロックをかけられる便利なカードだった。
しかしこのデッキでの活躍が一因となり、長らく注目を逃れていたこのカードは一気に禁止指定を食らってしまうことに。
次のターンまで効果モンスターの召喚・特殊召喚をできなくする(セットは可能)カード。
先攻を押し付けられた時に、相手の展開を封じるために投入されることがある。
現環境で効果モンスターを使用しないデッキはほぼ無いので、拘束力は非常に高い。
ただし、【
幻煌龍】など刺さりにくいデッキも一応あるので注意。
デッキの安定性を高めるのに役立つ。
基本の展開では、《燦幻昇龍バイデント・ドラギオン》《燦幻超龍トランセンド・ドラギオン》《トライデント・ドラギオン》の3枚が残せれば問題ないため気軽に使いやすく、
ダメージを半減する制約があるものの、しっかり回れば半減されても余裕で相手のライフを削り切れる火力を出せるためほぼノーリスクと言える。
環境でもかなり高い採用率を誇っている。
相手がLモンスターを展開したなら大量ドローが狙える。
炎属性しか召喚・特殊召喚出来なくなる制約があるが、《トライデント・ドラギオン》でワンキル狙うならほぼ無条件と言っても良い。
相手がLモンスターを展開しないと腐るのでサイドデッキ向け。
フィールドに存在できる種族・属性の数を制限するカード。
テーマ内のモンスターは炎属性・ドラゴン族で固められているため、影響をあまり受けずに使用可能。
どちらが良いかは環境と仮想敵次第であり、罠カードなのでサイドデッキ向け。
なお《群雄割拠》は制限カードである。
相性の良い手札誘発・捲り札
などが挙げられる。
《灰流うらら》と《
増殖するG》の採用を基本として、環境や仮想敵によって投入するカードを吟味しよう。
などが挙げられる。
後攻時の捲りやワンショットキルを確実に決めるための露払いに使用できる。
追記・修正は自分を破壊してでも相手を破壊する脳筋野郎にお願いします。
- シンクロ召喚時以外はバニラなのになんで制限つけたんだろう。まさかチューナー以外一体の部分を警戒したわけでもあるまいし -- 名無しさん (2014-01-12 13:46:16)
- 純ドラゴンで締めに使うと気持ちいい -- 名無しさん (2014-01-12 15:29:34)
- コイツって確かSinでも出せるんだよな。しかも結構簡単に。 -- 名無しさん (2014-05-28 13:08:24)
- ブラックスピア+征竜とかラブライブ+ヌートでも行ける -- 名無しさん (2014-08-21 18:33:54)
- 3連打からの火霊術((ボソッ -- 名無しさん (2015-01-17 00:23:32)
- ブラホ打たれた後に出されたら高確率でゲームセット -- 名無しさん (2015-01-17 00:25:43)
- カオドラでライパル破壊しつつサンレンダァ!は魅力的だが似た縛りの新顔高打点ドラゴキュートスが立場を脅かしに来ているが、もう思考停止で両方採用+牙王&アセンション採用 -- 名無しさん (2015-03-15 17:00:52)
- ブルーアイズでたまにレベル9シンクロ+青眼チューナーでトドメさせそうな時に使ってたけど真青眼出てから使ってないなぁ・・・ -- 名無しさん (2016-05-05 08:42:04)
- ↑ごめん青眼じゃなくてフレムベルだった -- 名無しさん (2016-05-05 08:51:44)
- 祝関連カード発売 -- 名無しさん (2023-12-12 16:03:52)
- リメイクカードだけでも充分強いけど、6000の3回攻撃+2600の追撃が出来るから普通に本家トラドラもフィニッシャーとして活躍できる設計なの偉すぎる。ってか現状ヌメロンみたいな後攻ワンショット特化っぽいから真面目に本家トラドラの方が優先されるな -- 名無しさん (2023-12-12 23:30:28)
- 金謙使ってダメージ半減しようが構わず1ターンでブチ殺せるのは火力がヤバすぎる -- 名無しさん (2024-02-14 09:05:49)
- 項目名をトライデント・ドラギオン/天盃龍/燦幻(遊戯王OCG)あたりに変更したいのですが、どうでしょうか。 -- 名無しさん (2024-02-28 17:47:22)
- いいと思います 天盃龍の項目間違えて立てちゃう人いそうだし -- 名無しさん (2024-02-28 18:21:24)
- ↑2に賛同 -- 名無しさん (2024-02-28 18:31:22)
- エンフェ経由で涅槃の超魔導剣士(魔法使い族)と魔法族の里揃えて天敵の神碑に対する先攻プラン確立させてて笑った。マジでなんでも出来るなこのテーマ -- 名無しさん (2024-03-23 07:37:54)
- トランプ(絵札三銃士)、花札(カーディアン)、ボードゲーム(VV)ときて麻雀か。将棋(ラインモンスター)とオセロ(シンクロイド)のテーマ化もそのうちするんだろか。 -- 名無しさん (2024-05-17 11:50:23)
- 麻雀テーマって意外とないなと思ってたら、まさかこんな形で出るとは思わなかった。しかも開祖のトライデント・ドラギオンがちゃんと殴る役割で使われてるし。 -- 名無しさん (2024-07-07 21:53:08)
- 元祖ドラギオンがまさかの活躍とか麻雀モチーフとか後攻特化テーマとか出たばっかりの頃はいい意味でネタにされてたけどいくら何でも強すぎるせいでみんな徐々に真顔になった感じがある -- 名無しさん (2024-09-14 12:17:46)
- ついにマスターデュエルにも実装されることに 燦幻荘は準制限 -- 名無しさん (2024-10-08 15:35:41)
- チュンドラ制限で大三元どころか小三元すら和了れなくなったって言われてて草 -- 名無しさん (2024-10-09 11:32:57)
- オンライン麻雀が出来るようになったのか -- 名無しさん (2024-10-10 15:52:43)
- サタンクロースの新しい就職先はここですか? -- 名無しさん (2024-10-10 20:38:11)
- 項目名は天盃龍(遊戯王OCG)だけでよくないですか? -- 名無しさん (2024-10-12 19:08:38)
- マスターデュエルではトップメタに。まあシングル戦だし対策してないとやられるからね…コイントス後攻で悶絶してきた勢がこぞって使ってる感じがする -- 名無しさん (2024-10-16 15:14:30)
- MDは超高級テーマになったけどそれでもプレイヤー大量発生。大量の誘発積めて1枚から確殺出来て成功率も異常に高けりゃ大正義って事だよなあ、やられる側はたまったもんじゃねーけど -- 名無しさん (2024-10-16 16:23:26)
- 制限になったチュンドラサーチするのに仮面竜が大真面目に採用されてて笑う。言われてみりゃすげえしっくりくるんだけども -- 名無しさん (2024-10-16 16:31:59)
- ぶっちゃけ麻雀モチーフってだけでも一定の人気は約束されてるようなもんだからな。かく言う俺もそうだけど。 -- 名無しさん (2024-10-16 16:53:20)
- 見慣れればそこまで理不尽なデッキじゃない。無制限のメタカードでも《デッキロック》や《能力吸収石》なんかで軽く止まる。ライストやコズミック積んでるのも多いけど、そこも含めて対象するのも腕の見せ所。これまでの環境カテゴリが無茶苦茶すぎただけでもあるけど -- 名無しさん (2024-10-17 19:15:15)
- (1)先攻渡すのが結局普通にきつい(2)現状露骨にメタられてる(3)未実装の手札誘発がいくつかあって単純に完全体じゃない 環境の一角なのは間違いないにしても過去のぶっ壊れほど手軽に勝てるテーマじゃないと思う -- 名無しさん (2024-10-24 18:42:03)
- 強いのは間違いないんだけど、イシズティアラほどの理不尽なパワーはない -- 名無しさん (2024-10-24 19:21:52)
- そらイシズティアラってノーリミだと最強のデッキだし… -- 名無しさん (2024-10-26 16:32:10)
- 天盃と天盃メタの先行番長デッキの2択になってるからなんとかなってるけどこれでデモンスミスとかが来てある程度デッキ分布が割れてくるとキツそう -- 名無しさん (2024-10-28 19:23:46)
- MDでも勝率公開されたが53.4%。過去の環境テーマがどうだったかうろ覚えだがぶっちゃけ相当大人しい部類じゃね? -- 名無しさん (2024-10-28 23:20:03)
- まあ、RRとか誘発2,3発で止まらないのは相性悪いからな、カリユガとかにも弱いし -- 名無しさん (2024-10-29 16:06:00)
- ↑↑展開は比較的簡単だけど、誘発の打ち方や採用札まで考えると脳死で回せるほどじゃない+一部相性の悪いデッキやメタカードが存在するから大人しく見えるだけに思える。メタ張っても普通に貫通してくる一部連中がおかしいだけだけど。 -- 名無しさん (2024-11-11 20:21:11)
- チュンドラの効果でパイドラ特殊召喚してもサーチ効果使えないの知らなかった -- 名無しさん (2024-11-14 10:48:19)
- ↑通常なら使えるので、①チュンドラのサーチにチェーンしてシンクロ召喚してパイドラを素材に使ったから効果処理できなかった。②ドロール&ロックバードを打たれた。③相手の場に超雷龍かライオウがいた。あたりじゃないかな・・・ -- 名無しさん (2024-11-14 11:08:26)
- 相性の「悪い」手札誘発と捲り札ってあるのか? -- 名無しさん (2024-12-18 23:48:49)
- ↑前者がアトラクター、後者が冥王結界波と拮抗勝負。相性がいいかのように書いてある記事が多いけど、墓地が使えないことで火力がめちゃ下がるので使うのも使われるのもきつい。冥王結界波と拮抗勝負はテキスト読めばすぐわかる。 -- 名無しさん (2024-12-19 00:06:36)
- ラヴァゴとかラーの翼神竜球体形も。捲り札って分類でいいよなこいつら。 -- 名無しさん (2024-12-19 07:41:07)
- MDで散々暴れ散らかしたとはいえ事前規制ありでこの早さでここまでガッツリ規制されるとは思わなんだ -- 名無しさん (2024-12-26 13:25:21)
- ↑↑それらも捲りの手段としては強いけど、場合によっては通常召喚権放棄するのが地味に痛かったりする。その手の捲りでよく見かけるのはサタンクロースかな〜。 -- 名無しさん (2024-12-26 17:31:23)
- MDでは2月改訂でチュンドラと燦幻荘制限、開門準制限。さらに手札誘発の増Gもマルチャミーが来たので紙と同じ準制限、同時にあのデモンスミスが来るから流石にちょっときついか -- 名無しさん (2025-02-06 16:15:39)
- リメイク前のも重要なポジションでギミックに組み込んでるのは結構好き -- 名無しさん (2025-02-06 17:20:24)
- ここのコメント欄もそうだけど実装間もない頃に「話に聞いてたほどヤバくないな」とかいう人がやたらいたわりには大暴れして結局大量規制だったなぁと -- 名無しさん (2025-04-04 16:52:09)
最終更新:2025年04月10日 21:33