ゴブリンドバーグ

登録日:2013/10/07 Mon 16:28:19
更新日:2025/02/13 Thu 19:17:51
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《ゴブリンドバーグ》とは遊戯王OCGのカードの一枚。
名前の由来は、1927年に人類史上初めての大西洋無着陸横断を達成した米国人パイロット、チャールズ・リンドバーグとの事。


【もくじ】


【概要】


効果モンスター
星4/地属性/戦士族/攻1400/守 0
(1):このカードが召喚した時に発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
このカードが攻撃表示の場合、さらにこのカードは守備表示になる。

初出は第7期第五弾 「GENERATION FORCE」。
再録される機会が多く、初心者から上級者まで持っている人が割と多いと言われている一枚である。

手札の下級モンスターの展開というシンプルながら使いやすい誘発効果を持ち、様々な状況で展開の起点にできる。

この手のカードにありがちなシンクロ・エクシーズ先の制限が無いので、
ランク4のエクシーズや《ブラック・ローズ・ドラゴン》等の召喚も容易に行える。
戦士族なので《増援》対応、《機甲忍者ブレード・ハート》等、戦士族ならではの優秀なエクシーズ先が多い。



【各デッキでの活躍】


そんな《ゴブリンドバーグ》、ゴゴゴデッキでは割と最優先で積まれることが多い。
ゴゴゴでよく使う《キングレムリン》からサーチできる《カメンレオン》の釣り上げステータスに対応しており、
そもそもゴゴゴとはランク4連打のコンセプト的にも相性が良い。


また【不死武士】では《復讐の女戦士ローズ》をチューナーにレベル8以上の大型シンクロをだしてみたり、
コアキメイル・ベルグザーグ》や《ダーク・グレファー》などとエクシーズしてみたりと、柔軟な動きも出来る。


地属性なので【Ⅹセイバー】【スクラップ】【ナチュル】等でも一応採用は検討出来る。
特に《増援》を一部カードと共有しやすいⅩセイバーでは使いやすいか。
冒頭のトロンでは無いが【紋章獣】でも(本来のギミックを侵食しそうなレベルで)採用していることもある。


ここまで書いて、あれ?と思った人もいるかもしれない。

「レベル4連打なら【ガジェット】が一番有名でしょ?なんで真っ先にあげないの?」

……ガジェットでも使いやすかったら、みんな採用しているのである



【タイミングを逃す~ゴブリンドバーグ編~】


そもそも、「タイミングを逃す」というルールは《暗黒魔族 ギルファー・デーモン》の、無限ループ阻止のためのものであった。

遊戯王で「タイミングを逃す」とは、

任意効果(『○○した時~できる』と書かれた効果)は、
  別のカードの効果処理の途中では発動できない

ということを指す。


では、《ゴブリンドバーグ》のテキストをもう一度見てみよう。

このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚できる。
この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる。

「この効果を使用した場合、このカードは守備表示になる」というテキストを見てもわかる通り、
召喚して効果を発動したなら、特殊召喚から表示形式の変更までが一連の流れとなる。

なので《終末の騎士》や三色ガジェットの様な「召喚した『時』~できる」という任意効果持ちは、
《ゴブリンドバーグ》とそこまで相性が良いわけではないのだ。

ガジェットなどタイミングを逃す可能性のある任意効果を持つカードを使いたいデッキでは、《ブリキンギョ》や《召喚僧サモンプリースト》が優先される。

こちらは「モンスターの特殊召喚成功時に効果処理が終了する」
ゴブリンドのように「この効果を使用した場合、」のような余分なテキストがないため、タイミングを逃さないのだ。


じゃあ「《増援》やゴブリンサポート対応以外の点じゃ《ブリキンギョ》の劣化じゃん」と思われるかもしれないが
決してそうではなく、基本的には使い分け・棲み分けの類の話。

「タイミングを逃す」ことがメリットになることもあるのだ。

例えば、《ブリキンギョ》や《召喚僧サモンプリースト》から出したカードの召喚時に
相手は召喚反応カードを撃つことができるが、《ゴブリンドバーグ》で出した場合はそれができない。

では、召喚反応にみんな大好き《奈落の落とし穴》を当てはめてみよう。

相手が《奈落の落とし穴》(攻撃力1500以上のモンスターの召喚・特殊召喚・反転召喚成功時破壊して除外)を
一枚だけ魔法・罠のセットゾーンに伏せていたとしよう。

そこで自分が《ゴブリンドバーグ》を召喚。召喚成功時に何かします?と聞いてあげる。

相手は《エフェクト・ヴェーラー》などを持っていない場合、《ゴブリンドバーグ》は《奈落の落とし穴》に引っかからない攻撃力のためスルー
自分は誘発効果の《ゴブリンドバーグ》の効果処理に入り《ライトロード・マジシャン ライラ》を特殊召喚する。

《ライトロード・マジシャン ライラ》は自身を守備表示に変更しセットカードを割る厄介な効果を持っている上、《奈落の落とし穴》に落ちるステータスである。
相手は《奈落の落とし穴》に落としてやるぜぇ~といきたいところだが……相手は《奈落の落とし穴》を発動できない。
なぜなら、《ライトロード・マジシャン ライラ》の特殊召喚は「《ゴブリンドバーグ》の効果処理の途中」なので、任意で発動するカードを撃てない。


…以上のように「《奈落の落とし穴》に落ちそうな強力な効果を持ったンスター・高攻撃力モンスターを安全に出す」手段としては、
《ブリキンギョ》や《召喚僧サモンプリースト》の何枚も上手を行くのである。

アニメでは特殊召喚時に《ゴブリンドバーグ》の仲間と思われる飛行機が
コンテナを運びそこからモンスターを出していたが、そういった安全策を絵的に再現したのかもしれない。


「召喚に成功した場合~出来る」というテキストならばタイミングは逃さないので覚えておこう。
【ゴゴゴ】ではそういったカードが多いので、《ブリキンギョ》より優先して使える。

《カゲトカゲ》との共存も可能である。遊戯王カードwikiによれば「《ゴブリンドバーグ》の効果発動にチェーンして《カゲトカゲ》の効果は使える」との事。
これは、《カゲトカゲ》はあくまで召喚に反応するカードであり、《ゴブリンドバーグ》の特殊召喚→守備表示の流れに関与しないため。
同じように召喚に反応する効果であれば問題なく使える。
上記の《奈落の落とし穴》も、《ゴブリンドバーグ》の攻撃力が低いために発動できないだけで、発動するタイミング自体はある。


【アニメでの活躍】


九十九遊馬が初期から愛用しているカードの一枚。漫画でも出番が多い。
基本的に自力で展開できるモンスターを《ガガガクラーク》や《カゲトカゲ》や《ガガガキッド》くらいしか持っていない彼にとっては貴重なカードで、
切り替えしやホープへの布石に使う一枚である。

初使用したしたのは対右京先生戦で、《ガンバラナイト》と共に素材となった。

《ゴゴゴゴーレム》や《ガガガマジシャン》と並ぶ「遊馬のカード」であり、
スターターでもそういった評価がされているのか、よく機会があるごとに再録されている。




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最終更新:2025年02月13日 19:17