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リチャード・マデューカス

登録日:2013/11/1(金) 21:31:47
更新日:2026/07/29 Wed 11:38:46
所要時間:約 2 分で読めます






んんんっ? これが君の言う清潔か?



リチャード・マデューカスはライトノベルフルメタル・パニック!』の登場人物。
アニメでの声優は西村知道。


プロフィール


組織:<ミスリル>東太平洋戦隊
階級:中佐
役職:戦隊副司令官・強襲揚陸潜水艦<トゥアハー・デ・ダナン>副長
出身:イギリス
前所属組織:イギリス海軍

フルネームはリチャード・ヘンリー・マデューカス。
出身は英国海軍で、キャリアは当時から潜水艦一筋。海軍時代に艦長を務めた<タービュラント>の刺繍が入った野球帽がトレードマーク。

いかにも陰気でクソまじめな雰囲気のイギリス人であり、若干杓子定規すぎる面がある。
部隊内で大人気のテッサの小姑役を務めており、隊員達からテッサの隠し撮り写真を没収したりしている。

いつもそんな感じなので、周りからどう見られているのかというと、一言でいえば「口うるさい技術屋」。
海軍出だかなんだか知らないが艦の指揮は超が付く天才のテッサがやってるし、それに部下からすれば話が長い人なのでまあ当然の評価だろうか。



長編での活躍

  • 疾るワン・ナイト・スタンド
艦長であるテッサが重要な要件で艦にいない中、代わりに指揮を執っていた。
この艦自身の戦闘は無かったが、マデューカス自身は大活躍。
陸でテッサや宗介たちがとんでもないことになっている間、事の子細を聞いていたわけでもないのに人型兵器アーム・スレイブ(AS)の用意を、もっと言うとASの中でも「特殊な」機体である〈アーバレスト〉を艦から送り込むための準備を独断で進めていた。

自身は「処罰は覚悟」と言っていたが、これが無ければもっと大変な事態が発生していただろうことは目に見えているわけで、そう考えるととんでもない慧眼である。

  • 揺れるイントゥ・ザ・ブルー
なんやかんやあって艦そのものも乗組員も大ピンチに陥る。
最終的に、航空機やASに加えてそれらの武器装備やメンテナンス用機材などが大量にある格納庫内に乗組員がいる状態で船体が大きく揺れる事態にまで発展したが、それらの搭載物は全て固定されていたため、固定していなかった重量物が暴れて…という大惨事は免れた。

これはマデューカスが普段から規則遵守を徹底させていたことが一因であり、よって当然ながらこの件に対しての感想は、より一層の徹底が必要というものだった。

  • 終わるデイ・バイ・デイ
香港編での宗介の任務放棄を重大視しており、それに反してアーバレストの用意を命じたテッサを(珍しく)本気で叱責。
しかし彼女の意思に根負けしたか結局は認めた。

事件解決後、色々と吹っ切れた宗介が<ミスリル>上層部に向けて啖呵を切った場面でも居合わせたが、事前に打ち合わせてあったためか特に制止することはなかった。
終わった後には「有り体に言って冷や汗ものだった」と苦言は呈しつつも労いの言葉をかけている。
軍規優先であっても、全く融通が効かない人物と言うわけではないのが分かる。

  • 踊るベリー・メリー・クリスマス
作戦のためテッサ不在の艦に、ついに水中戦闘を挑む敵が襲ってきた。
空前の危機を前にして、陸戦隊のクルーゾーを筆頭に心配の声が上がる中、何故だかテッサその人は、マデューカスの実践だと妙にハイテンション。

それもそのはずで、マデューカスの正体は筋金入りのサブマリナー。
それも、かつての英国海軍時代に数々の武勲を挙げ、演習では米海軍からも一目置かれ、公爵(デューク)とまで呼ばれた超一流の潜水艦乗りであったのだ。
戦況をチェスに見立てて相手の動きを先読みし、思い描いた通りに勝ってしまうのが彼なのである。
だがしかしこんな事情は陸戦要員のみならず艦の重要なクルーたちも知らなかったので、クルーたちは彼の指揮に悲鳴を上げながらも命令を実行していった。

そして結果はダナンには傷ひとつ付かない完勝。
敵組織〈アマルガム〉の、水中戦闘機とさえ呼ばれる高速潜水艦リヴァイアサンの群れを、そこから放たれた超高速魚雷を全て迎撃しつつ全滅させてみせた。

ちなみにテッサも見たことがないクセというのは、本気を出す際には無意識に帽子を前後逆に回すというもの。当然ながら自身が艦にいればマデューカスが本気を出すことはない以上、テッサが見れないのはもはや必然である。
なお、本人は部下に示しがつかないので直したいらしい。

  • つづくオン・マイ・オウン
敵の大攻勢が部隊の基地に迫る中、最大の戦力にして唯一の脱出手段のダナンは整備中。
ダナンの準備完了のために陸戦・航空ユニットを指揮しつつ準備にどれくらい時間がかかるか尋ねるテッサに対し、プロとして正確に情報を提供した。

その後は彼自らも油や汚れまみれになりながら整備し、敵が来るギリギリのところで出港準備を終えると、クルーとともに綺麗に整列。
曰く、こんなときだからこそ規律が大事とのことで、彼らしさが存分に出ていた。

  • ずっと、スタンド・バイ・ミー
最後の作戦の前、作戦の目的も必然性も満足に説明できないことを理由にマデューカス以下全クルーを退艦させることを考えていたテッサを焚き付けながらも優しく諭す。
テッサは最終的に自らの意志で部下を「地獄へ引きずり込」んで、マデューカス含む最小限度の人員と共に突き進むことを決意。

古巣メリダ島への殴り込み作戦においては、テッサが提案した「序盤からいきなり双方被弾上等の真正面からの殴り合い(要約)」を行うという作戦にさしたる反対も無く賛成。
本人が語るところによると、こういうのはチェスにおける「がンビット」という戦術に似ており、意外にも彼の得意技とのこと。

そして最終盤、力尽きた艦を降りての白兵戦の中、投げ込まれた手榴弾を蹴り上げた上で銃床で打ち返すという神業を披露。
確かにテッサと違って彼には運動音痴の描写は一切無かったとはいえ、とんでもない大活躍である。インドア派なのはそうだが戦闘もこなせる根暗だったというべきか。

メリダ島への核攻撃後は米軍原潜《パサデナ》艦長でありかつて助けたセイラー艦長に丁重に回収され、実は生きていたボーダ提督の差し金もあり速やかに解放される。
こめかみに傷が付いて妙な凄みこそ出たものの後遺症もないらしく、ボーダ提督やミシェル・レモンと共にテッサのお供としてレナードの墓参りに付いていた。

過去

本編から10年以上前の英国海軍時代、タービュラントの艦長であった頃、イギリス目掛けてを撃ち込もうとするソ連軍原潜と交戦、近くにいたアメリカ軍原潜<ダラス>と共に撃破している。
この時の<ダラス>の艦長がテッサの父親、カール・テスタロッサであった((ちなみにその直前までマデューカスが追跡していた別のソ連軍潜水艦にカリーニンと宗介が乗っていた可能性がある))。
なお、同艦には後にデ・ダナンと何度かやりあうことになる《パサデナ》艦長のキリィ・ベンジャミン・セイラーも乗っていた。

その後、カールの家に招待された際に彼の妻のマリアと幼少時のテッサに会っている。
この時カールから後にウィスパードと呼ばれる存在について知らされ、彼の子供たちにもその疑いがある事を聞かされている。

また、帰りにはアメリカ海軍風の野球帽にアレンジされたタービュラントの制帽を渡された。
これは以前のお礼でもあり、上述の「癖」をうわさに聞いていた彼からの、「回しやすいように」というジョークでもあった。
イギリスで生まれ育ち、ミスリル以前はずっと英軍所属だった彼の帽子が何故米国的な野球帽スタイルなのかという疑問の理由がこれである。

数年後、別の潜水艦のトラブルに伴うアレコレで英国海軍をお払い箱になった頃にカールとマリアが殺されたことを知り、ボーダ提督からテッサたちを狙った集団の仕業であることを聞かされる。
それから半年後にボーダやマロリーJr.にミスリルへと招かれ、メリダ島でTDD-1開発に参加し、テッサと再会する。
つまり、マデューカスは末端とはいえミスリル立ち上げメンバーの1人であったのだった。


短編での活躍


上述の通り、普段はテッサに近づこうとする「悪い虫」を追い払うべくいろいろとやっている。
それは逆にテッサの側が興味を持っている場合でも同じで…いやそれ以上に厳しく、テッサご執心の宗介には特に辛口。

  • 女神の来日
上記『揺れるイントゥ・ザ・ブルー』後、テッサに溜まった休暇の消化にテンプレ的な観光地へ旅行することを勧めるが、彼女は旅行先を東京に決定してしまった。
なおこのとき、テッサはマデューカスが反対するであろうことを察したうえで事前に対策し、雑に言質を引き出して反対できないようにしてから東京行きを決めている。

見事に出し抜かれたが、好きにさせるわけにはいかないと彼は一足先に陣代高校を訪れる。
そしてそれはもうドラマの姑のごとく宗介をいびりまくった上、イギリスのテレビ局BBCが製作・放送した大人気コメディ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」のパロディーで、


君が艦長になんらかの破廉恥な行為に及んだ*1としたら。私は君を魚雷発射管に詰めて、300㌔の爆薬と共に射出する!

神と女王陛下に誓って君を八つ裂きにするつもりだ!

と散々に脅してメリダ島へと帰って行った。


その後、相良宗介が(過労で)*2倒れたという報告を受けると、


そらみろ!あんな若造に彼女を預けた事自体が間違いなのだ!相良軍曹は彼女の思い人には相応しくない。そう思わんかね?

と(彼自身が原因の何割かを占めているのを棚に上げて)アレコレと長広舌を放ったのだった。

なお同じく再会したかなめに対しては至って紳士的であった。
この時の宗介の様子を地の文では「専務と係長くらいの差」「涙目になったボン太くん」と表現されている。


  • 割と暇な戦隊長の1日
5巻書き下ろし。
終盤に登場。しょーもない激戦を繰り広げるクルーゾーとクルツを一喝して止めさせ、たまたま近くにいたテッサもまとめて長いお説教を食らわせていた。

  • 老兵たちのフーガ
7巻書き下ろし。
ボーダ提督主催の飲み会は『公爵(デューク)』の異名を持つマデューカスくらいの歴戦の人物でないと参加できないくらい凄い会だが、集まるのがろくでなしの危険な老人ばかりのため当然ながらマデューカスは欠席。おかげで孤立無援となったテッサは宗介を連れて挑むこととなった。
なおこればかりはテッサより自らの保身を優先しており、いつもと違ってコミカルな一面を見せていた。
提督曰く「呼んだところでアイツは会計勘定ばかりしている」とのこと。

余談


ちなみにマデューカス自身は日本語は一切わからない。
読者にわかりやすいように日本語で表現しているだけで実際は英語を喋っているという設定。

話す・聞くだけではなく読むのも無理。
これが明記された元ネタは初出がドラマガ2002年9月号で、紙の単行本未収録だが、電子限定のエピソード集『フルメタル・パニック!よりぬきボン太くん』に載っている。

日本語が分からないため、女子高生の着替え真っ最中の女子更衣室に迷い込むと言うアクシデントを起こしている。
ただし紳士的に立ち去ったお陰か同校には普段もっと大きなトラブルを頻繁に起こす人物がいるからか、
その場に限り多少のパニックは起きたものの、後々に引きずるような大問題にはなっていない。


追記・修正は緻密な戦略の下にお願いします。


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最終更新:2026年07月29日 11:38

*1 テッサはマオと共に宗介が住むセーフハウスに寝泊まりすることになった

*2 というのも①ほんの数週間前に仲間全員の命が懸かった死闘を制して報告書を作成したところであり、すぐさま学校の宿題を片付けたばかりである、②マデューカスやテッサの襲来で急遽部屋の模様替え、③当日も(いるわけがない)暗殺者に備えて気を尖らせてテッサの護衛、④プールの授業を見学で休んでいたところをテッサの奇行により無駄に体を酷使するハメになった、⑤悪天候でマオが来れなくなりテッサと2人きりで一夜を明かすことが確定する、⑥これまでの宗介の失言でかなめが不機嫌になる…など、過労もやむを得ない状態だったのは事実である