辻彩(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2013/11/02 Sat 01:34:35
更新日:2023/12/27 Wed 22:25:32
所要時間:約 4 分で読めます






“魔法使い”としてのルールを曲げたけど治してあげたわ
だって逆にこのあたしが何の関係もないこの康一君にそこまでさせてしまっては『魔法使い』としてのコケンに係わるから





CV水橋かおり(ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン)/大原さやか(TVアニメ版)


【概要】

杜王町でエステ「シンデレラ」を営むエステティシャン。
ダウナーな雰囲気の美人で、ため息混じりの低血圧っぽい喋り方が特徴。

世界各国のエステティシャンコンクールを総なめにした実力派で自身を「魔法使い」と称する。
幼い頃から童話「シンデレラ」に登場する魔法使いに憧れ、エステティシャンとなり、自身が営む店もスタンドも『シンデレラ』と名付けた。
彩は「愛と出遭うためのメイク」と称して、スタンド能力でエステを行っていた。


【活躍】

いつも通り康一をストーキングしてた山岸由花子の姿を見たジョセフはエステ「シンデレラ」を薦める。そこに行くと、不細工な少女がエステのおかげで結婚出来たと嬉し泣きしながら店から出て行く姿と、由花子を一目見て「好きになるほど男が逃げる人相」と本質を見破った彩の姿が。由花子の願いを聞いた彩はスタンドでエステを行い、康一と仲を深める事に成功。
しかし、辻彩のメイクは僅か30分しかもたず、メイク完了から30分後にデートしていた康一が何の前触れもなく逃げるように立ち去ってしまう。

この時、メイクの効果が切れた事を知った由花子は

「どうして『30分』だけなのよォオオオ〜〜~~~ッ!!」


ジョジョ立ちしながらページの半分以上を使って叫んだシーンは余りにも有名。


そして、今度は彩が由花子の全身をメイクし(この時に互いがスタンド使いと知る)、再び康一とデートをし、キスまでするも、メイクの効果が切れた事で由花子の全身が崩壊。

尚、由花子のメイクの効果が切れたのは定期的にメイクを維持する手順を怠たったため。要は完全な逆恨み

激怒した由花子はシンデレラに襲撃するも、その直後に康一が現れ、顔面が崩壊した由花子が『山岸由花子』と見抜き、「ありのままの由花子が好きになった」と告白。

そこで、彩は最後のチャンスとして、「今までに整形してきた無数の顔の中から自分の顔を見つけ出す」勝負をする(彩が用意した顔の中に正解はなかった)。自分に自信が無かった由花子は康一に選ばせると、彼は醜い顔になったら自分の目をつぶすと何の躊躇いも無く言った

「由花子さん…後悔しないとか言ってるけど、由花子さんの性格だと、きっと“違う顔”になると…僕に見られるの嫌だと思うんだ。だから僕が見なけりゃ済む事だと思うもので…」

康一の優しさに胸を打たれた彩は、ハズレだったにも関わらずを由花子の顔を元に戻す。


由花子さん。あなた…男の子を見る目だけは確かだったようね…



その後、登場しないかと思われたが、逃走中の吉良吉影に脅迫させられて無理矢理「川尻浩作」の顔と指紋を移植させられる衝撃的な登場をした。
彩は吉良の情報を教えようとするも、キラークイーンの「第一の爆弾」によって爆殺される。
その余りにも衝撃的な再登場とあっけない幕引きに唖然とした読者も少なくなかったはず。


アニメ版では「吉良吉影は静かに暮らしたい」と前後する形で前倒しで登場。
重ちー死亡後のスタンド使いの集合シーンにも登場し、「うちにくるとは思えないけど…一応ね」と警戒心を持っていたが……ものの見事にフラグでした、合掌
死後となるOP『Great Days』の映像では重ちーと共に天を指差す一行を雲の上から見守るカットが挟まれている。


【スタンド】

「シンデレラ」

破壊力D/スピードC/射程距離C/持続力C/精密動作性A/成長性C

ロボットのような人型のスタンド。
体の部分をモンタージュのようにイメージ変換し、人相や運勢を固定する。
しかし、最大で30分しか効果が無く、30分以上固定し続けるためには、スタンドの口紅を30分ごとに塗らなければならない。それでも、24時間しか維持出来ない(料金は72000円と高め)が、言い換えれば「どんな不幸な人間も一日だけ幸せに出来る」ととんでもないスタンドである。
但し、その口紅を塗るのを怠ると固定された部分がドロドロに崩れてしまう。もっとも、前述の性能を考えるとこれくらいの制約は仕方ないが。
今まで整形してきた人間の顔を『記録』しており、顔が崩れても元の顔を戻せば治る。ただし間違った顔を戻したら、彩の基準からして「不細工」な顔になるとの事。

これらの性能はスタンドそのものの能力というより、本体である彩自身が運勢の上がる人相を勉強していた所が大きい。
劇中でスタンドに目覚めた経緯は語られていないが、トニオのように「技術を極めた結果として発現したスタンド」なのかもしれない

由花子の「ラブ・デラックス」によって拘束された際には全く抵抗出来ていなかったので、直接的な戦闘能力は極めて低いと思われる。

また、吉良のように他人の体に摩り替えたままでも身体が崩れなかった事から、単純に「整形する」「他人と身体のパーツを入れ替える」という性能も持っている様子。
更に、顔だけでなく指紋や髪そのものも交換できたりする。
ただし吉良が川尻の靴とサイズが違う事に悩んでいた辺り、整形・交換できる部位には限界がある可能性もある(単に吉良が交換させ忘れただけかもだが)。

要は物凄い整形マシーンと言えば分かるだろうか。

スタンド名の由来はアメリカのヘヴィメタルバンド「シンデレラ」。
設定上は本人も劇中で言及している童話の方だろう。


【余談】


○「吉良吉影が彼女がスタンド使いだと何故知っていたのか」と度々議論になっている。アニメ版では彩が由花子に声を掛けて一緒にシンデレラに入る場面で吉良がその様子を目撃するシーンが追加されているが、それでもスタンド使いであることや能力の内容までは分かるはずがないので、結局謎である。
怪しいのは協力者である写真のおやじ辺りだが、彼が劇中で本格的に活動し始めたのは彼女の死後であり、それ以前にどんな活動をしていたかが不明瞭なので微妙なところ。

○意外に思えるが、実は星の白金以来にして4部初出のスタンドの中で唯一「精密動作性A」評価の地味に凄いスタンドだったりする。





「暗い美人より明るいブス」・・・の方がましってことね~
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最終更新:2023年12月27日 22:25