エスケイプ(特命戦隊ゴーバスターズ)

登録日:2012/09/08 Sat 10:43:09
更新日:2025/08/06 Wed 09:58:00
所要時間:約 5 分で読めるわよ





※推奨BGM:イッツ タイム フォー バスター!


GO BUSTERS,Next Mission!

何だ、強いのね?

ロック完了!

子供のイタズラのはずじゃ…?

俺がゴーバスターズだ。

今すぐ試したいわ。どれくらいイイものか……


Mission.22 美しきアバター エスケイプ


バスターズ、レディー・




私はエスケイプ。とってもイイものよ。


特命戦隊ゴーバスターズの登場人物。
登場はMission22「美しきアバター エスケイプ」から。

演:水崎綾女
SA:野川瑞穂


【概要】

エンターに続くメサイアの新たなアバター。
疑似亜空間による人間たちの苦しみという快楽を味わったメサイアが、さらに快楽を得るべく作り出した存在。

容姿はとても美しい女性で、なによりおっぱいというとびきりイイものを持っている。
笑い声は特徴的。

エネトロンの収集が主な行動原理であるエンターとは異なり、人間に苦痛を与え『パパ』であるメサイアに悦びを与えることと、自分を満足させる『イイもの』との戦いを求めて行動している。
その為、度々エンターとは衝突するが、作戦の上ではちゃんと協力している。


【装備】

エスケイプ自身が「とってもイイもの」と称する手持ちの二丁の銃剣・黒い「ゴク」と白い「マゴク」(元ネタはおそらく赤毛のアン)を使用したスタイリッシュな戦いを見せる。「ゴク」と「マゴク」のグリップ部分に鎖が施されており、先端部にはの顔を模したシルバーアクセサリーがある。アクセサリーは意志を持っており、獲物目掛けて襲い掛かることもある。
メタロイド生成時には、タブレットとそこにあらかじめプログラムされているメタウイルスを使用する。
同僚にのみ最新の装備が支給されたエンターさんの心境やいかに。


【性格】

非常に好戦的でドS、そして若干ヒステリー気味な性格で、思い通りにならないメタロイドに手を上げることも。
また、自分と戦うに値しないものには全く興味を示さない。身勝手な気分屋である。
初登場時にはヘタレて土下座した(作戦のための演技)ヒロムにガッカリしぶちギレていた。
普段はエンターとは別行動をとっており、共同で作戦を遂行することはきわめて少ない。


ブルーバスターが気に入ったのか、彼とは激しいバトルを繰り広げた。

「ブルーバスター?この間の続きでもどう?(馬乗り)


ちなみに陣さんは初対面の時

「おっ、なんかスッゴイのがいるねェ!」

と手でお胸を形づくった。


【後半での活動】

Mission30の亜空間戦後、生死不明であったがMission33において再登場。
メサイアのカードをばら蒔いたことからエンターに詰め寄るなどエンターのやり方が気に入らない様子。

ゴーバスターの新たな力・パワードカスタムが『イイもの』かどうか確かめる為戦いを挑むが敗北する。

この敗北を受け、Mission37では新たなデータを身体にインストールするという無茶なやり方で能力を強化。
怪人態「エスケイプ・エボルブ」への変身能力を得る。ちなみに怪人化しても相変わらずセクシィー。
しかしこの強化と引き換えに存在の安定性を欠いてしまうというリスクを負った。

エンターの目的がメサイアの復活ではなく自身の進化であることを知り、独自にメサイアカードの探索を開始。

回収に成功した二枚のカードによってメサイア・リブートを誕生させ、そのまま捕えたエンターをメガゾードの手で握りつぶした
しかし復活を果たしたメサイアにとってはエスケイプも所詮はデータでしかなく、メサイアに吸収されてしまう。
メサイアの敗北と共に消え去った。

自身の存在を賭けてまで最愛の『パパ』の復活を望んだにも関わらずその末路は哀れなものとなった。




……が、



その後メサイアを越える能力を獲得したエンターによって有機物を触媒にバックアップデータを使い復元される。
人間時、エボルブ時共に触媒となった花の意匠が追加されている以外、外見は以前のエスケイプそのものであるが、データ自体がゴーバスターズと出会う前の古いものなので以前の記憶は無く完全に別個体となった。

エンターをメサイアと同一視しており彼を『パパエンター』と呼ぶ。

ゴーバスターズに倒されても何度かはエンターの手で再び復活していたが度重なる復元の影響でバックアップそのものが破損。エンターにすら攻撃を行うまでになってしまい、彼から「データの残骸」として見放された。

その後、他の有機物を取り込んで異形の姿へと変貌し精神面のバランスも失い錯乱。
再び対峙したゴーバスターズに倒され、元の姿に戻りリュウジに看取られながら消滅した。

「パパ…私、イイものに、なったでしょ…?」

愛というデータを持ったが故に執着し続け復活を繰り返したエンター、その復活の度に見ていられない程までおかしくなっていき、最後まで元の人格に戻れなかったエスケイプ。
スーパー戦隊シリーズの長い歴史の中で登場した幾多の女性敵幹部の中でも、一番悲惨で哀れな末路を辿ったのは彼女なのかもしれない。


【エスケイプ・エボルブ】

スペック
高さ:165cm
重量:144kg
製造モチーフ:エスケイプ
推奨動作環境:メサイアのいる世界

独自の思惑で動くエンターに不信感を抱いたエスケイプが、メサイアのために新たなデータをインストールして進化した姿。
エンターいわく「存在そのものが不安定になるリスクを負う」らしいが、この時点では特にそのような兆候は見られなかった。
進化前と同じく「ゴク」と「マゴク」による二丁拳銃が基本だが、新たに銃のチェーンを伸ばして振り回しつつ連射する、チェーンそのもので攻撃するなどの手段を得た。

有機物融合態

スペック(花融合態→獣融合態)
高さ:165cm→174cm
重量:158kg→169kg
製造モチーフ:エスケイプ、花→エスケイプ、花、様々な生物
推奨動作環境:エンターのいる世界→なし

エンターによって復元されて以降の変身形態。
花融合態では両腕に無数の花が咲いており、背中からは花びらの意匠の翼が生えている。
新たに両腕の花を「ゴク」と「マゴク」と称するようになり、花弁から火炎放射や弾丸による攻撃を行う。
しかしバックアップデータ自体が初期のもののためか戦闘力はそこまで上昇していないようで、複数人を相手取るとあっさり倒される場面が目立ったが、そのたびにエンターの手により復元された。

しかし度重なる復元とエンターによる性格の改変が祟ってか徐々にバックアップそのものに欠陥が生じ、エンターに見放されて以降は無秩序に様々な生物を取り込み獣融合態へと変貌。右腕は獣の意匠を取り込んだ爪になり、背中の羽などの各所も生物的なものに変化した。また、新たにカラスの羽状のエネルギー弾を飛ばす能力を獲得している。
最終的にレッド除く4人の同時攻撃により大きなダメージを受けるが、周囲の建物やトラックを取り込み巨大化を果たす。

エスケイプζ

スペック
高さ:44.5m
重量:1770t
素体メガゾード:タイプζ(厳密には素体としたものではない)
強化オプション:ゴクアーム・獣、マゴクアーム・花
最優先コマンド:戦闘

かつての専用機だったタイプζのデータが混在しているため、あちらをベースにしつつ獣融合態の装備が混ざっている。
巨大化してもなお「いいモノ」との戦いを求め猛攻を掛けたが、ゴーバスターキングによって撃破。最終的に元の姿へと戻り消滅した。


【ゴーバスターズ以後の登場】

獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦 さらば永遠の友よ』では、宇宙大恐竜ボルドスの手で残留プログラムから復活させられた。
人格データはオリジナルが元になっているらしく、デーボス軍「なかなかイイもの」と褒めたりと割と協力的。
腕組みしながら胸元を強調したりとエロイ動作も目立つ。
最後はエスケイプ・エボルブに変身して戦うが、キョウリュウゴールドの雷電火炎自在斬りで倒され、高笑いしながら消滅した。

シリーズ第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』第29話では、巨獣ハンター・バングレイゴーカイレッドの記憶から読み取った再生怪人軍団の一員としてエスケイプ・エボルブが復活。
エンター・ユナイトと共にゴーカイレッドとジュウオウホエールを相手に戦うが、再生怪人のお約束なのかジュウオウホエールに苦戦し、必殺技たるジュウオウファイナルを受け呆気なく倒された。

宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』では、ネオキュータマの力で復活を果たした。
本作では生前の記憶を持った状態で宇宙忍デモストに復活させられ、エスケイプは「イイものを探したい」という未練を晴らすべく協力する。
終盤にハミィと共にツルギ暗殺に向かい、斬るのをためらったハミィごと射殺しようとするもツルギの機転により失敗。
その後はエスケイプ・エボルブに変身してサソリオレンジ、ワシピンクと戦うが、ハミィがデモストの本体を倒した影響で変身解除させられ、ネオキュータマを残して消滅した。

あなた達、とってもイイものだったわよ……


【余談】

スーパー戦隊シリーズにて女性の顔出し敵幹部は、『炎神戦隊ゴーオンジャー』のケガレシア様以来4年ぶりの登場であり(『侍戦隊シンケンジャー』の薄皮太夫は少々特殊なので除外)、かつそれを演じる女優もシリーズ初の平成生まれである。
無論、ファンは歓喜した。

中の人の水崎綾女さんは元々は「平成生まれのFカップ」がキャッチコピーのグラビアアイドル。
当時のスリーサイズは92・60・90。………ふぅ

ゴーバスターズのヒロインはロリっぽい顔ながら意外にムチムチボディなヨーコに、一見地味ながら献身的な仲村と、なかなかに全方位に向けている。

水崎さんはTwitterでファンと交流する際、よくエスケイプになりきっていたりする。
また、すべての撮影がクランクアップした時に更新されたブログの文章はゴーバスターズへの思い入れを綴ったものであり、必見である。



追記・修正って、とってもイイものよ。

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最終更新:2025年08月06日 09:58