バグジー(星のカービィ)

登録日:2014/02/26(水) 02:14:45
更新日:2024/01/16 Tue 18:51:48
所要時間:約 8 分で読めます






バグジーとは、FC用ソフト『星のカービィ 夢の泉の物語』から登場した敵キャラクターの1匹である。




出典:『星のカービィ 夢の泉の物語』任天堂 ハル研究所 1993年3月23日発売
(c)1993 HAL Laboratory.inc/Nintendo.
出典:『星のカービィ スーパーデラックス』任天堂 ハル研究所 1996年3月21日発売
(c)1996 HAL Laboratory.inc/Nintendo.
出典:『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』任天堂 ハル研究所 2008年11月6日発売
(c)1995 HAL Laboratory.inc/Nintendo.
All Rights Reserved.


概要

クワガタムシがモチーフの中ボス。
ただしクワガタそのままの脚ではなく、ヒトみたいにシンプルな両手両足がついた外見をしている。
確かにリアルな6つ脚だったらファンシーな世界観に似つかわしくなかったかも知れない。
(どちらかと言うと某狩りゲーの方が合いそうだが)
カラーリングは基本的に紫。スパデラの中ボス版は緑。

その大きなハサミでカービィを掴み、自慢のプロレス技で叩きのめすのが基本戦法。
直線的に横から突っこんでくるかと思えばホバリングして間合いを詰め、
背中からは何故かテントウムシを2匹飛ばしてくるなど、ただのプロレス一直線ではないことがうかがえる。
もちろん、倒して吸い込むと「バックドロップ(スープレックス)」をコピー可能。

少年諸君には大人気のクワガタキャラ故に、それなりの人気もある。
後はカブトムシがいれば見事に対の存在となるのだが、奇しくも後に…。



中ボスとしての技


  • つかみ突進
力を溜め、ハサミを突き出す格好で横にまっすぐ突進する。ガードも無効。
ハサミに掴まれるとパワーボムやスープレックスで確定ダメージを受けてしまう。
ホバリングで宙に浮かんでいると、ジャンプからそのまま突進する事があるので注意。
『SDX』ではタメ時間がやや長く、体力が減ると2回連続で行う。
ちなみにこの時、タメている間に壁などに接触すると即座に繰り出す性質がある。
『スターアライズ』ではさらにUターンをしてくる事がある。更なるバリエーションの追加として、強化版の黒い個体は斜め下へつかみ突進を行う。
ちなみに攻撃を外すと壁にぶつからない代わりにプレイアブル状態と同様によろめくようになった。壁際のすぐ近くで繰り出させる、黒い個体の2連Uターンつかみ突進などでは従来通り激突する。

  • 大ジャンプ
いきなり前方に大きくジャンプ。
『SDX』ではその場から横に動いたりせず、3連続で跳ねることもある。
『スターアライズ』ではカービィらの頭上に飛び上がり、そのまま急降下で押しつぶそうとする技に変化。
よく見るとキックを繰り出しているようなモーションなので、スープレックスのピンポイントキックに相当する技と思われる。

  • テントウムシ放出
背中から小さなテントウムシを2匹連続で出し、前方に飛ばす。
『夢の泉』ではカービィを狙って1匹ずつ飛ばし、『SDX』では2匹いっぺんに出して飛ばす。

  • ホバリング
ジャンプの頂点で止まり、羽ばたきながらカービィに迫る。
『夢の泉』では低空スレスレまで迫ることがあり、
『SDX』ではカービィが真下辺りに来ると急降下して踏みつぶす。


登場作品

星のカービィ 夢の泉の物語

初登場。
この時代はどのキャラクターも小さめのサイズであり、
バグジーもカービィの2倍ちょっとの身体しかなかった。
強化版は黒っぽくなりスピードが増すため中ボスとしては上位クラスの強さ。

星のカービィ スーパーデラックス

中ボスとして続投。
中ボスとしてのバグジーは切断系統の攻撃に耐性を持ち、カッターやソードでは苦戦を強いられる。
逆に炎や氷の攻撃には滅法弱く、他のボスよりダメージが大きい。「おにごろしかえんハンマー」を撃った日には一撃で片付いてしまう。
格闘王への道」では他の中ボス達と抱き合わせで参戦。

さらにスープレックス能力のヘルパーという大役を与えられ、一気に出世した。
スープレックスは投げ技の威力が高く、理論上はザコの集まりにも対ボスにも有効な攻撃手段となる……のだが、
いちいち掴んで投げてという動作が入る間に1Pのカービィがどんどん進んでしまう、あるいは周りの敵を片付けてしまうので1人プレイのような爽快感があんまりない。
またボンカースともども当たり判定が大きく、一部の通路に入ることができない・Aボタンなどを使って強引に入ると挟まれて身動きが取れなくなること、
ボスラッシュを続ける「格闘王への道」では攻撃手段が極めて限られてしまいカービィにいいところを全部持っていかれてしまうことなどもあって、
当時2人プレイができたチビッ子たちからの評価はかなり極端。好きな人は好きだがそれ以外はまぁ別に……って感じ。
タックがいれば用無し?……それ言ったら他18種類の大半がそうなっちゃうから……


星のカービィ(アニメ)

第3話に魔獣として登場したのだが…。
詳しくは後述。

星のカービィ 夢の泉デラックス

オリジナル版と違い、やたらとでかくなった。カービィの2倍どころの話ではない。
当たり判定も拡大したので脅威が増えた…と思いきや
多少、スピードが落ちているようなので差はあまり無かったりする。
むしろ攻撃を当てやすくなったので、人によっては弱体化したとも言われてしまう。
流石に強化版となれば手を抜いていられないが…。

星のカービィ ウルトラスーパーデラックス

基本的にオリジナル版から変わらない。
強いて言えば、中ボス版がジャンプの着地時に星を出すようになった事と
切断系統の耐性がなくなった事ぐらいか。

また、追加モード「ヘルパーマスターへの道」では当然バグジーを操作することが可能。
ハンマーボンカース程ではないにせよ、投げ技で投げた物が直撃した時のダメージは非常に高く
これだけで一部のボスは楽にねじ伏せられる。
投げる物が無くとも、ピンポイントキックを連続で叩き込めば意外と火力は悪くない。
掴んでいる間だけ敵からダメージを受けない特性をうまく使えば、被ダメージも抑えられるのも大きな強み。

余談だが、水中で攻撃する時に一瞬だけ大アゴからカブトムシの角になる。

あつめて!カービィ

サブゲーム「空中探検隊EOS」「カービィマスター」に登場する。

  • 空中探検隊
3面の中型ザコとして出現。
体当たりしてくる事は無いが、大量のテントウムシを湯水の如くけしかけてくる。
カービィの人数に応じて増えるので、コンボ数を稼ぐチャンス。
しかし次のバグジーがやってくると片方はテントウムシを出さなくなるので、
そうなる前にやはり倒してしまった方が良い。

  • カービィマスター
第3章、第4章に登場。
周りのザコよりもHPが高く、少々タフである。
攻撃モーションはもちろんプロレス技。

星のカービィ トリプルデラックス

発売前、早い段階でビートル能力の中ボス「ヘルメホーン」の存在が明らかになると、
ファンの話題の中で引き合いに出されることが多かった。
何故ならこのヘルメホーン、ありそうで無かったカブトムシモチーフのキャラなのだ。
一部では両者の競演が期待されていたのだが…。


結局バグジーは出なかった。


一応、キーホルダーとして出番があるので
ある意味ではバグジーも同じ作品内に出演できたという事実になる…?
と思ったらゲームより先に小説で共演を果たした。

星のカービィ スターアライズ



「ワシは かつて、こん虫キング だった者だぁ!」


さいきんは 若いヤツに そのざを
ゆずっていた おう年の こん虫キングが
かなたの 闇をうつべく、レスラー顔負けな
ワザひっさげ じまんの大アゴを ふるう!


満を持してスープレックスと一緒にフレンズヘルパーとして復活。ついにビートリーとの共演も実現した。
ヘルパーになると若干体格が縮むが、他の中ボスフレンズ同様中々の大きさ。

星の○○○○でのサブタイトルは「歴戦のインセクトバトラー」。
ポーズ画面での一人称は「ワシ」だが年寄りなのか広島弁的一人称なのかは不明。
とはいえセリフやバックストーリーを見る限り前者の可能性が高く、ビートリーの星の○○○○の内容もバグジーとの関係性が示唆されている。
今作では空中の移動がビートリーともども羽で飛ぶようになり、横移動がかなり早いという特色を持っている。
ブンナゲフレンズがボス戦に強いことも含め、かなり楽に進める事が出来るだろう。

中ボスとしては非常に強化されており、攻撃モーションが速くこれまで以上にあちこち飛び回るので厄介な相手。
黒い個体はその傾向が一層顕著で、特に惑星ポッカラの裏ルートなどに登場する2体1組のツインバグジーは極めて戦いづらく、ツインカワサキ(強化版)と同等かそれ以上の難敵。カービィ一人で挑もうものなら地獄を見る。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL

スピリットで登場。
紫のカラーリングと突進して掴む繋がりでリドリーに乗り移っており、グリーングリーンズで戦う。
攻撃力と横必殺ワザの威力が増している上、アイテムはビートルのみなので蓄積ダメージが溜まってる時は要注意。

スピリットとしての性能は階級HOPEのサポーターで原作通り投げ強化のスキルを持っている。


アニメ版のバグジー

CV:長嶝高士(パーム大臣などいくつかのキャラと兼任)

第3話でカービィとメタナイト卿の決闘に便乗し、デデデ大王が送り込んだ甲虫魔獣
でっかくなったことを除けばゲームと同じかと思われたのだが…。


なぜか右手に剣、左手に棍棒を持っている。


どういう訳か、この作品では「最強のグラディエーター」という大層な異名で呼ばれているらしく
原作の持ち味だったプロレス技を捨てて武器で戦うという変更が加えられたのである。

本編ではセオリー通りカービィに奇襲をかける。
初めのうちは圧倒していたが不意をつかれて片方の剣を吸い込まれ、ソードカービィに変身されてしまう。
それでも臆する事なく、今度はスペアの武器を取り出して
両手に剣という完全な二刀流スタイルをもってソードカービィと戦闘。
最後はカービィが初めて放った必殺技「ソードビーム」で真っ二つに一刀両断され、敗北した。


当時はギガントエッジみたいにソード特化の敵キャラクターがいなかった*1事が、
バグジーにこのような配役が強いられた原因なのかも知れない。
「オリジナル魔獣でも良かったんじゃ…」と思うかもしれないが、アニメが始まったばかりなので時事ネタやパロディネタも少なく(第10話頃には既に本格的にこの手のネタが仕込まれ始めていた)、まだそういう訳にもいかなかったのだろう。
せめてギガントエッジがあと十年早く出ていたら…。
ブレイド(星のカービィ2)「解せぬ」



追記・修正はクワガタを飼育していた経験のある方にお願いします。

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最終更新:2024年01月16日 18:51

*1 メタナイト卿、ソードナイト&ブレイドナイトは本作では味方寄りのキャラクター。