ニャー(モンスターファーム)

登録日:2014/08/24 (日) 14:40:02
更新日:2024/03/18 Mon 15:58:26
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モンスターファームシリーズに登場するモンスターの一種。
の形をした「ニャーニャー人形」に、あこがれから似た姿に変化していったモンスターという、
なかなか奇天烈な設定を引っ提げて、初代から登場した。

目次



【概要】

何故かモンスターに人気の「ニャーニャー人形」になりきり、元の姿さえ忘れたが本人的には問題ないのが純血種のバックボーンである。

猫型とはいっても元は人形であるが故に、動きや動作で立てる効果音はどこかコミカルな感じ。ピコピコとしている。
が、よくよく見るとどこか不気味でホラーな演出も多いという、二面性も抱えており、バトルシーンで顕著に表れる。
特にひっかき攻撃とかの際に発する鳴き声は、猫というより化け猫チックである。
ビューモードで見てみると、首のカックンカックン具合が非常に恐ろしい。人によっては怪しい魅力を見出せそうだが。

人形らしく背中にチャックもついているが、その中身は少なくとも綿ではなさそうである。
多分なにものかが隠れているか、内臓が飛び出すかの二択だろう。しかし、断定できる材料がない。
これは…結果によってはごく一部のフェチを震えさせる!


初代では隠し種族のひとつなのだが、その解放条件は非常に緩い。
初めてアイテム屋を訪れてから25年経過するとショップに追加される「ニャーニャー人形」を購入し、それを合体の隠し味にするだけ。
しかも探検アイテムと違って店売り品なので、金さえあればいくらでも量産可能と至れり尽くせりである。
ただし逆に言えば、ゲームを始めてから最低でも25年経過しないと解放できないということなので、
大会や探検をサクサク進めて行った場合は、エンディング後に最後に解放される隠し種族になることもある。

一応、ニャーニャー人形を所持した上で、後述の夏のチャレンジ杯にて優勝すると、テスカ先生が現れて合体のヒントをくれるなんてイベントもあったりするが、そこまでしなくともすぐにニャーを生み出せたというプレイヤーが大半であろう。

そんなお手軽種族だからなのか、適性としては命中が伸びやすいくらい。強いていえばスピード型にしてはライフがそこそこ伸ばせる。
使用技の大半がちから技なのに、ちからの適性が伸びづらいという弱点も抱えている。
一部例外を除いてまともに育てたいなら、薬漬けにする日々を敢行することになる。
ガッツ回復速度も遅いのでガッツロック戦術も苦手。
技自体はそれなりに優秀な物が揃い、見た目の割に平均火力が高いのは救いか。


モンスターファーム2でも隠し種族の一体だが、その条件は同期のヘンガーらと同様に二大陸対抗戦の本戦に出場するだけとこれまた緩い。
そして初代を知る人間からすれば「コイツ本当にニャーか?」と、首を傾げたくなるくらいのイメチェンを遂げた。

まず、外見が不気味さを取り除いて可愛さを増し、ぬいぐるみ「そのもの」のイメージへと変化。
戦闘中の効果音も、より人形らしさを感じさせるピョコピョコした愛らしい物へと変化。
化け猫チックな不気味な鳴き声も無くなり、高音の愛くるしいロリロリな鳴き声で、こちらの保護欲を擽ってくる。
悪く言えば狙いすぎて寧ろあざといと言えるくらいに、とにかく可愛い路線の道を爆進しだしたのだ。
恐らくオカルトな人形路線は同作で新登場した種族であるチャッキーに譲ったのだろう。

ちからや丈夫さの適性が低いのは相変わらずだが、回避やライフの適性はさらに上昇している。
ライフと回避の二段構えの時点で結構耐えてくれそうだが、2020年度の移植版以前なら使えるプールバグを悪用すると、
その気になれば避けて耐えるなんてニャーをお手軽に作ることもできる。
更に他の人工物系モンスターと同様、寿命がかなり長くなっており、じっくりと育てられるのも嬉しい。
こういった感じで初代からかなりパワーアップした……と、手放しで褒めたいところなのだが
技の威力に偏りがあり、高威力の技は使い込みの上位技に集中しているなど厄介な弱点も持っていたりする。
純血種はちからもかしこさも適性Dなので、育成開始直後にトロロンやパラドクシンを使うのも検討したい。

ちなみに2になってもガッツ回復は早いといえないため、ガッツ配分には注意を配るべき。


チャッキーが不在になった以降のシリーズでも可愛さ路線は継続しており、PS2版ではツリ上がった糸目で作風も相まって殆どマスコット風に落ち着いた。一時はどこかの有名な白猫によく似ている。
時系列的にはいにしえの時代でありながら、人工物ならではの特徴がつけれるようになっており、ぬいぐるみ絡みの点は継承されている。

「4」からはまた作風が変更した影響で再びイメチェン。肌がチェック柄の生地になっており体に縫い目が見られるようになり、完全にぬいぐるみらしい姿になった…
はいいが、目玉まで露骨にボタンというデザインにしているせいで、ナマモノとも生き物とも言い難い絶妙なバランス感は薄れてしまった。
あまりに穿ち過ぎ、騒ぎすぎな意見とは思うが「 Identity V 」のキャラデザを先取りしたようで独自の不気味さを感じるプレイヤーもいるらしい。

「LINE」では全体的に2のデザインに寄せていることもあって当時の雰囲気を取り戻した。
グラフィックが綺麗になった事や眼力やモーションもあって気ぐるみっぽさが増している。
一方で派生種はうってかわって純血とは別モンレベルで更に可愛くなっている。特にママニャーの変貌っぷりは必見。

【主な技一覧】

初代では人形らしからぬ激しい動きをするステゴロが主体だった。
しかし2では外観のイメージと共に技も大きく変わり、名称まで狙ったかのような物が満載である。

  • パンチポッコ(基本技(初代)/バランス技(2))
「パンチ」は基本的な技で、相手に飛び掛かりつつ殴りかかる。当たった時の音が「ベシッ!!」とやけに重い。
初代のニャーの腕は勢いをつけると鈍器として機能するからか、キックより命中補正が低い代わりに威力がある。
「ポッコ」も基本的な技だが、相手の前に飛び込んでから、改めて「ポカっ」と殴りつける形になった。
こちらはキックである「ポッキ」に比べて、威力よりも命中補正を取った性能になっている。あまり痛くはない。

  • キックポッキ(基本技(初代)/バランス技(2))
「キック」は基本的な技で、飛び込みながらノーモーションでの蹴りを放つ。
パンチより当たった時の音は大人しく、威力より命中補正を重視している。
「ポッキ」も前作のキックを踏襲した技だが、こちらは相手を文字通りけっとばすようになり、威力重視型になっている。

  • 回転キックジャンプキック(命中重視技(初代))
「ぬいぐるみ」ではなく「人形」であることを実感させられる動作で繰り出す蹴り技たち。
「回転キック」はどう見てもでんぐり返しの勢いで当ててるような感じで、キックと呼べるか怪しい。
性能に関しては「キック」を全体的に底上げしてみた感じに落ち着いている。
「ジャンプキック」もやはりキックと呼べず、もはや自分を放り投げた勢いで繰り出しているようにしか見えない。
遠くから出せ、命中補正をさらに上げることに成功している。

  • ひっかき、回転ひっかき(大ダメージ技(初代))
初代において、ニャーのオカルト路線を象徴するかのような大ダメージ技。
使用の際にドアップと共に発せられる甲高くしわがれた「ニャーオ!!」という鳴き声が不気味でしょうがない。
「ひっかき」は文字通り両手のツメで相手を切り裂く、人の頸動脈ぐらいバッサリいけそうな音が魅力のエグい技。
「回転ひっかき」はブンブンと鈍く空を切る効果音立てて接近し、やはりバッサリいっちゃう、脅威の技。
ニャーのちから適性に反して、消費ガッツ18とは思えない破壊力を秘めている。このモンスターやっぱ怖い。

  • ツっかき(命中重視技(2))
続編において、ニャーのかわいい路線を象徴するかのような命中重視技。
初代の不気味さはどこへやら、可愛らしい鳴き声でツメを一生懸命に振りかざすニャーの仕草に見とれてしまう。
肝心の性能は技ジャンル通りで初代の様な殺傷力はなくなり、代わりにS表記いくくらいの命中補正が手に入った。

  • ラリアットボンバ(ガッツダウン技(初代)/大ダメージ技(2))
「ラリアット」は、ノーモーションで飛び掛かりながらおもむろにラリアットをかます。
当たればそれなりに痛そうな効果音だが、消費ガッツの少なさ相応に低性能なので、使いづらいタイプ。
2では「ボンバ」名義になり、大ダメージ技へとモデルチェンジ。
こちらはタメの入ったモーションとともに、地を滑るようにしてラリアートをお見舞いする。珍しく初代の頃の殺意を垣間見れる。
性能は中位の大ダメージ技らしい威力に加え、C表記くらいの命中補正まで兼ね備えているなど、だいぶ強化された。

  • 頭つきごっちん→ごっちゃん(ガッツダウン技(初代)/クリティカル技・ヨイ技(2))
「頭つき」は飛び掛かった勢いでしかける技だが、当たると「ゴッ」と、やたら鈍い音がする。
命中補正の悪さと引き換えに手に入れた性能は高く、大ダメージ技並の破壊力とラリアットの倍以上のガッツダウン性能で、見た目より痛いのが恐ろしい。
「ごっちん」名義はクリティカル技によく見られるバランス技っぽい性能で、消費相応に威力は低くなったが、音が痛そうなのは健在。
「ごっちゃん」は特に説明もなく頭部を巨大化させて頭突きを放つ。
クリティカル以外が強化されて相手を吹き飛ばすようになったが、消費ガッツは25とやや重たいのが難点。

  • ツッつき(ガッツダウン技・ワル技(2))
両手から伸びたツメを前に突き出し、相手を突き飛ばす。
初代の「ひっかき」同様にアップになるが、その際の効果音は本体・演出共に、どう贔屓目に見てもおとなしくなっている。
ガッツダウン技としてはそれなりに当てやすく、命中補正もあまり低くないので、重量級への嫌がらせになる。

  • ニャーにゃー系→ニャーニャにゃー(ガッツダウン技→超必殺技(2))
歌を歌って相手の戦意を喪失させる。字面だけ見たら、最早何をしているかもわからない。
「ニャーにゃー→ニャンニャンにゃ→ニャーニャにゃー」と発展し、「ニャーニャにゃー」ではどこからともなくスポットライトも当たる。
そしてガッツダウン量にあわせて、命中補正が減る代わりに威力が増していく。最終的には相手を歌い殺すことも可能である。
下位技の時点で命中補正は高く、ガッツダウン性能に優れているものの、ニャーのガッツ回復があまり早くないため、有効な相手や場面が限られるのが問題。

  • ヒップアタックぺったん(遠距離攻撃技(初代)/大ダメージ技(2))
「ヒップアタック」は遠くから飛んで、お尻からぶつかる文字通りの技。
当たった時の音は「ぽふん」と可愛らしいが、こちらは性能が「ひっかき」並の破壊力で、中身が怖い代物になっている。
「ぺったん」は前作のそれよりも明確に、可愛い鳴き声と共にヒップアタックをしかけ、相手をぺちゃんこにしてしまう技になった。
大ダメージ技に分類が変化しているが、数値設定的には前作を踏襲している。

  • ビーム(遠距離攻撃技(初代))
目から黄色いビームを発射するという、もはやマトモな生物であることを放棄(モンスターファームマニア188ページより)した潜在能力。
初代では唯一のかしこさ技で取ってつけたようなポジションだが、命中補正と威力を両立した性能である。
ただし、唯一のかしこさ技なので他の技との両立が面倒くさく、フルモン戦かビーム縛りでもない限りは使いづらい。
続編では超必殺技に昇格したが、詳しい解説は後程。

  • ぐるぐる系→ぐるぐるZ(クリティカル技→超必殺技(2))
頭部から下だけをぐるぐると回して連続して相手を痛めつける技。
「ぐるぐる→ぐるぐるぐー→ぐるぐるZ」と発展し、ぐるぐるZは超必殺技として覚える。
そして回転数が上がると同時に、最終的にはなにやらスパークしたエフェクトを伴う。
性能の方は、ごっちん系に比べて大ダメージ技寄りに成長し、ぐるぐるZだと完全にその路線に落ち着く。

なお、2のファームでニャーを放置しているとこの技のモーションで空を飛んでしまう。
……すごい漢だ。

  • かかえ投げ(超必殺技(初代))
相手を掴んで後方に思いっきり投げ飛ばす超必殺技。コミカルな効果音だが、受けたくないやばい勢いがついている。
威力と命中率が共に高いバランスで纏まっており、使いやすさはピカイチである。
ゴーレムだろうがモノリスだろうが、問答無用で投げ飛ばすニャーの怪力がまた恐ろしい。やりすぎて首が折れそう。

  • ブンブンパンチポカポカ→ポカポカポン(超必殺技(初代)/超必殺技(2))
相手に接近して、両腕を駄々っ子のように何度も振り回して攻撃する超必殺技。
「ブンブンパンチ」は初代のニャーの技の中では不安定な命中補正と、最高の威力を併せ持つ、エグい性能。
モーションもアレで、外れたら外れたでしつこく追い掛け回し、当たると肉を打ち、骨を砕いてそうな鈍い音を立て、何度も相手を殴り潰す。
2では「ポカポカ→ポカポカポン」と発展し、「ポカポカ」の頃はまだおとなしい勢いで放つのだが、
「ポカポカポン」はやばい勢いを伺わせる風のエフェクトと共に、重々しく生々しい音を立てて殴りまくる。
初代よりホラー感は薄れたが、ブンブンパンチの魂は死んでいなかったのだった…。
性能は双方ともにブンブンパンチから威力が削れた代わりに、命中補正を大幅に増強して、溜めたガッツをつぎ込むに値するハイスペックなものになった。

  • メームメーマ(超必殺技(2))
初代のビームよりも、必殺光線のような味わいのあるビームを発射するという、貴重なかしこさ技。
「メーム→メーマ」と発展し、メーマは巨大化した頭部からもはや「光弾」を放ってターゲットを狙い撃ってしまう。
2におけるニャーの使用技の中で最高クラスの威力とガッツダウン性能を持ち、代償として非常に当たりにくいロマン砲と化している。
更に上位技のメーマはクリティカル率まで高くなっている…が、ポカポカ系に比べると撃てる場面はだいぶ限られてくる。

【主な派生種】

純血種の適性の主張の強さ、さらにはサブ種族の偏向なども見られ、バリエーションは種類数よりも乏しさを感じる。

なお、移植版では初代・MF2問わず「100万回生きたねこ」(朗読)から、特別な純血種が再生可能。
もう転生する気満々なのか、ライフ以外は「100」、ライフだけは「1」と、すえきすえぞーとは別の意味ですぐ死にそうな設定になっている。
ラロックスでライフ1を維持して特殊なレギュレーションに挑むのも一興か。

  • ワン
ライガー派生。
猫の筈なのに犬というある意味最高にムジュンした存在である。
というかボリュームのある後頭部が、某音速のハリネズミっぽく見えてくる。絶対に気のせいである。*1
初代ではライガーの特性を取り入れて、更に丈夫さが下げたのと引き換えに、命中と回避の適性を両方上げている。
だが、2では純血種の時点で命中・回避の適性が高かったこともあって大差なく、かしこさがプラスされたくらい。
それどころかライフの適性が減るわ、寿命も減るわ、ピーク期間の長さも減るわで、デメリットの方が大きめである。
一応、ガッツ回復と足が速くなったのはよさそうなのだが。

初代だと、バーチャルペット先取りなPSゲーム「にゃんとワンダフル」から再生可能。
移植版では色々なアーティストの「ONE」や山イヌコの「ニャースのパーティ」、島谷ひとみの『YUME日和』(映画『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』主題歌)等から再生可能になっている。無節操すぎる…。

「あくまでライガータイプのモンスター」「スピードはあるがタテ回転は苦手」と念を押されていたにもかかわらず、
移植版MF2では「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」からふつうの個体が再生できてしまい、極めつけには「マリオ&ソニック AT 東京2020オリンピック」から、
ポカポカとボンバを両方覚えたのと引き換えに、全パラメータが開催年にあわせた「21」で統一されたネタ個体が出てしまった。

  • ママニャー
ピクシー派生。
元よりワガママでプライドの高いピクシーなので、ニャーニャー人形に転生した後も愛着のある自分の姿を反映させている。
とはいえ、かわいい方面へのテコ入れのあった2以降はともかく、マニアでは世のピクシーファンたちには大きな損失とまで書かれたり、
モンスターカードの時点で濃ゆい顔を誇示させてる辺り、愛らしさとは縁遠いイロモノ系モンスターであった。
初代では命中と回避に加えてかしこさの適性まで高まったが、かしこさ技が「ビーム」しかないニャーに、かしこさがいるかは微妙なところ。
一転して2ではヨイワル度とガッツ回復速度の違いくらいで、後は上述のワンと適性は同一。目からビームが好きな人向けになった。
ニャーに限らず、2におけるライガー派生とピクシー派生はどうもこういったパターンが多い。

  • ミミニャー
ハム派生。
ハムは自分の耳に愛着があったらしく、遺伝子タイプの良さもあって、人形に転生後もそれが反映された姿になった。
外見の可愛らしさにも定評があり、初代の時点で既に可愛かったモンスター。
長い耳を持たれるのはイヤなのだが、つい気持ちいいので許してしまうという、魅力的な解説もMF2で書かれている。
非力なニャーの中で、唯一まともにちからが伸びる派生種なのでそれだけでもオススメといえる。
2でも寿命を削った代わりに、純血種の長所を殺さず、ちから適性を伸ばしたという上位互換ぶりを見せる。

初代の移植版ではニャブラハムの「ニャーとおっしゃるウサギさん」と、あまりにもストレートすぎる題名から再生可能になっている。

  • バスニャー
ゲル派生。
他のゲル派生モンスターと同様にニャーニャー人形に憧れたゲルが自らその姿を取り、変身能力をも封印したモンスターである。頭つるつる。
ミミニャーとは対照的に、今度はニャーの中で唯一まともに丈夫さが伸びる派生種族となっている。
2ではそれに加えて更にかしこさの適性も上昇し、丸太受けも得意になった。

  • イナリ
LINE版で初登場したキュービ派生。お稲荷さん(正確にはその遣いの狐)なのに猫。
当初は育成できない敵専用モンスターとして登場した。

ちなみに枢木スザクのコラボアシストカードにも登場しているが、スザク自身はヘンガー種のアシストカードである。

  • センシュ
初代のレア種。野球選手なのに猫。
モンスターファームの世界観ではまだまだ成熟途中のベースボール、すなわち野球に憧れて姿をマネて生まれたモンスター。
しかし、手が丸いのでボールをにぎれないという対象スポーツに対して致命的な弱点を抱えていたのだった…。

猿岩石の「ツキ」や、もう間違えようがないナムコの野球ゲー「ワールドスタジアムEX」から再生可能。
移植版では「実況パワフルプロ野球 VOCAL TRACKS -パワプロ 25th Anniversary Edition-」、BLANKEY JET CITYの「ロメオの心臓」などからも再生可能。

  • キング
初代のレア種。クマのぬいぐるみなのに猫。
知る人ぞ知るハイスピード格ゲー「闘姫伝承 -ANGEL EYES-」に登場するキャラ、有栖川マリーの所持するテディベア、
「キングゴルゴニア三世」が元ネタ。もっとも原作よりもニャー要素が強く、かわいい方面にアレンジされている。

自社ネタ系だけあって「闘姫伝承 -ANGEL EYES-」…の、サウンドトラックか再生可能。今だと発見は困難かも。
移植版だと「KUMAMIKO DANCING」、モダンチョキチョキズの「くまちゃん」、テディベアーズの「ソフト・マシーン」など、
「熊」に関わるものでは見つかるが、「王様」に関わるものでは見つかっていないようだ。

  • サンプラザ
初代のレア種。サンプラザ中野くんなのに猫。
時代をこえて大ヒットを連発している音楽家に憧れて、姿をまねようとしたニャー種のモンスター。
超古代文明時代の頃に有名だったらしいが…この惑星は地球のもう一つの可能性か何かなのだろうか。

初代モンスターファームのCMソングとして流れていた、爆風スランプ「モンスター」から再生可能。
移植版でも爆風スランプ「リゾ・ラバ」、サンプラザ中野くんの「大きな玉ねぎの下で」と元ネタに忠実なチョイスが追加された他、
鈴木雅之の「違う、そうじゃない」や松山千春の「かたすみで」、Sound Horizonの『Nein』からも再生されるという意味深な結果を残している。

  • カイパン
2のレア種。かいパンやろうなのに猫。
水上のスポーツが大好きで、特に水球を得意としている。
海の男として自分の船を持ちたいと夢見ており、あまり自分のことをモンスターとおもっていないようだ。

…このようにマトモな解説がされたのはモンスターファーム2マニアのほうであり、本編のモンスターカードの方はというと
水中でのトレーニングは全身をきたえる事ができるし、体も痛めにくくて一石二鳥」と、プールの宣伝をして説明を放棄している。おいおい。

アートディンク開発の海洋探索ゲーム「アクアノートの休日」からは標準的なカイパンらしい個体が、
吉川晃司の「K2 SINGLE COLLECTION 1984-1996」からはニャーにゃー持ちで、海岸修行も得意な個体が
加山雄三の「加山雄三トリビュート60キャンドルズ」(DISC1)からは、「ニャンニャンにゃ」を初期所有して、海岸修行が得意な個体が再生できる。
全員、適性はバスニャーのライフ適性を削りプールを得意にして埋め合わせたもの…と思いきや、「ニャンニャンにゃ」持ちだけ、プールの代わりに雪山修行が得意という落とし穴がある。

移植版ではTHE 真心ブラザーズの「サマーヌード」、海パンずの「恋の海パンブギ」、
そしてシンクロナイズドスイミングと邦画ブームに火をつけた有名映画「ウォーターボーイズ」のオリジナル・サウンドトラックなどから再生可能。
他にも「ファイナルファンタジーX」からも再生できるのだが、初期技のニャンニャンにゃで、なんか祈りの歌を歌い出しそうである。

ネタ気味な個体も存在しており、男子水泳部を題材としたTVアニメ「Free」の主題歌、STYLE FIVE「FUTURE FISH」から再生が確認されている。
パラメーターが水泳の種目距離である「50」「100」「200」「400」で統一されている。丈夫さ400は圧巻だがパラドクシン打っていいのだろうか、不安にさせられる…。

【大会に登場するニャー】

出場例は少ないが、初代のチャレンジ杯には魔物が潜んでいる。

  • エザルド(初代)
グレードBのチャレンジ杯(夏)に登場する普通のニャー。
珍しいモンスターと戦うことができるチャレンジ杯限定出場なだけあって、強敵である。
グレードAのリュウセイと同等のちから、命中、回避から命中重視技をガシガシしかけてこちらを仕留めようとしてくる、手数と精度を備えた回避系キラー。
遠距離戦を挑めるならヒップアタック回避で時間も稼げて一石二鳥だが、無い場合は積極的に距離を離さないとボコボコにされる。
ガッツダウンが貧弱なので丈夫さ重視の場合は、溜めて正確な一撃をお見舞いすれば楽に戦える。ただライフ334もあるのでKOは大変だと思うが。

  • ニコレ(2)
グレードCに登場する純血種。
同グレードの中では300台と高めの命中と回避がウリの黄色い悪猫で、腕っぷしはあまり強くない。
距離4ではライフダメージがほとんどないガッツダウン技「ニャーにゃー」しか撃てないので、リードを奪ったら離れつづければ判定勝ちでケリがつく筈。
ただし、使い込み狙いの時にはちょっと面倒くさい。

移植版では逆上するようになったため、高い回避を下げる事が出来てかえって仕留めやすくなった。勿論、ガッツダウン技には注意が必要。

  • ニャーニャー(2)
グレードDの二大陸対抗戦出場者。これまた純血種。
能力値がネタに走っており、「ライフ/ちから/かしこさ/命中/回避/丈夫さ」が「222/211/211/266/222/222」と2まみれである。
ニコレよりはパワーがあり技も「ボンバ」が追加されているのだが、彼同様の戦法で判定勝ちが狙えてしまう点もいっしょ。

  • ミオン(LINE)
モンスターダービーなど高難易度大会に出てくるママニャー。
タイミングによってはカンストに至る異常な回避でこちらをなぶり殺しににしてくるためブリーダーから恐れられている。
反面他のステータスは控えめでちからと命中がそこそこな程度、技構成もちから技とかしこさ技が半々な上に遠距離技を持たないという穴がある。
特にライフの低さはまくりやすく、こちらのライフをしっかり鍛えた上で一発を当てていけば逆転は狙えなくもない。
青オーラ技で相性有利を取ればより戦いやすくなる。


追記・修正はニャーニャー人形に憧れたwiki籠りの方を中心にお願いします。

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最終更新:2024年03月18日 15:58

*1 ちなみに、この文章の元ネタはモンスターファーム2マニアでの紹介コーナー。編集側もその某ハリネズミを思い浮かべてしまったらしい…。