スノーギラン

登録日:2014/11/18 Tue 21:01:16
更新日:2024/12/03 Tue 08:11:10
所要時間:約 2 分で読めます





ウルトラの父だ…

何を言っているんです、竜隊長?そんな物は見えやしません。あれはサンタクロースです。隊長、頭を打ちましたか?

…いや、ウルトラの父だ…


スノーギランとは、『ウルトラマンA』第38話「復活!ウルトラの父」に登場した怪獣……もとい超獣

種別:雪超獣/雪だるま超獣
身長:49メートル
体重:2万7千トン


概要

伝説怪人ナマハゲに操られており、クリスマスに浮かれる人間達に襲い掛かる。
雪だるまがモチーフなだけあってかなり可愛い外見だが実力は高く(ウルトラ戦士は寒さに弱いから相性が良くて当然だが)、
口から風速20メートル、零下20度という猛烈な吹雪を吐くほか、頭から強烈な閃光を放ち人間を失明させる。

クリスマスの日、孤児院に見知らぬ人物が置いていった発砲スチロールの雪ダルマの中から出現し、孤児院のユカリ先生を失明させる。
巨大化し、同じく出現したナマハゲに操られて街に猛吹雪を起こし、次々に人間を失明させていく。
登場したウルトラマンエースに対してもメタリウム光線を耐え切り、返り討ちにしてしまう。

孤児院を踏み潰そうと迫ったが突如現れた巨大なサンタクロースウルトラの父(演:玉川伊佐男)に阻まれる。
そして、ウルトラの父の力でエースが復活すると今度は圧倒され、ナマハゲがウルトラの父に粛清されると
スノーギランもメタリウム光線の強化版スーパーメタリウム光線で倒された。

失明した人々はウルトラの父が呼び寄せた夕子によって回復し、平和なクリスマスが戻ってきたのだった。*1

主人のナマハゲと同じく表情が豊かで、エースを倒したときには勝ち誇り、巨大なサンタクロースが現れたときには非常に驚いた様子を見せる。
ナマハゲが倒されたときには逃げ出そうとするなど、妙に可愛らしい。


伝説怪人ナマハゲ

あの赤いのは何者じゃい!?
身長:2メートル
体重:75キログラム
声:沢りつお

スノーギランを操る妖怪で、正体は日本古来の八百万の
ナマハゲに容姿が似た宇宙人でもナマハゲを騙る宇宙人でもなく、正真正銘のナマハゲである。
自分達日本の神を崇めず、西洋の神を祀るクリスマスに浮かれる人間達に怒り、粛清に乗り出した。
西洋の文化が大嫌いで、包丁を振り回しながらスノーギランを暴れさせたがウルトラの父のファザーショットを喰らい、そのまま転落して死亡した。
しかし西洋文化が嫌いなのに自分で出す怪獣に思いっ切り英語が入っている点がしばしば突っ込まれる。*2

出番自体はそう多くないのだが、包丁を振り回してノリノリでスノーギランを暴れさせる姿は沢りつお氏の怪演も手伝って物凄いインパクトを残している。

ちなみに、ナマハゲなのに出身地は秋田県ではなく東京近郊である。


余談

シナリオと劇中のナレーションやナマハゲからは「スノギラン」と呼ばれていたが、OPのクレジットや今日までの書籍では「スノーギラン」で統一されている。

デザインは鈴木儀雄。モチーフはゴカイなどの環形生物であり、顔面部分にあたるパーツはガスマスクをイメージしている。
決定稿によると「雪を被ったモミの木」の意匠も込められているようで、パイプ状のパーツは吹雪を吐くという劇中のシチュエーションから逆算して造形された模様。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2024年12月03日 08:11

*1 なおこれがウルトラの父と南夕子の初共演であり、次作「タロウ」で再共演した際にウルトラの父がこの時の共演について言及している

*2 柳田理科雄氏が書いた空想科学読本もこれについて言及しており、「語学力の無さが弱点」とまで書かれる有様であった