モンスアーガー

登録日:2015/01/08 Thu 16:41:46
更新日:2025/03/01 Sat 22:25:40
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偽物の自然環境を作って、異星人を誘き寄せ、
やって来た所を根こそぎこの怪獣が、ドッカーン。

シャレになんないよ。




モンスアーガーとはウルトラマンダイナ第11話「幻の遊星」に登場した怪獣である。


【データ】

別名破壊獣
身長:65m
体重:6万8千t


【概要】

何者かの手によって、メラニー遊星に侵入したものを攻撃するようにプログラムされた宇宙戦争用生体兵器(と推測されている)。
大自然の星に偽装したメラニー遊星に侵入した宇宙人たちを次々と殺害していった。

このメラニー遊星の構造も非常に手が込んでいて、メラニー遊星の自然環境はホログラム発生装置と幻覚ガス発生装置によって作り出されたまやかしなので、
虫や鳥類は鳴き声だけで一匹たりとも姿を見せず、摘んだ花もホログラムなので手の中で消える。
それらに惹かれてやってきた異星人を地下の格納庫から出撃したモンスアーガーによって殲滅する仕組みになっている。
どうやって任務を遂行したモンスアーガーを再び同じ場所へ収納しているのか気になる所である。

既にハネジローの飼い主であったファビラス星人(劇中においてハネジローの映像化された記憶から)をはじめとする、
多くの宇宙人(地下構造部分に多くの骨が有った事から其処で力尽きてしまったのだろう)が犠牲になっており、モンスアーガーに破壊されたと思しきUFOの残骸が地表に散らばっている。
また、妨害電波もかかるため無線通信が全くできなくなる。

遊星の調査に向かったスーパーGUTSアスカ・シンとナカジマ隊員の前にカプセルの中に入っている状態で発見されたが、侵入者迎撃用のプログラムが起動したのか、突如カプセルごと地表面へと浮上し、カプセルの消滅と共に覚醒し暴れ回った。


武器として口から……ではなく、合わせた両手から「赤色破壊光弾」を放つ。
300万馬力の怪力の持ち主で、硬い表皮でガッツイーグルレーザー光線を防ぎ、ダイナのビームスライサーすら跳ね返すなど防御力も高い。

ただし弱点として、頭頂部にある青い皿のような部分を攻撃されると弱い。

その怪力と防御力でウルトラマンダイナを苦しめたが、透視して分かった弱点をハネジローに教えられ、ストロングタイプのストロングボムが青い皿に直撃し、頭から火花をまき散らしながら倒れ込んで爆散。
それと同時にメラニー遊星も自爆プログラムが作動し、消滅した。



だが、これだけでは終わらなかった…





モンスアーガーII

【データ】

別名:破壊獣
身長:67m
体重:6万8千t
出身地:第4メラニー遊星

【概要】

第31話「死闘!ダイナVSダイナ」に登場。
以前出現したモンスアーガーの別個体で、弱点である頭の皿が強化されており、真っ赤だった初代と比べ体色が赤褐色になっている部分が初代との違い。

ダイナとの決闘を望むグレゴール人が第4メラニー遊星から捕獲・改造(第4メラニー遊星がどうなったのかは不明)したもので、
ガッツイーグルαのジークによる頭頂部への攻撃を防ぎ、口から吐く火炎で暴れる。

グレゴール人が召喚した4本の柱で作ったリングの中で暴れるが、本物のダイナ挑発のために出現したニセウルトラマンダイナによって首を折られ死亡した。

初代モンスアーガーとの差異の部分はグレゴール人による改造の結果だと推測される(頭部の皿の様な部分も身体の色合いも)。

だがここで注目すべきことはこの個体は第4メラニー遊星に居た事である。


そう、モンスアーガーとメラニー遊星は明らかに複数作られている様なのである。


初代の個体がどのナンバーのメラニー遊星とセットだったのかは分からないのであくまでも可能性の範囲に過ぎないが、
今もなお、無数のメラニー遊星とモンスアーガーのセットがネオフロンティアスペースの何処かを彷徨い、ハエトリ草の様に哀れな犠牲者を増やし続けているのかもしれない。



●その後のシリーズにおける活躍

『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』

2弾から参戦し、ストーリーモードでは第6話「ヒッポリト星人の甘い罠」に登場。

バトルナイザーを奪うのに失敗したヒッポリト星人の呼び出したカプセルから出現し、主人公たちに襲い掛かるがバトルナイザーの怪獣に倒される。
漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』や拡張シートのストーリーではこの役割はベムラーに代わられている。

ステータスはディフェンスがやや高いが、それ以外は控えめであり、スピードはそこそこの場合もあるがアタックは低い。
EX5弾から同じダイナ怪獣から能力傾向が似ており全てにおいて同等か上回るゲランダが参戦し、ほぼ下位互換になってしまった(モンスアーガーには弱点属性がないので一応完全下位互換ではない)。
必殺技は劇中使用した雷属性の攻撃「大破壊光弾(赤色光弾)」、IIが使用した「火炎破壊弾」、固い装甲で敵を連続で殴る「アーマードラッシュ」。

先述した漫画『ウルトラアドベンチャー』ではブルトンが召喚した怪獣の一体として、未来(『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』の50年後)の長野県に出現。
その後、他の怪獣たちと共に暴れまくっていたが、レイブラッド星人デスフェイサーを乗っ取って地球に飛来したため、
抵抗もむなしくドラコ共々一瞬にして捕食されてしまった。


ウルトラマンデッカー



「全宇宙の皆さん、こんにちは こちらはメラニー遊星です」
「皆さんは勝手に宇宙に進出してくる不愉快な惑星に悩まされていませんか?」
「そんなときにはこの破壊獣モンスアーガ-シリーズ!」
「綺麗さっぱり!邪魔な文明を根絶してくれます!」

「数に限りがありますので、ご注文はお早めに!」



第4話「破壊獣覚醒」に登場。モンスアーガーが映像作品に登場するのは、原典の『ダイナ』以来24年ぶりである。

ユノハナ町の温泉の発掘作業中に現れたカプセルから赤い煙を伴いながら出現。
カプセルから波長が放たれており、その波長を新生GUTS-SELECTのカイザキ副隊長が翻訳した結果、外宇宙に進出した文明を滅ぼすための生物兵器であることが判明。同時に波長の内容はモンスアーガーの宣伝文句であり、今回の個体はメラニー遊星が各地に実演販売を兼ねて送り込んだものと推測される。なおカプセルはデッカーのゲンコツで機能停止した。
能力は『ダイナ』同様赤色破壊光弾の他に火炎放射を新たに披露しており、表皮がダイヤモンドより58%硬い「ロンズデーライト」級であると判明した。弱点の頭部についてもⅡのように頭頂部の周囲に網目模様のシールドを展開する能力を持っており、攻防共に隙が無い。
これらの能力でデッカーを苦しめ、フラッシュタイプでは全く敵わず、パワー自慢のストロングタイプすら寄せ付けず圧倒する。
だが、目潰し戦法で怯んだ隙に頭部のシールドが解除されて炎を纏った踵落とし・デッカーストロングヒールドロップでヒビを入れられ、最期はGUTSグリフォンのグリフォンタロンビームで頭頂部を撃ち抜かれて頭から火花を散らしながら爆散した。

本編終了後に流れる「カナタのウルトラディメンションナビ」では、カナタが今回を振り返りながら「ホント、迷惑な奴だよなあ…」と言うとHANE2(通称ハネジロー)が「カナタみたいな奴だったな!」と茶々を入れている。このハネジロー、はっきり言い過ぎである。

着ぐるみは勿論新規造形であり、放送当時の現物を流用した『ギンガ』のサンダーダランビアを除けば初めて新規映像作品で復活した『ダイナ』怪獣である。監督の辻本貴則氏によると「『ダイナ』の怪獣をなんとか出したい」との熱望が制作陣に受け入れられ、新規造形となったとのこと。
造形については『ダイナ』版の着ぐるみの再現というよりは当時のデザイン画に寄せられており、デザイン画に描かれていない背面は『ダイナ』版とは異なる解釈で造形されている。


【余談】

デザインは丸山浩。氏としても「やりやすかった」仕事だったとの事で、唯一弱点を分かりやすくしてほしいという注文に応えて頭頂部に弱点を設けている。


追記、修正はハネジローに即座に名前を付けられる人にお願いします。


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最終更新:2025年03月01日 22:25