キノピオハイウェイ

登録日:2015/02/07 Sat 09:50:22
更新日:2025/04/06 Sun 06:35:51
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キノピオハイウェイとは、マリオカートシリーズに登場するコースである。
初出はシリーズ2作目の『マリオカート64』(64)。後に『マリオカート8』(Wii U)、『マリオカート8DX』(Switch 以降8と合わせて『マリオカート8』と表記)に再登場しているが、ここではその両方について記述する。


★共通の特徴


夜のキノコ王国の高速道路を走るコース。
長い直線と緩やかなカーブのみで構成されており、コースの地形だけを見れば難易度は低い。
だが、このコース最大の特徴であり、難易度を上げているのが、並走している一般車両たちである。
一般車両にぶつかったマシンは転倒してしまうため、ぶつからないように注意しながら走らなければならない。
コースの道路は3車線だが、途中から2車線に変わり道幅が狭くなる。


★『マリオカート64』


【主な特徴】

「フラワーカップ」最初のコース。
コースの全長がゲーム内で表示されている『マリオカート64』のコースの中で3番目に距離が長いコース(1036m)である。スタート位置は本線の外にある。高速に上がるところをイメージするといいかも。
コース上には障害物である乗用車、バス、トラック、タンクローリーといった一般車両がカートと同じ方向に走っていて、キノコ系統のアイテムがちょっと使いにくい。
排気量によって一般車の数が異なり「150cc」のときが一番多くなる。当時のクラッシュの行動不能時間が現在のアイテムのトゲゾーこうら並にあるので、1回当たるだけで結構なタイムロスとなる。ひどいときには後続の車にも当たりさらにタイムロスになることも。
一番幅が広いのはタンクローリーで、1車線分を目一杯占領する。また、排気量が多いとタンクローリーが並んで走行することもあり、そのときはスーパースターでも使わない限り、無傷で通過することは非常に難しい。車の速度が車線によって異なるため、しばらくすると隙間ができて突破可能となるのが不幸中の幸いか。

アイテムボックスは4箇所ある非常駐車帯に置かれており、本線上には無い。
難易度は「フラワーカップ」最初のコースにしては高いほうで、慣れていないと一般車両にぶつかりクラッシュしやすい。しかも車の位置もランダムで、走るたびに走行するラインが変わっていくこととなる。アイテムボックスも非常駐車帯に入らなければ取れないこともあり、荒れるコースとなる。

「おまけ(ミラーモード)」では、コースのカタチが左右反転するだけでなく、一般車両が逆走するようになる。こちらに向かって車両が走ってくるコースこそ後の作品にも存在するが、すべての車両が逆走かつ車の道路に対するサイズも後の作品より大きいため難易度は別格。近年問題となっている高速道路の逆走の危険性を体感出来るだろう。
出現する車の量は「100cc」相当であるが当時はマリオカート史上最難関コースとも言われていたほどで、さらにノーミスで2位をキープしてもトップのCPUが逆走する車に全く当たらずリードを許す展開になるというCPUの超がつくイカサマぶりを発揮する為、64屈指の鬼畜コースとなっている。

【小ネタ】

  • コース中にキノピオの看板が3箇所に存在する。若干愛嬌がある。
  • 地味に遮音壁の外に出ると水没する。この現象は、他の一部コースでも発生する。
  • 64版のスタートグリッドは、クッパ、マリオ、ワリオ、ドンキー、キノピオ、ヨッシー、ルイージ、ピーチ、プレイヤーの順番が基本となっているが、キノピオハイウェイのあるフラワーカップだけ、クッパ、ピーチ、ワリオ、ドンキー、キノピオ、ヨッシー、ルイージ、マリオ、プレイヤーの順番となっている*1
  • CPUが何故かガードレールの外を走る事があり、プレイヤーが近づくとジュゲムに釣り上げられて本来のコースに復帰するのだが、初期版ではその復帰場所が「プレイヤーがCPUを最後に目撃した場所」で復帰をする為、ゴール手前からコースの序盤まで戻されたり、序盤でコースアウトしてゴール手前まで一気にワープするなど状況によってはプレイヤーが大幅に有利になったり不利になったりしていた。

★『マリオカート8』


【主な特徴】

「こうらカップ」の最後のコース。
コースの全長は相変わらず長いが、64版と比べると道幅が広くなっている。また、一般車両の出現数も64版キノピオハイウェイの「50cc」相当になった。スタート位置は本線上になった。
アイテムボックスはコースに沿って自動で走っており、アイテムを入手するために非常駐車帯に行く必要がなくなった。ただし非常駐車帯にはコインが設置されているため寄っておきたいことに変わりはない。
新しくサーフボードを積んだピックアップトラックやキャリアカーが登場。前者はジャンプアクションが出来て、後者は幅が広いがこれを利用してグライダーが使用できる。
車の動きが左の車線がプレイヤーと同じで、右の1車両がプレイヤーと逆方向に走るパターンも出現するように。つまり、左側通行である。
また、遮音壁の一部を反重力モードで走行することができるようになった。ここを通って車を避けることも可能。

【小ネタ】

  • コースの背景を含めてグラフィックが豪華なものに描き直されており、各種標識も設置されコース外にはサービスエリアも存在する。
  • 障害物である車のレパートリーがたくさん増えた。内訳はセダン2種類、トラック6種類、バス4種類、タクシー1種類、そして前述のピックアップトラック1種類とキャリアカー1種類。
  • 3車線から2車線に変更するところでは、車がウインカーを出す。

難易度は64版キノピオハイウェイと比べると低くなっており、64版を知っている人には物足りないと感じるかもしれないが、
他のコースと比べるとイレギュラーさは健在。
『マリオカート8』ではインターネット対戦が可能なので、結構きついと感じる人も多い。


★余談


マリオカートにおける走行速度は時速60kmくらいである。
しかしキノピオハイウェイの車はその速度で走ると後からぶつかるため、大体40kmくらいで走っている計算になる。
これでは高速道路というより単なる高架道路である。
…というか入り口が一つしか無いのでただ走るだけという謎の道路である。まぁレースするに当たって必要でない通路を閉じていると考えるのが妥当だろうが。
また、昨今の高速道路は基本的に外灯の色はオレンジだが、このキノピオハイウェイは白が基準である。

64版では単に道路があるだけだったのだが、8版ではハイウェイラジオの標示板や「TOAD サービスエリア」、日本の高速で一般的なあの緑色の標識が設置された。
そして場所はビル街のど真ん中ということで、まるで首都高を走っているような気分となる。

ちなみに車と並走するステージは非常に多く、ダブルダッシュの「キノコブリッジ」や「キノコシティ」、
DSの「キノコリッジウェイ」やWiiの「ムーンリッジ&ハイウェイ」。
他にも駐車場をピストン運動しているWii「ココナッツモール」や背景に登場している7「ネオクッパシティ」と言ったコースもある。因みに「ネオクッパシティ」ではキノピオハイウェイのBGMが部分的にアレンジされている。*2
とにかく夜景の大都市を走る場合は大抵車と並走する羽目になるのは覚えておいたほうがいいだろう。


追記・修正は他の走行車を避けながらお願いします。

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最終更新:2025年04月06日 06:35

*1 プレイヤーがマリオを選んだ場合はキノピオとルイージの順番が替わり、2Pモードでマリオとキノピオを選んだ場合はピーチとルイージの順番が入れ替わる。

*2 他には「7」タイトル画面、「7」キノピオサーキット、「Wii」ルイージサーキットがアレンジされている。