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更新日:2025/04/25 Fri 20:13:57
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『
マリオカートシリーズ』とは
任天堂より発売されているレースゲームシリーズである。
概要
1992年8月27日の『
スーパーマリオカート』の発売を以てシリーズスタート。
人気アクションゲームシリーズ『マリオシリーズ』のキャラクター達がマリオの世界観でハチャメチャなレースを繰り広げるというゲーム。
従来レースゲームといえば如何に個人のテクニックを上達させるかが重要であり、初心者にはとっつきにくいという欠点があった。
しかし本作では
アイテムの導入による一発逆転が可能となり、初心者でも上級者と一緒に楽しめる内容となっているのが特徴。
他にも行く手を阻む様々なトラップ、マリオシリーズらしいポップな世界観、サーキットコースのみならず砂漠に海辺に山、一般道、果ては宇宙空間と多種多様なシチュエーションのレース場がプレイヤー達を楽しませてくれる。
どう考えてもレース中じゃ確認出来ない看板や貼り紙まで作り込むのが任天堂クオリティ。
しかし上記の要素に甘んじていれば勝てるということも無く、レースゲームらしくドリフトやショートカットといったテクニックも充実しており、プレイを重ねれば上達が狙えるレースゲーム本来の楽しみ方も健在。
コンピューター対戦は勿論複数人集まっての多人数プレイにも対応しているため放課後や休日、友達や家族と楽しむソフトとしても定番。近年ではネットワーク接続によるオンライン対戦にも対応している。
とにかく、誰もがワイワイ楽しめるゲーム性から絶大な人気を誇っており、新規ハードが発売されると必ず新作が発売されている。
そしてそのハードでの最高販売本数を記録することもザラということから人気の高さが窺える。
シリーズ一覧
公式でナンバリングが振られている(といってもナンバリング自体最近からだが)作品をメインシリーズ、その他作品を番外作とする。
メインシリーズ
1992年8月27日に
スーパーファミコンで発売。
本来『F-ZERO』の対人戦対応版として開発されていたが、画面分割状態では『F-ZERO』のスピード感を再現出来ないと判断されたことからゆったりしたスピードのカートレースが題材となり、オリジナルキャラクターの起用を想定した後マリオシリーズのキャラクターの起用が決まり、今の形となったという経緯を持つ。
ハードスペック上マップは平面で、コンピュータの挙動についてもまだ粗がある、同じシチュエーションをコースの形状を変えて使い回すとまだ手探りな面はあったものの、アイテムのぶつけ合い、個性的なコースといった基本的な要素は確立され、スーパーファミコン売上最多を記録した。
1996年12月14日に
NINTENDO64で発売。
ハードの進化により3Dグラフィックで描画されるようになり、コースも起伏に富む立体的なコースが多数登場。
シチュエーションの使い回しも無くなり多種多様なコースが舞台となった。
また同時対戦可能人数も2人から4人に増加し、更に友達と盛り上がれるようになった。
2001年7月21日に
ゲームボーイアドバンスで発売。
シリーズ初の携帯機作品で、それ故グラフィックの水準や仕様はSFC準拠になり、コースの立体感は廃止された。
カップ数が1増加し、SFC版のコースも収録とシリーズトップ水準のコース数を誇る。
複数人でソフトと本体を持ち寄っての多人数対戦、機能面での制約はあるものの1ソフトで複数人の対戦も可能。
2003年11月7日に
ニンテンドーゲームキューブで発売。
据置機に戻ったことでグラフィックも3Dとなった。
本作一番の目玉は
一つのマシンを二人で操作する二人乗りシステムで、現状シリーズ唯一の要素。
更に総キャラクター数も一気に増加、キャラクターのイメージに合った個性的なマシンの導入、そのキャラクター専用のスペシャルアイテムの導入など新要素もてんこ盛り。
キノピコもシリーズ初登場。
一方で華々しい要素の数々に対しゲームキューブ自体の不振によりシリーズ全体を通して見ると比較的不遇な立場にある作品でもある。決して不人気ではないのだが。
2005年12月8日に
ニンテンドーDSで発売。
携帯機作品だがハードスペック向上により3Dグラフィックとなっている。
「新コース(ニトログランプリ)が4カップ×4コース、旧作からの復刻コース(レトログランプリ)が4カップ×4コース」という現在まで続く構成が登場したのが本作から。
更に
まさかのアイツも電撃参戦。
またシリーズで唯一「ミッションラン」モードを搭載。バック走行、敵キャラ撃破、コイン集め、逆走といった特殊な運転やシチュエーションでミッション達成を目指す。
そしてシリーズで初めて、いや
世界で初めてオンライン対戦に対応したソフトでもある。仕様面での制約こそあったものの、世界初の要素だけあり評価は高い。
しかし直線上でドリフトを繰り返す「直ドリ」というテクニックが非常に強力で、それが可能なマシンやプレイヤーが極端に有利となるゲームバランスが問題視された。
2008年4月10日に
Wiiで発売。
Wiiリモコンの直感的操作の導入によりハンドル操作をキーやスティックではなく本物の車のように行えるように。専用のハンドル型コントーローラカバーも発売。
勿論その他コントローラにも対応しているのでハンドル操作が苦手という場合にも安心。
参加レーサー数も12人に増加し更にハチャメチャな展開となり、下位からの攻撃の機会も増加。
新車種として
バイクが登場。ハングオンタイプのマシンやウィリー走行が特徴的。
機能面での制約も多かった前作とは異なりオンライン対戦も制約無しに行えるように。
しかしバグショートカットをしたもん勝ち、バイクと
特定のキャラクターが強すぎる点、それらの修正データの配布が行えなかったという問題も。
それでも大人気のソフトとなり、国内で300万本以上を売り上げた。
2011年12月1日に
ニンテンドー3DSで発売。
マシンのフレーム、
タイヤ、グライダーのパーツ別カスタマイズ、グライダーによる滑空、スクリューを使用しての水中の走行が目玉。ジャイロ操作を使用するとドライバー視点からのプレイが可能。
新キャラクターも複数登場したが
ワルイージのリストラは物議を醸した。
3DSのソフトとしては初のミリオンヒットを記録。
2014年5月29日に
Wii Uで発売。
目玉要素は反重力走行。タイヤを反重力ユニットに変形させて壁や天井を走行することが可能。
バイクも仕様を見直した上で復活。カートとバイクの中間性能のバギーも新登場。
途中アップデートによる200ccの追加、『
ゼルダの伝説シリーズ』『
どうぶつの森シリーズ』『F-ZEROシリーズ』のコラボ要素を含む有料DLCの導入で更にスケールアップしている。
一方バトルモードは旧作と比較すると専用コースの不採用、モード数削減と劣る仕様で不評気味。
2017年4月28日に
Nintendo Switchで発売。
実質的に『8』の完全版で、『8』本来の要素に加え有料DLC要素を最初から搭載、一部ゲームバランスの調整、新キャラクター・マシンの追加、『
Splatoonシリーズ』とのコラボ要素の導入、バトルモードのアップグレードが行われている。
悪く言えばこれだけの違いなのだが、発売から約5年が経過した2022年3月18日に
コース追加パスの導入により過去作リメイク&『ツアー』並行配信コースが大量追加され、新作レベルのボリュームとなった。更に当初は「過去作コースの追加を行う」とだけアナウンスされていたものの、実際には新キャラクターや完全新規コースまで追加され、ファンを驚愕させた。
このコース追加パスと同時に、シリーズ初となるアップデートによるキャラクター等のバランス調整も何度か行われており、環境が発売当初から変化していったのも特徴の一つ。
Switch初期から続くロングランやコース追加パスの効果も相まって、マリオカートシリーズはおろか、マリオシリーズ全体を通しての最高の売り上げを記録している。
2025年6月5日にNintendo Switch 2のローンチタイトルの1つとして発売予定。
マリオカートシリーズでは
初となる
オープンワールド方式となっており
すべてのコースが繋がっている。公式PVでも
「すべて走れる!」と言ってのけておりその自信に嘘はない。
グランプリでは文字通り1コースでのレースが終わった後次のコースまでの移動とレースを
同時に行いその後また次のコースへ...といった革新的な要素を取り入れている。
またこの仕様を利用した
「サバイバル」モードも搭載。指定された複数コースをノンストップで走り抜き
一定の順位以下でチェックポイントを通過したらそこで終わりとなるため常に上位を維持し続けなければならない。
更に全レーサーの夢であった
「フリーラン」モードが登場。文字通り
広大なフィールドを自由自在に走れるようになった。
他にもコースの縁や電線などといったものの上に乗って走れるようになったりグライダーの代わりにカートに羽が生えて飛行するようになったりと様々な要素が追加されている。
プレイアブルキャラクターも大幅に増加しハンマーブロスやガボンをはじめとした人気キャラをはじめ
ウシのような己の目を疑いたくなるようなキャラ、そして何より今作からクリボーやガマネーのような
手がないキャラ、果てはサンボやプクプク、フィッシュボーンのような
四肢すらないキャラクターが参戦。他にも
どうやって運転しているんだ公式にそんな熱烈なファンがいるのかと問いただしたくなるような奴らが次々と参戦している。
番外作品
2005年12月より各地のゲームセンター等稼働開始。
アーケードゲーム版で、ベースは『ダブルダッシュ』。
ナムコが開発に携わっているため『
パックマン』のキャラクターやコースが参戦している。
本編とは仕様が異なり、実際の車の運転席を模した体験型筐体、プレイヤーの顔写真をゲーム内に使うことが出来る、コースアウトしない、コース固有のトラップが存在しない、アイテムは大量に存在する中から3つ選んで持ち込める、専用カードでプレイデータを保持出来るという特徴がある。
アイテムは前後への投げ分けが可能なものはごく一部に限られ、基本的に「自車を強化するもの」「前方へ投げるもの」「前方のプレイヤーをロックオンして投げるホーミング弾」「後方に設置するもの」「自車を中心に攻撃を繰り出すもの」のいずれかとなっている。キャラクター別のスペシャルアイテムも存在。
基本的にアーケード版は続編にもこの仕様が継承されている。
2007年3月より稼働開始。
前作の正統進化版で、新たにバンダイより『
たまごっち』よりまめっちが参戦。
更に実況が導入され、本作では人気声優の
山寺宏一が実況を担当し、レースを盛り上げる。
2013年7月より稼働開始。
液晶モニターやオンライン化でグレードアップ。仕様は『7』準拠となり、グライダーや水中が導入。
バンナムキャラはパックマン以外リストラされたが『
太鼓の達人』よりどんちゃんが参戦。
実況は
松本梨香に変更された。
その後もアップデートが続き新ルールや新キャラクターが追加された。
2017年7月よりナムコのVRゲームセンター「VR ZONE」にて稼働開始。
VRゴーグルを使用したVR版で、本当にゲームに入り込んだような感覚でプレイ出来る。
アイテムはコース上に設置されているものに手を伸ばしてキャッチし、顔を向けて狙いを定めながら手を振ることで使う仕組みになっている。
しかしその後VR ZONEは続々閉鎖され、現在プレイ可能な店舗は
沖縄県に一店舗残るのみとなる。
2019年9月25日よりサービス開始。
基本無料のスマートフォン向けゲーム。
新コースは主に現実世界の各国の都市を模したものが目玉。
基本無料のスマートフォンゲーム化に伴い操作はスワイプのみ、コンボ制度の導入、ガチャ要素の導入など本編と比較すると仕様が大きく異なるのが特徴。
その分参戦キャラクターは歴代最多となり、アイテムの種類も豊富。
2020年10月16日にNintendo Switchで発売。
現実の部屋の中にコースを示すゲートを配しカメラ付きのラジコンカーを操作しAR機能でプレイする異色作。
好きなように専用ゲートを配置し、認識させるとコースが成立し、更に家具やフィギュアなどを配置するとコースを盛り上げられる。
ラジコンの分ソフトが高額なのと広い部屋が必要なのがネック。
2021年1月19日に
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにオープンしたアトラクション。ベースは『8』。
キューラインではクッパ城内部を探索し、アトラクションでは
『ダブルダッシュ』もビックリの4人乗りマシンに乗り込み、
クッパ7人衆達とレースを繰り広げる。
身につけたゴーグルにキャラクターやアイテムがARで表示され、ハンドルのボタンを押すと
視線の先に向かってコウラを投げる。
直感的だが独特な操作方法で戸惑うかもしれないが、迫り来る敵をコウラで撃退しよう。
エリア内で売られているパワーアップバンドを購入して登録していればスコアを保存できる。
基本ルール
作品毎に多少異なるが概ねこの仕様。
排気量
マシンの排気量は50cc、100cc、150ccから選ぶことが出来る。排気量が上がるとマシンのスピードとCOMのAI、障害物が強化される。
『8』からは200ccも登場。150ccとは比べ物にならないほど速度が上がり、公式でもブレーキ必須とされるほど。COMも割と制御しきれていない。
周回ルール
基本的に一つのコースを3周(『スーパー』では5周、『ツアー』では2周)することになる。
全長が長かろうが短かろうが原則3周だが、『ダブルダッシュ!!』では2周や7周のコースもあり、更に『7』からは長い1周を三分割し実質1周でゴールとなるコース、周回路にならず完全な一本道を三分割したコースも登場している。
ファイナルラップになるとBGMのテンポが上がる。
ゲームモード
グランプリ
アイテムを駆使して各カップの4コースを走り、各ラウンドで順位に応じたポイントを獲得。総スコアが高いプレイヤーの勝利。
基本的にはこのモードで新たなコースやキャラクター、マシンを解禁していく。
『スーパー』〜『アドバンス』は5位以下を取った場合は失格となる。その中で『64』以外の2作は残機制限があり、リトライするごとに1つ減り、0の時に失格となった場合はゲームオーバー。
なお残機は同じ順位を3コース連続で取ると1つ増える。
VS
フリープレイに相当する。
走行コース、アイテムの出現内容、個人・チーム戦等のルールを指定しプレイ出来る。
タイムアタック
アイテムボックスは無く、1台のマシンで走行しタイムを競うストイックな内容。
『64』以降はトリプルダッシュキノコを持ってスタートする。どこで使うかがタイム短縮のカギ。
記録の保存やその記録を基にしたゴーストの表示、開発スタッフのゴーストデータとの対決、オンライン化以降は世界のプレイヤーのゴーストデータや記録を取得出来るようになった。
バトル
ある意味本シリーズの象徴。
専用の非周回型コースでアイテムをぶつけ合うモード。
特定のアイテムだけでプレイすることも可能。
カートに3つの風船がセットされ、アイテムを当てられると割れ、無くなると負け。『64』は脱落後も
ばくだんミニカーとして遊べる。
『Wii』からは時間内に相手の風船を割ることで獲得したスコアを競い合うルールとなった。風船を0にされても脱落はしないが得点が半減する。
キノコダッシュかハネジャンプで風船を奪うことが出来る。
『スーパー』のみ、ハードの都合上か風船がトリプルアイテムの如くカートの周辺を3つ回っている。
ステージ内に散らばるコインを集める。アイテムを当てられるとコインを3枚落としてしまう。
時間切れ時に最も多くのコインを持っていたプレイヤーの勝ち。
『DS』のみ登場。合計10個出現するシャインを奪い合い、一定時間ごとに所持数が最も少ないプレイヤーが脱落していく。
ステージ内に一つだけあるシャインを皆で奪い合う。一定時間シャインを保持するか時間切れまでに最もカウントを減らしたプレイヤーの勝ち。
攻撃を受けるとシャインを落としてしまい何処かへ飛んでいく。またキノコダッシュで奪うとカウントを引き継いだままとなるため上手く行けば一発逆転も狙える。
ボムへいのみが出現し、ボムへいを皆でぶつけ合う。アイテムを持っている状態では本来アイテムを獲得出来ないがこのモードに限り複数個ストック可能で、ボタンを押す長さで飛距離が変わる。
要するにケイドロ。必ず6VS6のチーム戦となる。
警察側が
パックンフラワーで泥棒側のスパイを捕まえる。
スパイは檻にあるボタンを押せば仲間を解放出来る。
時間内にスパイを全員捕まえればパックンチームの勝ち、一人でも逃げ切ればスパイの勝ち。
キャラクター
大きく分けて「軽量級」「中量級」「重量級」に分かれており、それぞれで長所と短所が異なる。更にキャラクター毎に細かい違いがある。
操作キャラクター
基本的にグランプリで優勝すると解禁。『7』まではカップごとに解放されるキャラが決まっているが『8』以降はランダムで解禁される。
その他にも特定の条件を満たしたりDLCの購入で解禁されることもある。
キノピオや
ノコノコ、
ヘイホーといった小柄なキャラクターが該当。
加速性能とハンドリングがいいため初心者でも扱いやすいが最高速が低く、軽くて弾かれやすいため混戦時にコースアウトしやすいという弱点がある。
『64』のみ加速も最高速もトップクラスであり、軽量級至上主義となっていた。
マリオや
ルイージなどが該当。
軽量級と中量級の中間で、よく言えばオールラウンダー、悪く言えば中途半端な性能。
ピーチや
ヨッシーなどは軽量級寄りの中量級扱い。
軽量級・重量級と違い長らく覇権を取れずにいたが、『8DX』のコース追加パス以降はアップデートにより遂に中量級最強の時代に。
クッパや
ドンキーコング、
ワリオなどの大柄なキャラクターが該当。
加速性能とハンドリングが悪く小回りが求められるコースに向かない代わりに高い高速性能と当たりの強さから勢いに乗ると他車を寄せ付けない走りがウリ。
『Wii』からは高い身長のキャラクターが重量級に分類されるようになり、
ワルイージや
ロゼッタが軽めの重量級となっている。
ロゼッタはこの分類が災いして「重い」イメージが定着したのかおばさん呼びされていることも......
その他キャラクター
釣り竿を持った
ジュゲムで、開始時のシグナル、コースアウトしたカートの回収(有料)、逆走の警告、チェッカーフラッグとレースの進行を担当する。
審判のタイプは甲羅が緑で、『7』からは甲羅が赤色のものがレーサーとして参戦している。
マシン
『アドバンス』まではパイプフレームのシンプルなものが使われていたが、『ダブルダッシュ』からは
Bダッシュのような王道なモータースポーツ用マシン、そのキャラクターをイメージしたもの、何かしらのキャラクターやアイテムを模したものなど多種多様なマシンが選べるようになっている。当然性能は異なり、等級で使用可能なマシンも異なる。
『7』からは等級毎の制約が廃止され、フレーム、タイヤ、グライダーを組み合わせて好みのマシンが作れるようになった。
『Wii』までは各マシンごとに決められた条件をクリア、『7』以降はステージ上で手に入るコインを集めるとマシンやパーツが解禁されていく。
『Wii』『8/8DX』ではバイク、『8/8DX』ではバギーも選択出来る。
アイテム
本作の象徴的な存在。
コース内に点在する?マークのアイテムボックスを通過すると獲得出来る。
上部アイテムスロットが回り、止まったアイテムを獲得し、ボタンで使用出来る。
上位は基本的に一回きりの弱いアイテムしか出ないが、下位なら一発逆転が狙える強力なアイテムが手に入る可能性がある。
発射・投下するタイプならキー入力に応じて前後に投げ分けが可能で、下+アイテムボタン長押しで後ろにぶら下げることも可能(『スーパー』『ダブルダッシュ』除く)で、後方からの攻撃や敵車の接近を防ぐ盾となる。
それ以外にもアイテム同士が衝突すると消滅するので『ダブルダッシュ』でもそれによる相殺は可能。
本編に登場歴のあるアイテムを出現順位帯別に記載(『8』以降は1位からの距離)。
『ダブルダッシュ』のスペシャルアイテムの内
ボスパックンと
キングテレサは固有のスペシャルアイテムを持たず、スペシャルアイテムが出にくい代わりに全てのスペシャルアイテムを使用可能。
本編では『スーパー』『アドバンス』および『7』以降に登場。
路面に多数設置されており、10枚まで持て、所持数に応じて最高速が上がる。クラッシュやスピン、コースアウトで数枚失う。『アドバンス』までは11枚以上持てる代わりに(最高速は上がらない)敵車との接触でも失い、0枚で接触するとスピンする。
上位で出やすいアイテム
ノコノコの甲羅。
真っ直ぐ進み、壁に当たると反射、ヒットするとクラッシュ。何回か反射すると消滅するが一応自滅に注意。
赤い甲羅で、一つ前の順位を追い掛けるホーミング弾。カートにヒットするとクラッシュ。
ミドリこうらと違い1回でも壁に当たるとその時点で消滅する。
バナナの皮。真後ろに設置し、踏むとスリップ。
前に投げると放物線上に飛んでいく。
こちらはアイテムとして手に入るタイプ。
使うとコインが2枚手に入る。ぶっちゃけハズレだが後述のテレサ対策に持っておくのもあり。
- にせアイテムボックス(64・ダブルダッシュ〜Wii)
アイテムボックスの偽物で、当たるとクラッシュ。
本物とは?マークや色が違うため区別出来る。一つだけ置いてもバレるのでアイテムボックスの塊に紛れ込ませるのが効果的。
後ろに装備出来るがアイテムを防ぐことは出来ない。
ドンキーコング&
ディディーコングのスペシャルアイテム。
巨大なバナナを設置し、接触するとスピンし通常バナナ三つに分裂する。
周囲をホーンで攻撃し、範囲内の敵車やアイテム、障害物を一掃する。
後述のトゲゾーこうらに唯一対抗できるアイテムのひとつ。この強さで1位でも出るが超低確率。
中位で出やすいアイテム
その場で大ジャンプしてトラップやフェンス、穴を飛び越えることが出来る。
『8DX』でバトルモード限定で復活し、これで相手を飛び越えると風船やシャインを奪えるようになった。
使うとマシンが一瞬加速する。
相手を弾き飛ばしたりダートを突っ切ってショートカットしたり出来る。コースアウトには注意。
バトルモードでは効果中に相手に体当たりすると風船やシャインを奪うことが出来る。
非常にシビアだが、トゲゾーこうらが当たる瞬間に使うことで回避も可能。
一定時間透明になり障害物や攻撃をすり抜けられるようになり、相手から一つアイテムを奪うことが出来る。『8DX』ではテレサは奪えない。
- トリプルミドリこうら/トリプルアカこうら(64〜)
こうらの3つセット。3発投げられる。
単品とは異なり衛星のように周囲を周る。
『ダブルダッシュ』ではノコノコ&パタパタのスペシャルアイテム(色は関係ない)。
バナナの3つセット。
こちらは後ろに3つ繋げる形で装備する。『8』からはこうらと同様になった。
『64』は5つセットのバナナセットだった。
マリオ&ルイージのスペシャルアイテム。
五つに分裂するファイアボールで攻撃する。
ルイージのものは緑色。
クッパ&
クッパJr.のスペシャルアイテム。
挙動はミドリこうらと同じだが巨大で、一度何かに当たっても消えずに敵車や障害物を蹴散らしながら走り回る。
中位に限らず色んな順位で出る。
ヨッシー&キャサリンのスペシャルアイテム。
アカこうら同様一つ前のマシンを追い掛けヒットするとクラッシュ。
更に何かに当たって割れるとミドリこうら、バナナ、ダッシュキノコ、ボムへい、スーパースターのいずれか三つが飛び出す。
出て来たアイテムを上手く拾えれば有利となるがそれは相手も同じなので注意。
キャサリンのものはピンク色だったが、『ツアー』では『
スーパーマリオUSA』に合わせてか無地になった。
設置してから一定時間経過するか何かが当たると大爆発。爆風に巻き込まれたマシンをクラッシュさせ、遅れて爆風に突っ込んだマシンをスピンさせる。『7』以降では投げた後に他のマシンとある程度離れていると歩いて向かうようになった。
『ダブルダッシュ』ではワリオ&ワルイージのスペシャルアイテム。
自分より上位の相手にゲッソーが現れ、一定時間墨で画面を見にくくする。
COMは蛇行運転になるという効果はあるが対人戦においては慣れた相手に殆ど意味が無い上ダッシュや入水でも消える。
『8』では滑りやすくなるという効果も追加されたが、効果があるかと言われると微妙。
例のBGMと共に一定時間巨大し、敵車を踏み潰し障害物を蹴散らせるようになる。
殆ど無敵だがスターには負ける上一部蹴散らせない障害物もあるというスターの下位互換だがスターよりも比較的上の順位で出やすい。ちなみにこの状態でサンダーを喰らうと元のサイズに戻る。
『ツアー』ではスターがフィーバー時限定効果となったため、そちらの代わりで登場。サンダー以外の攻撃でも元のサイズに戻ると弱体化されている。
ハズレアイテムで、入手した瞬間カミナリぐもが取り付き、一定時間後自分だけサンダーの効果を受ける。
取り付かれている間は最高速が上がりダートも無視出来るというメリットはある。敵車に接触するとなすり付けることが出来る。
元々はアーケードグランプリ限定アイテムだった。
上記のファイアボールとは異なり、一定時間10発までファイアボールを連射出来る。ヒットするとスリップ。
使うと一定時間カートにしっぽが生え、しっぽを振ると近くの敵車やアイテムを弾き飛ばすことが出来る。
ミドリこうら、アカこうら、バナナ、ボムへい、ゲッソー、ダッシュキノコ、スーパースターを一挙に獲得し、装備出来る。
しかしスターやキノコに敵車が当たると奪われるので注意。
ミラクル8はラッキー7にコインを追加したもの。
相手を貫通するブーメランを投げて相手を攻撃出来る。
戻ってきたものをキャッチすれば最大3回使うことが出来る。
正面にパックンフラワーを装備し、近くの相手やアイテムに噛み付いて攻撃する。噛み付く時に少しスピードアップ。
ゲッソーにスミを吐かれる直前に使うと...?
下位で出やすいアイテム
例のBGMと共に一定時間カートが光り輝き無敵化。
スピードアップしダートを無効化、敵車や障害物を蹴散らし、攻撃も無効化出来る。
本家同様落下には無力だが、『8』以降はジュゲムが落下時に速攻でスムーズに復帰させてくれるので無敵を維持しながら走れる。
- サンダー(スーパー〜) ※スーパーのみ「イナズマ」
自分以外の全員に雷を落とし、スピンさせた上で一定時間小さくする。
小さくなるとスピードが落ち、大きい状態のマシンに接触すると踏み潰され更にスピードダウンする。ただしキラー・スター・テレサ使用中の相手には無効。
ダッシュキノコの三つセット。
一定時間ダッシュキノコが使い放題。落下には注意。
『ダブルダッシュ』ではキノピオ&キノピコのスペシャルアイテム。
発射するとサイレンと共に猛スピードで障害物や途中のマシンを撥ね飛ばしつつ1位を追跡、1位のマシンに突撃してクラッシュさせる。
『ダブルダッシュ』では羽根が生え途中のプレイヤーを巻き込まなくなった代わりに大爆発を起こすようになり、『7』からは大爆発をそのままに羽根が無くなり多くのライバルを巻き込みやすくなった。
ピーチ&
デイジーのスペシャルアイテム。
二つのハートがマシンの周囲を周り、触れたアイテムを回収して自分のものに出来る。
『ツアー』では純粋な防御アイテムとなったが、大幅強化されてトゲゾーこうらもサンダーも防げるようになった。
ベビィマリオ&ベビィルイージのスペシャルアイテム。
愉快なBGMが流れ一定時間猛スピードでワンワンが敵車や障害物を蹴散らしながらマシンを引っ張ってくれる。
効果が切れると鎖が切れワンワンは逃げて行くがしばらくの間ワンワンはコース上を走り回る。
本編ではこれっきりの登場で、違う仕様でアーケード版には登場していたが『ライブホームサーキット』で久々にこの仕様で復活。
ワンワンの後継で、一定時間キラーに変身し、無敵状態で自動的に高速進行する。
自分より上位の相手にPOWブロックが出現、一定時間後その相手全てをスピンさせる。
発動の瞬間にジャンプ台やハーフパイプで地上から離れるかバイクでウィリーすることで回避出来る。
テクニック
速く走るためのテクニックも多数存在する。
スタート時、大体カウントが2になる辺りでアクセルを押すとダッシュキノコ並の加速でスタート出来る。
早すぎるとエンストやスピンで出遅れてしまう。作品毎にタイミングは多少異なるがマスターしておこう。
特定のボタンを押すとマシンが少し跳ねる。
ドリフトやジャンプアクションに繋げたり小回りを利かせたい時の微調整に使ったりする。
相手の真後ろに着くとエフェクトが発生、しばらくそのままにすると加速し、相手を追い抜くことが出来る。
しかしアイテムの格好の的となるので注意。
ミニジャンプ後すぐにハンドルを切ることでタイヤを横滑りさせ、速度を落とすことなくカーブを曲がることが出来る。
更にドリフト持続時間に応じて火花の色が変わり、解除時にミニターボが発生し、加速する。
『Wii』ではカートのみで使える上位のスーパーミニターボ(オレンジ色の火花)が、『8DX』ではそのさらに上位のウルトラミニターボ(ピンク色の火花)が登場した。
一部のバイクはドリフトの代わりにインに切り込むハングオン走行を行う。
ジュゲムに釣り上げられてからの復帰時、着地する瞬間にアクセルを入れると急加速し、立て直しが容易になる。
『8』系列では廃止された代わりに復帰までの時間そのものが大きく短縮された。
アクセル+ブレーキの同時押しでその場で旋回出来る。
壁に引っ掛かった時の脱出やバトル時の方向転換に。
ジャンプ台に差し掛かる時にミニジャンプを行うとキャラクターがアクションを決め、着地時にブーストがかかる。
バイク使用中特定の動作をすることで車両がスピードアップする。ただし旋回性能が落ちる他他のカートと接触するとウィリーが解除され急減速してしまう。
ハングオンタイプの高速バイクとの組み合わせが良く猛威を振るいすぎたため『8』でバイクが再び使用可能になった際バイクでもスーパー以上のミニターボが使用可能になったのと引き換えに廃止となった。
反重力エリアにてコースギミックや敵車と接触するとマシンが回転し、ブーストがかかる。
コース
レース場からオフロード、市街地と多種多様なコースが存在する。
『64』と『ダブルダッシュ』以降はコースが左右反転したミラーモードもある。
ここではシリーズを通して定番化しているコースを紹介。
主なシチュエーション
マリオサーキットに代表される一般的なレース場で、主にキャラクターの名前が付く。
キノコカップに主に収録されるルイージサーキットが初級、フラワーカップに主に収録されるマリオサーキットが中級という位置付けが基本。
路面は基本的に安定して走りやすいがテクニカルなカーブが多く実力も試される。
コースによっては雨が降っていたり路面にオイルが撒かれていたり、パックンフラワーやワンワンが配置されていることもある。
キノピオハイウェイから始まる
乗用車やバス、トラックの行き交う高速道路や市街地を走るコース。
前から車が!
当然路面は舗装されており複雑なカーブも無いがレースとは無関係な車が多数行き交っており、当たると一方的に撥ね飛ばされるのでいかに避けられるかが重要。
氷山や雪山を走る。
当然雪や氷で路面が滑りやすくなっているのでハンドルを取られないように注意。
ペンギンや雪玉といった障害物も多い。
スペシャルカップの副将。
マグマの海の中に聳えるクッパの居城を走る。
建物の中を進むので曲がりにくい直角カーブが多く、
ドッスンや火炎放射といったトラップも多数仕掛けられ一筋縄では行かない。
スペシャルカップ、そしてその作品の大トリを飾る最終コースで、フェンスは殆ど無くコースアウトすれば落下による大幅なタイムロス、複雑な形状のコースと美しい見た目とBGMに反して最難関なコースとなっている。
その他項目のあるコース
余談
本シリーズと似た作風の作品として『
ディディーコングレーシング』があり、「アイテムを使ったハチャメチャレース」という特徴は共通しているが制作はあのレア社、
想像を絶する鬼畜難易度に仕上がっており本シリーズと同じノリでプレイすると痛い目に遭うので注意。
タカラトミーの自動車玩具『トミカ』においても本シリーズを題材としたものが度々発売されている。
コース各所に設置された看板などは原作シリーズを意識した小ネタも多数。走行中じっくり確認することは難しいのでタイムアタックでじっくり確認してみよう。
追記・修正は150ccのスペシャルカップ・サンダーカップで1位になったレーサーにお願いします。
- 「任天堂オールスター化ってスマブラじゃないんだから/そういうゲームじゃない」って声も多いけど、ベビー系やメタル系みたいなあからさまな水増し感のある「新キャラ」を増やすくらいならマリオシリーズ以外も解禁したほうがいいように思える -- 名無しさん (2025-02-10 20:04:21)
- 8DXで追加DLCでマシン・キャラ性能にシリーズで初めてテコ入れが入った。 -- 名無しさん (2025-02-10 22:20:57)
- スーパーのカートをマリオが押してる画像を見せて「マリオカート」及び「スーパーマリオ」っていうダジャレは子供の頃の定番だったなあ。 -- 名無しさん (2025-02-11 20:01:49)
- マリオカートDSの「世界で初めてオンライン対戦に対応したソフトでもある。」ってのは「シリーズ初」で合ってるのでは?本当に世界初のオンライン対戦ゲームではないわけだし -- 名無しさん (2025-02-12 17:34:06)
- ↑1 なんなら初代スーファミ版の時点でXBANDというのを使った通信対戦を…… -- 名無しさん (2025-02-13 22:09:07)
- 狩りゲー一強がモンハンなら、レースゲーム一強はマリオカートだな。これが強すぎてF-zero新作出すのはリスクが高いってインタビューあるし -- 名無しさん (2025-03-17 17:07:14)
- 自社どころか他者もパーティー系のレースゲームを出しにくくなっていると考えられるしな -- 名無しさん (2025-04-02 23:18:13)
- 最新作のワールドが発表されたけど人選...人選?がイカれすぎてる 四肢すらないやつもいるしどうやって動かしてるんだろあのカート -- 名無しさん (2025-04-03 10:18:35)
- サンボはまだしもウシとか出すよりは絶対ブルーダルズとかタタンガとかマムーとかグレープとかウィンゴとか出したほうが需要あったと思うんよ -- 名無しさん (2025-04-03 19:43:51)
- 8は気になってたけど今更感&追加パックの量とか考えてずっと悩んでたがローンチで新作来てくれて助かった。すぐ買えるかはウン -- 名無しさん (2025-04-04 10:26:37)
- モーモーカントリーの牛などがプレイアブルになってキャラ総数が前作を軽々と上回りそう。 -- 名無しさん (2025-04-04 10:48:30)
- 新作『マリオカート ワールド』は上級者向けかもね。 -- 名無しさん (2025-04-14 19:25:16)
- 牛が登場したのは爆笑した -- 名無しさん (2025-04-18 13:53:52)
- サバイバルルール、昨今のバトロワ形式を地続きの地形を利用したロングランで途中脱落方式にして取り入れたの天才過ぎる。すごい面白そう -- 名無しさん (2025-04-18 13:58:16)
- 僕にとってはスーパー〜アドバンスが初期枠でダブルダッシュ〜Wiiが中期枠で7〜8DXが後期枠。 -- 名無しさん (2025-04-23 18:33:46)
- 最新作のワールドは"公式が病気"の予感だね。 -- 名無しさん (2025-04-25 20:13:57)
最終更新:2025年04月25日 20:13