登録日:2012/07/25 Wed 12:36:44
更新日:2023/12/05 Tue 14:29:21
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『マリオカート7』は2011年12月1日に
任天堂から発売された
ニンテンドー3DS用ソフト。
家庭用の『マリオカート』シリーズの7作目にあたり、シリーズでは初のナンバリングタイトルである。
ゲーム開発は任天堂とレトロスタジオが担当。3DSのゲームソフトでは、初のミリオンヒットとなった。
★本作の特徴
本作ではカートのカスタマイズが可能。
カートはフレーム、タイヤ、グライダーの3つで構成されており、それぞれ好きなパーツを1つずつ選ぶことが可能。
パーツはコース上にある「コイン」を一定数集めるか、「すれちがい通信」の「すれちがいMiiカップ」で優勝することで、持ってないパーツを1つもらえる(ただし「ゴールド」シリーズのパーツはもらえない)。
本作から、陸だけでなく水中や空中も走行可能に。
水中に入るとカートの後ろにスクリューが出現し、陸地と同様に走行できる。
また、コース上の「グライダーボード」に乗るとカートの上部にグライダーが出現し、コースを滑空できたりするようになった。
滑空中は空中で移動でき、コースによっては滑空を利用したショートカットも可能。
DS版・
Wii版に続き本作も新作16コース、歴代シリーズからの過去作16コースで、合計32コースが収録。
半分が水中のコースや、一周するとゴールとなる全長が長いセクション制のコースなど、バリエーション豊かなコースが用意されている。
GBA版以来で、コース上に「コイン」が配置されるようになった。
入手するとその枚数に応じてカートの最高速度が上昇し、1レースにつき10枚まで所持可能。
SFC版・GBA版のマリオカートと違い相手カートと接触しても所持していたコインを失うことはなく、自分のコインが0枚の状態で相手に接触してもスピンしたりはしない。
「タイムアタック」モードでもコインが配置されているため、いかにコインを早く回収できるかも、
よいタイムを記録するためのポイントとなる。
DSやWiiと同様に、インターネットに接続して世界中のプレイヤーとの対戦ができる。
また、ローカル通信で近くにいる人とも対戦可能。
本作では、ソフトを持っていない人も3DS本体があればダウンロードプレイ機能でローカル対戦に参加可能(使用できるキャラはヘイホーのみ)で、
DS版と違いダウンロードプレイで参加している人がいても、全てのコースをプレイできる。
★プレイヤーキャラ
本作は17名が登場。初期で使用できるキャラクターはSFC『スーパーマリオカート』と同じメンバー。
本作では、性能はキャラ別ではなく重量別に異なっている。
なお、
ワルイージは本作では登場しない。
キノピオ、
ノコノコ、
ヘイホー、
ジュゲム
ヘイホーは『マリオカートDS』の一部のモードこみ使用可能だったが、本作では通常プレイで使用できるドライバーとして参戦。
ダウンロードプレイで参加する人は、ヘイホーの色違いでプレイすることとなる。
ドライバーのジュゲムは、背中のこうらが赤色(審判役のジュゲムはこうらが緑色)。
クッパ、
ワリオ、ハニークイーン、
メタルマリオ
ワリオはシリーズ初の隠しキャラとして登場。
『スーパーマリオギャラクシー』から参戦のハニークイーンは、体が大分小さくなった。それでもクッパより少し大きい。
メタルマリオの声はネタ。
★パーツ
上述のすれちがい通信か、レース終了時に所持していたコインの累積が一定値を超えた場合に獲得。
コインを5000枚集めればゴールド以外のパーツが集まる。
このシステムは次作の
『マリオカート8』及びデラックス版でも続投された。
ゴールドシリーズの入手方法は特殊。
前者で条件を満たす場合、コインは1レースで最大10枚しか獲得できないため非常に過酷。
さすがに過酷すぎると制作側に判断されたためか次作では累積コインで獲得できるゴールドシリーズはカイトのみになり、デラックス版ではさらに10000枚から5000枚に半減した。
- ゴールドカート:コイン20000枚かVR10000(8では150ccとミラーで全カップの評価が☆以上)
- ゴールドタイヤ:コイン15000枚か全排気量、全カップの評価が☆以上(8ではタイムアタックで全コースのスタッフゴーストに勝つ)
- ゴールドカイト:コイン10000枚かすれちがい通信100人以上(8DXではコイン5000枚に半減した)
【パーツリスト】
スタンダード
スケルトン
バナナバギー
コバルトセブン
ダンガンダック
H2O
クッパクラウン
サンドランナー
レトロまる
タルポッポ
エッグワン
Bダッシュ
ジェットサイダー
ワルビデール
マッハクイーン
バースデーガール
ゴールドカート
ノーマルタイヤ
ワイルドタイヤ
ワイルドレッド
ウッドリング
スーパーキノコ
スポンジタイヤ
スリックタイヤ
リングタイヤ
ローラータイヤ
ゴールドタイヤ
スーパーカイト
パラフォイル
バサバサカイト
ビーストカイト
フラワーカイト
ピーチパラソル
ゴールドカイト
パーツの組み合わせは1000通り以上。
キャラと組み合わせることも考えれば組み合わせは20000通りを越える(キャラ性能、グライダー性能は無視)。
★ゲームモード
本作では、タイトル画面で「ひとりで(1人用)」「みんなで(ローカル通信対戦)」「インターネットで(インターネット対戦)」を選んだあと、以下のゲームの中から遊ぶゲームを選ぶ。
各カップごとに用意された4コースでレースを行い、総合順位を競う。
各コースの順位に応じてポイントがもらえ、終了後はその成績に応じてランクで評価される。
本作では、ランク評価が★なし、「★」、「★★」、「★★★」の4段階となった。
「ひとりで」専用。ベストレコードを目指して1台だけで走るモード。
今作では「いつの間に通信」で世界中のゴーストや、「ゴースト7」で実力が近い7つのゴーストと走れる。
6つのステージで遊ぶ、1~8人用のモード。
「ふうせんバトル」では、アイテムを使って相手のふうせんをわった数を競う。
「コインバトル」では、ステージ上のコインを集めた数を競う。
出現するアイテムの種類などのルール変更も可能。
好きなコースやルール設定でレースをする2~8人用のモード。
本作では「みんなで(通信対戦)」専用となり、「ひとりで」ではプレイできない。
自分の成績やすれ違った人の成績を見たり、すれちがいMiiカップやタイムアタックで競える。
また、いつの間に通信で毎日4コースの世界中のゴーストを受け取れる。
インターネットに接続して世界中の人とレースやバトルで競えるモード。
「せかいのだれとでも」「フレンドや
ライバルと」「コミュニティで」の3つのモードから対戦相手を探し、最大8人で同時対戦できる。
当初は一部のコースで極端なショートカットができることが判明し問題となっていたが、
後に配信されたソフトの更新データにより、インターネット対戦で一部コースの極端なショートカットができないように修正された。
なお、インターネット対戦をプレイするにはソフトの更新データの受信が必須となる。
【せかいのだれとでも】
「VR(レート)」の数値が近い人とマッチングしてレースやバトルで対戦する。
対戦の結果に応じてVRが変動する。
VRの最大値は「99999」であり、最下位にならなければ基本的にVRは減らない。
【フレンドやライバルと】
インターネットで対戦中の「フレンド」と合流できたり、以前対戦したりすれちがったプレイヤーと合流できる。
【コミュニティで】
自分でコミュニティを作成して、オリジナルルールで対戦できる。
また、おススメのコミュニティに参加して対戦ができる。
★コース
「ウーフーアイランド1」「ウーフーアイランド2」「ミュージックパーク」「DKジャングル」以外のコースはリメイク含め全て『マリオカート ツアー』に移植されている。
【キノコカップ】
キノピオが初の最初のサーキット名に。初心者向けのサーキットコースで、キノピオ型の巨大バルーンが印象的。
2周目くらいの時間が経つと、コース中盤にグライダーボードが出現。
マリオカート8デラックス・コース追加パス第1弾で収録。
風車やヒツジが印象的な、牧歌的なコース。
滑空中は空中の気球にぶつからないように注意。
半分以上が水中を走るコース。
水中に強いカートが有利。
コインを隠し持つアコヤガイは、ジャンプアクションのスポット。
キノコカップラストのコース。アラビアン風の街並みや、背景に見えるカブから、雰囲気は『
スーパーマリオUSA』に近い。
夜空にうちあがっている花火が現実並みに綺麗。さすが3DS。
【フラワーカップ】
1周でゴールとなるセクション制のコースその1。リゾート地「
ウーフーアイランド本島」で、『
Wii Fit』におけるジョギングコースのルートを駆け抜ける。
バグを利用してできるショートカットが多い。
シリーズ恒例、マリオの名を冠するサーキットコース。
今回は桜並木の道やピーチ城の中を走る。
楽器の上を走ったりガードレールが五線譜になっているなど、「音楽」を強調した独特のコース。BGMもスタートと同時に流れ始める唯一のモノ。
終盤にある、BGMに合わせてバウンドするテンポくんのエリアでは、タイミングよくジャンプアクションをとって加速しよう。
マリオカート8にも収録。
フラワーカップラストの、アップダウンが激しい山岳のコース。
グライダーの使い方が重要。
マリオカート8 デラックス・コース追加パス第3弾で収録。
【スターカップ】
『
スーパーマリオブラザーズ』の地下面がモチーフ。コース名の割に、配置されているパックンフラワーの数は2体と少なめ。
むしろクリボーの方が多め
終盤に置かれているクリボーと低木はハリボテ。7では当たっても減速しないので、どんどんぶち壊していこう。
マリオカート8にも収録。
半分以上が水中のコースその2。『ワリオランド』がモチーフで、沈没した海賊船が特徴的。
初のキャッスル以外のクッパ名義のコース。クッパに支配された近未来的な大都市が舞台。
雨が降っており、視界がちょっぴり悪くてかなり滑る。中盤も難易度の高いコーナーが続くため、少々コースアウトしやすい。
BGMは64の「
キノピオハイウェイ」とWiiの「ルイージサーキット」の各フレーズが使われている。
マリオカート8の有料DLC及びデラックスにも収録。
セクション制コースその2。夕陽に照らされるウーフーアイランドが舞台で、終盤はダイナミックにグライダーで滑空する。とっても爽快。
別名「入水自殺の名所」のバグショートカットはあまりにも有名。
【スペシャルカップ】
『ドンキーコングリターンズ』モチーフの、ジャングルと遺跡を走るコース。
ティキ族のザコ敵「ティキトントン」が徘徊しており、当たると言わずもがなクラッシュする。
マリオカート8にも収録されており、遺跡の中は反重力になっている。
シリーズでは初の、ロゼッタのコース。
背景の夜空には、原作で登場したヘブンズドアギャラクシーが見える。
路面が氷で覆われており、めちゃくちゃ滑りやすい。
マリオカート8 デラックス・コース追加パス第6弾で収録。
「スペシャルカップ」恒例、クッパ城のコース。相変わらず難易度が高い。
今回は水中のエリアや滑空できる場所もあり、うまく走るにはそれなりのテクニックが必要。
BGMにはダブルダッシュの「クッパキャッスル」のフレーズが含まれている。
マリオカートシリーズ伝統、「スペシャルカップ」ラストを飾る虹色のコース。
歴代レインボーロードでも最長の距離であるが、1周でゴールとなるセクション制コースなので腕が良いプレイヤーならば2分足らずで完走可能(逆にこれが3周ならあの64レインボーロード超えの長さ)。
宇宙空間に浮かぶ虹色の道を走るコースで、土星の輪や月面がコースの一部となっている。
コースアウトしやすい場所や滑空する場所が多く、難易度は高め。
BGMはサビが64の「レインボーロード」のフレーズで、ファイナルセクションではいきなりサビから始まる演出が用意されている。
マリオカート8 デラックス・コース追加パス第3弾で収録。
【こうらカップ】
2つの大きなコーナーが特徴的なコース。
端にある青いルートも走れるようになった。浮かんでいる気球の下のアイテムボックスは普通に。
本作ではGBA唯一のコース。
直角コーナーだけで構成されているため、ミニターボは必須。
難易度は高いが、バグショートカットがある。
ジャンプアクション満載なコース。
中盤の洞くつ内の左側に、新たに青いトランポリンキノコが加わり、踏むとグライダーが出現して滑空できる。
オバケたっぷりオバケ屋敷が舞台の『ルイージマンション』モチーフのコース。
ショートカットポイントがいくつか追加されている。
バグショートカットが発見されたが、あまり有効ではない。
【バナナカップ】
コース登場から15年、やっとドライバーのノコノコで走れるように……。
ショートカットは昔よりも難しく、あまり差をつけられなくなった。
コース終盤のジャンプ台はグライダーボードになっており、滑空できる。
ショッピングモールのコース。
エスカレーターはどちら側が昇りなのか矢印が表示され、コース終盤にトラップとして配置されている車は2台に減った。
マリオカート8デラックスの有料DLCで2度目のリメイク。
ワルイージ本人は登場していないが、彼のコースはとりあえず再登場。
DSと違い、下画面のマップにピンボールが表示されないので注意。
【このはカップ】
踏切前の近くのオフロードを抜けるとグライダーボードがあり、滑空して汽車を通過できるようになった。なお、トンネルに入るとコースアウトとなる。
2周目までは視界の見通しは悪い。DSにあった「ダッシュキノコ」か「スーパースター」しか出ない究極のアイテムボックスは今回も健在。
スタートしてすぐのプールは、そのまま入ってもコースアウトにならず、走行ができるようになった。
また、地下倉庫のエリアは水族館となり、Mii達も観戦している。
最近バグショートカットが発見されたが、できるカスタムが限られている。
秋景色一色のコース。
終盤にあるバウンドする網の道はなくなり、代わりにグライダーボードが配置された。
Wiiのバグショートカットと似たバグショートカットがある。
【サンダーカップ】
川の流れが速くなった他、後半の巨大なドカンのトンネル内はハーフパイプ状になり、水中走行となる。アイテムのサンダーと同じ効果をもつ、恐るべきサンダーバーは撤去。水中bgmが用意されているのも健在。
巨大なノッシーが特徴的な、ジャングルが舞台のコース。
コース中盤のショートカットは「ダッシュキノコ」無しでできるがスピードが落ちるため、後ろからキノコでダッシュしてくるカートには注意。
その後のグライダーボードは、スピードと高さがあればショートカットできるが、難易度が高い。
『スーパーマリオブラザーズ3』の飛行船がモチーフ。
最初のエリアで飛び込んでくる
キラーはマグナムキラーに。巨大なマグナムキラーも時々出てくる。こいつらも下画面のマップに表示されないため、ゲッソーのスミで視界がふさがれていると危険。難易度は高いが道の縁に乗れば安全(それどころか赤甲羅回避もできるという誰得)。
シリーズ元祖レインボーロード。
柵は一切無しで、より高いテクニックが求められる。
コース幅は広くなり、「スーパードッスン」も少なくなったが、
ドッスンが
巨大化しており、厄介な位置に配置されている。
潰された場合はもちろん、触れただけでも転倒し、所持していたアイテムを落としてしまうので注意したい。
ドッスンが地面に落ちると、その振動で周囲の路面がうねりハンドルを取られやすいが、これを利用してジャンプアクションを発動できる。
マリオカート8の有料DLC及びデラックスで2度目のリメイク。
追記・修正は「VR」が5000を突破した方のみお願いします。
- ワルイージ「本人が」登場しなかったのは残念。Miiを作ればいいんだけど -- 名無しさん (2014-06-23 11:34:04)
- ゴール直前でサンダーでガード用のバナナをなくしたところに赤甲羅の追撃、とどめにトゲゾー。通信ならまだしもCPU相手でも普通にあるから困る。 -- 名無しさん (2014-06-23 12:47:25)
- 実はよく見るとCPUは常時きのこを所持しているという(下場面には表示されない)・・・ノコノコみさきの最終カーブが確認しやすい -- 名無しさん (2014-06-26 20:48:38)
- ↑そういう「ただプレイヤーを勝たせない為だけのズル」ってどうかと思うわ…… -- 名無しさん (2014-11-10 00:29:33)
- 運と実力の比重のバランスは歴代でもかなりいい方と思われる -- 名無しさん (2016-02-24 16:10:51)
- ゴールドシリーズ入手条件厳しすぎです。 -- 名無しさん (2016-03-05 11:10:52)
- 発売以来長く長く売れてるまさに化け物ソフト -- 名無しさん (2019-01-30 18:42:01)
- ワルイージが出ていたら購入していた。というよりハナチャンとハニークイーンって誰得? -- 名無しさん (2019-04-29 02:18:06)
- 個人的にハナチャンは割と気に入っている。いつかツアーでも出て欲しい -- 名無しさん (2020-05-22 11:06:59)
- もう10年前か。 -- 名無しさん (2021-12-01 00:50:18)
- ツアーにも移植しているということをコースに書きたいけど、そもそもリメイク含めこの作品はツアーに移植していないコースの方が少ないからな...。 -- 名無しさん (2022-03-12 23:54:50)
- ドンキーよりもワリオの方が重いのか… -- 名無しさん (2022-03-13 02:05:02)
- とりあえずコースの方に纏めて書いてみた。しかし書こうと思っていた途中にまた7に収録されたコースが1つツアーに移植されるとはな。 -- 名無しさん (2022-05-05 22:19:40)
- チートが異常に発展していて、Wi-fi対戦は無法地帯兼エンタメ空間と化している。正直見ている分には面白い。 -- 名無しさん (2022-09-18 00:09:42)
- ロゼッタプラネットでまた走れる日がきてくれて嬉しい。 -- 名無しさん (2023-11-01 22:23:52)
最終更新:2023年12月05日 14:29