デーモン(遊戯王OCG)

登録日:2015/02/09 Mon 10:26:00
更新日:2025/04/02 Wed 18:31:53
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『デーモン』とは遊戯王OCGでのカテゴリの一つ。

カテゴリーカードとしては《デーモンの召喚》の有った大昔の時代から存在するが、
まとまったカード群としては《堕落》等により成立した。

デーモンデッキはわりと多種にあるが、派生には【チェス・デーモン】等も存在する。


【概要】


遊戯王の歴史において、「デーモン」と言うカードは《デーモンの召喚》《デーモン・ビーバー》等、
装備魔法では《デーモンの斧》が遥か古の黎明期のパックから存在する。

しかし、パック「闇魔界の脅威」で所謂「チェス・デーモン」と称されるチェスの駒をイメージしたデーモンモンスターや、
デーモンの切り札として昔から機能していた《堕落》等維持にデーモンを要求するカードがデーモンをカテゴリーとして成立させた。

その後はわりと細々とアニメのジャックやディヴァインのおじ様が使ったり、
OCGオリジナルのカード「デーモン」モンスターは増え続けていたが、2013年パックJUDGH OF THE RIGHTで唐突に強化された。
《デーモンの騎兵》や《戦慄の凶皇-ジェネシス・デーモン》と言う、優秀なデーモンが幾つもあらわれたが、
特に下記の《トリック・デーモン》の効果が特に驚異的と言う事もあって、多くのデーモン派生デッキが誕生した。

トリック・デーモン
闇属性 レベル3 悪魔族
攻撃力1000 守備力0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが効果で墓地へ送られた場合、または戦闘で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「トリック・デーモン」以外の「デーモン」カード1枚を手札に加える。

この「墓地に送られた」と言う緩い発動条件からのデーモンサーチからの展開やコンボパーツサーチが非常に使いやすく、
インフェルニティ暗黒界と言う相性の良いデッキに出張するのも見かける様になった。


また、【デーモン】単独デッキとしてはスクラップよろしく「自壊テーマ」としてまとまった形になった。

《デーモンの将星》や《デーモン・イーター》、《デーモンの雄叫び》の破壊・自壊から《デーモンの騎兵》や《トリック・デーモン》を能動的に効果を発動し、
高打点Xモンスターやウィルスを効率よく撒いて《堕落》でコントロールする、よりコントロールに寄った暗黒界みたいなデッキとして動かすのが主流か。
比較的デメリットが重かったり墓地発動するカードが大半なデーモンモンスターにとっては、無理なくスキルドレインが入るのもメリットと言える。  

逆に弱点としては、大体暗黒界やインフェルニティ等のメタがそのまま完全に刺さる事。
最近のテーマだとシャドールのメタがやっぱり引っ掛かる。

「闇属性」「墓地利用」と言う動きが主流なので、
M・HERO ダーク・ロウ》や《マクロコスモス》や《ソウルドレイン》1枚で身動きが中々取れなくなってしまう。
初動が遅いデッキなので速攻も弱く、防御手段もある程度欲しいデッキである。


なお、「デーモン」とは宗教の色が強い名前の為海外では名前が変わっている

だが、ガーディアンよろしく黎明期のカードはばらばらな名付けで付けられている為、
《堕落》や《デーモンの雄叫び》等のカードは、海外ではカオスな名前の指定が付いている他、
ガーディアンの場合は「テキストで省く」という手段でカード名の違いを乗り越えてきたが、
なんとデーモンはあまりの数の多さに対処しきれず「公式がカードリストを発表」という前代未聞の事態が発生した。

現在は《No.39 希望皇ビヨンド・ザ・ホープ》よろしく効果外テキストで「Archfiend」と扱うようになっている。




【派生の一例】

  • 3・4軸
事故要素になりやすい上級デーモンを捨てて、ランク3と4に特化したデーモンデッキ。
下級がメインなので安定しやすく、《カメンレオン》を採用しやすいのがメリット。
パワー・ツール・ドラゴン》等も採用可能である。

  • 8軸
逆に《ジェネシス・デーモン》や《ヘル・エンプレス・デーモン》等のデーモンを主軸にし、
《デーモンの駆け引き》で決着を付けたりウィルスで制圧下に置くデーモン。

  • 天変地異デーモン
《デーモンの宣告》を《トリック・デーモン》でサーチできる事に眼をつけたデッキ。
《堕落》等を共有可能かつ、元々コントロールに寄ったデーモンの動きに更にコントロールの色をつけた、
嵌めデッキである。

  • デーモン満足
どちらかと言うとXYZ型インフェルニティの派生。
《トリック・デーモン》を《トランスターン》で《インフェルニティ・デーモン》や《ヘルウェイ・パトロール》にできる事に眼を付けたデッキ。
《デーモンの雄叫び》や《魔界発現世行きデスガイド》等、意外と共有出来るサポートが多い。


【アニメ】

もともと原作にM&Wが初登場した際から、MtGを基にしただけあってデーモンも登場し、
その後のアニメ・漫画シリーズでもデーモンは登場している。

初代主人公武藤遊戯が《デーモンの召喚》や某タイミングを逃すで有名な《暗黒魔族ギルファー・デーモン》を使用していたが、
カテゴリーとしてはGXのタイタンが【チェス・デーモン】を使用していた。が、再登場時ではわりとよくわからないデーモンデッキに代わっていた。

5D'sでは満足同盟時代の鬼柳京介が【チェス・デーモン】を使っていた描写があった他、ジャック・アトラスが一部のデーモンを利用していた。
Sモンスターでは《メンタルスフィア・デーモン》や《レッド・デーモンズ・ドラゴン》がデーモンモンスターとして登場している。

遊戯王ZEXALではオーバー・ハンドレッド・ナンバーズのCNo.102が《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》と言う名前で登場した。

遊戯王ARC-Vのキャラクター赤馬零児DDDと付くモンスターを「ティファレント・ディメンション・デーモン」と自称していたが、
「デーモン」とは付かない為カテゴリー的には関係ない。もっとも読み切り版ではこの繋がりか「デーモン」カードも使用している。


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最終更新:2025年04月02日 18:31