登録日:2024/07/12 Fri 13:30:00
更新日:2025/04/08 Tue 15:35:50
所要時間:9:59 以内に駆け抜けろ!
正義のためなんて、やなこった。好きだから、やってるだけさ。
ソニック・ザ・ヘッジホッグとは、1991年6月23日に
SEGAが
メガドライブで発売したゲームである。
一度は聞いたことがあるであろう
ソニックシリーズの記念すべき第一作。
その面白さったらもう目が離せやしない!!たまんない!!!
概要
世界最速のハリネズミ
「ソニック」がステージを高速で駆け抜けるゲーム。
かの
大ヒット作「スーパーマリオブラザーズ」に対抗して作られたというのは有名。
ジャンプとダッシュでステージを駆け抜けるのが特徴で、メガドライブの描画処理能力がこれでもかと発揮されている。
ただ走るだけの爽快ゲーム──というわけではなく道中には様々な仕掛けや罠があり一筋縄ではいかない。
というか実際結構難しい部類に入るゲームで最初のうちはクリアすらままならない。
慣れてきたらタイムアタックやスコアアタックに挑戦してみよう。
被弾しやすい代わりに実装されているのが、リングを1枚でも持っていればダメージを食らってもミスは免れ、落としたリングも再回収できるという点。
ただし落下死・圧死・溺死は防げない。
ただし大量にリングを持っていることが条件の要素もあるので、そこで被弾したときのやるせない気持ちは誰もが通る道。
また、滅多にないと思うがタイムが9:59:99になるとタイムオーバーで即死する。
各ステージをクリアすると最後にスコア集計が入る。
タイムボーナスとリングボーナスもあるのでスコアアタックを狙うなら素早くかつノーダメージを貫く必要がある。
方向キーとボタン1つ(ジャンプボタン)だけで遊べる、大方のゲーム性は初代の時点で完成されている。スピンダッシュやスーパーソニックは次回作から。
現在ではマリオと並ぶアクションゲーム/2Dプラットフォーマーの金字塔としてその名を轟かせている。
BGMも良曲揃いで内4曲は
UFOキャッチャーのBGMに使用されている。
実はBGMはあの『DREAMS COME TRUE』の中村正人が全曲担当しておりその縁から当時の
ツアーバスに描かれていたり後の作品でもドリカムが歌っていたりすることもしばしばあった。
あらすじ
幻の宝石“カオスエメラルド”が眠るといわれているサウスアイランドに、ドクター・エッグマンがやってきた。「この島をすべて掘り返してでも、必ずカオスエメラルドを手に入れてやる!」
「エッグマンめ。まだこりないのか!?」噂を聞いてソニックが駆けつけたが、島の様子が何だかヘンだ。
なんと島の動物たちがエッグマンによって
ロボットにされてしまっていたのだ。タイヘンだ! 行け!ソニック・ザ・ヘッジホッグ。みんなが助けを待っている。
(ソニック・ザ・ヘッジホッグ(Wiiバーチャルコンソール) より)
登場キャラクター
もはや説明不要の青いハリネズミ。
エッグマンによって支配されたサウスアイランドを解放すべく突っ走る。
カナヅチなので水中面は苦手。
操作せずに放置しているとイライラしだすせっかちなヤツ。
IQ300の悪の天才科学者たる
タマゴ男爵……じゃなくてタマゴ博士。
島に眠るカオスエメラルドを手に入れるべく島中を開発しまくる。
本作から既に自らソニックに挑んでおり、人間離れしたタフネスを見せつけてくれる。
ワイリーといい
コルテックスといい、なぜ科学者のボスは身体を張るのが得意なのだろうか。
小動物達。種類はフリッキー(小鳥、過去作「フリッキー」から)、ポッキー(
ウサギ)、ペッキー(
ペンギン)、リッキー(
リス)、クッキー(鶏)、ピッキー(ブタ)、ロッキー(
アザラシ)。
既にエッグマンに捕まっており、ロボットに改造されている。
しかしソニックに外装を破壊されると無傷で救出できる。どうやら外付けの改造だったようだ。
敵キャラクター
ハチ。
横に移動しつつ尻尾から針の代わりに弾を斜め下に撃つ。
魚。
水面から飛び上がってくる。
蟹。
モチーフそのまま左右にのろのろ移動している。時々、両手のハサミから左右に弾を撃つ。
地味ながらTAでは結構ウザい奴。大ジャンプ後の着地地点にコイツがいてリングをばら撒いてしまうことも
稀によくある。
カメレオン。
普段は迷彩で隠れているがソニックが近づくと姿を現す。
突進してくるタイプと動かずにその場で前方に弾を撃つタイプの2タイプ存在し、ボディの色が緑と紫で異なる。
芋虫。
胴体を踏むとバラバラになる……というのは嘘で胴体に触れるとダメージを受ける。
なので頭を狙う必要がある。
どこに動物を格納していたのだろうか?
アルマジロ……っぽい何か。ラフ画だとアルマジロぽかったが……。
ソニックの如く丸まって執拗に追いかけてくる。
ヤドカリ。
背中にトゲがあるので上から踏めない。いわゆるトゲゾー枠。スピンで横からぶつかって倒そう。
モグラ。
ばいきんまんの兵器とは関係ない。
地面に潜っておりソニックが近づくと飛び出してくる。
鼻の
ドリルが見えているのでそれで判断しよう。
魚その2。
水中を横に泳いでいる。明らかに
マリオシリーズの魚と名前が丸被りしてしまっている。
ブタ。
腹のポケットから爆弾を飛ばしてくる。カンガルー?
トゲ球を纏った顔。
目つきの悪いウニダスは横軸が合うと周囲のトゲ球をこちら目掛け飛ばしてくる。
ウニウニはトゲ球を飛ばしてこないがそのせいでこちらも無敵状態以外で攻撃できないのでやり過ごすしかない。
そのまんま
爆弾。床だけでなく、天井にも張り付いている。
ウィキペディアにはテントウムシ型と書かれているがとてもそうは見えない。ぶっちゃけ
ボムへい。
兵器そのものなのか内部に動物は入っていない。ソニックが近づくと反応した後、
自爆して周囲に火の粉をばらまく。
更にこいつ自身は無敵で倒せない。
操作方法
操作は至ってシンプル。ボタンと十字キーだけだ。
横に移動する。これがなきゃ動けない。
走っている時に↓を押すと回転しながら進む。
画面を少しだけずらす。
また、↑を押すと上を見上げ、↓ならしゃがむ動作をする。
回転しながらジャンプ。敵に当たればダメージを与えられる。
ただし回転していないとダメージを与えられず、逆にこちらがダメージを受ける。
ジャンプ台でジャンプした時などに起こりうる。
アイテム
大体のアイテムはモニター内部に封入されており破壊することで中身を取り出せる。
輪。通称オニオンリング。
ステージの至る所に設置されており、100個集めると残機が増える。
また、1枚でも持っておくと一度だけソニックのダメージを肩代わりしてくれる。
数十枚も持っていると勢いよくばら撒いてしまう。チャリリリーン…(絶望)
リングの映されているモニター。破壊するとリングを10枚もらえる。
複数個置かれている箇所もある。
ソニックのシューズが映されているモニター。破壊するとソニックの移動速度がアップする。
BGMも早回しになり疾走感が更に増す。
なお無敵ではないので被弾に注意。
ソニックの顔が映されているモニター。破壊すると1UPする。
隠しエリアに置かれている場合が多い。
キラキラが映されているモニター。破壊するとキラキラを身に纏って無敵状態になる。
BGMはタイトルのフレーズが使われている。
青い玉の映されているモニター。破壊すると青い無骨な
バリアを纏う。ボワーン
ダメージをリングを失うことなく1回だけ防いでくれる。
なお、属性バリア(炎・水・雷)はMD版には無かったがスマホ版で追加された。
没データにはエッグマンの顔や
ゴーグルなどの映されたモニターがあった。
前者は後作品にて使用されている。
頻出する仕掛け
所謂ジャンプ台。黄色と赤色の二種類あり、赤色の方がより強力で高くジャンプする。
前述の通りこれでジャンプして敵を踏んでもこちらがダメージを受けてしまう。
横向きについているものはダッシュのお供に。
地形の端っこには乗っていると崩れる箇所もある。
もたついていると一緒に落とされてしまう。
一部の地形は透過地形になっており通ることができる。
大抵は隠しエリアに続いている。
触れると跳ね飛ぶ、ピンボールのバンパーみたいな仕掛け。
上からうまいこと踏めば足場にできなくもない。
由来は裁縫道具のボビンから。
カオスエメラルド
エッグマンの狙う不思議な力を持った宝石。全部で7つ6つあり、色はイエロー、パープル、ブルー、グリーン、レッド、ホワイト。
島の歪みの中に存在するのでどうやって手に入れるかは不明瞭。
名称こそエメラルドだが、形も色合いも全然エメラルドっぽくはない。
だが、実はソニックもエメラルドを集めることができる。
各ステージでリングを50個以上集めるとゴールの上に大きなリングが出現。入ると
スペシャルステージに移動する。
ソニックを中心に回転する迷路内部(重力は画面下に向かって働いている)を進んでエメラルドを探そう。
鳥と
マンボウのポリゴンが交互に変形する異様な背景が印象的。ゴールブロックに触れると問答無用で追い出されるので当たらないようにしよう。
リングを50個集めるとコンティニュー回数が増える。
最速ならスプリングヤードゾーンで全て集まるが、Act3には出現しないので注意。
ちなみにこのスペシャルステージはタイトーの『キャメルトライ』に触発されたものとのこと。回転機能のないメガドラで疑似的に回転させているという結構すごい技術の産物。
全て集めればスーパーソニックに───
はなれない。
今作ではまだ
スーパー化はできないのだ。仕方ないね。
ステージ
本作の冒険の舞台はサウスアイランド。
大まかに6つのゾーンに分けられており、ゾーンの半数は既に開発済みとなっている。もとからなのかは不明。
ゾーン内は3つのセクションに分かれていて、Act3にてエッグマンとの対決が待ち受けている。
ステージの地形は使いまわしている部分も見受けられるが、敵の配置が異なっている。
各ステージには複数の道があり、再プレイ時に別ルートを通るなどもできる。
自分に合った最速ルートを見つけよう。
GREEN HILL ZONE
ゲーム界で世界一有名な緑の丘。
チェック柄の地面が印象的な自然豊かなゾーン。背景の海が美しい。
始まりのゾーンなだけあって爽快に駆け抜けられる箇所が多い。
360°ループする地形やS字に曲がったトンネル、ブランコなど自然な仕掛けも満載。
後作品での再登場が最も多いゾーン。
スマブラにもステージとして選ばれている。
BGMもかなり有名で幾度となくアレンジされている他、お茶のCMのベースになったりもしている。
MARBLE ZONE
紫色のレンガで構成された、地下神殿のある大理石地帯。
溶岩の吹き出る遺跡を進むゾーンで、グリーンヒルに比べると突っ走れる箇所は多くない。
遺跡内部にはブロックを使って進む箇所や溶岩に追いかけられるシーンもある。
また、トゲ付き吊り天井や突然地面から生えてくるトゲに注意したい。
SPRING YARD ZONE
エキゾチックな建物の立ち並ぶ夕暮れの街。
ボビンやジャンプ台がたくさんあり跳ねて進む。
高い場所は坂を駆け上がれば進める。
コース内には英単語が空中に設置されてある。
LABYRINTH ZONE
水中に沈んだ迷宮。
カナヅチのソニックにとって地獄のような
本作最難関ゾーン。
道中には鉄球や
槍といった古代の罠が仕掛けられている。
更に水位が変動したり水流が流れていたりとソニックを翻弄する。
道中には要所要所で地面から気泡が噴出している。これで息継ぎをしなければソニックは
おぼれ死ぬ。
溺死寸前のBGMはみんなの
トラウマ。ゴボゴボゴボ・・・
STAR LIGHT ZONE
星の輝く夜の都会を進むゾーン。
エレベーターや扇風機といった近代的な仕掛けや、シーソーを使って飛ぶ箇所などがある。
前2つのゾーンよりも直線が多く爽快なダッシュを繰り出せるが、終盤なだけあって結構難しくなってきている。
ここのBGMは
2020年東京オリンピックの開会式のゲームミュージックに選ばれた。
メイベルが歌っているのもこれ。「パーポーペーポーン♪」
SCRAP BRAIN ZONE
遂にたどり着いたエッグマンの秘密基地。排気ガスを垂れ流すその光景は悲壮感すら感じさせる。
道中には
火炎放射やノコギリ、ベルトコンベアなど危なっかしい仕掛けが沢山。
そしてAct3ではまさかの
水中ステージが再来する。
水中を抜けるとファイナルゾーンにていよいよエッグマンとの決戦となる。
vsエッグマン
各ゾーンのAct3ではそのゾーンに合わせた兵装をしたエッグマンが襲い掛かってくる。
大体6,8回体当たりすれば倒せる。倒されたエッグマンは機体の爆発で顔が真っ赤になって逃げ出す。
この奥にある機械のボタンを押して動物を解放すればそのゾーンはクリアとなる。
機体の下から鉄球をぶら下げて攻撃する。
エッグマンの兵装では定番になっているのか、後作品で何度も
オマージュされている。
機体の下から床を這う炎を落とす。
隣の足場に移らないと被弾してしまう。
機体の下からトゲを出し、足場を徐々に減らしていく。
短期決戦を心がけよう。
ここでは戦闘することなく上へ上へと逃げ出す。
だが道中には罠が大量にあるほか、下から水位が迫ってくる。
早い段階で水に追いつかれるとほぼ助からない。
機体の下からトゲ爆弾を落としてくる。
設置されているシーソーで爆弾を打ち返したりシーソーの反動で飛んだりしてダメージを与えていく。
上下二つずつあるプレス機でソニックを押しつぶそうとする。
何故かたまにエッグマンが乗っているプレス機があるのでそこを狙って攻撃しよう。要するにモグラ叩き。
プレスする度に上にあるランプから電撃が飛んでくるのが厄介。上手く隙間を見つけよう。
さらにこのゾーンにはリングが無いのでノーダメージを強制される。押しつぶされれば当然即死だが。
倒すとエッグマンは逃げようとするので、そこを攻撃すると遂に陥落する。
こうして島はソニックによって救われたのだった。
カオスエメラルドを全て集めていれば真のエンディングが見られる。
エメラルドが集まっていないと「TRY AGAIN」の文字と共にエメラルドを集めきったエッグマンが表示される。
余談
移植にも恵まれておりスマホ版だけでなく
Wiiや
3DS、
Xbox360などにも登場している。その際には次回作から導入されたスピンダッシュができるようになっていたり、ファイナルゾーンにリングが設置されていたりもする。
操作の簡便さ故にガラケーでも移植された時期がある。
また、ソニックオリジンズなどのコレクション作品でもほぼ含まれている。
MD版の説明書後半にはラクガキ風にデフォルメされたソニックが書かれており、ギミックを楽しそうに攻略したり敵にビックリした姿を見せてくれる。
ゲームギア版「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」も存在し、こちらはMD版とはまた違った構成になっている。
こちらのBGMは古代祐三氏が手がけており、ブリッジゾーンのBGMが人気。
名前がよく似た「セガソニック・ザ・ヘッジホッグ」というAC版が存在するが、こちらは斜め上視点のトラックボール操作ゲームで内容はMD版とは全くの別物。
追記・修正はステージを最速で駆け抜けてからお願い…
所要時間:約 11 分
9分59秒以内で読破できるように追記・修正お願いします。
- むしろ今までなかったのかこの項目!作成お疲れ様です。個人的には二面のマーブルゾーンからいきなり難しくなった思い出がある…あとスーパーソニックって初代からあったっけ…? -- 名無しさん (2024-07-12 13:56:12)
- オチがwww -- 名無しさん (2024-07-12 14:09:24)
- ↑2 普通に間違えてました。申し訳ありません。 -- 名無しさん (2024-07-12 14:13:24)
- スピンダッシュは『2』から追加でしょ? -- 名無しさん (2024-07-12 14:56:52)
- 色々と間違ってました。本当に申し訳ない… -- 名無しさん (2024-07-12 15:06:04)
- 移植版ではスピンダッシュできる。ステージ構成上あまり役に立たないが -- 名無しさん (2024-07-12 15:20:18)
- オリジンズ版はドロップダッシュが使えるから幾分か快適になる。ホントこのアクション便利 -- 名無しさん (2024-07-12 19:28:34)
- UFOキャッチャーのイメージ -- 名無しさん (2024-07-12 21:19:30)
最終更新:2025年04月08日 15:35