蛮神(FF14)

登録日:2015/05/22 Fri 23:25:00
更新日:2025/01/23 Thu 20:01:48
所要時間:約 72 分で読めます




蛮神(ばんしん)』(primals)とは、オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXIV』に登場する生物。
今までのFFシリーズのでは「召喚獣」として登場していた存在であり、イフリート、タイタンなどシリーズおなじみの幻獣は蛮神としてエオルゼアに降臨する。
ちなみに召喚士が召喚する召喚獣は別途存在するが、そちらは蛮神とは言わない。蛮神を元にはしているが。

蛮神という存在


蛮神はエオルゼア辺境に蟠踞する、人間以外の「蛮族」がそれぞれ守護者として崇める、文字通り「神様」である。
とは言えこれは実体を持って存在している訳ではなく、あくまで信仰上の存在である。
この信仰を元に蛮族が祈りを捧げ、クリスタルを触媒にすることで「神降ろし」の儀式を行い、蛮神は「エーテルの集合体」という器を得て降臨する。
そのため例え蛮神が倒されても、エーテルに帰り大地に散るだけで、滅ぼされることはなく、蛮族が再び「神降ろし」を行えばまた現れる。

蛮神はあくまで信者である蛮族の祈りに応じるだけで、自らの意志で動くことはない。
人間などの別種族に対する見方は蛮神ごとに異なるが、例えガルーダのような苛烈な性格の持ち主でも、本質上人間に対して敵意を抱くことはない。
またラムウのように、人間の力を評価する蛮神もある。

ちなみに蛮神を倒すには、光の神ハイデリンの加護である「超える力」を持つ者の存在が必須である。
というのも、この「神降ろし」によって召喚された蛮神は他の生物を洗脳して信奉者(テンパード)という名の蛮神の操り人形に変えてしまう力を持つからである。これは蛮神を崇めていない派閥の蛮族も同様。
「紅蓮のリベレーター」の時点ではテンパードになった者を正気に戻す方法は一切存在せず、また蛮神の強さは信者の祈りによっても上下するという性質を増えたテンパードがさらに助長するため、テンパード化した場合は秘密裏に『処理』されることが義務付けられている。
(実際テンパード化した戦士を倒すFATEも存在する。)


なお通常の蛮神はエネルギー源となるクリスタルと「祈り」だけで召喚されるが、ここに生贄を加えて強い恨みや嘆きの感情を加える事でより強力な「極(ごく)蛮神」を召喚する方法が後に登場する*1


+ パッチ5.4~6.0のネタバレを含みます
「漆黒のヴィランズ」の主舞台「第一世界」に蔓延っていた怪物である、「停滞」を司る霊属性である光属性へ肉体エーテルが著しく偏ってしまった生物が変貌した「罪喰い」化の治療の為に編み出された術式をアリゼー達が改変・応用することで、遂にテンパードの治療が可能となった。
また、七大天竜の一翼ヴリトラからエーテルの変質を防ぐ作用がある竜の鱗の提供を受けたラザハンの錬金術師達の悪戦苦闘の末、ヴリトラの鱗を改造した「霊鱗」を所持しているだけでテンパード化を防ぐことが出来るようになった。
しかし、治療が可能なのはあくまでも精神面が星属性へ極端に偏ったテンパード化のみであり、更に症状の進行した肉体の異形化を起こした場合は介錯するという選択肢しか残らない。
また、パッチ6.0で惑星ハイデリンを再度襲った「終末現象」による「終末の獣」と化した場合も、獣化した瞬間に構成エーテルや魂そのものが腐り落ちてエーテル視すれば辛うじて見える程度の残滓しか残らないため、根本的に対処不可能となってしまう。

また、「神降ろし」という行為についても言及され、元々は世界が14に分断される前の古代時代に用いられていた「創造魔法」という魔法が変質してしまったものと劇中で推測された。
これは、分断前の世界の住人である「古代人」達が現生人類とは比較にならないエーテルを有しており、自らのエーテルだけで行使されていた創造魔法を分割後の人類が使用した場合、
賄いきれないエーテルをクリスタルや環境エーテルから吸い上げてしまう破滅の術へと変貌してしまったのではないか、とされている。
そして本来「神降ろし」はテンパードを生み出さないものであったが、アシエンが「自己の増幅」という術式を「神降ろし」に組み込んで蛮族に伝えた事で、こちらも破滅を呼ぶ術へと変貌してしまった、とされた。



「暁月のフィナーレ」終盤にて、ハイデリンから託されたマザークリスタルを動力源として宇宙の果てへと向かう事になったが、宇宙の果てへ向かうだけのエネルギー量のクリスタルは物理的に宇宙船に積めないという問題が発生。
これを解決するためにエーテルを一旦蛮神という形に変換し道中で適時エーテルに還元するという方式が考えられ、自己の増幅の術式が含まれない「本来の神降ろし」が初めて行われる。
それまでの旅路で対話を重ね和解に至り、「グランドカンパニー・エオルゼア」の一員となった各蛮族の面々の協力を得て、マザークリスタルを用いて蛮神を召喚する。

前述の通り神降ろしによって召喚される蛮神は「召喚者の祈りを具現化するもの」であるため召喚者の思想などを強く反映する。
これまで召喚されていた蛮神はいずれも人間を含む他種族に対して排他的な蛮族が召喚していたものであるため他種族に対して攻撃的であったが、
分かり合い手を取り合った者が呼んだ蛮神は暁の血盟の要望に快く応じ、共に宇宙の果てへと旅立った。
ただの電池扱いなので多少文句を言う蛮神もいたが。



ゲームにおいて


…と、超然とした存在である蛮神達だが、残念ながらどの蛮神も最終的には敵となり、この蛮神達と戦う「蛮神戦」は、FF14における主要なバトルコンテンツの一角を担う。いわゆるボス戦。

「(蛮神の名)~討伐戦」という名のコンテンツに、プレイヤー達は力を合わせて蛮神討伐を目指す。
また強化バージョンとして「真~討滅戦」、その更なる上位に当たる「極~討滅戦」はエンドコンテンツとして実装され、本来の蛮神とは比較にならない程の強敵となりプレイヤーに襲いかかる。
また、作中で特に強力とされる蛮神は、「インスタンスレイド」(4〜5層に分かれる8人で挑む特殊なレイドダンジョン)における最後のボスを務めることもある。

また、特徴として殆どの蛮神は直撃すると耐えることが不可能な「究極履行」という大技を持つ。
ざっくり言えば「条件を満たさないと強制全滅、満たすとダメージを抑制できる」というギミック。その条件の多くは「制限時間内に特定のオブジェクトや雑魚敵を破壊、殲滅」であり、パーティに高い火力が要求される。「DPSチェック」と呼ばれることが多い。PTで連携して処理できるかどうかではプレイヤースキルが試される。
抑制されるとはいえ、発動時は結構なダメージを受けるので、回復軽減を用意されたし。
しかし中にもド派手な演出がついているものもあり、蛮神戦最大の見せ所となっているものが多い。

その他にも大範囲を攻撃する技、ヒーラーやDPS(FF14では攻撃をメインで行うアタッカー職を公式にDPSと呼ぶ)にのみ行う攻撃など、普通の敵とは一線を画する。
ロール毎が適切な行動を取り、難解なギミックを対処できなければ、蛮神を倒すのは難しい。

なおFF14にはジョブ「召喚士」があり、もしかして蛮神達を使役できるのでは?と思う方もいるだろう。
しかし前述の通り蛮神を召喚するには触媒としてクリスタルが必要であり、その量も人間一人で賄えるものではない。その代わり、召喚士は蛮神の力が宿ったペット「エギ」を召喚して戦う。


新生エオルゼアに登場する蛮神


+ パッチ2.0〜2.57までの範囲に関わるネタバレを含みます

焔神(えんしん)イフリート


勇力無比……
我が力を思い知るがいい!

CV:なし
固有天候:灼熱波
戦闘曲:原始の審判

プレイヤーが最初に対峙する蛮神。アマルジャ族が信奉している。
四字熟語を常用する武人肌な性格。四足歩行で、いかにも「獣」のようなビジュアル。

蛮神戦の基礎を学ぶに最適な相手で、初心者も怯えることなく挑戦しよう。
しかし真、極では大幅に強化されて強敵として数えられる。特に極は特殊なギミックが多数あり特定な手順を踏まないと全滅待った無し。
「絶」シリーズ第2弾である超高難度コンテンツ「絶アルテマウェポン破壊作戦」では2ボスを務める。

究極履行は「地獄の火炎」
一定数の「炎獄の楔」をフィールドに召喚するのが発動の合図。全てを壊さないと即死級の威力になるため、DPSは楔の破壊を優先しよう。

ちなみに、蛮神にはそれぞれ専用曲が戦闘中に流れるが、蛮神の中で唯一イフリートだけはかの植松伸夫氏が作曲をしている。

登場コンテンツ:
  • イフリート討伐戦(Lv20)
  • 真イフリート討滅戦(Lv50)
  • 極イフリート討滅戦(Lv50)
  • 絶アルテマウェポン破壊作戦(Lv70)


岩神(がんしん)タイタン


横暴なるヒトの子よ……
お主を屠り、我が子らの嘆きを止めようぞ!

CV:なし
固有天候:噴煙
戦闘曲:過重圧殺!

コボルド族が信奉している蛮神。
ある登場人物の言い間違いから生まれた通称は「タコタン」
まるで岩そのもののような巨人で、コボルド族には温厚だが、台詞から察すると本性はかなり好戦的。

+ しかし、パッチ3.4にて……
コボルド族の子供ガ・ブが「贄として連れていかれた両親を連れ帰って欲しい」とプレイヤー達に懇願するも、既に手遅れであり両親は司祭達によって殺害されていた。
「贄として連れていかれると帰ってくることは出来ない」としか教えられていなかったガ・ブは当初贄という言葉の意味すら理解していなかったが、両親の変わり果てた姿を目の前にその意味を理解してしまい発狂。
神降ろしの最中であったタイタンは、その場にいたコボルド族の司祭を筆頭としたタイタンのテンパード達の願いを受ける前であったのか、ガ・ブの底なしの絶望と悲しみを受けて召喚されてしまい暴走し、見境なく暴れ出してしまう。

暴走の末に「両親の所へ行きたい」というガ・ブの願いを受けて召喚者たるガ・ブすら手にかけようとしたが間一髪で救出される。
この召喚はたった1人の願いを受けた事によって発生したイレギュラーであり、その規模の小ささから間もなくタイタンそのものは消滅するだろうが放置は出来ないとして討滅戦が行われる事になる。
その際の真タイタン討滅戦は特殊仕様であり、ガ・ブの絶望と悲しみに引っ張られてタイタンの性格や口調も著しく変質。文字通り親を見失った子供のように譫言を繰り返していた……。

タイタンが戦闘フィールドの足場を破壊し、場外に落ちると問答無用で戦闘不能となる、所謂「落下ギミック」の代表者。
真、極では数ある蛮神の中でも屈指の難敵。どんな攻撃でも一発喰らったら(場外に吹き飛ばされて、同時複数回ヒットなど、結果的に)即、戦闘不能になる恐れがある。
しかし歯応えもあって、プレイヤーからの評価は上々。吉田P曰く「FF14の戦闘の面白さを決定づけたコンテンツ」。

余談だが、かつては落下死すると戦闘への復帰が不可能となっていたのだが、後のコンテンツが落下死しても復帰可能なものが主流となったため、そちらに合わせてアップデートにより復帰可能に変更された。
ユーザーフレンドリーな調整ではあるのだが、しくじればリカバリーの効かない緊張感がタイタン独特の魅力とドラマを生んでいた面もあるためこの調整を惜しむプレイヤーも少なくない。
なお、タイタン以外でも落下死による戦闘からの除外が存在したボス戦でも同様の措置がとられている。

また、直撃すればほぼ確実に場外へ吹き飛ばされる「ランドスライド」はタイタンの代名詞でもあるが、
極タイタン実装当時では既にPS3での動作がかなり苦しくなっており、他コンテンツでもラグと戦い続けていたプレイヤーにとっては回避難易度が凄まじく高く、
極タイタンそのものの難易度と3方向に飛んでくるランドスライドの対処が困難であったため引退者が続出する事態となっており、PAX EAast2024での吉田P/Dの発言によれば「タイタンのランドスライドで30万アカウントくらい消滅した記憶がございます」とのこと。

究極履行は「大地の怒り」
タイタン自身が無敵となり、代わりに心核が露出して攻撃できるようになる演出が発動の合図。心核を破壊すればダメージを抑えることができる。
この時は戦闘できるフィールドがかなり狭くなっていることもあり、初見の方は特に注意。

アルテマウェポン破壊作戦では3ボス、蛮神三連戦の大トリを務める。真や極とは違ったベクトルでの凶悪なギミックが追加されており、絶においてもプレイヤーたちの壁となる。

登場コンテンツ:
  • タイタン討伐戦(Lv34)
  • 真タイタン討滅戦(Lv50)
  • 極タイタン討滅戦(Lv50)
  • 絶アルテマウェポン破壊作戦(Lv70)
  • 幻タイタン討滅戦(Lv80)


嵐神(らんしん)ガルーダ


はじめようぞ、虫ケラ……
わたくしの風でッ! 嵐でッ! 無残に散れッ!

CV:田中理恵
固有天候:暴風
戦闘曲:堕天せし者

イクサル族が信奉している蛮神。女性の鳥人の姿をしている。
もっとも凶暴な蛮神と呼ばわれ、他の者を「虫けら」と軽蔑し、交渉に応じることなく相手を切り裂く。

蛮神戦では、フィールドの中心に4つの石柱が存在する。
この石柱はガルーダからの攻撃を受けたりすると徐々に壊れてしまい、ガルーダの強力な技から身を守る手段がなくなるため、壊れないようにする立ち回りが必要。
なお後述する究極履行でこの石柱は強制的に破壊されて、そのまま戦闘が続行される。

究極履行は「エリアルブラスト」
ガルーダが突然飛び上がり、フィールドの中心で無敵となって現れるのが発動の合図。
残っている石柱の数に応じてダメージが軽減されるため、発動までに石柱が破壊されすぎていると詰みとなる。

絶アルテマウェポン破壊作戦では1ボス、先鋒を務める。ギミックの密度こそ高いが一番手だけあって小手調べといった具合。しかしながら「あるギミック」の存在に気づけなければ解き直しを余儀なくされるブービートラップが…

登場コンテンツ:
  • ガルーダ討伐戦(Lv44)
  • 真ガルーダ討滅戦(Lv50)
  • 極ガルーダ討滅戦(Lv50)
  • 絶アルテマウェポン破壊作戦(Lv70)


善王(ぜんおう)モグル・モグXII世

家臣たちよ、ワルモノを裁くクポーッ!

CV:なし
固有天候:妖霧
戦闘曲:善王モグル・モグXII世

おとぎ話に存在していたモーグリ族の王。
神話によればモーグリ族は元々天界に住んでいた。紆余曲折を経て下界へと降ろしていったが、王であるモグル・モグXII世は天界に残ったという。
急激な情勢悪化から不安に駆られた「家臣団」と呼ばれる一部のモーグリによって召喚され、モーグリを守るため人間と敵対することに。

以前と違い蛮神自身は最初から出ておらず、家臣団との戦いが前半戦となる。後半戦では王が出陣し、王と家臣団との戦いになる。
極では普通に王が最初から出張ってくれる。

とにかく色々ネタが混じっている、コミカルな蛮神戦。
特に「有頂天」というどう見てもブロント語のデバフまである。
やることがアレでも一応シリーズマスコットだからか、家臣団は倒されてもその場に転がされて放置されるため、終了間際にはそこら中にダウンしたモーグリ家臣団が転がっている。
特に極ではそのまま突撃するだけでは絶対勝てず、ギミックの理解が必須で初見殺し要素が満載。ある意味一番「FF14らしい」戦闘でもある。
真でも以前はその傾向は見られたものの、後のアップデートでこれが多くのプレイヤーにとって初めての8人コンテンツとなったことを受けて大幅な改修が入る。
前半に家臣団、後半に王の相手をするというところは同じだが、後半でターゲットできるのが王1体だけとなり、家臣は王の号令に合わせて技だけを繰り出していくという、最初の討滅戦らしく非常にオーソドックスなバトルに仕上がった。
時間差で発生するAoEからの退避、履行技などの全体ダメージからの回復、通常頭割り、タンク頭割り、散開、ダメージエリア発生と、後に登場する討滅戦やノーマルレイド、IDなどに頻出する要素がてんこ盛りであり、初心者の各ギミックの練習にはちょうどいいと改修後の評判は良好な模様。

究極履行は「メメント・モーグリ」
真では前半戦の終わりで、善王が出現時で必ず使用する。
ダメージは発動時点で残っている家臣団の数に左右されており、発動まで全員撃退に成功するとかなり抑制される。
極では家臣を一定回数倒すと詠唱が始まり、詠唱が完了してしまうと全滅。ギミックの関係上履行技というよりは時間切れ演出に近い。

登場コンテンツ:
  • 善王モグル・モグXII世討滅戦(Lv50)
  • 極王モグル・モグXII世討滅戦(Lv50)


水神(すいしん)リヴァイアサン

我が海域を侵すか、光に穢れし者よ!

CV:なし
固有天候: 時化
戦闘曲:船乗りには難破を / 混沌の渦動

サハギン族が信奉している水棲の蛮神。
顕現した直後、その場に現れて大暴れするでもなくリムサ・ロミンサのあるバイルブランド島の沖合に現れた事が確認され、沖合に展開していた黒渦団旗下の船団が甚大な被害を被ったという報告が齎される。
当初メルヴィブはそのことを怪訝に思ったが、すぐに超巨大な大津波「大海嘯」を起こすつもりであると看破。これが直撃した地域は地形が変貌してしまうような壊滅的被害を被るとされており、直ちに討滅が決定。
巨大な海竜のような姿で、あまりの巨体で並の船ではリヴァイアサンの攻撃に耐え切れず、接近するのも不可能と言われる。
そのため、リヴァイアサン戦は「双胴船」という特製の巨大改造船に乗り、海上という地の不利を負いながら水神に挑む。

リヴァイアサン以降の蛮神は「真~討滅戦」が基本難易度となる。

巨体を活かした突進や、ボディスラムを仕掛けてくるなど意外と脳筋。
真はゴリ押しでも難なく倒せる難易度だが、極になると船の柵がなくなり、海へ落ちると即溺死。突進、ボディスラムの回避が必須に。
他にも多彩なギミックがあり、メリハリのある戦いと評判。

究極履行は「タイダルウェイブ」
フィールドの四隅に「ジャイヤ・スピューム」という雑魚敵が現れることが発動の合図。
端に配置される「魔法障壁発動器」を使うことでダメージを抑制できるが、発動にはエーテルが必要であり、エーテルが尽きると効かなくなる。
ジャイヤ・スピュームはエーテルを吸い上げるため、DPSはこれの破壊を優先されたし。

登場コンテンツ:
  • 真リヴァイアサン討滅戦(Lv50)
  • 極リヴァイアサン討滅戦(Lv50)
  • 幻リヴァイアサン破壊作戦(Lv80)


雷神(らいじん)ラムウ


来たか、光の者よ……
貴様の力、測らせてもらうぞ!

CV:岸野一彦
固有天候:雷雲
戦闘曲:雷光雷鳴

ものすごい巨大かつもっふもふな髭を持った老人。シルフ族たちの求めに応じて召喚される。
「裁定者」の異名を持ち、基本的に人間を憎み、崇拝する蛮族だけを守る蛮神たちの中では唯一といっていいほど人間側の都合を聞いてくれる。
光の戦士と戦う理由も、あくまで人間が引き起こした森の騒乱を、光の戦士たち人間がちゃんと治められるか力試しをするという理由である。

真はそれほどでもないが、極は善王以上の初見殺し。
というより、予め攻略法を把握しないといくらやっても勝てない相手で、その難解さはパズルゲームの域に達する。

究極履行は「裁きの(いかずち)
フィールドの外周で「グレイアービター」という雑魚敵が複数体出現するのが発動の合図。
真で普通に時間内で倒して終わりだが、極では外周が帯電してダメージ床となっているため一筋縄では行かない。

登場コンテンツ:
  • 真ラムウ討滅戦(Lv50)
  • 極ラムウ討滅戦(Lv50)


氷神(ひょうしん)シヴァ


戦を呼ぶ者たちよ……
あくまで静寂を乱そうというのか……

CV:内田真礼
固有天候:極光
戦闘曲:雪上の足跡 / 忘却の彼方

蛮神の中でもかなり異端な存在。
千年以上ドラゴン族との戦争を続けた国「イシュガルド」の伝承に、ドラゴン族との禁忌を犯した魔女「シヴァ」がいた。
しかしイシュガルド正教の教えに反する異端者からは、シヴァは寧ろドラゴン族との融和の象徴たる聖女として崇められる。
未だに活動している異端者を束ねる、「氷の巫女」と呼ばれる女性「イゼル・ダングラン」は、イシュガルドに裁きを下すために自らの身体を依代にして、シヴァを蛮神として降臨させる。

つまりシヴァは元々人間であり、彼女を信奉する人間によって神格化された存在。シヴァを倒してもイゼルのへ憑依が解けるだけで、イゼルが死亡することはない。

パッチ3.0で明かされたその正体は、人間とドラゴン族が敵対関係を結んでいなかった時に生息した「聖女シヴァ」。
七大天竜の一翼、聖竜フレースヴェルグと種族を超えた愛を結び、その愛が人と竜との共存の礎となった。
更に聖女シヴァは普通の人間であり、氷を司ったり人に復讐を求めていたといった要素は全て過去視で聖女シヴァを垣間見たイゼルの独自解釈が入ってしまった結果である。
フレースヴェルグは氷神シヴァを亡き彼女への冒涜として捉えており、話題に出すと凄まじい怒りを示す。
そしてパッチ5.2での展開を見せられたら彼は何を思うか。

究極履行は「ダイアモンドダスト」
フィールドに4体の「アイスソルジャー」という雑魚敵が現れることが発動の合図。
真でも極でも真で普通に時間内で倒して終わり。
ただし演出は非常に凝っており、発動時点でどのようなアクション中でもPCの動作を固定する。宙に浮いていても固定されて落ちなくなる
CFでシヴァに行く機会があれば、好みのエモートで、最高の一瞬を撮ってみてはいかがでしょうか。よくネタに走って変なポーズで凍ろうと頑張る人を見掛ける

ラムウからの反省か、シヴァ戦は比較的に簡単でリカバリも効く、バランスよく仕上げられた。そのバランスの良さを買われて、復刻シリーズ「幻討滅戦」では一番手を務めた。

登場コンテンツ:
  • 真シヴァ討滅戦(Lv50)
  • 極シヴァ討滅戦(Lv50)
  • 幻シヴァ討滅戦(Lv80)


闘神(とうしん)オーディン

ウルズ……いずこへ……

CV:なし
固有天候:闘気
戦闘曲:

謎に包まれた存在。
漆黒の鎧を纏い、巨馬「スレイプニル」に跨り、「斬鉄剣」を持つ騎士。
その存在はごく一部の伝説のみに留まり、正体や目的は一切不明。
信者が存在しないにも関わらずオーディンが顕現し、しかも倒されても消えることなく、また別の姿で復活する噂まで……
蛮神の中でも極めて特殊な存在。

その正体は第三星暦、古代アラグ文明の聖典に記された古の悪神「オーディン」。
斬鉄剣を手に多くの人と「聖女ウルズ」を斬殺し、後にアラグの英雄に黒衣森に封じられたと書いてあるが……
オーディン(の元となっている思念?)自体はウルズを求めているようであり、どうやら聖典の内容とは別の真実があるようだ。

なお、オーディンの本体は彼ではなく斬鉄剣に宿っており、彼を倒した者が手にすると徐々に精神を乗っ取られ、最後にはオーディンとなる。
ミイラ取りがミイラになる、とは言い得て妙である。

オーディンは他の蛮神と違って、最初は討伐戦ではなく「F.A.T.E」(各地に発生するイベントで、その場所にいるだけで参加できる)という形で登場する。
その姿は「前回のF.A.T.Eでオーディンにトドメを刺したプレイヤーの種族と見た目を反映する」という特殊な仕様となっており、2023年のクラウドサーバーのオープンベータテストまで「オリジナル」と言える素顔は明らかにされていなかった。
「黒衣森」という地方にランダムでオーディンが出現し、その周りが特殊な天候「闘気」に包まれる。
しかし地図には表示されないので、発見するのは非常に難しく、オーディン出現の知らせがあると各地から大量のプレイヤーが発見地に駆けつけることが多く、ちょっとした祭気分。
そのオーディンも大人数の討伐が前提で、体力が異常なまでに高く、数十人じゃないとまともに倒せないほど。
もしオーディンを発見した場合、独り占めなど考えせず、他のプレイヤーにも知らせましょう。

2015年1月にようやく正式な討伐戦が実装。これによって確実にオーディンと戦えるようになったが、報酬はF.A.T.Eから得られるものよりは劣るためか、わざわざ参加するプレイヤーは多くない。
ただし今は制限解除で行けるため、報酬を取りたいと思う人は容易に取れる。

究極履行は「斬鉄剣」及び「真・斬鉄剣」
F.A.T.Eでは前者、討滅戦では後者を使用してくる。
HPが一定以下を下回ると詠唱し始める。他の履行技と違って抑制の手段が一切用意されておらず、詠唱完了前に集中攻撃して倒さないとどうあがいても全滅する。いわゆる「時間切れ」である。

登場コンテンツ:
  • F.A.T.E.『古の闘神「オーディン」』(Lv50)
  • 闘神オーディン討滅戦(Lv50)

ちなみに外部コラボとして「ファンタシースターオンライン2」に出演している。
PSO2におけるボスはステージの最奥部で固定で鎮座するパターンとステージの途中で発生する臨時イベント「エマージェンシートライアル(ET)」で出現するパターンがあるのだが、コラボ期間終了後も後者のパターンで恒常的に遭遇できる。
期間限定クエストの最奥部ボスとして登場した際は「闘神オーディン討滅戦」というテロップが入り、ETで出現した際は通常のエマージェンシートライアル演出ではなく「F.A.T.E JOINED」と、どちらも本家FF14に倣った演出になる。
戦闘も各種攻撃に予兆範囲が表示される*2、究極履行技として「真・斬鉄剣」があるなど、PSO2の基本を逸脱してFF14を演出している。
真・斬鉄剣は発動を許すと強制即死であり、FF14と違い如何なる無敵技による回避も通用せず強制的に即死する。フィールド上のETだった場合はフィールド全域どこにいても即死
確定で全滅するためET中だった場合はETも失敗になり、クエスト最奥部ボスの場合は必然的にボス戦はETでもあるためクエスト自体が失敗になる。
フィールド上で出現する者は「最後に倒したプレイヤーの顔になる」という仕様も一部再現されている*3


不死鳥(ふしちょう)フェニックス


わしが何を思い、何を為したか……。
それはエオルゼア新生の真実へと続く、最後の答えじゃ。
知りたくば、力ずくで暴くがいい。
神と成りし我が身を屠り、真実を奪ってみせよ!

CV:清川元夢
戦闘曲:灰より生まれし者

第七霊災当日、カルテノー平原で新たな出現した蛮神。

賢者ルイゾワがバハムートを封印せんと試みるのも失敗し、最後の策として冒険者達を未来の世界へ転送し、メガフレアの光に消えていった……
第七霊災の項目でも述べたが、封印に使用した十二神の力が霧散する前に、人々の、そしてルイゾワの強い祈りによってルイゾワの身に宿り、伝説の不死鳥「フェニックス」へ変貌する。
その力はバハムートすら凌駕し、ルイゾワの全身全霊の一撃がメガフレアを打ち消し、そのままバハムートの体を貫いた。

人を遥かに超えた力を、ルイゾワはすぐ手放した。
しかしバハムートが息絶える前にルイゾワを喰い、辛うじてバハムートは生き残ることとなった。
バハムートの巨体が砕け散り、その膨大なエーテルはエオルゼアの大地へ帰し、「新生」の礎となった。これこそが、「第七霊災」の真実。

バハムートに喰らわれたルイゾワはバハムートのテンパード(信者)になり、バハムートの復活のために同じくテンパードとなった第七霊災の首謀者、「ネール・ヴァン・ダーナス」と暗躍する。
「大迷宮バハムート」の終着点、「バハムートコア」に辿り着くためには、最早ルイゾワではなく、蛮神「フェニックス」として立ちはだかる敵を倒さなければならない。

召喚士でレベル80に達することで、デミ・フェニックスを召喚できる
後述するデミ・バハムートとほぼ同じ行動を取るが、出現している間のパッシブバフ「不死鳥の翼」で微弱ながらも味方のHPを徐々に回復し続ける。
こちらが使う履行技は転生の炎ではなく、「リヴァレーション」。ビジュアルは大迷宮バハムートで戦った時に使用したものとは違いアク・モーンの炎属性版といったところ。

究極履行は「転生の炎」
フェニックス本体が当たると即死する炎の壁に覆われ、雑魚敵「ベンヌ」が複数体現れるのが発動の合図。
ギミックに失敗するとフェニックス本体に「不死鳥」というバフのスタック数が増え、増えるごとに威力が増大する。スタック15個でほぼ全滅。
また、この技を使用した後は以前の体色から溶岩のようなカラーリングへと変貌する。

後述する「絶バハムート討滅戦」でも登場。
ただしあちらでは敵としてではなく、味方としての登場である。
条件付きだが、バハムートに強烈な一撃をかましつつ、テラフレアで全滅してしまったPTを蘇生させ、非常に強力なバフを付与するという色んな意味で燃える演出。

登場コンテンツ:
  • 大迷宮バハムート:真成編3(Lv50)
  • 絶バハムート討滅戦(Lv70)


龍神(りゅうじん)バハムート


CV:なし
固有天候:龍核
戦闘曲:Answers / 転生の炎/ 償いの果て(絶バハムート討滅戦限定)

言わずと知れたバハムート。
FF14のバハムートの立場はかなり特殊で、詳しくは第七霊災を参照。
その力は圧倒的でエオルゼアが瞬く間に焼野原になり、既存の生活圏をほとんど破壊し尽くした。
ただし賢人ルイゾワの犠牲により、エオルゼアの地下深くに封じられる。
その目覚めは新生エオルゼアとそこから派生したFF14の全ての原因となった出来事であり、後のストーリーでもバハムート及びバハムートが封じられていた衛星ダラガブは度々話題に出されている。

生前ではニーズヘッグらと同じ七大天竜の一翼で、光竜バハムートと呼ばれていた。
南方大陸「メラシディア」で番いの闇竜ティアマットと静かに暮らしていたが、侵略してきたアラグ帝国との戦いで絶命してしまう。
悲しみに暮れたティアマットは、愛するバハムートを生き返らせようとアシエンに蛮神召喚の術を教えてもらったが、召喚されたのは酷く歪まれた紛い物であった。
そしてアシエンたちもアラグ側に蛮神を捕獲する方法を教えたため、龍神と化したバハムートは捕獲されて衛生ダラガブ内に封じられてしまった。
今のバハムートはアラグの魔科学によってダラガブのエネルギー生成効率を上げるため元々持っていた同族を慈しむ心を封じた上で人間に対する憎悪を増幅するという悪辣極まりない方法の中での数千年に及ぶ封印の末やり場のない怒りと狂気に支配されており、分かり合うことは一切ない。
ティアマットもバハムートのテンパードとなってしまうも、七大天竜としての人間とは比べ物にならない精神力から暴走状態に陥る事も無かったが、復活したバハムートの有様を見て自罰感情と自責の念から己を魔大陸に封印。
現在に至るまで無人となった魔大陸の淀んだ空の下、アラグの拘束具に身を委ねている。

蛮神戦ではなく、レイドダンジョン「大迷宮バハムート」の最重要ファクター。
敵として戦うのは本体ではなく、その精神体「バハムート・プライム」。
ギミックの難度は然程でも無い一方兎に角どの攻撃も痛いのが特徴で、当時で生半可な装備と覚悟で挑んだタンクを蒸発させる「アク・モーン」など多数の強力な技を持っていた。
今日に至るまでFF14の持ち味として語られる「ギミックによるドラマチックな戦闘演出」が一つの到達点を迎えたボス戦であり、演出・難易度・BGMの完成度から、当時挑戦したプレイヤーからはFF14の名コンテンツの一つとして数えられているようだ。
一方、所謂『旧版』から設定上5年の空白期間を挟んだ『新生』に至るまでの間のミッシングリンクが高難易度エンドコンテンツに挑まないと解明されないという点で当時の評価はよろしくなく、
更に新生メインストーリーでは顔出しが少なかったアリゼーが蒼天メインストーリーでそれなりに顔を合わせたことがある様子で接してくるため困惑するユーザーも多く、この反省を受けて次のレイドシリーズはストーリーを楽しむための通常難易度と高難易度が最初から分離される運びとなったが……


究極履行は「テラフレア」
合図は非常にわかりやすくカウントダウンのテロップまで出るため詳細は割愛。
今までの履行技と違い基本ダメージがとんでもなく、フィールドギミックを利用するだけでは耐えることができず、タンクのリミットブレイク3で得られるバフがなければ全滅する。

なお、召喚士のレベル70クエストをクリアすることで、なんとデミ・バハムートなるものを召喚できるようになる
これだけの存在をペットとして引き連れる姿は中々のインパクト。しかもデカい。「デカすぎてギミックが見えない」と苦情が出て、他人のものまで含めてサイズを調整できる仕様を入れられたほど。
こちらが使う履行技はテラフレアではなく、上述した「アク・モーン」

因みに大迷宮バハムートは新生当時の高難易度コンテンツだったが、今はある程度の装備さえ手に入れればソロや2人でも難なく進められる。手っ取り早くストーリーだけを見たい人は制限解除で行くことを推奨。
ただしネールなど一部のボスは仕様がわからないと今も苦行。
但し適正レベルで倒すことができればストーリーと併せて感動も一押しなので腕に自信があるプレイヤーは時間があれば是非挑戦してみよう。メンバーを集めるのが一番の難点ではあるが…

パッチ4.11では、超高難度コンテンツである「絶シリーズ」の第1弾に抜擢された。
Lv70に引き上げられただけではなく、ギミックの密度・難易度が凄まじいレベルまで上がっている上、真新しいギミックも大量搭載されている。
レベルキャップがLv100に上がっている現在でもパッチで緩和を施されたことがなく、依然と変わらずFF14内の最高難度コンテンツの一つとして君臨している。

「絶バハムート討滅戦」の最終フェーズでは、新たな形態である鮮烈な黄金色に光り輝く形態「ロース・ダイ」*1へと変貌する。
どうやらこの形態は、バハムートの怒りと狂気が限界まで達したことによるらしい。
「エクサフレア」や絶大威力の「モーン・アファー」などを使い、光の戦士たちと最後の死闘を繰り広げる。

登場コンテンツ:
  • 大迷宮バハムート:真成編4(Lv50)
  • 絶バハムート討滅戦(Lv70)


友神(ゆうじん)エンキドウ


CV:なし
戦闘曲:ビッグブリッヂの死闘

サブストーリーの通称「事件屋シリーズ」にゲストとして登場するギルガメッシュ(FF)が偶然召喚した、「友神」。

今作のギルガメッシュは敵や蛮神ではなく、さすらいの剣客として一人でエオルゼアに訪れた。途中で光の戦士と出会い、彼(彼女)と様々な事件に巻き込まれる。
友人のエンキドウがいないためか寂しくて仕方ないらしく、緑のニワトリをエンキド「ゥ」と命名して連れ回すという笑いを誘う行動に出た。

ある時大量のクリスタルを運搬する作業を行う際、またしても友人エンキドウへの思いを口にする。
寂しさのあまり「エンキドウがここに居れば…!」と強く念じた結果、目の前のクリスタルが光り出す……
「お前、ギルガメッシュか!?」

なんと、ギルガメッシュ1人の想いによってエンキドウが蛮神として召喚されたのであった。

外見はFF5のエンキドウとほぼ同じく、翼を持つ緑色の鳥人。
ある理由でギルガメッシュと共にプレイヤーを迎え撃つ。これは敵に回した類ではなく、決闘のようなシチュエーションだが、エンキドウが蛮神として顕現したせいもあり、プレイヤーはどの道戦わなければならなかった。

先にエンキドウを倒すとギルガメッシュが逃走し、秘めた力を解放してプレイヤーと再戦する。ここでエンキドウの出番は終了だが、ギルガメッシュ以上のサプライズ出演とも言えるだろ。

なお、蛮神ではあるが、究極履行らしい技を持たない。

登場コンテンツ:
  • 真ギルガメッシュ討滅戦(Lv50)

蒼天のイシュガルドに登場する蛮神


+ パッチ3.0〜3.57までの範囲に関わるネタバレを含みます

武神(ぶしん)ラーヴァナ


さあ、語り合おうぞ……
武によってな!

CV:喜山茂雄
固有天候:煙霧
戦闘曲:武神降臨 / 曲がらぬ刃

パッチ3.0にて追加された蛮神。
FF14オリジナルの蛮神であり、モチーフとなった既存の召喚獣はいない。
虫のように不気味で、しかしどこか愛嬌もある「グナース族」が信奉する。

グナース族の奇妙な外見に反して、剣四本を持つ人型で中々かっこいい。
「武神」と呼ばれるだけあって武人気質で、相手が人間であっても軽蔑はせず、「武によって語り合おう」と全力で戦いを挑む。
通常形態である剣四刀流の「武辺の化身」、大技を連続で使う大剣二刀流の「光焔の化身」、そして剣を捨て、素手や光波で攻撃する「甲殻の化身」という三つの形態を使って光の戦士に武の洗礼を見舞う。
蛮神の中では珍しくキャラクターボイスが収録され、演出も派手で優遇。

真・極問わず、戦闘が進むとフィールド外周の柵が壊れ、吹き飛ばし攻撃による落下死にも警戒する必要が出てくる。

究極履行は「チャンドラハース」
幻蝶・月光蝶という雑魚敵が数匹出現するのが発動の合図。
月光蝶は「月剣招来」を詠唱完了すると大剣となり、大剣の出現数に応じて被ダメージ上昇というデバフがプレイヤーに複数個付与されるため、優先して排除されたし。

登場コンテンツ:
  • 真ラーヴァナ討滅戦(Lv53)
  • 極ラーヴァナ討滅戦(Lv60)


雲神(うんしん)ビスマルク


CV:なし
固有天候:群雲*4
戦闘曲:果てなき蒼 / 狂気なる災厄

パッチ3.0にて追加された蛮神。
鳥人のような蛮族「バヌバヌ族」が信奉する。
動物的な蛮神であり、セリフは一切ない。鳴き声をセリフと捉えるなら結構喋るが……

空を飛ぶ巨大な白鯨。天候を司る力を持ち、天候(フィールドの背景)に合わせて攻撃パターンが変わる。
プレイヤーは飛空艇と連結された浮島の上でビスマルクと並走し、対峙する。浮島にはビスマルクのタックルの衝撃を防ぐ魔導フィールド発生器、ビスマルクを拘束する対竜バリスタが搭載されている。
……まあ、こう言ってはなんだが、要は峯山龍のエオルゼア版。
つまり元ネタは後にコラボすることになったシリーズ作品だが、残念ながらパッチ4.36からのコラボ作品とは世代が違う。

ご丁寧に浮島の耐久力がゼロになると敗北という特殊ルールが付く。何気に専用失敗演出までもある。
実際戦ってみると、ビスマルク本体よりも、バヌバヌの戦士や下僕である猛禽「サヌワ」と戦うのがメイン。
当然というべきか、落下死あり。

究極履行は「バブルブロウ」
ビスマルクの噴気孔破壊後で発動準備に移行する。
代わりに2匹のサヌワ(大蛇)がフィールドに出現し、倒すことで履行技の威力を抑制できる。サヌワ2匹が互いに近づきすぎると線で繋がり、被ダメージが大幅低下するため、2匹を分離して処理する必要がある。
また処理に成功しても、更に魔導フィールド発生器を使って軽減しなければならない。
発動後は発生器が壊れてしまう。

登場コンテンツ:
  • 真ビスマルク討滅戦(Lv57)
  • 極ビスマルク討滅戦(Lv60)


ナイツ・オブ・ラウンド


神に抗う光の使徒よ……
その異能の力を、我が光によって打ち消してくれるわ!

CV:辻親八(騎神トールダン)
固有天候:神意
戦闘曲:英傑 / 英傑は死なず(極限定)

パッチ3.0のラスボス。
有名のチート技がまさかのサプライズ参戦。

「聖剣アスカロン」を携えた巨大な騎士王と、それに従う十二騎士という姿を取る。
正確には騎神(きしん)トールダン」となったイシュガルド教皇トールダン7世が蛮神であり、他の十二騎士は彼の私兵「蒼天騎士団」がテンパードと化した姿。
邪竜ニーズヘッグから奪われた「竜の眼」と魔大陸に眠っていた三闘神の力を合わせて使い、ドラゴン族を全て皆殺しにし、イシュガルドの繁栄を永遠のものにするために自ら蛮神となった。
しかし、その「永久の繁栄」に笑顔はないと言っていい。イシュガルドの民は等しくこの蛮神のテンパードとなるのだから。
ある意味、イシュガルドという国の根底にあった偽りの神話の終着点と言える。
光の戦士はアイメリクに代わり終止符を打つため、或いは友情に殉じ散ったオルシュファンの仇討ちのため決戦を挑む事になる。

しかし騎士(ナイツ)とは言っても構成員全員が高貴な人物とは限らず、3.0シナリオ序盤の所業を含め、寧ろ普段ならチンピラと呼ばれるような人格に問題のある人物が数人混じっている。
これは「性格に難があってもテンパードにすれば(性格そのものがなくなるので)問題なし」というトールダンの思惑に基づく。
とはいえ戦闘能力への影響を考慮してか元の人格はある程度残されているため、魂の焼き加減は「レア」とのこと。

バトルでは総勢13体もの敵を一斉に相手取る…という訳ではなく、基本は本体の騎神トールダン1体をターゲットとし、王の号令に合わせて取り巻きの騎士たちが技の発動やターゲット交代などを行うという先に登場した善王モグル・モグXII世に近い戦闘形式*5
ノーマルはそこまで難しくないが、極はプロデューサー曰く「特別仕様」で、その難易度は当時最難関のレイドダンジョンに匹敵すると蛮神戦にしては非常に高い。

究極履行は「アルティメットエンド」
非常に長い雑魚フェーズの〆として使ってくる。
トールダン含むナイツ全員が力を合わせて見舞う全力の大剣撃。あまりの威力故か、画面が砕け散る特殊演出までついており、原作再現にも余念がない。通称「パリーン」。
発動まで複数回「ライト・オブ・アスカロン」というノックバックつき小ダメージ全範囲攻撃が起きるので、外周に吹き飛ばされないよう注意しよう。
余談だが、この時はリミットブレイクのSEが聞こえるため、この技は13人分のそれに相当すると思われる。
しかし、これがまさに全力の一撃だったのかパリーンの演出後、明らかに疲弊したトールダンがそれを耐え切ったことに困惑しながらも、かなりのへっぴり腰と文字通りアスカロンに振り回されるような形で剣を振り回し始める。
ただし極においては異邦の詩人の脚色が入り、全力の一撃に耐えてみせた光の戦士に感心し究極の力を解き放つと宣言、ここからが騎士団の波状攻撃が襲い掛かる正念場となる。
BGMも威厳と哀愁の入り混じった「英傑は死なず」からノーマルでも使われた激しい曲想の「英傑」へと回帰し、非常に燃える演出となっている。
そしてさらにうっ憤を晴らすようにパッチ6.5xでは幻ナイツで大暴れした

第63回FFXIVプロデューサーレターLIVEで公開された絶シリーズ第4弾「絶・竜詩戦争」がパッチ6.11で実装。
3人のナイツがボスとして立ちはだかると思われたが、蓋を開けてみればナイツにトールダン、更に首元にアラグの拘束具を装着させられたニーズヘッグとフレースヴェルグまで立ちはだかる。
吉田PがPLLにて「1ヶ月といわず3ヶ月ほど攻略に要する前提でいてほしい(要約)」と警告した通り、過去最凶クラスの難易度のクエストとして降臨した。
そして道中、本来の歴史通りオルシュファンが戦闘中に介入。どうあがいても彼は助からず、槍に貫かれモーションまであのムービーと同じものが採用される念の入れようで戦死してしまう。
ところが、一通りのボスを突破することが出来ればタイムループが発生。戻ってみるとそこは夕日に照らされた教皇庁の空中庭園。
本来の歴史であれば、オルシュファンはここで盟友の為に殉死してしまう。しかし極や絶の元凶の異邦の詩人は光の戦士に前もって歌っている。


銀の剣救いたくば 鋭き槍に備えよ
然れば その矛先は友の命に届くことなし
我ら今こそ 昔日に想いを馳せん
邪には聖 聖には邪 常に相対する者ありと知るがゆえに


無事…だったのだな…
本当に…よかった…

今ここに、歴史は分岐する。
あり得ざる歴史の先へ、数多の光の戦士が願った「もしも」へ。


歴史にもしもはないと言うが それでも人は夢想するもの
ならばここに詠おう 盟友を守った先に待つ未来を


偽典・竜詩戦争

PLLでも伏せられていた要素であり、「イシュガルド教皇庁にてもしもオルシュファンが生存していたら」という公式からの1つの解答がハイエンドコンテンツとして「偽典・竜詩戦争」がサプライズ登場。
ループ後の教皇庁でオルシュファンを守り切ると突入し、ここまでの絶竜詩戦争で既に過食気味の光の戦士達に降りかかる更なる試練であり、異邦の詩人が囁いた歴史の分水嶺の先が描かれる。
因みに、偽典ルートに入ってから特定の条件を満たした場合、竜詩戦争はバッドエンドを迎えるか第八霊災を待たずして「詰み」、または第八霊災後「漆黒のヴィランズ」に至れないまま「詰み」となるバッドエンドの可能性が示唆および考察されている。

登場コンテンツ:
  • ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦(Lv60)
  • 蒼天幻想 ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦(Lv60)
  • 絶・竜詩戦争/偽典・竜詩戦争Lv90
  • 幻ナイツ・オブ・ラウンド討滅戦(Lv90)

魔神(まじん)セフィロト


増長せし北方人どもめ……
我が枷を解いたこと、後悔させてくれよう!

CV:なし
固有天候:神秘
戦闘曲:死闘 〜蒼天〜 / 魔神

パッチ3.2にて追加された、「三闘神」シリーズの先鋒。
南方大陸メラシディアに存在した樹状種族に崇拝された世界樹の神格化。生命と成長を司る蛮神。
なお「闘神」とは古代アラグ時代で今で言う蛮神全般を指す言葉であり、「三闘神」とはメラシディアにて召喚された三体の闘神の総称である。
各々の思惑の違いからアラグ帝国という共通の敵を持ちながら、FF6よろしく同調せずに争い合うこともあったらしい。

「魔神」と言えば氷系魔法とFF6プレイヤーは予想するかもしれないが、セフィロトは「生命の樹」をモチーフにした蛮神で、繰り出す攻撃もどちらかといえば岩、土、木と言った「樹」と縁のあるもの。
攻撃の名称や戦闘中に出現する雑魚も、「ビナー」「マルクト」「ダアト」など生命の樹に由来する。
セフィロトという名称はFF14オリジナルというわけではなく、FF6での設定画にSefilosと記載されていたものが由来。

リヴァイアサン以降の討滅戦は「真~討滅戦」が基本難易度となっていたのだが、ややこしかったためこの蛮神から「真」が撤廃され無印表記が基本難易度となった。
ただし、表記こそ変わったがこれらのコンテンツの難易度を比較して大きく変わるものではない。

元ネタはFF6ということもあって、戦闘中はかの名曲「死闘」のアレンジが流れ、「フォースフィールド」「魔神の怒り」と魔神の技を繰り出すなど、ファンサービスがたっぷり含まれてる。
後半戦になるとセフィロトが巨大化し、BGMもデスヴォイスが印象的な激しい曲に変わり、FF10のとあるボス戦を連想させると評判。

究極履行は「アイン・ソフ・オウル」
ヘブライ語で「無限光」を意味する。発動前はいつもの雑魚処理。
ただし極では雑魚を倒すごとに結構な全体ダメージを受けるため、うっかり死者を出さないように雑魚の優先順位を決める必要がある。

ちなみに初公開のときは「コンセプトは大縄跳び」と開発チームが発言したが、「大縄跳び」はFF14のシビアな戦闘バランスを揶揄する言葉としてプレイヤーの間でも有名で、「ついに公式がネタにするのか」「いつものことだろ」と総ツッコミを受けた。
無論、その発言にちゃんとした理由はあるが。
もう一つのコンセプトは「タイタン2」よって当然ながら落下死あり。
幻討滅戦はパッチ6.2に登場。いくらかギミックが緩和されたものの、誰かがしくじれば一瞬でパーティ壊滅に至りかねない恐るべきギミックは健在であり、直前の幻アルテマの低難度に慣れきったプレイヤーを新旧問わず震撼させた。

登場コンテンツ:
  • 魔神セフィロト討滅戦(Lv60)
  • 極魔神セフィロト討滅戦(Lv60)
  • 幻魔神セフィロト討滅戦(Lv90)

女神(めがみ)ソフィア


無知なる者たちよ……
叡智の前に、ひれ伏しなさい……!

CV:田中理恵
固有天候:調和
戦闘曲:死闘 〜蒼天〜 / 女神

パッチ3.4にて追加された、魔神に続く「三闘神」シリーズの次鋒。
同じくメラシディア出身の闘神で、こちらは多民族国家に崇拝された調和と秩序の女神。
ただし彼女の教える「調和」とは、後述のテーマソングでも判る通りかなり歪なものであるらしい。

ラーヴァナに続く戦闘中に喋る蛮神。
紅蓮や漆黒でもこの傾向は引き継がれており、ボスが喋らない討滅戦は逆に珍しくなった。

名称はFF6で女神の原画に記載されていたSophiaから。
残念ながら露出は元ネタと比べると微妙に抑えられ、肌の色も変更されている。とはいえ原作の衣装を着て3Dで動いたら危ないことになってしまうので仕方ない。
均衡と調和、そして知恵を司るとされ、開発チームによるコンセプトは「脳トレ」。
曰く、足元のあの大きな顔は「娘」らしいが……。

FF6でも使ってきた「クラウディヘブン」「クエーサー」はこちらでも健在。
巨大な天秤に連動して傾くフィールドで、天秤に落ちてくる隕石の数と種類から、フィールドがどちらに傾くか計算して滑り落ちないように動いたり、女神の動きを時間差でコピーする分身の範囲攻撃を回避したりと、コンセプト通り頭を使うギミックが多い。

究極履行は「バランス・オブ・ウィズダム」
英語で「叡智の均衡」を意味する。
発動前は3人の雑魚によるいつもの乱戦……とは言いたいところだが、雑魚それぞれにはギミックがある上、女神が直前に「クラウディヘヴン」を使って「死霊の宣告」(HPが0になるとゾンビになるデバフ)をPT全体に付与するため、前回よりも立ち回りに注意と連携を要する。
発動直前は、フィールドがまず左、そして右の方向に大きく傾く。柵が存在するノーマルでは演出の枠に収まるが、最初から柵がなくなっている極では注意が必要。

前半は魔神と同じ、「死闘」のアレンジが流れるが、後半はうってかわってメロウな女性ボーカルが流れる。
しかし英語歌詞をよく聞くとなかなかエグい内容。やはり蛮神は蛮神ということか。

幻討滅戦はパッチ6.3に登場。先に登場したセフィロトの凶悪無比さに比べてマイルドになったことでプレイヤーの安堵の声が上がるという、当時の歴史をそのまま再演するかのような展開となった。
…が、スイッチギミックの頻度が高く、6.3時点で主流になっているシャークを主軸としたやり方が通じないことで四苦八苦するタンクが続出した。

登場コンテンツ:
  • 女神ソフィア討滅戦(Lv60)
  • 極女神ソフィア討滅戦(Lv60)
  • 幻女神ソフィア討滅戦(Lv90)


鬼神(きしん)ズルワーン


善と悪、その戦いに果てはない……
どちらかが完全に滅するまでは!

CV:諏訪部順一
固有天候:鬼気
戦闘曲:ペンウルティマニア / 鬼神
パッチ3.5にて追加された、女神に続く「三闘神」シリーズの大将。
メラシディアの人馬種族に崇拝される「永劫」と「勝利」の神。
なおその人馬種族はアジス・ラーにいるレプトイドという敵の元となっている模様。

こちらも名称はFF6で鬼神の原画に記載されていたZurvan(サウァヴァン)から。
他にも「騎神」「永劫の時」「最高神」とメモが記されており、いずれもコンテンツ内で名残が見られる。
FF6原作では豊富な攻撃手段でプレイヤーを翻弄した。

最初は拘束具に固定されて下半身の見えない状態でスタートし、拘束具を破壊し全身が現れ、履行技を経て全身が光りに包まれた最終形態となる。
氷と炎という相反する力を司ることができる。バトルとしては、魔神や女神と違って謎解き・脳トレといった要素はあまりないが、その分ギミックのダメージや速度はかなり苛烈なものとなっている。

ちなみに原作ではあまり目立たなかった専用技「ティルフィング」は、タンクへの連続強攻撃となっており、ヒーラーが手助けしなければ無事では済まない強力なスキルになっている。

究極履行は「アフラ・マズダー」
ゾロアスター教の最高神である善神アフラ・マズダーが元ネタ。
これまでの履行技と演出が大いに異なり、プレイヤーのカメラが演出によって固定、画面奥から氷の結晶で拘束されたプレイヤーたちを一刀両断しながらズルワーンが画面いっぱいにズームになる、という非常にかっこいい演出となっている。
これ以降の討伐戦コンテンツは、ただハデな履行技を放つだけではなく、非常に凝った演出がなされるようになる。

ちなみに専用BGMはこれまでの三闘神と違い、ボーカルのないインスト曲になっている。その代わり、2種の専用BGMを有する。
古き良きゲームミュージックを彷彿とさせる正統派の戦闘BGMに仕上がっている。

登場コンテンツ:
  • 鬼神ズルワーン討滅戦(Lv60)
  • 極鬼神ズルワーン討滅戦(Lv60)


機工城(きこうじょう)アレキサンダー


我はアレキサンダー……機械仕掛けの神なり……
理想郷に到る道を導くため……我が審判を受けよ……

CV:なし
固有天候:時流
戦闘曲:メビウス / ライズ

レイドダンジョンシリーズ「機工城アレキサンダー」の重要ファクターとして登場。
ゴブリン族の過激派科学信奉集団である「青の手」が、理想郷を求める心から低地ドラヴァニア地方に水没していた遺跡群を依代として顕現させてしまった。
登場当初は動きを封じるフィールドで厳重に拘束されているが、もし本格的な起動を許してしまえば、存在の維持のため周辺の環境エーテルを無差別かつ底なしに吸い上げて死の土地としてしまうと試算されており、フィールドから解き放たれて動き出すという最悪の事態を迎えてしまった場合、遠からず惑星ハイデリン中のエーテルを吸い上げてしまう
更に劇中では「最後の霊災の引き金となる」とも「霊災から世界を守る」ともされており、星のエーテルを吸い上げるという特性からしても、霊災が引き金となる次元圧壊を伴った世界統合を目論むアシエンにとってもイレギュラーであることは明白。

しかも、内部には1つの自己完結型都市が既に形成されているため内部を占拠している「青の手」にとっては外部環境の破滅なんぞ些事であり、一種のバイオスフィアであるアレキサンダー内部に引き篭もり続けながら気ままに科学の先にある理想郷を追い求める。
このあまりにも規格外な想定被害規模と傍迷惑さから、「機工城アレキサンダー」序盤でシドも「玩具じゃねえんだぞ!」と声を荒げていた。

時間操作能力を持ち、敗北した過去を改変したり時間停止中に攻撃したりと凄まじい力を誇る。
全身の各所に高性能な演算機構を大量に装備しており、もはや全身スーパーコンピュータ。演算機構をフル活用しあらゆる未来の可能性を予測した結果、色々あって光の戦士が戦うこととなる。

大迷宮の時と同じく、最終層である「天動編4層」にて直接対決することになるが、戦う相手はアレキサンダー本体ではなく分身である「アレキサンダー・プライム」。ただしバハムートの時とは違い、ステージ外にそびえるアレキサンダー本体も様々な攻撃を繰り出してくる。
4つのデバフを適切に対処する「時間停止」、着弾させる場所を調整しないと後々全滅する「審判の結晶」、地獄のマスゲーム「コミュニオン」等、プレイヤー達を本気で殺しにかかる。

機工城アレキサンダーは、前回レイドシリーズ「大迷宮バハムート」におけるユーザーのフィードバックを受け止めて制作された。
しかしいざ蓋を開けてみると、尊重された意見がよりによって「大迷宮バハムート」をクリアした一部のトッププレイヤー達のそれであり、それらを鵜呑みにしてしまった結果、高次元すぎるDPSレースや超複雑化されたギミック等が続き、評価は決して良いとは言えなかった。
天動編ではスタッフが試行錯誤した結果、ノーマルも零式もちょうどいい難易度として評価されており、後のレイドシリーズにおける難易度の指針を明確にしたとされる。
また、先述の意見の鵜呑みの件もスタッフ内で本レイドシリーズの反省点として残る事となった。

究極履行は「聖なる審判」
バハムートの「テラフレア」と同じく、タンクのリミットブレイク3がないと全滅してしまうほどの威力を有する。
かなり序盤で使ってくるが、発動前に湧く雑魚敵を倒すとLBゲージが多く溜まる仕様となっている。なお初見の方はそんな仕様があるなんてわかるはずもないので、PTに初見さんがあれば優しく教えてあげよう(一応「限界を突破し、聖なる審判に備えよ!」というLBを促すメッセージは表示される)。
ノーマルでは雑魚を雑に倒し回ってOKだが、零式では雑魚フェーズごとに全滅に繋がりかねないギミックはあるためそうはいかない。制限解除でなければの話だけどね

後半戦のBGMである「ライズ」は、カッコいい曲調に快調な歌詞のボーカルの他、一時リズム音と電子音になる時間停止の演出もあり、とても好評。
ボーカルを日本語語訳すると、かなり快調かつ上がっていくような歌詞となっている。

パッチ5.11にて、零式を超える難易度「絶討滅戦シリーズ」の第三弾に抜擢。名も「絶アレキサンダー討滅戦」。
開発の「やりすぎ」が帰ってきたかのような凶悪さでプレイヤーを屠る姿は圧巻の一言。


我は機械仕掛けの神なれば、
我は我を改良し、究極へと至らん……。

コードネーム「ブルートジャスティス」!
合神、スタンバイ!

コードネーム「ブラスティー」!
合神、スタンバイ!

いまここに合神は果たされた……。
我はアレキサンダー……絶望に至る道に導かん……!

終盤では更なるパワーアップを図ってなんと子機であるクルーズチェイサーとブルートジャスティスと合体し、真新しい形態と更に高まった時空干渉力で以て光の戦士たちを殲滅しにかかる。
その時で名乗る名前は「パーフェクト・アレキサンダー」脚が付いている!
時間停止の強化版ともいえる謎解きギミック「未来観測・未来確定」「聖なる大審判」で光の戦士たちの未来を閉ざす。

登場コンテンツ:
  • 機工城アレキサンダー:天動編4(Lv60)
  • 機工城アレキサンダー零式:天動編4(Lv60)
  • 絶アレキサンダー討滅戦(Lv80)

+ パッチ4.5~5.0までのネタバレを含みます

魔導機工タイクーン

CV:なし
固有天候:なし
戦闘曲:ローカス

パッチ5.0『漆黒のヴィランズ』追加のエキスパートダンジョン「異界遺構 シルクス・ツイニングス」最奥にて機械の翼を広げた大型機工兵器。
蛮神ではないが、生まれた経緯は蛮神に限りなく近いためこの項に追記する。
名前の元ネタは『V』に登場するアレキサンダー・ハイウィンド・タイクーン王。
クリスタルタワー中央に聳える「シルクスの塔」地下深部にて異常なエネルギー反応を探知したクリスタリウムの衛兵団が調査を試みるも、防衛兵器の猛攻で撤退を余儀なくされ、シルクスの塔を改造した者達にも詳しいという理由で招集された冒険者が相手取る事になる。
「冥界下り」とも称される決死行の最中、第八霊災の遺構を下るにつれてその正体が明らかとなる。

正体は、第八霊災のグラウンド・ゼロから離れたザ・バーンにいたため「黒薔薇」の難を逃れたガーロンド・アイアンワークス主要技術者達*6と、
英雄譚『蒼天のイシュガルド』に描かれた英雄に希望を与えられた者達が第八霊災で命を落とした英雄を救わんという祈りと願いの下、三世代に渡り彼らがクリスタルの代わりに人生を捧げ続けて建造した、
アレキサンダーの時間干渉能力とオメガの次元跳躍能力を用いてグ・ラハ・ティアとクリスタルタワーを統合前の第一世界に送り込む為に、原初世界のあらゆる魔導技術とシド達が英雄と共に目にした技術を結集させた、ガーロンド・アイアンワークス社製人造蛮神ともいうべき人類の願いと執念の結晶である。
第八霊災に伴う生存戦争の真っ只中、国という政治形態も青燐機関も意味を成さず人的/物的資源が慢性的に枯渇するという世紀末の中での建造に、一体どれだけの犠牲と労力が伴ったのだろうか……。

クリスタルタワーを建造したアラグ帝国の建国・繁栄にも関わったアシエン・エメトセルクが水晶公の正体を看破しつつも、生身での時間及び次元跳躍手段については正体を計りかねていたのも必然であり、彼が感知出来ない未来の原初世界から次元どころか時間軸を跳躍してやって来たオーパーツであるため知り得ないのである。
高度な文明を持っていたアラグ帝国はおろかアシエンですら成し得ない生身での次元跳躍と時間遡行を両立させることが出来たのは、
「例え過去は救われたとしても、第八霊災発生後の世界は救われない」という事を承知の上で駆け抜ける事を選んだ「なりそこない」達の不屈の精神あればこそ。

登場コンテンツ:
  • 異界遺構 シルクス・ツイニング(Lv80)



紅蓮のリベレーターに登場する蛮神


+ パッチ4.0〜4.57までの範囲に関わるネタバレを含みます

豪神スサノオ

いざ舞え、踊れ!祭りである!神前たれども無礼を許す……武器を取れい!

CV:中島卓也
固有天候:嵐天
戦闘曲:啓示 / 祭りである / 終始

パッチ4.0拡張ディスク「紅蓮のリベレーター」において、最初に対峙する蛮神。
3.0の蛮神ラーヴァナに続き、既存のシリーズに登場しないFF14オリジナル蛮神の第二弾となる。
モデルは日本神話における『建速須佐之男命』(タケハヤスサノオノミコト)だと思われる。

舞台が東方に移ったためか思いっきり和風のボスで、祭り囃子を模したBGMに戦いを祭りとして愉しみながら神剣「アメノムラクモ」をぶんぶん振り回す。
履行技にも使われるアメノムラクモだが、履行中スサノオが巨大化し振り下ろされる剣を受け止めて弾き返す、という凝った演出がなされる。
なお、この演出の関係上数少ないソロ攻略が不可能な討滅戦となっている。

他にもプレイヤーを岩に閉じ込める「岩戸隠れ」や、全体に雷を落とす「宇気比」(うけい)など
モデルとなった日本神話や須佐之男命に由来のある攻撃が多彩。
”荒れすさぶる”の意を持つ神の名に違わぬ豪快っぷりで、バトル中よく喋ってとてもにぎやか。

登場コンテンツ:
  • スサノオ討滅戦(Lv70)
  • 極スサノオ討滅戦(Lv70)


美神ラクシュミ

穢れし者よ……去らぬというなら、その魂を我が者となそう。

CV:米山明日美
固有天候:美天
戦闘曲:美の謀略

パッチ4.0に登場する、「アナンタ族」が崇拝する蛮神。
元ネタはFF6に登場する召喚獣ラクシュミ、モデルはヒンドゥー教における美と豊穣と幸運の女神「ラクシュミー」。
女性型の蛮神はガルーダ・シヴァ・ソフィアに続いて四体目となるが、肌の色や造形が純粋に女性として描かれてるのはラクシュミが初。
スサノオとは打って変わってオリエンタルなデザイン、エフェクトで表現される文様が非常に美麗。

ある事件により愛娘を不幸かつ理不尽な形で唐突に喪い、悲しみに暮れた族長がクリスタルを掻き集め娘の蘇生を願って召喚。
この結果、そのアナンタ族の部族はまるごとテンパードと化してしまった上に、肝心の娘の魂は既にすべての命が還る場所である「星海」に還った後……即ち完全に手遅れで、後に残ったのは肉体だけは完璧に蘇生された空っぽの器だけであった。

コンテンツ内では「ラクシュミエーテル」という専用アクションが用意されており、フィールド上に出現する光の玉に触ることで獲得できる。
一部の強力な技の効果を軽減することが可能、ストック上限がある為どのタイミングで使用するかが攻略の鍵となっている。

原作での技「魅惑の抱擁」は履行技として登場、そのまま喰らえば即死するが、ラクシュミエーテルを使用することで原作通り回復に変換させることができる。
ズルワーンの様にカメラが固定され、美神の吐息で魅了されたプレイヤー達を巨大化したラクシュミが胸に抱く、というこれまた凝った演出で色々な意味で話題になった

ちなみに極討滅戦では技が強化される「チャンチャラー」というスキルを使用してくる。
たくさんあるラクシュミの別名の一つとされ、”移り気”という意味を持つらしい、幸運の女神が移り気とはさもありなん。

登場コンテンツ:
  • ラクシュミ討滅戦(Lv70)
  • 極ラクシュミ討滅戦(Lv70)


神龍



この空は、神なる龍には狭すぎる……!
はるかなる天の高みへと、猟場を移そうぞッ!

固有天候:龍天
戦闘曲:龍の首 *7/ 龍の尾

パッチ4.0のラスボス。FF5の悪夢である「しんりゅう」が堂々登場。
憎悪と破壊衝動によってのみ生まれたその出自から、神でありながら固有の神話や信仰を持たないという異色の存在。
初出は3.5のメインシナリオ。クリスタルブレイブの反逆者イルベルドが祖国アラミゴの解放に向けた切り札として召喚した名もなき蛮神が、そのドラゴン状の姿からエオルゼア同盟軍からこの名を与えられる。
闇の戦士達が雲海の底からサルベージし、アシエンから齎されたニーズヘッグの両眼をクリスタル代わりとし、帝国への憎悪と破壊衝動が結実した結果召喚式が成立してしまい、パパリモの捨て身の行動によって一時封印こそされるが封印状態にあっても接近した帝国の空中艦艇を撃墜するという驚異と化していた。
そして、エオルゼア側の対抗策として放たれた古代兵器オメガと激突。FF5ファンが幾度となく夢見た壮絶なドッグファイトを演じ、双方の巨大なエネルギーの衝突の末に行方をくらます。
その後、オメガに制圧され拘束されていたところをガレマール帝国軍に回収され、自身の心を震わす戦いに飢えるゼノスの最終兵器となって光の戦士の前に立ちはだかる。
その名に違わずシナリオ上とゲーム上の両面において絶大な戦闘能力を誇るが、FF14における本当の「しんりゅう」ポジションはミドガルズオルムが担当しており、全盛期のミドガルズオルムを知るオメガ曰く蛮神としての神龍は劣化コピーとされている。

開幕にタイダルウェイブを放ち、対処を知らない初見プレイヤーを皆殺しにするなど原作再現にも目を引く。
地獄の火炎大地の怒りエリアルブラスト裁きの雷ダイヤモンドダストといったこれまでの蛮神が使用した大技をこれでもかと使用。
前半と後半で大きくフィールドが変わるダイナミックなコンテンツになっている。

FF14のメインクエストの中では最も難易度が高いと言われており、多くのプレイヤーを苦しめた。
実は極討滅戦で実装予定だったギミックを間違えてノーマルで実装してしまったという事が明らかになった。
が、エンドコンテンツに手を出さないカジュアルプレイヤーがなんとかクリアできる範囲に収まっており、結果的に熱いストーリーと合わさり絶妙な塩梅で高い評価を得た。
後に本当の極討滅戦では、これまたノーマルでもあったダイナミックさをさらに向上させた、非常に歯ごたえのあるコンテンツとなっている。

専用BGMが紅蓮のリベレーターメインテーマのアレンジになっており、荘厳かつ勇猛なその曲調はスタッフ・ユーザー共に評価が高い。


登場コンテンツ:
  • 神龍討滅戦(Lv70)
  • 極神龍討滅戦(Lv70)
  • 終焉の戦い(Lv90)
  • 終極の戦い(Lv90)


夜神(やしん)ツクヨミ

()(ことごと)、愉しもうじゃないか!

CV:伊藤静
固有天候:月夜
戦闘曲:月下美人 / 狂える月夜 / 月下彼岸花

パッチ4.3で追加された蛮神、実装まで”????????討滅戦”と情報が伏せられていた。
FF14オリジナルの蛮神第三弾、かなりの美女なのだがデザインのせいでセ○ターマンなんて言われたりした。
モデルは日本神話における月の神とされる『月読命』(ツクヨミノミコト)、ただし書籍によって表記が異なり謎の多い神。

登場した経緯が複雑で、戦闘の演出がそのままストーリーの演出にもなっている。
月の神をなぞらえたスキルが多く、特にフィールドが新月と満月の白黒に別れて適切な対処が必要になる「月読」が印象的。
極では月読の対処が難しくなっており、ボスの誘導がうまくいかないとダメージを与えづらい。

履行技は巨大な彼岸花が咲き誇る「月下彼岸花」、技の演出自体はカメラ固定などなく普通に放たれるだけだが
技を放つ前の心情風景描写と、放った後のフィールド変化に力が入っており、特に外周の景色はスタッフが見て欲しいと言うだけ非常に美麗。

こちらも専用BGMの人気が非常に高く、実装直後のおかげもあってか公式人気曲投票で一位に君臨した。

登場コンテンツ:
  • ツクヨミ討滅戦(Lv70)
  • 極ツクヨミ討滅戦(Lv70)


創神エウレカ


メインストーリーやクロニクルクエストではなく、パッチ4.Xにおける武器育成コンテンツ「禁断の地 エウレカ」にて登場する蛮神。
本体は幾何学模様が描かれた立方体の姿をしており言葉を話すこともできないのだが、人型の端末体を操ることで人間との対話が可能。
生み出された経緯やテンパードの正体は明らかになっていないものの、端末体を介してこの蛮神と契約した者の願いに応じた武器を生み出す力を持っているのだが、結局の所生み出された武器もやはり蛮神の一部であるため普通の人間がその武器を振るえばテンパードとして武器に取り込まれてしまう。闘神オーディンの本体である斬鉄剣もエウレカから生み出されたものではないかと言われており、即ち蛮神を生み出す蛮神であると言える。

また武器を生み出すために必要なエーテルも星から吸い上げているため星の脅威になりうる点も変わらず、むしろ契約者が新たな星の意志を生み出すことを願おうものなら星のエーテル全てを吸い付くし単独で世界を滅ぼす可能性すら危惧されるほどの何気に劇中トップクラスにやばい蛮神であった。

その危険性からバルデシオン委員会トップの4人にバル島に封印され情報すら秘匿され厳重に管理されていたが、作中のマーチ・オブ・アルコンズ前後にアシエンに存在が露見し襲撃を受けてしまう。
ガラフ達委員会トップはバル島を丸ごと地脈に沈めることでアシエンとの相打ちを目論むと同時にそのまま創神をエーテルの奔流の中で霧散させようとした。これがバル島消滅の真実である。

ゲーム内ではエウレカ本体と戦うことはできないものの、コンテンツの最後に挑戦できる高難易度ダンジョン「バルデシオンアーセナル」においてエウレカによって生み出された武具たちと戦うことができる。
このダンジョンは一度死ぬと通常の蘇生魔法による蘇生は受け付けないという非常に厳しい蘇生制限が掛かっており、全てのプレイヤーが死者を出さないように慎重にギミックの処理をこなし続ける必要がある。

登場コンテンツ:
  • 禁断の地 エウレカ(Lv70)

漆黒のヴィランズに登場する蛮神


+ パッチ5.0〜5.57までの範囲に関わるネタバレを含みます

ウォーリア・オブ・ライト

我が役目 救うべき世界のために お前を討つ――

CV:石田彰
固有天候:決戦
戦闘曲:To the Edge

パッチ5.3で追加された蛮神、実装まで”????????討滅戦”と情報が伏せられていた。
ストーリーの関係上、第一世界における物語のラスボスといえる存在。
元ネタは言わずもがな元祖光の戦士「ウォーリア・オブ・ライト」であり、デザインはまんま天野絵。ただ敵としての登場であるためか血色は悪い。

その正体はクリスタルタワーを占拠・掌握したアシエン・エリディブスが数多の鏡像世界から召喚した光の戦士たちの幻体を自身に束ねて変異した蛮神であり、「世界を救う」という祈りによって生み出された蛮神と言える。
エメトセルクが散った後の第一世界に於いて、闇の戦士アルバートの名誉を回復させ、光の戦士を含めた「暁の血盟」メンバーが異世界から来た人間であると人々に暴露し、嘗ての終末を想起させる流星雨の幻影を見せ光の戦士の後に続くよう焚き付けていたのは、「世界を救いたい」という願いが集まる程にその力が増幅されるためであった。
エリディブス自身も、嘗てゾディアークが創造された後に世界の行く末についての議論が紛糾していた十四人委員会を助ける為にゾディアークから零れ落ちた存在であり、本来のエリディブスはゾディアークの核となり命を落としている事も含めて蛮神に限りなく近しい存在である。
そしてアシエンとして1万2000年に渡り暗躍を続けた結果、様々な形の「世界を救いたい」という願いを受け止め続けたことで元々あやふやだった記憶などの欠落が著しくなっており、最早「調停者エリディブス」という機構に成り果てていた。

光の戦士達が不在の隙を突き、エリディブスはクリスタルタワーを強襲。
星見の間にいた水晶公とベーク・ラグは満身創痍になりながらも脱出し、塔に封印を施してエリディブスを閉じ込める事には成功するが、その際に水晶公の記憶を封じた魔器「ソウルサイフォン」を奪われてしまう。
これにはクリスタルタワーの操作権限を有する者の証であるアラグの皇血を用いており、水晶公の記憶も封じられていたためにクリスタルタワーの操作権限をも掌握されてしまう事態に。
クリスタルタワーの次元干渉能力を以て鏡像世界から光の戦士の幻体を召喚する行為は、クリスタルタワーそのものとその生体端末たる水晶公=第八霊災が発生した世界線に於ける未来のグ・ラハ・ティアに多大な負荷を掛け続けており、
元々「暁の血盟」メンバーが原初世界に帰還するために行っていたソウルサイフォンの研究・制作で無理を重ねていた水晶公の身体は、急速にクリスタルに蝕まれていき……。

バトルでは「エンドオール」などのDFFを元にした技や光の戦士の幻体を召喚しそのジョブに応じた技を使役するなどしてくるが、
最大の特徴は「リミットブレイクを連発してくること」。「限界などいくらでも超えてやる……!」という言葉通り何度もリミットゲージをチャージしてはメテオやブレイバーを繰り出して闇の戦士たちを屠ろうとしてくる。
加えてこちらの攻撃系リミットブレイクはインビンシブルで無効化してくるなどまさしく光の戦士そのものだった。
使ってくる技がプレイヤーが使えるものの強化版ばかりなのでよく「その技使わせろ」と言われるのであった

途中、神龍、ハーデスと同様に連打を要求される場面が出てくるが、先述の2体と違い「ACTIVE TIME MANEUVER」の表示もなくいきなり連打モードに突入する。
15秒間連打をする必要があるが、1人でも失敗した場合は連帯責任で全滅してしまう*9ため要注意。
ATM後はムービーが発生。勝利を確信していたエリディブスだったが、予想すら不可能な大番狂わせが起きる。

履行技はリミットブレイク4「アルティメット・クロスオーバー」。ATMを乗り切った後のムービー終了後にいきなり詠唱を開始する。
直撃すれば絶対に耐えられない凄まじい威力を誇るため、乗り切るためにはこちらも同様に「限界を突破」するしかない。
即ちアレキサンダーの時と同様にタンクLB3を切りつつ全力で軽減やバリアを使う他ないが、発動タイミングを見誤ると忽ち全員HP0になり即ワイプとなる。
パッチ6.45で追加された青魔道士8人による「制限解除・超える力なし」を設定した極・零式攻略のアチーブメント対象から本討滅戦が外されている原因も、青魔道士8人では履行技を防ぎようがないためと推察されている。

戦闘BGM「To the Edge」は何度もアレンジされてきた古代人たちの象徴曲なこともありやはり人気は非常に高い。
後に作曲の祖堅氏が製作中に癌を患っていた事を告白し話題となった。そのためプレイヤーのみならず制作陣にとっても思い入れの深い曲と言える。

+ 事件屋ヒルディブランド暁月編のネタバレを含みます
エリディブスが呼び出した幻体の中には、実は紅蓮編ラストでギルガメッシュが抉じ開けた次元の狭間への入口に飲み込まれたヒルディブランドが紛れ込んでいた。
同じく次元の狭間に飲み込まれた面々は正気を取り戻したギルガメッシュにより救出、原初世界へと送り返されていたものの、何故かヒルディブランドのみエリディブスによる召喚に巻き込まれる形で魂だけが第一世界へと渡ってしまっていた。
肉体は帰還を果たしていたが嘗ての暁の賢人達のように昏睡状態に陥ってしまっており、ラザハンの一角でナシュが肉体の面倒を見つつ回復方法を探していた。
終末を退けたプレイヤーはラザハンでナシュと再会し事態を把握、魂が第一世界に渡っている可能性を考慮してクリスタリウム近辺で聞き込みを続けたところ、
魂だけが第一世界に渡ってしまった後また記憶喪失に陥っており、途方に暮れていた所に通りかかったジオットが、自己紹介のようにいつもの決めポーズをしたヒルディブランドを脅威と認定して取り敢えずドワーフパンチでぶっ飛ばしてしまっていた。

そのままレイクランド全域を巻き込んだ戦闘は終結、救助される事もなくぶっ飛ばされて突き刺さった岩壁に上半身を埋めて放置されていたが、生き残りのはぐれ罪喰いの止まり木にされた後、
意識を取り戻して動き出したヒルディブランドの動きを見て逃げ出した罪喰いを目撃した人間の声を聞いた上に、記憶喪失であった事も相俟って自身を罪喰いと思い込んだままレイクランド周辺を徘徊。
何故か白塗りの化粧を施して不審で紳士的な罪喰いと周知されながらも、特に害は加えてこないどころか人助けもしていたので脅威としてはカウントされていなかった模様。

なお、パッチ5.3のID「漆黒決戦ノルヴラント」の3ボス手前には、事件屋ヒルディブランド紅蓮編をクリア済みの場合のみ超低確率で記憶喪失の状態で途方に暮れているヒルディブランドが出現することがある。
つまり、パッチ5.3実装時点でこの流れは既定事項であった。
エリディブス最大のうっかりである


登場コンテンツ:
  • ウォーリア・オブ・ライト討滅戦(Lv80)
  • 極ウォーリア・オブ・ライト討滅戦(Lv80)

闘神セイブ・ザ・クイーン

我は、グンヒルド……ボズヤを統べる最後にして永遠の女王なり……!

戦闘曲:復活の女王

メインストーリーやクロニクルクエストではなく、パッチ5.Xにおける武器育成コンテンツ「セイブ・ザ・クイーン」にて登場する蛮神。

かつて第三星暦頃イルサバード大陸南部にボズヤという一人の女王を中心に成り立っていた小国があった。
第三星暦といえば古代アラグ帝国の時代。ボズヤも例に漏れずアラグに支配されていたが、そんな中アラグ帝国が内紛の末に第四霊災を引き起こしてしまう。
霊災による大地震がボズヤにも迫る中、ボズヤの女王グンヒルドはアラグ帝国から秘密裏に持ち出され女王のみが帯刀を許されていた聖剣「セイブ・ザ・クイーン」の力を解放。自身を闘神(オーディンと同様蛮神の古い呼び名)へと変貌させ国の一部を魔法障壁で包み込むことでボスヤを霊災から守ったのであった。

これがボズヤに伝わる伝説だが女王の末裔のとある人物はこの時の隠された真実を密かに伝え聞いており、貧しい生まれである自身の酷い境遇も相まってボズヤに強い恨みを抱えてガレマール帝国側の密偵としてボズヤ・レジスタンスに密かに潜り込んで活動していた。
後にガレマール帝国が第四霊災後に失われた聖剣の現物を発掘しそれを利用して闘神セイブ・ザ・クイーンへと変貌。
自分の理想の国を作る上での最大の障害として光の戦士に戦いを挑んでくる。
シヴァ等と同じ憑依型蛮神の一体である。

ゲーム内では「セイブ・ザ・クイーン」一連のコンテンツの一つ「グンヒルド・ディルーブラム」及びその零式にてラスボスとして戦うことになる。配下であるクイーンズ・ガードを使役して攻撃範囲を変えてきたり、逆にプレイヤーに特定マス分の移動を強要してきたりと脳トレが多い。

履行技は「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」。単なる全体攻撃で特別な抑制手段などはないが、零式では強化アイテムや軽減スキルをきちんと駆使していないと壊滅しうる恐ろしい威力となっている。

登場コンテンツ:
  • グンヒルド・ディルーブラム(Lv80)
  • グンヒルド・ディルーブラム零式(Lv80)

疑似蛮神


レイドダンジョン「希望の園エデン」に登場。
光の氾濫によってその大部分が不毛の大地と化してしまった第一世界を再生させるため、「最初の罪喰い」エデンのエーテルを転用し「属性が最も活性化した状態」を再現するべく、かつて主人公が戦った蛮神たちのイメージを使って主人公らの手によって召喚された蛮神たち。
当然その姿かたちも当時のまま……と思いきや、どうやら我らが光の戦士は度重なる戦いの中でうろ覚えになってしまったらしく、その属性にまつわる様々な要素が入り混じった別物として顕現している。

疑似水神(ぎじすいしん)リヴァイアサン


我はリヴァイアサン……
失われし水底より来たりし、渦巻く者……!

CV:なし
固有天候: 時化
戦闘曲:輝ける蒼

水属性の疑似蛮神。全ての生命の源ということで最初の属性に抜擢される。
巨大な海竜であるというところまでは同じなのだが、なぜか双頭となってしまっている。これは「頭殴ってるのに後ろから水かけられてるから双頭なんかなぁ…」という記憶がうっすら作用しているのだとか。
正面に堂々と鎮座する戦闘形式や、押し流すタイダルウェイブなどから神龍のイメージも混入している模様。

戦闘では相変わらずの巨体を生かしたダイナミックな攻撃でフィールドの一部を破壊したり、フィールドの大部分を襲う水流などで攻撃してくる。
オリジナルは設定に留まった「大海嘯」も満を持して使用し、各プレイヤーに付与されたデバフを連続で処理していく大ギミックとなっている。

登場コンテンツ:
  • 希望の園エデン:覚醒編3(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:覚醒編3(Lv80)

疑似岩神(ぎじがんしん)タイタン


聞け、大地の叫びを……感じよ、大地の重みを……
そして、沈め、大地の怒りによって……!

CV:なし
固有天候:噴煙
戦闘曲:ランドスライド / 過重圧殺!(THE PRIMALS)

土属性の疑似蛮神。光の戦士たちを恐怖の谷底に叩き落としたアイツが4層ボスとして堂々君臨。
外見はややスリムになって旧来のFFシリーズのイメージに近づき、その上に装甲を纏っている。

一言で言い表すならば「落下全振り」。オリジナル以上にあの手この手で場外に突き落とそうとしてくる。余計な一言を言ったサンクレッドさんは猛省すべき
普段背負うように纏っている装甲は可変式であり、腕に纏ってランドスライドの威力を強化したり、戦車型になってフィールドを爆走したりする。通称タイタンク

零式ではこの程度ではあの時の恐怖には及ばないと、更なる恐怖を呼び起こすべく巨大化しマキシタイタンへと変貌。
大地を司る蛮神らしく地形を起伏させたり、あの時のようにフィールドを狭めてきたりと不安定な足場での戦闘を余儀なくされるが、その反面巨大化しすぎた為か攻撃の間隔は全体的にローテンポとなっている。

登場コンテンツ:
  • 希望の園エデン:覚醒編4(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:覚醒編4(Lv80)

疑似雷神(ぎじらいじん)ラムウ


我が名はラムウ……
そなたらが、新たな世界を拓くに足るか試させてもらおう……。

CV:なし
固有天候:雷雲
戦闘曲:雷轟雷撃

雷属性の疑似蛮神。戦闘フィールドの背景はFF10プレイヤーなら懐かしの少し苦い光景が広がっている。
ヒゲのボリュームが抑えめになった代わりに、ギラバニア地方に現れる伝説の雷馬「イクシオン」のイメージが混入し、翼の生えた人馬状となった。
おじいちゃんということで老将ランジートのイメージも入ったのか筋骨隆々となり、全くその場から動かなかったオリジナルと異なりアグレッシブに動く肉体派。

球拾いギミックは健在だが、オリジナルの複雑怪奇さは鳴りを潜め、大技の前に拾う程度のものに落ち着いた。
大ギミックとして自身の軍勢と称してイクシオンの幻影を多数召喚、突進によって場外への墜落も狙ってくる。
ラムウ自身も突進に加わることもあり、零式ではラムウの眼前でタンクがふんばることで突進の勢いを抑え込むといったギミックも。

登場コンテンツ:
  • 希望の園エデン:共鳴編1(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:共鳴編1(Lv80)

疑似嵐神(ぎじらんしん)ガルーダ疑似焔神(ぎじえんしん)イフリート


才気煥発……認めよう、その力……!
だがしかしッ!
火と風を喚びしこと、
その愚行を後悔させてくれる……!

CV:なし
固有天候:暴風 / 灼熱波 / 焔嵐
戦闘曲:原始の堕天使

風属性と火属性の疑似蛮神。まさかの2体同時召喚である。
流石に2体ともなると余計なイメージが混入する余裕がなかったのか見た目は両者ともオリジナルからそれほどかけ離れていない。
ガルーダは相変わらずの口の悪さだが、相方のイフリートとはなかなか息の合ったやり取りを見せており、若干ながら性格が軟化しているのかもしれない。…夫婦?
イフリートは人型となったことで旧来のFFシリーズの魔人のような見た目に近づいており、その四肢を生かした体術で攻めてくる。


我が名はラクタパクシャ……
「赤き翼」を持つ者なり……!

戦闘後半になると合体し「ラクタパクシャ」を名乗る。元ネタはインド神話のガルーダの異称の一つ。
両者の技を使いこなすほか、巨大な剣を振りかざし一気に薙ぎ払う攻撃も用いるようになる。

登場コンテンツ:
  • 希望の園エデン:共鳴編2(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:共鳴編2(Lv80)

疑似氷神(ぎじひょうしん)シヴァ

あくまで静寂を乱そうというのか……。

CV:市ノ瀬加那
固有天候:極光
戦闘曲:雪上の足跡 / 分割された光 / 忘却の此方

氷属性の疑似蛮神。憑依型蛮神だったオリジナルに倣い、光の巫女リーンがイゼルに代わって依り代を担う。
戦闘前から暴走の可能性を懸念され、それを押し切って依り代となったリーンだったが、案の定というべきか暴走。意識や口調は完全にシヴァのものへと変容してしまう。
暴走を鎮め、リーンを救い出すべくプレイヤーは擬似氷神に呑まれつつある彼女と相対する。

基本形態となる氷属性モードはオリジナルが主人公と縁深い存在であったためかベースがリーンであること以外はほぼオリジナルに近い外観。
シヴァを「氷の女王」とすれば、王冠やドレスを纏ったその姿は「氷の王女様」といったところ。
そのほか「光の巫女」からか聖女シヴァやハイデリンのイメージが混入した光属性モードを持つ。
とにかく可愛いと評判。鼻の下を伸ばしている人はすぐ後ろにパパの視線があることをお忘れなく。
「光属性モード」に移行すると再び姿が変化し、キタンナ神影洞の壁画に描かれたハイデリンの姿に酷似した衣装となる。キック技を織り交ぜつつ戦うのはその壁画の影響もあるのだろうか。

戦闘では「氷」と「光」の合わせ技として「鏡」を用いた要素が追加。シヴァ本体に追従して技の追撃を行う。
中盤では光の力による世界分断を繰り出してくるため、疑似的に「ハイデリンとの戦い」をも再現しているのかもしれない。


愛しき聖竜よ 今ここに、真なる融和を……
久遠の愛で 我らが敵を滅ぼさん……!

零式では何故か飛来したフレースヴェルグと合体し、聖竜モードが追加。
「アク・モーン」や「モーン・アファー」など七大天竜に連なる大技を用いるようになる。

…だが、何といっても更に露出度が上がり裸スレスレとなった外見が目を引く。
リトライのたびにこの変身をまざまざと見せつけられることになるため、過酷な零式の中で目の保養になったり何度も見ることでストレスになったり。いずれにしてもパパの視線が痛い

登場コンテンツ:
  • 希望の園エデン:共鳴編4(Lv80)
  • 希望の園エデン零式:共鳴編4(Lv80)


暁月のフィナーレに登場する蛮神


+ パッチ6.0以降の範囲に関わるネタバレを含みます

ルナ蛮神

厳密には漆黒編終盤からの登場だが、便宜上こちらに記載。
「終末の災厄」の再現を謳う「テロフォロイ」を率いるアシエン・ファダニエルに伴われて突如現れた異形の蛮神たち。
姿形は元になった蛮神たちに似通ってはいるものの、全体的に紫がかった体色に加えて体の一部分が元の蛮神から大きく歪められており、異質で不気味な印象を与える。
作中ではルナバハムートをはじめとし、ルナイフリートルナオーディンルナラーヴァナが確認されているほか、ルナと付いてはいないがメーガス三姉妹ダイヴァディーパが同様のプロセスで召喚されている。
また、確認されている個体以外にもまだ他に存在しているであろうことが示唆されている。
既存の蛮神と大きく異なる点としてテンパード化能力を持たず、それどころかガレマール帝国を讃えるうわ言を発するなど彼ら自身がテンパード化されているような形跡が見受けられる。

その正体はファダニエルが各地に出現させた「終末の塔」より現れた「テロフォロイの獣」。
エーテル集積の役割を担う「塔」にテロフォロイに誘拐させた獣人たちを組み入れ、彼らから吸い上げた信仰心にテンパード化の術式を組み込むことで、ファダニエルの意のままに従うルナ蛮神を生み出していたのである。

ファダニエルはこれこそが終末の災厄によって現れた「獣」と称していたが、実は彼らさえも「真の終末」を引き起こすための布石に過ぎず…

登場コンテンツ:
  • 黄金平原 パガルザン(Lv80)(ルナバハムート)
  • メインクエスト『黎明の死闘』(Lv80)(ルナオーディン、ルナラーヴァナ、ルナイフリート)
  • 異形楼閣 ゾットの塔(Lv81)(メーガス三姉妹)
  • F.A.T.E.『ムリガ信仰:偽りの神』(Lv90)(ダイヴァディーパ)

皇神(こうしん)アニマ

戦闘曲:終の戦

ファダニエルの策略によって呼び降ろされた、ガレマール帝国の「(アニマ)」たる皇帝への崇拝と愛国心を糧とした蛮神。
依代となったのはゼノスに殺害された皇帝ヴァリスの亡骸であり、皮肉にも神を否定し続けた帝国という概念を蛮神として利用されてしまう形となった。

終末の再現を企てるテロフォロイの計画の要を担う存在。その手始めとして、ヴァリス帝の崩御および暗殺によって勃発した内戦に荒れる帝国の軍民たちをテンパード化し、テロフォロイの傀儡へと仕立て上げる。
帝都ガレマルド周辺ではアニマのエーテル放射に乗せてヴァリスの声が響き、それを無対策で聞いてしまった者は悉くテンパードとなり、「塔を建てよ」という声に操られ帝都で無差別な破壊活動を開始。止めようとした健常者には集団で襲い掛かり殺害するという虐殺行為まで行われたことが、ガレマール帝国の崩壊へと繋がっていった。
彼らを尖兵として各地に送り込むと同時に、根拠地となる帝都ガレマルドではファダニエル曰く「神の門」を開くべく帝都魔導城を異形の巨塔「バブイルの塔」へと改造。
そして、「皇帝の下には富と権力が集う」という概念を権能とし、世界各地からエーテルを集積すべくアニマの肉体の一部を核とした「終末の塔」を出現させた。
その真なる狙いは月に眠るゾディアークの封印の破壊にあり、それに伴って出現したルナ蛮神や異形の獣はその副産物・あるいは足止め役に過ぎなかった。
更にアニマが倒れた際にはテンパードたちに周りの全てを道連れにして滅びるように命令が仕込まれており、その策略の抜かりはとことんなまでの悪辣さによって埋められている。

数いる蛮神の中でも極めて人道に悖る存在であり、その悍ましい有様を目にした暁の面々は皆一様に嫌悪感を示し、エーテルに敏感なヤ・シュトラに至っては、ゾットの塔の制御装置越しに切断されたアニマの片足を「視て」しまい、吐き気さえ催していた。
なお、帝国の崩壊当時に帝都に居合わせてテンパード化を免れた軍民は少数で、彼らは混迷する戦局を知ろうと特殊な鉱石を部品に用いたラジオの周辺に集まっていたという共通点があり、その鉱石がエーテル放射を防いだのではないかと劇中で推測されている。
帝都に残留していた第I軍団はラジオで命拾いをした者がいたが、高価な品だったのかラジオのない一般家庭も存在し、第I軍団の士官であるユルスは異常事態を察知して翌日に帝都を脱出させる予定だった家族の元へ急行するも手遅れであり、襲い掛かる家族を介錯せざるを得なくなってしまった。

このようにシナリオ的にも大きな存在感を持った蛮神であり、事前情報でも大々的に紹介されていたにも関わらず一介のダンジョンボスとしての登場。
彼ですらも前座にしかなれないという、ハイデリン・ゾディアーク編のクライマックスたる今後の波乱を予感させる構成となっている。

戦闘では若干の初見殺し要素こそあるものの普通のダンジョンボスに準ずる強さであり、ここまで順当に辿り着けたプレイヤーであればそう苦戦することはないだろう。
上述の経緯によって常に肉体の欠損による痛みに苛まれているらしく、「○○ペイン」といった名の技を多く使う。
最初は上半身部分との戦闘になるが、中盤に入るとフィールドを異次元に包み込み、もう一つの頭がある下半身部分との戦闘となる。
究極履行はカオティック・Dことカオティック・ディメンション。原典譲りの拳撃の猛連打を浴びせる。

元ネタはもちろんFF10のシーモアの究極召喚獣。「子を守る母」だったあちらと「子に利用された父」であるこちらとで設定が非常に対照的。
デザイン担当の塚本哲氏はFF10のアニマのデザインを担当した御本人であり、縁あって再びアニマのデザインを担当したことで自身の代表作となったと語っている。

登場コンテンツ:
  • 魔導神門 バブイルの塔(Lv83)

アスラ

これぞ真なる戦の舞台、修羅場です!
CV:不明
戦闘曲:バトル2(FINAL FANTASY IV) ~暁月~

サベネア島の新進気鋭の商人・ヴァンフディによって召喚された蛮神。サベネア島で古くから信仰されている「マヌシャ神群」の一柱である三面六臂の女神で、闘争を司る荒々しい存在。
その物騒さゆえに市民からの人気に乏しいものの、貧しい幼少期の経験から、人生を「金を巡る闘争」と考えるヴァンフディは熱心に信仰していた。
メインストーリーでは登場せず、友神エンキドウと同じく、サブクエスト「事件屋ヒルディブランド」を進めていくと対峙することになる。

アスラの召喚には、終末現象から逃れてきた異星人の宇宙船が有する、物体や生命の高度な複製技術が深く関わっている。
内戦中のガレマルドに薬を売りに赴いたヴァンフディは、撃墜された宇宙船と異星人を発見。修理と手当ての礼として宇宙船の知識を得ると、異星人が病に伏せたのを機に宇宙船を強奪した。
その後は複製した大量の黄金とあくどいやり口で商会を次々と買収。次第に野心も膨れ上がり、遂には兵器の複製による世界征服を目論むようになる。
そしてバブイルの塔での敗北から光の戦士への復讐を企む魔導技師・ルゲイエに神降ろしの秘術を共有されると、宇宙船でアスラの信徒である自分自身を大量に複製。バブイルの塔でも見られた異形の装置や大量のクリスタルも調達する。
ヴァンフディは光の戦士を「優れた兵器」として興味を示していたが、本人が異星人救出のためにヒルディブランドたちと共に乗り込んでくると、これを排除するべくアスラを召喚した。

戦闘では究極履行の類は無いものの、六本の腕による苛烈な剣技の他、自らの巨大な化身を召喚しての広範囲攻撃を繰り出してくる。

登場コンテンツ:
  • アスラ討滅戦(Lv90)





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最終更新:2025年01月23日 20:01

*1 ゲーム中にコンテンツとしてプレイできる極討滅戦の大半は「異邦の詩人」による詩などの想起により、いわゆるシミュレーションプレイのようなものだが、イフリートやタイタンなど新生編のいくつかの蛮神は実際にこの方法で召喚されたものを討滅する話になる。

*2 PSO2の戦闘では基本的に予兆範囲の類は無く、敵のモーションを見て無敵時間つきステップ回避で回避するのが基本

*3 キャラメイクまで再現はせず、種族と性別に応じた8パターンの顔に変わるだけだが

*4 戦闘ギミックとして天候変化が存在する

*5 実装された順で言えばこちらがパッチ3.0実装、あちらがパッチ6.2で現在の形への調整なのでこちらの方が遥かに前なのだが

*6 漆黒秘話によれば、「黒薔薇」投入時にラールガーズリーチ支社にいた人員は毒により全滅しており、同支社との通信途絶により青龍壁調整中だったシド達も最悪の事態を把握する事となった。これに伴い、ラールガーズリーチにいたアラミゴ解放戦線の構成員も全滅しているものと思われる

*7 サントラに収録されている曲名は「銀鱗と鋼鉄」

*8 天の最果てに向かう為の魔導船ラグナロクへの転送装置。装置は連動しており、1人が起動させれば他の転送装置を持つ者もラグナロクへ転送する事が出来るため、万一の離脱手段として渡されていた

*9 恐らくこの後に発生するムービーの演出上の問題

*10 極ハーデス討滅戦の素材で制作可能な武器は全て感情の名前を冠しており、『NieR Re[in]carnation』コラボで実装されたミソスのウェポンストーリーによれば精神の摩耗を避ける為に切り離されたエメトセルク(ハーデス)の感情を物質化したものでもあるらしく、これを『FF14』側に組み込むとすればハーデスも感情を13個失っていたことになる

*11 ハイデリン・ゾディアーク編という大きな括りで見れば十分終盤といえるタイミングではあるが

*12 作中描写では仄めかされている程度だが、贄の第一陣にアシエン・エメトセルクの友人であり類稀なエーテル視能力を持つヒュトロダエウスも含まれていた

*13 余談となるが、井上喜久子女史は最後のシーンの収録が終わった後、「最初のほうの演技を振り返ると、強さや知性がまだ足りない。もう一度録り直させてもらえないか」と自ら申し出た為、ほぼ全てのボイスを録り直しているとのこと。そのためハイデリンの台詞に関しては全編をほぼ2回収録したと2022年9月30日のNGC放送で吉田P/Dが発言しており、2024年東京ファンフェスで井上女史は「声優業界に於いて声優側からリテイクを言い出す事はタブーとされている」と明かした

*14 暁月編最終パッチ6.58時点で全コンテンツ中唯一。後のアップデートで他の8人コンテンツもコンテンツサポーターに対応予定

*15 ジョブアイコンはナイト

*16 ジョブアイコンは黒魔道士

*17 ジョブアイコンは黒魔導士

*18 ジョブアイコンは召喚士。このジョブでの戦闘描写は蒼天クロニクルクエスト「三闘神」以来