アルテマウェポン

登録日:2010/02/12(金) 00:02:34
更新日:2025/03/01 Sat 10:33:38
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「アルテマウェポン」とは、ゲーム『ファイナルファンタジー』シリーズに登場する究極の生命体、または武器の名称である。

生命体としての「アルテマウェポン」と、武器としての「アルテマウェポン」は別個の存在である。
初出の『VI』を初めとして多少の関連性は設けられていることも多いが、同一存在であったことは殆どない。
また、魔法の「アルテマ」との関係も不明である。名前の割にアルテマまで使う例があまりない。

「究極の武器」の名の通り、武器としては最強武器に設定されることも多く、究極と言っていい程の性能を誇る。
…一方、敵としては今のところ全シリーズ通して大して強くはない。
どの辺りが「究極」なのか、名前負けしている感が否めない存在でもある。
でも究極。


【各作品でのアルテマさん】


FINAL FANTASY Ⅵ


初登場作品。
魔大戦のころに作られた二つの「アルテマウェポン」の片割れであり、「破壊のために作られた魔獣」。
デザインは巨大な四足獣の姿で、相手側の戦闘フィールドを大きく使ったそのサイズ感が大きな特徴。
背中は鎧のような棘の生えた金色のものに覆われており、頭は狛犬にもどことなく似ている。

「我が名はアルテマ……たい古に創られし最高の力なり……」
「我は力であり、生命にあらず……」
「弱き生命体よ、きえされ!」

魔大陸にて登場。世界崩壊前の最後のボス戦である。

戦闘曲は「死闘」。
通常のボス曲である「決戦」に勝るとも劣らない名曲で、当時のプレイヤーに強い印象を残した。

特に弱点が無い上、24000とこの時点としてはかなり高いHPを持つ。
味方が覚えられるのは終盤の魔法である「クエイク」「フレア」を使ってきたりと、初見時のインパクトは大きい。
HPが減ると攻撃が多彩になり、ダメージ攻撃だけでなく「マインドブラスト」という全体攻撃による状態異常祭りでこちらを壊滅させることも。
ターンが経過すると「ぼう大なエネルギーが集中する」とメッセージが出て体が光った後に「フレアスター」を放つが、この際は背中の歯車が回る演出がある。

とは言え魔力が5と低く、攻撃名や演出のインパクト程ダメージは受けないので比較的なんとかなる。
エドガーマッシュ辺りの防御力無視の技が手軽に出せるキャラがいれば、高いHPもそこまで削りにくくはない。デフォルトでそれが使えるシャドウが加入しているのも親切設計。
また、「力であり、生命にあらず」という設定を反映してか、MPがゼロになると死ぬ。
このため、ラスピル/アスピルでMPを削るという変則的な倒し方もできる。やり込みではこのルートで倒されることが多い。
裏技ではあるが、SFC版・PS版なら「バニシュ+デス」も普通に効く。
前述通り弱点は無いものの、新たに弱点を付加する効果を持つエドガーの機械「ウィークメーカー」があればかなり楽になる*1


ラストダンジョンのがれきの塔では、上位種「アルテマバスター」が待ち受ける。
ただし、こちらの戦闘曲は通常のボスと同じ「決戦」。
まあ、同ダンジョンには三闘神がいるので、四度も「死闘」を聞かされるのはさすがに飽きるだろうという配慮かもしれない。

それに加え、彼がいる場所がトイレ*2というのがネタにされる。

「我が名はアルテマ……時のかなたに忘れ去られし者……」
「我はそう造されて間もなくこの地に安置された……」
「我は何をすべきなのか考え続けた…」
「永い間、考え続けた……」
「その答えがようやく出たようだ……」

トイレに安置、もとい放置プレイされ、一生をトイレで終えた彼はトイレで何を思ったのか。
究極の答えを見つけたのかもしれない。





トイレで。

「やらないか」

肝心の強さは力押しタイプで、突入するころには大体殴り合いで勝てる。
「未知の光がアルテマをつつむ!」というメッセージの後にはその名の通りアルテマを放つが、発動条件の「12回以上攻撃を受ける」前に倒されることが多い。 
何気にと5種類の属性を吸収する耐性の持ち主だが、主要属性であるは素通しな上にこのころには無属性の攻撃手段も充実しているためあまり意味はなかったりする。

GBA版では更なる上位種としてオメガウェポンが追加された。


FINAL FANTASY Ⅶ


星の危機に応じ、その原因を排除するために星が生み出す怪物「ウェポン」のうちの一体。
無印版ではプレイヤーが唯一倒す事が出来るウェポンである。
普段は空中を飛び回っており、この時に接触すると弾き飛ばされるが、しばらくすると街の上空で停止する。
この時に飛空艇で突っ込めばアルテマウェポンと戦う事ができる。

戦闘力は完全版の追加ボスである他二体とは違い、クリア前でも倒せる常識的な範疇に留まっている。
ファイナルアタックのシャドウフレアをリフレクすると死亡時の効果音が二回聞ける。

倒すとクラウドの最強武器である同名の『アルテマウェポン』を落とす。
剣の特徴は、マテリア穴が8つで、マテリア成長は無い。
また、残りHPが多いほど攻撃力が増加し、刀身がハッキリとしていくという特徴を持つ。


星を救うために生み出されるとのことだが、大本の原因であるセフィロスをスルーして無関係な街で暴れている。
あるいはセフィロスは、それすらも見越して星の最深部に陣取っていたのかもしれない。

インターナショナル版では他のウェポン共々覚醒する演出が追加された。

前作からデザインが一新され、ネコ科動物の胴体から人型の上半身が生えているというケンタウロスのような姿になった。上半身の背中には翼がある。 
他のウェポン共々食玩ブームの頃に立体化されている…が地味にエメラルドウェポンだけ立体化されなかった。


FINAL FANTASY Ⅷ


大海のよどみ最下層にて登場、グラビジャ、メテオなどを使用。
『リヒト・ゾイレ』は必ず9999ダメージを与える単体攻撃で、これは英雄の薬などがなければ防ぐことは不可能。
大海のよどみ最下層まで来たのにこいつからG.F.エデンをドローし忘れたなんてマヌケな事はするなよ!

アルティミシア城ではアルテマウェポンよりも設定・ステータス上では凶悪なオメガウェポンが登場するがこちらは行動パターンが決まっており、
行動速度が速くないため凶悪な攻撃を受ける前に速攻手段を用いることで無傷で撃破できるのに対し、アルテマウェポンは一部を除き行動がランダム、
ある程度レベルが上がると全敵中最速のスピードになりレベル100になるとこちらが行動する前に下手すれば3回も攻撃してくる。
パターンもランダムなためリヒト・ゾイレ連射などもあり得るため、低レベルクリアならばそこまで強敵ではないもののやり込んでいる人間からすればアルテマウェポンの方が脅威だったりする。

なおデザインはⅦのものを踏襲しているが、CG技術の進化により、細かい部分までデザインされている。
下半身にも顔が付いたのに加え、手にはクラウドのアルテマウェポンに酷似した剣をもっている。 
こちらはコトブキヤからアクションフィギュアが出ているが現在はプレミアがついている。


FINAL FANTASY Ⅸ


FF8とは逆にボス敵版が欠席し、武器のみが登場。主人公であるジタンに合わせて盗賊刀という形態になっている。
DISC4になった時点で、輝く島…の跡地にて、チョコボにデッドペッパーを使うと掘り出せる珍品。
ただしその為にはチョコボで海が移動できるように進化させることが必要な上、掘り出せる目印となるアワもない。洞察力や攻略情報がないと見つけられないだろう。


FINAL FANTASY Ⅹ


オメガ遺跡に出現。
ライブラをかけると「全ての力を出して戦え」とでるが拍子抜けする程弱い。おまけに賄賂が通じる。
FF10には上位種にオメガウェポン、すべてを越えし者が存在する。
すべてを越えし者はその名にふさわしい強さだが、オメガウェポンの方はアルテマウェポンに毛が生えた程度。でも賄賂は効かない。
ただしインターナショナル版ではHPが10倍になったりとある程度強化されたらしい。
アルテマバスターもいるが10ではアルテマウェポンの同一種ではなく、シンのコケラ:ギイの色違い。

こちらもコトブキヤからアクションフィギュアが出ている。

武器としてのアルテマウェポンはティーダの七曜の武器として登場。

FINAL FANTASY X-2


10から時を経てオメガウェポンより強いモンスターとなる。「アルテマとは何か」を教えてくれるらしい。
さらにインターナショナルでは前代未聞、あのアルテマがなんと仲間として戦ってくれる。(クリーチャークリエイト)


FINAL FANTASY ⅩⅠ


プロマシアミッション「畏れよ、我を」にて登場
一万年前のジラート文明が作り出したアルテマの複製品であるが、戦闘がマメット5体→オメガ→アルテマの3連戦であり、実装当初はレベル制限も相まって多くの冒険者を絶望のどん底に突き落とした難関。
現在はレベル制限が解除されたため、腕に自身があればソロでの撃破も可能となっている。

後にジラート人が作り上げた本物であるProto-Ultima(プロトアルテマ)や、高レベル冒険者向けの強化版であるArch-Ultima(アーチアルテマ)も実装された


FINAL FANTASY Ⅱ(リメイク版)

追加シナリオの「Soul of Re-birth」に登場。
グラフィックはベヒーモスの色違いだが、それや他シリーズのウェポンとの関連は不明。
ミンウ一行の力を試してくる。
HPが本編ラスボスの皇帝と同じであり、コイツのいる場所に行けるようになったばかりの頃に挑むのは危険。
倒せば「アルテマの本」が手に入るが、ミンウにしか習得出来ない。


◆FINAL FANTASY XⅣ


蛮神ガルーダ撃破後に登場、外見は7の頃のデザインと酷似している。

古代アラグ帝国の遺産であり、化石状態で発見された物をガレマール帝国の魔導技術で復活させた。
対蛮神用の兵器として作られた物らしく、本編では蛮神イフリート・ガルーダ・タイタンの3体を同時に撃破し力を吸収してみせた。

FFシリーズでも珍しい有人機であり、魔導城プラエトリウムにて、ガイウス・ヴァン・バエサルが搭乗し最終決戦に臨む 「この機体とアルテマは頂いていく!」
新生エオルゼア編メインシナリオの実質的なラスボスであり、吸収した各蛮神の力や魔導ビット等を用いた猛攻を仕掛けてくる。

エンディング後、異邦の詩人が吟じる英雄譚の世界で再戦することが可能
詩に尾ひれが付いているらしく、本編とは比べ物にならないほどの強大な存在となっている

また、ハウジング用の家具として「RGアルテマウェポン」というミニチュアが存在する
大きく翼を広げたポーズを取っており、中々に見応えのある仕上がり。
なおこのアルテマウェポンをベースに後継機として各ウェポンがが新生ガレマール帝国軍第VII軍団によって開発。
更にはプロトアルテマやアーチアルテマという派生も追加されている。


【武器としてのアルテマウェポン】


基本は透き通る様な青色。持ち主の生命力に呼応し威力が大きく変化する。見た目はさながらライトセーバーのよう。
FFⅥでは体力が減るとナイフの様に小さく。
FFⅦでは色が変化(無印・インターナショナル共通)
FFⅨでは盗賊刀になっている。性質は睡眠
FFⅠリメイク版では唯一の全ジョブ装備可能の最強装備。モンクか盗賊をパーティに加えた人には重宝する。ゲームでの表記が何故か「アルテマウエポン」になっている。
FFⅩではティーダの最強武器。
やはりHPが攻撃力に影響する。性能を解放するには滅茶苦茶難易度の高いミニゲームの制覇が要求されるのでかなりめんどくさい。

一部キャラクターや用語を共有している『KINGDOM HEARTS』シリーズにも主人公の武器であるキーブレードとして登場、いずれも非常に高性能。
アイテム合成を全てこなすことで初めて合成できるようになる。
無印版では入手しやすい素材だけで簡単に作れたが、FM版では新規追加されたハートレスからの新規素材が要求されるため作成難度が大きく上昇。
なお、どちらのバージョンでも1個しか作成する事ができない。
キーブレードカードとして登場。
高い威力補正を持つため強力だが、その分コストも高いのでデッキへ大量投入するのは難しい。
解禁方法はリク編クリア後。入手時期があまりにも遅くラスボスか雑魚共しか戦う相手がいない段階で手に入れてどうしろと…。
合成により入手可能。各地に散らばる稀少素材「オリハルコン」やその他様々な素材を用いて作られる。
「オリハルコン」はアルテマウェポンの合成でしか使わない素材だが、その要求数は13個。
実際のゲーム内で手に入るのは7個だけなので「みなぎる結晶」で使用素材数を半減して作る必要がある。
そんな「オリハルコン」自体は一部の世界のシナリオを最後まで見たり、適当な宝箱へ入れられた物を開けるといった方法で入手する。
要するに全ての世界のシナリオをきちんと進めないと作る事はできない。武器アビリティは「MPヘイスガ」と強力。
  • KH358/2
課題付きミッション「トライアルミッション」で最高評価を出し、全255個のトライアルシンボルを回収することで入手可能。武器ではなく攻撃力上昇アイテムである。
ミラージュアリーナを攻略し続けることで出る最高難易度のミッションを突破することで入手できる。
通常版だとアリーナレベルを最大の30まで上げるのが中々に面倒臭かったが、FM版では追加ボスが増えた関係もあってか条件が少し緩和(レベル25)され、入手しやすくなった。
ちなみに通常版だと「最強のキーブレード」とテキストに記されているが、FM版だと能力値がさらに高いキーブレードが追加されたため、「すべてのステータスが高い」という記述に変更された。
ゲームクリア後のトラヴァースタウンに現れる裏ボス「ジュリアス」を倒すことで入手できる。が、ぶっちゃけオーバードライブの方が強い
アイテム合成を全てこなすことで各地に散らばる稀少素材「オリハルコン」やその他様々な素材を用いて合成できるようになる。肝心の性能は歴代最強クラスで、ストーリー終盤の真ⅩⅢ機関との決戦から使えるようになるが、いざ使ってみるとヌルゲー化してしまうのでラダーオブフェイトかナノギアを使用する、もしくは再現データとの戦いに持ち込むのがお勧めである。
(ネタバレになるが、ラスボス戦で使用すると最強のカギVS究極のカギという胸アツなシチュエーションになるので、やりたい方はやってみよう)




追記・修正はHPを最大まで回復してからお願いします。

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最終更新:2025年03月01日 10:33

*1 店売りされるのは崩壊後だが、とあるボスから盗むことが可能。

*2 正確にはトイレではなく帝国城の牢獄跡なのだが、便器が妙に目立つせいでトイレ呼ばわりされがち。なお、彼がいる場所は帝国との和平交渉の際にケフカが投獄されている牢獄と同じ場所で、ご丁寧に彼とケフカがいる場所も一致している。