カバカーリー(Gのレコンギスタ)

登録日:2015/07/19 (日) 12:46:00
更新日:2024/03/06 Wed 23:20:10
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クンタラの魂の安住の地、カーバの守護神、カーリーと言うのが正しいですね。




カバカーリーとは『ガンダム Gのレコンギスタ』に登場するモビルスーツ(MS)。


◆カバカーリー

型式番号:VGMM-Git01
所属:キャピタル・アーミィ
製造:ジット・ラボラトリィ
全高:19.3m
重量:40.2t
動力:フォトン・バッテリー
装甲材質:不明
武装:胸部ビーム砲
ビーム・セイバー
ビーム・リング
ビーム・ショットガン

パイロット:マスク


ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィで開発されたG系統のMSであり、作中の時点では最新鋭機にあたる。


ジット団がキア・ムベッキによって掌握された後、量産機のスタンダード機としてリジットが設計され、そのリジットのフラッグシップ機兼隊長機として開発されたのが本機である。そのため両肩や膝当ての形状など共通点が散見される。

来るべきレコンギスタ作戦に備え、地球圏での運用を前提にしておりシールドでもある膝当て装甲には単独大気圏突入が可能な耐熱フィルムを、両肩には重力下での飛行を可能にするためのミノフスキー・フライトを内蔵している。

特殊な武装が多かったジャイオーンやジャスティマと比較して汎用性を重視した万能機として開発されたため、武装はシンプルだがその分堅牢性は高く、またG-セルフと同様各種バックパックを装備することも可能であり、劇中で使用したビーム・リングはそのひとつである。この事からG-ルシファーと同様、装備や操縦系などにユニバーサルスタンダードを採用している可能性が高い。

ジット団では"G-IT"のコードネームで開発されており、地球圏到着後はリーダーであるキア・ムベッキの機体となる予定だったが彼が死亡したため、キャピタル・アーミィのマスク大尉に譲渡され、彼によってクンタラの安住の地と守護神の名前を合わせた「カバカーリー」の名が付けられた。奇しくも、操縦者が変われど属する組織や民族の象徴である名前が付けられたのである。



【武装】

  • 胸部ビーム砲
胸元に2門装備。


  • ビーム・セイバー
手の甲に内蔵された近接武器。出力調整により自機の二倍程度まで大きくすることができる。


  • ビーム・ショットガン
中・遠距離用の武器。直線弾と拡散弾を撃ち分けることが出来るが、拡散弾を撃つには専用の弾とマガジンが必要。

また、銃身下部にはグレネード弾を一発装着されている。


  • ビーム・リング
ミノフスキー・フライトを備えた円盤の外周に三本のビーム刃を展開した中距離兵器。掌から発するレーザーで操作する。背中のコンテナに予備を含めて三枚以上格納されている。
戦艦のブリッジを容易く切り裂くなど切れ味は凄まじい。ベルリは「ヨーヨーだって!?」と驚いていた。
なおこのビーム・リングは装備できる武装のひとつに過ぎず、他にも多くの武器が開発されていた可能性がある。


  • 膝アーマー
両膝部分に装着されている両足を覆い隠すほどのサイズの装甲。
2000度の高熱にも耐えられるようにできておりシールドの代わりになる。また、裏側には大気圏突入用の耐熱フィルムが収納されている。
追加装甲のようなものであるため破損しても戦闘に支障は無い。



【劇中の活躍】

第24話で初登場。ジット団からマスクに譲渡され、この時「カバカーリー」の名が付けられた。

第25話で低軌道周辺の敵を迎撃するため出撃し、クノッソスを轟沈させマッシュナーを昇天させた。
続けてマニィと共にG-セルフと交戦するが、トラクタービームを喰らうなど圧倒される中、地球の重力圏に達し大気圏突入が出来ないジーラッハを覆う形で膝当てに仕込んであった耐熱フィルムを展開。無事大気圏突入を成功させる。

そのままギアナ高地上空でG-セルフを発見し、ビーム・リングをパーフェクトパックのバインダーにハメて動きを封じるが、相手の拡散ビーム砲で膝当てを破壊され、一時離脱。その後「地面を這いずり回っていた」G-セルフを見つけ相手のバッテリー切れを見抜き、銃口を向けるが直後バードストライクに合い取り逃がす。

その後もジャブロー跡などを通りながらG-セルフを追い続け、マズラスターを止めた直後のG-セルフを急襲。攻撃を受けつつもパーフェクトパックに右腕を突っ込ませ、そのままパックの一部を破壊。
さらに銃口を反らされながらも蹴りを浴びせ、G-セルフの左足のバッテリーを破壊。その時ビームサーベルで両腕を斬られるが、マスクの最後の執念か斬られた右腕が銃を撃ち、G-セルフの右足を破壊し、互いに大地に立てなくなりうつ伏せに湖に落下。
機能を停止した。



【関連機】

リジット

ジット・ラボラトリィが開発した汎用量産型MS。
主にジット団の平団員が搭乗する。

G-IT(カバカーリー)を元に量産機のスタンダードモデルとして開発された機体で、形状や名前からも関連性がうかがえる。
武器はビームマシンガンにビームサーベル、膝アーマーに取り付けられたシールドと標準的な物が揃っている。

ジット団ではレコンギスタをした暁にG-ITを隊長機としてリジットを随伴機に従える想定であったが、キア隊長の死とG-ITのマスクへの譲渡により実現することはなかった。



【立体化】

HGシリーズで発売。
設定画より少し細身であり、更に両手の握り拳やサーベル刃が無いためキービジュアルを再現出来ないのが残念だが、色分けはほぼ完璧であり、モールドも細かい。
マガジン交換ギミックやリング射出も再現できるため遊び甲斐がある。
ちなみに膝当ては差し替え式。



【ゲームでの扱い】

DLC第6弾にて追加。Gレコの機体としてはGセルフに次ぐガンブレ参戦を果たした。
脚部パーツにシールド有版とシールド無版がある他、ミノフスキーフライト内蔵装甲がビルダーズパーツとして登場。


XにてGレコ初参戦に伴い初登場。
最近の例に漏れず武装数が少なく、ビームショットガンとビームセイバーの二つのみ。
(グレネードランチャーはショットガンの、リングはセイバーの演出として使用)
条件を満たせばマスク共々自軍での使用が可能となる。


クロスレイズのDLCにて初登場。
マップ兵器版ビームショットガンが「直線上の1箇所を指定し、そこから更に扇形に広がる」という特殊な範囲となっている。
ビームリングは射程2~3で高威力、会心効果付きと使い易いが、武装がビームオンリーであるためビーム耐性持ちに苦労する。最大射程も4と短め。


2020年11月26日のアップデートで参戦。事前に次回作のイラストに掲載されていたため、参戦自体は少し前から決まっていた。コストは3000でライバル機のG-セルフ(パーフェクトパック)と同等となった。
一見ビームリングを用いたトリッキーな性能と思われがちだが、その実堅実な武装と立ち回りでジワジワと追い込んでいく立ち回りが求められる。
アシストにはジーラッハのマニィが登場。
しかし蓋を開けてみると大して良くない機動力+ほぼ全ての射撃武装で足が止まるという点から総合的な足回りが悪く、頼みの綱であるピョン格も設置高度や前進距離が貧弱で同系統の武装と比較しても下から数えたほうが早いレベル。
射撃戦も大して特に強くなく、唯一能動的に刺しに行ける射撃CSはダメージが安すぎるという3000コストが持つにしては痛い欠点を抱えている。
では格闘はというと、どれも冗長かつダメージも平均的なので優秀とは言いづらい。
ダメージを伸ばせる後派生こそあるものの非常に長くカットされやすい。判定の強い前格も最終段が受け身可能であるため、オーバヒートで迎撃すると反撃が確定する。ふざけているのかぁ!

…このように貧弱な点が目立ちハルートなどと並び3000コスト最弱機体として悪い意味で有名になってしまう。
EXVS2最後の参戦機体かつ3000コストということでそれなりに期待されていたものの、結果としてはかなり弱めの機体であった。誰が言ったか『ナバカーリー』

引き続き3000コストで参戦。OPではハルートと交戦し、ビームリングvsシザービットというトリッキー勝負を仕掛けていた。その後の展開ではハルートと額をぶつけ、ハルートはマルートモード起動・カバカーリーは原作でも見せていた煙を噴き出す演出がなされており原作ファンにも嬉しいサービス。
前作終盤にリリースされた機体はナンバリング更新されても調整されないというジンクスを打ち破り、多数の上方修正を貰っている。旋回性能向上、格闘CS及び特殊射撃の性能強化、特殊格闘のコマンド交換と調整、格闘の動作高速化など基礎的な部分でテコ入れが入った。
とはいえ詰め寄る性能ではなく迎撃特化なのは相変わらずで、攻めにいくべき最高コスト帯としてはあまり不十分な性能に甘んじていた。
新しい覚醒との相性も良くない前作参戦当初のまま最弱機体候補の一機体に数えられてしまう。

が中間アップデートで強化を果たした。
射撃CSがダウンからスタン属性に変更。これによりカス当たりでも追撃が容易になり、無理をしてフルヒットを狙う必要が無くなった。
もともと当てやすい武装であった射撃CSのリターンが向上したため射撃戦でアドバンテージを取りやすくなった。少なめのヒットから格闘を入れれば300↑のダメージも狙える破格の射撃武装に。フルヒットのダメージの低さは相変わらずだが、リターンの高さを鑑みれば妥当だろう。
サブ射撃へのキャンセルルートが追加され、リターンの向上や足掻きに一役買う武装となった。
サブ射撃は前述の射撃CSからのキャンセルルートと、ここから後格闘へのキャンセルルートが追加。ゴトラタンよろしくゲロビやミサイルを撃ちつつジャンプしていくムーブが遂に開通した。
特殊射撃もN特射は発生強化で迎撃向きに、レバー特射は移動量増加やダメージ上昇など多量の強化点を得ている。
特にレバー入れ特殊射撃の誘導性能には目を見張るものがあり、弾のサイズこそ小さいものの誘導・弾速の速さも相まって非常に胡散臭い武装となった。回転率も良く中距離での射撃戦を支える主力武装。ダメージも向上しリターンも増加。
特殊格闘格闘派生で射出するビームリングは誘導が強化され、近距離であれば胡散臭い当たり方もするように。
特格格闘派生はファンネル系の処理がなされるという特徴を活かして敵機の真上から擦り続ける動きが特に強力。鈍重な低コスト相手なら冗談抜きにこれだけでハメれる。
前格闘は復帰不可ダウンになったが、これ単体はキャンセルルートも無いため足掻きやコンボ締めに使うレベルか。とはいってもオーバヒートで使っても反撃の恐れがなくなったのはかなり嬉しいところ。多数の射撃を掻い潜った先にこの格闘が待ち受けているため、かなりの堅牢さを誇る。
追加コマンドこそ相変わらず無いが、迎撃向き武装が追撃や追込み要素も加わり万能感ある機体へ進化していった。
修正当初は後のアップデートで一躍環境トップとなったライバル機G-セルフ(パーフェクトパック)の影に隠れがちであったが幾度のアップデートを経て落ち着き、異常な使用率と勝率を叩き出したN-EXTREMEガンダム エクスプロージョンも下方修正され常識的なレベルのパワーになったためかなり評価を上げた。
その自衛力と弾の質からレギルスウイングガンダムゼロ(EW版)と並ぶ強機体の一機に数えられるように。
参戦当初の悲惨な評価を完全に塗り替えた。


【余談】

クンタラの安住の地とその守護神を合わせた名前とされるが、元ネタはイスラム教の聖地である「カーバ神殿」とインド神話における破壊と殺戮の女神である「カーリー」であると思われる。またカバカーリーは黒い機体だが、カーバ神殿にはイスラム教の御神体である黒石が安置されており、カーリーも「黒い母」、仏教においては「大黒天女」と呼ばれたりしている。

また、型式番号やの開発コード"G-it"には"G-セルフ"と同じ「ガンダムそのもの」という意味も込められており、最終決戦は同じ名前を持つ者同士の戦いでもあった。
事実、この機体もしっかり「ガンダム顔」であり、開発コードも込みで立派な「ガンダム」であったのである。





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最終更新:2024年03月06日 23:20