刀々斎

登録日:2021/10/03 Sun 17:19:40
更新日:2024/07/01 Mon 13:38:46
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まー、試させてもらうかの。

その犬夜叉が……わしの鍛えた名刀、鉄砕牙を持つにふさわしいかどうか……。



概要

刀々斎(とうとうさい)』とは、『犬夜叉』及び『半妖の夜叉姫』の登場妖怪。

CV:八奈見乗児→龍田直樹(半妖の夜叉姫)

鉄砕牙天生牙を作った刀鍛冶の妖怪。普段は人間では入れない、妖怪の邪見でも軽く跳び跳ねる程の熱を感じる山に住んでいる。
緑と黒の横縞模様の着物を着た、痩せこけて腰の曲がったさながら萎びた野菜のような老人の姿をしており、言われなければ妖怪だとは気づきにくい容姿の持ち主。
一応、明らかに大きすぎる真ん丸な目、長く尖った耳、やや長めな首と人外みたいな要素もあるが、
に関してはるーみっく作品ではわりと見かけるため違和感は感じにくい。
猛々(もうもう)という三つ目の牛妖怪を乗り物代わりに飼っている。

犬の大将の関係者である年寄り妖怪の中では冥加と並んで出番が多く、
度々登場しては犬夜叉殺生丸に助言を出して成長を促すという非常に重要なキャラクターである。
ぶっちゃけ総合的には冥加よりも役に立ってる。

性格

フィクションにおける「鍛冶屋」という職業から察せられる通り、職人気質で非常に気難しく頑固で好き嫌いが激しい。
基本的にはのらりくらりとすっとぼけた態度を崩さず、自分が気に入った者でなければは打たないという。
全体的に、ひとまず行動させて、後になって説明することが多い。
しかしいい加減な発言のせいで犬夜叉には度々殴られ殺生丸にも脅されることも。

当初は犬夜叉と殺生丸を「バカ兄弟」と呼んでこれでもかという程過小評価しており、殺生丸からの依頼をガン無視して逃亡*1
犬夜叉鉄砕牙を使いこなせないようなら鉄砕牙を叩き折ろうと考えていた。

一方で犬の大将には「に使う牙をくだされた」と今でも敬意を払っている他、
自分の武器を大切にするからなのか珊瑚の飛来骨の修理や琥珀の新しい鎖鎌の作成、『鏡の中の夢幻城』では弥勒の錫杖の修理なども普通に行った。
犬夜叉のことはわりと早く認めたのだが、殺生丸に関しては42巻まで引っ張った。ちなみに刀々斎の初登場は13巻。
おかげで風の傷を会得する、闘鬼刃の邪気を滅する、などを可能とする殺生丸の実力を見誤ってしまったことがある。
後者については内心で(も~~やだこいつ……)と冷や汗混じりに驚愕した。

もちろん自分の作品には愛着があり、鉄砕牙が悟心鬼に噛み砕かれた時は年甲斐もなく大粒の涙を流しながら「うわあああああ~~~ん」と泣き叫んでいる。
これを見た犬夜叉はだいぶ気まずそうな表情を浮かべていた。
作品への自信こそあれど、「自分の作品こそが至高」とは考えておらず、人間の刀鍛冶・刀秋(とうしゅう)が鍛えた妖刀「奪鬼(だっき)」を鉄砕牙より強いと認めていた。
また、奈落の実力も高く評価しており、「奈落を斬れる刀こそが最強の刀」としている。

一度、灰刃坊(かいじんぼう)という妖怪を弟子に取ったのだが、彼が「一本の刀を作るために、怨みの妖力を与えようと十人の子供を殺すから」という理由で破門している。
また、「人を手にかけて平気なやつに、鉄砕牙を持つ資格はない」とも考えており、かごめ達に協力的なことも含め、人間に対して一定の理解があるようだ。
犬夜叉に関しても半妖であることに対して差別的な発言はしていない。

この他、タイミングを読むことに長けており、犬夜叉殺生丸が自分の所に来ることを察したり、
二人が自分を必要としている時は必ず現れるが、殺生丸の場合は逃げることもあり、これは殺生丸を認めて天生牙を鍛え直した後でも変わらなかった。

半妖の夜叉姫』では何故か短気な性格となっており、ちょっとでも気に触ることを言われると大槌で殴る怒りっぽい姿を見せるようになった。


戦闘能力

はっきり言ってかなり強い。さすがに最上位とまではいかないが、明らかに中堅以上の実力がある。
本編では逃げ出す場面が多いが、もはや「おまえも戦え」と言いたくなるレベル。
よぼよぼの体からは想像もできない怪力の持ち主で、犬夜叉鉄砕牙の一振を大槌で殴り返したり、地面を叩いて地割れを起こしたりした。
また、懐に仕舞ったなめし皮で鉄砕牙を受け止めそのまま刃研ぎをし始める余裕がある。
更に口からは火炎放射、地面を大槌で叩くと溶岩が噴き出す。
これらの技は大妖怪にも通じるのか、殺生丸が回避に徹して刀々斎はその隙に逃げる、という展開が何度か起きている。
ついでに彼の唾液は火傷に効く薬になる。だからといって説明も無しにいきなり舐めるのはどうかと思う。

鍛冶仕事の際も基本的にこれらの能力を使っており、手頃な岩などの台座さえあればその場でを吹きながら大槌で叩いて物を鍛える。

猛々の方は戦闘は行っていないものの、風の傷の余波ぐらいなら余裕で耐えるぐらい頑丈で雲母や阿吽()と並走できるぐらい素早い。

格闘ゲームであるPSソフト『犬夜叉 戦国お伽合戦』では、何と隠しキャラとして参戦した。


作品一覧

犬の大将の牙から打ち出した最初の。一振で百匹の妖怪をなぎ倒す、強き者と戦うための刀。
詳細は個別項目があるのでそちらを参照。

諸事情により鉄砕牙から更に打ち出した刀。一振で百人の命を救う、弱き者を助けるための刀。
こちらも個別項目があるため詳細はそちらで。

犬夜叉最終回にて琥珀に渡した、彼からの依頼を受けて作成した鎖鎌。
当時の琥珀の胴体と同じぐらいの大きさで、刀々斎は「ちっと重いぞ」と言っている。


余談

実は「刀々斎」というのは斎名(さいみん)、すなわち称号であり、本名ではない。



あ~あ、誤字・脱字しとるじゃないか。

荒っぽい追記・修正しおって……。


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最終更新:2024年07月01日 13:38

*1 一応、「引越シマシタ」という書き置きは残した。