東亰ザナドゥ

登録日:2015/10/14 (水) 20:??:??
更新日:2025/05/19 Mon 23:23:16
所要時間:約 15 分で読めます




ネタバレあり。気になる人はブラウザバックされたし。


――その日、”日常”は引き裂かれた。

東亰郊外の《杜宮市》に住む17歳の平凡な高校生《時坂洸》は、
ある日のバイト帰りに、深夜の旧市街で"事件"と遭遇する。

柊明日香──

4月に帰国子女として編入したばかりの容姿端麗にして明朗快活、
人気者のクラス委員長が、タチの悪い不良たちに絡まれ、連れて行かれようとしていたのである。

『なんでこんな時間に……!』

舌打ちしながらも、意を決して路地裏へと追いかける洸。
果たしてそこは──
この世のものとは思えぬ、おぞましくも美しい空間と、
名状しがたき怪異に喰われかかった不良たちと……。

──虚空から、
鬼火のように青く輝く"剣"を取り出す"彼女"の姿があった──。


(公式サイトより)
と公式サイトのプロローグのページに
ゲーム開始直後のことが書かれているが…


東亰(とうきょう)ザナドゥ』とは、2015年9月30日に発売されたアクションRPGである。開発・発売元は日本ファルコム。
PlayStation Vitaで発売後、PlayStation4Nintendo Switchにて追加要素を盛り込んだ移植版『ex+』が発売された。

キャラを一新し、本作の日本における首都である≪亰都≫を舞台にした続編のプロジェクトが動いていることが2024年に発表された。

間違えられやすいが、「東」ではなく「東」である。
(また、東亰以外にも「九州」は「玖州」、「赤坂」は「朱坂」等、いずれの地名も現実と異なっている)
なんでも、異質感を出すためにあえて異字体にしたとか。

【概要】


日本ファルコムが完全新作として開発した作品。
ファルコム初期としては空前の大ヒットを起こしたPCゲーム『ザナドゥ』の名を冠する作品として、一部では話題になった。

東亰の郊外にある架空の都市「杜宮市」と異界「ザナドゥ」を舞台にしたストーリー。
何気にファルコム作品で初の現代舞台の作品である。

なお、世界観も概ね現代と同じであるが、唯一「第二次大戦時に日本軍が核を落とされて敗北した」という歴史が「核兵器相当の兵器を作り出すまでの粘りを発揮するも、軍上層部のクーデターで継戦が不可能となった」というものに変更されている。
だからと言って、それが日本が不平等条約を結ばされたとか、そういったそれ以降の歴史に影響した様子はほとんどない。表向きは。

基本的にアドベンチャーパートとアクションパートに分かれる。
アドベンチャーパートでは学園や市内を巡って各種イベントやミニゲーム、クエストや絆エピソードをこなしていき、
アクションパートで「ザナドゥ」内部を攻略し、奥にいるボスを倒して次の章へ、というのが基本的な流れ。
無論章によって町巡りも攻略する「ザナドゥ」の数も違うのだが。
ちなみに、アドベンチャーパートの終了は大部分が主人公のバイトの開始による。

主人公には「智・勇・仁」という独自のパラメーターがあり、一定の業績を得ることでどれかが上がる仕組み。
「智」はその名の通り「智識」関連。本を読んだり、イベントで偶にある選択肢にて正しいモノを選ぶと上がる。
「勇」は、基本は「ザナドゥ」攻略にて、ランクがC~Sまで分かれており、高ければ高いほど多く「勇」ポイントが上がる。

そのため、高ランクを狙うために全てのオブジェクトや敵を破壊したり、受けるダメージを少なくしたりといろいろ考える必要があるが、
後に再攻略出来るようになっており、その時ランクを更新しても問題なくポイントは入るので、初見ではその辺は無視しても構わない。
「仁」は人との繋がり。クエストをこなせば自動的に上がっていくので、ただクエストをこなせばOK。勿論隠しクエストもお忘れなく。

トンチキなルビや多用されるダブルクォーテーションなど、何とも厨二な雰囲気が漂っている。

【登場人物】


メインキャラ

主人公。二年生。
ソウルデヴァイスはカタールのような形状をした、剣先が連結しており伸縮自在の奇妙な形状をした「レイジング・ギア」。作中でも何をモチーフにしているか語られない。
比較的近接戦が得意だが、ある程度は遠距離でも戦える。
特に剛撃スキルが強力で、回転しながら高いダメージを叩きだすので乱戦時の露払いはお手の物。近くの敵には2回ヒットする。逆に言うと、場所が悪いと半分の威力となってしまう。
逆に一対一で強力なグリードと戦うのは、他のキャラの方が得意な場合が多い。
ストーリー進行でコア変更によってすべての属性を担当できる、全環境型キャラ。
PS4版で追加されたEXスキルは、超火力の火炎弾を一発正面に飛ばす。わずか1ヒットしかしないが、それだけで他のキャラのEXスキル全ヒットと釣り合う。モーションも少なめの遠距離攻撃なので使いやすい。

性格は言葉遣いこそ少々ぶっきらぼうだが、本作随一のお人好し。
行く先々で困っている人を見かけては首を突っ込みトラブルに巻き込まれる体質で、
物語の発端も不良に絡まれたアスカを見かけて、助けるために後を追いかけたのが原因である。

両親の長期海外出張が決まったので物語開始時には一人暮らし
ただ幼なじみの倉敷栞が押しかけ女房のごとく世話をしており、倉敷家とは実の家族のように仲が良い。

母方の祖父に九重流柔術の師範である九重宗介が、
従姉に杜宮学園で教師をしている九重永遠が居り、こちらもコウの事を気にかけている。

中学まで祖父の道場で稽古をしていたことから、体術は並以上。
その辺のチンピラ程度ならばまず負けることはない。

部活動をしておらず、日夜バイトに明け暮れている。
部活動や稽古の類を一切やめた中学生の頃からアンティーク屋のユキノからバイトを斡旋してもらい、
今では校則的にアウトな深夜バイトもこなしている。

ぶっきらぼうながら人が良く、その交友関係はアスカもうなるほど。
ただどこぞの攻略王共と違い無差別に恋愛フラグを建てまくる人物ではない。リオンには明らかに惚れさせにいってるようにしか見えないが
そもそも(本人たちは否定しているが)彼自身がシオリ一筋過ぎる為、他の女性をそういった対象で見做しているかどうかすら怪しい。


  • 柊明日香(アスカ) CV:嶋村侑
ヒロイン。学園の二年生。
ソウルデヴァイスは細身の剣「エクセリオン=ハーツ」。
魔法による遠距離での戦いが得意ではあるが、近接戦も十分にこなせる万能型。あらゆる特性において2,3番目に位置し、どんな状況でも一体ずつなら一定以上の性能を発揮できる。
コウの苦手とする強敵相手の一対一において真価を発揮するが、逆に距離・角度共に近接攻撃範囲に難があるため乱戦は苦手。
悪く言えば器用貧乏でもあり、剛撃スキルの火力と範囲、飛翔スキルの火力、射撃スキルの射程や隙の小ささなど、全方面で他のキャラにどこかしら見劣りしがち。通常攻撃の出の速さはかなりのものなので、この辺りも絡めながら足りない性能は愛でカバーしよう。
またスキル強化で射撃と剛撃のヒット数が増え、特に射撃は総合的に見れば全キャラ屈指の性能に化ける。
全体的に技のモーションがかなり短く、PS4版で実用レベルになった回避の恩恵を最も受けた一人。
EXスキルはターゲットを一旦氷で固めて突進するという技で、基本的にロックさえしていればそいつ相手には100%ヒットする。ラスボスでさえ回避不可。また、他の技と違って相手の攻撃を中断させられる。
さすがプロは格が違った

米国からの帰国子女で、容姿端麗・成績優秀・運動神経抜群のクラス委員長。
絵に描いたような完璧超人だが、人当たりがいい一方で、どことなくクラスメイト達と壁を作っている。

その正体は異界「ザナドゥ」の管理を目的とする裏の世界の組織「ネメシス」のエージェント。
《執行者》と呼ばれる高い戦闘力を有したメンバーである。因みにコレとは流石に関係はない。

コウは適格者であったので記憶操作が効かず、更には協力を申し出たことから、
ある意味監視も兼ねて協力者として行動を共にする。

仲間が増えるにつれ、執行者として1人で事件を解決せねばという思いが強くなり、
先走った行動をしてしまう。
その後はコウ達に諭されて、本当の意味での仲間となる。
同時にクラスメイトとの間にあった壁もなくなり、シオリと親友同士になる。

また、コウとは決して恋愛関係ではない、それでも互いに信頼し合い、背中を預け合えるパートナーとでも呼ぶべき間柄へ進展していく。

ソウルデヴァイスは10年前にグリードの群れに立ち向かって死んだ母親の形見。
同時に父親もそこで亡くしている。執行者になったのも、母親の跡を継ぐため。

誰が呼んだかファンからの愛称は「プロさん」。
また(≪ネメシス≫の執行者という立場上、秘密を守らなければならないので仕方がないのだが)何かが起きた時にその真相を察した様な言動をしながらその内容を話さず、ハッキリと真実が語られたときに「そうゆうことだったのね。」と話すことが結構な回数あることもネタにされがち。
尤も、これは前述の通り立場上仕方がない上に、似たような立場であるミツキも結構同じ言動を繰り返すので、断じてアスカが知ったかぶっているわけではない。

実は、拘束術式という術によってその力を抑制している。また、いざというときのために霊力を「貯金」しており、有事に開放することで多大な出力を発揮することができる。
ただし、拘束解除は体に負担がかかるらしく、安易に解除することはできない。霊力の消耗も激しい模様。
PS4版ではこの姿を使用することができる。全性能が高まっているが、常にスリップダメージを受けるというピーキーな特性を持つ。まあ、常時回復(大)のエレメントで相殺できるのだが。
SPの消費量が下がっているので、ヒット数2倍のエレメントをつけてやればゲージがガンガン溜まる。移動速度もダッシュ並み。
また、クリア後にはその姿を衣装として適用できるが、他の衣装と違って格好だけでなく通常時でもこのスペックが使用可能となる。
本来一人だけの戦闘向けに底上げされている形なので、他のキャラと一緒に使うと目に見えて性能が違う。

意味深なセリフを「自分だけは知っている」感全開で語ったりする・本来の力を抑えて周りに合わせてる・一人で路地やら繁華街やら妙な場所で探し物をしているなど、傍から見ての厨二感がすごい
リアルな患者と違って、彼女はマジなのだが。


  • 郁島空(ソラ) CV:加隈亜衣
空手部所属の一年生。ボーイッシュな感じの可愛い妹分。
ソウルデヴァイスは手甲の「ヴァリアント・アーム」。
通常攻撃の連打性、剛撃スキルの火力、飛翔スキルの身軽さなど、近接戦においては無類の強さを誇る。攻撃も小さく早いので、バステ付与によるサポート役もこなせるアタッカー。
ただし、射撃スキルでさえも射程はほぼゼロ距離に近く、遠くの敵と戦ったり、自分の周囲にダメージを発生させるグリードは苦手となる。
EXスキルは連続攻撃を叩き込んで、最後に強撃を放つタイプ。近距離型だが最後の一撃は範囲がやや広め。

玖州(あちらの九州)出身の女の子。
父親は《郁島流》という古流空手の師範で、彼女は後継者。
世をもっと広く知るため、1人上亰してきた。

武術一家同士付き合いがあり、コウはかつての兄弟子にあたる。
現在はコウが中学で稽古を止めたこともあり、組手をするとコウが防戦一方になる。

性格は裏表がない性格で、とても純粋。
武を修めるものとしての正義心も持ち合わせている。
一方で何かしらの雑念があると、それが稽古中の体捌きに顕著に現れるなど、
精神面ではまだまだ未熟な面もある。

空手部では持ち前の高い能力で期待の新人として扱われ、上手いこと鍛錬が積めれば1年にして全国も夢ではないと言われている。
だが高すぎる実力故に空手部の先輩1人といざこざが起きてしまい、
その負の感情に反応して異界化が起こり事件に巻き込まれ、適格者として目覚める。
ちなみに、身体能力は体幹やバネが優れているらしく、腕などはさほど固くない様子。

事件後は先輩と和解し(先輩の方は異界についての記憶を消去したが)、
以後協力者として行動を共にする。

コウを除けば同学年のユウキとの絡みが多い。
クラスが違うのによく話しかけに行っている。どうやら弟ができた気分らしい。
PS4版ではコウへの好意の有無を突っ込まれるも、ない訳ではない様子。


  • 四宮祐騎(ユウキ) CV:山下大輝
学園の一年生。常にヘッドホンをしている眼鏡男子。
ソウルデヴァイスはビットによる砲撃と槌による近接攻撃を使い分ける「カルバリー・メイス」。
射撃スキルを放ちながら移動が出来る、という固有アクションを持つ。このせいで、一部のボスは□ボタンを押しながらぐるぐる回っているだけで一方的に倒すことが出来る、作中屈指のボスキラー。ある程度の広さが確保されている場所で、敵が一体ならば、もはやカモ同然である。
メイスによる近距離攻撃も悪い性能ではなく、ダンジョンアタックにも使える強キャラ……というか、あまりにもあんまり過ぎる射撃スキルの汎用性から、本作最強のプレイアブルキャラとされている。弾幕弾幕!
難点としては、射撃に高度補正がなく単発なので、上記の使い方以外はどうにも使いづらい時があること。連射性能で次点につけるアスカは5ヒットするため、人によってはこちらの方が使いやすい場合も。
EXスキルは正面に四つのビットからビームを放つというもので、ストレートに分かりやすい性能。ただし、旋回性能が非常に悪く、突進攻撃などで射線から大きく離れると下手な攻撃以下のダメージで終わる。

IQ.180を超える天才。高度なプログラミング技術とハッキング術を持っており、
それを最大限に活かしてアプリ開発や株式取引を行っており、
16歳にして高級マンションで悠々自適な一人暮らしを送れるほど儲かっている。

その為基本的に他者を見下しており、学校にも話が合う人間がおらず授業も低レベルだからと、最低限の日数しか出席していない。
ちなみに、インドア派だが運動ができないわけではない。

父親と確執があり、現在一人暮らしなのもその父親から自立するためである。
姉の四宮葵はそんなユウキを気にかける、というか溺愛しており何かと世話を焼きたがる。
ユウキはそんな姉を鬱陶しがる素振りを見せながらも、本心では大切に思っている。彼氏ができたと見るや、ストーカー行為まで決めた。

とある異界絡みの事件に姉が巻き込まれたことから、助けるためにコウ達に協力しソウルデヴァイスが覚醒。以後仲間となる。

仲間になった後は学校へ通うようになる。
同学年のソラからは「ユウキ君」と呼ばれ、本人は四宮と上の名で呼ぶよう要求するが、
いつまでも改善されないので、最終的には訂正するのを諦めた。
PS4版ではお約束通りソラに好意を持つ男子生徒に絡まれた。


杜宮学園生徒会長で三年生。おっぱいがとても素晴らしい御方。
ソウルデヴァイスは魔法攻撃が得意な杖「ミスティック・ノート」。
剛撃スキルで結界を張り、あらゆるトラップを無視できるダンジョン踏破の鬼。この結界自体にも当たり判定(しかも複数回)が存在するので、敵に密着して発動すれば、身を守りながら大ダメージを叩き出すこともできる。射撃スキルはデフォルトで6ヒットする(ただし、隙がアスカよりワンテンポ多い)。更に、通常攻撃も遠距離攻撃なので、遠くのグリードをおびき出したり、そのまま近付くことを許さず仕留めることも可能。……と、遠近両面でほぼ隙が無く、ユウキと並んで最強候補の一人。
ただし、バリアは一回攻撃をまともに受けると解除されてしまうので注意が必要(トラップ床なら大丈夫)。
EXスキルは杖から雷の玉を飛ばす。ユウキのとは違い、最初に周辺に低威力のダメージ場を形成してから放つ。遠距離攻撃なので射線上の敵を巻き込める。

日本を代表する大企業・北都グループの後継者候補であり、現会長の孫。
同時に「異界」について知る裏世界の三勢力の1つ「ゾディアック」の一員である。

誰に対しても敬語を使う、才色兼備の生徒会長だが、
大企業の後継者候補ということで帝王学も学んでおり、何気に黒いことを笑顔で言ったりする。

学業と生徒会の仕事と北都グループでの仕事を全てこなしており、分刻みのスケジュールを送っている。
基本的に能力の高い才媛だが、料理となるとすごい不安そうな様子を見せ、独自料理を作った時も自信なさげである。

「ネメシス」に属するアスカとは対立関係(とはいえ、ミツキ自身は積極的に協力したがっており、どちらかと言えばアスカに一方的に敵視されていた、と言うべきである)にあったものの、
とある事件をきっかけに両上層部からの許可も下りて協力することになる。

同学年であり最強の不良であるシオとは3年前に何かあったようで、本編でも絡みが多い。
秘書兼護衛のキョウカとは、彼女が幼くして両親をなくしていることもあり、立場を越えた間柄である。


学園の三年生。長身でガタイがいい大男。
ソウルデヴァイスは、大剣の「ヴォーパル・ウェポン」。
鈍重で全ての攻撃で振りかぶる溜めが明らかに長く、攻撃の出の遅さや移動スピードの低さが目立つものの、単品での火力はピカイチ。また他キャラよりDゲージを溜めやすい特性を持つ。
剛撃スキルを一発撃てる程度、の隙しか見せない相手にはかなりの強さを誇る。無論、攻撃範囲も申し分ない。どんな敵にも対応できる強さはないが、選ぶべき相手をキッチリ選べばこの上なく頼りになるだろう。
ヒット数・ダメージ回避・クリアタイムなど、このゲームダンジョン攻略で高評価を得るための要素がことごとく苦手なため、もっぱらボス戦向け。でもそうなるとアスカ・ミツキ・ユウキと候補があまりに強すぎるのだが。
EXスキルはわずか3回しか攻撃しないが、その分それぞれの威力が高めで範囲も広い。が、ちょっと最後の一撃までの溜めが長いのでタイミングに注意。

杜宮学園どころか杜宮市でも最強と言われている不良。
「BLAZE」という不良グループのリーダーの1人として知られており、黒い噂は絶えない。
しかしとある事件をきっかけとして、一年前にBLAZEを解散している。

実際は黒い噂とは裏腹に、不要な喧嘩はせず義理堅い人物。
BLAZEが起こしていた暴力沙汰も、警察が対処できない悪どい大人や、
民間人にも危害を加える他の不良グループをボコボコにしていたのが原因である。

解散したはずのBLAZEが何者かに騙られ、恐喝事件等を起こしていることを受け、
単身調査を始めるが、異界絡みの事件だったこともありコウ達と合流。
適格者として覚醒する。

単純な身体能力は化け物クラスで、何の武術も学んでいないのに素手でエルダーグリードとやりあっていた(無論ダメージは与えられないが)。
ちなみに、その時のエルダーグリードは恐竜のような姿で一応人型エルダーグリードだったソラよりきつい条件だったが、尻尾の振り回しもきっちり回避し気絶するまではいかなかったなどそれ以上に応戦していた。
ソラからも「もしも武術を学んでいたら……」とある意味恐れられている。

孤児であり、現在は蕎麦処「玄」にて下宿しており、実の息子のように扱われている。幼少を過ごした孤児院はかつてろくでもない大人が院長であったが、現在はましな様子。
出前の他に丼物の調理なども行っており、仲間内でも非常に好評。
この影響か、プレイヤーキャラの中では飛びぬけて料理が得意(得意とする料理が多い)である。当然丼料理が最も得意。
勉学に対しても真摯に取り組んでおり、オリオン書房に足繁く通って参考書を購入するなど、イメージと反して実は優等生である。本人曰く「伝手で入ったのでハンパはできない」とのこと。

同学年のミツキとは絡みが多い。
3年前何かあったようで、彼女の力を認めながらどこか恐れている。


  • 玖我山璃音(リオン) CV:沼倉愛美
杜宮学園の二年生。コケティッシュな言動が売りだが、素は普通の女の子。
ソウルデヴァイスは背中に羽が生える「セラフィム・レイヤー」。
見た目通り、飛翔スキルやジャンプなど、空中でのアクションに優れる。移動スピードも速めなので、高低差の多いダンジョンには是非連れて行きたいところである。飛翔スキルに目を奪われがちだが、射撃スキルの火力もかなりのものであり、コンボ数も稼げる強スキル。
剛撃スキルはリーチこそ短いものの全キャラ唯一の設置技。敵の突進を読んで剛撃を置いて離脱できる他、上下のリーチが長いので2段ジャンプで安全圏に滞空しつつ攻撃したりできる。
一方、通常攻撃のコンボや剛撃スキルは隙が大きいので、使用には若干注意が必要となる。
EXスキルはエネルギーウィングを展開しての突進。飛翔の上位バージョンだと思うと分かりやすい。アスカのスキル同様、当てた相手は一時的に拘束され、攻撃がキャンセルされる。

人気5人組アイドル「SPiKA」の一員。
同期の2人とは親友兼ライバルで、センター争いをしている。

軽薄な性格に見えて、かなりの努力家。カラオケでの歌の練習は欠かさない。
またとにかくファンに楽しんでいってもらいたいという強い思いを持っている。
コウとはかなり親しげに接触し、自身の立場を利用した悪戯なども仕掛ける一方、彼の行動には心を乱されがち。

とある異界絡みの事件に巻き込まれた結果、適格者として覚醒。
以後コウ達に協力するようになる。

アイドルになったきっかけは10年前の「東亰震災」の時に被災し、
病院のベッドで失意の底に落ちていた時、偶々テレビに映っていた、
今では伝説のアイドルと呼ばれるアイドルグループを見て、生きる気力が湧いたから。


サブキャラ

杜宮学園二年生。コウの幼なじみ。そしてヒロイン。
(ただし戦闘パーティには一切参加しない。アスカが仕事上のパートナーで、シオリは家を守ってくれる存在らしい。)
父親が書店の店長で、彼女もその影響からかなりの読書好き。

コウとは幼い頃からずっと一緒で、周囲からは夫婦と囃し立てられている。
しかし当人達は既に一緒にいて当たり前というレベルの境地にまで至っているので、
否定はするが気に留めてもいない。

一般人なので異界絡みの事件には関わらないし、たとえ関わっても関わっても記憶を消される。
しかし長年の付き合いからかコウが何か裏でやっていることに気付いており、
そこを敢えて追求せず、体に気をつけるよう言うだけに留まるというもはや正妻の域。
ついでにコウが疲れて眠った時は公共の場で膝枕を敢行した。


杜宮学園2年生。小学生の頃からのコウとシオリの親友。
実家は杜宮商店街で八百屋をやっている。

可愛い女の子やアイドル、流行に目がない今時の男子高生。
現在は「SPiKA」に熱を上げており、本人達を目の前にするとえらく興奮する。

ちゃらんぽらんな性格なようで(実際そうなのだが)、やる時はやる男。
コウが裏で何かやっていることにも気付いており、親友として見守っている。

コウとシオリを指して夫婦と呼んでいるが、
彼も彼で幼なじみのチヅルと夫婦漫才をしている事に気づいてないようだ。


杜宮学園二年生。コウ、シオリ、リョウタの親友。
高校に入ってからの付き合いである。

性格は穏やかで、容貌は下手な女子よりも可愛い、いわゆる男の娘。
クラスの女子からはえらく可愛がられており、町を歩けば女と間違われスカウトされる。
入学当時リョウタが女と勘違いしガチ惚れし、告白したのは今でも黒歴史として語り継がれている。

何気にオカルト好き。サブカルチャーにも精通している準オタクで、
ガチオタクのサブローからは同志として扱われ、行動をよく共にしている。


杜宮学園の新任教師。コウの従姉にあたる。
専門は数学及び情報処理。新任ながら優秀すぎるので、クラス担任を任されている。

中の人も含めてどこからどう見てもこの人な人物。
まぁスタッフの悪ふざけというかファンサービスというか、そういった類である。
演じる野中藍も収録前に「『閃』から2、3年たって社会人として働き始めたトワの気持ちで」と言われたとのこと。

大学時代は情報処理関係の研究をしており、その道のお偉いさんから高く評価されていた。
ぶっちゃけ高校教師の枠に収まる人物ではないのだが、他にやりたいことがあったと言い教師となる。
因みに大学時代に、カードゲームのブレード好きな学友が居たようで、それを題材にしたゲーム「ゲート・オブ・アヴァロン」の開発にも携わっている。

実家が九重神社なので、偶に巫女服姿も見られる。可愛い。
また武術一家の九重家の人間なので当然武術の心得もある、というか師範代である。


杜宮学園の臨時教諭。担当は英語。
眼鏡を掛けた長身のイケメンで、ユーモアの効いた授業で生徒からの人気も高い。

そのルックスと性格から女子生徒からの人気は凄まじいものであるが、
誰に対しても真剣に、かつ的確なアドバイスを送ることから男子生徒にも人気がある。

ガッチリした体格をしており、海外留学中は治安が悪い地域に居たそうで、
そこでその辺のチンピラ程度ならひと睨みで退散させるほどの胆力を得たらしい。

眼鏡で善人、しかも何故か存在する絆エピソードから99%何か裏がある人物だとプレイヤーからは思われているが、果たして。


正体・国籍・所属・目的など一切不明の少女。そもそも人間かも疑わしい。ボクっ娘
シオリを救うために力を求めたコウの目の前に現れ、ソウルデヴァイスの覚醒を促した。

別名「異界の子」。異界化が観測されるようになってから、世界各地で目撃されており、
未だ謎が多い異界について何か知っているものとされているが、裏の三勢力でも捕捉に至っていない。
ましてや存在が画像などで記録までされることはほとんどない。

時間の停止すら行使できる超常的な存在で、自らを”観測者”と語るが、やはり目的は不明。
コウ達が重要な決断をする場面になっては現れ、その選択がどのような結果をもたらすのか見守ると告げては姿を消す。

  • 狐面を被った謎の少年
ex+のアフターストーリーにて姿を現し、コウ達を異質な杜宮へと誘う。
トワやコウはこの少年に何故か既視感を抱いているが…?


用語

◯ソウルデヴァイス
「適格者」と呼ばれる存在のみが発現させることができる特殊な武器。
適格者になるのは完全に才能なので、例え霊感が強く異界に関わりを持つものでも才能がなければ適格者にはなれず、ソウルデヴァイスを発現できない。
ソウルデヴァイスに覚醒した適格者は、今まで武術の心得がなくても脳内で使い方が”分かる”ようになっており、即座に戦闘を行うことが出来る。
その形状は千差万別で、一つとして同じものは存在しない。ただし、「誘導」によりある程度の規格化は可能であり
血縁などの適性があれば他の誰かからソウルデヴァイスを受け継ぐ事も出来る(アスカの所持しているエクセリオン・ハーツは元々はアスカの母の物)
異界素材と霊子体で構成されており、怪異にダメージを与えられる数少ない手段の一つ。
武器と適格者は対として存在しているので、ソウルデヴァイスが無事ならば持ち主もまだ生存しているという証拠になる。

◯異界化(イクリプス)
(ゲート)」と呼ばれる特異点を起点として、
本来交わることのない異界と現実世界が重なってしまう現象。
異界内部は迷宮となっており、怪異が多く徘徊している。
一般人には「門」を見ることが出来ず、適格者や霊感が強いもののみ把握できる。
「門」に一般人が巻き込まれることもあり、その筋の人に救出されればともかく、
されなかったらそれは「神隠し」や自然災害、都市伝説の類として片付けられてしまう。

……と、ここまではエルダーグリード以下のグリードが迷宮の主を務めている場合の話。
グリムグリードになると、門を触媒にせずに直接現実世界そのものを異界化してしまう。その結果、グリムグリードに浸食された現実世界の場所そのものが、異界のダンジョンとして成立し、その最奥でグリムグリードが主として鎮座する。


◯怪異(グリード)
異界内部に存在している謎の存在。
形状も種類も行動パターンも異なっているが、成長・生殖はしないということは共通している。
霊的な存在なのか普通の攻撃では一切ダメージが与えられず、
ソウルデヴァイスか霊的力を帯びた武具、または聖別処理された武具ぐらいでしかダメージが与えられない。
脅威度によって呼称が分かれており、その中でもさらにA級やらS級などといった具合に分かれている。それなりに有名なミツキでも、A級はハードな様子。
脅威度の基準そのものは不明だが、「黒鳥」がA級、「魔女」がS級の判定を受けていることから、
グリムグリードの眷属レベルでA級に相当する模様。

  • グリード
いわゆる雑魚。遠距離攻撃をしてきたり突然突進してきたり、メカっぽい奴やらゴブリンっぽい奴やら千差万別の雑魚。
何発か殴れば倒せるので、冷静に処理しよう。

  • Sグリード
いわゆる中ボス
通常のグリードの突然変異体みたいなもので、姿や攻撃パターンは同じだが、デカさと火力としぶとさが向上している。
終盤はSグリード専用のグリードも登場する。

  • エルダーグリード
その異界のボス。
「門」を起点に現実世界にも影響を与えかねないので、早急に処分する必要がある危険性の高いグリード。
各話最終ダンジョン以外では多くが通常グリードの大型版。

  • グリムグリード
もはや起点に「門」すら必要なく、直接現実世界に影響を与えることが出来る化け物グリード。入り口となる門も、物質的なパーツが増えた物々しいものとなる。
村の住民が丸々犠牲になった事案もあり、危険性は最も高い。劇中で登場したグリムグリードの中で最も下位であった「魔女」ですらS級の判定を受けており、「街一つ滅ぼせる災厄」と評されていた。
町や村どころか都市一つ、下手をすれば国一つ滅ぼしかねないものは「神話級グリムグリード」と呼ばれ、危険度もSSS級になる。


◯ネメシス
「異界の管理」を目的とする裏の三勢力の一つ。アスカが所属している。
執行者という腕利きの異能エージェントを抱え、事件の解決に当たっている。
そういった異能関係でのネットワークが広く、在野の魔術師や霊能力者、霊具職人など協力者を何人も確保している。
アスカがグリムグリードに囚われた際、資質を問う試練とみなして一時静観を決め込むなど、スパルタ。
なお、目的や能力が一致する人間によってなる組織であるため、現地で理解者による協力も肯定的なスタイルである。
目的上、「ゾディアック」とは協力することも多いが、衝突することも少なくないらしい。


◯ゾディアック
世界の経済産業を主導してきた12の超企業からなる組織。準ゾディアックと呼ばれる加入予備軍や関連企業も含めれば数千社にも上る。
「異界の利用」を目的として、各分野で協力しつつも競い合っている。
ネメシスとは逆に、身内・同業だけで事態に対応することを主としている様子。ミツキも、最初はグリムグリード相手だと判明した際はコウたちの協力提案を却下した。
日本では「北都グループ」と「天乃製作所」が本拠となっている。
「ネメシス」とは時に協力し、時に暗闘する間柄。


◯聖霊教会
表向きは欧米諸国を中心に信仰されている宗教。
裏ではネメシスやゾディアックとは別の方向で異界に携わっている。
「クロノス=オルデン」という武装騎士団を保有しており、
単純な戦闘力ではネメシスの執行者を上回る化け物集団。
「異界を封印」するために活動しており、一応は協力しあう事もある上記の組織と違い、冷酷に事態の収拾をはかる。
軌跡シリーズで言う所の七曜教会。星杯騎士団みたいなのもいるし

◯東亰冥災
10年前に東亰を中心に起きた大震災「東亰震災」を、裏の事情を知る者が語る際に用いる。
その際は、直前に空が緋色に変わるという不思議な現象が目撃されている。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 日本ファルコム
  • PSVita
  • PS4
  • アクションRPG
  • 東亰ザナドゥ
  • 異界
  • 現代劇
  • 学園モノ
  • 浅沼晋太郎
  • 嶋村侑
  • ゲーム
  • Nintendo Switch
最終更新:2025年05月19日 23:23

*1 ちなみに、この異常なゲートはアフターストーリーで発見されたものだけではない様子