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ゴヨウシリーズ(遊戯王OCG)

登録日:2015/10/18 sun 13:02:04
更新日:2026/01/28 Wed 21:57:25
所要時間:約 7 分で読めます




これが権力だ!

お上の威光の前には全くの無力!



ゴヨウ/Goyoとは、遊戯王OCGに登場する特定のカード群である。



◆概要

戦士族地属性で統一された特殊召喚モンスター群。
あの《ゴヨウ・ガーディアン》を筆頭にシンクロモンスターが大半を占めており、融合モンスターは1体だけ存在する。
一部例外はあるものの、大まかな特徴として、相手モンスターの戦闘破壊をトリガーとするコントロール奪取効果の持ち主が多い。

なお、召喚の素材やモンスター効果で指定されているわけでは無いので、カテゴリとしては存在しない。
どちらかと言えばこのシリーズは「戦士族・地属性Sモンスター」として表記されている事が多い。
将来的にカテゴリ化されるとしても、たまたま名前に「ゴヨウ」が含まれるが無関係なカードである《機炎星-ゴヨウテ》の存在から、「通常召喚できない「ゴヨウ」モンスター」という指定になると思われる*1

アニメ遊戯王5D's牛尾哲が、遊戯王ARC-Vにおいてはデュエルチェイサー227をはじめ、セキュリティが使用。
前者は《ゴヨウ・ガーディアン》をエースモンスターとしており、後者はその派生体を使用している。


◆モンスター群◇


ゴヨウ・ガーディアン/Goyo Guardian

シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2800/守2000
地属性チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに守備表示で特殊召喚する。

ゴヨウシリーズの起源とも言えるカードであり、シンクロ召喚黎明期の代表的なモンスターの1体。
OCGの環境に悪い意味で風穴を開けるほど大暴れしたことで、一時期は禁止カードにも指定されていた。
詳細は個別項目を参照。

しばらく帰ってこなかったが、長い年月を経て、チューナーに地属性指定を追加するという小さなエラッタだけで帰ってきた。
ちなみに海外では大分前から禁止からエラッタ無しで帰ってきており、大暴れしてたわけでもないので別にエラッタ入らなかったのではないかという声もある。
エラッタされた日本の煽りを受けて海外でもエラッタされ使い難くなった。

ゴヨウ・ディフェンダー


お上の力を思い知れ!
シンクロ召喚!

現れよ、レベル3、ゴヨウ・ディフェンダー

シンクロ・効果モンスター
星3/地属性/戦士族/攻1000/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦士族・地属性のSモンスターのみの場合に発動できる。
エクストラデッキから「ゴヨウ・ディフェンダー」を特殊召喚する。
(2):このカードが攻撃対象に選択された時に発動する。
このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、このカード以外の自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×1000アップする。

コントロール奪取効果を持たない唯一の存在。
レベル3のため容易にS召喚できるうえ、1体出せば同名カードを2体並べられる。
それだけでも攻撃される場合は(2)で実質3000打点になるが、可能ならばその3体を素材に更なる展開を行いたい。

後述の《ゴヨウ・エンペラー》の融合素材として最適で、3体目も用意しておけば、あちらの(2)のコストになれる。
縛りが一切つかないため、ランク3のX召喚L召喚も自由自在。
戦士族なので《聖騎士の追想 イゾルデ》のL召喚も可能で、あちらを使うためにこのカードを出張させることも考えられる。
無論S素材にしてもよく、レベル3のシンクロチューナーを用意できれば、3回攻撃可能な《シューティング・クェーサー・ドラゴン》を立てることさえ可能。なんなのこいつ。

しかし、新マスタールールにより大きく被害を受け、従来の動きが困難というより、不可能になった。
アルティマヤ・ツィオルキン》や《バハムート・シャーク》みたいにリンク先を確保すればいいという次元の問題ではなく、戦士族・地属性のSモンスター以外のモンスター(つまりリンクモンスター)が自分フィールドにいると効果が発動できないのだからどうしようもない。
一応相手がリンクマーカーをこちらに向けているのを利用したり、蘇生させメインモンスターゾーンに出して使う事も出来るが、相手依存だったり手間をかけても増えるのはせいぜい1体なので割に合わない。
ルール変更の被害を受けたカードの中でもトップクラスに不遇と言える存在になってしまった。

だが11期からのマスタールール(2020年4月1日改訂版)では、融合・S・XモンスターのEXからの召喚制限が撤廃
再び従来通りの動きが出来る様になっただけでなく、素材の制約が緩いL召喚にも活用出来る為に使い道が更に広がった。
戦闘を必要とするコントロール奪取という特徴の強みがインフレにより薄れてしまった現代では、最も活躍の場が多いゴヨウシリーズと言える。

ちなみにアニメ版では、効果破壊されると自分の他のモンスターも全て破壊するデメリットがあった。

ゴヨウ・チェイサー


地獄の果てまで追い詰めよ!見よ清廉なる魂!
シンクロ召喚!

出でよ!レベル5、ゴヨウ・チェイサー

シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/戦士族/攻1900/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードの攻撃力は、このカード以外のフィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×300アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターの攻撃力を半分にして自分フィールドに特殊召喚する。

星5版ゴヨウ。奪ったモンスターは攻撃表示で特殊召喚できるので、攻撃力が半分になるとはいえ追撃可能。
《ゴヨウ・ガーディアン》が抱えていた、Lモンスターのコントロールを奪えないという難点も解消されている。

ただし(1)で強化できるとはいえ、素の攻撃力が1900ラインと非常に低いのが欠点。
強化しない限りは下級モンスター程度しか奪えず、奪ったモンスターは攻撃力が半減するので更に火力が下がり、追撃がやりにくい。
戦闘向きの汎用レベル5シンクロには、このカードより打点が高く効果も活かしやすい、以下のようなモンスターが多いのも無視できない。
  • 戦闘を行う度に自己強化ができ、2回攻撃でライフを削ることも容易い《HSRチャンバライダー
  • 闇属性以外の表側表示モンスターを蹴散らす《A・O・J カタストル
  • 相手の効果に阻まれずに攻撃を通すことが可能で、そのステータスからデモンスミス展開にも繋がる《幻層の守護者アルマデス》
ただ、本家に準じて効果無効・リリース制限等も無いままなので、メイン2で各種素材にできる。
相手がチューナーを残した場合は、こいつのレベルの低さを活かしてシンクロ展開に繋げるという戦略もなくはない。
打点上昇効果は元々限定的かつ、新マスタールールにより余計に難しくなったのでほぼおまけ。上述の改訂版マスタールールでは緩和されたが。

ゴヨウ・プレデター

荒ぶる獣の牙を以って捕獲せよ!
シンクロ召喚!

レベル6、ゴヨウ・プレデター

シンクロ・効果モンスター
星6/地属性/戦士族/攻2400/守1200
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「ゴヨウ・プレデター」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターがプレイヤーに与える戦闘ダメージは半分になる。

《ゴヨウ・ガーディアン》と同じレベル6で、素材に縛りがなく出しやすい分、攻撃力が低いため奪えるモンスターが少ない。
良く言えばあちらの調整版、悪く言えば劣化気味に見える性能だが、こちらは攻撃力を変化させずモンスターを奪えるうえ、そのまま攻撃させることも可能。
代わりのデメリットとして、奪ったモンスターはプレイヤーに与えるダメージが半減してしまう。
それ以外の弱体化や素材利用などの制限はなく、表示形式に指定がないためLモンスターも奪えるのはチェイサーと同様。
とはいえ戦闘ありきのモンスターなので、低めの打点はやや気になる所ではある。
また、コントロール奪取ができる「ゴヨウ」で唯一、効果に同名ターン1がついているため、同名モンスターを並べたり、連続攻撃を可能にしたりする恩恵が薄い。

ちなみに、「プレイヤーに与える戦闘ダメージは半分になる」という効果は、自分への戦闘ダメージも半分にする珍しい仕様。
戦闘ダメージを相手に肩代わりさせる《ディメンション・ウォール》を発動されたり、奪ったモンスターに自爆特攻させたりした場合に影響する。

アニメ版では効果の発動は1ターンに1度の制限や、奪ったモンスターの与えられる戦闘ダメージが半分になるデメリットは無かった。

ゴヨウ・キング


お上の威光の前にひれ伏すがいい!
シンクロ召喚!

現れよ、レベル8、ゴヨウ・キング

シンクロ・効果モンスター
星8/地属性/戦士族/攻2800/守2000
チューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
(1):このカードが相手モンスターに攻撃する攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力はダメージステップ終了時まで、自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスターの数×400アップする。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●破壊したそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んでコントロールを得る。

効果が何かおかしい ……まぁ素材縛りはあるが。
まず(1)の効果により、自分から攻撃する際限定だが3000の壁を越えられる。他に3体ゴヨウ系列がいれば4000ラインまで倒せる。
(2)はコントロール奪取。こちらは奪いたいモンスターを倒す必要が無いどころか、テキストに「対象」の二文字がないので 対象を取らない
墓地へ送れるモンスターさえいれば、破壊しても墓地へ送ることができないペンデュラムモンスターも奪える。

何気に1ターンに1度の制限もないので、なんらかの手段で連続攻撃できれば複数体のゴヨウも可能。
もちろんこいつも奪ったモンスターでそのまま追撃が可能。お上の威光怖い。
シンクロ素材が《クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン》と被っており、攻めだけじゃなく置物としても機能するあちらより優先されにくいのが最大の悩み。

ちなみにアニメ版との差異は以下の通り。
  • 非チューナーの指定がSモンスターではなく「ゴヨウ」モンスター。
  • 攻撃力アップはバトルフェイズ中持続し、発動タイミングも「攻撃する場合」でなく「戦闘を行う場合」で、相手ターンでも発動できるようになっている。
  • 戦闘で破壊したモンスターは奪えないが、代わりに相手フィールドのモンスターを任意の数だけ対象としてコントロールを得る。
  • 相手フィールドにモンスターが召喚・特殊召喚したターン、自分フィールドの「ゴヨウ」モンスター1体をリリースし、相手フィールドのレベル8以下のモンスター1体を対象としてフリーチェーンでコントロールを得る。
コントロール奪取は対象を取るとはいえ、任意の数の奪取が可能な無法じみた性能をしていた。弱体化してもまだだいぶ頭おかしい効果だが……
なお、OCG化に伴い削除された最後のコントロール奪取効果は、お上たる後述の《ゴヨウ・エンペラー》の効果となった。

ゴヨウ・エンペラー


飽くなき追跡者の魂と誇り高き捕食者の魂が、今1つとなりて昇華する!
融合召喚!

出でよ、荘厳なる捕獲者の血統を受け継ぎし者!ゴヨウ・エンペラー

融合・効果モンスター
星10/地属性/戦士族/攻3300/守2500
戦士族・地属性のSモンスター×2
(1):このカードまたは元々の持ち主が相手となる自分のモンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地へ送った時に発動できる。
破壊したそのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
(2):相手がモンスターを特殊召喚した時、自分フィールドの戦士族・地属性のSモンスター1体をリリースして発動できる。
そのモンスターのコントロールを得る。
(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた時に発動する。
自分フィールドの全てのモンスターのコントロールは、元々の持ち主に戻る。

ゴヨウシリーズ初の融合モンスター。
自身だけでなくコントロールを奪ったモンスターによる戦闘破壊もゴヨウのトリガーにできる。
更にバトルフェイズ以外のタイミングでも、地属性・戦士族のSモンスターをリリースする事で相手の特殊召喚したモンスターを奪える。

相手に攻撃力か守備力が3300未満かつ、戦闘破壊と墓地送りが可能なモンスターが存在する場合、奪ったモンスターにまた別のモンスターを破壊させる連鎖を起こせる。
上手くいけば相手モンスターを全て奪い尽くすことさえ可能

しかし表側表示で場を離れるとゴヨウしたモンスターが帰ってしまうというかなり重いデメリットがあり、おまけにこのカード自身には何の耐性もなく除去されやすい。
手っ取り早いのは、S召喚時に互いに他のカードの効果を発動できない《星態龍》のS素材にすること。
余力や構築次第では、ランク10のXモンスターのX素材にしたり、フィールドからEXデッキに戻したりといった対策も取れる。

素材の「地属性・戦士族のSモンスター×2」は一見緩く見えるが、該当するSモンスターを複数用意したうえで融合ギミックも必要になるので、なかなか難しい。
基本的にはゴヨウシリーズ、特に《ゴヨウ・ディフェンダー》を使い、あちらを素材にあれこれ展開した後に《ミラクルシンクロフュージョン》を使いたい。
それ以外には、X-セイバーのSモンスターや《大地の騎士ガイアナイト》からも融合召喚可能。
特にガイアナイトは《地天の騎士ガイアドレイク》をEXデッキに採用しておくことで、《融合強兵》で簡単に特殊召喚できる。
召喚方法が限定されてないので《デビル・フランケン》や《幻想召喚師》などから呼び出す事も出来る。



……どうもゴヨウ一家は一族郎党揃って反省する気は無いようだ。


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最終更新:2026年01月28日 21:57

*1 加えてゴヨウテの英語名は《Brotherhood of the Fire Fist - Coyote》であり、単に「ゴヨウ/Goyo」でカテゴリ化しても、言語によって扱いが変わってしまう。