大岡紅葉

登録日:2017/05/05 (金) 19:56:12
更新日:2024/04/20 Sat 21:45:28
所要時間:約 6 分で読めます




名探偵コナン』の登場人物。
CV:ゆきのさつき




※以下、アニメ化前のエピソード及び劇場版『から紅の恋歌』『100万ドルの五稜星』のネタバレが含まれますので、未鑑賞の方はご注意ください。




■概要



京都泉心高校2年。17歳。沖田総司とはクラスメイト同士。
その若さながら競技かるたの2年連続高校生チャンピオンとしてその名を馳せている少女。
薄茶色のウェーブがかかったショートヘアの髪型で、京言葉を話す。

一人称は「ウチ」。
二人称は、服部平次には名前に「くん」付け、遠山和葉のことは「葉っぱちゃん」、家に仕える執事である伊織無我のことは苗字の呼び捨て。

美しい容姿と顔立ち、更には横から見ても分かるほどの巨乳。その巨乳ぶりは服部平次をして「この姉ちゃん乳デカッ!」と唸らせるほど。

非常に礼儀正しい言葉遣いと仕草も特徴だが、かるたに懸ける情熱と思いから勝負に関しては一切手を抜かず、負けん気も非常に強い。
また、両手の指には派手なネイル(つけ爪)をしている。これは競技かるたの命でもある指先を保護するためのもので、試合中は外している。
更に並外れた聴力を持っており、『謎解きは喫茶ポアロで』ではその聴力を活かし、気づいた事を現場にいる関係者に電話で伝えて事件解決に協力している。

嘗ては師匠である名頃鹿雄が会長を務めていた「名頃会」に所属しており、そこで彼の愛弟子としてそのテクニックや戦略、心構えなどを徹底的に叩き込まれた。
競技かるたにおけるプレイスタイルは「攻めかるた」の姿勢で、その中でも紅葉の情景を歌った6枚のかるた札が得意札*1。しかもこの紅葉に関する得意札は師匠と同じで、決して逃したことは無いという。
容姿は違えどかるたに対するその姿勢は名頃の生き写しとも言えるほど彼と酷似している。
名頃会解散後は皐月会に所属することとなり、そこでも上記のかるたに関する才能から注目の的となっている。しかし今でも師匠である名頃は尊敬していると同時に紅葉の心の支えの一つとなっており、彼の写真を忘れ形見として肌身離さず持ち歩いている。

実家は京都にあり、まるで日本庭園と見間違うような大豪邸に暮らしている。
両親に関する詳細は不明だが「西における園子」のようなポジションらしく、執事には主に忠実な伊織無我を抱え、移動にはリムジンやヘリコプターを使い、家の周りにはいくつも監視カメラを仕掛けているなどかなりのお嬢様であると推測できるが、後に元総理の孫娘であることが発覚した。
ちなみに豪邸は如何にもな和風だが、紅茶や洋菓子を嗜んでいるシーンがあり、普段着も洋服に近いなどそこまで「和」にこだわってはいないようだ。自室も洋室がベースとなっており少し畳を引いてあるくらい。
しかし大会の際はジャージ姿で出場する選手が多い中、美しい着物を着こなしている。

名前の由来は、大岡裁きで有名な名奉行「大岡越前守忠相」から。
これは「遠山和葉」の由来、江戸の北町奉行「遠山の金さん」こと「遠山左衛門尉景元」との対比となっている。
ファーストネームも「和」「紅」で関連性があるのだろうか?


活躍

初登場は『コナンと平次の鵺伝説』のエピローグ。
だが後に劇場版第21作『から紅の恋歌』が発表されると同時に本格登場するキーキャラクターとして紹介され、公開されたメインポスターにも登場した事でファンを驚かせた。
そして『コナンと平次の鵺伝説』登場の際、平次の事を「未来の旦那さん」と呟いたことで更に反響を呼ぶことに。
後々でも平次が登場する話では何らかの形で登場しており、原作者も「今後の展開に影響を及ぼすキャラ」として公言している。
なお紅葉は園子と同様、作中に出てくるヒロインたちとは違い、武道は一切嗜んでおらず物理的な戦闘力は皆無であるとのこと。いやこれが普通です。
ただし傍に控えている執事の伊織無我が物凄く強いらしいので、紅葉に手を出そうものならやっぱり痛い目を見ることになるようだ。

『大岡紅葉の挑戦状』では、の案内で都内の美味しいパンケーキの店に向かったが、その店は行列を作っていた為、「東京さんは、気ィが長くてよろしおますなぁ」と、蘭に対して遠回しに嫌味を言っていた(和葉は「京女のイケズ」とすぐさま見抜いていた)が、蘭は和葉に指摘されるまで嫌味を言われている事に気づいていなかった。
とはいえこのエピソードの終盤では三人で楽しそうに自撮りに興じていたので、なんだかんだあってもそれなりに打ち解けたようだ。女心をまだまだ解っていないコナンと平次は「女ってわからん」という意見で一致していたが(笑)。

平次や和葉との関係は後述の通りだが、コナンのことは「いつも平次君といてはる子」として認識している模様。


■平次との関係



そして彼女を語る上で欠かせないのが、西の高校生探偵こと服部平次である。
実は小学生の頃、とあるかるた大会で飛び入り参加した平次と対戦したことがあった。当時からかるたに対して真剣かつかなりの自信があったらしいが、結果は平次の勝ち。素人相手に屈辱的な負け方をしてしまったとして紅葉はその場で大号泣。

するとそんな紅葉に、平次は言ったのだ――――



泣くなや! 今度会うたら嫁にとるさかい、待っとけや!




――――少なくとも、彼女の耳にはそう聞こえたという。
この一言に紅葉の恋心という名の札は一瞬にして平次に奪われ、同時に心も救われた。これにより笑顔と元気を取り戻した紅葉は指切りして彼と約束した。
当時のこの光景は写真に収められており、名頃の写真同様彼女の心の支えとして何よりも大切にされている。
数年経った今も平次への恋慕は途切れておらず、2枚の写真と約束を支えに、かるた界の未来のクイーンとまで称賛されるほどの成長を遂げた。


■劇場版にて



それから平次との直接的な交流は無く、高校生探偵として活躍する平次のニュースなどを見て喜んでいたが、『から紅の恋歌』にてとうとう再会、思わず涙すると同時に「未来の旦那さん」と零した。
当の平次は紅葉の事をすっかり忘れていたが、そんなこともお構いなしに腕に抱き着いた上に「収録の後にお茶でも」とデートに誘う積極さを見せつける。
当然横には平次の幼馴染こと遠山和葉もいたわけだが、彼女の存在などアウトオブ眼中と言わんばかりに平次にすり寄った結果彼女の嫉妬心を強烈に煽った。
直後に襲った日売テレビ爆破事件の結果、負傷した枚本未来子に代わって和葉が皐月会主催のかるた大会に出ると耳にしたことで素人が大会に出る上に幼馴染として平次の隣を常に陣取っている彼女をライバル視したことから和葉のことを「葉っぱちゃん」と呼んだ上で「大会で勝った方が先に平次へ告白する」と勝負を持ち掛けた。
和葉もその勝負を受け、かくして平次を掛けた恋の札取り合戦を行うことに……。


自信家かつ挑発的な言動が目立つが、それはかるたや平次に懸ける想いから来るものであり、急遽大会出場が決まって短期間で厳しい特訓をするであろう和葉の体調を心配するなど心優しい一面を覗かせている。
実際かるたや平次に関する事柄でなければ礼儀正しく心優しい少女なのである。

劇中では真犯人のターゲットの証として紅葉の情景を歌ったかるた札である「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり〈能因法師〉」のメールを送られ、命を狙われる立場になってしまうが平次を懸けたかるた大会を諦めたくはないと恐れることなく当初の予定通り皐月杯に出場。
その圧倒的実力で既定路線とでも言わんばかりに順調に決勝戦に進出、当初の宣言通り和葉と平次を懸けた一騎打ちを行う。
しかし和葉の実力は想像以上であり、凄まじい接戦を強いられることに。

結果運命戦にまでもつれ込み、後一枚、その一枚で勝負が決まるところまで互角の戦いを繰り広げる。
しかしそれと同時に真犯人が決戦場である皐月堂の爆破を行い、完全防音のため命の危機に晒されていると知らぬまま和葉との最後の決戦に臨む。
迫る爆炎、そうとは知らずに高まる緊張、そして読み上げられる最後の歌。
果たして勝つのは紅葉か、和葉か――――。




なお、後日談的エピソードである『紅の修学旅行』では、蘭や園子と出会った際に間接的に本作の出来事に触れられ、面識の有無についても設定が引き継がれている。
またこの際、クラスメイトである沖田は紅葉を苦手としているらしいこと、加えて「オッパイ」呼ばわりしていることが発覚した。伊織に知られたら張り倒されそう……。

その後も第27作『100万ドルの五稜星』に登場。
剣道大会出場のために北海道は函館市に来ている平次が和葉に告白しようとしていると見て、それを阻止すべく現地にヘリで乗り込む。ちなみにヘリのキャビンは姫系仕様。
だが、平次の訪れそうな道内の有名スポットに目星を付けては赴くも、札幌、小樽、網走と空振り続き。その後稚内は宗谷岬にて、伊織が平次の連絡先を突き止めやっと連絡が取れる。その際、平次が事件の捜査会議において、土方歳三と月が関係するかもしれない暗号文に難儀していたところだと知ると、土方の句集『豊玉発句集』に月を詠んだものがあると伝え、解読成功に貢献する。
その他、函館山の夜景が100万ドルと評されているのを知った際には「100万ドル?意外と安いけど」とお嬢様ならではのコメントをしていた。
終盤では、とある人物を追跡しようとするも妨害に遭っていたコナンをヘリの機内から見かけるや、伊織にあることを命じて……。


追記・修正は紅葉の情景を歌った6枚の札を取ってからお願いします。

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最終更新:2024年04月20日 21:45

*1 競技かるたの試合において、絶対に取ると決めている札のこと。

*2 文化系のイメージ故意外に思われるかもしれないが、競技かるたは「畳の上の格闘技」とも表現される激しい種目である。劇中でも和葉の特訓中に弾いた札が突き刺さるシーンが存在する。