ラ・ドルド・グ

登録日:2011/04/28Thu 09:29:18
更新日:2024/01/25 Thu 22:17:56
所要時間:約 6 分で読めます





ゲゲルパギダギ・ジャグリバ(ゲームはしばし、休みか)……


ラ・ドルド・グとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。

演:婆娑羅天明

●目次


●ラ・ドルド・グ


種族:グロンギ族(コンドル種怪人)
呼称:未確認生命体:第47号(B群9号)
身長:213cm
体重:188kg
特色 / 力:飛行能力、トンファー型の武器を用いた打撃攻撃
専用武器:トンファー

バラのタトゥの女(ラ・バルバ・デ)と同じ特殊称号「ラ」を持つ「ゲゲル」の管理者の一人。
最上位階級たるゴ集団の行う「ゲリ・ザキバスゲゲル」に同行し、ゲゲルの進行状況の監視と標的*1の数を手にした算盤型の計測器バグンダダ(カウンター)で記録する計測官の役目を担う。


初登場はEP:23「不安」で、「ゴ」のやり方に倣い「ゲゲル」を行ったメ・ガリマ・バを監視するべく姿を現した。
……が、この時には監視のみで(本当の「ゲリ・ザキバスゲゲル」では無かった為)、標的のカウントまでは行っていない。
他シリーズで言えば幹部級怪人に当たるためか、怪人体は長らく不明であったが終盤にて遂に明かされる事になった。


【人物】

人間体は頭から爪先までが黒づくめで、更に白い巨大なマフラーで顔の半分を覆った細身の大男というメ集団に負けず劣らずなバリバリの不審者。
そんな怪しい風体で「ゴンムセギジャジャ*2」であるゴの面々の後ろに音も無く付き従い、神出鬼没に東京都内を行動。時には真夏の屋内プールにすら堂々姿を現していた。
そんな怪しいキャラクターながら、神秘的なドルドのイメージにピッタリな為か視聴者からの人気は高い。

バラのタトゥの女と遜色ない高い知性を持ち、グロンギ語だけでなくゴ集団と同じく初登場時から日本語を使いこなし、淡々と威厳のある低い声で喋る。
普段から落ち着きを払った佇まいであまり社交的ではないものの、無口というわけではなくグロンギの仲間から雑談を振られれば応じている。
ゲゲルの監視中もカウントとは別に時折プレイヤーの前に現れて自分から話かけることがあり、ゴ・ザザル・バのゲゲルの際には現代のリント(警察)の対応力を以前の脱落者の例を出して忠告する一幕もあった。

なお、リアリティを重視して場面転換や移動というものを考量した『クウガ』の作劇の中で、彼(と、それに付随した人物)のみは、そうした空間を無視して出現することがあるため、瞬間移動出来るのではないか?……といった指摘もある*3


【戦闘能力】

怪人体は白い衣を身に纏った黒い鳥人だが、コンドルというより天狗にも見える。
飛行も可能で、装飾品を変化させたトンファーと素早い動きを武器にする。

ゴ・ガドル・バと渡り合うだけの力を持ち、その際のガドルが「流石は「ラ」だな……」と呟いたことからも、少なくとも「ゴ」に匹敵する戦闘能力を持っていた事が分かる。
なお、上級怪人に値する「力」の持ち主であると思われるが、形態変化能力や別の武器を作り出せたまでかどうかは不明*4


【活躍】

『仮面ライダークウガ』

EP:45「強敵」


ゴ集団」最強の男、ゴ・ガドル・バの「ゲゲル」に付き従っていたドルドだが、ガドルが警官隊そしてクウガ=五代雄介と交戦状態に入ったのを見て気を緩めた瞬間、一条薫にライフル弾(マーキング弾)を撃ち込まれ、バグンダダを破壊されてしまう。
思わぬ事態に激昂したドルドは変身して一条を突き飛ばしてから飛び去るも、更にその後で「ゲゲル」を汚した罪を負う。
ガドルのゲゲルはやり直しとなってしまい、ドルドの責任を問うたガドルから処刑宣言を受けて「決闘」に臨む事になる。

ゴ最強のガドル相手にも優勢に戦いを進めていた様に見えたが、最終的にはガドルに動きを見切られ翼を毟り取られてしまう……。
広い場所にでも移動しようとしたのか、空を飛び逃亡を計るが新開発の「神経断裂弾」を携えて追い掛けて来た杉田、桜井に銃弾を打ち込まれ、神経断裂弾には再生もかなわず絶命する事となる。

これが、現代のリント(人類)が遂に未確認生命体(グロンギ)を自分達の「力」により排除した瞬間である。


その他の作品

着ぐるみが流用されたようで、モブ戦闘員として登場。

仮面ライダーディケイド』では、本来の設定では戦闘要員でないにもかかわらず普通に登場。
見事なかませ扱いを受けていた。




【神経断裂弾】

科学警察研究所の榎田ひかりらのチームが、監察医椿秀一の協力を得て完成させた対未確認生命体用の切り札。
人間の数十倍から数百倍にも及ぶ超回復能力を以て、現代兵器を無効化した未確認生命体の回復能力の源である腹部の「霊石」から拡がる戦闘用神経節を破壊すると云う「コロンブスの卵」的な発想の兵器。

劇中でも繰り返し述べられているようにグロンギ(クウガ)の回復能力は凄まじく、本来は絶命するレベルの攻撃を受けても瞬時に回復してしまう為に外側からの攻撃で傷を付けるのは極めて難しい*5
……しかし、神経断裂弾はその力を与える戦闘用神経節の繋がり“その物”を破壊する事で、回復機能を消してしまうという効果……即ちグロンギをただの「人間」に戻してしまうのである*6

強大な「力」を誇るグロンギが、現代のリント(人類)が知恵を絞り生み出した更なる「力」により撃退される。
「力」と「力」の鬩ぎ合いの末に、グロンギすら超越した人類の行き着く先とは……?


そしてドルドの死のすく後には「強化型神経断裂弾」も登場。
一条はこれを以て、運命の存在たる「バラのタトゥの女」を(記録上は)射殺している。

なお、次作『仮面ライダーアギト』は当初は『クウガ』の続編として企画がスタートしており、登場ライダーの一人である仮面ライダーG3が「対未確認生命体用」のユニットであるとの設定から「G3の使用武器には「神経断裂弾」が含まれるのでは?」との説が挙げられていたが、
『アギト』の企画開始当時には「神経断裂弾」もグロンギの「超回復能力」の設定も明かされていない状況だったので、少なくとも設定当時にはアイディアに含まれていなかった模様。


後年の『ディケイド』では何故か『クウガの世界』ではなく『アギトの世界』にて神経断裂弾が登場。
原典と同じく未確認生命体への切り札となっているが、それを超える決戦兵器であるはずの肝心のG3-Xではグロンギ相手だと並の人間には制御し切れない程強力過ぎるという、本末転倒気味な事態が起きていた。


【関連人物】

別名を「バラのタトゥの女」
同じく「ラ」の称号を持つグロンギを率いる存在。

「ゴ」最強の男。
「ゲゲル」を汚された罪により決闘を行う。



【余談】

演じる中の人は身長190cmに達しようかと云う長身(閣下の中の人と並ぶ)。
ウルトラマンティガ』本編や映画版『FINALODYSSEI』でも敵役を演じていた特撮ファンにも知られる方。
名前がスゴい。





ガドル「半端な項目を立てた責めを負い……貴様には完璧な追記をしてもらう」


ドルド「……応じよう」

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最終更新:2024年01月25日 22:17

*1 「定め」に従い殺された犠牲者

*2 最上位のプレイヤー

*3 実際、グロンギの王であるン・ダグバ・ゼバに超常の力の一端として瞬間移動やテレパシー…etc.といった超能力としか呼べない現象を発揮している場面が見られるため、それに近しい高位のグロンギであるドルドもダグバ程の精度ではないにしても、そうした超能力を発揮出来る可能性はある。実際、メインライターの荒川稔久氏が執筆した『小説 仮面ライダークウガ』に登場したゴ・ライオ・ダはTV本編の格闘型とは全く別タイプの超能力を使いこなす怪人であった。

*4 能力の高さや『クウガ』の飛行怪人の特性から考えるに、有り得ない話ではない。

*5 クウガが封印エネルギーを利用した内部破壊を行っていたのも同様の理由と思われる。

*6 変身やモーフィングパワー等の意識の具現化を実現させていた。