未来デパート

登録日:2018/08/01 Wed 04:50:36
更新日:2024/05/19 Sun 09:26:11
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未来デパートとは、漫画・アニメ『ドラえもん』に登場する施設。
直営店が存在するのは22世紀なので作品内に実店舗が登場することは滅多にないが、
基本的に「未来デパートで買ったり注文した」商品が時代を超えて届けられるという形で間接的に登場する。

店舗概要

その名の通り未来である22世紀に存在するデパートつまり百貨店*1
え?22世紀から見たら現代デパートだって?たぶん未来を先取りするって意味だよ!21世紀でも未来屋書店とか未来工業とかあるし!
主に取り扱っている商品はいわゆる「ひみつ道具」である。

特に作中で明言されていないアイテムでも、基本的にドラえもんはここでひみつ道具を買っているものと思われる。一部はレンタルも行っているようだ。
一応ライバル(?)店として、気ままに夢見る機を販売した「二十二世紀デパート」や人間製造機を販売した「新世界デパート」も確認されているが、作中で圧倒的に登場頻度が多いのは未来デパートである。
またコロコロ版『ザ☆ドラえもんズ』ではロボットたちにとっても憧れの場所であることが語られており、
学校別お世話ロボットコンテストの優勝景品が「どら焼きの山」と「未来デパートのショーウィンドーへの展示」が挙げられていた。

現代の我々からすると、まさに 夢のよう なひみつ道具を多数取り扱っており、その素晴らしい効果をドラえもんとのび太は何度も享受している。
さらに素晴らしいのは、未来世界では非常に貧乏なはずのセワシ家でも問題なく購入できるほどにリーズナブルなこと。
決済方法は不明瞭だが、なぜか現代のお金も通用する(もちろん未来の世界では紙幣のデザインは変更されている)ようである。

注文の際にカタログを見て指さすだけで注文できるという点は、今のネットショッピングを先取りしているとも取れる。
速達を送ればすぐに商品が届けられ、時には職員が手渡しで温もりある渡し方をしてくれたりとサービスもよい。
とはいえ、「カタログが送られる」というあたりに本作が作られた昭和を感じさせる面もあり懐かしさを覚える人もいるかもしれない。

この企業がなければ、実は「ドラえもん」というストーリーは成り立たないと言っても過言ではなく、地味な存在ながら影の主役とも言える存在なのではないだろうか。


追記・修正は未来デパートの商品を購入しながらお願いします。













上に書いたことは大体本当である。
『ドラえもん』という作品において、地味ながら高い貢献度を誇る企業なのは間違いない。

だがしかし、作中で「未来デパート」の名前が登場するのは大抵その存在を褒められる時ではない。
何かしら厄介なトラブルを持ち込んだ時の方が圧倒的多数 なのである(トラブルが起きる回で「〇〇デパート」の名前が出ることが多い)。

「ドラえもんの知らぬ間にのび太が新しいひみつ道具を使ってトラブルを起こす」という展開を成立させるための存在でもあるので、
作劇上はこのトラブルメーカー体質が必要不可欠なのだが、なんでも売ってる大型店として真面目に考えていくと色々ひどい。

なお勘違いされてる方もいるだろうが、あの悪名高き人間製造機を扱っているのは「新世界デパート」である。
未来デパートとの違いとして、欠陥商品の自主回収に積極的に動いているところが挙げられるが、それ以降は潰れたのか全く登場しない*2

なお、人間製造機ほどではないが、クローンを創り出す「クローン培養基」、女の子ロボットを作る「かぐやロボット」という、
色々問題のある道具を誤配したのは「二十二世紀デパート」
また、ドラえもん のび太と夢幻三剣士では「気ままに夢見る機」を扱っているが、妖霊大帝オドロームの側近であるトリホーが現実世界に現れて「夢幻三剣士」のソフトをのび太に勧めたり、デパートに電話して配達を急がせたり、回収に来たロボットがトリホーそっくり(映画版のみ)という不可思議な点が色々存在する。


未来デパートを含む22世紀のデパートが起こしたトラブル一覧

  • 誤配
異様なまでに頻度の高いトラブル 。ドラえもんが注文もしていない商品を勝手に送り付けてくることが非常に多い。
しかも、ピンポイントでそのエピソードののび太の欲求を狙い撃ちするような商品を。 こっそり監視しているんじゃないか?
このパターンの場合、のび太が送られた商品をドラえもんより先に勝手に使ってしまい、それがさらなるトラブルに繋がることが多い。

実は特に問題なのは二十二世紀デパート
誤配が多さに作中でも定評があり、この問題ゆえかは不明だがいくら電話しても電話中となり繋がらないことも。
いい加減さには「いつものことだけど、二十二世紀デパートはじつにいいかげんだ!!」ドラえもんもブチ切れている。他にも、わさドラではルリィがのび太の元に送られてきたときにドラミが「きっと未来デパートの配送間違いよ」と真っ先に未来デパートの配送ミスを考えていた。配送間違いが当たり前のようになっている模様。
※ただここまでの事態にあっても買い物をする理由として作中に度々登場する「二十二世紀デパート」が二十二世紀デパートのことを指しており、誤配以外の商品の質やアフターサービス等は結構高品質なのでは?と考察する人もいる*3

例:
やどり木
しかえし伝票(「二十二世紀のデパート」の誤配)
カッコータマゴ

正確には誤配ではないが、注文主であるドラえもんの滞在も確認せず、商品をポンとのび太の部屋に放り出していく配達スタイルもどうかと思う。
ちゃんとドラえもんがいることを確かめなかったために、のび太の手に先にひみつ道具が渡ってしまい起きたトラブルも多数。

余談だが、現実においても留守中に指定された場所に商品を置いていく「置き配指定サービス」が開始されているが、
こちらでは専用の宅配ボックスも用意されているので、未来デパートのこの配達スタイルが時代の先取りと言えるかは微妙である。
配達ではないが、ダイレクトメールとして送ったお試し用のひみつ道具がトラブルの要因になったことも。

  • 欠陥商品
未来デパート社員ですら 効果がハッキリしていない「どこかしらドア」「どこに行くのドア」などの欠陥品を平気で売りつける。
企業倫理がどうなっているのかあまりに謎過ぎる。

道具と言うか 兵器 としか言いようのないひみつ道具を販売している様子がある。
具体的には、かの無敵砲台スネ夫が未来デパートに注文して取り寄せたもの。
身辺調査も何もなく、注文さえすればどんな人物でも購入できてしまう可能性大。死の商人かよ
ちなみに、 子供の小遣い で買えてしまうように描かれているが、後述の請求を見るに支払いをしているのはドラえもんである。

ついでに言えば、ドラえもんは 地球破壊爆弾 を始めとする物騒極まるひみつ道具を多数所持している。
だが、「アタールガン」など一部の道具を除いてはドラえもん自身が道具を作成している様子はない*4ため、
これらのひみつ道具は(未来デパートか、他の店かは不明だが)未来において 普通に購入した 可能性が高い。
22世紀の小売業界はどうなっているんだ。

  • 過度すぎる宣伝行為
商品を買ってもらうための試供品を送りつけたり、馬鹿でかい宣伝文句の書かれた便箋を送りつけたり、
体感映像で買わざるを得ない空気に持ち込んだりと宣伝行為はドラえもんに半ば呆れられるほど熱心。

  • 顧客の支払い能力を確かめない
先に商品を売ってから後で料金を請求するスタイルも可能であり、その代金請求の話でのび太とドラえもんが大騒ぎしたことも。
別にそれ自体は問題ではないのだが、 小学生だろうと 後払いで危険なひみつ道具を含めた商品を買えてしまうという形式なのは明らかにまずいだろう。更に、そっくりペットフードやガラパ星からきた男ではのび太がドラえもんに無断で、ドラえもんのお金で商品を買うことを認める等問題行為もしばしば。

  • 隠蔽体質
上記問題点が複合されて起きた未来デパート最悪の側面。厳密には未来デパートかどうかは明言されていないが
作中では一度のみだが、 走っているとバラバラに分解する自転車を間違って売りつけた上、口止め料として他に購入した商品をタダにすることで強引に事態を隠蔽した
現代なら、バレた瞬間企業が潰れてもおかしくないレベルの不祥事である。
似たようなことをあちこちで繰り返していたとしたら、一体泣き寝入りした被害者はどれほどいるのか……。

それ以前に、読みながら「これが欲しい」と言っただけで強制的に商品が送り込まれるカタログ本のシステムにも問題がある。しかも、返品は一切認められないという始末。


一番ヤバイのは、これらの問題が多数確認されているにもかかわらず、 経営が傾く気配が一向にない ことであろう。
ライバル企業が存在しているのかどうかも怪しいため、下手したら ひみつ道具業界は完全な未来デパート一強業界 なのかもしれない(異様な安さもこれが理由かも)。


ちなみに

21世紀現在、「未来デパート」は ドラえもんとは関係ない企業であるそごう・西武が商標として登録している (一応過去に関連イベントはやっているので、その関係で登録した模様)。

また、2019年12月1日にはドラえもんオフィシャルショップ「ドラえもん未来デパート」がお台場のダイバーシティ東京プラザでオープンした。



追記・修正は未来デパートの不正を正しながらお願いします。

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最終更新:2024年05月19日 09:26

*1 連載当時の昭和時代は日本全国どこにでも存在するありふれたもので、品ぞろえや店舗内の雰囲気も上級傾向の特別な場所として認識されていた。そのためデパートとはおしゃれして行く場所と認識されていた一方、地下階は庶民が買える食品や日用品売り場となっており通称として「デパ地下」という言葉も生まれた。しかし現在はこのような形式のデパートは退潮傾向が強く、ほとんどがショッピングモールに取って代わられつつある。

*2 ただし「コロタン文庫 ドラえもんコミッククイズ① ドラえもん登場!」では、ドラえもんが「よくここでひみつ道具を買うんだ」と発言している。

*3 ドラえもんも店舗に直接行って買い付けてくるパターンもあったりする。また新世界デパートもクローン培養基は連絡を聞きつけた店員が引き取りに来たり、ガラパ星からきた男ではガラパ星進化研究所を危険生物を作り出すおそれがあるとして閉鎖し、代金の払い戻しを行う面も見せている。

*4 ただし初期設定に基づいて作られた『コロタン文庫47 続ドラえもん大百科』では「四次元ポケットの中に部品があって、手を突っ込めば意識が反映されて3秒で完成する」という解説がなされている。どう見ても3秒未満でポイポイ出してるし、その設定なら慌てることもないだろは禁句。