鈴鹿御前(Fate)

登録日:2020/04/25 (土) 23:40:25
更新日:2025/01/10 Fri 18:25:42
所要時間:約 5 分で読めます







やっつければいーんでしょ わかってるから

カレシのためだし♡




Fate/EXTRA CCC』のスピンオフ漫画である『Fate/EXTRA CCC FoxTail』に登場するサーヴァント
クラスはセイバー。のちに『Fate/Grand Order』にも登場した。
史実の鈴鹿御前についてはこちらを参照。


CV:東山奈央(Grand Order)


◆ステータス
時代:平安時代
地域:日本
出典:鈴鹿の草子、田村三代記等
身長:161cm
体重:51kg
属性:中立・悪
好きなもの:恋愛関係(素敵なカレシ・デート・恋バナetc)
嫌いなもの:自分の恋やカレシを侮辱される事


◆パラメータ
マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
坂神一人
藤丸立香 D D A A B EX


◆スキル
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、現代の魔術師ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:B
騎乗の才能。
大抵の乗り物なら人並みに乗りこなせるが、幻想種は乗りこなせない。

変化:?
文字通り変化するスキル。
詳細は不明だが、セイバーはこれにより本来存在しない狐耳と尻尾を生やした。

魔眼:B+
目があった男性を魅了し、術者に対して強烈な恋愛感情を抱かせる。

神通力:A→B
の力の一端。周囲の物体を自由に動かす事が出来る。
だが現代はサーヴァントとして顕現してるため能力がランクダウンしており
能力の対象は自身の持つアイテムのみとなっている。

神性:A
その体に神性があるかないかの判定。


宝具
天鬼雨(てんきあめ)
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:250人



草子 枕を紐解けば

音に聞こえし 大通連

いらかの如く 八雲立ち

群がる悪鬼を 雀刺し

文殊智剣大神通(もんちゅちけんだいしんとう)――――』


「――で どう捌いてくれるのか マジ楽しみ」


恋愛発破・『天鬼雨(てんきあめ)』!


彼女が保有する三振りの宝剣のうち、黄金色の一振り。正しくは文殊智剣大通連(もんじゅちけんだいとうれん)
普段は周囲に浮遊させて展開されている第一刀の真名を解放させ、250本まで分裂させて上空にて同人円状に展開させ、豪雨のごとく降り注がせる。
射撃制度は大雑把だが、「才知の祝福」を使用することで自分だけを避けるように降らせることができる。


才知の祝福(さいちのしゅくふく)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人

三振りの宝剣のうち、白銀色の一振り。
文珠師理菩薩に打たせた通力自在の名剣「小通連」。普賢菩薩の慈悲の剣とする文献もある。
智慧の菩薩が打ったとされる小通連を装備する事により、INTを大幅に上げ、瞬間ごとに最適解を思案できるようになる。戦闘以外にも使用可能で、例えば円周率を無限に言い続けることもできる。

雑だった剣筋は確かなものとなり、戦術もより広がる。使用者の意思とは無関係に強引に最適解を演算する為、たとえ狂化されても「目的」と「答え」を把握している場合は演算を元に勝手に体が動くらしい。

「天鬼雨」の性能が上がったり「三千大千世界」が使用可能となったりと良いこと尽くめなのだが、必要以上に頭が回転してしまい無意識レベルで損得を計算して自己嫌悪に陥ったりするので鈴鹿御前は積極的に使いたがらない。


三千大千世界(さんぜんだいせかい)
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人

三振りの宝剣のうち、近海の水海の蛇の尾より取りし剣「顕明連(けんみょうれん)」。双無き剣とも、水海剣とも。普段鈴鹿御前はこれを愛剣としている。

そしてこの顕明連を朝日に当てる事で三千大千世界……あらゆる世界、並行世界すらも太刀の中に作り出し見渡す事が出来る。

それが何を意味するか、鈴鹿御前は語らないが、その正体は「自身を未来演算機と化す」行為、要するに「自分をムーンセル化する」という常軌を逸したもの。
未来演算によって自身のあらゆる可能性を確認・選択することで最適解にたどり着くことができるが、演算処理が膨大なため「才知の祝福」と併用しないと使用できない。
権能に近い宝具の為、この宝具を使い続けると本来の姿である「立烏帽子を被った巫女」の姿に戻っていってしまい、長時間使用すると英霊としての資格を剥奪され(=サーヴァントとして存在できなくなり、消滅する)てしまう。



◆人物

学生服のようなスタイル(スカートは袴状)に携帯電話を携えているという、今どきの女子高生のような出で立ち。
このことからファンの間では「JKセイバー」なる愛称で呼ばれることも。
また、戦闘時は白拍子のようなものを纏い立烏帽子を被る。
所有している三振りの宝剣を周囲に浮遊させ、それらを攻撃だけでなく防御や足場に用いるなどした三刀流で相手を追い詰める。
しかしキャス狐からは「雑な剣術」と評されており、実際ステータスが低めの彼女にもある程度凌がれている。

喋り方もその見た目通りに軽い…というか所謂ギャルっぽい感じだが、
戦闘時は敵の戦力を分析する洞察力や、マスターを狙う冷徹さをも併せ持つ。

その一方で、マスターの坂神一人や、生前恋人関係にあった坂上田村麻呂といった惚れた相手には献身的…というかベタ惚れ。
一人のことはもっぱら「カズくん」「カレシ」と呼んでおり、*1手作り弁当を振舞うといった姿も見られる。

その一人の方は「彼氏になったおぼえはない」とつれない態度だったり、
鈴鹿の過剰なサービスに困惑したり、呆れたりなどしていながらもなんだかんだ付き合っていてとくに邪険にはしていない。
押しが強い彼女への冷静なストッパーとしても働いており、関係は良好である。


…その実、
本来は自らの役割や責務に生真面目且つ、思慮深く凛とした天魔の姫であり、普段のJK的な言動は演技でしかない。
女子高生を演じることが非効率的な生き方だともわかっており、「才知の祝福」を使ったりすると無意識のうちに損得で物事を考えてしまい自己嫌悪に陥ることも。その真面目さゆえに自分が「鬼の娘」であることに対してナーバスになることも多いという。
また、本当に怒りを露わにしたときなどには、普段のJK口調とは違う素の言葉遣いが出ることもある。
分かりやすい例としては、『FGO』のある場面で自分の素性を問われた主人公が「坂上田村麻呂」を名乗った際のものだろう。



……マスター? 気安く、その名前を口にしないことよ?



◆作中での動向など


Fate/EXTRA CCC FoxTail

BBの依頼を受け、マスターの坂神一人と共にサクラ迷宮第七階層に侵入したマスター達やNPCを殺害していた。
(彼女らに倒された者達の中には、まさかの人物も…

そして七階層に現れた岸波白野&キャスターと対峙するのだが…。


キャスターを見た彼女は、一人の反応を伺うと自らにも耳と尻尾を生やしたのである。

このことは当然キャスターの怒りを買い、
やがて2人は、互いのマスターとの関係及び恋愛観をめぐり、女の戦いを繰り広げていくこととなる…。



いきなり嫁ポジション狙うとか 焦りすぎだし

にゃ…にゃんですと このやろう


…この様子に互いのマスターは「大変だな あんたも」「そちらこそ」とアイコンタクトを交わすのであった。


Fate/Grand Order

◆セイバー・鈴鹿御前

2017年5月、CCCコラボイベントにあわせセイバーの☆4(SR)サーヴァントとして実装された。
イラストは『FoxTail』氏の作者であるたけのこ星人氏自らが担当している。

性能は自己完結型のアタッカーで、スキルも自己バフが中心。
「神通力」はB強化とスター発生率がアップ。
「魔眼」は男性を魅了し、攻撃力ダウンを付与する。後者は性別を問わないので、男性以外が相手でも腐りにくい。
「才知の祝福」は3ターンの必中付与と宝具威力アップ、5ターンの間毎ターンNPが増加するようになる。
便利なスキルではあるが、持続するターン数の違いに注意しておくこと。
鈴鹿自身のNP効率は並程度なため、礼装で補強してあげることも忘れずに。

宝具は先述の「天鬼雨」。
全体バスター宝具だが素の状態では威力やスター発生は低いため「神通力」「才知の祝福」による強化がほぼ必須。
追加効果は自身のクリティカル威力が3ターンの間アップするというもの。
上手くいけば宝具に続いて高火力での殴りが期待できる。

パラメータもカード構成も星4セイバーでは標準的で、癖が少なく扱いやすいサーヴァントといえる。

ちなみに、同族嫌悪で争っているはずのキャス狐とは、彼女の宝具効果でのNP増加やスキルCT短縮がうまくかみ合っており、意外と(?)相性は良い。



イベントシナリオ内では序盤からセンチネルとして襲撃してくる。
最初の襲撃は助っ人のおかげで何とか退け、その後は彼女の区画にてもう一度対峙する。
この際明かされたSGは『独占願望』『料理下手』『奉仕体質』。
料理下手』とあるが別に彼女が料理できない訳ではなく、単に理想があまりに高すぎるだけである。この辺りはやっぱりキャス狐と似ている。

全部SGを開示されたためにあまりの恥ずかしさから飛び降りようとしたが主人公に助けられ、以降はその恩もあってか協力する。

ちなみに彼女が主人公を襲った理由は簡単で、聖杯戦争に勝つため。いや皆そうだろと思うかもしれないが、彼女は自分が見たこともない、誰とも知らないマスターの願いのために勝つことを目指していた。そのため聖杯戦争が黒幕による企てによるものと知った際には素の口調が出るくらいには怒りを感じていた。

最終決戦ではBBにすら処理できない数のタスクを処理するために宝具を使って協力した。特に明言されていないが状況的に何を使ったかは明らかだろう。



◆ライダー・鈴鹿御前〔サマバケ〕

2023年8月、夏イベント「サーヴァント・サマー・フェスティバル2023!」にて水着霊基の☆4ライダーとして期間限定実装。
衣装はピンクのレースクイーン風ハイレグ→ピンクのヒョウ柄ビキニ→巫女服風ビキニ+光背とどんどん属性が盛られる。ですが安心してください、全部履いてますよ。
宝具「夏盛浄土・光輪庭園」は自身の乗り物「光輪車」をバイクに魔改造した「KMR3000-MH」を乗り回すもの。

性能は自身と同じ夏モードの味方向けの補助と特攻宝具の二本槍。


◆余談

  • 『Foxtail』には彼女以外にもゲームでの没キャラだった(メルトリリスパッションリップ以外の)サクラファイブが登場したりしているが、鈴鹿御前はそれですらない完全オリジナルのキャラクターである。
  • 大元のキャラデザは社長こと武内崇氏が担当。ちなみに「女子高生」というアイデアは氏の発想とのこと。これ以前にたけのこ星人氏による初期デザインも存在しており現在より和風要素が強く凛々しい風貌だったが、「キャス狐やと並んだときに馴染まない」と感じたらしい。
  • 何気にFateでは珍しい、史実から女体化されていない女性セイバーである。そして社長デザインなのに所謂「セイバー顔」でもなかったりする。
  • 真名は『FoxTail』でははじめは伏せられていたが、立烏帽子を被る姿や宝具から目星をつけている人も少なくなかった(作中でも凛やラニは早い段階で気づいている)。
  • 『FoxTail』作中でのラニの見立てによると「穿いてない」らしく、コミカライズ版「深海電脳楽土SE.RA.PH」の冒頭、見事な鼠径部を晒しながら立ちはだかった鈴鹿の何かを直視した主人公は「履ぁ!?」と素っ頓狂な声を上げていた。
  • 『FGO』のコラボイベントでの彼女との戦い(3戦目)では2回ブレイクするとどこからともなく副長が出てくる。あまりの唐突さに笑いを堪えられなかったマスターも多かった。ここも新選組だ。


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最終更新:2025年01月10日 18:25

*1 名字呼びだと、坂上田村麻呂と紛らわしいという事情もある。