白樺リゾート

登録日:2020/11/03 (火) 22:24:27
更新日:2022/09/02 Fri 15:10:19
所要時間:約 8 分で読めます




白樺リゾートとは、長野県北佐久郡立科町に存在する、ホテル・遊園地・スキー場などを有する、リゾート施設群である。
その名の通り、白樺湖の湖畔に位置している。
春は美しい花々、夏は高原での避暑やプール、秋は紅葉、冬はスキーと、年間を通じて楽しむことができる。
昔からテレビ朝日系の子ど向け番組枠(ニチアサ、金曜7時台枠など)でCMを放送しており「白樺~り~ぞ~とぉ~……池の平ほ・て・る♪(現在はファミリーら・ん・ど♪)というフレーズを覚えている人もいるかもしれない。
また一部界隈の大きなお友達には、密かに「ニチアサの聖地」としても知られている(詳しくは後述)。

1:歴史

古くは、戦後に牧畜を目的に開拓された土地に、スケート場や宿泊施設が作られたのが始まりである。かつては昭和天皇陛下も来訪されている。
以後、併設遊園地の設置、ホテルの拡大などが行われてきた。
1981年に中央道が開通し来訪者が増えたことを契機に、池の平ホテルの「東館」が増築される。
以後ホテル、遊園地ともに増改築が繰り返され、現在の形に近づいていった。
1994年には温泉が発見され、1996年にはオルゴール館が開設された。
2014年にはグループ名を「池の平ホテル&リゾーツ」に一新。
歴史ある施設であるゆえに老朽化が進み、一部施設の廃止(後述)や改築を繰り返しながら、現在も営業を続けている。

2:池の平ホテル

リゾートの中核をなす、宿泊施設である。
増改築を繰り返しているため、なかなかに入り組んでおり、初見では迷いやすいかもしれない。
基本的には以下の5区画に分かれているので、整理するとわかりやすい。

①アネックス館
向かって東側の最も高い位置にある。内部はすべて宿泊施設で、後述のキャラクタールームの一部もここにある。

②本館
向かって右手、アネックス館の下に位置する。
ホテルのメインとなる建物であり、入り口ではスタッフさんが出迎えてくれる。
入ってすぐには売店とペットの預り所があり、その横ではプリキュアとライダーのゲーム機(記念の色紙のようなものが購入できる)が出迎えてくれる。
宿泊施設(スイートやキャラクタールーム含)をはじめ、レストラン、売店など主たる施設が入っている。
メインロビーもここにあるので、チェックイン・アウトなどはここで行う。
宿泊者向けレストランはビュッフェスタイルの食べ放題で、ステーキやてんぷら、ナンの実演もある。季節ごとにコンセプト(北海道フェアなど)がある場合もあり、カニ食べ放題は必見。

夏季(特にお盆の時期)限定のイベントとしてちょっとした夏祭り(縁日)を体験できる「ちょんこづき」が振舞われる。かつてはホテル前の野外テントで行われていたが、現在は館内で行われている。射的、輪投げなど様々なゲーム(有料)に挑戦でき、得点に応じて景品がもらえる。高得点をとるとホテルの無料宿泊券などももらえるが、難易度は非常に高く、大半は簡易玩具や駄菓子などの景品で終わることが多い。低得点の景品には前年のお土産や宿泊者土産の残り物と思われる、前年のライダー&プリキュアグッズがたくさんある。

アミューズメント館に向かう連絡路には、地元画家の絵画が飾られ、購入もできる。
かつては連絡路にもゲームコーナーがあったが、2018年ごろに撤去されている。

③東館
名前に反して、リゾート全体でみると、通路を挟んで西側にあるため紛らわしい。迷いやすい一因だろう。
ココができた当時は、施設全体(特に遊園地側から)から見れば東側だったので仕方がない。
和室系の宿泊部屋と、宿泊者専用のレストランがある。

④温泉施設周辺
正式には下記のアミューズメント館の一部だが、わかりやすく、別枠として説明する。
本館からは地下通路で移動となり、また、東館には直通である。
温泉施設と、その後の休憩向けの施設が集中している。
温泉は内風呂の他に露天風呂があり、露天風呂は水着着用の混浴であるため、カップル家族で入浴できるのが魅力である。かつては混浴には洞窟風呂もあったが、現在は終了している。
他に、マッサージ、カラオケコーナー(有料レンタル)、ゲームコーナー(UFOキャッチャー類は少なめだが、メダルコーナーもある)、など風呂上りに楽しめる施設が充実している。
かつては風呂上りに一杯ビールを楽しみつつ、ラーメンも食べられるミニバーもあったが、現在は閉店している。

⑤アミューズメント館
ホテル系の中では最も下層に位置し、④の温泉施設とつながっている他、すぐ隣がファミリーランドの入り口である。
温水プールもこちら。
主にはゲームセンター(こちらはUFOキャッチャーが充実)、ボーリング、卓球などのアミューズメント施設が入っている。

3レイクサイドプラザ

リゾート内道路沿いにあるドライブインで、バイクでツーリングをする人たちにもよく利用されている。
売店、ドラインブインだがビール販売所、ソフトクリーム屋などがある。
2Fにはお蕎麦屋さんとビュッフェ形式のレストランの、2つの飲食店がある。
かつては遊園地内に存在していた「プリキュアわくわくランド」も現在はこちらに存在している。時期によっては、プリキュア最新作キャラの等身大パネル(かつては遊園地入り口でお出迎えしてくれた)がみられる。プリキュア衣装をレンタルし撮影できるコーナーが人気。
ちなみに仮面ライダーランドは存在しない……男の子は泣いていい。

近くのリフトで山の上に上がることができる、夏場は涼しいのでお勧め。春~夏は花がきれいなので景色を楽しみたい場合は歩くのも一興。
山の上にはフクロウの森があるというかそれしかない
フクロウの餌やりや、手に乗せたりなどの体験ができる。

4ローソン

アミューズメント館の道路を挟んで反対側に位置している。いわゆるコンビニローソン
2018年に茶色のおしゃれな外観に改装され「日本初のリゾートローソン」に任命されたのだとか。
ずっと前からリゾート内にあるが気にしてはいけない。
ホテルから徒歩圏内なので便利。


5ファミリーランド

リゾートの目玉となる、遊園地施設。
道路を挟んで南北に広がっており、なかなか広い。
マスコットキャラクターにカバとリゾートの象徴でもある植物の白樺が(カバとシラカバの駄洒落)合体したマスコットキャラクター「ポタ」がいる。両親、母方の祖父母、姉(ヒッポ)、弟(ベビ)などの家族がいる他に、最近はなんと偽物まで登場した。ポムという愛犬もいる(カバのペット、と突っ込んではいけない)園内やホテルの至ることろで彼らの姿を見ることができ、売店では彼らのグッズも売られている。『ポタキッズクラブ』という子ども向けの会員制のクラブサービスがあり、入会すると各種割引などのサービスが受けられる。

アトラクションはチケット制で、フリーパスも存在している(※適応外のアトラクションあり)。
区画ごとに、主なアトラクションを紹介する。

①ふるふるの湖畔
道路を挟んで南側に位置し、白樺湖に面している。
下記の他に、軽食コーナー、VR体験、美術館なども存在している。

  • スワンボート
一般的な白鳥ボート。白樺湖ではなく、園内の池を回る。黒やピンクも少数あり、当たった人はラッキー。
調子に乗って遠出すると藻に絡まって大変なことになるので要注意。
乗り場には軽食販売店があり、その横にはなぜか熱帯魚がいる。
近くには数匹のマスコット犬も見られる。
かつてはこの辺りから西側の方面に移動できるボート船のようなものがあったが、現在は終了し、跡地の水路も埋め立てられている。

  • パターゴルフ
南側の目玉施設。老若男女で楽しめる。

  • 森林鉄道
園内南側をゆっくり回る機関車型の乗り物。森の中を駆け抜けつつ、白樺湖やスワンボートのある池やパターゴルフに興じる人々などの景色を楽しめる。

②すくすくの森
森の中のアスレチックといった区画。
楽焼の色付け体験、アスレチックの他、広い野原でピクニックも楽しめる。
時期によっては水遊びコーナーや動物コーナーが開かれることもある。

  • アドベンチャーカヌー
目玉アトラクション。例によってびしょびしょになるので、レインコートは必須。

③くるくるの国
メインエントランスから最も近い区画である。
入り口付近に乗り物系のゲームコーナー、ボールプール、トランポリンなどが出迎えてくれる。
キャラクターショーのステージやドッグランがあるのもここ。
身長90cm~OKと、低年齢層のお子様でも利用可能なアトラクションが充実している。
軽食コーナーも数件ある。しっかりした飲食店はレイクサイドプラザまで移動しないとないので、簡単に済ませたい人はここか南側の軽食コーナーを利用するといいだろう。
かつて存在したプリキュアわくわくランドは上述の通りレイクサイドプラザに移動となったが、プリキュアやライダーグッズを扱う売店は残っている。

  • シラカバウッドコースター
ジェットコースター。子供もOKなので、迫力はそれなり。

  • ボブスター
レーン形式のミニコースター。山の景色を見ながら楽しめる……というふれこみだがぶっちゃけジェットコースターよりも速くそれどころではない。

  • アドベンチャーカート
1人乗りと2人乗りがある。自然の中を走り抜けるのはなかなかに快感。




開館時間9:00~17:00(最終入館16:00)
積雪などの関係で冬場は11月中旬くらいまでの営業となることが多い、詳細は公式HPを確認しよう。
その他、スキー場、系列ホテル、などの関連施設も周囲に存在する。




追記・修正~~♪アニヲタら・ん・ど♪

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さて、本施設はアニメなどとのタイアップもほとんど行われず、歴史ある施設だが意外にも特設番組などのロケ地になったことも一度もない。
そのため、アニヲタとの関連は薄い施設と思われがちだが……

実は当施設にはアニヲタ(特にニチアサファン)であれば狂喜乱舞しかねない、驚きの施設が存在する。
それが「プリキュアルーム」および「仮面ライダールーム」である。
池の平ホテル内に存在する、キャラクターコンセプトのお部屋である。これら以外にも、マスコットキャラである「ポタ君のお部屋」「テディベアのお部屋」などもあり、昔はアルプスの少女ハイジをイメージしたお部屋などもあった。
特に特撮ヒーローのコンセプト部屋は非常に珍しく、ここ以外では、かつてウルトラマンランドが存在していた頃に提携ホテルに存在したウルトラマンのお部屋位のものである。
部屋一面が仮面ライダーやプリキュアで埋め尽くされており、寝ても覚めても大好きなキャラクターと過ごせることを売りにしている。楽しいお土産付き。
部屋のグレードは2020年11月現在で3段階あり、お部屋の広さや内装以外に、もらえるお土産もグレードの高いお部屋のほうが少しだけ豪華だったりする。

……これだけ聞くと「結局は子供向けでしょ?」と思われるかもしれないが
このお部屋、とにかく力の入れようが半端ない。

①本当に、どこもかしこも仮面ライダー/プリキュアだらけ
部屋一面にキャラ(例えば、仮面ライダーゼロワンのお部屋は初期3人ライダーと、ゼロワンの初期フォームが部屋一面に並ぶ、爽快な絵面である)のタペストリーが飾られているなんてのは朝飯前。布団も枕もキャラクター(愛するプリキュアと一緒に寝られる)、机もキャラクターと、とにかく一面キャラ尽くし。
トイレに行けば、ポスターもあるし、トイレットペーパーホルダーもキャラ仕様(非売品)。
(上述の温泉が大浴場だが、一応お部屋にもお風呂があり)お風呂に行けばタオルもキャラ、これをもって温泉に行くのもいいだろう。
ちょっと鼻水が……と思えばBOXティッシュケースもキャラ仕様(非売品)。
密かな楽しみ、お部屋のお菓子もキャラ仕様。
そしてTV前のDVDプレイヤーには、キャラクターの映画のビデオが準備されている。
※かつてはライダーやプリキュアの等身大のパネルもあったが、現在は安全性の観点から廃止されている。
……と、本当に何から何までキャラ仕様のお部屋である。

そして恐ろしいことに、なんとプリキュアルームには、設定画まで飾られている。
むろんこれは、大きなお友達向けということではなく「お子様が、キャラクターのファッションや髪形を真似したりできるように」というコンセプトらしい。

②レストランでは……
宿泊者はホテル内のレストランでバイキングを楽しめるのは上述の通りだが。
キャラクタールーム宿泊者の場合、席に「仮面ライダー/プリキュアルーム宿泊者様」との「のぼり」が立てられ公開処刑特別気分を味わえる。また子供用のお皿もキャラクター仕様の特別なものになる。ビュッフェにはお子様向けコーナー(ハンバーグ、フライドポテトなど)も充実しているので、大好きなキャラとお腹一杯食べよう。
無論、キャラクター仕様のお皿は子供限定である(恐ろしいことに、かつては大人もこの仕様だったとか……)

③限定のお土産
宿泊者(3歳以上12歳以下限定で1名につき1セット、かつては大人でももらえた時期もあったが)限定でもらえるお土産がある。
特別仕様の紙袋(グレードの高いお部屋ではリュックなどになることもある)に、キャラクターグッズが詰められている。多くはメモ帳、パズルなど(売店の品の流用)一般販売もされている商品だが、中にはここでしか入手できないレアグッズも存在している(直近では仮面ライダーのリュックサックや、プリキュアのマグカップなど)。
上記の通り大人はお土産はもらえないため、ますますレア度に拍車がかかる。
前述の「ちょんこづき(縁日ゲーム)」の景品に前年のお土産の景品が流用されることが多いため、運が良ければそこで入手できることもあるにはあるが……。

このほか、上述の通りレイクサイドプラザには、プリキュアと遊べるをコンセプトとした「わくわくプリキュアランド」が存在している。(そして上述の通り、仮面ライダーランドはない)
ゲームコーナーにはニチアサ作品の景品が充実しているし、頻度は高くはないが繁盛期にはキャラクターショーが行われることもある。

……考えてみてほしい。
休日の楽しい家族でのお出かけ。
大自然の中で楽しく遊んで、アトラクションやプールを楽しみ。運が良ければキャラクターショーで実際にキャラとも触れあえる。
疲れてホテルのお部屋に行くと、そこには大好きなキャラクターの姿が一面に!
レストランでもお皿の上でキャラクターがお待ちかね。
キャラクターのタオルを手にパパorママと温泉を楽しんだ後は、ゲームセンターでキャラのぬいぐるみをゲット。
売店でも好きなキャラクターを見た後は縁日ゲームに挑戦、結果は残念だけど、やっぱり好きなキャラクターの景品をもらえる(1~2年前の作品だが)
お部屋に戻ってキャラのDVDを見ているうちに眠たくなって、大好きなキャラクターと一緒にお休み。
お土産も大好きなキャラクター……これをもって、明日はどこに出かけよう?

……と、1日あこがれの仮面ライダーorプリキュアと一緒に、まさに夢のような時間を過ごせるのである。

そして大事なことだが、これらのお部屋は、大人だけでも泊まれる。
大人だけでも泊まれるのである。
独りでひっそりと押しプリキュアと過ごすもよし。作品ファン同士のオフ会として、大自然や温泉なども楽しみながら交流するのもいいだろう。
アニメとしては白樺湖が「風が強く吹いている」や「咲-Saki-(合宿で訪れている)」の聖地にもなっており、併せて楽しむのもありだろう。

ただし、あくまでもメインは子供を対象としたお部屋であることを忘れてはいけない。
日本で唯一のニチアサコンセプト部屋であるため、繁盛期を中心に、非常に予約が取りにくくなる。
良い大きなお友達は、キャラクターのお部屋を楽しみにしているお友達のために、繁盛期を避けてお部屋の予約をしよう!
仮面ライダーとのお約束だぞ! プリキュアとのお約束だよ!



※注意点
  • 毎年1か月程度キャラクタールームが行われない時期がある(主には両作品の世代交代時期の前後)
  • ファミリーランドは冬季は開園していないため、その時期はプリキュアランドも利用できない場合がある。
  • 当リゾートはペットも入園可能である(入場不可エリアもある、詳しくは公式サイトなど参照)ため、宿泊も可能である。……しかし、キャラクタールームに限ったことではないが、ペットはホテル内には入ることができず、本館1Fの預り所のゲージに入っていてもらう必要がある。ここには排泄物処理グッズや飲み水、エサなどが常備されているものの、監視員はいない。さらに深夜の一定期間はここに入ることができなくなるため、体調などを確認することができず、この点はあまり評判がよくない。特に(キャラクタールームなどもなく、あまり機会は多くはないと思うが)東館に宿泊する場合はかなり距離が出る。少なくとも、家族と離れて過ごすことに慣れていないペットにはお勧めできない。
  • グーグルなどで検索すると「池の平ホテルが男の子には仮面ライダールーム、女の子にはプリキュアルーム、と昨今の性的マイノリティに配慮しない発言をし、炎上したので、その後謝罪した」という情報が出てくるが、これは誤りである。確かにホテルが謝罪文を出したことは事実だが、これらはホテル側が自発的に行ったもので(少なくともネット上で炎上したりするレベルで)批判などが出たために謝罪をしたというわけではない。確かに(男の子のプリキュアも出た)男の子がプリキュア好き、女の子が仮面ライダー好きであっても自由だし咎められることはない、そうした配慮からの謝罪文であろう。とはいえ、仮面ライダー=男の子、プリキュア=女の子、をメインターゲットとしていることは事実であるため、この件に関しては逆に「ホテル側過剰に配慮しすぎでは?」との意見も見られる。
なんにせよ、仮面ライダー/プリキュアルームは老若男女を問わず宿泊が可能なのである。


※※新型コロナ肺炎流行に伴い、施設営業時間・期間の短縮や、アトラクションの休止、イベントの中止などがあります。
またかつては日帰りでも開放していた温泉やビュッフェは2020年11月現在、宿泊客限定となっています。
その他、最新の情報は公式サイトなどを確認いただきますようにお願いいたします。




追記修正はちょんこづきで1位の池の平ホテルペア宿泊券をゲットし「3位のプリキュアマグカップが欲しかったんだけど……」と嘆いてからお願いします。

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最終更新:2022年09月02日 15:10