次元帝(遊戯王OCG)

登録日:2011/03/14(月) 03:48:56
更新日:2023/07/09 Sun 22:21:37
所要時間:約 4 分で読めます




遊戯王OCGのテーマである、そしてメタの要素である次元系カードを採用した帝コントロールデッキ、それが次元帝である。

マクロコスモスや次元の裂け目を発動し、除外されるとエンドフェイズにフィールドに特殊召喚される「異次元の偵察機」「異次元の生還者」をリリースし帝を召喚するのが基本的な動き。
「次元デッキ」であるため、墓地アドバンテージに依存するデッキやコストとしての墓地送りが必要なエースモンスターに対してはかなりの強さを誇る。
その反面、マクロコスモスなどを破壊されると麻痺してしまう為、それに対してどう対処するかが大きな課題となる。
「帝で除去して殴る」帝コントロールデッキであるため、基本的な動きが単純であり、ある意味初心者向けのデッキでもある。

主な採用カード


このデッキの核となるカード、墓地に送られるカードを除外する。
二つの違いは…
マクロコスモス:永続罠であり、墓地へ送られる全てのカードを除外する。罠であるため、発動にラグがあるが奇襲性がある(ライトロードの効果にチェーンして発動する事でカードを除外させるなど)
次元の裂け目:永続魔法でモンスターのみ除外する。魔法なので即効性がある。

  • 異次元の偵察機、異次元の生還者、ジャイアント・レックス
このデッキの核その2、除外された場合そのターンのエンドフェイズに特殊召喚。
二枚の違いは…
異次元の偵察機:デッキ、手札、フィールド、墓地のどこから除外されても特殊召喚されるのでサーチやリクルートが非常にしやすい。反面、ステータスが貧弱であり攻撃表示で特殊召喚であるため相手ターンに低ステータスを晒すことになりやすい。
異次元の生還者:攻撃力1800と下級アタッカーとしても十分運用出来る。しかし「フィールドで表側表示で除外」されたターンのエンドフェイズに特殊召喚なので月の書などで除去されやすい。
ジャイアント・レックス:攻撃力2000である上に即座に帰還させられるのでアタッカーとして暴れ周りやすい。反面直接攻撃できないデメリットがあるので雷帝や地帝とは相性が悪い。

デッキの核であり除去パーツ兼アタッカー。
詳しくはリンク先を参照。
主に炎帝が採用される。

カイザー御用達の半上級モンスター。
アタッカー、帝のリリース、孤高除獣による偵察機への橋渡しと用途は多岐に渡る。

  • ダイナレスラー・バンクラトプス
サイドラより緩い条件で出せる半上級モンスター。
こちらは除去効果を持っており、自身をリリースすることでスキルドレインすら破壊できる。
反面制限カードなので複数積めず、受けられるサポートが少ない欠点もある。
  • 異次元の哨戒機
偵察機と違い、コストとして他のカードを除外する必要があるが、偵察機とのコンボで2体のモンスターを並べられる。
効果使用後の開岩をどかすことでEXデッキからの制限を解除させる芸当も可能。
ディスアドバンテージになるので基本的にマクロコスモスなどが無い時の保険としてのピン指しか。

  • 帝王魔法・罠
マクロコスモスが置かれていても機能する深怨、烈旋、連撃の3枚が扱いやすい。
特に連撃は相手ターンでは攻撃の的にされる偵察機をリリースできる点で相性が良い。


相性のいいカード


  • サイバーヴァリー
攻撃対象となった時に自身を除外しバトルフェイズ終了&1ドロー。
自分のモンスターと自身を除外して2ドロー、手札1枚と自身を除外して墓地のカード1枚をデッキトップに送る効果もある。
基本的には壁。
ドロー効果も異次元シリーズを使えば無駄なくドローが出来、墓地のマクロコスモスなども回収出来る。

  • 俊足のギラザウルス
無条件で自己特殊召喚できる代わりに相手に蘇生を許すデメリットがある。
先攻1ターン目、もしくは次元の裂け目があればデメリットを削減でき、苦手なリリース確保の遅さも改善できる。
上述のジャイアント・レックスと共に化石調査でサーチ可能。


  • 下級ネメシス
除外されたモンスターをデッキに回収して特殊召喚できる。
特に帰還できなくなった異次元シリーズや各種素材に使用した帝シリーズを回収すれば無駄がない。
キーストーンはリリースされる度にサルベージできるので是非優先したい。

  • メタファイズ・ラグナロク
運が絡むが、異次元シリーズをデッキから除外させられる。
チューナーなのでゼラの天使といったSモンスターに繋げられる。

  • デスペラード・リボルバー・ドラゴン
偵察機が撃破された時に特殊召喚でき、運に左右されるが、対象を取らない複数除去で帝の弱点をカバーできる。

  • 時花の賢者-フルール・ド・サージュ
異次元シリーズを破壊すれば実質ノーコストで除去が可能。
効果を使用するとバニラになる帝シリーズの処理にも使えるので無駄が少なく、フィールド外で発動しているのでスキルドレインをすり抜けられる。

  • 楽天禍カルクラグラ
ジャイアントレックスやキーストーン等を自爆特攻させる事でデッキから偵察機を除外できる。

  • 真竜機兵ダースメタトロン
異次元シリーズをリリース要因に使用でき、余ったマクロコスモスなどもリリース素材を賄うこともできる。
被破壊時のリクルートが特に優秀で、バロネスやマスラーOや承影、ヴァルバロイド等から奇襲を掛けられる。
このカードをサーチできるドラゴニックDも同じ様に異次元リシーズや余ったマクロコスモスを処理できるので是非セットで投入したい。


  • 暗影の闇霊使いダルク・崔嵬の地霊使いアウス
異次元シリーズがリンク素材に適しており、破壊されても異次元シリーズやガイウスをサーチできる。
汎用性の高い闇属性や地属性を相手の墓地から奪える効果も備わっているのでマクロコスモスなどが無い時の保険として役立つ。

  • 警衛バリケイドベルグ
次元の裂け目をサルベージでき、自信の効果であちらを破壊から守ることができる。
自身の打点は低いが、それを逆手にとってデスペラード・リボルバー・ドラゴンのトリガーにすることもできる。


  • 闇の誘惑
2ドローし手札の闇属性モンスターを除外、除外出来なければ手札を全て捨てる。
手札の異次元の偵察機を除外すれば無駄が無い。



このデッキの弱点

事故、この一言に尽きる。
マクロコスモスだけ来てもダメ、異次元シリーズ来ても除外出来なければただのバニラモンスター、帝だけ来てもリリースコストが居ないと始まらない…
帝や次元パーツの配分が難しく、手札事故が多発する。
次元の裂け目のおかげでヴェーラーや幽鬼うさぎ等を封じられる利点はあるものの、ドローソースやサーチを妨害する灰流うららは止められず、それどころか墓穴の指名者で封じることもできない。
代わりに抹殺の指名者や禁止令で対策しよう。




また、あまり墓地に依存をしないあるいは除外を得意とするデッキ相手では相手の動きを止められず、展開の遅いこのデッキでは物量で負ける可能性も十分ありゆる。









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最終更新:2023年07月09日 22:21