登録日:2011/03/14 Mon 03:48:56
更新日:2025/06/17 Tue 11:46:55
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遊戯王OCGのテーマである
帝、そしてメタ要素を持つ「次元」系カードを採用した帝コントロールデッキ、それが【次元帝】である。
《マクロコスモス》や《次元の裂け目》を発動し、除外されるとエンドフェイズにフィールドに特殊召喚される《異次元の偵察機》《異次元の生還者》をリリースし帝を召喚するのが基本的な動き。
「次元デッキ」であるため、墓地アドバンテージに依存するデッキやコストとしての墓地送りが必要なエースモンスターに対してはかなりの強さを誇る。
その反面、《マクロコスモス》などを破壊されると麻痺してしまう為、それに対してどう対処するかが大きな課題となる。
「帝で除去して殴る」帝コントロールデッキであるため、基本的な動きが単純であり、ある意味初心者向けのデッキでもある。
主な採用カード
このデッキの核となるカード、墓地に送られるカードを除外する。
二つの違いは…
《マクロコスモス》: 永続罠であり、墓地へ送られる全てのカードを除外する。罠であるため、発動にラグがあるが奇襲性がある(ライトロードの効果にチェーンして発動する事でカードを除外させるなど)
《次元の裂け目》: 永続魔法でモンスターのみ除外する。魔法なので即効性がある。
- 《異次元の偵察機》《異次元の生還者》《ジャイアント・レックス》
このデッキの核その2。除外をトリガーに自身を特殊召喚できるモンスターたち。
三枚の違いは…
《異次元の偵察機》: デッキ、手札、フィールド、墓地のどこから除外されても特殊召喚されるので、場に引っ張り出すことは容易い。反面、ステータスが貧弱であり、攻撃表示で特殊召喚であるため、相手ターンに低ステータスを晒すことになりやすい。
《異次元の生還者》: 攻撃力1800と下級アタッカーとしても十分運用出来る。しかし「フィールドで表側表示で除外」されたターンのエンドフェイズに特殊召喚なので《
月の書》などで除去されやすい。
《ジャイアント・レックス》: 上記2枚と異なり、除外されても即座に帰還できる。攻撃力も2000と高いが、直接攻撃できないデメリットがあるので、雷帝や地帝とは相性が悪い。
デッキの核であり除去パーツ兼アタッカー。
詳しくはリンク先を参照。
主に炎帝が採用される。
カイザー御用達の半上級モンスター。
アタッカー、帝のリリース、《孤高除獣》による《異次元の偵察機》への橋渡しと用途は多岐に渡る。
《サイバー・ドラゴン》より緩い条件で出せる半上級モンスター。
こちらは除去効果を持っており、自身をリリースすることで《
スキルドレイン》すら破壊できる。
《異次元の偵察機》と違い、コストとして他のカードを除外する必要があるが、《異次元の偵察機》とのコンボで2体のモンスターを並べられる。
効果使用後の《帝王の開岩》をどかすことでEXデッキからの制限を解除させる芸当も可能。
ディスアドバンテージになるので基本的に《マクロコスモス》などが無い時の保険としてのピン指しか。
《マクロコスモス》が置かれていても機能する《帝王の深怨》《帝王の烈旋》《連撃の帝王》の3枚が扱いやすい。
特に《連撃の帝王》は相手ターンでは攻撃の的にされる《異次元の偵察機》をリリースできる点で相性が良い。
相性のいいカード
攻撃対象となった時に自身を除外しバトルフェイズ終了&1ドロー。
自分のモンスターと自身を除外して2ドロー、手札1枚と自身を除外して墓地のカード1枚をデッキトップに送る効果もある。
基本的には壁。
ドロー効果も異次元シリーズを使えば無駄なくドローが出来、墓地の《マクロコスモス》なども回収出来る。
無条件で自己特殊召喚できる代わりに相手に蘇生を許すデメリットがある。
先攻1ターン目、もしくは《次元の裂け目》があればデメリットを削減でき、苦手なリリース確保の遅さも改善できる。
上述の《ジャイアント・レックス》と共に《化石調査》でサーチ可能。
除外されたモンスターをデッキに回収して特殊召喚できる。
特に帰還できなくなった異次元シリーズや各種素材に使用した帝シリーズを回収すれば無駄がない。
《ネメシス・キーストーン》はリリースされる度にサルベージできるので是非優先したい。
召喚・特殊召喚時に自分のデッキトップ3枚を除外するレベル4チューナー。
運が絡むが、異次元シリーズをデッキから除外させられる他、《ゼラの天使》といったSモンスターに繋げられる。
《異次元の偵察機》が撃破された時に特殊召喚でき、運に左右されるが、対象を取らない複数除去で帝の弱点をカバーできる。
異次元シリーズを破壊すれば実質ノーコストで除去が可能。
効果を使用するとバニラになる帝シリーズの処理にも使えるので無駄が少なく、フィールド外で発動しているので《スキルドレイン》をすり抜けられる。
自分の表側表示の地属性モンスターの破壊をトリガーに、手札から自身を特殊召喚してデッキのモンスター1体を墓地へ送る。
《次元の裂け目》などが機能している状態で《ジャイアント・レックス》や《ネメシス・キーストーン》を自爆特攻させる事で、デッキから《異次元の偵察機》を除外できる。
異次元シリーズの他、余った《マクロコスモス》などもリリース素材を賄うこともできる。
被破壊時のリクルートが特に優秀で、《
フルール・ド・バロネス》《
超重天神マスラ-O》《
相剣大公-承影》《極戦機王ヴァルバロイド》等から奇襲を掛けられる。
このカードをサーチできる《ドラゴニックD》も同じ様に異次元リシーズや余った《マクロコスモス》を処理できるので是非セットで投入したい。
異次元シリーズがリンク素材に適しており、破壊されても異次元シリーズやガイウスをサーチできる。
汎用性の高い闇属性や地属性を相手の墓地から奪える効果も備わっているので《マクロコスモス》などが無い時の保険として役立つ。
《次元の裂け目》をサルベージでき、自信の効果であちらを破壊から守ることができる。
自身の打点は低いが、それを逆手にとって《デスペラード・リボルバー・ドラゴン》のトリガーにすることもできる。
2ドローし手札の闇属性モンスターを除外、除外出来なければ手札を全て捨てる。
手札の《異次元の偵察機》を除外すれば無駄が無い。
このデッキの弱点
事故、この一言に尽きる。
異次元シリーズは除外できなければバニラ同然、帝もリリース要員がいないと始まらない。《マクロコスモス》《次元の裂け目》は墓地メタとして優秀だが、それだけでは勝てない……と、いずれも単体では機能しない。
帝や次元パーツの配分が難しく、手札事故が多発する。
《次元の裂け目》のおかげで《
エフェクト・ヴェーラー》や《
幽鬼うさぎ》等を封じられる利点はあるものの、ドローソースやサーチを妨害する《灰流うらら》は止められず、それどころか《
墓穴の指名者》で封じることもできない。
代わりに《
抹殺の指名者》や《禁止令》で対策しよう。
また、あまり墓地に依存をしないあるいは除外を得意とするデッキ相手では相手の動きを止められず、展開の遅いこのデッキでは物量で負ける可能性も十分ありゆる。
第13期現在の「墓地メタと展開を兼ねたメタビート」デッキは、《
ディメンション・アトラクター》とそれを無理なく扱える展開デッキとして、その姿を変えている。
追記修正などあれば、よろしくお願いします。
- ゼラ天も似たようなことできる -- 名無しさん (2015-03-28 17:15:18)
- ライトロードがいっぱいのゲートボール2008ではものすごい大活躍できる。けどこれやってることほとんどメタビーt…… -- 名無しさん (2025-06-17 07:01:13)
最終更新:2025年06月17日 11:46