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幽鬼うさぎ(遊戯王OCG)

登録日:2015/03/01 Sun 01:18:56
更新日:2026/04/05 Sun 14:22:53
所要時間:約 10 分で読めます





幽鬼(ゆき)うさぎ》とは、『遊戯王OCG』に存在するカード。

幽鬼(ゆき)うさぎ/Ghost Ogre & Snow Rabbit》

チューナー・効果モンスター
星3/光属性/サイキック族/攻 0/守1800
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、
またはフィールドの既に表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、
手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。



概要

第9期第4弾パック「クロスオーバー・ソウルズ」にて初登場した効果モンスターのチューナー。
所謂手札誘発モンスターの一枚。

幽鬼は本来「ゆうき」と読む。読んで字のごとく、「幽霊」や「(お化け)」の事である。
おそらく雪兎にもかけたネーミングだろうが、外見からはイマイチ雪要素は感じられない。
アンデット族のような外見や名前をしているが、獣族でも水族でもなくサイキック族となっている。
かわいらしくアイドルカードとしても通用しそうな1枚。ただ英語名が…(詳しくは後述)
よく見ると顔色が悪かったりする。でもかわいいから大丈夫だ!


そのモンスター効果は、フィールド上のモンスター効果かフィールド上で既に表側になっている魔法・罠カードの効果が発動した時に、チェーンしてこのカードを墓地へ送って発動することでその発動したカードを破壊する、というもの。
手札誘発系統のモンスターにしては珍しく、フィールド上に存在する場合も墓地へ送って発動できる*1
コストとして墓地へ送る必要があるため、《次元の裂け目》・《マクロコスモス》などがある場合は発動できないので注意。

比較的対処しにくい手札から飛んでくる上に発動したカードを破壊していくので、強力な効果である。
1:1交換を成立させやすいので除去カードとして非常に汎用性が高い。
効果を発動して耐性を得る《閃珖竜 スターダスト》などのモンスターはチェーンして発動すれば耐性を得る前に倒してしまう事ができる。

効果解決時までに場に残っていることが必要な《No.101 S・H・Ark Knight》や《ゾンビ・マスター》などのモンスターはそのまま効果も事実上止めてしまう事もできる。
墓地からの釣り上げや手札からモンスターを特殊召喚するモンスターに対して発動すれば、特殊召喚そのものは許すが効果を発動したモンスターが破壊されるため、S召喚X召喚を不成立に持ち込むことも可能。

モンスター以外にも、既に表になっている魔法・罠カードにも対応するため対応範囲は広め。
既に表になっている魔法・罠カードは永続カードが多く効果解決時までにフィールド上で表側で存在しないと効果処理が出来ないものが多く、破壊してしまえばそのまま不発に持ちこめる物も多い。
なのでその手のカードのサーチに依存する【クリフォート】や【ドラグニティ】、【列車】に対しては先攻からの展開に対しての牽制になる。
強力なフィールド魔法の増加やリンク先に効果が依存するリンクモンスターなどのメタにもなるので、日々メタとしての強さは上がっている。


エフェクト・ヴェーラー》との相違点

同じ手札誘発かつ光属性・チューナーという点で共通する《エフェクト・ヴェーラー》とは何かと比較されがち。
ここでは主にあちらとの違いを列挙する。

長所

  • 破壊する
最低でも1:1交換ができるので、基本的にアド損の《エフェクト・ヴェーラー》にはない利点。
また、効果処理時にフィールド上に自身が必須なカードを破壊すれば効果無効化できるのは前述の通りだが、
たとえ効果を無効にできなくても、召喚に手間のかかるモンスターを破壊できれば、その分のリソースを奪えるので効果無効より強力な結果になる場面がある。
特に破壊先が《トランスコード・トーカー》や《神聖魔皇后セレーネ》など、両方の要素を持つモンスターだとより利点が際立つ。

  • フィールド上からでも効果を使える
相手ターンでの《リビングデッドの呼び声》はもちろん、サイキック族なので《緊急テレポート》からの奇襲も可能。

  • ダメージステップ以外であれば基本的にいつでも効果を使える
スタンバイフェイズや自分のターンにも発動できるため、発動タイミングによる穴は少ない。

  • 対象を取らない
対象に取ることへの効果に耐性を持ったモンスターも容赦なく破壊できる。

  • 魔法・罠カードにも使う事ができる
前述の通り。
《エフェクト・ヴェーラー》は魔法・罠カードに対応できないため、こちらならではの利点。

  • 一応そこそこの守備力がある
現環境で1800は少々頼り無いが、それでも壁として使える数値ではある。
攻撃力は《エフェクト・ヴェーラー》同様0。

  • 自分のカードにも使える
基本的には自滅行為だが、例えば《スキルドレイン》発動中に強引にモンスター効果を通しに行く場合や、破壊されたり墓地に送られたりした場合の効果を能動的に発動したい場合に出番がある。

短所

  • 効果を直接無効にできない
《エフェクト・ヴェーラー》との最大の差異点。
魔法・罠カードに関しては性質上それ程気にならない(というか《エフェクト・ヴェーラー》との比較の場合そもそも魔法・罠カードに干渉できない)が、自身を生存させることより効果を通すことが重要な《ブラック・ローズ・ドラゴン》・《インフェルニティ・デーモン》のようなカードに対しては効果が薄い。
破壊されたり墓地に送られたりした場合に効果を発動するカードも多く、相手のサポートになってしまう場合さえある。

  • 破壊する
破壊することは《エフェクト・ヴェーラー》に対する長所として挙げたが、同時に短所でもある。
破壊耐性を持っている相手に効かないのはもちろん、【炎王】や【破械】、【ティアラメンツ】など、破壊や墓地送りで展開するテーマ相手だと利敵行為になりかねない。

  • 発動にチェーンしなければ発動することはできない
発動しない永続効果に対しては無力。
発動すると場から離れてしまう《レスキューラビット》・《ローンファイア・ブロッサム》(自身リリース時)などに対しても何もできない。
《エフェクト・ヴェーラー》と違い破壊したいカードが発動した直後にチェーンしないといけないため、チェーンの組まれ方次第では回避されてしまう。
例えば
  1. チェーン1に《エルシャドール・ネフィリム》の墓地肥やし効果
  2. チェーン2に《シャドール・ファルコン》の蘇生効果
のような順番でチェーンが組まれた場合は発動ができずネフィリムを倒せない。
また、永続系の魔法・罠でも効果発動しないカードに対処できないのは勿論、発動時に効果処理するカードへの対処もしづらい。

  • 1ターンに1度しか使えない
意外と忘れられがちだが、《エフェクト・ヴェーラー》の効果は1ターン中の発動に制限がない。
対してこちらは名称指定の「1ターンに1度」の発動制限がかかっている。
1ターン中に複数枚の使用、及びサルベージからの使い回し、そして一度効果を無効にされた後に再使用が出来るかどうか、などの小回りの利きでは《エフェクト・ヴェーラー》に軍配が上がる。


と、このように一概に優劣は付けにくく、どちらが強く見えるかは環境による。
両者とも強力なカードなのでもちろん両方入れるのも有りだろう。
ワンプッシュ投票でも《エフェクト・ヴェーラー》とどちらを採用するかでも僅差でこちらが敗れたが、2015年当時とは環境も様変わりしているため現在では全く違う結果になると思われる。

《エフェクト・ヴェーラー》同様チューナーのため、相手に対してあまり使いどころが無くてもS素材としての出番が残されており、レベル4モンスター主体のデッキと合わせれば《ブラック・ローズ・ドラゴン》や《クリアウィング・シンクロ・ドラゴン》を呼びだすことができる。
レベル3主体のデッキではX素材としての活躍が期待でき、《氷結界の龍 トリシューラ》も狙う事ができる。

第10期ではチューナー同士でも召喚できる《水晶機巧-ハリファイバー》の素材なったりチューナーとして特殊召喚されることも。
その効果から様々なデッキで投入され一度は禁止カードとなった《サモン・ソーサレス》にとっては天敵でもあった。

緊急テレポート》に対応したサイキック族なので上記のようなシンクロ・エクシーズ・リンク素材としての運用はしやすい。
《緊急テレポート》の欠点であった呼び出すモンスターを素引きすると弱めである点を克服しており大変使いやすい。


収録パック

このように効果面でもイラスト面でも強力で汎用性の高いカードで持っておいて損が無いカードなのだが…
そのイラストと効果から初収録の「クロスオーバー・ソウルズ」ではトップレアになり、当時のスーパーレアの封入率の低さ*2もあり相場も高かった。
初動からして高い値段が付けられ、再録があった後でもそこそこの値段が付いていた。
シークレットレア仕様も人気で、発売時見られたような1万超などの値段はないが*3、相場も下記のように再録されてもなかなか値崩れすることがなかった。
後述のようにシークレットの相場は大幅に下がったものの、代わりに20thシークレットが登場したためそちらが高くなっている。

初収録

「クロスオーバー・ソウルズ」発売時はあまりの人気*4に土日で完売する店が大半で、その後再販されるもすぐに品切れになることも多く、絶版になった現在では未開封箱がプレミア価格で取引されるほどの人気。
それだけ流通したにもかかわらず、発売時の相場となっていることにこのカードの人気がうかがえる。環境が手札誘発系必須なこともあるけど。
なお発売日は2月14日でコンマイからのバレンタインプレゼントにデュエリスト達は多々買いを強いられた……。
運が良ければ一箱からスーパーレア仕様のこのカードとシークレットレア仕様のこのカードが同時に出てくるかもしれない。

初の再録

第9期終盤の「20th ANNIVERSARY PACK 2nd WAVE」にて再録されたが、1箱に3枚しか入っていない全9種類のスーパーレアでの再録だった。
パック自体も再録の大半が過去の環境デッキのパワーカード1枚だけを入れる困った内容であったため、多々買いするのにも厳しくコンマイのファンサービスをたっぷり味わう事になった。
そのため再録されても大きく値段は変わらなかった。

再録されたものの…

その1年後、「RARITY COLLECTION -20th ANNIVERSARY EDITION-」にて二度目の再録。
しかし1箱1枚しか入っていない上に5種類あるアルティメットレアでの収録なので入手難易度はあまり下がっていない。
1箱に2枚ずつ入っているシークレットやコレクターズレア仕様からも出てくるので実際は1/5よりは高いのだが、それでも厳しい事には変わりなかったがパックの収録内容が豪華なのが救いか。
だが、その豪華さが仇となり収録パックの人気がすさまじく、多くのカードショップでは発売日前に予約完売してしまい、発売日に当日販売分が無いほどだったため、発売日予約販売のない量販店などに並んで買う決闘者も少なくなかった。

二度あることは三度ある…と思いきや

その翌年には、対象商品を3箱購入*5することで貰える「20thシークレットレア SPECIAL PACK」にて20thシークレットレア仕様で再録。
やはり《幽鬼うさぎ》はお高いカードであり続けるのか…と思われたが、キャンペーン対象になっていた「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」もウルトラパラレルで再録。
パックに1枚封入が確定しているシークレット仕様も存在したため、入手が容易になった。

2020年には、海外先行で登場した新規絵と既存絵を同時に収録するという遊戯王でも珍しい方式で再録した「RARITY COLLECTION-PREMIUM GOLD EDITION-」が登場。
同パックではウルトラレアで再録され、他の手札誘発カードと共にかなりお手軽に入手できるようになった。
この時シークレット・コレクターズ・(新たに設けられた)プレミアムゴールドレアでのみ新規絵だったが、封入率の高さと流通数の多さからそこまで高値にはなっていない。
またシークレットは引き続きパックに1枚確定封入だったため、絵違いも安価に手に入る。

翌2021年には「PRISMATIC ART COLLECTION」にてスーパーレア枠で再録、シークレット以上では前年同様既存・新規絵の物が再録された。
最上位レアであるプリズマティックシークレットは箱に1枚封入と前年と同じだったが、絵違いを含めると82種から狙った1枚を引かねばならない低確率から、既存・新規絵共にプリズマティックシークレット枠の中では比較的人気が高い。
逆にシークレットの封入仕様は相変わらずだったことで、かつて高嶺の花だった《幽鬼うさぎ》のシークレットは完全に過去のものとなった。

これまで収録されてきたのが全て2月に登場したパックという事から主に2月に決闘者を苦しめた《幽鬼うさぎ》だったが、2021年までの時点で五度再録され、シークレットなどは三度目以降の再録によってようやくお高いカードから脱却できた。
ただし20th・プリズマティックシークレットを除く
あぁ^~高レアリティで決闘者の諭吉がぴょんぴょんするんじゃぁ^~


余談

光属性の《幽鬼うさぎ》以降も毎年、「名前が漢字2文字+ひらがな3文字」で「レベル3・攻0・守1800」の「手札誘発効果を持つチューナーモンスター」が、その年度最後に発売されたレギュラーパックにて追加されていった。
第9期では、2016年に闇属性の《浮幽さくら、2017年に炎属性の《灰流うららが登場。
第10期でもこの流れを汲み、2018年に地属性の《屋敷わらし、2019年は水属性の《儚無みずき、そして2020年に風属性の《朔夜しぐれが登場し、6年かけてついに6属性が揃った。最後に回されるあたり風属性は不遇

そのイラストや効果からいずれもユーザー人気が高く「手札誘発娘」と呼ばれている。
2019年11月20日に発売された「ANNIVERSARY MONSTER ART BOX」にて彼女たちは「妖怪少女」というシリーズに分類されることが判明した。

ちなみに《幽鬼うさぎ》を除く上記5種類のカードは、関連性こそはあるがいずれもアンデット族で「手札から捨てる」ことで発動する効果であり、サイキック族でフィールドからも発動でき「墓地へ送る」《幽鬼うさぎ》とは異なっている。
理由は定かではないが、《幽鬼うさぎ》登場時点ではシリーズ化の目途など、明確な方向性がまだ定まっていなかったためでは、とする見方が強い。

TCGでは当然のごとくシークレットレアでの収録となったため、OCGよりも揃えるのが大変なためか頻繁に再録されており、中でもアルティメットレア仕様で再録されたものはコレクターに人気である*6
2020年時点で海外のアルティメット仕様の妖怪少女は《幽鬼うさぎ》のみであり、国内外で人気の高い《灰流うらら》は意外にもその再録枠に選ばれていない。
また人気が高い割には魔法・罠カードでの初登場は《Live☆Twinチャンネル》での別モンスターによるコスプレ登場という特殊なケースであった。






追記・修正は、《幽鬼うさぎ》で相手カードを割って心がぴょんぴょんしてからお願いします。

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最終更新:2026年04月05日 14:22

*1 《アーティファクト-ロンギヌス》という前例があるので唯一ではないが。

*2 当時は箱から4枚しか出なかったため、出る確率が低かった。

*3 ただしアジア版シークレットレア仕様は国内流通数の少なさから1万円以上の値がついている。

*4 他にも《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》や《星守の騎士 プトレマイオス》などの人気カードが収録されたことも大きい。後者は環境を席巻したことから一度は禁止カードにもなった。

*5 事実上13,000円以上買わないと貰えなかったため、流石に大きいお友達向けすぎると批判の声が大きかったのか、以後ここまで鬼畜な条件の配布パックはなくなったものの、この時は20thシークレットは確実に手に入る仕様だったがその後の配布条件やパック仕様変更で確定封入でなくなってしまった。

*6 なお、上記のように日本語版でも同じ仕様で再録されたが、再録されたパックでの封入率の低さと日本と海外ではアルティメット加工の違いもあって高い相場を維持している。