アダム(新世紀エヴァンゲリオン)

登録日:2021/04/15 Thu 03:22:51
更新日:2021/05/08 Sat 14:28:17
所要時間:約 5 分で読めます





ああ、最初の人間


アダムだよ。


アダム(ADAM)とは『新世紀エヴァンゲリオン』に登場する謎の生命体「使徒」の一体。
本項目ではTVアニメ版を主体に、『新劇場版』に登場する「アダムス」についても記載する。

+目次

基礎データ

呼称:第1使徒
天使名:アダム
全高:不明*1
体重:不明
象徴:なし
能力:アンチA.Tフィールドの展開


概要

記念すべき最初の使徒。通称『光の巨人
2000年に南極大陸の地下にある『白き月』で発見された巨人。外付けのはずの肩の突起も含めて後に建造されるエヴァンゲリオンに酷似している。
使徒とこのアダムが物理的接触、もしくは融合を果たすとサードインパクトが起きるといわれていて、使徒に対抗するために開発されたのが『アダムのコピー』であるエヴァンゲリオンである。
後にセカンドインパクトを引き起こし、地球上の全生命体をリセットしようとするが、南極の葛城調査隊の犠牲と尽力によって南半球の人口全滅、地球の地軸がねじ曲がる、南極大陸が崩壊して溶けてしまう…などの被害で済んだ。
後にアダムはNERV本部最深部であるターミナルドグマへと幽閉され、一部のNERV幹部だけがこの存在を知っていた。

+正体とネタバレ
実は地下にいる巨人は似て非なる存在であるリリス
実際のアダムはセカンドインパクトの際に肉体はバラバラの肉片になって散らばり、魂は分離してしまった。
アダムは15体の使徒を産んだ使徒の母たる存在であり、 『第一始祖民族』 と呼ばれる生命の起源たる存在である。
『第一始祖民族』は旅立つ前に 『生命の実』 、或いは 『知恵の実』 と呼ばれる因子を選んで授かり、アダムは 『生命の実』 を選んだ始祖で、アダムから生まれた15体の子達は全員が別々の進化を遂げた準自己完結型の単一生命体である。

本来ならば1つの星に対して1つの種が落ちる予定であったが、地球には2つの種が落ちてしまった。最初に地球に到着したのはアダムとアダムの卵たる『白き月』であり、後の南極大陸となる場所に落下。
アダムが自分たちの新たなカタチとして14体の使徒を産んだ後、アダムの持つ生命の実を狙ったリリスが地球を来訪し、その卵たる『黒き月』を運ぶ天体が衝突。
これを ジャイアントインパクト (ファーストインパクト)と呼び、アダムと使徒たちは長い眠りについてしまい、アダムと使徒たちが寝ている間、地球にはリリスから生まれし知恵の実の継承者、人類が繁栄してしまった。

セカンドインパクトの前、死海文書に従ってゼーレは南極にてアダムを発見、人類の遺伝子や付属していたロンギヌスの槍などをつかって実験していた際に起きたのがセカンドインパクトである。
幸い、葛城調査隊がアダムの卵たる白き月のガフの部屋を熱滅却処置したことでアダムのガフの部屋を閉じ、さらにロンギヌスの槍を抜いたことで地球上全ての生命のリセットは免れたものの、その副産物として生まれた爆発的エネルギーは地球の地軸をねじ曲げ、南極大陸を蒸発させてしまった。

セカンドインパクトの際、アダムは人の遺伝子に触れたため、『人間』という可能性を得たことで最後の子である第17使徒タブリスを生み出した。

第八話『アスカ、来日』にて登場したのは前述のセカンドインパクトで爆発四散したアダムの肉体を胎児状にまで復元したアダムの肉体。
分離してしまった魂はゼーレによってとある人物に宿った。



主な能力

アンチA.Tフィールド展開

セカンドインパクトの際に一度発動しかけたが失敗している。
この時、アンチA.Tフィールドの展開は葛城調査隊の尽力によって失敗したものの、副次的に生じたエネルギーによって南極大陸は蒸発した。


劇中での活躍

TVアニメ版

第八話『アスカ、来日』にて胎児状のアダム(肉体)が登場。
加持リョウジによってゼーレからNERVの碇ゲンドウの元へ横流しされ、最終的にゲンドウの手に移植されることになる。

本来のアダム自体は第十話『奇跡の価値は』にてミサトのセカンドインパクトの回想シーンにて登場している。
この時の姿は白い光に包まれた巨人のシルエットで、肩はエヴァのウェポンラックに似た形状をしている他、コアが胸部にあるのが分かる。
セカンドインパクトの際には4枚の光の羽を広げ、南極大陸を蒸発させてバクテリアさえ存在しない死の海へと変えてしまった。

旧劇場版

第26話『まごころを、君に』にて登場。
本物ではなく、リリスがアダム(肉体)の禁断の融合を果たしたことで限りなく 『神』 に近い存在となったことで、アダムの魂を持つカヲルがサードインパクトのトリガーとなったシンジに問いかける形で登場した。
サードインパクトが始まり、全人類がL.C.Lへと還元されて人類のガフの部屋である『黒き月』に集められている中、トリガーとなったシンジにリリス(レイ)と共に補完計画の行く末を問いかける。

シンジが『君たちはいったいなんなの?』と聞くと、レイとカヲルは『希望なのよ/だよ。』と優しく応えた。

漫画版

基本的に旧劇場版、TVアニメ版と設定は変わらず。
……のだが、ゲンドウがアダムを取り込むためにそのまま丸呑みするという手段を取ている。
使徒を、食ってる……

エヴァンゲリオンANIMA

TV版弐拾四話以降の分岐である本作では既にゲンドウの手に移植されている筈だが、その様な描写は無く作中には登場しない。
しかしカヲルからは、その存在について何度か言及されており、同作のラスボスである黒の巨人『アルマロス』は本来アダムと同一の存在であった事が仄めかされている。

アダムス

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

セカンドインパクトの回想シーンにて登場。
天使の輪をもつ4体の『』が登場しており、ロンギヌスの槍と思われる槍もそれに伴って4本に増えている。
情報量が非常に少ない上、『アダムス』という言葉自体も続編の『Q』にて登場したものである。
月面にて旧作リリスがつけていた『7つの目の仮面』をつけた黒い巨人が登場しているが、これがアダムなのか、リリスに似た何かなのかは不明。
この黒い巨人は後にエヴァンゲリオンMark.06の素体となった。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

エヴァMark.09が「アダムスの器」、エヴァ第13号機が「アダムスの生き残り」と呼称されているが、それ以外の情報は一切不明。

シン・エヴァンゲリオン劇場版:||

+ネタバレ注意
ネルフ戦艦NHGシリーズに搭載されているエヴァMark.09~12が、それぞれ「アダムスの器」であると判明。また、これらの機体は「エヴァオップファータイプ」とも呼称される。*2
また、マリがNHGシリーズを撃墜した際に「もうリリンが君らを利用することもない。ゆっくり眠りな、アダムス達」と語りかけており、アダムスというのはアダムの複数形ではなく、『アダムス』というリリス、アダムとは違ったまた別の存在が示唆されている。

そして、劇中ではゲンドウがマイナス宇宙にあるゴルゴダオブジェクトを指して「我々ではない何者かがアダムスと6本の槍*3をここに遺した。私の妻、お前の母(=ユイ)もここにいた」と語っている。
つまり、新劇場版においてユイがゼーレやアダムスなる存在と同等の存在ではないかと推測できる。


余談

ゼーレが保持する死海文書(新劇場版では死海文書・外典)というのは、厳密に言うと裏死海文書と呼び、アダムが地球にやってきた際に白き月に付属していたアダムの計画書のことである。
アダムが自身を見失った時に使う予定だったらしいが、何がどうしたかゼーレによって発見され、翻訳された後に『使徒の覚醒、順番、名前』が人類側に漏れてしまった。
ゼーレとしても眉唾物の預言書として扱われていたが預言通り南極でアダムが発見された事から預言は本物であると確信、以前より人類は不完全な生命体だと考えていたゼーレは預言の計画を利用し人類を単一の生命体へと人工的に昇華させる計画を目論む。
これが人類補完計画、すなわちサードインパクトである。

また、セカンドインパクトの原因はほかの使徒が覚醒する前に、被害を最小限に食い止めるため事前に計画されたものであった。
葛城調査隊は白き月のガフの部屋を熱滅却処置したため、アダムから使徒が生まれることはなくなった。

『光の巨人』という別名や胸部に球体が付いたデザインからわかる通り元ネタはウルトラマン(これはアダムのコピーであるエヴァにも言える事だが)。

また、ゲンドウの言う『最初の人間』というのは人類=リリンがアダム由来の使徒ではない事を考えると正しい発言ではないのだが、旧劇場版でミサトが言っていたように使徒はカタチの違う人類の別の可能性、つまり『ヒト』である為、地球に最初に現れた『ヒト』=『最初の人間』と比喩的に表現したものと思われる。もしくは自身の押し進める人類補完計画を嗅ぎまわられたくないが故にでたらめを行ったのかもしれない。


追記・修正はセカンドインパクトを起こしながらお願いいたします。
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最終更新:2021年05月08日 14:28

*1 アダムのコピーであるエヴァが概ね全長40m程なのでそれぐらいだろうと推測されている。リリスは自身のコピーである初号機より遥かにデカいのであんまりあてにならないが。

*2 「オップファー」とはドイツ語で「犠牲」の意。

*3 うち2本はおそらくロンギヌスとカシウス。残り4本の行方は不明だが、セカンドインパクトの4本の槍と関係がありそうだ。