不法占拠地区/中(ケンガンアシュラ)

登録日:2023/03/17 Fri 22:56:00
更新日:2025/04/21 Mon 19:27:15
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……この辺りも、もうじき『アレ』に乗っ取られちまうだろうさ


……『アレ』はただの土地じゃない 『生き物』なんだよ


「不法占拠地区/(なか)」とは『ケンガンアシュラ』及び『ケンガンオメガ』に登場する地名のこと。
正式名称は「不法占拠地区」であるが劇中でその呼び名は殆ど出てこず、専ら(なか)と呼称される。
ケンガンアシュラの頃から断片的に存在が語られていたが、本格的に登場したのは続編のケンガンオメガからとなる。


●目次


【概要】

具体的には東京23区近郊に不法に建設された都市群のこと。
劇中の地図で見る限り、位置的には杉並区・世田谷の側にあるようだが実際どの辺りにあるのかは不明。

その正体は幕末期にが意図的に作り上げた巨大な蠱毒の実験場で、新政府軍に敗れた幕府軍や社会から爪弾きにされた者達が寄り集まったことを起源とし、1868年前後に存在を確立。
19××年には日本政府が不法占拠された土地を事実上放棄し存在を歴史から抹消した結果、一切の法律がない治外法権と化した。
その成り立ち上東京23区の形成前から存在する非公式(アンオフィシャル)の第0区というべき地区として扱われるようになる。*1

だが国家としてあまりにも都合が悪いためか、実情を知られないように国主導による情報操作が実施。
「広範囲に有毒ガスが発生しているため住民はごく少数」ということにされ教科書や歴史から隠蔽・立ち入り禁止になっているが、実態は総人口推定20万人、総面積48.77㎢の巨大不法集落として現在も繁栄。
そして違法建築の繰り返しによって地区全体が巨大な要塞都市へと変貌を遂げている。

この実情を知る者は政府高官や裏社会の人間以外では「中」に隣接する近隣の町の住民のみで、闘技者の中にはその事実を知らない者も当然いる。
「中」の地図は国家機密として扱われているが、そうした背景からかつて速水勝正は「中」を開発して所有しようとして調査を続けていたらしい*2

一応「中」と外部は分厚い巨大な壁で敷居が設けられているが、「中」周辺の土地に人が居着くことはない。
近隣住民は「中」の存在に怯えて自ら住居を放棄してその土地を去っていき、タクシーの運転手すら「中」の外壁近くには寄り付こうとはしない。
そして壁は度々取り壊されては周囲のゴーストタウン化した土地を勝手に占拠し、規模を現在進行形で少しずつ少しずつ拡大しているという。


【内情】



……日本なのか ココ?


氷室「この世の掃き溜めみてえな連中が集まる悪徳の地」「アウトローな連中の楽園」と評したように、内部は日本の法が一切適用されず、ありとあらゆる犯罪が横行し、暴力だけが全てを支配する一大犯罪都市。
食料はもちろんのこと金・地位・女などあらゆるものを暴力で奪い合う無法地帯である。内部には
  • 海外マフィア
  • ヤクザ
  • クーデターで失脚した軍人
  • 自称革命家のテロリスト
  • 指名手配犯
  • 不法難民
  • 薬物中毒者
  • 娼婦や男娼
  • 臓器密売組織などに代表される犯罪組織
  • 親に捨てられた孤児
など国内外のありとあらゆるアウトロー達が流れ着き居住。
人種も多種多様とかなりグローバルな上に「中」で生まれた人間も当然多く、人種だけでなく言語もグチャグチャに混ざりあった結果独自のクレオール言語まで発達しているため、日本語が通じない住民も多いとか。
加えて住んでいる多くの住民が外部に対して極めて排他的な気質を有しており、外部の人間が大挙して訪れた場合警戒心が大幅に増すため大勢で行くことは推奨されない。

当然街並みは悉く荒れ放題。
綺麗に整った建造物などは全くといっていいレベルで見受けられず、ボロボロになったコンクリートの雑居ビルだけでなくバラックやらテントやら倒壊しかけの建物だらけと、北斗の拳バイオレンスジャックFallout等のポストアポカリプス系作品の世界観と比較しても遜色ない、世紀末感満点の情景が広がっている。
寝床を見た氷室に「屋根があるだけ上等」と評される程度にはまともな建物がないことがうかがえる。


だが治外法権の無法地帯ではあるが老若男女が逞しく暮らす街でもあるので、生活のために必要なものを売買する闇市や店も当然あり、風俗店のような歓楽街的な施設もある様子。
幼少期の王馬や刹那の行動、回想等を見る限り、「中」の住民は
  • 外の世界の裏社会の人間を襲撃。金目の目ぼしいモノを強奪してから、それ等を「中」にある店で物々交換を行い食料品等と交換する
  • 他の住民を襲撃して金品や生活のために必要なものを強奪する
といった行為で日々の生計を立てているようである。貨幣制度が正常に生きているのかは未だ謎だが、金次第でガイドを請け負う者はいるので貨幣はしっかり使えるようだ。

そして住民全員が無法者というわけではなく、あまりの無法ぶりに嫌気がさして非合法に戸籍を手に入れて外に出ていく者もおり、そうした者達は「中」のことを忘れたがっていることが多い。
一方で外に移住した人間は「中」の人間から何かしら注文を受けたり便宜を図ってもらうことがあるという。




【戦力】

生きるため或いは勢力争いのため日常的に犯罪・暴力・殺し合い・抗争が横行している関係か、アサルトライフルなどの銃火器や日本刀などの刀剣等で武装した住民がごく当たり前のように街中を闊歩しているのも大きな特徴。
無手・武器を問わず高い戦闘力を持った手練れの住民も数多く存在しており、少なくとも
  • 臥王鵡角が30年間戦い続けたにも関わらず、計画していた野望が頓挫する
  • 侵入を決断した片原烈堂が「生きて帰れる保証はない」と断言する
  • 御雷ですら「(不殺の)誓いを守るには狼弎が限界だろう」と語る
といった具合に凶悪な実力者が跋扈している魔窟でもある。
その危険度から外の世界のヤクザすらこの土地を恐れて寄り付かず、路上での暴力沙汰程度では騒ぎになるどころか見向きすらされない。

なお「中」で勢力を作る場合は、人種・国籍ごとに固まることが多いらしい。


【地理】

「中」内部は計10ヶ所の地区に分かれており、それぞれ地名があるが各区の仲は最悪。日々領土争いを繰り返しているためか区の境界線の変化は早いという。
区画整理など一切考慮にいれず日々新しいビルやマンションが無秩序に建築されている関係で「一日で道が変わる」と称されるほどに地形が変化するのが特徴の一つ。
おまけに衛星写真には映らないトラップが多く仕掛けられているとされる。
なので衛星写真も含めて地図は参考程度の役にしか立たず、日本政府が所持している最新の地図も2年前の物*3という有様。それも航空写真による地図であり、後述の地下街に関しての情報は一切なかった。
よって安全に移動するには内部のガイドの案内に加えて特に治安の悪い境界線を回避しつつ進まなければならない。

加えて住民に襲われた際の戦闘行為自体も推奨されるかどうかは別問題。
氷室の言動などから、仮に自己防衛のため不用意に手を出した相手が何かしらの組織の構成員だった場合、その組織に喧嘩を売るも同然の事態になるようである。

そして中心部に近づくほど危険度が増していくため、その危険性はあの王馬ですら「「中」を突っ切るなんてよっぽど死にてえ奴しかやらねぇよ。俺なら絶対しねえ」と全力で警戒を見せている程*4

壁(仮称)

「中」をぐるりと囲むように建造された、「中」と「外」を区切る巨大なコンクリート製の分厚い壁。
……なのだが、上記の通り恐らく内部の住民達の手で定期的に破壊されている辺り、隔離できているとは余りにも言い難い。
門番らしき人間と簡素な入場門がありそこを通って侵入できる。狼弎区以外の場所に同じような入り口があるのかは不明。

また王馬の幼少期の頃は「中」と外を仕切る壁は存在しておらず、壁そのものは割と最近に建築されている可能性がある。
この関係でケンガンオメガ本編時点では外部との気軽な移動は難しい…と思われていたが、地下街の存在が明らかになったことで「壁」の存在は最早境界線以外の意味を成していないようだ。

各区

  • 一龍(いちりゅう)
幼少期の龍鬼が臥王鵡角の指導を受けていた土地。
隣接区は二虎・狼弎・五熊・七王馬・十鬼蛇。
壁と接していない内陸側の土地で、「中」の中心部付近を勢力圏としている。
単行本によると武人街(ぶじんがい)と呼ばれる多くの武芸者が住まう街がある。

  • 二虎(にこ)
詳細不明。
隣接区は一龍・狼弎・十鬼蛇。南部の下部中央〜南東部に渡り、長く細く勢力圏を築いている。

  • 狼弎(ろうざ)
氷室の故郷。
隣接区は一龍・二虎・四亀・五熊・六蟲。東部側中央から中心に掛けて長く広範囲に勢力圏が広がっており、面積は10区中でも屈指の広さ。
八鷹区と並んで比較的治安が安定している地区で、「将軍」と呼ばれる軍人上がりの男の勢力が支配している場所。
御雷曰く「実質奴の王国」
安定した治安の関係から夜でも営業しているフードコートのような屋台風の飲食店も多くあり、何の肉か分からない肉が入った麵料理などが食べられる。
闇市も栄えており、この区では壁のすぐ近くに闇市が広がって賑わっている。

ただし治安が安定しているとは言っても、銃火器で武装した数多くのアウトロー達が堂々と闇市を練り歩き、錯乱した薬物中毒者がナイフを持って白昼堂々襲い掛かって来る辺り、外からやって来た人間からすれば尋常でなく荒っぽい。
それでも氷室によると、十鬼蛇区に比べれば天国だと断言する。
現在紛争地帯には狼弎において2番手に位置する武装組織が赴いているが、未だ戦意はそがれておらず、虎視眈々と将軍の勢力の隙をうかがっている模様。

  • 四亀(しき)
「中」でも特に危険な場所に挙げられる地区の1つ。
隣接区は六蟲・狼弎。北東部の広範囲が勢力圏。
十鬼蛇区が荒れている時の王馬の避難先である「別荘(と称する彼の縄張り)」があった地区。
臓器密売組織のアジトが存在し、ここで刹那は王馬と出会った。

  • 五熊(ごゆう)
隣接区は一龍・狼弎・六蟲・七王馬・八鷹。
一龍同様壁と接していない内陸側の土地で、「中」の中心部付近を勢力圏としている。
小さかった頃の刹那が王馬を探すため男娼としてここの有力者の1人に取り入り、虜にして利用していた。

  • 六蟲(りくこ)
「中」でも特に危険な場所に挙げられる地区の1つ。
隣接区は狼弎・四亀・五熊・八鷹・九蜘。北西部の広範囲が勢力圏で、面積は狼弎と並んで「中」でも最大クラスに広い。
詳細は不明だが、串田が「この世の地獄」と称し、蟲の頭領である夏厭ですら「あそこは酷いとこだ」と愚痴り、もう一人の十鬼蛇二虎は「幻滅したきゃ六蟲区がおすすめ」と語るなど登場キャラクターからは軒並みボロカスに言われている。

  • 七王馬(しちおうば)
詳細不明。
隣接区は一龍・五熊・八鷹・九蜘・十鬼蛇。西部側に勢力圏がある。
幼少期の王馬がこのエリアの一部で活動していた。

  • 八鷹(はちおう)
比較的治安の安定している地区で、町並みは所々九龍城を彷彿とさせる中華風。
隣接区は五熊・六蟲・七王馬・九蜘。
もう一人の十鬼蛇二虎によれば「中」でも小綺麗な方とのこと。
一時期の最高幹部達が鵡角抹殺のためこの地区に集っていた。

  • 九蜘(ぐち)
「中」でも特に危険な場所に挙げられる地区の1つ。串田凛の故郷。
隣接区は六蟲・八鷹。
一番西側の角にあり、地図上の土地面積だけであれば10区中最小規模。

  • 十鬼蛇(ときた)
王馬と彼の師である十鬼蛇二虎の故郷。「十番街」という看板が存在する。
南西の角にあり、隣接区は一龍・二虎・七王馬。
中規模組織が乱立して抗争の絶えない「中」でも有数の危険地帯であるためか、金さえ払えば当たり前のように同じ住民の情報を売る位には住民間の仲間意識は皆無。それ故外の人間からの信頼度も低い。
氷室が四亀・六蟲・九蜘を比較対象としても尚「俺が行った中で一番ヤバかった」「二度と行きたくねえと思ったのはあそこだけ」と断言した場所である。
そんな場所ではあるが売店もあれば大規模な闇市はしっかりあったらしく、幼少期の王馬であっても生活は一応できていた。

地下街

「中」の下を虫食いのように歪に掘り進めて作られた巨大な地下空間。階段を降りることで入ることができる。
採掘を生業としていた住民が造ったとされるが詳しい歴史は不明。
内部は「中」全体と繋がっており、ルートさえ把握していれば地下街を通じることで地上を経由せず目的地まで辿り着くこともできる。
おまけに内部だけでなく外部にも出入り口があるため、地下街を経由すれば壁をスルーして自由な外との往来が可能。

住民は推定数千人。
「中」ですら馴染めないような者が地下街に行き着くとされ、現状分かっているだけでも4層まで存在。
  • 地上の真下にあり、地上住民の通路となる「第二層」
  • 地下と地上の交易地である「第三層」
までは分かっているが、「第四層」とそれ以下に関してはそもそも地上から地下に降りる奇特な人間はほとんどいないため詳細は不明。
四層以下に関しては王馬も噂でしか知っていないため、五層目以降が本当にあるのかどうかは分かっていない。
そして地上に近いほど地下の住民の比率は減っていくようで、第二層に関しては往来する人間のほとんどが地上住民らしい。
よって地下街を含めた「中」の総面積は最早未知数の状態にある。

なお地下街を利用した各区への攻撃は御法度。
全区だけでなく地下街の人間すら敵に回して速攻で始末されるため「抑止力」としての働きがあり、一種の中立地帯のような扱いになっている。

その他

  • 闇市
「中」における流通場所。各地区にはそれぞれ闇市がある。
さながら終戦直後の日本を連想させる光景が広がり、掘立小屋のような店頭では酒や食料、日用品、違法薬物、銃火器などの武器、果ては戸籍など様々な外の世界の盗品が流れ着き、堂々と商品として売り捌かれている。
「中」を捨てて外の世界に移住したい場合はここで戸籍を購入する必要がある。

  • 紛争地帯
狼弎西端にある土地。地図で見ると「中」のほぼ中心部に位置する。
その土地を狙って隣接する一龍・四亀・五熊・六蟲が狼弎に戦争を仕掛けているため、そのエリアは5区同士で領土を巡り殺し合う紛争状態に陥っている。
氷室曰く「「中」で一番やべー所」
鵡角に逢うため帰郷した龍鬼のGPSの反応が途絶えた場所であり、龍鬼の捜索隊が向かう目的地になっている。
この紛争地域には鵡角が住処としている廃寺が存在する。


【出身者】

ケンガンアシュラ』主人公。十鬼蛇区出身。
「中」で生み出された格闘術「二虎流」の使い手。

王馬の師に当たる中年の男。十鬼蛇区出身。

蟲の最高幹部の一角を務める男。出身区は不明だが中の地理や土地柄に通じている。

王馬のライバル
元々は金持ちの父親の臓器のストックのために生まされた子供で四亀区に捕らわれていたが、王馬との出会いで破滅的な思想に取りつかれた。

狼弎区出身の義伊國屋書店代表闘技者。
作中では敗北描写が多くネタキャラ扱いされがちだがその強さは紛れもなく本物であり、長年狼弎区で生活していた関係から徒手格闘のみならず武器も一通り使いこなせる。
狼弎区の有力者である「将軍」とも太いパイプを持っている。

  • 串田凛
九蜘区出身の小柄な女性で、山下商事の秘書。
経験則として「中」の住民への印象が「身勝手で後先考えず暴力で全てを解決しようとする死にたがり」であるため、同郷の者を酷く嫌悪している。
当初は王馬に対しても内心疑心と反感を持っていたが、彼の人柄を眺めたことで最終的に好感を持つようになっていた。

ケンガンオメガ』で登場したレギュラーキャラ。
臥王流の使い手。

  • 黒使(こくし)
ケンガンアシュラ』で速水勝正に雇われて願流島に侵入した殺し屋集団。
六蟲区出身だが、強さを見せる前に殲滅部隊の前に呆気なく壊滅した。

  • 継ぎ接ぎの怪物(パッチワークモンスター)葉月(はづき)ゆう
ケンガンアシュラ」と世界観を共有する「一勝千金」の登場人物。
裏格闘技団体「殺戮武闘会」女子部門の選手で顔中に縫い傷のある大柄な女性。
かつて揉み消すことが困難なレベルの問題を起こして北海道山中の山小屋に潜伏していた代議士のバカ息子とその仲間を刃物で惨殺する事件を起こし、その際血の匂いに釣られて襲いかかってきたヒグマも全身を切り刻まれながら撃退している。
既に傷は癒えているものの、額の傷だけは感情が昂ると出血するため、本人は「聖痕(スティグマ)」と呼んでおり、その狂気的な雰囲気から素性について『「裏社会」がクリーンに見えるくらい「深い闇の住人」』と推測されている。
流派は『ボクシング』だが、ヒグマとの戦闘で損傷した体中の骨*5をチタン製の人工骨に交換しており、その強度から攻防一体の武器としている。


【現在の住民】

暗殺者に必要なんは、強靭な肉体やない。
とんでもない必殺技でもない。
「執念」や。死んでも殺したるって「執念」が大事なんや。

臥王龍鬼の祖父に当たると思われる巨漢で関西弁の老人。
古流柔術「臥王流」最後の継承者で、かつて圧倒的な武力で「中」の統一を目論んだ男。
30年間孤軍奮闘を続けても野望を達成できなかったため、野望を次世代に託すべく「中」の身寄りのない子供達を弟子に取り、全員に「十鬼蛇二虎」の名を与える*6
その際に「臥王流」をベースにさまざまな武術を取り込み、現代では不要な様式を排除*7することで編纂した「二虎流」を開発し、以降の弟子たちには二虎流を伝授した模様。
その後奥義の伝授を行うために向かった餓鬼ヶ原樹海で起きた惨劇で弟子の大半が殺され、自らも姿を消したとされる…

  • (ジャン)
世間が言ってるほど、「中」も悪くねえぜ?
少々命が軽い(・・・・)のが悪いところだな、ハハハ!

狼弎区の顔役で元軍人。通称「将軍」
白髪気味の中年男性で、配下を率いて他の組織を制したことで現在の狼弎区で最も強い権力を持つ。
元々はアジアのどこかの国の軍人(本人曰く下士官)だったらしいが、何かと自身を目の敵にしてくる上官を殺した後に当時指揮していた部隊ごと「中」に逃げ込んだ経歴を持つ。
現在では共に「中」に逃げ延びた部下達が軍を組織したことで一大勢力となっている。
氷室とは顔馴染みであり、兄弟と呼び合う仲。強ければ国籍人種問わず大歓迎と考える度量の深さを持つ。

  • ヒョルメン
ボス、mjkjk1dhje1jk…nbvvk1:jk?(殺していいのか?)

生年月日:不明
身長:195cm
体重:135kg

張の部下で一龍区の武人街出身。
体の随所に隈取のような刺青を施した巨漢の男。
白人っぽい風体で日本語はあまり通じないが、一応ある程度は聞き取れる。
張の部下の中でも強い部類に入り、解説によると将軍の部下の中では上の中クラス。武人街基準だと中の中くらいの強さになる。
龍鬼捜索隊の試験役に選ばれ、並の闘技者なら勝利できる強さを持つと見立てられていたが、烈堂の前には終始手玉に取られた挙句完敗した。
名前は韓国語で「血盟」を意味する単語由来。


  • 『ガイド』名無し
行くぞ。地獄への観光案内だ。

「中」でのガイド役として雇われたフリーランスの何でも屋。
全身に包帯を巻きつけボロのような衣類を着た怪人物。
御雷に気配を気取らせずに近づく技量を持ち、「仕事は確か」と張からの信頼も厚い。
10年前にはケンガン世界の日本における最大の暴力団「我藤組」を一人で崩壊させた経歴を持つ。


【余談】

「中」の面積・人口に関しては、現実に即した場合
  • 面積:「練馬区以上~江戸川区以下」の23区中第5位
  • 人口:令和4年の段階で「台東区とほぼ同等」の23区中約21位
ほどになる。

なお、ケンガン世界は「ダンベル何キロ持てる?」や一勝千金」と世界観を共有しているため、ゆるふわ系女子高生筋トレ世界や女子裏格闘技世界の裏側にもこのような無法地帯が間違いなく存在する。
まあ公的にはこの地区の住民の存在は否定されているため、一般人は知らなくて当然なのだろうが*8
また「一勝千金」にて「中」出身者と推測されるキャラが登場しているが、当然のように狂人である。





追記修正よろしくお願いします。


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  • ※ご覧の漫画は格闘漫画です。
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  • 階層都市
最終更新:2025年04月21日 19:27

*1 現実では1943年に東京23区が生まれているので、それに即せば放棄されたのは太平洋戦争時代以前となると考えられる。

*2 勝正の死後は堅実な性格の弟が会社を引き継いだこともあり、調査は打ち切られている、

*3 ケンガンオメガ199話時点

*4 十鬼蛇区から隠れ家のある避難先の四亀区への移動も、一旦「中」の外に出てから回り込む形で移動していたとのこと。

*5 肋骨全てと両腕の肘から先、両脚全て、頭頂骨。

*6 これは「中」の人間であることを印象付けると同時に1人のカリスマとして伝説を作るという目的がある。

*7 なおこの「現代では不要な様式」の基準などは不明である。二虎流はロロンムテバ呉一族など現代の戦士も使用するナイフ術の類を排除した一方、屋外や多人数相手では使いづらい水天を取り入れるなど、どちらかと言えば素手格闘に特化させており、鵡角が何を目的として、どんな想定で流派を改編・創始したのかは未だに判然としない

*8 「一勝千金」の登場人物の伊織いちかは刑事かつアングラ方面に顔が利く関係で「中」について知っている模様。