阿古谷清秋

登録日:2021/01/28 Thu 00:45:35
更新日:2024/12/14 Sat 20:46:48
所要時間:約 6 分で読めます


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こいつおまわりさんです もう少し自然な笑顔でお願いします クライムファイター ケンガンアシュラ ケンガンオメガ シリアルキラー ダーティハリー症候群 バーサーカー ミイラ取りがミイラに 仕置き 共依存 処刑人 刑殺官 反射神経 善悪の彼岸 国家公務員 嫌われ者 対抗戦メンバー 小山力也 徹底的な正義 悪い奴は許さない 悪人に人権はない 未然の犯罪防止 機動隊 正義の味方の成れの果て 正義の狂戦士 正義マン 殺人衝動 殺人鬼 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ 犯罪を犯す可能性の抹消 狂人 私刑 私刑執行人 若桜生命 警察 警察官 警視庁 警部 逮捕術 闘うシビュラシステム 隊長



これより正義を執行する。


阿古谷(あこや)清秋(せいしゅう)とは『ケンガンアシュラ』及び続編の『ケンガンオメガ』の登場人物。



●目次

【プロフィール】

異名:「処刑人(エクスキューショナー)
所属:若桜生命(企業序列第11位)
身長:191cm
体重:114㎏
拳願仕合戦績:39勝0敗
企業獲得資産:1911億1500万円
年齢:31歳
誕生日:4月4日
好きな言葉:正義
好きな食べ物:納豆
テーマ曲:RagDöllz「万華鏡」


【概要】

若桜生命所属の闘技者。
本業は警察官で、階級は警部。
警視庁最強の部隊と謳われる第44機動隊の隊長を務めている。
警視庁の同期からは「アイツより警察官(サツカン)向きの人間は日本にはいない。」と評される一方、その実力から御雷零からは警戒され、黒木玄斎ムテバ・ギゼンガら裏家業の人間からは「同類」の匂いがすることを訝しまれている。

また作中では体格の割に小顔に描かれることが多く、肩幅がやや広めなこともあってから体型が逆三角形に見えることもある。


【人物】

一見すれば愛想の無い、堅物といういかにも警察官らしい真面目な性格の持ち主だが、その実態は「正義のためであれば、何をしても良い」という歪んだ正義感を持ち、狂信的なまでに自身の正義を信じている本作屈指の危険人物

「悪の存在しない世界を創る」という理想のために、警察業務の裏で暴力団・凶悪犯・過激派といった「悪」に秘密裏に私刑を加えるクライムファイターとして活動しているが、それを続けるうちにいつしか「悪」に魅入られ重度のダーティハリー症候群に罹っており 自分が「悪」と見なした人間はおろか犯罪とは無縁な善良な市民であっても、血縁に犯罪者がいるというだけで「悪の芽」として秘密裏に処刑してまわっている狂人となっていった。
そのためか読者からのあだ名は「刑殺官(漢)」。行き過ぎた正義を揶揄して「正義マン」ともよく呼ばれる。

闘技者としてデビューした後もこの性格から割と暴走気味。
闘技者を基本的に「悪」認定しているためレフェリーの静止を無視して倒れた相手に攻撃を仕掛けて負わなくてもいい重傷を与えてしまう悪癖があり、その素行の悪さから闘技者や仕合関係者からは厄介な問題児扱いされている。

一応自分自身が理想のために罪を重ねている自覚はあり、いずれは自らも断罪されなければならないと断言しており、自死を仄めかしている。
…が、そもそも「おかしいのは自分ではなく正義のない現世(うつしよ)の方だ」と考えているので、少なくとも“理想の世界”が訪れるまでは命を絶つつもりはないだろう。
また目黒正樹のように日常的に殺人衝動を抱えているわけはなく、平時は普通…というか生真面目の塊と言えるような人物であり、警視庁内の同期とも交流がある*1
また、絶命トーナメント前のレジャー中に溺れかけた義武社長の救助に真っ先に駆けつけたり、仮に自身の正義執行の邪魔をされたとしても、それにちゃんと理由があるならばそれに従うなど、一応融通も利く人物ではある。
しかしマジキチである事にはかわりはない


檜山瞬花との関係

雇用主である若桜生命社長・檜山瞬花とは男女の関係であり、単行本5巻での阿古谷の初登場シーンは「行為」の真っ最中であり、全裸でハイキックをするという衝撃的な登場の仕方をした。

そもそも瞬花との出会いは5年前に彼女が若桜生命副社長にして従兄の檜山健人に殺害されそうになっていたところを阿古谷が健人を「処刑」し、成り行きで瞬花を助けたことが始まりである。
実は健人はその1年前に会社乗っ取りを企てて先代社長(瞬花の父)、更に数年前には先代副社長(瞬花の叔父)を殺害していたのである。
先代社長の死後は社長となった瞬花のサポートをしていたが、実際は彼女を傀儡にするためだったことがほのめかされて
その後は瞬花は拳願会会員の権限を悪用して阿古谷の裏の活動をサポートしていたが、阿古谷がダーティハリー症候群に罹って以降は彼からの依頼で瞬花は自身の持つ「絶対にズレない正確な体内時計」を駆使して阿古谷をサポートするようになる(本来は違反行為)など、現在ではと半ば共依存のような関係にある。
しかしこの不正紛いの連携は檜山が指示を出すことで阿古谷の暴走を抑える意味合いがある。

その胸中は複雑である。
上述の通り、阿古谷が抱く「正義執行」から離れ、自分の意に沿わない相手に対する殺人衝動を抑え切れなくなりつつある彼の性癖を檜山は恐れて進んでブレーキ役を買って出ているが、同時に信頼を裏切って自分を殺そうとしたかつて最愛だった従兄から自分を救ってくれた阿古谷と、あらゆる犯罪を撲滅する為の「正義執行」には心酔している。
そして、「凶悪犯罪者の身内だろうと、血が繋がることからして悪の芽であり、摘み取るべき」という思想を抱える阿古谷にとっては檜山もまた「殺人者だった男の従妹」である以上は本当に用済みになれば彼によっては処刑の対象となることも承知の上。
檜山自身、阿古谷と長く共に居たいと考えながらも、彼の手に掛かって処断されるその日を心待ちにしている。

出会うべくして出会った、似合いの二人なのだろう。

正義執行された人々

  • 檜山健人(ひやまけんと)
若桜生命の元副社長で瞬花の従兄。
会社の乗っ取りを企て約6年前に先代社長と先代副社長を殺害して瞬花に近づき彼女を傀儡とするため協力姿勢を装いサポートしていた。
そして5年前に彼女を絞殺して会社の実権を奪おうとしたが、突如現れた阿古谷に首を折られて死亡した。

  • 三村散臓(みむらさんぞう)
指定暴力団・剛道会の構成員「兼」始末屋。
人工声帯を埋め込んだ全身ツギハギの異様な風貌をしている男。
会長の自家用車を盗んだ2人組を捕らえ、一人を嬲り殺し、浅井を拷問していたが、突如現れた阿古谷によって人工声帯をむしり取られて死亡する。

  • 浅井粕彦(あさいかすひこ)
阿保田大学3年。
知人の只野五味介(ただの ごみすけ)と共謀して剛道会会長の自家用車を窃盗したことで剛道会に捕まり、三村の拷問で只野が死亡するも、阿古谷が三村を殺したために自身が痛ぶられることはなかったが、逃亡中にひき逃げ事故を起こしていたため、「悪」として首を折られて始末された。

  • 加藤忠(かとうただし)
指定暴力団・剛道会会長。
阿古谷によって他の組員共々処刑され、本部ビルの前に逆さ吊りにされて切断された首を組んだ腕の上に置かれるという残虐な方法で遺体を晒される。

  • 松永少(まつながまれ)
保険金目当てに7人を殺害した男。
阿古谷により生きたまま首を捻り折られて「断罪」された。

  • 林恒夫(はやしつねお)
人質立てこもり事件を起こした過激派団体の代表。

  • 中野寛(なかのかん)
暴力団「我藤組*2」幹部。

  • 平凡太郎(たいらぼんたろう)
前科がなく犯罪とは無縁の人物だが、唯一の肉親である父親が連続通り魔事件により死刑となった平非凡ノ介(たいらひぼんのすけ)だった上に婚約者がいたことから、「悪の芽」と判断され、次世代に「悪の因子」を残さないために阿古谷により処刑された。


【戦闘スタイル】

素行と性格に問題がありすぎるが実力自体は本物で、滅堂からも直々に「闘技者トップクラス」という高評価を受けている。
流儀は「逮捕術」
警察職員およびそれに準ずる職務を行う者が習得する相手を拘束・制圧することに特化した術技。
日本拳法 ・剣道・杖術などをベースに作られており、その性質上、素手のみならず様々な武器術も習得する総合武術だが、阿古谷は大盾など機動隊の使う武器をイメージした徒手戦法の型として繰り出す
また当然だが武器術そのものにも長けており、「正義執行」の際にはフルアーマーで出陣、特殊警棒やナイフを用いて「悪」を容赦なく殺傷し、
また強烈な光を放つ警棒兼用の懐中電灯で目眩しを行う小技も使いこなすなど、素手専門が多い他の闘技者とは一線を隠すスキルを有している。
なお現在のところ使用している描写はないものの、職業の関係上当然ではあるが銃火器 や本物の大盾も使用できると考えられる。
武器術・対武器術の訓練や経験を積んでいるという点では、龍鬼やロロン、ムテバや二階堂、御雷や因幡、呉一族などのように試合より実戦向きの人物と言えよう。

戦法は、「反射速度」と気の遠くなるような反復練習で習得した「思考を放棄して放てる反射レベルでの攻撃」
さらに檜山が持つ上記の「驚異的な正確さを持つ体内時計」を利用し、彼女が解析した相手の呼吸パターンを体内に埋め込んだ超小型骨伝導インプラントから伝わる信号に合わせて的確な反撃を繰り出し、相手に何もさせずに勝利するという堅実な戦法をとる。
……だが、これはあくまでも阿古谷が、殺人衝動を開放しなかった場合の戦法であり、枷が外れた際には、相手の目を狙って蹴る、相手の足へと噛みついて肉を噛みちぎり動脈を損傷させる、負傷した部位を容赦なく攻撃する
などの、相手を確実に処刑する為だけの超攻撃的な残虐ファイトへと変化する。

ケンガンオメガ時代ではインプラントによる呼吸パターンの割り出しという戦法はやめており、鍛錬の末に今まで以上に反応速度が増しパワーアップしたが、反面今まで以上に簡単に暴走しやすくなるという欠点も抱えている。


反射神経

阿古谷の異能とも言える特異性。
「相手の動きを見てから反応しても相手の動きを凌駕できる」という圧倒的な反射神経の持ち主で、『人類最速』と評される超人的速さの反射速度を真髄としている。
英はじめは反射速度を0.075秒と推測しており*3、堅実な戦い方と合わせれば相手の猛攻に対して軸をずらしていなすことを得意とするなど、鉄壁の守備に活かされている。
  • 金田末吉の「動きを予測して相手が行動を起こす前に回避する『先読み』」
  • 加納アギトの「気の起こりを見極め、相手が動く前に打つ『先の先』」
に対して、阿古谷は反射神経を活かし、相手が動き始めてから反応して回避あるいは防御を行う。


殺人衝動を開放した際にはほとんどの技を使わなくなるが、続編での『ケンガンオメガ』では、解放中にも使用する新たな技を生み出した。

  • 大盾
左前腕を機動隊の盾に見立てて前に翳した構え。
超人的な反射神経を活かし、攻撃を受ける際に軸をわずかにずらしてダメージを抑える防御技。
当初は檜山の「解析」完了までの時間稼ぎがメインだったが単純な防御技としても十分強力。
躱しているわけではないにもかかわらず、阿古谷のタフネスさも相まって驚異の巨体と3倍以上の体重を持つ河野春男のラッシュにダメージを受けているそぶりを見せておらず、ガオラン・ウォンサワットからは「鉄で出来ているのか」と驚嘆されていた。
殺人衝動を開放した際には使用しない。

  • リッパー
ナックルパートの部分を使い、拳の回転で皮膚をカットする。上記の『大盾』と併用可能な技であり、攻防一体の使用が可能。
理人の「こそぎ落とす十指(レイザーズ・エッジ)」と異なり出血の割に大したダメージを与えられない。
ただしこれはあくまでも布石にすぎない技であり、真価はリッパーで作った傷口目掛けて放たれる執拗な手指による傷の抉り。
殺人衝動を開放した際には使用しない。

  • 制圧の構え
アギトが1回戦で見せた前傾姿勢の構えを参考に生み出した、攻撃特化にアレンジした構え。

  • 噛み付き
殺人衝動が暴走した際に多用する攻撃。
強靭な顎と歯で相手の肉体を食い千切る。技というには烏滸がましいが、その奇襲性とインパクトは強烈。
絞技に掛かっている際の脱出手段としても用いられた。

  • 押し込み(抑え込み)
ケンガンオメガ』で開発した新たな戦法。
盾を使用した戦法の中で唯一完全な攻略法が存在しない「押し込み」の技術を素手に転用したモノ。
左前腕で相手の喉を抑えることで動きを制し、反射速度を活かして抵抗を封じながら警棒代わりの右鉄槌で、一方的に正義の鉄槌を何度も叩きつけ続けるという地味ながらもエグい技。
阿古谷の、攻撃的な処刑人のファイトスタイルと堅実な『逮捕術』が組み合わさった恐ろしい代物である。


【劇中での活躍】

ケンガンアシュラ


最高の国家権力願流島に立つ!!

何者も通さぬ鉄壁の体、何事にも動じぬ冷徹な心!!!

警視庁最強部隊・機動隊を統べる男!!!

191cm114kg、拳願仕合戦績39勝0敗。企業獲得資産1911億1500万!若桜生命所属


処刑人(エクスキューショナー)”阿古谷清秋ゥ~ッ!!!

拳願絶命トーナメント1回戦では河野春男と対戦。
得意の防御で攻撃を凌ぎ切り、檜山の解析により反撃を開始し、一度はダウンを取るも戦士としての本能が覚醒した春男の攻撃の質が変わったことで解析が役に立たなくなるというアクシデントが起きる。
「貴様のせいで河野春男は死ぬ」と檜山に言い放つなど殺人衝動に呑まれかけるが、300㎏超えの体重を支える春男の膝に限界が来て攻撃が止み、自滅に近い形で春男が戦闘不能になり、彼の顔面に一撃を加えて完全にダウンさせて勝利した。
試合後は檜山に対し、仕置は後だ。次はないぞ」と宣告した。

2回戦では今井コスモと対戦。
檜山との連携で「ゾーン」を封じるが、コスモの雇用主である西品治明に不正を暴かれ、檜山も万一に備えて雇っていた闘技者クラスの用心棒をペナソニックの因幡良に制圧されたことがきっかけで連携が途切れたため、枷が外れ殺人衝動を開放してしまう。
自身の殺意に臆したコスモを組み伏せ降参や気絶すら許さずに拷問のように肋骨をへし折りだす。
下手に仕合を止めればコスモどころか多くの人間を殺害しかねない上に拳願仕合は勝敗が企業のメンツや利益にダイレクトに反映されることからレフェリーも迂闊に判断できない中、
土壇場で覚醒したコスモの猛反撃を受け、大蛇絡めをかけられても壁や地面に叩きつけて振りほどき、とどめを刺そうとしたところでゾーンからフロントチョークをかけられてしまい、折った肋骨を連打して抵抗したがコスモの執念に負け失神し敗北した。

2回戦終了後の東洋電力によるクーデターでは守護者を「悪」と判断し殺害しようとするが、滅堂から不殺命令を受けていたアギトに制止される。
「正義執行を妨げるなら貴様も殺す」と詰め寄るが、「まずは守護者を排除すべき」と説得されこれに同意し、共に守護者を殲滅した。
最終日の3回戦以降は他の闘技者たちとは別の場所で仕合を観戦しており、トーナメント終了後はヘリコプターで帰っていった。


ケンガンオメガ

続編でも警察官と若桜生命の闘技者を続けている。
檜山との連携は止めており、何者にも遅れを取らない「完璧な正義の力」を今まで以上に求めてさらに強くなっている。

前作の時点で充分危険人物の域に達していたが、連携を止めた時点でなんとなく察しがつくだろうが本編の半年前に対戦相手にして伝説級の十種競技選手(デカスリート)の室淵剛三を故意に殺害しようとするなど更に異常性が増している。
トーナメント後の拳願会は新会長となった乃木の方針で闘技者死亡事故ゼロを目標に改革が進められており、以前のように相手を殺害したりすれば罰則が課せられるようになったため、乃木の改革とは真逆の位置にいる阿古谷のこの行為は問題視され、無期限出場停止処分を受けていた。

幽崎無門(偽物)が殺害された事件において現場近くの監視カメラで確認された臥王龍鬼を怪しみ独自に捜査をしていたが、見失った隙にセントリーの従業員が殺害されるという新たな事件に遭遇。一連の連続殺人を調べる過程で、「虫のタトゥー」を体に彫った集団が拳願会所属企業に潜入しており、龍鬼が殺害事件に関与していることに気付く。
そしてタイミングよく出場停止処分が解けたため、龍鬼の「資質」を見極めるために復帰戦の仕合をセッティングし、殺すつもりで戦いを挑む。
これまでの逮捕術の盾の使い方を強めて制圧するような戦法を考案し、強化した反射神経も馬乗りで一方的に追い詰め、龍鬼も本気で殺そうと反撃を目論むが、光我とのやりとりで殺人に対する違和感を覚えていたために反撃はままならず結局阿古谷が勝利した。
しかしレフェリーの制止を無視して龍鬼を打ちのめすが、阿古谷を危険視していた片原滅堂が待機させていた護衛者に取り押さえられた。

仕合後、龍鬼から「殺さなくてよかった」「おかしかったのは俺の方なのかも」という言葉を聞き、「共に正義をなす「同志」を見つけた」シリーズ中初めて笑顔を見せ、「いずれ自分の元に来る」と断言した。
同時に煉獄との対抗戦代表選手に決定するが、メンバー集結時には呉雷庵と一触即発状態になっており、更に室淵が阿古谷に負わされた傷が悪化したことで拳願仕合長期欠場を余儀なくされたことで彼とライバル関係にあった若槻武士にもその件を咎められ、「お前にもいつか正義を執行する」と宣言した。
なお、代表選考を任されていた山下一夫は危険人物である阿古谷の代表入りを危険視していたが、若桜生命派閥の影響力と本来被害者であるはずの室淵剛三からの推薦もあり、代表入りする流れとなった。

そして対抗戦第8試合後に、「双方が選手を同時に出す」とルール変更が行われたことで、試合に出すリスクは高いが、イーブンで最終戦を迎えた場合にトリを任せるのも不安と考えた若槻の提案に賛同した山下一夫に指名され、第9試合に出場しニコラ・レ・バンナと戦う。
また2年前の絶命トーナメントのコスモ戦での残虐行為や室淵の一件から多くの拳願会関係者にもその危険性が知られるようになったため、彼がリングに上がっても誰一人応援しないどころか実況にさえ

で!出てきてしまったアアアーーッ!!!!!!

と言われてしまった。
当然ここまで応援されないことは煉獄側の観客も気になっており、拳願会側の観客に「応援しなくていいのかよ。」と尋ねているが、拳願会側の観客曰く「……応援しづらいんだよ。アイツだけは……」と返している。

試合開始後はニコラの創作武術「殺破手(さはでぃ)」によって身体の自由を奪われる感覚に苦戦し、そんな中大方の読者や拳願会チームの予想通り暴走し、ニコラの肩に噛み付きを行うも全く意に介さないニコラの攻撃を受け、カウンターでニコラをダウンさせるが、ダウンからの攻撃で足の自由を奪われダブルノックダウンとなる。
しかしニコラがカウント中に反則攻撃したことで阿古屋も頭突きの連打で反撃を行い、レフェリーの静止を完全無視する形となり、ロロン・ドネアによって引き剥がされる。
試合が没収試合となってもなお暴走を続けるも、医務室から駆けつけた理人カーロス・メデルに取り押さえられ、対抗戦終了まで拘束され屈辱を味わう。

対抗戦から2年後では、龍鬼や刹那と手を組み地下に潜む蟲を駆り出す「正義」を執行している。
武器を用いて蟲を駆逐し、後遺症があったとはいえ呂天さえ撃破し殺害する実力を見せるが、
刹那からは不調を指摘されており、彼自身も「限界」が近づいていると自覚しつつある。

【余談】

檜山に「仕置は後だ」と宣告した単行本7巻のカバー裏には緊縛されて放置されるのを妄想して頬を染めて喜ぶ檜山の姿が描かれている…
そしてコスモ戦が描かれた単行本15巻では全裸でケモミミと尻尾を付けて犬小屋に繋がれるのを妄想して頬を染めて喜ぶ檜山の姿が描かれている…

龍鬼戦で見せた初めての笑顔は親しみどころか歪みまくった人間の笑い方であり、ファンからはエイの裏側と形容されるような不気味なものであった。





追記・修正は正義を執行してからよろしくお願いします。


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最終更新:2024年12月14日 20:46

*1 ただし阿古谷は同期会にはあまり顔を出さないらしい

*2求道の拳」に登場する組織。

*3 常人の平均は約0.25秒とされている