ジャガー(トランスフォーマー)

登録日:2021/06/08 Tue 18:23:00
更新日:2024/10/07 Mon 16:00:56
所要時間:約 5 分で読めるにゃ






ジャガー、イジェークト!



ジャガーとは、トランスフォーマーシリーズに登場するデストロンに所属するキャラクターである。
海外名は「ラヴィッジ/Ravage」。実写版『トランスフォーマー リベンジ』などでは、日本語版でもこちらの名前が採用されている。

G1での活躍にゃ


癪じゃありませんか?あんな新参野郎に調子に乗られて!

声: フランク・ウェルカー(~2010 日米共通)、江原正士(HM)
記念すべき初代アニメ、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』で初登場。サウンドウェーブの配下であるカセットに変形するカセットロンの1人で、名前の通り、動物のジャガーを模したロボットモードを持ち、人型形態にはならない。

俊敏な動きで敵を翻弄したり、黒い体色でうまく闇に溶けての隠密活動を得意とする。また、武器として、両脇にミサイルを装備しており、野生のピューマの撃退に使ったことも。
しかし同じカセットロンのコンドルと比べると戦闘能力はあまり高くないのかあるいはコンドルが強すぎるだけなのか、人間のスパイク相手に翻弄される場合もある。バンブルには勝てるようだが、氷の洞窟で追撃したときはバンブルに天井を崩され、下敷きになる形で撃退されてしまう。「ははは!ジャガー君、そこで永遠に冷たくなってな!」

コンドルにも言えることだが、『2010』までは獣の唸り声のみであり、言葉を発することが出来なかった。しかし、『ザ☆ヘッドマスターズ』では言葉をしゃべれるようになっており、「今チャンバラの真っ最中ですぜ?」と発言するなど、江戸っ子のような口調をしていた。初代アニメでもサウンドウェーブに格納された際にセリフを発したことがある。
ダブルスパイの登場に、自分たちの立場が危うくなるのではないかと危惧したことも。

初代カセットロンの中では唯一同型のカセットロンが登場しなかったが*1、その後白カラーとなった軍医「グリット」や、青カラーとなった「ハウルバック」が登場している。

グリッドはデストロンでありながらサイバトロンも含め傷ついたものを見逃せず治療しており、快く思わなかったメガトロンによって腕(前足?)を切断されそうになるが、グリットの重要性を知っていた兵士たちによって思いとどまらされた、という逸話がある。
デストロンに所属しているがサイバトロンよりの性格をしているためか、『キスぷれ』の物語で信用を失いかけていた地球人とTFの関係を再建する親善大使としてウルトラマグナスに選ばれている。

ハウルバックはデストロン秘密警察隊の公安部隊「コバルトセントリー」に所属する女性TFで、デストロンの支配下における暴徒やレジスタンスの鎮圧のために、疑いがあれば逮捕や処刑が出来る権限が与えられている。
動物型ながら優美な物腰や気品を備えるが、性格は厳格で、妥協や口答えは絶対に許さず、鋭い咆哮で一喝して黙らせてしまう。

ビーストウォーズメタルスでの活躍にゃ

諜報破壊員ジャガー、助太刀いたす!

声:リー・トッカー/森川智之
G1シリーズと同一世界観である『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス』にてまさかの再登場。今作ではレギュラーではなく、3話限りのゲストキャラクターである。
大幅にデザインが変更されており、動物のジャガーではなくジャガーの頭部を持つ獣人型ロボットとして登場している。一方で変形モチーフはG1から変わらず今どきカセットテープ*2
ザ☆ヘッドマスターズ』の後ゆえか、言葉もしゃべれる。が、日本語版では「な」を「にゃ」と発言してしまう癖があり、退場前の回の次回予告でチータスにからかわれている。

「納豆」 「にゃっ豆」
「なす」 「にゃす」
「馴れ馴れしい」 「にゃれにゃれしい」
「中森明菜」 「にゃか森明にゃ」
「いい加減にしにゃさい!…あれ?」

三馬鹿長老トリプティコン評議会*3」の配下となっており、親譲りなのか淡々と任務をこなす有能な工作員となっているが、一方で初代メガトロンへの忠誠心は忘れていない。
当初は「デストロンきっての過激派メガトロン及びビーストウォーズに関係するものの抹殺」という命を受けて、サイバトロンと共闘し千葉トロンを倒した*4が、千葉トロンの真の目的、そして初代メガトロンの遺言を聞いて彼と結託。任務を放棄して今度はサイバトロンと対決する。
戦いの果てにラットル特製日替わりスペシャルランチ工作によるトランスワープクルーザーの爆発に巻き込まれて倒される。その際自分がレギュラーではなく、所詮ゲストであったことを身をもって理解する。

ジャガー「デストロンは、永遠に不滅だ!レギュラーじゃないのにゃねー!」
ラットル「ゲストだったんだねー!」
メガトロン「おつかれさーん!」

その後の回では、残された彼の頭部が崖から落ちていくという物悲しい最期が描かれた。

レギュラーではなくゲストなので、最終回のリミックスでは登場せず、最後のメッセージにも参加していない。

ちなみに演じている森川氏はのちサイバトロン(というかオートボット)の司令官となり、ダーダー恐竜声の破壊大帝新旧ひろし対決戦う事となる。

漫画版メタルスでは彼本人ではなく、彼の息子が登場。
自身にのみ聞こえるという神の声に従い、全ての生きるものを宇宙を汚す害虫とみなし虐殺しようとする異常者というキャラ付けがなされており、実際に何万人もの罪なき人々を殺戮している恐ろしい強敵として描かれている。
メガトロンらも撃破し、原始人の村も襲撃したが、ブチギレたコンボイと対決。彼の体に風穴を開けるも、自身の腕を拘束され、腕を引きちぎられ、さらに引きられた腕が持っていた銃による射撃によって陰惨ながら自業自得な最期を迎えた。
その後はゾンビ化するも、他のゾンビと異なり明確な自我を有しており、最終的にはタイガトロンによって一刀両断される。

玩具にゃ

カセットロンとしては大抵サウンドウェーブと同じシリーズで発売され、多くはサウンドウェーブの中に格納することが出来る。

初代放送時の玩具は、ミクロマンの「ミクロカセットロボ ジャガー」の流用。コンドルと共に、日本語名がミクロマン当時から変更されていない数少ない商品である。
初代の玩具からサウンドウェーブの中に収納して遊ぶことが可能。
『キスぷれ』期には前述したグリッドが初代ジャガーの色替えで他の親善大使とセットで発売されている。また、ハウルバックはコンドルの色替えである同じ「コバルトセントリー」のガーボイルとセットで発売された。

変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」では、なぜかハウンドに付属*5。ヘケヘケ版のサウンドウェーブは発売されておらず、コンドルら他のカセットロンもいないため、音波関連では唯一ヘケヘケで収録された形になっている。

「ジェネレーションズ」では「ディセプティコンデータディスクセット」にて発売。サイバトロン星での姿ゆえか、カセットではなくCDのようなディスクから変形する。スプリングによる一発変形が最大の特徴である。

「レジェンズ」(海外ではタイタンズリターン)ではメトロマスタークラスで発売。デバイスと飛行機のようなビークル、そしてジャガーに変形するトリプルチェンジャーである。ちなみにイヤホンをさせる穴もある。もちろんさしたからといって音が鳴ることはないが。
ヘッドマスターのブルホーンも付属し、上にのせて遊ぶことも可能。

シージ」ではレーザービーク(コンドル)とセットで発売。サイバトロン星にいたころのデザインが元となっているが、ディスクではない。
「NETFLIXシリーズ」では地球仕様のカセットプレイヤーに変形するサウンドウェーブが出たことに合わせて、コンドルと共にセットで付属している。

「マスターピース」ではランブルとセットで発売。

「デバイスレーベル」では実際に使えるUSBメモリから変形するジャガーが発売。他のキャラ(タイガトロン、チータス)と比べるとしっくりくるのでは。


ビーストウォーズ仕様のものは本来は今どきカセットテープに変形するが、玩具ではメタルスチータスのリデコで動物のジャガーから獣人型に変形するようになっている。

「コンバイナーウォーズ」期のボットコン限定アイテム、「プレダカス」の構成員の一体としても発売、サイバトロンモードという事でビークルになっている。変形の影響で異様に顔が薄い。
スクランブル合体ロボの手足に変形することが出来、セット販売の商品と合体させることで「プレダカス」が完成する。

「キングダム」時になんとG1ジャガーとメタルスジャガーのセットでタカラトミーモール限定で発売された。
メインとなるメタルスジャガーはやはりキングダム版チーター(チータス)のパーツが一部流用されているものの、ほぼ新規のパーツで構成されており、上半身の変形工程は全くの別物となっている。劇中で使用していた二丁のレーザーポイントビームガンも付属。
一方のG1ジャガーはシージやNETFLIXのものではなく、なんとG1当時玩具の流用。少し前と違って、近年はG1当時の復刻玩具はめっきり減ったため、その点を考慮しても驚きである。
パッケージは凝ったものになっており、G1ジャガーを収納可能。今回もメタルスジャガーはビーストに変形するが、G1ジャガーと組み合わせて設定どおり今どきカセットテープに変身したかのようにディスプレイできる。


実在車から変形する「バイナルテック」でも登場。ビークルモードはシボレー・コルベット。ビーストウォーズのその後の姿という設定であり、獣人デザイン。
「バイナルテック」のストーリー上でも重要なキャラクターになっているとか。
海外版バイナルテックの「ALTERNATORS」では、「Jaguar XK」をモチーフに動物形態に変形するバージョンが登場。ジャガーがジャガーに変形する。


追記・修正は今どきカセットテープに変身しながらお願いしますにゃ。

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最終更新:2024年10月07日 16:00

*1 ランブルとフレンジー、コンドルとバズソーがそれぞれ同型。

*2 変形するときにしっかりと「ギゴガゴ音」がするというこだわりっぷり。

*3 ビースト時代のデストロンの最大派閥で、表向きにはサイバトロンとの戦いを避ける温厚派。逆に千葉トロンは過激派である。

*4 本人曰く「私がお仕えしていたのは初代メガトロン様」「お前は名前が同じなだけで何の義理もにゃい」

*5 おそらくハウンドがジャガーをとらえるシーンがあったため、それの再現用と思われる。