機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島

登録日:2023/12/14 Thu 00:23:40
更新日:2025/04/16 Wed 15:33:09
所要時間:約 14 分で読めます







ガンダムよ、このザクを倒せるか。


いま、名もなき者たちの大いなる戦いが始まる───。




機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』(MOBILE SUIT GUNDAM Cucuruz Doan'z Island)とは、2022年6月3日公開の劇場アニメ作品。
配給は松竹ODS事業室。


【概要】

機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン、『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の作画・安彦良和氏が監督、根元歳三が脚本を務め、設定及び声優はアニメ版『THE ORIGIN』に準拠して製作。
TVアニメ版『機動戦士ガンダム』第15話「ククルス・ドアンの島」を基にしたリメイクストーリーが描かれる。
キャッチコピーは上記2種に加えて「ガンダム、再び大地に立つ───」「めぐりあい宇宙から40年 おかえりホワイトベース隊」

主題歌:Ubugoe
歌唱:森口博子
作詞:松井五郎、作曲:doubleglass、編曲:冨田恵一


【解説】

TVアニメ版「ククルス・ドアンの島」は顔の細いザクやバランスの悪いガンダムが登場し、シリーズ内でも屈指の作画崩壊として有名。
劇場版 機動戦士ガンダム』では本筋には関係ない隙間話としてカットされたが、脱走兵の罪と苦悩をテーマにした根本のストーリーは見劣りせず、
作画崩壊したザクは投石でコアファイターを撃墜、正拳突きでザクを撃破など突飛な活躍でファンから愛され、ネタを含めた魅力でファーストガンダムでもカルト的な人気を集めた回。
安彦監督は本作のメカニックデザインを担当しているカトキハジメ氏を中心としたカルト的なファンスタッフからドアンザクの魅力を伝えられ、TVアニメ版では武器を持たず格闘や投石で戦っていた事を聞いたという。
TVアニメ版のチェック作業を除くと制作途中まで「ククルス・ドアンの島」を視聴した記憶が無く、インターネットで作画崩壊と検索した際に名前が載っている事を知り、
ストーリー自体は「いい回」「地獄の黙示録」と言いつつも、同時に「出来の悪い話」「(作画監督していないので)見るに耐え難い」と黒歴史に近い思いを抱えていた。

劇場アニメ化に伴ってTVアニメ版と比べて尺が4倍近くとなり、アムロとドアンの関わりが中心だった旧作に加え、島での生活やサザンクロス隊といった追加要素によりベースは同じものの大胆に肉付け、変更された別作品に生まれ変わっている。
『THE ORIGIN』に合わせて時系列そのものがジャブロー戦後オデッサ作戦前に変更され、リュウ・ホセイは登場せず、代わりにスレッガー・ロウが加わっている。
アニメ版『THE ORIGIN』は赤い彗星の誕生をメインに据えているため、本作で一年戦争中のアムロとガンダムの活躍が描かれ、未登場だったホワイトベースクルーの声優も設定。『THE ORIGIN』に登場していたキャラの声優は基本そちらに準拠しているが、担当声優が休業中のミライは変更。
古谷徹氏は『めぐりあい宇宙』から40年、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から34年ぶりに劇場作品の主人公としてのアムロ・レイを演じた。
ククルス・ドアンの担当声優は近年のゲーム作品で馴染みある乃村健次氏ではなく新たに武内駿輔氏がキャスティングされた。
本作の劇伴に加え、馴染み深いTVアニメ版の曲やオープニングテーマ翔べ!ガンダム」も編曲して使用。
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』にも参加したYAMATOWORKSによる3DCGで描かれるMSの戦闘シーンはそう長くないものの、ガンダム対ドアン専用ザク、対サザンクロス隊は見応えのある出来に仕上がっている。
令和の技術をもって白い悪魔の戦闘が新しく描かれ、終盤の登場シーンは恐怖すら感じるジオンから見たガンダムという存在が演出された。

本作の公開に合わせてノベライズ版も発売され、ドアンを始めオリジナルキャラクター達の人物設定が独自に補完されている。
数年前には本作にも参加していることぶきつかさキャラデザ、おおのじゅんじ作の漫画『機動戦士ガンダム THE ORIGIN MSD ククルス・ドアンの島』が連載され、どう見ても原作のような雰囲気だが設定やストーリー、登場人物も異なる別作品。
だが全くの無関係という訳ではなく、安彦監督が『THE ORIGIN』設定の漫画版『ククルス・ドアンの島』に連載許可を出していたのを忘れ、『月刊ガンダムエース』の編集長に連絡した事が本作の立ち上げに繋がり、
昔の仲間(サザンクロス隊)が追って来るというストーリーも漫画版から「戴いた」と言及されるなど影響を与えている。


【あらすじ】

時はU.C.0079・一年戦争の真っ只中。
カナリア諸島の北側に存在するアレグランサ島は、連邦軍、ジオン軍問わず近づいた者が消息不明となる事から「帰らずの島」と呼ばれていた。
ジムとガンペリーを何者かの手で失った連邦軍は、ホワイトベース隊に残敵掃討任務を命令。
ガンダムに乗り出撃したアムロは全身傷だらけのザクに襲撃され、戦闘中の崩落に巻き込まれて気を失う。
意識を取り戻したアムロを迎えたのは、灯台で暮らす子供達とジオン軍の脱走兵ククルス・ドアンだった。


【登場人物】

地球連邦軍

CV:古谷徹

本作の主人公であり、ホワイトベースのMSパイロット。
ブライトの命令を受けてアレグランサ島に降り立つも、常軌を逸した動きのザクに追い詰められ、足場の崩落に巻き込まれ行方不明に。
ザクに乗っていたドアンに救出され、消えたガンダムを捜索しつつ農作業を手伝い島の子供達と親睦を深める。
ドアンの内に秘めた葛藤や悩みを薄々感じ取り、サザンクロス隊襲撃時は協力して立ち向かう。
ドアンにこそ後れを取ってしまったが、他のMS戦では並外れた技量と地の利を活かした戦術も見せている。
搭乗機はRX-78-2ガンダム。機体ナンバーは102。

CV:成田剣

ホワイトベースの艦長。
ナイーブなアムロに対して思春期の息子に対応する父親のような心労に見舞われる。
アムロ行方不明時には立場上軍の命令に従い捜索を打ち切るも、スレッガーに作戦を託す。
上層部の方針変更により急遽ベルファストへの出発を命じられるも、整備不良のシラを切り続けて捜索活動の時間を稼いだ。


ホワイトベースのMSパイロット。
ブライトの命令でアムロ達と共にアレグランサ島へ降り立ち、灯台の偵察中に子供達から投石攻撃を受ける。
帰還後はスレッガーのバレたら軍法会議モノの作戦に乗り、共にアムロ捜索へ向かう。
搭乗機はキャノン砲装備のガンキャノン。機体ナンバーは104。


ホワイトベースの通信手。
アレグランサ島にただならぬ気配を感じ取り、アムロに警告する。
スレッガーの下品な言い回しにビンタで応酬しつつ、アムロ捜索作戦にはコアブースターで参加。

CV:中西英樹

ホワイトベースのMSパイロット。
カイ達と共に残敵掃討作戦、アムロ捜索作戦に参加。
アムロ捜索中にサザンクロス隊から強襲され、ガンキャノンから命からがら脱出。
突如現れたヤギのブランカに特技の柔道で応戦するも、全く歯が立たなかった。
搭乗機はスプレーミサイルランチャー装備のガンキャノン。機体ナンバーは109。

CV:池添朋文

ホワイトベースのMSパイロット。
残敵掃討作戦には飲み歩いていたため、不参加。
ブライトの頼みを受けてアムロ捜索作戦を提案し、カイ達を連れアレグランサ島へ向かう。
ガンペリーにはMS2機しか積めないため、自身はジムを駆ってセイラの操縦するコアブースターを足代わりに使った。
搭乗機はジム。機体ナンバーは77。

  • ミライ・ヤシマ

ホワイトベースの操舵手。
アムロへの対応に悩むブライトの良き相談相手。
先述の通り藤村歩氏が休業中のため、新キャスティングとなった。


ホワイトベースの衛生係や雑務担当の少女。
行方不明となったアムロ捜索が打ち切られると号泣し、セイラに慰められ、悲しみに暮れる。
アムロ捜索に向かうガンペリーにカツ、レツ、キッカと共に乗り込む。

CV:近藤隆

ホワイトベースのパイロット候補生。
残敵掃討作戦、アムロ捜索作戦共にガンペリーの操縦を担当。
『THE ORIGIN』設定のため、「アムロ君」と呼んでいる。

CV:朝井彩加、潘めぐみ、新井里美

ホワイトベースに乗艦している戦争孤児達。
アムロを見捨てた地球連邦軍の命令に激怒し、ハロと共にホワイトベース内で立て籠り事件を起こすが、キッカがアイスに釣られてあっさり陥落。
アムロ捜索にも同行し、キッカはヤギのブランカに懐かれキスで応酬した。

CV:楠見尚己

地球連邦軍の元帥。
マ・クベとの会談でジブラルタル攻略戦の中止を提言されるも、強気に要求を突っぱねた。

CV:中博史

地球連邦軍の将軍。
獅子奮迅の活躍を見せる木馬ことホワイトベース隊をベルファストへ向かうよう命令を出す。

  • 参謀

ブライトにアレグランサ島の偵察を命じた地球連邦軍の参謀。
高圧的だが喜怒哀楽がはっきり描かれ、妙にキャラが濃い。

CV:坂口候一

アムロの父親。
妻のカマリアと立て続けにアムロの悪夢に登場。


アレグランサ島

本作の舞台である、カナリア諸島の一番北側に位置する直径5kmの無人島
TVアニメ版では森林に囲まれた自然豊かな場所にログハウスを建てて生活していたが、本作では火山地帯に放棄された灯台に身を寄せ合い、ドアンと戦争孤児達が畑を作り、搾乳用のヤギと共に暮らしている。
また、ロランを含めて4人だった孤児達の人数が20人の大所帯に変更。
地下にはMS格納庫など軍施設として使われた形跡があるが……?。
アレグランサ島はカナリア諸島に実際に存在し、灯台といったロケーションも同様に再現されている。

CV:武内駿輔

本作の重要人物である、ジオン公国軍の脱走兵。
TVアニメ版の年齢は一説だと19歳だが、本作のドアンは安彦監督の私見では30代の男盛り(35~36歳)。
近年のゲーム作品で担当していた乃村健次氏に代わってキャスティングされた武内駿輔氏(当時25歳)はまた渋い声の役柄を演じることになった。
アレグランサ島で戦争孤児達と共に農業をして生活している。
孤児院の長のような立場で子供達を見守り、いずれ自由に暮らせる日を夢見て一年戦争の終戦を待っていた。
農業の傍ら何らかの作業に励み、島を訪れた者をザクにより文字通り殲滅している。
ダナン曰く「赤い彗星かドアンか」という歴戦のエースパイロットで、ニュータイプとして着実に成長するアムロの駆るガンダムを接近戦で圧倒した猛者。
因みにノベライズ版によると足場の崩落が起きずに戦っていた場合、跳躍したガンダムを着地狩りして撃破していたらしい。
つまりアムロとの戦いでは崖崩れが起こって運良く勝てたのではなく、むしろ崖崩れのせいで運悪くトドメを逃したのである…… 何なのコイツ……
ジオン軍では精鋭部隊・サザンクロス隊を率いていたが、参加した作戦に巻き込まれて親を亡くしたロペを目撃し、ザクと共に脱走した。
サザンクロス隊での人となりは描かれていないが、我が強いメンバーを纏め上げた鬼のような人物とされている。
搭乗機は各部が損傷し、現地改修で補っているドアン専用ザク。機体ナンバーは薄くなった01。
TVアニメ版ではコアファイターを投石で撃墜し、ネタ的にアムロを倒した男と呼ばれていたが、本作では時系列の変更でランバ・ラル黒い三連星、ジャブロー時のシャアとの戦いを経験したアムロ&ガンダムに勝利した。
なお、流石にサザンクロス隊5人同時相手だと劣化したザクでは勝負にならないと設定されている。

  • マルコス
CV:内田雄馬

島の子供達の中では年長者で、まとめ役を担う少年。
主にアマド達と共に農業の手伝いをしている。
連邦軍の兵士である事に加え、徐々に島での存在を増すアムロに対抗心を剥き出しにする。
腕っ節や正義感も強いが、戦争やMSに乗る真の意味を理解していない。
アムロがバッテリーを繋いだ事を機に島の仲間として認め、中盤から行動を共にする。

  • カーラ
CV:廣原ふう

島ではマルコスと同様に年長者の少女。年齢は16歳。
ロペやアダといった小さい子の面倒を見ている、お母さんのような存在。
何か秘密と重圧を抱えるドアンを気にかけている。
兵士を嫌う子供達が多い中、臆せずアムロにも親切に接する。
緑髪や役回りからTVアニメ版のロランにあたるキャラクター。
名前の変更の理由はやはりこのキャラと紛らわしくなるからだろうか。

  • フリアン
CV:吉田奏佑

広島東洋カープCマークの赤い帽子を被った少年。
楽しみにしていた自分の誕生日にジオン軍がアレグランサ島を訪れる。

  • マテオ
CV:織田海誓

眼鏡を掛け、本を読んでいる少年。
ヤギ係を担当し、ロペと共にブランカの面倒を見ている。

  • ロペ
CV:春野杏

マテオと共にブランカの面倒を見ている少年。
ドアン率いるサザンクロス隊が参加した作戦の影響により目の前で親を失い、暗闇を極度に怖がり、夜泣き癖を抱えている。

  • アマド
CV:永竹功幸

マルコスに懐いている少年。
土運びといった力仕事をタシトやグイドと共に担当。

  • グイド
CV:佐々木煌将

釣り担当の少年。

  • タシト
CV:森谷蓮

マルコス達と共に農作業を手伝う少年。
お調子者なホセのツッコミ役。

  • ホセ
CV:木村皐誠

パンで眼鏡を模したりする、お調子者な少年。

  • イネス

子供達の中では年上のしっかり者で、カーラに次ぐお姉さん的存在。
蛇が非常に苦手で、フリアンに追い回された際には動揺して逃げ回った。

  • ヒセラ
CV:田村奈央

カーラの助手。
口数は少ないものの行動で示す、イネスと共に皆の頼れるお姉さん。

  • ドラ
CV:吉澤梨里花

ませているが、面倒見の良い少女。

  • チータ
CV:安藤紬

絵を描くのが好きな三つ編み少女。
アイスが好物で度々ねだっているが、夏場で電力も無いため実現していない。

  • ユイ
CV:渋谷彩乃

よくテレサの隣にいる少女。

  • テレサ
CV:赤尾ひかる

癖っ毛の金髪少女。自分の髪を触る癖がある。

  • アダ
CV:種﨑敦美

人形を持ち歩いているツインテール少女。人参が苦手

  • ダナ
CV:田村奈央

マルコの面倒を見ている少女。
マルコとは顔付きや目元が似ているため、姉弟と思われる。

  • マルコ

よくダナと一緒にいる少年。
普段は歳の近いフリアンやロペと遊んでいる。

  • ルペ
CV:桑原由気

ピンクのオーバーオールを着た少女。

  • ダリオ
CV:渋谷彩乃

垂れ目の少年。

  • ブランカ
マテオとロペが面倒を見ているヤギ。
暴れん坊で島の子供達のみならず、カイやハヤト相手に大立ち回りを演じた。


ジオン公国軍

サザンクロス隊

かつてドアンが率いていた精鋭部隊。
「褐色のサザンクロス」とも呼ばれ、ドアン脱走後はエグバを隊長に各地の戦場で活躍し、カサブランカの戦線は同隊で維持していると言及されるほど。
個々の実力は非常に高いが、隊長が代わった事もありややチームワークに難がある。
任務としてアレグランサ島掃討作戦を担当し、裏切り者のドアンがいる可能性を見出して部隊総出で抹殺に乗り出す。
詳細は個別項目を参照。

  • エグバ・アトラー
CV:宮内敦士

サザンクロス隊の現隊長。
ドアンに対して隊の名を汚した脱走兵というだけでなく名声へのコンプレックスも抱えており、名前を聞いただけで我を忘れ、大暴れするほど恨んでいる。
そのため、隊内ではドアンの話題は半ば地雷として扱われている。
アレグランサ島掃討作戦を受け、憎しみを糧にドアン専用ザクを撃破寸前まで追い詰めるが……
搭乗機はG型改良版ドラムマガジン式MS用マシンガンとヒート剣装備の高機動型ザク。機体ナンバーは01。

  • ウォルド・レン
CV:上田耀司

サザンクロス隊の副隊長。
アレグランサ島上陸時はユンと共に特殊任務を遂行。
ガンダムと生身で対峙してしまった彼の最期は衝撃的。
搭乗機は対艦ライフル・ショーティー装備の高機動型ザク。機体ナンバーは02。

  • ユン・サンホ

サザンクロス隊の隊員。
口数が多く、副隊長のウォルドに対してもフランクに接する。
アレグランサ島の特殊任務中、隠されていたある機体を見つけてしまい……
搭乗機はザク・マシンガンと逆手持ちしたヒートダガー装備の高機動型ザク。機体ナンバーは03。

  • セルマ・リーベンス
CV:伊藤静

サザンクロス隊の紅一点。
他の隊員と同様、MS戦には好戦的な面が見受けられる。
多くは語られないもののドアンとはただならぬ関係にあったようで、愛憎入り混じった複雑な感情を抱いている。
搭乗機はバズーカB2型装備の高機動型ザク。機体ナンバーは04。

  • ダナン・ラシカ
CV:林勇

サザンクロス隊に志願して編入した隊員。
左頬にトカゲのタトゥーを入れた非常に好戦的な人物。
「赤い彗星かドアンか」という元隊長ドアンに興味を持ち、サザンクロス隊に聞き回ってエグバを激怒させた。
部隊や上層部の命令には文句を言いつつも遂行し、エグバに恐れをなして逃走するなど、テンションの割に根っからおかしい人物というわけではない模様。
搭乗機はザクマシンガンとヒートホーク装備の高機動型ザク。機体ナンバーは05。

CV:山崎たくみ

ジオン軍の将校。側には例の壺が確認できる。
連邦軍のゴップと会談を申し込み、主要都市が火に焼かれる隠し球をちらつかせてジブラルタル攻略作戦の停止を要求した。

  • ウラガン
CV:保村真

マ・クベの副官。


ご存知「赤い彗星」の異名を持つ、ジオン軍のエースパイロット。
搭乗機はシャア専用高機動型ザクⅡ
登場が発表された際は「まさかククルス・ドアンの島に絡むのか!?」「シャアが高機動型ザクⅡに!?」と界隈に波紋を呼んだが、蓋を開けてみれば昏睡したアムロが見た夢の中だけのゲスト出演であった。
細部が違うのはアムロもドアン専用ザクに敗れて倒れていたため混乱していたためかもしれない。


【登場兵器】

アムロが搭乗する連邦軍が開発した試作MS。
ジャブローで改修が行われた中期型。
ホワイトベース隊の活躍によりエースパイロットを次々と撃破し、ジオン軍では「連邦の白いヤツ」と呼ばれている。
終盤の登場はジオン側から見た白い悪魔に相応しく、ビームサーベルを構えた姿は頼もしくも非常に恐ろしいものとして描写されている。

  • ドアン専用ザク
ドアンが搭乗するボロボロのザクII。
専用とは名ばかりで、実際にはF型を現地改修した機体。とはいえ、頭部やスパイクアーマー、ランドセル部分の装甲は剥がれ落ち、動力パイプは欠損したりしておりろくな部品調達も出来ていない事が伺える。
作画崩壊による面長の顔を補修、改修という設定で再現。
本来の性能を引き出せない整備環境の中、高機動型ザクとも張り合う巧みな挙動はアムロをして「速い」と言わしめた。
射撃武器は何一つ装備せず、ヒートホークのみで連邦軍やジオン軍の侵入者を殲滅。
接近戦でシールドを真っ二つにし、あのアムロを恐怖させ、ガンダムを圧倒した。
MSによる格闘技は残念ながら描かれず、「モビルファイター」と比喩された正拳突きもカットされており、投石もシチュエーションが大分異なる。
本作でヒートホークを装備しているのは、正拳突きと蹴りだけでは勝てないというある意味至極当然の理由から。

カイ、ハヤトが搭乗するMS。
各々キャノン砲とスプレーミサイルランチャー装備でアレグランサ島に向かう。

連邦軍の量産型MS。
冒頭で2機がガンペリーと共にアレグランサ島に降り立つも、ドアン専用ザクに撃破された。
アムロ捜索作戦ではスレッガーが搭乗。

  • コア・ブースター
連邦軍の戦闘機。
アムロ捜索作戦ではセイラが搭乗。

連邦軍の輸送機。
ジョブ・ジョンとオルセンが操縦。

  • ルッグン
ジオン軍の偵察哨戒機。
TVアニメ版のシーン再現のために使用されている。

  • 高機動型ザク(地上用)
サザンクロス隊に配備された地上用の高機動型ザク。
砂漠に溶け込むような迷彩色が特徴で、ホバーにより地上を滑るように移動し、各々が得意とする武器を装備している。



追記、修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島
  • 機動戦士ガンダム
  • ガンダム
  • ガンダムシリーズ
  • 機動戦士ガンダム THE ORIGIN
  • 映画
  • 安彦良和
  • 根元歳三
  • 田村篤
  • リメイク
  • ククルス・ドアン
  • 脱走兵
  • 帰らずの島
  • 古谷徹
  • 武内駿輔
  • ドアン専用ザク
  • ドアンザク
  • 作画崩壊していない方
  • パリは燃えているか
  • 森口博子
  • 松竹
  • 令和の白い悪魔
  • サンライズ
  • ザクが強い作品
  • サザンクロス隊
  • 一年戦争
  • めぐりあい宇宙から40年
  • 目だけが光っていた
  • アレグランサ島
  • 宇宙世紀
  • アニメ映画
  • ククルス・ドアンの島
  • 松竹
  • 松竹ODS事業室
  • 劇場版ガンダム
  • 劇場版
  • アニメ
  • アナザー宇宙世紀
最終更新:2025年04月16日 15:33