カワキ(BORUTO)

登録日:2021/07/29 Thu 02:16:11
更新日:2024/04/11 Thu 17:54:47
所要時間:約 30 分で読めます







そうだ…忍の時代は終わる




カワキとは、アニメ・漫画BORUTO‐ボルト‐』の登場人物。

CV:内田雄馬


◆概要

劇場版の後を描いた漫画及びアニメ版『BORUTO』におけるキーパーソン。
編集からは「もう一人の主人公」とまで言われている。

ボルトと同様に(カーマ)が左手に刻まれており、その力に苦悩している。


◆人物

容姿は金髪と黒髪のツーブロックが特徴的で、耳にはピアスを装着し、左目の左下辺りに「IX」の文字が刻印されている。
身長はボルトらより高めで、一話の青年期では183センチまで伸びている。

実父の虐待と「殻」での悲惨な扱いが相まって表面的にはぶっきらぼうな性格になってしまっているが、境遇のために表現が不器用なだけであり根は決して悪い人物ではない。
大切な物を壊してしまった時には相手に素直に謝罪したり、割ってしまった花瓶を(頼まれたためでもあるが)一から懇切丁寧に修復しようとするなど、本来は人の良い人物である。

自身の人生を狂わせた(カーマ)には並々ならぬ憎悪を抱いており、ボルトのものも含めて消去しようと励んでいる。

親に虐げられ続け愛情を知る機会もろくになかったため、自身に初めて深く愛情を注いでくれたナルトには若干ツンデレ気味ながらも非常に懐いている。
その心酔ぶりはカワキの行動原理の中心にまでなっており、シカマルやアマドらからは「ファザコンじゃ片付かない」「度を超えてる」と不安視されている。


◆能力

殻の手で血管から神経系統に至るまで改造されており、その体は存在その物が科学忍具と呼べるレベルにまで変貌している。
何より強力なのは左掌に刻まれた(カーマ)であり、チャクラ吸収を初めとした強力な能力を行使できる。カワキ本人は忌み嫌っているが…
忍者ではないため当初はチャクラを扱う事ができなかったが、木ノ葉に保護されてからはナルトの元でチャクラコントロールを学び、一部忍術が使えるようになっている。

世界観的には相当強い方なのだが、如何せん対戦相手がいずれも格上ばかり*1な事もあって戦績としてはあまり優れていない。
一方でアニメオリジナルエピソードでは舟戸一族の首領アラウミや竹の国の暗殺者などボスキャラクラスの敵を倒している。

楔を復元されてからは戦闘能力が大幅に向上し、大筒木の力も以前以上に引き出せるようになった。


◆使用術

  • 科学忍具
体自体に組み込まれているカワキのメインウェポン。
強力な再生能力を有しており、また呪印状態のように体の一部分を変形・硬質化させて攻撃に利用できる。
しかし存在が科学忍具である故に、長期間戦闘するとカワキ自体がオーバーヒートして気絶してしまう欠点がある。

イッシキに刻まれた楔。
カワキは殻での訓練によって自在に発動できるようになっており、楔にまだ慣れていないボルトの先達として使い方を教授していた。
一時期は完全に消失していたのだが、後にアマドの策略で武器としての機能のみを復元された。

  • 螺旋丸・連奏(つらね)
ボルトとの合体技。
楔の「共鳴」を利用してボルトにチャクラを送り込み、螺旋丸の威力を倍増させる。

  • 火遁
名称不明。豪火球や炎弾のようにチャクラを炎として吹き付けて攻撃する。
作中では自身に着火する事で敢えてチャクラを吸わせるという捨て身の策として活用していた他、アニメでは高火力の炎で辺り一帯を火の海にした事もある。
下述の影分身もそうだが、何気に片手で印を結んで術を発動するという作中でも数名*2しか披露していない高等技術を、それもおそらくぶっつけ本番で難なくこなしている。やはり天才か…

二代目火影が考案した実体を持つ分身を発生させる術。
ナルトより伝授され、決戦の最中に大きな役目を果たしている。

  • イッシキの眼
イッシキが右目に宿していた固有瞳術。
カワキの場合は楔の復活に伴い、ボルトの白眼のように左目に開眼した。
楔の解凍が不完全なまま止まっていたからか、当初は瞳の模様がイッシキと比べて半分の四つしかなかった。
後に解凍が進んだ事で五つに増え、三年後にはイッシキと同じ八つの模様に至っている。
能力に関しては問題なく使用可能なようで、少名毘古那と大黒天の両方を発動している。

  • 少名毘古那(スクナヒコナ)
イッシキの固有瞳術の一つで、自身と生物以外の物質を縮小できる。
ジゲンと同様に自分自身を縮小する事で攻撃を回避したり縮小した黒棒を投擲して串刺しにした他、イッシキのように攻撃その物を縮小で無効化する使い方も見せた。
縮小という能力の性質上、いかなる拘束も意味をなさず封印術の類も楔で吸収されてしまう事から、里の上層部が管理下に置けない存在としてカワキを危険視する原因になってる術でもある。
強力極まりない術だが、弱点として影縛りの術を食らうと縮小が維持できなくなる。

  • 大黒天
時の止まった異空間から少名毘古那で縮小した物質を解放できるイッシキの固有瞳術。
イッシキと同じく超重量の立方体を大量に展開して対象を押し潰す攻撃に用いた。


◆劇中の活躍

◇第一部

「お前も七代目と同じ場所へ送ってやるよ…」

「ボルト」


第一話にて、崩壊したナルトの火影岩の上で青年のボルトと対立するという衝撃的な初登場を遂げる。
木ノ葉の里自体もかつてのペイン襲来時以上に壊滅しており、建物は尽く倒壊しナルト以外の火影岩も全て壊れてしまっている状況であった。
この有様を嘆くボルトに対してカワキは「忍の時代は終わる」事を宣言し、左腕から謎の赤い模様を発現する。
それに対抗するようにボルトも右腕から謎の青い模様を展開し、二人は激突。
ここから時を遡る形で漫画版とアニメにおける『BORUTO』の物語は始まっていく。

幼少期

小さな村での父親との二人暮らしであったが、父親から「サンドバッグになる以外取り柄がない」とまで言われるほど常日頃から虐待される悲惨な生活を送っていた。
アニメではこの時期に関して掘り下げられており、酒浸りの父親のために日々薪割りをするもその稼ぎは全て酒に消費され、罵倒と暴力を浴びせられてきたようである。

そんなある日、ある人物がカワキ宅を訪れて大金を提示し、カワキの買い取りを父親に要求する。
元より虐待用のサンドバッグ程度にしか思っていなかった父親は喜んでカワキを売り飛ばし、買収を持ちかけたその男…ジゲンは新しい父親を名乗り、カワキを引き取っていった。

ジゲンに連れられたカワキは何十人もの子供がチューブで繋げられた袋に閉じ込められている異様な空間に行き着く。
気が付くと自分も袋の中に入れられており、周囲の子供達がチューブを通してジゲンに黒い液体を注入され、謎の模様が全身に浮かび上がってもがき苦しみ、続々と死んでいく光景を目の当たりにする。
やがてカワキに順番が回り、途方もない苦しみと薄れゆく意識の中で死を覚悟するが、他の子供達とは異なり何故か生還する事が出来た。
そして目が覚めた時、その左掌には菱形の刻印が刻まれていた…。

その後は「」なる組織にて「器」という呼称で扱われ、左掌に刻まれた刻印(カーマ)を使いこなすために前親の虐待以上に苛烈な訓練を強いられていく
肉体を科学忍具によって細胞レベルで改造されてしまい、ジゲンに棒術で何度も何度も殴られ倒れては「立て」と命令され、「楔を使いこなせなければお前に存在価値はない」と言い聞かされる日々。

お前には何もない…「からっぽ」だ…

そして何よりお前自身 そんなからっぽの自分を嫌悪している…
己の価値を己で否定し…心に「穴」が開いている
何を得ても満たされる事はない その「穴」からこぼれ落ちるだけだ

だからこそお前に「(カーマ)」を与えた

それは心の穴が開いたお前を唯一満たす事のできる
特別な「印」だからだ

延々と続く地獄のような日々にもカワキが屈する事は無かったが、その心は確実に荒み、疲弊していった…

殻から木ノ葉へ

楔を刻まれてから数年後、棺に隔離されて飛行船で運ばれていた最中に突如爆発が発生し、飛行船が木ノ葉近辺に墜落する。
カワキは好機とばかりに脱走し、自身を連れ戻そうとする複数体の科学忍具製ロボットを破壊しながら逃走するが、途中で体内の科学忍具がオーバーヒートして意識を失ってしまう。
そこへ飛行船の墜落事故を追っていた木ノ葉丸ら第七班がたどり着き、うずまきボルトとの邂逅を果たす。
目が覚めたカワキはボルトらを牽制するが、そこへ科学忍具で武装した殻の外陣(アウター)・ガロウが乱入し、カワキを連れ去ろうとする。
先程の戦闘もあって消耗しており、実力的には格下のガロウが相手でも劣勢気味だったが、楔を発動すると一転して圧倒し、エネルギー波で吹っ飛ばして勝利した。
しかし直後に再びオーバーヒートを起こしてしまい、その場に倒れ込むのだった。

ジゲンに楔を刻まれる過去の悪夢から目を覚ますと木ノ葉の病院におり、そこでナルトから「監視も兼ねて自身の家に居候させる」事を言い渡される。
木ノ葉への猜疑心のためにナルトから逃げ出そうとするが、遠回りした上で先に追い付かれるという格の違いを見せつけられると観念してうずまき宅へ。
しかしそこでも脱走の機会をうかがい、不意に机を蹴飛ばして再び逃げ出すが、ナルトの六道仙人モードから放たれる圧倒的な力を目の当たりにして逃走は不可能と確信。
そこへボルトが帰宅し、先程の一悶着でヒマワリの大切な花瓶*3が割れた事に関して激怒され、さらにヒマワリ本人の悲しげな表情を見るとカワキも流石に反省し、謝罪混じり自分の名前をボルトらに初めて明かした。

「…カワキだ クソったれ……」

こうしてうずまき家での居候生活が始まった。

うずまき家での生活

ボルトとは朝のトイレを巡って喧嘩したりもするが、同じ楔を持つ者同士でこの忌々しい烙印を消そうと協力を持ちかける。
しかしボルトは割れた花瓶の件を未だ許しておらず、口だけで無く行動で示して謝れと突き放されてしまう。
そこで、話を聞いていたナルトが新品の購入に付き合ってくれる事に。

道中、サラダと出会ったり人生初のたい焼きを食したりしながらいのが経営する生花店にたどり着く。
テキトーさをサラダに突っ込まれつつも購入用の花瓶を選び出し、いのがサービスで付けてくれる花を貰おうとする…が、花瓶の水面からジゲンをフラッシュバックしてしまい、花瓶を落としてしまう。
花瓶を割った事を謝りながらも無意識に楔が展開されるほど怯え切ったカワキを、ナルトはそっと抱き寄せて落ち着かせる。
気が付くと、腕の楔は治まっていた。

帰宅後、代わりに貰った花瓶をボルトに渡すと、謝る気があった事を意外に思われながらも「自分の答えはこれだ」として接着剤を手渡される。
「ヒマワリの花瓶を直せ」という意図は理解しつつも、面倒くさそうな表情を浮かべるのであった。

流れで始まったナルトとボルトの忍組手をヒマワリと共に観戦し、その中で二人が使う影分身の術に興味を抱く。
組手の終了後、影分身についてナルトに尋ねて「いつでも自分で自分を殴れるからスッキリするだろう」という荒んだ感想を語るが、ナルトは実証済みという言葉でその意見を否定し、「ケンカをするなら相手がいた方がいい」「友達で世界は変わる」事を教える。
訝しむカワキに、「それも実証済みだ!」と笑顔で答えた。


その後は割ってしまったヒマワリの花瓶の修復作業に取り掛かりつつ、楔の戦い方を教えるためにボルトとの忍組手に臨んでいた。
しかしその場に殻の内陣(インナー)・デルタが突如として現われ、カワキ奪還のために側にいたナルトらへ攻撃を仕掛けてくる。戦いの邪魔になるため自身と共にボルトとヒマワリを退避させ、ナルトにデルタの対処を託す事に。
戦闘自体は実力で完全にデルタを上回っていた事もあってナルトの優勢だったが、途中でデルタがヒマワリに目を付け、空中へと投げ出して破壊光線*4を放ち、ナルトに庇わせ確実な攻撃を与える非道の作戦に打って出る。
光線は着弾し、ナルトの殺害に成功したかと思われたが…爆煙から出てきたのはナルトとヒマワリを庇い右腕を失ったカワキだった

「とりあえず花瓶の事は……これで相子だぜ……ボルト…!」

ヒマワリに加えてカワキまで傷付けられた事がナルトの逆鱗に触れ、デルタは完膚なきまでに撃破されたのだった。


デルタとの戦闘が一段落した後、失われたカワキの右腕にはナルトと同タイプの義手が用意されるが、個人のチャクラに対応して動くためにカワキ用の義手の完成にはしばらくかかるという。
そこでナルトは自分用の義手の試作品をカワキに装着させ、続けて自身のチャクラを与える事でカワキの右腕を動かす事に成功する。寝てる間以外はチャクラを練りっぱなしになってしまうが、常に影分身を出しているようなものなので大丈夫らしい。

うずまき家への帰宅後、何故自分にここまでしてくれるのかカワキがナルトに尋ねると「昔の自分を見ているようで放っておけないから」と明かされる。
この時カワキはナルトに忍術の修行を頼み、ナルトの弟子となった。
それからしばらくの間は、ボルトやサラダに付き合ってもらって忍者の修行に励みつつ、暇がある時はシカダイやいのじん達ボルトの同級生とゲマキで遊び、合間を縫って花瓶の修復に取り組む充実した日々を送る。
その日々の中で殻のリーダーである「ジゲン」の名と存在をボルトらに明かし、打倒「殻」に向けてボルトとの友情もより深めていった。

ある夜、ナルトの部屋で花瓶を確認するも最後の一欠片が見つからず、居間へ向かおうとすると背後から何者かに声を掛けられる。
振り返るとそこには九尾の妖狐──九喇嘛がチャクラ体で顔だけ覗かせていた。
「こんなバケモンが憑いているなら里長にもなれたのも納得」とナルトの強さの秘訣を理解するが、九喇嘛はそれを否定し、むしろ自分はナルトの邪魔をしてきたと語る。
産まれながらにして自分の「器」となる事を余儀なくされ、周囲から迫害されてきた順風満帆とは程遠い…どちらかと言えばカワキに近い過去だった。しかし友達の存在がナルトの心を満たし、変えていった所を九喇嘛は見てきたと言う。
自分もナルトのようになれるだろうか、カワキが九喇嘛に聞くと「無論お前次第だがない話ではないだろう」と返される。

「見たところまだお前は…乾ききっちゃいねェようだからな…」

いつからか、カワキの左目からは涙が伝っていた…

ジゲンとの決別

翌朝に最後の破片を探すがやはり見つからず、残りの穴は接着剤で埋めてしまおうとしたところ、ふと左手に妙な感覚を覚える。
掌を見てみると楔が見たこともない模様に変形しており、楔から黒いモヤが発生して空間の裂け目が作られ、その中から殻のリーダー・ジゲンが姿を現した
ジゲンはカワキを連れ帰るため、側にいたナルトを拘束して殴りかかるカワキの左腕を掴み止めてしまう。
右腕の義手について「監視装置でないと言い切れず、その点では自分が与えた楔と何ら変わらない」事を指摘し、更にはナルトについて「平和ボケした腑抜け」「奴の頭の中には里の平和しかなく、そこにお前は入っていない」と愚弄する。
だが、この侮辱がカワキの怒りに火を付け

「おい…このハゲ」

「テメェみてぇな反吐の出るクソ悪党ごときがよ…」


「"七代目"を……侮辱してンじゃねェ…!!!」


楔の模様が伸びて左の頬から角のような物が生える謎の変貌を遂げながら、ナルトの事を初めて「火影」ではなく「七代目」と呼んでジゲンに食ってかかる。
拘束を解いたナルトが応戦しようとするが、ジゲンはデルタのようには行かず戦えばただでは済まないとして、カワキは自ら投降しようとする。
それでもナルトは止めようとするが、その様子が見るに堪えなかったジゲンは時空間忍術でナルトを引きずり込み、何処かへ連れ去ってしまった

茫然とするカワキの元へ楔の異変を感じ取っていたボルトとミツキ、たまたまナルトの家に用があったサラダが駆け付ける。カワキは動揺しながらも三人に状況を説明するが、直後に右腕の義手が機能停止してしまい、チャクラの供給元であるナルトの身に危機が迫っている事を悟る。
そこに騒動を聞き付けたシカマルが部隊を率いて現れ、結界を展開させてカワキをうずまき邸に軟禁してしまう。カワキの事を殻のスパイだと最初から疑っているシカマルは包み隠さず話すよう尋問し、自分のせいでナルトが攫われたと思っているカワキも処遇を甘んじて受け入れた。
カワキがスパイと疑われる事にボルトは猛抗議し、花瓶の件も持ち出してカワキの無実を証明しようとした時、義手が突然再起動する。ナルトは一時気絶していただけでまだ生きている事を確信すると、ボルトと楔を共鳴させて時空間のゲートを作り出し、シカマルを振り切ってナルトのいる異空間へ向かうのだった。

異空間にたどり着くと、ジゲンとの戦いに敗れて椀の中に封じられたナルトを警備する殻の内陣(インナー)・ボロが立ち塞がる。
再生能力に加えて溶遁とウィルスを操り確実に弱らせていくボロに対して、四人はボルト・サラダ・ミツキの第七班にカワキを加えた新生第七班を結成し、ボロに立ち向かっていく。
最終的にはカワキが伝えた再生能力を司る「(コア)の情報とサラダの写輪眼により、動く核を見切られボロの再生能力は破壊される。それでもなお暴走した体でボロは食らいついてくるが、何者かに意識を乗っ取られ謎の変貌を遂げたボルトが今度こそ完全に撃破し、無事ナルトの救出に成功した。


里への帰還後、互いに生還したナルトやボルトらと軽く談笑していると、殻の中枢メンバーである三途アマドが木ノ葉へ亡命してきたという情報が舞い込む。
マジックミラー越しにアマドと対面し、そこで語られる楔と大筒木一族にまつわる真実…「楔」とは大筒木一族のバックアップファイルである事楔を打ち込まれた「器」は大筒木の転生と同時に存在が消えてしまう事、そして自身とジゲンが大筒木イッシキの「器」である事を知る。
同時刻、果心居士がジゲンを追い詰めた事で体内のイッシキがジゲンによる転生を余儀なくされ、復活を強行。
それと同時に楔の機能「同一人格の重複防止」でカワキに刻まれた楔が消滅し、忌々しい楔からようやく解放されると共に意識を失った。

大筒木との死闘

目を覚ますと、アマドやシカマルらと共に木ノ葉の地下施設にいた。
アマドらの解説から、余命わずかのイッシキがカワキに再び楔を刻むために死に物狂いで探しており、それを防ぐためにナルトとボルトとサスケが異空間に移動して今も戦っていて、自分はイッシキに見つからないようこの場に隠されている事を知る。
ナルトらが懸命に戦っているにもかかわらず自分は何も出来ない無力感から苛立っていたが、突然カワキの前に時空間忍術の黒い渦が発生し、ナルト達とイッシキが戦う異空間へと引きずり出されてしまった
楔が失われたにもかかわらずイッシキがカワキをピンポイントで感知できた理由、それはナルトのチャクラで動いている右腕の義手にあった。
ナルトがカワキのために作った「繋がり」が、皮肉にもカワキとイッシキを繋げてしまったのだ。

自分に楔を刻んだ諸悪の根源であるイッシキと初の対面を果たすが、ナルトから時間稼ぎを促されると直ぐさまその場から離れようとする。
しかし死にかけと言ってもイッシキから逃れられる事は出来ず、即座に回り込まれ捕縛されてしまう。
そこにサスケが天手力でカワキとの位置を入れ替え、更に特製の粉塵をカワキへ渡して白眼による透視も阻害させ、イッシキを巻く事に成功する。
後は寿命が尽きるのを待つばかりであったが、追い詰められたイッシキはカワキとナルトとの情を利用し、ナルトを人質に取って「20秒以内に出て来なければ火影の腹を蹴り破って殺す」と宣告。

「逃げたければ好きにしろ!!!」

「大事な火影が死んでもいいならな!!!!」

イッシキのカウントが鳴り響く中、カワキは殻にいた頃を回想する。




凄絶な訓練に堪えきれず、ジゲンの元から逃げ出すカワキ。

チッ……またか……
隠れても無駄だと何度言ったら分かるんだ…?カワキ……

隅に隠れて震えていたが、やがてジゲンに見つかってしまう。

お仕置きだな…カワキ…




回想を終え、外れてしまった義手を大切に抱き締める。

「残り10秒!!!」
「9!!!8!!!」

そんな時、かつてのナルトとのやり取りを思い出す。




お前はよ……

昔のオレを見てるみてーでよ……
ほっとけねェんだ……なんかな……

…だったらよ………
オレに………忍術の修行を付けてくんねーか?




「5!!!」




よし…!
そんじゃあ……

今日からお前はオレの弟子だ!




ナルトの言葉を想起したカワキは…

「3!!!2!!!」


「………1………!」


どうしてもナルトを見捨てる事が出来ず、自ら出てきてしまった。

火遁による抵抗も空しくイッシキに捕らえられ、ナルトがもたらした義手と情のせいでこうして見つかった事を嘲られるが、カワキは「七代目のいない世界なんてオレには何の意味もない…!」「死んだ方がマシだってそう言ってンだよ…!」と自身の思いを爆発させた。
しかしイッシキにとって「器」の心情はどうでもよく、とうとう楔を刻み込んでしまう。


再度の転生が可能となった事でイッシキは勝ち誇るが、肝心の楔が何故か徐々に蒸発していき、ついには消え失せてしまった。
慌ててカワキに詰め寄るが、寿命のために身体が崩壊しその場に崩れ去る。
動揺するイッシキの元に、上方の崖からもう一人のカワキが現われる。

それは弟子としてナルトから学び、身に付けた影分身の術であった。
本体でない分身に楔は刻み込めなかったのだ。

身体の崩壊で身動きも取れないイッシキに飛び乗ってその肉体を破壊し、ついに大筒木イッシキを撃破した。

「好きなだけ寝てろよ…クソッタレ」



ナルトの元へ駆け寄り戦果を称え合っていると、先の戦闘で意識を失っていたはずのボルトが突然サスケを強襲し、左眼の輪廻眼を潰してしまった。
ボルトの体は大筒木モモシキが楔を通して乗っ取っており、大筒木化が大幅に進行していたカワキを十尾の生贄として神樹を生やすために襲い掛かってくる。
サスケの助力もあって戦闘は拮抗し、また幾度かの交戦を経て楔でモモシキにチャクラを吸収させればボルトの意識が回復するという分析も得られるが、直後にサスケが不意の一撃で倒されてしまう。
カワキも圧倒され、時空間忍術で連れ去られかけるが…

印を結ぶと自分自身に火遁を着火させる捨て身の作戦に出る。
生贄としてカワキを確保しなければならないモモシキはやむを得ず火遁を吸収し、それが功を奏してボルトの意識が覚醒、晴れて二人の大筒木を退ける事が出来た。

一段落して里へ帰ろうとするも、モモシキの顕現を恐れるボルトはなかなか楔の力を発揮できない。
そこでカワキが発破を掛けて楔の時空間忍術を発動させ、ようやく四人とも木ノ葉へ無事帰還できたのだった。

「お前と一緒なら……何だってできる気がするよ」

「冗談じゃねーよ……さっさと自立しやがれクソッタレ」

コード襲来

イッシキを退ける事には成功したものの、ボルトに刻まれたモモシキの楔と殻の内陣最後の一人にして大筒木崇拝者であるコードの脅威は依然として残っており、その対処法について二人で話し合う事に。
その結果、一度は楔に適合したコードにボルトが「ボルトの楔」を刻む事で、転生によるボルトの復活を可能としつつコードを撃破するという上手くいけば一石二鳥の策を思いつく。
しかしそう上手くいく保障もないため、コードと渡り合えるくらい強くなるためにも修行を始める事に。

義手だった右手はアマドの技術で復元されたものの、楔を失った事による戦力低下は大きく、更に相手はデルタやボロよりも格上であるコード。
イッシキ殺しの報復として動くコードは自分やボルトはもちろん、ナルトにも手を掛けるだろう。
そのため、九喇嘛の力を失い弱体化した七代目をコードから守れる力を渇望するようになり、ボルト達との修行でも一悶着起こしてしまう。
その場はボルトの機転で収まったものの、カワキの「力」への執着が止むことは無かった。

(…もっと強くなってやる………何をしてでも(・・・・・・)………)


そんな折、アマドの元での定期検診で自分の身体にまだイッシキの力が眠っており、アマドの手で楔を復元すればその力を引き出してコードに対抗できる事を聞かされる。
楔を憎悪するカワキは当然反発するが、「コードと一対一でやればナルトは死ぬ」というアマドの見立てを聞き、「七代目を守るために何も出来ない自分」と「コードを打倒できる楔の力」の狭間で苦悩する事に。

また、イッシキ襲撃を機に里の民間人の間でもカワキに関してあらぬ噂が立てられ、それとなく避けられている事に気付く。安心と信頼の木ノ葉民
シカダイからのフォローと励ましこそあったものの、里に自分の居場所がないと悟ったカワキは火影岩の上で黄昏れていると、そこにナルトが顔を見せる。
ナルトが守る里の眺めが好きだと語りながらもここに居場所はなくジゲンの言う通りだったと自嘲するが、ナルトはジゲンもイッシキもどうでもいいと一蹴した上でカワキの事を「バカ息子」と呼び、共に帰宅した。
家に着くと何かと先延ばしされていたカワキの歓迎会が開かれており、かつてカワキが割り一から直したヒマワリの花瓶を食卓の中心に据え、五人の家族として食事を楽しみながら談笑する。
就寝前にはナルトから改めて家族のように思っている事を告げられた上で、カワキが疎外感を感じている事について里長として詫びた。

「ここは木ノ葉の里だ」

「お前みたいな奴でもどんな奴でもよ…安心して暮らせる場所だ」
「そうでなきゃなんねーんだ」

「でなきゃオレが火影になった意味がねェ」

うずまき家での団欒とナルトの言葉を聞いたカワキは、里のため…そしてナルトのためにある決意をする。


シカダイといのじん達の何気ない会話の中で木ノ葉の感知システムについて知り、ついに行動を起こす。
ある夜、茂みに突っ込んだように見せかけて内部で影分身を行い、大筒木一族の特性"生体チャクラ反応の消失"でカワキ本体は気配を消し、分身をあたかも本体のように見せかけたのだ。
これによりボルトとカワキを監視していた感知班の忍も影分身をカワキ本人と誤認してしまい、本体は監視の目から脱して木ノ葉の里の外へと駆けていく。

里を出てしばらく進むと、カワキを標的として狙っていたコードが目の前に出現する。
自分がイッシキ殺しの報復対象だと知っていたカワキは敢えて自分一人になる事でコードを誘き寄せ、自分の死と引き換えに木ノ葉からは手を引く事を提案する。
楔に頼らず無力な自分が出来る精一杯の行動だったが、イッシキの魂との会話で殺害に誰が関わっているか詳細を知っていたコードには通じず、足蹴にされてしまう。
それでも縋ろうとするカワキにコードは激昂して滅多打ちにし、「神樹を生やす以上は報復と無関係に全員死ぬ」という冷酷な事実を告げる。
そのまま連れ去られかけるが、間一髪のところでボルトが駆け付け事なきを得た。

自分のチャクラを辿ってナルト達が増援に来るまで持ちこたえようとするボルトに対し、何としてもナルトを守りたいカワキはと逆に遮り、コードの背後にいる人物と交渉するために自分から連れ去られようとする。
ナルトの意志を無視してでも守ろうとするカワキをボルトは殴り飛ばし、自分も自分の勝手でカワキを守るためにコードとの戦いに挑む。
序盤は楔を使い慣れているコードの優勢だったが、ボルトが楔の真髄を引き出してから伯仲し、更にモモシキが三度目の顕現を果たした事でコードの方が次第に追い詰められていく。
やむを得ずカワキを盾にしながら当初の目的だった奪還も果たそうとするが、螺旋()により引き離されモモシキの手に渡ってしまう。

ここでボルトのチャクラを辿ってようやくナルトがシカマルを連れて救援に現われ、モモシキの動きを影真似で縛った上でカワキの救出に成功する。
しかしカワキにとって守るべきナルトの参戦は最も恐れていた事態であり、今すぐ逃げるよう必死に促すが聞き入れてくれない。
そして恐れていた通り、コードとモモシキは利害の一致から火影であるナルトを共通の敵と認識し、コードがシカマルを人質にしてナルトの動きを封じた上でモモシキが超威力の螺旋丸でトドメを刺そうとする。
カワキは何とか止めようとするがモモシキに一蹴され、無情にも超大玉螺旋丸がナルトに向けて放たれてしまい…



しかしナルトに着弾するはずだった螺旋丸は、何故か爆発する事無く萎んでいった。
モモシキはこれが吸収されていると気付き、吸い尽くされた螺旋丸の向こう側に立っていたのは…左掌から楔を展開し、イッシキと同じ角と噇術を発現させたカワキだった。
実はアマドの手でカ楔の復元自体はとっくに済んでおり、最後に「ナルトを守るための力が欲しい」というカワキの強い意志がトリガーとなって復活したのである。

楔の力を取り戻したカワキはイッシキの術である少名毘古那(スクナヒコナ)の縮小化と大黒天による超重量物質の嵐、更にはイッシキにも無かった武器としての楔によるチャクラ吸収も併用し、モモシキと互角以上に渡り合っていく。
モモシキも大筒木の力で対抗して伯仲した戦闘になっていたが、ボルトがわずかに意識を取り戻した事で隙が生じ、黒棒で拘束された上で立方体により押し潰されかけてしまう。
すんでのところでナルトが助けに入るが、カワキはボルトの内部にいるナルトを危機に晒すモモシキの存在を許容できず、お互い譲らぬ内にボルトの意識が覚醒する。

ボルト自身も父親を殺しかけた事実を重く受け止めており、アマドの薬も一時凌ぎにしかならなかった事から最早モモシキごと死ぬしかないと悟り、最終手段としてカワキに介錯を頼み込んだ。
その覚悟を聞き届けたカワキは一瞬の隙を突き、変形させた右腕でボルトの胸を貫通して兄弟を殺害した

ボルトの介錯後は同じくナルトの脅威となるコードに襲いかかり、白き楔を物ともせず完全に圧倒。
あと一歩のところまで追い詰めたものの、コードが爪痕で呼び寄せた改造人間・デイモンの「反射」によるカウンターを喰らって気絶した。


しばらくして里で目を覚ましたが、モモシキの介入があってボルトは一命を取り留めた事、そしてボルト自身も望んだやむを得ない状況だったという事もあって、ボルト殺しの一件に対する処罰は無かった。
この時、あれだけ憎かったはずの楔に救われた事でカワキは認識を改め、ナルトを守るための力として受け入れるようになった。
そしてナルトの命を脅かしたモモシキの「器」…ボルトへの拭えぬ不信感も強く刻まれるのだった。

七代目のために

シカマルとアマドの策略が功を奏してコードが仲間割れを起こし、結託していたエイダ・デイモン姉弟が木ノ葉の里へやって来る事に。
姉のエイダが持つ能力「魅了」に抗える大筒木の存在に着目したシカマルは、監視も兼ねたボルト・カワキ・姉弟によるルームシェアを発案し、第七班とカワキを招いた作戦会議が行われた。
会議の中でエイダが自分に好意を抱いている事を伝えられると流石のカワキも困惑したが、腹を括って任務に臨んだ。

姉弟に振り回されながらも監視のための共同生活を送っていたが、ある時ボルトの中にモモシキの気配を感じた事で積もり積もった不信感が爆発し、ついボルトに掴みかかってしまう。
ここでシカマルから「ボルトを失った時のナルトの顔を思い出せ」「自分が本当に何をやるべきか考えろ」と静止されると思い詰めた様子で部屋を出ていき、自身の縮小とチャクラ反応の消失で行方を晦ませて何処かに去って行った。


ナルトとヒナタが自宅で夕食の準備をしていた頃、縮小を解いたカワキが突然その場に現れる。
「すぐに済む」としてカワキがナルトに語ったのは、自分を変えてくれた感謝とナルトのためなら迷わず死ねるほどの心酔、そしてナルトの命を脅かす大筒木一族の存在。
大筒木の力を身に付けたからこそ忍者の無力さを実感し、火影として忍を導くナルトにどうしても死んでほしくないカワキはある決意を固め、二人に筋を通すべく自身の目的を明かした。

その目的とは大筒木を一人残らず根絶やしにする事、すなわち二人の息子であるボルトを今一度殺すという宣言だった。
モモシキの暴走を目の当たりにしたカワキはボルトの存在をどうしても許容できず、二人に死ぬほど憎まれる事も承知の上で再度の兄弟殺しを決心したのである。
ヒナタの涙ながらの静止やナルトの懸命の説得も空しく、時空間忍術で二人を大黒天の異空間に封印すると行動を開始した。

「全部済んだら…最後はあんたがオレを殺せばいい」

「だからそれまで待っててくれ…七代目」

自宅へと急ぐボルトに不意打ちで時空間に封じようとするも防がれ、封印が通用しない事を実感したカワキは両親の無事を伝えた上で殺しにかかった。
大筒木同士で互角の戦闘を繰り広げ、横から止めに入ったサラダの妨害も意に返さず殺そうとするが、ボルトが右目を犠牲に庇ったため失敗。更にサスケ・シカマル・木ノ葉丸・ミツキらが駆け付けて楔と少名毘古那を封じられ、反逆者として処罰されかけてしまう。
カワキ自身はあくまで「木ノ葉のために必要な事をやっただけ」として態度を崩さなかったが、ここでボルトの意識を乗っ取ったモモシキが何故かカワキの逃走を手助けし、拘束を解除されたカワキはモモシキを訝しみながらも少名毘古那で姿を晦ました。


しかし長時間に渡って少名毘古那を発動し続けていた事でチャクラが持たず、程なくして縮小が解けてしまう。
忍達が血眼で自身を探す中、ただ一人味方になる事を買って出たエイダが傍に現れて安心するよう言い聞かせるが、カワキにとって自分の身の安全などどうでもよかった。
大切なナルトを守るため、そして脅威となるモモシキを排除するために兄弟であるボルトを殺さなければならず、しかし無力な自分では成し遂げられない。

そんな葛藤から零れ出た「あいつがオレみたいなよそ者だったら」という願望は、エイダに秘められた「魅了」の本当の能力───神術「全能によって最悪の形で叶えられた。
人々の記憶と認識が改変されてボルトとの立場が入れ替えられ、反逆者だったカワキは一転して火影の息子 "うずまき"カワキになったのである。

状況を理解したカワキは自分の立場を利用し、異空間に封印したナルトとヒナタを死んだ事にしてボルトに火影殺しの罪を着せ、確実に葬ろうとする。
結果的にサラダとサスケの助けもあってボルトには逃げ切られてしまったが、今度こそ殺さんとするカワキの独白で第一部は締め括られた。


「どこへ逃げても無駄だ…必ず殺す」


「お前が大筒木である限りな…」



「兄弟」


◇第二部

頭髪と身長が大きく伸び、第一話の背格好に近いガタイに成長した。
全能による改変で人々の矛盾も矯正され、火影の息子としてコードが仕掛けた爪痕の対処などに日々奔走していた。
そんな折、ボルトが里に帰還し…


◆おもな人間関係

居候宅の家主。
凄惨な境遇のカワキに人柱力として迫害されていた頃を重ねて見ており、もう一人の息子のように接している。
後に忍術の修行のために弟子入りし、カワキの師匠となった。

居候宅の同居人にしてカワキと同じ楔を持つ少年。
花瓶の件もあって当初は険悪な関係だったが、幾度かの困難を経て友情を深め、兄弟として認め合うほどの仲に。

  • うずまきヒマワリ
居候宅の同居人。
花瓶を壊した事で第一印象は最悪だったが、その後謝り花瓶を直す姿勢を見せてからは何だかんだ懐かれており、カワキが修復してくれたヒビだらけの花瓶も「前より大切になったから」と宝物のように扱っている。

居候宅の同居人。
うずまき一家の中では唯一「ヒナタさん」とさん付けで呼んでいる。
ナルトの評判通りヒナタが作る料理はよほど美味いようで、カワキは毎食米一粒も残さず完食しているらしい。

ボルトと同じ班のチームメイト。
カワキとはたい焼き屋で初めて出会い、つっけんどんな性格に初めは引いていたが、カワキの闇を知ると友人として接するように。
ナルトが浚われカワキが苦悩していた際には、ボルトに嫉妬した自身の過去も明かしながら相談に乗っていた。

  • ミツキ
ボルトのチームメイト。
無機的と有機的の違いはあるがカワキとは同じ改造人間であり、カワキはミツキの実力を認めている。
また、ボロ戦でも新生第七班として共闘している。

ナルトの盟友。
カワキにとっては師匠の友人にして親友の師匠という友達の友達のようなやや希薄な関係性だが、イッシキ戦で窮地を救ってもらい、ボルシキ戦では共闘している。

  • コカツ
カワキの実父。名前はアニメで明らかになった。
息子に働かせて得た金を酒に替え、カワキが外に興味を持てば罰と称して夕食を抜かすなどするどうしようもない男。
周囲には自分が忍であったと言いふらしカワキも信じていたが、本当にそうだったかは不明。

殻のリーダーにしてカワキに楔を刻んだ全ての元凶。
コカツから大金でカワキを買い取り、楔に適合すると解凍を早めるために過酷な訓練を強いていた。
ナルト達とは対照的にカワキの事を「器」としてしか見ておらず、その内面には最期まで興味を示す事はなかった。


◆余談

  • 一話では少し先の時系列で姿を見せたカワキだが、その後本編で再(初)登場するのに漫画では二年*5、アニメでは五年*6かかっていたりする。

  • アニメ版『BORUTO』の第一話では結乃イワベエの声を担当する浜添伸也氏の名前がEDにクレジットされており、頭部が隠されたイワベエのビジュアルも相まって「イワベエ=カワキ」説として一時期まことしやかに囁かれていた。
    しかし後に浜添氏は車掌役として一話に出演していた事が明らかになり、また実際のカワキの声優は内田雄馬氏が担当する事も発表され、説としては無くなった。



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最終更新:2024年04月11日 17:54

*1 ナルト、デルタ、ボロ、イッシキ、ボルシキ

*2 やサスケなど

*3 ヒナタの誕生日にヒマワリがプレゼントしたもの

*4 対再生能力用に開発された光線で、当たった箇所はナルトやカワキでも再生できなくなる

*5 23話で登場

*6 188話で登場