登録日:2012/10/27(土) 02:33:38
更新日:2025/02/22 Sat 22:54:59
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◆概要
「
忍の祖」と言われる伝説上の存在、
六道仙人が開眼したとされる究極の瞳術。
日向一族の
白眼、うちは一族の
写輪眼と合わせて三大瞳術と称され、その中で最も崇高にして
最強の
眼。
はたけカカシや
自来也によると、写輪眼や白眼と違って遺伝によって伝えられるものではなく、突然変異によって発生するとされ、一応は
血継限界として扱われる模様。
六道仙人は輪廻眼の持つ圧倒的な力により、当時
人類を震撼させた怪物「
十尾」を打倒し己に
封印、更には「忍宗」を組織して人々を導き、荒廃した世界に秩序と安寧を齎したと伝えられる。
現代においては
暁のリーダーである
ペイン(長門)が開眼しており、その圧倒的な力を以て最強の
忍里と言われる
木ノ葉隠れの里を蹂躙した。
長門の眼を見た自来也、カカシとシズネは「ペインは輪廻眼を持っていた」とフカサクに聞いた時には「おとぎ話や神話クラスの想像上のもの」と驚いていた。
◆開眼
開眼すると、眼球全体が薄紫の波紋模様に変化する。
長門は両親を眼の前で殺された時、感情を爆発させることで開眼した…と思われていた。
しかし、後にこの長門の輪廻眼は
うちはマダラが開眼したもので、長門の気付かぬ内にこっそり移植されていたことが判明する。
作品終盤で判明した真の開眼条件は以下の通り
- 六道仙人こと大筒木ハゴロモの二人の息子の一人・大筒木インドラの子孫に生まれ、尚且つ「インドラのチャクラを持った彼の転生者」が「永遠の万華鏡写輪眼」を獲得し瞳力を高める
- その「インドラの転生者」がなんらかの方法でハゴロモのもう一人の息子である大筒木アシュラの転生者のチャクラを取り込み合一化させる。
- 最後にその者自身が死への「恐怖心」「強い怒り」「悲しみ」を持つ
これらの行程を経てようやく開眼する。
言ってしまえば息子たちのチャクラを掛け合わせることでハゴロモ自身のチャクラを導き出し、写輪眼をそのルーツとなる輪廻眼へと回帰させる「一種の先祖返り」である。
開眼の大前提となるのは
- インドラの血を引いている(写輪眼を開眼出来る)こと
- インドラの転生者であること
であるが、前者はともかく後者の条件に関しては一つの時代に一人しか存在し得ないうえ普通では判別出来ない。
この「肉体」「魂」という先天的な条件を満たしたうえで、近親者を必要とする「永遠の万華鏡写輪眼」を発現し、更に「アシュラの転生者のチャクラ」を取り込むといったかなり特殊な条件が重なっているため、伝説上の存在となったハゴロモ以来マダラまで千年以上開眼者が現れなかった。
上記のように「突然変異の産物」といった扱いになっていたのも開眼条件を見出せるだけの実例が無かったため。
写輪眼を研究していた大蛇丸とカブトは「写輪眼の行き着く先は輪廻眼」と憶測をたてていたが真の開眼条件は把握できおらず、予想出来ていたのは
黒ゼツ、チャクラ体としてこの世を見届けていたハゴロモぐらいであった。
◆能力
輪廻眼を持つ者は
五大性質変化全てを高レベルで扱うことができる他、加えて「六道の術」と称される強力な6系統の特殊能力を得る。
またこれらとは別に開眼した本人専用の固有瞳術も発現するようになる。
一方で写輪眼と異なり、視覚を介して能力を発揮する特性はなくなり、完全に能力の媒体としてのみ機能するようになる。
生前に保持していた者が
穢土転生を掛けられると肉体と共に輪廻眼も再現され使用可能になる(移植者でも同じ)。
ペイン六道を操れる程の遠隔操作能力の応用か、輪廻眼の穢土転生は術者の逆探知が可能になっている。
しかし、後述の輪廻天生や
口寄せ・外道魔象など一部の能力は使えないなどの制限が付加される。
また、死ぬ前に他者に移植していた場合、輪廻天生で生体となると再現された輪廻眼は崩れてなくなってしまう(なお、移植先の人物を穢土転生した場合でも輪廻眼が再現される)。
続編『
BORUTO‐ボルト‐』ではカグヤの痕跡を追える他、「時が止まったかのような」モモシキの空間をボルト以外で唯一認識する等のさらなる能力を披露している。
◆眼の移植
他の瞳術と同様、移植することで他者でも輪廻眼を扱うことができる。
ただし、安全に扱う為には千手一族の力が必要不可欠で、マダラ
復活の為の移植先に長門が選ばれたのは、千手の遠縁で生命力の強さに優れたうずまき一族の末裔だった為。
しかもその長門でさえ、長期間の使用で自身の肉体が衰弱しきってしまうほどに消耗してしまっている。
左眼を移植した
うちはオビトも半身が
柱間細胞で構成されているため問題なく使用することができるが、片眼を移植しただけで自我を失いかけ、両眼を移植することは叶わなかった。
なお、万華鏡写輪眼と異なり移植先の人間は元の持ち主の固有瞳術を使うことはできない。
◆ルーツ
前述の通り特殊な条件下でしか開眼出来ない輪廻眼であるが、そのルーツは
大筒木一族が持つ固有能力の一種。
同じく
大筒木一族が保有する白眼などに似た物といえる。
マダラやサスケが開眼した物はハゴロモのチャクラから導き出されたものだが、ハゴロモ自身の輪廻眼は彼の
母である
大筒木カグヤから受け継がれた素養である。
なので元を正せば大筒木一族が派遣したカグヤによって作中世界となる星に持ち込まれた大筒木一族由来の異星(異次元)人の遺伝的因子と言える。
ただし、カグヤは当初は白眼しか持っておらず、チャクラの実を食したことで額に輪廻写輪眼を開眼。
そこから息子であるハゴロモに、更にその直系の子孫達へとその因子が受け継がれた。
だが、人間との交配が進む過程で大筒木の血が薄れていくと共に輪廻眼として発現することは無くなり、本編時点ではうちは一族の写輪眼としてしか発現しなくなっていった。
これはカグヤから高い純度で現代まで受け継がれている日向一族の白眼とは対照的である。
なお、前項にある輪廻眼の開眼条件はあくまでもこのカグヤ(ハゴロモ)の血統に属する者に限った話であり、要は大筒木でない者が開眼する条件と言える。
カグヤの子孫以外で輪廻眼を開眼しているのは彼女と同じ大筒木一族に連なる者で、続編『
BORUTO』では
大筒木モモシキ、
大筒木ウラシキらが登場している。
ただし、波紋模様は同じだが眼球の色が紫色ではない物もあり、モモシキの場合は両掌に眼球が埋め込まれる形となっており、色は赤。
チャクラの実と化したキンシキを喰らうことで額に第三の輪廻眼を開眼した。
更に映画と
漫画版(TV版)で第三の輪廻眼開眼後の色が異なり、映画では三つとも紫色になったのに対し、漫画版では三つとも黄色になった。
ウラシキの場合は両目を輪廻眼・輪廻写輪眼・白眼に切り替えられるようになっており、輪廻眼の色は青。
更にチャクラと自分の両目を喰らうことで額に黄色の輪廻眼を開眼。
また、キンシキや
イッシキなど白眼や他の瞳術は持つが輪廻眼は保有していない大筒木もいる。
その他、白眼の上位種である
転生眼や
淨眼など輪廻眼と同じ大筒木一族由来の瞳術も登場しているが、全員がそれらを併存させているわけでもないため、「大筒木一族が発現し得る複数の瞳術の中に輪廻眼も含まれている」というだけなのかもしれない。
◆上位種
◇輪廻写輪眼
輪廻眼の波紋模様に加え、波紋の線上に写輪眼のような勾玉模様が複数配置されている瞳術。
輪廻眼の上位種に位置付けられているが、作中では見た目以外普通の輪廻眼と何が違うのかは全く説明されていない。
代表的なものは十尾の眼で、カグヤをはじめとした十尾の人柱力となった者は額に第三の眼として赤い輪廻写輪眼を開眼する。
オビトが復活させた八尾と九尾が欠けた十尾と、マダラが復活させた九尾の半身が欠けた十尾の輪廻写輪眼は勾玉が六つになっているが、ハゴロモの回想で出てきた十尾の輪廻写輪眼は波紋の三輪目まで勾玉が確認できる事から、十尾のチャクラが少しでも欠けていれば勾玉も九つにならないのだろう。
マダラの輪廻写輪眼の勾玉は開眼当初は九つだったが、無限月読発動後は六つに減っている。なおカグヤ復活後は再び九つに戻っている。
サスケの左眼に開眼した輪廻眼も正確にはこちらに当たり、瞳力の酷使やチャクラの大量消費で消耗すると勾玉模様が消え、通常の輪廻眼となる。
チャクラの実由来ではないためか、色は通常の輪廻眼と同じ薄紫。
ウラシキも輪廻眼・白眼と切り替える形で両目にこの輪廻写輪眼を使用しており、輪廻眼が青いのに対し輪廻写輪眼は赤い。
◆六道の術
基本能力。
移植者の場合はこれしか使えない。
作中の開眼者の多くは自前の能力や個人の専用瞳術を使っており、これらの能力を主体としていたのは長門くらいである。
◇地獄道
生者の魂を抜き取り食らう、「
冥府の
王」の化身を口寄せする秘術。
魂を食われた人間は無条件で息絶える。
その上、この術の対象者は術者に掴まれた瞬間に全身から力が抜けてしまうため抵抗は不可能。
質問の答えに対する真偽を審判させる事もでき、
虚偽を述べた者には死を与える。
なお、この
閻魔も輪廻眼を持ち視覚共有されている。
◇餓鬼道(封術吸引)
仙術チャクラも例外ではないが、自然エネルギーの扱いに長けない者が多量に吸収すると
石化してしまう。
また、術の特性上チャクラ吸収・霧散の速度には限界がある他、近距離用の術であるため防御範囲に限りがある、接近戦の真っ最中に咄嗟に発動出来る発動速度ではないといったリスクもある。
もっとも、輪廻眼を扱える可能性があるのは大筒木の系譜でも頭抜けた者に限られるので、体内でのチャクラ処理が追いつかなくなる規模の術はそうそう存在せず、石化にしても
ナルトのように莫大な仙術チャクラを持つ相手から吸収する場合に起こり得るリスクである。
忍術に対する最強の防御手段であることは間違いない。
第四次忍界大戦当時のサスケのような、開眼したばかりの者では吸収と忍術の行使(チャクラの放出)を同時に行うことは難しい模様。
輪廻眼を開眼してからしばらく慣れる時間があったマダラですら、万華鏡写輪眼保有者の肉体に宿る忍術である
スサノオと「封術吸印」を同時に使用出来ずに度々被弾していたことから、そもそも不可能に近い芸当と推測される。
また、あくまでチャクラを吸い取る能力であるため、
我愛羅の砂や柱間の
木遁のように「実体のある物質をチャクラで操作する術」「体術」「精神や領域に作用する
幻術」には効かない。
◇畜生道(口寄せ輪廻眼)
無制限の口寄せを可能とする他、他者(死体や口寄せの獣)に輪廻眼の能力を部分的に
コピーできる。
込めるチャクラの量を増やせば輪廻眼特有の能力を付加することも可能。
この「口寄せ輪廻眼」の視界は全て共有されており、死角のないコンビネーションを行うことができる。
ただし、遠隔制御という性質上、術者本人が自ら戦う場合よりも術の精度や効力が落ちてしまう。
作中では
三つ首の犬、
カメレオン、ムカデ、怪鳥などの
巨大生物を口寄せした。
地味に恐ろしいのが「増幅口寄せの術」で、この術は特定の口寄せ動物に対し、「攻撃されるたびにどんどん首が増える」「増えた首の数だけ分離できる」という能力を付与するものだが、実はこの能力が曲者。
口寄せの術で呼ばれた存在は、一定のダメージを受けるか破壊・死亡で自動的に口寄せが解けるのだが、この術に縛られた場合は
いくらダメージを与えても口寄せを解くことが出来ない。
術者になっているペイン畜生道を倒して強制送還するか、「
天照」で完全に焼き尽くすしか方法がない。
◇修羅道
肉体に「絡繰の鎧」を口寄せする。
「
ミサイル」「
ロケットパンチ」「
レーザー」を撃ったり超ハイテク。
忍界にない「異世界の兵器」でも関係なく呼び出すことが出来る。
また一時的に肉体の一部を機械化することも出来、ペイン六道の場合はこの能力で全身が常に
改造状態にされている。
◇人間道
対象の頭を掴み、体の動きを封じた上で記憶や情報を読み、最終的には魂を抜いて即死させる。
これらの行動は無対策の相手ならば全て一瞬で完了するが、相手がチャクラを練ってため込んでいた場合は相応に時間がかかる。
この術によって抜いた魂は地獄道によって抜いた魂と共有でストックされる。
◇天道
斥力を発生させあらゆるものを弾き飛ばす。
基本的には掌を向けた方向に作用するが、全身から放って周囲を吹き飛ばすことも出来る。
敵をその攻撃ごと吹き飛ばしてしまえる攻防一体の強力無比な術だが、一回使用すると最低5秒のインターバルが発生する。
規模を大きくするとインターバルが長くなる他、耐え切られると斥力の反動で逆に自分が吹き飛んでしまう。
長門の場合、ペイン天道に力を集約することで威力を劇的に増幅させることが出来るが、他の個体が停止する上に長門自身も大きく消耗する。
引力を発生させあらゆるものを引き寄せる。
物理攻撃とのコンボで使うことが多い。
一度に複数の対象を引き寄せることも出来るが、「神羅天征」との併用は出来ない。
黒い
重力球を作り出して対象を引き寄せ、同時に引き寄せた岩塊で押し潰し封印する。
使用するチャクラ量次第でサイズは変わるが、形成される岩塊は丸い星のような形となる。
封印が完了すると脱出は困難だが、あまりに引力が強いため敵が放った攻撃をも引き寄せてしまい、その攻撃で核となる重力球が破壊されると術も解除される
弱点も抱えている。
何より、特に尾獣一体を拘束出来る規模で発動する場合には、チャクラ消費が凄まじい。
その消費量は、木ノ葉隠れの里を消し飛ばす規模で「神羅天征」を発動した時を優に上回る。
この発展系として、六道仙人の陰陽のチャクラによって発動する「六道・地爆天星」が存在する。こちらは重力球ではなく、封印対象そのものを核として発動する。
大筒木一族や輪廻写輪眼を開眼した後のサスケは、この重力核を必要としない「地爆天星」を使いこなしている。
◇外道
生と死を司る。
小南曰く「7人目のペイン」と称される。
死体がある場合は閻魔の口から出した魂を死体に入れることで蘇生されるが、「穢土転生体」の場合は塵の肉体が生身の肉体に変化し蘇生される。
対象となる死者が極最近に死んだ者の場合は一度に大量の蘇生も可能だが、転生忍術の宿命として術者は死亡する。
極最近の者を少数蘇生するだけなら死に至る程の負担にはならない節の発言を
小南がしているが、少なくとも死後何十年も経過した人物を蘇生する場合は術者の死は避けられない。
この術を使い絶命が確定した術者を行使後に延命することも可能だが、「六道の陽」の力が必須であり、それも長くは持たない。
輪廻「天」生なのだが輪廻「転」生とよく間違われる可哀想な術。
単行本の
あらすじ紹介にすら「輪廻転生」と
誤植されてしまった(本編では流石になかったが)。
ペイン本体にも突き刺さっていた黒い杭を生成する術。
刺された対象は死体ならペインのように自在に操作したり、生者なら自身のチャクラで操ったり動きを大きく制限する事もできる。
ペイン六道も生成でき、鉄武器と同等の硬度と十分な殺傷性があるので忍具の代わりとして使っている。
術者の力量差が大きく出る術であり、オビトが操るそれは片目だけでも長門より強力な縛りを実現させていた。
マダラを見るに
穢土転生でも杭だけなら生成できるようだが、チャクラで対象の動きを制限する事はできない模様。
◆固有瞳術
開眼された輪廻眼が個別に発現させる、その眼球固有の術。
万華鏡写輪眼の術とは異なり、眼球の元々の持ち主でないと使うことが出来ない。
また、マダラが固有瞳術を使い始めたのは輪廻天生によって生身と本物の輪廻眼を取り戻してからなので、穢土転生で再現された偽物の輪廻眼でも使えないと思われる。
開眼者各人毎に内容も様々、輪廻眼一つだけでも機能するものもあれば両目が揃ってはじめて真価を発揮するものもある。
◇輪墓・辺獄
マダラの両目の輪廻眼に宿った専用瞳術、単に「輪墓」とも。
見えざる世界「輪墓」に
分身を作り出し、敵に全く気付かれずに行動させることができる。
この分身は現実に存在する敵を一方的に殴れる上、六道仙術やそのチャクラを持つ者以外のあらゆる攻撃が効かないが、行動に制限時間があり、限界が来ると本体と一体化し再発動までインターバルが生じる。
右眼のみの状態では分身は1体のみだったが、両眼を揃えた状態では4体出現させていた。
輪廻眼の持ち主なら反撃は出来ないものの視認可能な他、六道仙術が使える者は感知ができ、戦うことができる。
ちなみに名前の「輪墓」「辺獄」どちらも、
キリスト教において「生前は洗礼を受けていない非キリスト教信者だったが、地獄に行くほどの罪も犯していない人が行くとされる、天国と地獄の間にある場所」という意味。
違いは前者がポルトガル語、辺獄が
日本語というだけで、同じ言葉の繰り返しと言える。
◇天手力
サスケの左目の輪廻眼に宿った専用瞳術、間違えられやすいが「ヂ」ではなく「ジ」。
一瞬で
任意の空間同士を入れ替える時空間忍術。
周囲からは「
飛雷神の術」と同じく、凄まじく速い瞬身に見える。
また入れ替える対象は基本的には「サスケと別の場所(いれかえフックと言えばわかる人にはわかるだろう)」だが、物体同士の位置を交換することも可能。
能力が及ぶ有効範囲には限界があり、サスケが視野に入れた対象及び空間であり、かつ一定の距離内でなければならない。
しかし入れ替わる対象に制限はなく、六道仙人の力を手に入れたマダラ(彼は
扉間と
ミナトの飛雷神による背後からの奇襲には完全に対応した)やナルトですら、この術の予備動作やチャクラの変化を感知することが出来なかった。
また、開眼当初は多用すると一時的に使用不能になっていたが、成長してからは瞳力を消耗し、勾玉模様の消えた普通の輪廻眼になっても関係なく使用可能。
なおサスケは『BORUTO』にて敵地へと繋がるワープゲートのようなものを生み出す能力を見せているが、この瞳術の発展形なのかは不明。完全新規の独自術でないなら、これの発展くらいしか無いのだが。
◇天之御中
転移できる空間は「始球空間」「溶岩の
海」「氷」「砂漠」「酸の海」「超重力」の6つ。
ただし、この術はあくまで強制的な移動のための術である=空間そのものはカグヤとは無関係に存在するため、
移動先の空間の影響はカグヤ自身も受ける。
後のサスケはカグヤの痕跡を探るために自身の術でこれらの空間を探索している。
◇高御産巣日神
モモシキの両掌の輪廻眼に宿った専用瞳術。
チャクラによる術を右手の輪廻眼に直接吸い込んでストックし、左手の輪廻眼で威力を増幅して射出する。
増幅した忍術をストックした上で複数回に分けて使用したり、チャクラとして体力を回復することも可能。
しかし、カタスケが開発した科学忍具・小手と同じような理屈で起動しているようで、術を自分の物として体得することは出来ず、ストック切れをすれば補充するまで使用不能になる様子。
また餓鬼道とはまた異なった原理で術を吸っており、劇中では
影分身すら吸収されかねない事が示唆されていた他、小説版では餓鬼道には吸収できない木遁すら吸収可能となっていた。
しかし、その性質上、「体術」「手裏剣」「
刀剣」等による攻撃は吸収できない。
◇ウラシキの固有瞳術
ウラシキは輪廻写輪眼と青い輪廻眼に切り替える事ができ、それぞれに固有瞳術が存在する。
輪廻写輪眼の能力は「黄泉比良坂」のような異空間を繋げるゲートをつくる事ができ、輪廻眼では自身に適用される時間を巻き戻せる。
これらの他、ハゴロモにも固有瞳術があるはずだが現在のところは不明。
◆その他の術
神樹、もしくは神樹を取り込んで額に
第三の眼として輪廻写輪眼を開眼した者が使用可能。
輪廻写輪眼を
月に投影し、世界規模で全人類を幻術に嵌める
光を発生させる。
この光は輪廻眼の開眼者、もしくは同等の瞳力を持つ者による「
完成体須佐能乎」によってのみ防御することができる。
術に掛かった者を「神・樹界降誕」によって捕らえることで、半永久的にチャクラを吸収すると共に時間を掛けて
白ゼツに変化させていく。
対象者の精神は「
月読」の幻術世界に囚われるが、見せられる内容は対象者それぞれの望みによって決定する。
なおあくまで生者を対象にする術なので、死者(穢土転生体)には効果が無い。
尾獣チャクラの入れ物である
外道魔像を口寄せし、使役する術。
輪廻眼による口寄せだが正統な輪廻眼を持たない者には口寄せ出来ず、「穢土転生」で付与された偽物では使役出来ない。
十尾の抜け殻であるため戦闘力自体も高いが、本質的には膨大なチャクラの塊でもある尾獣を含め、生命エネルギーであるチャクラの器。
輪廻眼の適合者の中でも特に適性が高い者以外は、口寄せするだけでも自身の生命エネルギーを吸い取られて消耗し切ってしまう。
外道魔像の口から出る半透明の
龍の首で尾獣を人柱力から引きずり出しそのまま魔像の体内に納める術。
尾獣を完全に引き剥がすには数日かかる。
ちなみに、劇中では暁のメンバーが所有している指輪を媒介に複数人がかりで発動しているが、
一尾などを引きずりだした時点では十ある指輪のうち一つが
大蛇丸の持ち逃げで失われているため、術の効率が落ちている。
これらのうちペイン以外は輪廻眼ではないこと、指輪が減っても効率が落ちるだけなのであくまで術の補助だと思われるが、
輪廻眼所持者1人だけでできる術なのかは不明。
輪廻眼とチャクラ受信機を応用した感知忍術。
雨雲を操り特定の場所に感知術を付与した雨を降らせ、降雨範囲に入った侵入者を「チャクラを遮る何者か」という形で即座に感知する。
術の起点はペイン天道であり、これが印を組むことで雨が上がる。
輪廻眼を応用した術のため、この場に記載。
◆使用者
◇地球人
忍の祖、本名は大筒木ハゴロモ。
アニメでは白眼から写輪眼を経て額の万華鏡写輪眼と共に開眼した。
インドラの転生者。
終末の谷で初代火影・
千手柱間に敗北した後、
柱間細胞を傷口に移植し、老化による死の直前になって開眼した。
ただしマダラ自身は主に治療や延命目的で移植を行い結果的に開眼しただけで、開眼後も「正確な条件(自身と柱間が転生者であることなど)」を理解していたわけではなかった。
本編に登場する輪廻眼の大半はマダラのものである。
第四次忍界大戦の際に十尾の人柱力となり、その後神樹を取り込んだことで額に輪廻写輪眼を開眼して、無限月読を成し遂げた。
幼少期にマダラの輪廻眼を移植された。
固有瞳術などは使えなかったが、その代わり両眼でも自我を崩壊させずに六道の術を最も使いこなしていた。
マダラの輪廻眼を左目のみに移植。
片目だけで制御は手一杯だったものの、最終的には十尾の人柱力にまでなってしまうのだから
大した奴である。
なお純粋な戦闘力だけで見れば輪廻眼よりも
彼の万華鏡写輪眼の固有術の方が強い可能性があるので、
輪廻眼は片目だけにして自身の万華鏡を残したのは結果的に英断だったかも知れない。
我愛羅、キラービー、ナルトを除いた穢土転生された人柱力6名。
オビトによって左目に輪廻眼、右目に写輪眼を移植されている。
ただし劇中では一度に6体の尾獣のコントロールするのが大変な点にくわえて既に六道の術はカカシやナルトには把握されているので使用しておらず、ペイン六道と同じ視覚共有能力のみでナルトらと戦った。
インドラの転生者。
心臓を貫かれて瀕死の状態に陥った後、
カブトから治療のため柱間の細胞を移植されて「アシュラのチャクラ」と融合。
更に、チャクラ体として生き続けていた六道仙人から力を与えられた事により、左眼のみに輪廻写輪眼を開眼した。
「BORUTO」において輪廻写輪眼を多用すると回復するまで輪廻眼に戻ってしまう。
残念ながらボルトを乗っ取ったモモシキの攻撃を受けて目を潰され、力を失っている。
チャクラの祖、ハゴロモの母親でもある。
額に輪廻写輪眼を開眼しており、無限月読や天之御中といった惑星規模の強大な瞳術を使用できる。
二つの輪廻眼が両掌に埋め込まれている。
後にキンシキを実にして喰らう事で第三の輪廻眼を額にも開眼した。
両目の白眼から切り替える形で輪廻写輪眼と青い輪廻眼を使用可能。
更にそれらを喰らえば額にも輪廻眼を開眼できる。
上三人と同様に額に開眼している。
しかしそれ以上に神術がチートすぎるため、最高瞳術であるにもかかわらずやや影が薄いという逆転現象が発生している。
◇その他
十本の尾を持つ最強の尾獣。
NARUTOに登場した個体とイッシキに持ち込まれたBORUTOの個体、両方とも巨大な輪廻写輪眼を開眼している。
しかし瞳術などを使う様子は無く、専ら無限月読発動のためのものとなっている。
輪廻眼及び輪廻写輪眼の源流とも言える十尾の化身であるためか、もれなく全員が輪廻眼を開眼している。
固有瞳術はおろか、そもそも六道の術自体使えるのか不明だが、一部の個体は輪廻眼を起点に術を発動している。
作中では、
十羅が輪廻眼から極小サイズの尾獣玉を発射して遥か遠くから
ボルトの胸を正確に撃ち抜く、左が輪廻眼から大量の爪痕を発生させる、といった芸当を見せた。
◆余談
◇写輪眼と輪廻眼、そして輪廻写輪眼
ハゴロモ以降で輪廻眼を開眼したのはうちはマダラ一人だが、彼は「穢土転生」された後も「輪廻天生」で蘇った後も、自前の万華鏡写輪眼の術は一切使用していない。
体術のほかには
- 一族十八番の火遁
- 万華鏡の共通能力である須佐能乎
- 基本中の基本である幻術
のみで、固有の瞳術は輪廻眼の「輪墓・辺獄」のみである。
「須佐能乎」は「万華鏡を開眼して変質したうちはのチャクラ」によって発動する術であるため、うちはの血脈ならば眼球の有無は関係ないが、話をややこしくしているのが長門の存在である。
マダラの輪廻眼を移植された彼は、輪廻眼の「六道の力」は使用できても写輪眼の能力は使用できていなかった。
瞳術を使わないのなら単に知らないからで済むが、写輪眼の基本である見切り能力も発動していない。
このヒントは、ナルトと
ビーが遭遇した人柱力六道である。
彼らは「右目に写輪眼」「左目に輪廻眼」を持つオビトによって「口寄せ輪廻眼」で召喚され、その結果彼と同じ目を持って現れた。
八尾の観察によれば、彼らは輪廻眼で視界を共有しつつ写輪眼で動きを見切るというコンボを使用しているが、輪廻眼が写輪眼の能力を内包しているなら、左目だけで見切れるはずである。
ここから
輪廻眼の状態では「六道の力」が使えるが、写輪眼としての能力は全て消えるという見かたができる。
つまり、写輪眼・万華鏡写輪眼の持つ「見切り能力」「幻術」「固有の瞳術」は、輪廻眼の状態では全て使用不能となり、その代わりに「六道の力」と「輪廻眼固有の瞳術」が解禁されるのだと思われる。
長門が写輪眼の能力を使わなかったのは、輪廻眼は最初からそういうものだと思い込んでおり、写輪眼へ戻す方法を知らなかったため、ということになる。
ゆえに、須佐能乎以外の瞳術を使う場合、状況に応じて輪廻眼と写輪眼を切り替えながら戦う必要に迫られる。
そしてここから、サスケの左目「輪廻写輪眼」が何なのか、という謎も推測が立てられる。
輪廻写輪眼とは両者の瞳力を同時に現出した瞳術であり、「六道の力」と「写輪眼の瞳術」を、状態を切り替えずに使用できる眼だと思われる。
◇切り替えの可否
ごく短い時間しか登場しなかった人物(カグヤ)を除いて、作中で輪廻眼を見せているのはマダラ・長門・サスケの3人が存在する。
このうちマダラは通常の眼→写輪眼→輪廻眼の切り替えをしているシーンがあるが、長門は平常時でも常に輪廻眼状態である。
ここまでならカカシの写輪眼と同様、「自身で開眼させた眼であれば切り替えができる」という理屈が成り立つが、サスケの左目は自身で開眼した輪廻眼であるにもかかわらず、一度発現したらずっと輪廻眼のままである。
ラストシーンのナルトとの相打ち後は左目は閉じていたため輪廻眼は確認できないが、その後のBORUTOでは左目の輪廻眼を見られて要らぬトラブルを招いており、前髪を伸ばして隠すようにしている。
一方でTHE LASTにおいてサスケは両眼とも通常の目の状態でヒアシを拾っているため、切り替え自体は出来るが戦闘中に輪廻眼を見られないようにしているのだと考えられる。
マダラが、輪廻眼になった時、驚いたことから自分の意思で輪廻眼になったものでは無いと思われる。
そもそも輪廻眼と万華鏡等の瞳術に切り替えれることを知ってるのであれば驚く必要がない。
輪廻眼を持つもの全ての共通点は、輪廻眼になってから元のもしくは万華鏡や通常の写輪眼に終始戻していない。
このことから考えると輪廻眼から元の眼球に戻すことが出来ないと考えられるが、BORUTOで大筒木ウラシキが白眼から輪廻写輪眼へ切り替えた映写があり、まだ結論づけるのは早い。
追記・修正は六道の力を手に入れてからお願いします。
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-06-19 21:25:55)
- 十尾の人柱力になる前にも関わらずハムラとの共同とはいえ月程の大きさの地爆天星が造れるとかハゴロモもだいぶぶっ飛んだ瞳力だと思う 流石はカグヤ直系の息子ってことだろうか -- 名無しさん (2016-06-24 14:43:00)
- 普通の人間では輪廻眼を移植したらコントロールはできるかな? -- 名無しさん (2017-01-31 22:05:24)
- 多分無理かと。うちは一族であり、柱間細胞がほぼ半身を占めていたオビトですら1つで自我を失いそうになってたし。 -- 名無しさん (2017-02-26 19:10:24)
- 輪廻眼の状態では六道の力が使えるが、写輪眼としての能力は全て消える、っていうのは当たりかな。確か雷影を幻術にかけるときにマダラはわざわざ輪廻眼を写輪眼に戻してたよね。 -- 名無しさん (2017-06-18 22:46:53)
- 最終的に輪廻眼に開眼したサスケってやっぱり長門みたいにミサイルやビーム兵器も使えるのかと思ったらちょっと見てみたいな。 -- 名無しさん (2017-09-16 04:44:17)
- サスケは修羅道の腕を義手に使えばいいのに -- 名無しさん (2017-10-12 09:45:21)
- 修羅道って素体の時点で改造済みみたいな身なりだったけど全身改造は修羅道の能力ってことになってるね -- 名無しさん (2018-08-13 18:13:48)
- 修羅道は絡繰の口寄せより体術の強化の方が修羅っぽい感じがする -- 名無しさん (2018-08-22 09:25:47)
- マダラ・ウラシキ 自前の眼だから切り替えられる 長門・サスケ カカシと同じで授かりものだから戻せない こうか? -- 名無しさん (2019-02-08 14:15:54)
- イッシキの右眼は輪廻眼か分からない(少なくとも模様は全然違う)しここに載せるのはおかしくない? -- 名無しさん (2021-08-17 22:29:08)
- ↑作中描写的にはどちらかと言うと万華鏡写輪眼に近い気がするよね。イッシキのは -- 名無しさん (2022-02-18 18:48:01)
- アニメではマダラが雷影を万華鏡写輪眼に切り替えてから幻術にかけていたから切り替えはできるんじゃないかな、サスケはあくまでも六道仙人からの授かり物なだけで -- 名無し (2022-02-21 02:57:26)
- ↑開眼したの自体はマダラと同じ条件満たしたからだと思う。輪廻写輪眼になったのは六道仙人から力もらったからだろうけど -- 名無しさん (2022-02-21 03:28:14)
- 見た目は似ていますが紅先生は当然輪廻眼ではありません -- 名無しさん (2023-01-03 17:46:31)
- 餓鬼道や高度な探知能力は劇中の描写を見る限り須佐能乎同様に使える様だな。 -- 名無しさん (2023-03-26 17:26:08)
- なおクナイでぶっ刺されると当然の如く潰れます( ;∀;)こんだけ崇高なら物理攻撃干渉不可とか自然再生とか眼球無くても視力瞳力も有りとかになって欲しかったぜ… -- 名無しさん (2023-04-02 14:50:44)
- 切り替えの可否は単純に輪廻眼か輪廻写輪眼かの違いかと。輪廻眼は写輪眼の能力使えんから切り替える必要あるけど、輪廻写輪眼は使えるから意味なくて想定されてないとか。ウラシキは白眼と輪廻写輪眼、別々の能力を使い分けてるだけだから切り替えとはまた違うのでは。というかサスケェの眼ェ治してくれ… -- 名無しさん (2024-01-17 13:20:47)
- 理屈で言えば、アシュラ転生者に永遠万華鏡とインドラチャクラ移植しても輪廻開眼の可能性があるのか?そもそも移植の手段がなさそうな机上の空論だけど -- 名無しさん (2024-06-15 02:16:03)
- マダラの嵐遁といい、サスケ烈伝でのサスケの氷?で作ったクナイといい、もしかして輪廻眼って5大形質変化だけじゃなくてそれを掛け合わせた血継限界すら使えるのか? -- 名無しさん (2024-09-15 16:46:04)
最終更新:2025年02月22日 22:54