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バカンスワルド(機界戦隊ゼンカイジャー)

登録日:2021/08/29 Sun 00:00:04
更新日:2026/05/25 Mon 23:27:00
所要時間:約 5 分で読めるバカンス


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だって侵略完了したバカンス。
あ・と・は、バカンスするだけバカ~ンス♪ バ・カ・ン・ス・トゥ~♪


バカンスワルドとは、『機界戦隊ゼンカイジャー』第24カイ!(第24話)「侵略完了!できるか奪回?!」に登場する怪人である。



身長/191cm
体重/287kg
世界/バカンストピア
名物/夏休み
名産/マッスルクダック



概要

トジテンドによって、年がら年中が夏休みである世界の「バカンストピア」を封じ込めた「バカンストジルギア」を戦闘員クダックに埋め込むことでトロピカルに誕生したワルド怪人
名産マッスルクダック?!

頭部は金色のヤシの木をベースにしており、大きなヤシの実を模したパーツが額周りに配置されている他、葉の部分は、青く縁どられた中が黄色やピンクで縞模様に塗られている。
また、耳部分には黄色と白のパラソルや、両目には水中ゴーグルが造形されていることに加え、口からは先端にトロピカルジュースが付いたノズルが伸びている。K-SuKe氏曰く、「トロピカルー銃」らしい。ちなみに、ゼンカイジャー公式アカウントが第24カイ!放送前日にXにてそのアニメのOPの歌詞をつぶやいている。
更に、首元にはハイビスカスの花飾りを模した歯車で出来た首輪もある等、全体的に南国風なデザインになっている。

例によって語尾「~バカンス」
元の世界や能力を沿ってか、俗に言う「パーティーピープル(パリピ)」のようないい加減かつハイテンションな性格。
トジテンドらしい横暴な面は健在な一方で、自身の戦闘能力が余り高く無いのも相俟ってか、基本的に破壊活動等には無関心で、バカンス中だからこその「遊び」や「勝負」には卑怯や皮肉抜きに情熱を注ぐような一種の無邪気な部分もある。

戦闘能力

徒手空拳な上に、碌な遠距離戦法もないので戦闘についてはほぼ完全に無力。
ツーカイザーとの戦いでも、押されっぱなしであった。

夏休み

バカンストジルギアの力を悪用した世界改変。
バカンスパワーを色とりどりの光として体から放出し、それを浴びた人々の思考を改竄して夏休み気分にしてしまう。
一度思考を弄られたら最後、それぞれの使命や職務に対するやる気や責任を完全に放棄し、ただひたすら遊ぶことや自分のやりたいことをすることだけに夢中になってしまう。
しかも、その間武力行使や実力行使、闘争といった手段に出るという発想そのものが消失する為、世界改変の影響を受けた人物がバカンスワルドに危害を加えることは、是が非でもできなくなる。
概ねやってることはヤメタランスと同じである。

これだけでも十分厄介だが、この効果は天井や地面という遮蔽物がないならどこまでも拡散される上、屋内に居ても壁や屋根をすり抜けてしまう為、空中のような上にも下にも何もない場所で発動した場合、被害を食い止めることは不可能。
遊んでいる時も武器を使用したりはできたが、あくまで「スイカを割る」という勝利条件を満たすためのアクションであり、相手を倒そうとはしていない。直接影響を受けてないはずの、後から合流したトジデンド勢もしてないが。

結果、、OP開始前のアバンで世界征服を完了させるという、スーパー戦隊シリーズ始まって以来、ひいては特撮作品史上でも類を見ない大戦果を挙げる。*1

放映当時、そろそろ夏休みも終盤なのもあり視聴者の中からうらやましがる人が続出したが、この状況を継続した場合、何も生み出すことができずに食料などが消耗していく一方となる。
また、電力などのライフラインは自動化されているとしても、病気になっても誰も治してくれず、張っちゃけた阿呆が事故とか起こしても警察は動いてくれない。
客観的・長期的に見ると、楽園のような地獄と化している。

ただし、「バカンストピア」はトジテンドに封印されるまで「バカンスの世界」が維持できるほど平和で、食料にも困らず、怪我や病気も無くみんな働かずに遊んでいられた世界だったのかもしれない。…もしそうだとしたら羨ましい。
あるいは劇中では花火があがっていたし(花火師は仕事をしている)、介人達もバーベキューの用意などの労働はしていたので、「バカンスのための労働」で回っている世界なのかもしれない。

下手をすれば、無防備になった人々を一方的に蹂躙することすら可能になる程の力だが、それがなされず、遊びまくる人々がそのまま放置されていたのはトジテンドの平均的な知能指数が低めだったからか、それともそれ程までにバカンスなパワーの影響が強かったことが原因だったのだろうかは不明。

この能力で支配した世界の用途としてバカンスワルドは「保養地にする」と言っているが、これはトジテンドにとっては間違いであると言える。
何故なら、例外を除いて「世界を外から閉じる」という一方的な侵略が可能なトジテンドにとって、その例外さえ取り除けば支配は盤石となり、いつでもバカンスを楽しむことができるのである。
つまり、わざわざバカンス気分にさせる必要などなく、保養するためにもてなしてくれる人員すら停止させるこれは、制圧ならいざ知らず支配においては単体では全く無意味となる。
上記の通り世界を維持するためのリソースをどうにかして供給しないといけない以上、能力の常時発動=その世界をもてなさなければ滅ぶという本末転倒な事態に陥ってしまう。
オンオフを切り替えればいいだけではあるが、そうなるとバカンスワルドはバラシタラの監視下に置かれると思われる。そうなると常時仕事という本人の気質と真逆の状況に反発してトジテンドに対して使いかねないため非常に危険。

逆に言えば、常時単独で活動させなければいい話である。
複数の世界を数日おきにバカンスワルドに回らせ、そこで能力を発動させて去り際に能力を解除すれば、一時的にバカンス状態になるが破綻はしなくなる。
さらに、腹の底から遊び惚ける快楽を教えてしまえば、バカンスワルドを行かせないというだけで非協力的な世界への脅迫にも使える。
バカンスワルドも移動を除けば常にバカンスで、(人見知りなところを除けば)様々な環境で遊べるため暴発はしにくいと考えられる。
…まあ、全部バラシタラがぶっ壊したので意味のない話だが

そもそもの話、選民思想の塊であるトジテンド上層部が支配対象たちまでがバカンスな空気になっているのを許容できるとは思えない。


ダイバカンスワルド



「「は〜い。お呼びですか〜?」」

『お呼びですか』じゃなァーい!!!

ええい…!少しぐらい働けェーッ!!

\プチッ/

SEYSEY〜!バカンスパワーが満ち満ちたバカ~ンス!


身長/48.0m
体重/2256.0t

暴走したバカンスパワーがクダイテストに満ち満ちて生まれる巨大級バカンス戦闘兵
例によって頭部はワルドと同じものになっている。
誕生と同時に周囲は花の首輪やパラソル、シャチのボート等のレジャー用品で満たされる。
武器は額のヤシの実から放つ「ヤシの実ビーム」や、巨大な麦わら帽子を手裏剣のように投げつける「麦わらスラッシュ」に、ビッグウェーブを出現させてそれに乗り、飛び跳ねる魚のエフェクト共に敵に突撃する「サーフィンアタック」といった武器や攻撃能力を持ち、(バラシタラに怒られ粛清されたのもあってか)ワルドの時とは打って変わって破壊活動を躊躇なく行う。

劇中での活躍

ゼンカイジャー達と交戦中、一瞬の隙を突いてバカンスパワーを解放。
これにより、世界中バカンス状態となりあっさり侵略完了してしまった。

皆がバカンスを楽しむ中でもトジテンド特有の選民思想とゼンカイジャーへの対抗意識はそのままで、彼らとビーチバレー、浮き輪投げ、スイカ割りで対決した。
ラインナップを見れば分かる通り、殺意も何もないただの遊びである。
しかし…


バカンスワルドォーーーッ!!!


怒り心頭のバラシタラの襲来で楽しいバカンスは終わりを告げた。
上官を放っておいてバカンスを楽しむクダック達の有り様を見て、我慢できなくなったようである。

バ、バラシタラ様!

貴様ァ…!下っ端の癖に、我々より先にバカンスを満喫する等、言語道断!


粛清である!!!


ものすごくしょーもないゲフンゲフン…下の者がバカンスを勝手に楽しむことを許さない選民思想に溢れたセリフを言い放ち、バラスピアーを構えると、そこからミサイルを発射。
それは近くにいたマッスルクダックごとバカンスワルドを捕らえると、そのまま爆発してしまった。



敵とは言え先程まで一緒に遊んでいた相手の突然の死に、その場にいた全員が呆気に取られ、困惑と悲しみの叫びをあげた。
そういえば去年この廃工場で…、いや、一昨年にも似たようなことが…

直後、バカンスパワーは解け、全員が正気に戻ったが、ゼンカイザーは最後に残されたバカンスワルドのスイカを哀し気に見つめるのだった。

そして、バラシタラによって召喚されたダイバカンスワルドもゼンカイジャーに敗北、

せっかくの侵略した世界をあっさりと取り返されたのであった…。

余談

◆バカンスや夏休みがモチーフで、人々の戦意を強制的に削いでしまう能力を持つ怪人は、『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場したデーボ・バーカンス以来約8年ぶりの登場になる。

◆バカンスワルドを演じる八代氏は、本作が初の特撮作品出演である。

◆サブタイトルでは「できるか奪回?!」とあり、まるで「ゼンカイジャー達が一度侵略された世界を取り戻すまでの戦いが描かれる」かのような宣伝文句になっているが、実際の所、まだ侵略されていない冒頭と、既に世界が元に戻った後である終盤の巨大戦を除いて、ゼンカイジャー達はバカンスワルドを相手にただ遊んでいただけであり、世界を奪い返そうとして戦ったシーンは1秒も無い。
見た目はともかく名実ともに一度は完全にトジテンドが侵略を成功させてしまうという超危機的展開であったが、そんな中で世界が奪回できたのは、侵略者側であるバラシタラが激怒したのが、最大にして唯一の理由である。

◆尚、そんなバラシタラだが、東映公式ホームページでの今回のあらすじ紹介は、全て彼の独白のような文体になっている。

◆このようなバカンスパニックが本筋な一方で、冒頭の一般市民がバカンスパワーを受けるシーンでも、人間とキカイノイドが共に会社員として働いているお馴染みの場面は勿論、「人間とキカイノイドが結婚生活を営んでいる」、「国会に居る議員の半数近くをキカイノイドが占めている」等、既にキカイノイドが人間と遜色ない権利を持って暮らしている描写が複数あり、約半年で完全にキカイノイドと打ち解けている住民の順応性に驚く視聴者も多くいた。

◆本エピソードの放映時、30分前の世界では、最終章が放映され(厳密に言えば最終回ではない)、多くの視聴者が感動や感慨深さに浸っていた直後に、このカオス回がぶち込まれた為、その感情の乱高下に翻弄され、複雑な気持ちになる視聴者が続出した。
またしても3年前のエアロビ事変の再来である。
その余韻をブチ壊した影響か、公式サイトの備忘録ではバラシタラ口調の八手三郎の怒りがMAX。ゼンカイジャーを1から、いや0からやり直す…という茶番が繰り広げられた。
さらに続く第25カイ!では「頭までバカンスに染まってなければいいけどな」イジルデがバラシタラに嫌味をかけるシーンも。

◆狙ってかどうか不明だが、翌週の『仮面ライダーセイバー』増刊号では、何と冒頭からメインキャラが揃ってバカンスモードに。バカンスワルド!?死んだはずでは…
おかげで、バカンスワルドの影響が1週遅れでセイバーに及んだとか言われた。
シリアスから解放された結果、三角関係が勃発したり嫉妬の炎が燃え盛ったり次世代ライダーの片割れがやりたい放題したりと色々はっちゃけた結果になりつつも、一応シリアスに締めた。
なお、関西ではバカンスワルドの回が甲子園で1週遅れになった結果、増刊号→バカンスワルドの順番になったため、こっちではセイバーの影響がゼンカイジャーに及んだとか言われた


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最終更新:2026年05月25日 23:27

*1 『超獣戦隊ライブマン』のラスボス・大教授ビアス(CV:ボッコワウス)ですら「ひたすらに長い時間をかけ千点頭脳を12人分も集めなければならず、ようやく侵略に成功したと思ったらレッドファルコンの無力化に失敗して結果的に敗北した」のに対し、そんなラスボスですら失敗した事態をいとも簡単に成功させるといえばどれほどの戦果か分かるだろう。