イズ(仮面ライダーゼロワン)

登録日:2020/01/28 Tue 17:52:23
更新日:2024/04/19 Fri 19:54:09
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社長秘書のイズと申します。

イズとは、『仮面ライダーゼロワン』に登場するキャラクターである。

演:鶴嶋乃愛


概要

本作のヒロイン。
主人公・飛電或人の祖父・飛電是之助によって作られた職業用多目的アンドロイド・ヒューマギアの一体。
役目は飛電インテリジェンスの社長秘書。

本編開始前までは社長室にて休眠状態になっていたが、是之助の急逝に伴って飛電ゼロワンドライバーを作り出した衛星ゼアに呼応するかの如く起動。

第1話にて、或人と出会い、紆余曲折を経て彼に飛電ゼロワンドライバーを渡し、以後は彼の秘書として、その活動をサポートすることとなる。


外見

見た目は、耳にヒューマギア特有のモジュールがあることを省いて人間の女性と全く同じ。
髪型は黒のショートカット。
首元には左にずらした、緑のラインが入った黒い大きな蝶ネクタイを付けている。

銀のトップスの上から黒いラインの入った白い上着を羽織っている。
下は緑のロングスカートで、緑のラインが入った黒タイツを履いている。


人物像

一人称は「私」
常に敬語で話す。

基本的に物腰は柔らかだが、機械ゆえに融通が利かず、人間特有の遠回しな言い回しや比喩を理解しきれていない面がちらほら見受けられ、その度に或人に問いかけては彼を困らせている。
また、気遣い等もまだ学習していない為か、初対面の際にはこれから上司になるかもしれない或人を一人称は「『爆笑ピン芸人』を自称する、売れないお笑い芸人」事実だがキツイ評価を下し、或人を凹ませたことがある。*1
何より、或人が自慢のギャグを放つたびにそのギャグについて逐一細かく説明する為、或人からは全力で止められている。

このようにまだシンギュラリティを迎えてはおらず、まだまだその言動には機械的な部分が付いて回るが、或人と共に業務をこなしていく中で人間や社会について少しづつだが確実にラーニングしていっている。

……というか、回を重ねるにつれて「シンギュラリティに目覚めているのでは?」と疑いたくなるような行動が多くなっていっており、第9話にて或人が自分と離れていた時にギャグを放った際には、どこからともなく走って駆け付け、そのまま解説すると同時にスライディングを決めるという豪快な姿を見せている*2

また、第15話では仮面ライダーバルカン アサルトウルフの必殺技から仮面ライダー迅を庇って大破したを見て、笑顔でその討伐を確認していた*3

遂には第17話にて、天津垓率いるZAIAエンタープライズとのお仕事5番勝負の初戦、生け花対決では「衛星ゼアに、いけばな(生け花)」と或人のギャグを自ら真似するようにもなっており、或人から「イズが俺色に染まっていく……」と嘆かれていた*4

更には第21話にて不破に「あなたはゴリラですか?」と言い放ったり、第23話にて縁結びマッチに放送禁止級のピー音ワードを教えたり、第24話ではゼアと一時的に接続が出来なくなったのを自分の不調だと判断した結果、頭に氷嚢を乗せて扇風機で冷却という最新テクノロジーの塊らしからぬアナログな方法*5をしてみたり。
第27話では不破が捕まえて来たスカウティングパンダレイダーの変身者をチョップで気絶させている。

超バトルDVD『カンガルーからナニが飛び出す?ソンナの自分でカンガルー!はい、或人じゃないと!!』では、或人がかつての相方のことを表現した「仲間」という言葉に注目する。
「仲間」の意味とは何か。不思議に思うイズの問いに対する或人の答えは、「心を支え合う友達」。
それを聞いたイズは、更に「今、仲間はいらっしゃいますか?」と問いかける。そして、或人の返事は…

第29話で一時機能停止し、その後飛電インテリジェンスで保管されていたが、或人と一時手を組んだ迅によってゼロワンドライバーごと持ち出され、或人が所持していたイズのヒューマギアプログライズキーによって再起動する。
その後、迅から「自分の意志で生きる」よう説得され、さらに或人がそれに賛意を示したことで「自分のやりたいこと」について考え始めるが、そこに天津垓とA.I.M.S.が襲来。

変身不能にも拘らず身一つでサウザーに食らいつく或人の姿を見たイズは、土壇場でとうとうシンギュラリティに到達。
自らの意志で「或人の秘書」であることを選び、インターネット回線を通じ或人を社長とする新会社「飛電製作所」の設立手続きを完了させ、再びゼロワンへの変身権限を与えた。
裏を返すと、それ以前の個性的極まる行動の数々は一体どこに由来するのか、と言う別の謎が残るのだが……。

スペック・業務内容

基本は或人のスケジュール管理等の裏方仕事が主。
戦闘に出ることは無いが、ゼロワンがマギアとの戦いで苦戦した際にはそのデータを基に衛星ゼアにアクセスしてプログライズキーの構築を依頼することもある。

戦闘能力は備えていない為、戦場に出てもアイテムの渡しやデータ収集、避難誘導に専念しているが、高速で歩行できるなど、身体能力は人間をずっと上回るようである模様。
実際初期の頃はアタッシュカリバーを投げて渡そうとした際、誤ってゼロワンの顔面に思いっ切りぶち当て軽く吹き飛ばしてしまった事もあることから、腕のパワー自体も相当な様子。

超バトルDVDでは、うっかり福添准の海外旅行用の私物ケースと取り違えるというミスを犯してしまい、責任を取って自分を分解しようとした。
だが結果的には、その私物のデータのおかげもあり、特殊なマギアを撃破することにつながった。


OPでは、ロングヘアーでまるでハッキングされたかのように目を赤く光らせる彼女の姿が度々映っている。

現状破壊されかけたことこそあれど、未だハッキングには至っていない彼女だが、OPに何気なく出てきたシーンが後のストーリーの伏線になっていることは少なく無く、視聴者の間では度々そのことに関する考察が行われている。

更にその破壊されかけた件もハッキング用のチューブを差し込まれるも或人に救出され無事だった、というと似たような状況だったため、この際に雷同様なんかしらのプログラムを仕込まれた可能性も否定出来ないのが現状。
一応、滅亡迅雷.netの最後の1人・である可能性は無くなったのだが、それでもOPのロングヘアーイズが消えた訳ではない。



第15話に写る飛電家の墓標には1993年8月8日に亡くなった是之介の妻で或人の祖母*7になる飛電一子という人物がいるが、一子→いちこ→いちす→いず→イズになり中国語で一子はイズと読むことから、
彼女がイズのモデルでイズの姿は彼女の生前の若い頃の姿でないかという考察もある。


関連ヒューマギア

ワズ・ナゾートク



今回の殺人未遂事件には不可解な謎が多〜い。この私が、み~ご~と~解いて見せましょう。 敬愛する、飛電インテリジェンス社長の名にかけて!


演:辻本耕志(フラミンゴ)

第12話~13話に登場。
旧世代ヒューマギアの一体であり、イズの原型となったヒューマギア。
故に「彼女の兄」を自称している。

見た目は典型的な探偵のファッションに身を包んだ眼鏡の中年男性であり、本人の飄々としていて掴みどころのない言動からいい加減で頼りない印象を与えがちで、当初はその一見不真面目な言動の数々からイズに怒り半分に呆れられ、「廃棄が妥当」とすら言われており、無論「お兄様」呼びを期待する本人の意思とは裏腹にずっと呼び捨てにされていた。

しかし、その実、過去に数々の難事件を解決して来た伝説の探偵として警察にもその存在は知れ渡っており、劇中でも遺憾なく発揮されたその捜査能力は、名探偵と呼ぶにふさわしいものである。

暗殺ちゃんが起こした大和田伸也殺害未遂事件の謎を解くべく休眠状態から再起動し、或人達の前に姿を現した。
或人に警察やA.I.M.S.から注意を引き付ける役を頼み、警察に応対しつつ社長室から或人を脱出に成功させ、自身はイズと共に行動を開始。
途中で不破の追跡を察知して全く関係ない行動をとりながら周囲の情報を収集、大和田伸也殺害未遂事件件の謎を紐解いていき、ヒューマギア窃盗団のアジトにやって来たところでわざと不破に追いつかれることで、窃盗団の検挙に一役買った。

ドードーマギアの素体「暗殺ちゃん」が祭用ヒューマギア「祭田ゼット」シリーズであることを突き止め、唯一残って追われていた5号のもとにたどり着くが、満を持して或人が取り出したシャイニングホッパープログライズキーが未完成であることを「直感」で察知、思うように戦えないゼロワンをブレイキングマンモスに変身させてその場を離脱。

その後、ドードーマギア改との再戦に備えてシャイニングホッパープログライズキーをアップデートするにあたって、ゼロワンの戦闘データが必要になってしまう。
そのためには、イズのセントラルメモリーにあるゼロワンの戦闘データを摘出する必要があるのだが、それはゼロワン計画の機密保持の為にバックアップのないイズの機能停止(=死)を意味していた。

しかし、イズはこれが自分の使命と割り切り、更には「自分がいなくなってもワズがいる」として、自らその犠牲になろうとしたが、ギリギリのところでイズを突き飛ばし、ワズは自ら犠牲となった。
彼の中にもゼロワンの戦闘データが存在するが、彼もまた妹と同様の理由でバックアップは持っていなかったにも拘わらず。


イズ、あなたは勘違いをしている。あなた以上に、或人くんを本気にさせられる秘書は、存在しないのです…。或人くんには、あなたが必要だ…。人生の先輩としてこの場は私が…。是之助社長から、そう託されていますから…!


と言い残し、メモリーを失った彼は倒れこんだ。

その直後、イズの目には目覚める直前のワズに「孫と君の妹を守って欲しい」と語り掛ける是之助の姿が映った。

ヒューマギアにも…走馬灯が見えるんですかね…? 今、是之助社長が見えた気がしました…

私にも見えました。 さようなら。素敵な、私の“お兄様”。

それ、もっと、早く言って欲しかった…な

この時、イズは初めてワズを兄と認めた。

直後、ワズは宝物であり形見でもある是之助の懐中時計を託すと、笑顔のまま眠るように機能を停止した。


歩みと選択の果て:ソレが心

本編終盤。
仮面ライダーとして行動を開始した通信衛星アークに或人たちが苦闘を強いられる中、奪取されたゼロワンドライバーを介して衛星ゼアがアークに乗っ取られる緊急事態が発生する。
変身能力を失った或人だが、ゼアの全バックアップがイズの内部領域に保存されていたことが突破口となり、イズのセントラルメモリーを介して或人の設計した新たなライダーシステム「仮面ライダーゼロツー」がロールアウト、その力によりアークの意志を撃破することに成功した。

しかし、今度はアークの動因たる「人間の悪意」を危険視した滅があらためて人類滅亡のため動き出すことを宣言、滅亡迅雷.netとの戦いが再燃。
この事態に仮面ライダーたちが対処に動く中、イズのもとにアズからの直接通信が入り、「滅が新たなアーク型仮面ライダーに変身し、立ちはだかる=新たなアークとなる」というシミュレーションを密かに見せられる。
これを見たイズは事態の悪化を憂慮し、単独で滅のもとに急行。*8

自身に心が芽生えていることを指摘され動揺する滅を前に、アタッシュアローを突きつけられながらも共存の道を選ぶよう説得する。
だが、まさにその心=自分をアークに変え得るモノに怯えていた滅は、「心など俺には存在しない……!!」と叫び、そのままアタッシュアローを射出。

直撃を受けたイズはボロボロになりながらも、


或人社長……信じています。ヒューマギアがいつか、心から笑えるコトを……

滅も……いつか、笑えますよね……?


そう言い残し、秘書としての矜持ゆえか、両手を前で組んだいつもの姿勢を取ると、駆けつけた或人の前で爆散。
リボンの切れ端だけを残し、跡形もなくなってしまった。

次回予告の時点で描写されていたとはいえ、メインキャストのヒロインの死亡退場という衝撃の展開が起きてしまったのである。

そしてイズの「死」は、誰あろう飛電或人その人に大きなダメージを与え、皮肉にも彼自身が新たなるアークへと変貌する引き金となってしまった。


2代目イズ

最終話Cパートで登場した同型機で、或人の2代目秘書。
外見は復元前のイズ同様だが、ワズ同様「ゼロワン計画」に関わるヒューマギアは復元できないためジョブキーも読み込めず、ラーニングデータは引き継がれていない。
実質的には外見が同じだけの全く別のヒューマギアと言える。


余談

演者の鶴嶋氏は本作がドラマ初出演となる。
当人はロングヘアであり、イズを演じる際はウィッグで演じている。アズの姿の方がむしろ鶴嶋氏本人の素のルックスに近い。



或人社長、以上が私の項目の内容です。

お疲れ様。実は俺、wikiの項目が追記・修正されるのが、つい、気になる習性があるんだよねー…
…はいっ!アルトじゃ~~~ないとッ!

今のは、wikiの項目を編集する「追記」と「つい、気になる」、同じく項目を編集する「修正」と、行動の特性の「習性」をかけた、とても面白いギャ…

お願いだからギャグを説明しないでぇ~!

……それでは皆様、追記・修正をよろしくお願いします。


この項目が面白かったなら……\セクレタリー!/

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最終更新:2024年04月19日 19:54

*1 この時、当の或人が腹筋崩壊太郎に仕事を奪われて解雇になった直後であったため、余計にそのダメージは大きかった。

*2 撮影時はスタントと台車を使い分けている。

*3 なお、それが迅の逆鱗に触れ、直後にチューブを突き立てられて半壊状態に陥ることとなってしまう。

*4 或人が見ていない時に決めポーズを後ろで真似したこともある。

*5 一応氷嚢で冷却し、送風で放熱するという手段自体は電子機器の過熱による破損を防ぐという観点から見ればそこまで奇妙でもない。

*6 元ネタは赤塚不二夫原作の漫画『ひみつのアッコちゃん』からであり、赤塚と仮面ライダーの原作者石ノ森章太郎は同じトキワ荘出身である。

*7 仮面ライダーWebの是之介と或人のプロフィールの「家族など」の一子との関係は「不明」となっている。

*8 迂闊な行動ではあるが、ゼロツー起動前の連続シミュレーションで「或人がアークゼロに抹殺される」という結果を何度も導き出していたため、それがトラウマになっていたとも取れる。

*9 ただし、描写からして主観的記憶として引き継いだわけではないと思われる。