神代凌牙/仮面ライダーデュランダル

登録日:2021/05/09 Sun 10:55:00
更新日:2021/06/13 Sun 09:44:23
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ここは神聖なる王の間。貴様如きが剣を振るっていい場所ではない。


神代(しんだい)凌牙(りょうが)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーセイバー』の登場人物である。
本項目では、彼が変身する仮面ライダーデュランダルについても記述する。

演:庄野崎謙


【概要】

第28章から登場。
神代玲花の兄で、彼女からは「お兄様」と呼ばれ、尊敬されている。
ソードオブロゴスの支部の一つ・サウザンベースの一員にして、代々マスターロゴスに仕える神代家の当主を努め、組織の掲げる「世界を守る」という理念と己の強さに強い誇りを持ち、それに殉じるべく常に厳しい鍛錬を続けている。


【人物】

一人称「俺」
妹同様、組織及びマスターロゴスには絶対の忠誠を誓う忠臣。
極めて厳格な性格で、その意志を実現するためならば人質を取ったり、背後から殺しにかかるなど、非道な手段も一切躊躇しない。
また、妹と異なりマスターロゴスの意志に異論を挟む事はなく、その目論見についても「知る必要はない!マスターなら清く正しく力を使うだけ。我々が正義だ!!」と一顧だにせず、
ユーリから本の魔人メギドとの共謀を指摘されても一切動じる様子を見せなかった。

聖剣「時国剣界時」に選ばれし時の剣士としての自分には強い誇りを持っているようで、神山飛羽真に聖剣の能力を看破されて実質的な敗北を喫した際には、
冷静を装いながらも怒りを隠せておらず、マスターロゴスの撤退命令に背いたために強制的に連れられる一幕もあった。

しかし、その忠誠心はマスターロゴス個人というよりもソードオブロゴスという組織に向けられたものであり、最終的にその職務を放棄したイザクに対しては一切迷う事なく刃を向け、組織の名の下に粛清に乗り出している。
要するに「“組織を束ねるマスターロゴス”に対してのみ忠実であり、その肩書を捨てて理念に背くのであれば抹殺すべし」という事である。


【仮面ライダーデュランダル】



マスターへの反逆は重罪!その命で償え!!


スーツアクター:今井靖彦

凌牙が変身する仮面ライダーで、名前は11世紀の古フランス語叙事詩(武勲詩)『ローランの歌』に登場する聖剣「デュランダル(Durendal)」に由来する*1
黒と白を基調としたカラーリングにメタリックブルーのラインが走った装甲で全身を固めており、シャチのような印象を与える。
聖剣に選ばれし者として剣士の甲冑「ソードローブ」を纏い、頭部「デュランダルヘルム」にはその証である剣状の突起「ソードクラウン」が備わっているが、
他のライダーと異なり、両目を覆う状のパーツの穂先となっており、それがそのままアンテナを形成している。
「ソードクラウン」の機能そのものは他の剣士達と同じで、戦闘に用いる事も可能とされるが、サーベラと同じく伸びる方向の関係上、実戦には不向き。

聖剣「時国剣界時」の能力により、時間と空間をスキップして行動する事が可能で、外から見ればハイパークロックアップもかくやの察知・予測不能の高速戦闘を行うのが最大の特徴。
これらの機能については、基本形態にして最もシンクロ率の高いオーシャンヒストリーワンダーライドブックに合わせて最適化されている模様。


装備

使用するワンダーライドブックの詳細についてはこちらを参照。

  • 時国剣(じこくけん)界時(かいじ)

音声:大塚明夫

デュランダルの変身デバイスにして、メイン武装となる時属性の聖剣。
見た目は普通のショートソードだが、刀身が着脱式になっており、剣状態の「カイジソード」から上下を入れ替える事で刃の部分が伸長、三叉槍の「カイジスピア」に変形する。
変身プロセスとしては、カイジソードの状態で装填スロット「カイジシェルフ」にワンダーライドブックを装填し、カイジスピアの状態に組み替える事で行われる。
なお、カイジソードの状態に組み替える際には(つるぎ)(こく)!」の音声が流れる。
マスターロゴスに代々仕える神代家に受け継がれており、現在は当主の凌牙が所持しているが、その詳細を知る者はごく僅かしかいない。

幾星霜を経て研ぎ澄まされた刀身「ジカイエッジ」は時間経過に連れて切れ味が鋭くなる特性を持ち、カイジスピアでは穂先となる鍔元のパーツ「トライデッジ」は刺突性に優れ、伸縮により銛としても機能する。
ジカイエッジの中央部分にはデュランダルのライダーズクレストが刻まれた「時国剣界時エンブレム」が配置され、柄「デリートヒルト」に配置された「カイジトリガー」と連動する事で各種攻撃を行い、正確な時間の運行を管理する。
ワンダーライドブックの装填スロットである「カイジシェルフ」付近には入力装置「カイジスプリッター」が存在し、刀身の向きを認識する事で変身や能力の開放を行う一方で、煙叡剣狼煙同様に「シンガンリーダー」は存在しない。

時属性の剣ではあるが、その力は厳密には時間停止瞬間移動の類ではなく、
刀身の分割と連動して時間を削り取って抹消した後、時間の流れとは無関係の特殊空間へと潜航しつつ、ゆっくりと浮上する場所を見極めるというもの。
初登場時から既に一部で指摘されていたが、別作品を例に挙げるとすれば「キング・クリムゾン」と酷似した能力とでも言えばいいだろうか。

カイジスピアの状態で刀身を外してカイジトリガーを引くと「界時抹消!」の音声と共に空間が歪み、潜水艦のソナー音を彷彿とさせる待機音と共に特殊空間に潜航する。
そこでは深海同様に光や音も遅れて届き、自分以外の相手の動きがスローモーションのように見えるが、
非常に高い負荷の影響でデュランダル自身も発動中は移動するだけで精一杯かつ、相手に干渉する事は不可能であり、同様に効果範囲内にいる人物達は敵味方問わず抹消された時間の記憶を持たない。
そして刀身を戻してカイジトリガーを再度引くと「再界時!」の音声と共に元の時間に浮上するが、それと同時に相手の背後から切り掛かるのが常套手段となっている。
なお、この能力はかなりの広範囲にも影響を与えるらしく、仮面ライダーブレイズのみならず、サウザンベースに侵入していた飛羽真とユーリにも及んでいた。

ある種無敵にも思えるこの能力だが、解除する際に出来る隙や、解除後の攻撃パターンが毎回同じになってしまう点が弱点として挙げられる。
ブレイズも初戦では能力の把握が出来ていなかった事から完全に翻弄されていたが、タテガミ氷獣戦記の力を得て以降は解除直後に周辺を一気に凍らせて相手の動きを封じ、一矢報いている。

その特性上、自在に使いこなすには相当の鍛錬を要し(実際、第33章でも「リベラシオン」と思しき場所にて上半身の姿で聖剣の素振りによる鍛錬を行なっている)、
使いどころを見極めなければ味方も危険に晒す可能性がある事から、聖剣の中でも特に扱いが難しい代物となっている。

ちなみに本装備が何故剣と槍双方の特性を備えているかについてだが、一部では「聖剣デュランダルが槍としても使われたという逸話があるからでは」という声や、
「海洋モチーフ&槍使い繋がりで、三叉の鉾“トライデント”を持つギリシャ神話の海神・ポセイドンも元ネタに含まれているのでは」と推測する声もある。

なお、変身音声はオーシャンヒストリーワンダーライドブックとの連動を前提としたものとなっているが、プレミアムバンダイ限定のDX玩具版ではオリジナル要素として「別冊モード」機能が搭載されており、
トリガーを2秒長押しする事でモード切替が行われ、オーシャンヒストリー以外のワンダーライドブックに合わせた汎用音声を流す事が出来る。

  • ロイヤルソードオブロゴスバックル
ソードオブロゴス所属の仮面ライダーが使用するバックルで、デュランダルへの変身と共に自動的に腰に装着される。
主だった機能はサーベラと同様のため、詳しくはこちらを参照。


オーシャンヒストリー



時国剣界時!


誰だ!?

マスターロゴス直属の剣士……神代凌牙。

“神代”…!?

またの名を、“仮面ライダー……デュランダル”


オーシャンヒストリー!

この群青に沈んだ命が、今をも紡ぐ刻まれた歴史……。


界時逆回!

変身。


時は…時は…時は時は時は時は!我なり!

オーシャンヒストリー!!


オーシャン、バッシャーン!バッシャーン!


身長:215.9cm
体重:127.2kg
パンチ力:58.9t
キック力:99.6t
ジャンプ力:ひと跳び102.3m
走力:100mを1.5秒


オーシャンヒストリーワンダーライドブックをセットして変身する、デュランダルの基本形態*2
海洋生物の歴史「オーシャンヒストリー」の力を宿しており、時間のコントロールによる変幻自在な動きと、強大なパワーによる攻撃的な戦闘を得意とする。

悠久の時を経て刻まれた大海の記憶と力を宿す胸部装甲「シーデュエルソナー」を身に纏い、肩部装甲「ブランキアショルダー」は大気中の水分を制御する役目を担っている。
先端部が鋭く尖ったグローブ「ライドダイブグロー」は、たとえ欠けてもサメの歯の如く瞬時に入れ替わる他、
ブーツ「ライドダイブベクター」は生物「オーシャンヒストリー」の力を利用する事で高負荷領域も含めた様々な地形に問題無く適応出来る。
腕部「ライドダイブアーム」及び脚部「ライドダイブレッグ」はライドダイブベクター同様、生物「オーシャンヒストリー」の力で高負荷領域での行動に適した性能を秘めており、
頭部「デュランダルヘルム オーシャンヒストリー」に備えられた、長時間の潜行も視野に入れた口部装甲「オーシュノーケルマスク」や頭頂部中央のレーダー「フィンセンス」、
深海でも地上同様の視野を確保する真紅に輝く厳格な眼差し「ディープバイザー」の機能と合わせて、主に深海での活動が想定されている。

サーベラと異なり、全体的にパワーを重視したシンプルな構造のライダーであり、聖剣の能力が並外れている分、デュランダル本体には目立った特殊能力はない。
単純なスペック自体は仮面ライダーセイバー エレメンタルプリミティブドラゴンをも凌ぐが、攻撃方法自体は単純な物理攻撃に偏るため、
そのエレメンタルプリミティブドラゴンや最光シャドーといった特殊な防御能力を持つ相手には決定打に欠ける部分もある。

総じて他の単体変身系の剣士同様、良くも悪くも「聖剣の能力を運用する」事に特化しているため、聖剣の能力が通じない・破られる相手にはいきなり有効打がなくなってしまう欠点を抱えている。
この辺りは仮面ライダーバスターといったノーザンベースの剣士達にも共通するが、あちらはワンダーライドブックの重ね掛けで能力を後付け出来るのに対し、
こちらはオーシャンヒストリー以外のワンダーライドブックを今のところ使用していないため、拡張性の面でも乏しいと言わざるを得ない。



  • 時間抹消攻撃


界時抹消!

界時!

時国剣界時の力を用いた技。
時間を抹消して特殊空間に潜りつつ、相手の背後に再度出現してカイジスピアで斬りつける。
「消えて出て斬る」というだけの単純な技だが、威力は非常に高く、ブレイズを一撃で変身解除させた上で重傷を負わせる程。
ただし、上記の通り攻撃方法がワンパターンになってしまう欠点があり、能力を見切ったセイバーやブレイズからは見事にカウンターを食らっている。

  • 一時一閃(いっときいっせん)

一時一閃!

現時点では劇中未使用。
カイジトリガーを3回連続で引く事で発動。

  • オーシャン一刻斬り


必殺時刻!

オーシャン一刻斬り!

カイジソードの状態から刀身を一度外し、再接続後にカイジトリガーを引く事で発動。
海のエネルギーを纏ったカイジソードの刀身から一閃を放つ。
仮面ライダー最光 エックスソードマンの「エックスソードブレイク」と同等の威力を持ち、打ち合いになった際には相殺した。

  • オーシャン三刻突き


必殺時刻!

オーシャン三刻突き!

現時点では劇中未使用。
カイジスピアの状態から刀身を一度外し、再接続後にカイジトリガーを引く事で発動。
なお、テレビ朝日公式サイトでは振り仮名が「おーしゃんさんこくぎり」という誤ったものとなっている。


【余談】

  • 仮面ライダーデュランダルが初登場した第29章の放送日(2021年4月4日)は、『仮面ライダー』生誕50周年*3となる1年における最初の放送日でもある。


  • 仮面ライダーデュランダルと直接関係するわけではないが、中世代にはゼウスの父親たるギリシャ神話のクロノス」の名を冠した「クロノサウルス」という海洋生物が存在していた。
    ちなみにWikipediaによれば「時間の神」の方のクロノスと混同される事から、「時のトカゲ」と訳される場合もあるが、厳密には誤りであるとされている。



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最終更新:2021年06月13日 09:44

*1 ちなみに多くの神話や叙事詩由来の武器と異なり、創作されたものではなく実在した剣である。今もフランスのとある村の岩壁に突き刺さっているが、実は本物は盗難に遭っており、現在見られる物は後年作られたレプリカである。

*2 プレミアムバンダイで受注されたDX玩具版の広告では変身音声の「時は」「バッシャーン!」が1回ずつ減っているミスがある(「時は」については2次受注開始時点で修正済み)が、本放送では上記の通りである。

*3 初代『仮面ライダー』第1話放送日は1971年4月3日。