登録日:2012/03/03 Sat 00:52:13
更新日:2025/08/04 Mon 13:10:58
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◆概要
遊戯王OCGにおけるギャンブル効果とは、コイントスや
サイコロの出た目によって効果の内容が決まる効果の俗称。
あくまで俗称だが
原作漫画やアニメでは不確定要素のある効果を「ギャンブル」と呼んでおり、OCGプレイヤーもこの言葉をよく使っている。
遊戯王のゲームの検索機能でも「ギャンブル」というカテゴリがあり、公式でもこの言葉は浸透している。
ちなみにOCGの公認大会規定においては、コインは
「表と裏がハッキリと区別できるもの」
、サイコロについては
「6面体サイコロのみ使用できる」
と明記されている。
そのため、20面ダイスや100面ダイスを使い、《天使のサイコロ》で攻撃力を滅茶苦茶上げると言ったことはできない。
6面全部が1や6の目だけのサイコロなんぞも、まず振る前にジャッジキル相手のギャンブルに勝つ覚悟が必要。
また、サイコロを振る効果を持つカードは、1~6の出目に応じて適用する効果を決めるもの、つまりは6面体でないサイコロの使用をそもそも想定していないものも多い。
もっとも、とあるモンスターが場にいれば、6面体のサイコロには本来存在しない「7」の目が出たと扱うこともできる。
現行のマスタールールによる公認大会の規定では、基本的にコイントス・サイコロの実行を含むカードの使用者に道具の準備も義務付けられる(トークンやカウンターを表現する道具も同様)。
一方で、「遊戯王ニューロン」という多機能なOCG公式スマホアプリにコイントス・サイコロ機能も備わっており、その利用は認められている。
また、同名のカードも存在している。
通常罠
相手の手札が6枚以上、自分の手札が2枚以下の場合に発動する事ができる。コイントスを1回行い裏表を当てる。
当たった場合、自分の手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。 ハズレの場合、次の自分のターンをスキップする。
第2期登場の、歴史あるギャンブルカード。
3~5枚のドローか次の自分のターンのスキップという、勝っても負けても強烈な効果を持つ。
だがこのカードは発動条件の「相手の手札6枚以上」が足を引っ張り、
ギャンブルで勝つこと以前にギャンブルをすること自体が面倒。
しかも外せば負け確なのはともかく、ギャンブルに勝った所で相手の手札が6枚あるという状況は変わっていないため、あまり割に合わないギャンブルとなっている。
正直な所、採用率は高いとは言えない。
環境を勝ち抜く為には、確実なアドバンテージを得る事が重要であり、運頼りで常勝を見込めないのは厳しい。
1枚の消費に対する期待値の低さも要因である(一見五分五分の勝負でも発動の時点で自分はマイナスの為)。
ギャンブル効果を持つカードは沢山あるが、そもそもメリットとデメリットが釣り合っているカードが非常に少ないのも理由にあげられる。
カードパワーのインフレにより、現環境ではギャンブルに成功した時の効果ですら見劣りするケースも少なくない。
さらにデメリットが大きいカードも目立ち、ギャンブルの失敗(=デュエルの敗北)では割に合わない。
一方で、《
リボルバー・ドラゴン》や《スナイプストーカー》等、汎用性が高く普通のデッキでも採用出来るカードもある。
特に《
第六感》に至ってはデメリット効果すらメリットになってしまい、
禁止カードになってしまった。
一部ではギャンブル効果を持つカードを主軸にした【ギャンブル】を作るデュエリスト……もといギャンブラーがいる。
サポートカードやコンボ、シナジーを駆使して成功率を上げたり、デメリットをメリットに変えたりと、ある程度は安定した戦い方も出来る。
なかなかユニークなデッキなので、いつものデュエルに飽きたら組んでみてはどうだろうか?
もしかしたら新しい境地が開けるかも知れないぞ!
……否定的な意見も挙げたが、一部のカードは「賭け」に相応しい豪快な効果もあり、絶体絶命の状況を一枚でひっくり返すことさえ可能にする。
不確定性が強いのは使われた相手にも言えることであり、効果を無効化するカードがあるなら使うかどうか悩ませることが出来る。
ハズして勝手に自滅してくれる可能性はあるが、大抵のギャンブルカードは当たると洒落にならない被害を受けるため可能なら確実な方を取りたいという心理が働きやすいからである。
2017年の世界大会の小学生の部の決勝では、リバースした《
ダイス・ポット》の効果を、悩んだ末に《
召喚獣メルカバー》の効果で手札コストを払って無効化する場面が見られた。
デッキに一枚入れてみれば思いがけない活躍をしてくれるかもしれないので、
ロマンを求めるならぜひ。
◆運に定評のあるデュエリスト
○
城之内克也(
遊戯王DM)
運の絡むカードを頻繁に使用する。
代表的なギャンブルカードは《
時の魔術師》《天使のサイコロ》《悪魔のサイコロ》《モンスターBOX》《クイズ》など。
遊戯王DMでは
海馬に悪運が強いと言われ、
遊戯王Rでは
本田に「お前はデュエリストというよりギャンブラーだな……」と言われている。
天使と悪魔の2種類のサイコロを続けて発動したり、「R」ではその時出た結果以外になるようにギャンブルをやり直す《確率変動》を使用したりと、外れた場合の対策も用意し、不確定要素を少しでも減らそうとする場面も。
ちなみに《時の魔術師》は
遊戯から譲り受けたカードであり、王国編では他に運が絡むカードは使っていない。
彼が途中からギャンブルカードばかり使うようになったのは、実質遊戯が原因であるといえる。
○
斎王琢磨(
遊戯王GX)
コイントスで効果が決まる「
アルカナフォース」デッキを使うデュエリスト。
自らが持つ、運命を操る力を利用し、メリット効果を得られる前提で戦っている。
タッグフォース、デュエルターミナルでも演出を見ることができる。(ストップの宣言はない)
タッグフォースやデュエルターミナルではメリット効果が出る確率が非常に高く設定されており、《死神の巡遊》などでハメられて何もできなくなることもあり厄介。
○
ボーマン(
遊戯王VRAINS)
謎の
記憶喪失マンからどんどん進化していった次世代AI。
属性メタの【ハイドライブ】の使い手。
6属性に対応したリンク素材と同じ属性を得て、相手の同属性モンスターの効果を封じるカテゴリだったが、成長・進化に伴い
6面が6属性に対応したサイコロを多用するようになった。
サイコロというランダム要素によって
AIにはない『閃き』を再現するというもの。
完全に運を天に任せているわけではなく、目当ての目(属性)が出なかった場合のフォロー手段もキッチリと用意している。
◆汎用性の高いカード及びリターンの強いギャンブルカード
アルカナフォース
コイントスで効果が決まるテーマ。
モンスター・魔法・罠については
こちら、派生モンスター群の「アルカナフォース
EX」については
こちらを参照。
効果モンスター(サイコロ)
手札1枚をコストにサイコロを1回振り、1・6以外の目が出た場合、つまりは2/3の確率で場のカードを1枚破壊出来る。
手札コストはデメリットとは限らず、発売当初は汎用除去カードは珍しかったこともあり頻繁に使用されていた。
一時期は
制限カードに上りつめた、
《第六感》に次ぐギャンブルカードの出世頭である。
破壊は不確定なので《
スターダスト・ドラゴン》などには無効にされない。
リバース時に両プレイヤーにサイコロの出目を競わせる
リバースモンスター
サイコロ勝負で勝てばその目×500ポイントのダメージを与え、6の目で勝てばなんと
6000のダメージを与える。
同じ目が出た場合は振り直しなので、引き分けは認められない。
ダメージの期待値は3300。どちらかが6000のダメージを受ける確率は1/3。
2017年の世界大会の小学生の部の決勝では優勝者のメインデッキに採用されており、このカードがリバースされた時にこの試合を見ていた全デュエリストに衝撃が走った。
バーンのリスクを恐れた相手が効果を無効化したため、サイコロが降られることはなかったが。
それほどまでに、このカードが与えるダメージの影響は大きいのである。
星1/地属性/獣族/攻600/守600
フリーチェーンで発動可能な効果を持ち、発動時に積まれていたチェーンの数に応じて、自己強化、バーン、場のカードの破壊のいずれかを行う。
数値や枚数はサイコロの出目で決定されるが、強化とバーンの倍率は出た目の数×500とかなり高い。
出目によっては3000超の打点で相手を殴り倒したり、単体で5000や6000ものバーンダメージを与えたり、相手の場を更地にしたりと、マルチな活躍を披露できる。
儀式モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2700/守1500
1ターンに1度サイコロを振り、出た目に応じてモンスターを破壊する。
1か2なら相手フィールドのモンスター全て、3~5なら相手フィールドのモンスター1体を破壊できるが、6の場合は自身を含む自分フィールドのモンスターを全て破壊してしまう。
重いギミックである儀式をした上で自滅する可能性はあるが、可能性は1/6なのであまり気にせず効果を使える。
特殊召喚条件が重い上にギャンブル効果でデメリットを直撃する可能性が高く、見返りも薄い《
E・HERO カオス・ネオス》さんは見習ってほしいものである。
効果モンスター(コイントス)
星2/光属性/魔法使い族/攻500/守400
コイントスで表裏を当て、当たれば相手モンスターを全て破壊。
外れれば自分のモンスターを全て破壊し、破壊したモンスターの合計の攻撃力分のダメージを受ける。
失敗時はサンダー・ボルト&攻撃力分バーンとかなり痛い目に遭いそうに見えるが、実際この効果を使う状況はピンチからの切り返しなので自爆するのはこのモンスターだけで済む状況が多いと思われる。
とはいえピンチの状況で外しているのでマズい状況には変わりない。
元祖ギャンブルカード。原作では魔法カードであり、成功率は1/3と非常にリスキー。
星7/闇属性/機械族/攻2600/守2200
コイントスを3回行い、2回以上表が出た場合モンスターを破壊出来る。
3回コイントスをさせるが表が2回以上出る確率は1/2なので、実質的にコイントスを1回やっているのと大差はない。
デメリットはないが、最上級モンスターなのが悩み所。
派生カードも多数存在する。詳細は
こちらを参照。
- 《一撃必殺侍》 星4/風属性/戦士族/攻1200/守1200
- 《モンスターBOX》(永続罠)
どちらもバトルフェイズにコイントスを行う効果を持つ。
《一撃必殺侍》はステータスこそ平凡だが、モンスターとの戦闘時にコイントスで表裏を当てると、相手となるモンスターを破壊する。
《モンスターBOX》は500の維持コストを要する永続罠で、相手の攻撃宣言時にコイントスを行い、表か裏かを当てた場合はモンスターの攻撃力を0にする。
この2枚を組み合わせ、ギャンブルで相手の戦闘を阻害しつつ、自分はビートダウンを行う【侍BOX】というデッキが存在する。
成功率は1/2、併用すれば3/4、後述の《セカンド・チャンス》も併用すれば7/8となる。
1/2でもあまりまともに戦闘しようとは思わないので、置いておくだけで戦闘牽制にもなる。
《一撃必殺侍》は《収縮》、《モンスターBOX》は《アステカの石像》とのコンボなど、違った活用法もある。
エクシーズモンスター
ランク7/光属性/天使族/攻700/守700
レベル7モンスター×3体と、少々重めの汎用ランク7。
エクシーズ素材1つをコストにサイコロを2回振ることで、攻撃力を次の相手のエンドフェイズ時まで大きい方の出た目×700とする効果を持つ。
更に出た目の合計が7だった場合
●「このカード以外のフィールド上のカードを全て墓地へ送る」
●「手札または自分・相手の墓地からモンスター1体を特殊召喚する」
●「デッキからカードを3枚ドローし、その後手札を2枚選択して捨てる」
のいずれかを適用することが出来る。
1回の発動での攻撃力の期待値は3130。攻撃力が2800以上になる確率は75%。最高攻撃力4200になる確率は30%。合計の目が7になる確率は17%。
3回連続で発動して、1度でも合計の目が7になる確率は40%。3回連続で出目の合計が7になる確率は0.154%
因みに合計の目が7になると攻撃力は最低でも2800は超える。
ギャンブルカードでは珍しく、EXデッキの枠と素材を揃える展開力さえあれば、主流デッキにも投入価値のあるカード。
うまくいけば4200という高打点を得られるので、耐性や高ステータス持ちも分の悪くない賭けで処理できるかもしれないのだ。
実際、【
征竜】全盛期であった環境では、2013年の
世界大会でもその存在が確認されている。
ランク5/光属性/天使族/攻2100/守2100
OCGオリジナルナンバーズの1つ。
サイコロを振るギャンブル効果を持ちつつ、サイコロ効果のサポート効果も持つカード。
ギャンブル効果は決まればモンスター効果主体なら相手は次のターンロクに動けなくなるが、ランク5を立てた上で博打をするのでリスクはかなり大きい。
後半の効果を使えばかなりの高確率で決めることが出来るが、素材が合計で3つ必要になるため非常に重い。
その後半の効果というのが、素材1つと引き換えに出たサイコロの目を7に変えるというもの。
6面ダイスに限定されている遊戯王において7の目以上を出す唯一の方法。
出た目の数の大きさを問うカードでは恩恵を受けることが出来るが、サイコロの目が6以下しか出ないことを想定されて作られている為に、上記のゾークや下記のクレイジー・ボックスは何も起こらないだけになる。
上記の《ダイス・ポット》は同じ効果を使われない限りは確実に勝つことが可能で、3500ダメージ与えることが出来るが、6の目で勝った時よりバーンの数値は小さくなる。
《犀子の王様》と併用すれば、適当に2個の効果をチェーンさせてからあちらの効果を発動させることで、お手軽に往復で7000バーンも可能。
詳細は個別項目を参照してほしいが、2025/07/01適用のリミットレギュレーションにおいて禁止カードに指定された。
サイコロを用いるカードが禁止指定を受けるのは実に20年4か月ぶりで、《第六感》に続く2例目である。
なお、ナンバーズは
遊戯王ZEXALが元ネタではあるが、「7が出てしまったサイコロ」「数字の大きい方がデメリットを受ける」というのは、原作『遊☆戯☆王』が元ネタ。
ランク4/闇属性/悪魔族/攻3000/守 300
レベル4×2体で攻撃力3000とステータスは優秀だが、攻撃できない永続効果持ち。
このカードも素材を取り除くことでサイコロを振ることができるが、効果はバラバラ。
1と6はデメリットで、前者が自分のライフを半減、後者が自身を破壊するというもの。
この2つの目にデメリットが割り振られているせいで、後述の《出たら目》との相性は悪い。
残る目については、2は1枚ドローで、3は相手に選ばせる1枚のハンデス、4は表側表示カードの効果の無効化、5は場のカード1枚の破壊。
先述の通り1/3でただのデメリットを引き当ててしまう可能性があり、3のハンデスも相手によってはアドバンテージを稼がれてしまう。
4が出れば自身の永続効果を無効化して攻撃に参加できるが、そうした不確定な手順を踏むくらいならば、最初からアタッカーをX召喚した方が良いだろう。
魔法カード
通常魔法
コイントスを一回行い、表なら2枚ドロー、裏なら
相手が2枚ドロー。
デッキ破壊などなら逆手に取ることもできなくはないが、失敗したらシャレにならない損害を受ける。
コストも発動条件もないカードなので、自分の運に絶対的な自信がある決闘者なら、理論上は3積みできる《
強欲な壺》と化す。
運命力のある人は単独で使ってみてはいかが?
第11期にはこのカードの効果を忠実に再現したモンスターである
《Couple of Aces》が登場。
手札に存在する場合にコイントスを行い、表なら自分の、裏なら相手の場に特殊召喚される。この方法で特殊召喚すると、コントローラーが2枚ドローする強制効果が発動する。
やっていることは《カップ・オブ・エース》と殆ど同じだが、《洗脳解除》を用意しておけば、裏が出てもドロー効果の発動前に自分の場に戻ってくる。
また、強制効果であることを利用して
《三戦の才》《三戦の号》の発動条件を満たしたり、相手の場にモンスターがいると都合がいい効果に繋げたりすることもできる。
永続魔法
コイントスを最初からやり直せる効果を持つサポートカード。このカードを使えばコイントスの成功率は3/4となる。
アニメで使用される際(類似効果を持つカードも含む)何故か非難されるカードである。
だがアニメのような運命力を持たない我々一般決闘者にはこのようなサポートカードがないとやってられないのも事実なので、気にせず使おう。
ただし1ターンに1度しか使えないため、使いどころは選ぶ必要がある。
サイコロ版に《リバースダイス》というカードも存在する。
だが使い捨ての通常罠であり、サイコロを振る効果を使う前に発動しておかないと振り直しができないため、一発で狙った目が出れば無駄になる、そもそもサイコロの狙った目を出す確率はコインと違うなど使い難さばかりが目立つ。
永続魔法
自分のスタンバイフェイズにサイコロを1回振り、出た目に応じた効果を適用する。
メリットは2・3・5で、内容はそれぞれ「相手に選ばせる1枚ハンデス」「1枚ドロー」「相手フィールドのモンスター1体の破壊」。
デメリットは1・4・6。こちらはそれぞれ「1枚のセルフハンデス」「相手が1枚ドロー」「自壊」。こちらもやはり《出たら目》とは相性が悪い。
1/2の確率で自分にメリットとなるが、恩恵を得られるのは発動した次の自分ターンからと遅いのが欠点。
ただ相手からすればこのカードのために除去カードを使うべきか悩み所であり、案外場に残るかもしれない。
初代DM「KCグランプリ編」で城之内が使用した事がある他、OCGではウルトラレアであるこのカードを
チーム太陽が所有しているらしい描写がある。
罠カード
通常罠
互いにコイントスを一回行い、表が出れば2000ポイント回復、裏が出ればチェーンバーンもビックリ、破格の2000ダメージ。
相手がダメージを受ける確率も、自分がダメージを受ける確率も1/2。
自分がダメージを受けて、相手が回復するという最悪の結果が出る確率は1/4なので、案外悪い取引では無かったりする。
相手の回復がバーンになる【シモッチバーン】では確定2000ダメージの火力として採用され、ギャンブル要素は自分が回復するかダメージを受けるかだけとなる。
遊戯王ZEXAL「
WDC編」のデュエルコースターに仕掛けられた罠としてこのカードが登場した事がある。発動するとイラストの通り辺りに霧が立ち込める演出が成された。
罠に引っ掛かりまくっていた
遊馬はLP100の状態からこのカードによる一発逆転を目指し、見事2000回復を成し遂げている。
この時コインはコースターから出現したが、小皿程もあるメチャクチャな大きさのコインだった。
通常罠
1から6の中の数字を2つ宣言して相手にサイコロを1回振ってもらい、宣言した数が出ればその出た目の数だけドロー、外れた場合は出た目の枚数デッキの上からカードを墓地へ送る。
未来予知ができる訳でもなければ基本的に5と6を宣言するため、当たれば5枚以上のドローとなる。
無条件で2枚ドローするカードが禁止のカードゲームで、目立った発動条件もコストもデメリットもなく5枚以上ドローしたら、その後どうなるかは言うまでもないだろう。
こんなに強力な効果なら、外した場合のリスクは相手にドローでもさせるのかと思いきや、出た目の数だけ自分のデッキトップからカードを墓地へ送るだけで、デメリットらしいデメリットがない。
むしろ墓地アドバンテージの獲得に繋がり、蘇生やサルベージ、墓地コストの確保といったメリットに成り得る。
発動条件がないフリーチェーンのカードなのも地味に大きな利点。
効果処理にコインやサイコロが絡む、いわゆるギャンブルカードの中では、遊戯王OCG史上初の
禁止カード。
『
ザ・ヴァリュアブル・ブック6』の付属カードという点から「第六巻」にかけたシャレだったのかもしれないが、カードパワー的には全くシャレにならなかった。
日本では登場から529日で禁止と言う罠カードで最短の禁止入りの記録を持つカード。
長い間海外版が存在しなかったが、10年後に登場し、直後に制限カードに。それに留まらず、
征竜ゲーを更に加速させたため82日で禁止入りした。
このカードが現役の頃の遊戯王は
サイコロゲーと揶揄されていた。
永続罠
自分か相手がサイコロを振った場合に、出た目の内の一つを変えてしまうというカード。
奇数の目が出た場合6に変更するか、偶数の目が出た場合1にするか選べる。
《ダイス・ポット》や《No.7 ラッキー・ストライプ》など、リスクもリターンも大きいカードを主軸に据えるなら採用しておきたい。
《アギド》や《パーペチュアルキングデーモン》など、このカードのおかげで日の目を見るモンスターもいる。
イラストには《ジェノサイドキングデーモン》と、先述した《スナイプストーカー》《デンジャラスマシン TYPE-6》が描かれている。もっとも、この3枚はいずれも1と6がハズレなので、非常に相性が悪い。
逆を言えば、こいつらが出てきたら無力化できるということである。
通常罠
コイントスを行い、当たれば相手の墓地のカードを全て除外、外れれば相手の墓地のカードの枚数分自分のデッキの上からカードを墓地に送る。
相手の墓地リソースを根こそぎ奪い去るか、自分がアドバンテージを得るかの2択であり、基本的にどちらの効果が出ても自分が得をすることになる。
特に
アンデット族や【
ライトロード】のような墓地利用を主軸とするデッキと相性が良く、ミラーマッチの場合はさらに強力なメタカードにもなる。
通常罠
フリーチェーンでサイコロを2度振り、出た目の数の合計値より低いレベルかランクを持つフィールドのモンスターを全て破壊する。
第10期に突如として登場した、第2期が初出の永続罠
《無差別破壊》のリメイクと思われるカード。
高レベル、ランクを持つモンスター程破壊しにくくなるが、合計5以上が出る期待値は5/6なので、下級や低ランクモンスターを破壊する分にはそれ程困ることは少ないと思われる。
どうやっても2以上は出るため、レベルかランクが1のモンスターは必ず破壊できる。
逆にどうやっても13以上は出ないためレベルかランクが12のモンスターは破壊できなかったのだが、上記のパラダイスマッシャーの登場により可能になった。
とはいえもう片方は何とかして6を出さないといけなかったり、パラダイスマッシャー自身が破壊に巻き込まれたりするのでネタの領域に近い。
全体除去には運要素が絡まない《
激流葬》の存在があるため、高レベルやランク主体のデッキや、破壊できない裏守備セットを主体とするデッキやリンクモンスター主体のデッキで使いたい。
◆強力なアニメ・漫画オリジナルカード
通常罠
遊戯王Rで城之内が使用した漫画オリジナルカード。いわゆる確変。
上記の《セカンド・チャンス》《リバースダイス》のような各種ギャンブルのやり直し効果を1枚にまとめた上に「一度出た目がでなくなる」という効果まで加わったとんでもないインチキカード。唯一の救いは使い切りタイプであること。
テキストには「コイントス・ダイスロール・ルーレット・スロットなどをもう一度やり直す」と書かれているが、OCGには今の所スロットを使用したギャンブルカードは存在しない(ルーレットは原作で《ルーレット・スパイダー》が登場している)。
「など」と書かれているので、ルーレットやそれ以外のギャンブルも作中世界には存在しているのか、あるいは、将来の登場を想定して記述しておいただけかも知れない。
コイントスなど、1/2の確率のギャンブル効果使用時に使えは斎王並みの運命力を手に入れる事ができる。
当然だが未OCG化。
余談
ギャンブル性の強い似通った効果には、「
ジャンケン」を必要とする《
変則ギア》というカードも存在する。
そもそも公式ルールでは、デュエルの先攻・後攻を決める手段はジャンケンだけと定められている(コイントス等は違反とわざわざ明記している)ので、ジャンケンが分からないという事は無いはず…だが、その割に2017年の登場以来後輩も現れない、ただ1つのジャンケンカードの地位に居続けている。
実戦で見掛けたら驚かれるぐらいの珍しさということもあり、ギャンブルカードとはあまり言われないようだ。
また、現実ではギャンブルイメージが根強く残る「花札」をモチーフにしたカテゴリに【
花札衛】が存在する。
アニメ『
遊戯王ARC-V』で博徒風のデュエリスト・
徳松が使用したカードで、OCG化の際にもなかなか凝った独特のバクチ色の濃いコンセプトとして成立している。
しかし冒頭の概要に無いように、【花札衛】のような持ち主にも見通せないドローがコンセプトや、相手にカードの選択を委ねるようなプレイを含んだギャンブルチックな効果は、遊戯王の界隈で「ギャンブル」とはあまり表現されない伝統がある。
リバースカードオープン!「wiki篭りの新項目」を発動!!
このカードは項目を閲覧後にコイントスを行い、表なら追記編集を、裏なら削除依頼をするギャンブルカードだ!
- 希望ヶ峰で遊戯王流行ったらセレスさんはこのタイプのデッキ使いそうwww -- 名無しさん (2013-10-06 18:30:06)
- ↑狛枝に持たせてみろ、ゲーム終わるぞ -- 名無しさん (2013-10-07 03:07:50)
- マルマルモリモリ -- 名無しさん (2014-04-30 16:46:34)
- ゲン担ぎの意味でダイス・ポット入れてる。ちなみに自分がダメージ受けた回数は2、3回。でも6がでたことない -- ??隊長 (2014-08-24 02:34:25)
- クレイジーボックスが無くね? -- 名無しさん (2014-09-13 07:45:51)
- 最盛期のブラックフェザー使いがギャンブルデッキに説教をしたことがあるらしい・・・ -- 名無しさん (2014-09-13 08:59:53)
- TFでこのデッキとあたるとかなりうざい -- 名無しさん (2015-04-13 01:08:25)
- カオスネオスやきまぐれの女神もギャンブルでいいのだろうか……前者は割に合わないが -- 名無しさん (2016-04-05 13:01:13)
- ラッキーストライプは空きが出たら必ず入れてるわ -- 名無しさん (2016-04-05 13:44:10)
- このデッキにフィールドに並べたシンクロエクシーズ全滅させられたわ。なのに自分が使うときは期待できない -- 名無しさん (2017-01-16 07:42:14)
- ダーク・サンクチュアリとかいう侍BOXサポートカード -- 名無しさん (2018-03-13 19:58:03)
- ギャンブル使いのとこ、徳松さんは追加していいんじゃないかな? -- 名無しさん (2018-03-13 21:21:51)
- 個人的にはGXのボーイがギャンブルデッキ代表者 -- 名無しさん (2018-03-13 22:12:12)
- デビル・コメディアンも当たり・ハズレが両方ともメリットになる珍しい例。それだけに効果が確定しないのが痛い所。 -- 名無しさん (2018-03-26 18:19:33)
- ↑9 そして、返しのターンにアーマード・ウィングを出す鬼畜よ -- 名無しさん (2019-06-29 07:10:13)
- ↑3綾小路さんもテニスデッキに見せかけたギャンブルデッキな気がする -- 名無しさん (2020-10-07 21:54:47)
- 第六感を禁止解除するなら外れた時のデメリットをデカくするとかか。例えば外したら外した分だけ自分のターンをスキップするとか -- 名無しさん (2022-05-29 15:22:55)
- 確率変動はカード化されるにしても相当弱体化されるのは確実だろうな。 -- 名無しさん (2022-05-29 16:02:07)
- フィジカルで運をつかむ女、上城エポック -- 名無しさん (2023-10-08 08:35:09)
- 城之内は「確変だよ確変」と相手に説明していたけど、パチ関係やっていたのかな -- 名無しさん (2023-10-08 08:38:54)
- ↑3今のカードパワー状況ならそのままの効果でOCG化されても大丈夫でしょ むしろ遅い罠だし使い切りなのが弱いからターン1で何度も使える永続罠に強化して欲しい位だわ -- 名無しさん (2024-04-25 13:04:32)
- せっかくダイスロールやコイントスのカードが豊富なのだから関連グッズで遊戯王印のコインやサイコロ出して欲しいな〜と思ったり。MDのコインとか需要あるんじゃないかな? -- 名無しさん (2024-12-26 17:37:57)
- ↑サイコロが割れる仕様になりそうw -- 名無しさん (2024-12-27 09:14:44)
- 本田「どっちかつーと城之内はギャンブラー!」 -- 名無しさん (2025-08-03 17:18:37)
最終更新:2025年08月04日 13:10