アイシー・ペンギーゴ

登録日:2022/06/01 Wed 17:46:27
更新日:2025/02/07 Fri 16:39:37
所要時間:約 4 分で読めるクワッ






『なぜ』…か・・・きっとお前がそんな風だからだ。





その顔さぁ、エックス・・・

自分だけが何かわかっているつもりの、その顔クワッ!




アイシー・ペンギーゴとは「ロックマンX」「サイバーミッション」「ソウルイレイザー」「イレギュラーハンターX」に登場するボスキャラである。



異名:雪原の皇帝
CV:石野竜三



【概要】


元第13極地部隊に所属していた特A級ハンターであるペンギン型レプリロイド。
ペンギン故か他のレプリロイドに比べ頭身が低い。

極地暮らしに退屈しており、シグマの反乱を知るや当時の13部隊長を殺害し、反乱に加わった。
体は小さいが気が強く、特にパワーバカのバーニン・ナウマンダーとは犬猿の仲。


イレギュラーハンターXでは事件以前から第17部隊に派遣されており、エックスとも顔馴染み。
OVA『The day of Σ』でも登場し、エックスやゼロと暴走したメカニロイド討伐に駆り出されており、そこで仲間を人質にされ撃てなかったエックスを非難していた。ただ、エックスに場所を譲ったり、彼の溜め撃ちに動じないメカニロイドのタフさに驚いたりと、メンタル面以外は何やかんや信頼していたようだが…。
その後ゲーム内にて反乱に加担した理由を「シグマが実力を認めてくれたから」と答えており、更に条件を満たすことで記事冒頭の台詞もぶつけてくることからエックスに対して複雑な感情を抱いていた模様。
また、語尾に「クワッ」と付けて喋る。



【ボスとして】


ペンギンらしく氷や冷気を使った攻撃を得意とする。
しかし攻撃は対処しやすくノーマルエックスの攻撃でもノックバックさせやすいため最初に倒すにはもってこいのボス。
また、彼のステージでは確定でフットパーツが手に入るのも最初に攻略されやすい要因となっている。

イレハンXではハードモードにてそれなりに強化されており、エックスが使うものと同性能のショットガンアイスをジャンプしながら三連射して、氷の破片をステージ中に撒き散らすパターンが追加された為、歯応えが増した。
また、フットパーツは別ステージに移されたため、ダッシュ縛りプレイが可能になった*1

サイバーミッションでは天井が低くなっている他、冷気ガスが無敵になっていたり、全体的なダメージ量も増加している事から、やや手強くなっている。
ちなみに、同作での最弱ボスポジションはイーグリードに譲っているのだが、ステージが原作の丸コピペということから非常に簡単かつ確実にフットパーツを入手できる事から、原作経験者ほどペンギーゴの強さに騙されやすくなっているのが否めない。

ソウルイレイザーではボスアタック限定ボスとしてサイバーミッションの個体が再登場する。


弱点はバーニン・ナウマンダーから入手できる「ファイヤーウェーブ」
氷系キャラのセオリー通り炎に弱く、無敵時間終了直後に再度攻撃することでハメられる。
サイバーミッションではナウマンダー不在のため、同じく炎系ボスであるフレイム・スタッガーのラッシングバーナーが弱点になっている。
ソウルイレイザーでは原作同様にファイヤーウェーブが弱点になっているのだが、ソニック・オストリーグのソニックスライサーはファイヤーウェーブと同じダメージ量である事に加えて、当てるとのけぞるので、ソニックスライサーで攻撃した方が効果的。ただし、同じくオストリーグのダッシュ(ゼロ)はダメージが低い。
この他にもシャイニング・タイガードのレイクロー(エックス)、ライジング(ゼロ)も効く。
ちなみに、ボスアタックのサイバーコースに出現するボスは、急遽前作のボスを登場させる事になったのか、前作に登場していた頃やソウルコースとは異なり、弱点やリアクションを取る条件についてツッコミが多く、彼が何故弱点である筈の炎に対して耐性が付いてしまったのかも謎になっている。

撃破するとバーニン・ナウマンダーステージのマグマ溜まりが全て氷に覆われ、マグマ噴出などのステージギミックが停止する。この状態でないと取れないライフアップなどもあるので、やはり早めに攻略するのが吉。



【技】


  • ショットガンアイス

口から氷の塊を飛ばしてくる。
直進するものと地面を滑るものを混ぜてくるが対処はほぼ同じ。
弾速は速くなく地上でしか使わないためかわしやすい。ただしバスターを弾いてくる。

  • 強化ショットガンアイス

イレハンXのハードモードで追加された行動。
大ジャンプしながら反対方向に3発連続で放ち、更に壁に当たると破片が分裂して飛び交う。
この弾速が異常に速く、見てから回避する事は困難。発射する位置と反射角度は固定なので、安置を意識しながら立ち回りたい。
VAVAモードではダッシュが不可能で咄嗟の回避が難しい。被ダメージ半減の兵装取得もペンギーゴの撃破時なので、VAVAハードにおいてペンギーゴはかなりの鬼門。

  • スライディング

腹ばいで滑走して体当たりしてくる。
スピードが速く、終了するまで無敵状態となる。
イレハンXのハードモードでは、上記のショットガンアイスの回避にばかり気を取られていると被弾しがち。接触ダメージもやけに高く、何度もティウンした人も多いのではないだろうか。


  • 冷凍ガス

口から冷気を吐き出してくる。
これに当たると氷漬けになり動けなくなる上に、ペンギンの氷像が生成される。
吐いている間は攻撃を当て放題なので、絶好の攻撃チャンスなのだが、サイバーミッション/ソウルイレイザーでは無敵状態になるため、攻撃が終了するまで待つしかない。


  • 吹雪

ボス部屋の天井にあるレバーにぶら下がり、部屋全体に吹雪を起こす。
ダメージはないがペンギンの像があるとこちらに向かって移動してくる。



【入手武器】


  • ショットガンアイス

弾速の速い氷の塊を発射し、壁や敵に当たると5個に分裂して反対方向に飛んでいく。
チャージするとペンギーゴのスライディング姿を模した氷の足場を生成する。地上を滑るため乗り物やジャンプ台としても使用できる。
本家ロックマンでは、ロックマン&フォルテのアイスウォールがチャージ版の類似性能になっているのだが、この武器は水中で使った状態のチャージ版フロストシールドの能力も掛け合わせている。

サイバーミッションでのチャージ版は足場としての機能は削除されており、単に地を這う飛び道具として使う事が可能。チャージ版は壁で反射する性能になっているのだが、同作のボス部屋は横幅が狭くなっているため、チャージ版はボスに対して上手く当てると結構な量のダメージを稼ぐことが出来たりする。

スパーク・マンドリラーの弱点であり、凍らせて一方的に攻撃できる。
なお、GBC『ソウルイレイザー』ではボスアタックのみだがマンドリラーと戦う事が出来る上、弱点武器もソウルイレイザーで登場した特殊武器が該当している。
・・・のだが、ゼロのダッシュ斬りをマンドリラーに当てると、ショットガンアイスをマンドリラーに当てたのと同様のモーションで凍結してしまう。何故?


  • フローズンキャッスル

VAVAモードでペンギーゴを倒すと入手可能。
ボディに薄い氷を張り*2、防御力が上がり、ダメージが半減するという、エックスのボディパーツと同じ性質を持つスキル。
他にもバルカン系のディスタンスニードラー、ミサイル系のセロティナルバレット、ロケットパンチ系のインフィニティーギグ、カッター系のパラサイトソード、バーナー系のバーニングドライブが入手できる。

特にディスタンスニードラーはコスト・連射性・威力が高いレベルでまとまっており、地形や盾すら貫通するので腕装備としては一択レベルの汎用性を誇る。
弱点ではないボス相手でも2メモリ分削れる、謂わばエックスのセミチャージを1ボタンで連射できる兵装と考えてもらえれば、その破格の性能をイメージしやすいだろうか。
しかもバルカン系に属しているためペンギーゴを倒せば即解禁できるうえ、フローズンキャッスルも同時に入手できるとあって、VAVAモードでもペンギーゴステージは真っ先に攻略されやすいステージのようだ。
なお、VAVAモードにおいてショットガンアイスに該当する兵装は冷気ガスを噴射するシードラゴンズレイジなのだが、そちらはバーナー系に属するためペンギーゴとナウマンダーの両方を倒さなければ入手できない。




【漫画版での活躍】


《岩本版》


エックス・・・とかいったっけなァ~おめぇ~

おめぇよォ~B級だろォ~? 俺様は特A級だぜェ・・・

か・て・ねぇ~~~よ、おめェ~~


岩本先生漫画版でも最初のボスとして登場。
エックスの友人であり、アラスカ部隊隊長を務めるマルスを氷漬けにし基地を占拠。
雪山で人工的に地震を発生させて麓の町を潰そうとしていた。
やたら自分が特A級であることを自慢しまくる傲慢な性格で、B級であるエックスをトコトン見下しており、実際ランクに恥じない実力者ではあるものの、エックスの思わぬ爆発力を目の値にしてからは終始劣勢になる等、不慮の事態には弱い様子。

エックスとの戦闘ではショットガンアイスや氷を纏った体当たりでエックスを圧倒し氷漬けにするも、自力で氷を砕いたエックスに押され始めたことで降参したフリをして不意打ちし、更にマルスを人質にしてエックスを挑発
そして地震を止めるには自分を倒すしかないと伝え次の地震で街を破壊しようとする。
だが度重なる地震の衝撃で再起動したマルスに取り押さえられ、マルスはエックスに撃つよう命令。
迷いながらもマルスの覚悟を見たエックスはフルチャージバスターを発射。
ペンギーゴはマルスごと消し飛ぶのだった……。


《池原版》

デラックスボンボンにて連載されていた『イレギュラーハンターロックマンX』では、VAVAの反乱に乗じてイレギュラー化した設定となっている。
SFC版がベースの漫画だがゲームと異なり非常に強く下手すると本作の8ボスでもトップクラスの強敵であり、マンドリラーとの共同戦線でクワンガーを痛めつけるなど強キャラ感を出す描写が多く、VAVAの側近的な役割となっている。

また、自らのホームグラウンドである雪山において、Xを救援するために駆け付けた因縁の相手でもあるバーニン・ナウマンダーと一騎討ちとなるも、ナウマンダーの鈍重さに対して持ち前のスピードを活かして半壊に追い込み、そこに現れたXを庇ったナウマンダーを破壊するという圧倒的な強さを見せた。
しかしそれがXの逆鱗に触れてしまい、岩本版ほどでは無いものの鬼のような形相となったXの猛攻により満身創痍となり、
もうVAVAとは手を切るからと命乞いをするものの、先輩を殺された怒りに燃えるXに聞き入れて貰えるはずも無く、最期はナウマンダーから受け継いだファイヤーウェーブによって焼き尽くされた。
巨体のナウマンダーを見下して破壊したペンギーゴが、自身より小柄なXによって破壊されるという皮肉な末路だった。

なお、因縁の仲であるペンギーゴとナウマンダーの直接的なぶつかり合いを描いた作品は本作が唯一である。但しこの作品のナウマンダ―はゲーム版とは反対にテロ行為を含む卑劣な行為を嫌う高潔な精神の持ち主で、八大ボスなのにイレギュラー化していない。エックスの成長性を危惧しながらも彼の心を見て考えを改め、彼をペンギーゴの不意打ちから庇い致命傷を負った際に自分の武器をエックスに託すなど厳しさと優しさを併せ持った終始エックスの味方である先輩キャラであり、ゲーム本編のそりが合わないというベクトルとは違う方向性での対立であった。

漫画版では双方ともに最初からXに激しい敵意をむき出しにしている。そのほかにも
  • 負けず嫌いが転じて勝つためなら手段を選ばない卑劣さと残忍さを持つ。ゲーム本編でも自分がのし上がるために元隊長を殺しているので本編でも残忍さは抱えていたとみていいだろう
  • エックスと親しい善玉のレプリロイド(岩本版ではマルス・池原版ではナウマンダ―)を徹底的に痛めつける。
  • その善玉が最期に自己犠牲を発揮した際に覚悟を決め発奮したエックスにとどめを刺される。

等々漫画版双方の描写に共通点がありゲームともあまり齟齬がない安定した描写がされている。そういった点でも媒体によっては悲しき過去を乗り越え贖罪のために生き残る道を選んだりイレギュラーハンターの鑑だったりするナウマンダ―とは対照的である。



【余談】

・背景にて…
ロックマンX4」のフロスト・キバトドスステージの中ボスの入るエリアにて、大破して氷漬けになったペンギーゴが背景に映っている。

・ペンギーゴの全力バカンス!
『ロックマンXDiVE』では通常のペンギーゴに加え、ウォーターパークでバカンスを楽しむために南極から来たという「サマー・ペンギーゴ」なるキャラも登場する。こちらはスイカのようなカラーリングにサングラスと花輪が特徴で、水属性の攻撃を仕掛けてくる。誰が呼んだか「スイカー・ペンギーゴ」。

  • わんだふるぷりきゅあ!
    わんだふるぷりきゅあ!の5話にて登場した敵キャラ『ガルガル』の姿や動きがアイシー・ペンギーゴを彷彿とさせたことで話題に。




シグマ様は俺の力を買ってくれた・・・

何もない南極で追記・修正してるよりはこっちの方がはるかにいいぜ。




この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ロックマンX
  • イレギュラーハンターX
  • アイシー・ペンギーゴ
  • ペンギン
  • ショットガンアイス
  • 氷属性
  • レプリロイド
  • 雪原の皇帝
  • 石野竜三
  • サイバーミッション
  • 弱いボス
  • 最弱候補
  • ロックマンの氷属性ボスは弱い
  • ソウルイレイザー
  • イレギュラー
  • 卑劣
  • 卑劣漢
  • 小悪党
  • 残忍
  • ロックマン
最終更新:2025年02月07日 16:39

*1 ちなみにフットパーツがあるのは、何の因果か、ペンギーゴと因縁が深いナウマンダーのステージ。

*2 ただし見た目に変化はない。